JPH0637298B2 - 有色酸化チタンの製造方法 - Google Patents
有色酸化チタンの製造方法Info
- Publication number
- JPH0637298B2 JPH0637298B2 JP2152264A JP15226490A JPH0637298B2 JP H0637298 B2 JPH0637298 B2 JP H0637298B2 JP 2152264 A JP2152264 A JP 2152264A JP 15226490 A JP15226490 A JP 15226490A JP H0637298 B2 JPH0637298 B2 JP H0637298B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- titanium oxide
- colored titanium
- reaction
- reaction temperature
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 有色酸化チタンは、カーボンブラックや酸化鉄(マグネ
タイト)等と同様に黒色顔料として使用される。また、
最近は、新素材としての種々な特性が明らかにされ、そ
の特性を利用するさまざまな機能、用途の開発が期待さ
れている。
タイト)等と同様に黒色顔料として使用される。また、
最近は、新素材としての種々な特性が明らかにされ、そ
の特性を利用するさまざまな機能、用途の開発が期待さ
れている。
この発明は、このような有色チタンの製造方法に関する
ものである。
ものである。
有色酸化チタンの製造方法としては、二酸化チタンと金
属チタン粉末との混合粉末を真空中で焼結するもの(特
公昭52−12733号)や、二酸化チタンを水素ガス
中で加熱還元する方法を改良し、アンモニアガス中で加
熱還元するようにしたもの(特公昭64−2567号)
などが提案されている。
属チタン粉末との混合粉末を真空中で焼結するもの(特
公昭52−12733号)や、二酸化チタンを水素ガス
中で加熱還元する方法を改良し、アンモニアガス中で加
熱還元するようにしたもの(特公昭64−2567号)
などが提案されている。
しかし、混合粉末を真空中で焼結するものは、個相−固
相間で酸化還元反応を起こすために、生成物が焼結や粒
成長して粒子径が大きくなる傾向がある。一方、二酸化
チタンをアンモニアガス中で加熱還元するものは、水素
ガスの場合だと反応温度が1200℃〜1600℃で生
成物の焼結や粒成長が起こりやすいのに対し、500℃
〜1000℃という低い温度で反応が行われるため、生
成物の焼結や粒成長の問題は改善されるが、バッチ式で
あるため、量産が困難であり、反応時間も8時間という
長時間を必要とする。
相間で酸化還元反応を起こすために、生成物が焼結や粒
成長して粒子径が大きくなる傾向がある。一方、二酸化
チタンをアンモニアガス中で加熱還元するものは、水素
ガスの場合だと反応温度が1200℃〜1600℃で生
成物の焼結や粒成長が起こりやすいのに対し、500℃
〜1000℃という低い温度で反応が行われるため、生
成物の焼結や粒成長の問題は改善されるが、バッチ式で
あるため、量産が困難であり、反応時間も8時間という
長時間を必要とする。
また、何れも原料の二酸化チタンの粒子径により生成酸
化チタンの粒子径が影響される。従って顔料として使用
するには、粉砕工程が必要である。
化チタンの粒子径が影響される。従って顔料として使用
するには、粉砕工程が必要である。
この発明は、有色酸化チタンの製造方法における上記問
題を解決するものであって、粒子径が極めて小さく、粉
砕工程が不要な有色酸化チタンを連続的に生成すること
ができ生産性のよい、有色酸化チタンの製造方法を提供
することを目的とする。
題を解決するものであって、粒子径が極めて小さく、粉
砕工程が不要な有色酸化チタンを連続的に生成すること
ができ生産性のよい、有色酸化チタンの製造方法を提供
することを目的とする。
上記課題を解決するため、この発明の有色酸化チタンの
製造方法では、チタンアルコキシドを還元ガス雰囲気中
へ、超音波噴霧器やガラス製超微細噴霧器等を用いて噴
霧供給して、分解還元反応を行なうことにより有色酸化
チタンの微粒子を連続的に生成させる。チタンアルコキ
シドの分解は、800℃以上の温度で行なうことが望ま
しい。
製造方法では、チタンアルコキシドを還元ガス雰囲気中
へ、超音波噴霧器やガラス製超微細噴霧器等を用いて噴
霧供給して、分解還元反応を行なうことにより有色酸化
チタンの微粒子を連続的に生成させる。チタンアルコキ
シドの分解は、800℃以上の温度で行なうことが望ま
しい。
チタンアルコキシドが水素やアンモニアなどの還元ガス
雰囲気中へ噴霧供給されると、分解還元反応が行なわ
れ、有色酸化チタンの微粒子が連続的に生成される。
雰囲気中へ噴霧供給されると、分解還元反応が行なわ
れ、有色酸化チタンの微粒子が連続的に生成される。
生成される有色酸化チタンは、粒子径が1μm以下であ
り、還元ガスが水素の場合にはTinO2n-1、(Ti3
O5、Ti4O7等)とTiO2とで構成され、反応温
度によって生成物の色彩がグレー(800℃以下)から
水色さらに青黒色(1200℃)へと変化する。還元ガ
スがアンモニアの場合には、TiO2から窒素がドープ
したTiOへと反応が進行し、O/Tiの比がより1に
近づき、色彩が反応温度によって、灰緑色から紫黒色へ
変化する。
り、還元ガスが水素の場合にはTinO2n-1、(Ti3
O5、Ti4O7等)とTiO2とで構成され、反応温
度によって生成物の色彩がグレー(800℃以下)から
水色さらに青黒色(1200℃)へと変化する。還元ガ
スがアンモニアの場合には、TiO2から窒素がドープ
したTiOへと反応が進行し、O/Tiの比がより1に
近づき、色彩が反応温度によって、灰緑色から紫黒色へ
変化する。
これらの有色酸化チタンは、300℃〜から400℃付
近まで熱的に安定であり、すぐれた分散性を示す。
近まで熱的に安定であり、すぐれた分散性を示す。
第1図に示す装置を用いて、有色酸化チタンの製造を行
った。図において、1は、原料のチタンアルコキシドを
供給する微量定量ポンプ、2は微量定量ポンプから供給
された原料を微細化し噴霧する微細噴霧装置、3はキャ
リアガス導入口、4は分解還元反応を行なう石英ガラス
製の反応管、5は反応管4で生成された有色酸化チタン
を捕集する捕集装置、6はガス吸収トラップ、7は反応
ガスを反応管4へ供給する反応ガス導入口、8は反応管
4を加熱し反応温度を制御する電気炉、9は捕集装置5
で捕集された有色酸化チタンを系外へ取り出す連続取出
装置である。
った。図において、1は、原料のチタンアルコキシドを
供給する微量定量ポンプ、2は微量定量ポンプから供給
された原料を微細化し噴霧する微細噴霧装置、3はキャ
リアガス導入口、4は分解還元反応を行なう石英ガラス
製の反応管、5は反応管4で生成された有色酸化チタン
を捕集する捕集装置、6はガス吸収トラップ、7は反応
ガスを反応管4へ供給する反応ガス導入口、8は反応管
4を加熱し反応温度を制御する電気炉、9は捕集装置5
で捕集された有色酸化チタンを系外へ取り出す連続取出
装置である。
(実施例1) 原料のチタンアルコキシドとして、チタンテトライソプ
ロポキサイド(以下TTIPという)20g/h を微量定
量ポンプ1で微細噴霧装置2へ定量供給し、窒素ガス5
/minをキャリアガスとして反応管4内へ噴霧供給し
た。反応管4内は、水素ガス5/minを反応ガスとして
反応ガス導入口7から供給し還元ガス雰囲気とした。こ
の反応管4を電気炉8で所定温度に加熱して反応管4内
に供給された、TTIPを熱分解し、水素による還元反
応で有色酸化チタンを生成させた。この生成された有色
酸化チタンは捕集装置5で捕集し、連続取出装置9から
随時系外へ取出した。
ロポキサイド(以下TTIPという)20g/h を微量定
量ポンプ1で微細噴霧装置2へ定量供給し、窒素ガス5
/minをキャリアガスとして反応管4内へ噴霧供給し
た。反応管4内は、水素ガス5/minを反応ガスとして
反応ガス導入口7から供給し還元ガス雰囲気とした。こ
の反応管4を電気炉8で所定温度に加熱して反応管4内
に供給された、TTIPを熱分解し、水素による還元反
応で有色酸化チタンを生成させた。この生成された有色
酸化チタンは捕集装置5で捕集し、連続取出装置9から
随時系外へ取出した。
第2図は、得られた有色酸化チタンのX線回折(照射:
Cu−Kα波長1.5418Å)の結果を示している。この図
から反応温度800℃では、TiO2(アナダーゼ形、
僅かにルチル形)、反応温度1000℃ではTiO
2(アナターゼ形及びルチル形)、反応温度1200℃
ではTi4O7及びTi3O5が得られており、反応温
度が高くなるに従って低次酸化チタン(酸素とTiの比
がより1に近い)となることがわかる。
Cu−Kα波長1.5418Å)の結果を示している。この図
から反応温度800℃では、TiO2(アナダーゼ形、
僅かにルチル形)、反応温度1000℃ではTiO
2(アナターゼ形及びルチル形)、反応温度1200℃
ではTi4O7及びTi3O5が得られており、反応温
度が高くなるに従って低次酸化チタン(酸素とTiの比
がより1に近い)となることがわかる。
第1表には、得られた有色酸化チタンの色調をJISZ
−8729により測定した結果をL*a*b*表示系で
示している。反応温度が高くなるに従て明度が小さくな
り、黒くなる傾向を示し、灰色から水色さらに青黒色へ
と変化することがわかる。
−8729により測定した結果をL*a*b*表示系で
示している。反応温度が高くなるに従て明度が小さくな
り、黒くなる傾向を示し、灰色から水色さらに青黒色へ
と変化することがわかる。
第3図は、反応温度1200℃で得られた有色酸化チタ
ン粒子の電子顕微鏡によるTEM(透過像)を示す。こ
の電子顕微鏡による観察の結果から、平均粒子径が0.
1〜0.5μmと極めて小さく、鎖状であることがわか
る。
ン粒子の電子顕微鏡によるTEM(透過像)を示す。こ
の電子顕微鏡による観察の結果から、平均粒子径が0.
1〜0.5μmと極めて小さく、鎖状であることがわか
る。
第4図は、反応温度1200℃で得られた有色酸化チタ
ン粒子の加熱による熱的挙動、重量変化量を確認するた
めに行った熱分析の結果を示している。有色チタンは3
16℃と416℃に発熱ピークを示し、かなり高温まで
熱的に安定であること、300℃付近から僅かに重量が
増加することが認められた。
ン粒子の加熱による熱的挙動、重量変化量を確認するた
めに行った熱分析の結果を示している。有色チタンは3
16℃と416℃に発熱ピークを示し、かなり高温まで
熱的に安定であること、300℃付近から僅かに重量が
増加することが認められた。
第5図は、反応温度1200℃で得られた有色酸化チタ
ン粒子の赤外吸収スペクトルを示す。この結果から炭化
水素は発生していないものと考えられる。
ン粒子の赤外吸収スペクトルを示す。この結果から炭化
水素は発生していないものと考えられる。
第6図はこの実施例のキャリヤガスを窒素ガスに代えて
水素ガスとした場合のX線回折結果を示している。還元
力を高めたため、より低次の有色酸化チタンTiO3及
びTi4O7が生成された。
水素ガスとした場合のX線回折結果を示している。還元
力を高めたため、より低次の有色酸化チタンTiO3及
びTi4O7が生成された。
(実施例2) 原料のチタンアルコキシドとしてTTIP18g/h を微
細噴霧装置2へ供給し、窒素ガス5/minをキャリア
ガスとして反応管4内へ噴霧供給した。反応管4内に
は、アンモニアガス2/minを反応ガスとして供給
し、実施例1と同様にして、有色酸化チタンを生成させ
た。
細噴霧装置2へ供給し、窒素ガス5/minをキャリア
ガスとして反応管4内へ噴霧供給した。反応管4内に
は、アンモニアガス2/minを反応ガスとして供給
し、実施例1と同様にして、有色酸化チタンを生成させ
た。
第7図は、得れらた有色酸化チタンのX線回折の結果を
示している。反応温度800℃ではTiO2(アナター
ゼ形)、反応温度1000℃ではTiO2(僅かにルチ
ル形が混入したアナターゼ形)、反応温度1200℃で
はTiOが得られた。このTiOは熱処理を行なうこと
により、容易にTiNとなる。第8図はそのX線回折の
結果を示している。
示している。反応温度800℃ではTiO2(アナター
ゼ形)、反応温度1000℃ではTiO2(僅かにルチ
ル形が混入したアナターゼ形)、反応温度1200℃で
はTiOが得られた。このTiOは熱処理を行なうこと
により、容易にTiNとなる。第8図はそのX線回折の
結果を示している。
第2表は、得られた有色酸化チタンの色調をJISZ8
729により測定した結果をL*a*b*表示系で示し
ている。比較のため、一般に使用されているカーボンブ
ラック、黒色酸化鉄、及び従来のチタンブラック(Ti
O)を同様に測定し、色調を示した。この実施例では反
応温度が高くなるに従って色彩は灰緑色から黒色に変化
しており、反応温度1200℃で得られた有色酸化チタ
ンは、明度がカーボンブラックと同等か、それ以下の黒
さであることがわかる。
729により測定した結果をL*a*b*表示系で示し
ている。比較のため、一般に使用されているカーボンブ
ラック、黒色酸化鉄、及び従来のチタンブラック(Ti
O)を同様に測定し、色調を示した。この実施例では反
応温度が高くなるに従って色彩は灰緑色から黒色に変化
しており、反応温度1200℃で得られた有色酸化チタ
ンは、明度がカーボンブラックと同等か、それ以下の黒
さであることがわかる。
第9図は、反応温度1200℃で得られた有色酸化チタ
ン粒子の電子顕微鏡によるTEMを示す。この電子顕微
鏡による観察の結果から、平均粒子径が0.05〜0.
2μmと極めて小さい、超微粒子状のものであることが
わかる。
ン粒子の電子顕微鏡によるTEMを示す。この電子顕微
鏡による観察の結果から、平均粒子径が0.05〜0.
2μmと極めて小さい、超微粒子状のものであることが
わかる。
第10図は、反応温度1200℃で得られた有色酸化チ
タン粒子の加熱による熱的挙動、重量変化量を確認する
ために行った熱分解の結果を示している。有色酸化チタ
ンは413℃と453℃に発熱ピークを示し、高温まで
熱的に安定であり、400℃付近から重量が増加するこ
とが認められていた。これはTiOが酸化されてTiO
2に戻るものと考えられる。
タン粒子の加熱による熱的挙動、重量変化量を確認する
ために行った熱分解の結果を示している。有色酸化チタ
ンは413℃と453℃に発熱ピークを示し、高温まで
熱的に安定であり、400℃付近から重量が増加するこ
とが認められていた。これはTiOが酸化されてTiO
2に戻るものと考えられる。
第11図は反応温度1200℃で得られた有色酸化チタ
ン粒子の赤外吸収スペクトルを示す。この結果から炭化
水素は生成していないものと考えられる。
ン粒子の赤外吸収スペクトルを示す。この結果から炭化
水素は生成していないものと考えられる。
(実施例3) 原料のチタンアルコキシドとして、チタンテトラエトキ
シド(以下TTEという)をエタノールで2倍に希釈
し、これをTTE換算で25g/h 微細噴霧供給装置2へ
供給し、窒素ガス5/minをキャリアガスとして反応管
4内へ噴霧供給した。反応管4内には、水素ガス7.5
/minを反応ガスとして供給し、反応温度1200℃で
有色酸化チタンを生成させた。
シド(以下TTEという)をエタノールで2倍に希釈
し、これをTTE換算で25g/h 微細噴霧供給装置2へ
供給し、窒素ガス5/minをキャリアガスとして反応管
4内へ噴霧供給した。反応管4内には、水素ガス7.5
/minを反応ガスとして供給し、反応温度1200℃で
有色酸化チタンを生成させた。
第12図に、得られた有色酸化チタンのX線回折の結果
を示している。この有色酸化チタンは、Ti3O5、T
i4O7等の一般式TinO2n-1で表される低次酸化チ
タンである。この色調は第1表に示したように青黒色で
ある。粒子径、粒子形状は実施例1の反応温度1200
℃で得られたものとほぼ同様であった。
を示している。この有色酸化チタンは、Ti3O5、T
i4O7等の一般式TinO2n-1で表される低次酸化チ
タンである。この色調は第1表に示したように青黒色で
ある。粒子径、粒子形状は実施例1の反応温度1200
℃で得られたものとほぼ同様であった。
(実施例4) 実施例3と同様の原料を用い、キャリアガスを窒素ガス
5/min、反応ガスをアンモニアガス2.2/minと
し、反応温度1200℃で実施した。
5/min、反応ガスをアンモニアガス2.2/minと
し、反応温度1200℃で実施した。
得られた有色酸化チタンのX線回折の結果は、第13図
に示している。この有色酸化チタンはTiOであり、色
調は第2表に示すように黒色である。粒子径、粒子形状
は実施例2の反応温度1200℃で得られたものとほぼ
同様であった。
に示している。この有色酸化チタンはTiOであり、色
調は第2表に示すように黒色である。粒子径、粒子形状
は実施例2の反応温度1200℃で得られたものとほぼ
同様であった。
前記実施例1〜実施例4の反応温度1200℃で得られ
た有色酸化チタン及び市販のTiO2の各サンプル0.
2gにイオン交換水を加えてそれぞれ全重量を10gと
したもの、及び流動パラフィンを加えてそれぞれ全重量
を10gとしたもの、をよく攪拌し、沈降速度を比較し
た。全液面の高さを100とした場合の沈降面で比較す
ると、市販のTiO2は、イオン交換水、流動パラフィ
ンの何れにおいても、1時間で約95%沈降した。実施
例2、実施例4の有色酸化チタンは、イオン交換水では
10日で約4%しか沈降せず、流動パラフィンでは12
時間で約4%、10日で約50%の沈降であった。実施
例1、実施例3の有色酸化チタンは、イオン交換水では
1時間で約50%、12時間で約60%の沈降であり、
流動パラフィンでは、12時間で約4%、2日で約60
%の沈降であった。
た有色酸化チタン及び市販のTiO2の各サンプル0.
2gにイオン交換水を加えてそれぞれ全重量を10gと
したもの、及び流動パラフィンを加えてそれぞれ全重量
を10gとしたもの、をよく攪拌し、沈降速度を比較し
た。全液面の高さを100とした場合の沈降面で比較す
ると、市販のTiO2は、イオン交換水、流動パラフィ
ンの何れにおいても、1時間で約95%沈降した。実施
例2、実施例4の有色酸化チタンは、イオン交換水では
10日で約4%しか沈降せず、流動パラフィンでは12
時間で約4%、10日で約50%の沈降であった。実施
例1、実施例3の有色酸化チタンは、イオン交換水では
1時間で約50%、12時間で約60%の沈降であり、
流動パラフィンでは、12時間で約4%、2日で約60
%の沈降であった。
このように、市販のTiO2と比較すると、この有色酸
化チタンは、塗料や化粧品に混合した場合すぐれた分散
性を示すものと考えられる。
化チタンは、塗料や化粧品に混合した場合すぐれた分散
性を示すものと考えられる。
〔発明の効果〕 上述の如く、この発明の有色酸化チタンの製造方法によ
れば、粒子径が極めて小さく、粉砕工程が不要な有色酸
化チタンを連続的に製造することができ、生産性が向上
する。また、この方法で得られた有色酸化チタンは、色
調、熱安定性、分散性等、種々の特性にすぐれており、
カーボンブラック、黒色顔料としてはもとより、吸着
材、触媒、帯電防止材等種々の用途に利用できる。
れば、粒子径が極めて小さく、粉砕工程が不要な有色酸
化チタンを連続的に製造することができ、生産性が向上
する。また、この方法で得られた有色酸化チタンは、色
調、熱安定性、分散性等、種々の特性にすぐれており、
カーボンブラック、黒色顔料としてはもとより、吸着
材、触媒、帯電防止材等種々の用途に利用できる。
第1図は、この発明の実施例に用いた製造装置の構成
図、第2図、第6図、第7図、第8図、第12図及び第
13図はこの発明の実施例で得られた有色酸化チタンの
X線回折パターン、第3図、第9図は粒子構造を示すも
のでいずれも5万倍の電子顕微鏡写真、第4図、第10
図、は熱分析結果のグラフ、第5図、第11図は赤外吸
収スペクトルを示す図である。 1……微量定量ポンプ、2……微細噴霧装置、3……キ
ャリアガス導入口、4……反応管、 5……捕集装置、6……ガス吸収トラップ、 7……反応ガス導入口、8……電気炉、 9……連続取出装置。
図、第2図、第6図、第7図、第8図、第12図及び第
13図はこの発明の実施例で得られた有色酸化チタンの
X線回折パターン、第3図、第9図は粒子構造を示すも
のでいずれも5万倍の電子顕微鏡写真、第4図、第10
図、は熱分析結果のグラフ、第5図、第11図は赤外吸
収スペクトルを示す図である。 1……微量定量ポンプ、2……微細噴霧装置、3……キ
ャリアガス導入口、4……反応管、 5……捕集装置、6……ガス吸収トラップ、 7……反応ガス導入口、8……電気炉、 9……連続取出装置。
Claims (3)
- 【請求項1】チタンアルコキシドを還元ガス雰囲気中へ
噴霧供給して、分解還元反応を行なうことにより有色酸
化チタンの微粒子を連続的に生成させることを特徴とす
る有色酸化チタンの製造方法。 - 【請求項2】チタンアルコキシドの供給を、超微細噴霧
器を用いて行なうことを特徴とする請求項(1)記載の有
色酸化チタンの製造方法。 - 【請求項3】チタンアルコキシドの分解を800℃以上
の温度で行なうことを特徴とする請求項(1)または(2)記
載の有色酸化チタンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2152264A JPH0637298B2 (ja) | 1990-06-11 | 1990-06-11 | 有色酸化チタンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2152264A JPH0637298B2 (ja) | 1990-06-11 | 1990-06-11 | 有色酸化チタンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0446016A JPH0446016A (ja) | 1992-02-17 |
JPH0637298B2 true JPH0637298B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=15536692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2152264A Expired - Fee Related JPH0637298B2 (ja) | 1990-06-11 | 1990-06-11 | 有色酸化チタンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637298B2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-11 JP JP2152264A patent/JPH0637298B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0446016A (ja) | 1992-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101861243A (zh) | 包覆的二氧化钛的气相生产 | |
JP3483282B2 (ja) | 超微粒子二酸化酸化チタン複合化酸化物の製造方法 | |
JP4739187B2 (ja) | アナターゼ型酸化チタン粉末およびその製造方法 | |
DE10394356B4 (de) | Synthese von ultrafeinen Titandioxidpartikeln in Rutil-Phase bei geringer Temperatur | |
JPS59107905A (ja) | 金属酸化物超微粒子の製造方法 | |
WO2005033009A1 (ja) | 酸化チタン粉末及びその製造方法 | |
KR101763357B1 (ko) | 루타일 이산화티탄 분말의 제조방법 | |
JPS61106414A (ja) | 導電性低次酸化チタン微粉末及びその製造方法 | |
JP4177920B2 (ja) | 高純度酸化チタン粉末の製造方法 | |
Li et al. | Chlorinated nanocrystalline TiO2 powders via one-step Ar/O2 radio frequency thermal plasma oxidizing mists of TiCl3 solution: phase structure and photocatalytic performance | |
JP4412643B2 (ja) | 酸化チタン粉末の製造方法 | |
JPH0637298B2 (ja) | 有色酸化チタンの製造方法 | |
JP5339682B2 (ja) | 金属酸化物微粒子の製造方法 | |
JP2001220141A (ja) | 酸化チタン分散体 | |
JP4530238B2 (ja) | アナターゼ型酸化チタン単結晶を含む酸化チタン粉末の製造方法 | |
JPH05163022A (ja) | 球状アナタース型二酸化チタンおよびその製造方法 | |
JPH02307806A (ja) | 表面改質された金属酸化物超微粒子の製造法 | |
JP3550660B2 (ja) | 球状酸化チタン粉末の製造法 | |
US7449166B2 (en) | Particulate titanium oxide and production process therefor | |
KR20190073623A (ko) | 스펙트럼 확장형 광촉매 및 그 제조방법 | |
JPH01145306A (ja) | 金属酸化物超微粒子の製造方法 | |
JPH0525812B2 (ja) | ||
JP2001262005A (ja) | 光触媒用塗膜形成用組成物及び塗膜並びに塗布物 | |
JP2008273815A (ja) | 金属酸化物粉末の製造方法、アナターゼ型酸化チタン粉末の製造方法及び硫黄含有アナターゼ型酸化チタン粉末の製造方法 | |
JP2001253717A (ja) | 鉄−チタン複合酸化物粒子粉末の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080518 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |