JPH0637238Y2 - 積層ガスケット - Google Patents
積層ガスケットInfo
- Publication number
- JPH0637238Y2 JPH0637238Y2 JP1988062218U JP6221888U JPH0637238Y2 JP H0637238 Y2 JPH0637238 Y2 JP H0637238Y2 JP 1988062218 U JP1988062218 U JP 1988062218U JP 6221888 U JP6221888 U JP 6221888U JP H0637238 Y2 JPH0637238 Y2 JP H0637238Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thickness
- laminated
- gasket
- sheet material
- notch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複数枚のシート材を積層してなる積層ガスケ
ットに関するものである。
ットに関するものである。
ディーゼルエンジンなどでは、一般に圧縮圧力が高いこ
となどから、複数枚のシート材を積層したガスケットを
用いている。第4図に従来のガスケット30を示す。ガス
ケット30は、メタルシート32とこのメタルシート32の表
裏両面にそれぞれ貼着された合わせ材34とからなる三層
構造で、全体の厚さを表わすノッチ36が三層構造物の一
辺に形成されている。つまりエンジン毎に異なるガスケ
ット30の厚さをノッチ36を設けることで区分し識別して
いた。又実開昭56-171461号公報や実開昭59-73549号公
報には、ガスケットから識別部を突出させて、組み付け
後のガスケットの種別が識別できるようにしたものや、
ガスケットに窓孔を設けてシリンダ上面に打刻した符号
が読み取れるようにしたのが記載されている。
となどから、複数枚のシート材を積層したガスケットを
用いている。第4図に従来のガスケット30を示す。ガス
ケット30は、メタルシート32とこのメタルシート32の表
裏両面にそれぞれ貼着された合わせ材34とからなる三層
構造で、全体の厚さを表わすノッチ36が三層構造物の一
辺に形成されている。つまりエンジン毎に異なるガスケ
ット30の厚さをノッチ36を設けることで区分し識別して
いた。又実開昭56-171461号公報や実開昭59-73549号公
報には、ガスケットから識別部を突出させて、組み付け
後のガスケットの種別が識別できるようにしたものや、
ガスケットに窓孔を設けてシリンダ上面に打刻した符号
が読み取れるようにしたのが記載されている。
しかしながら、従来の積層タイプのガスケット30は、ガ
スケットの厚さ毎にメタルシート32と合わせ材34のそれ
ぞれにノッチ36を形成する金型が必要で、設備費や加工
の手間がかかり、又各層とも同一形状で、しかもボアセ
ンタに対して左右等しく形成されていたことから、中間
層を組み忘れたり、又表裏を誤まって組み付けてしまう
などの問題点を有していた。
スケットの厚さ毎にメタルシート32と合わせ材34のそれ
ぞれにノッチ36を形成する金型が必要で、設備費や加工
の手間がかかり、又各層とも同一形状で、しかもボアセ
ンタに対して左右等しく形成されていたことから、中間
層を組み忘れたり、又表裏を誤まって組み付けてしまう
などの問題点を有していた。
本考案はかかる事情によりなされたもので、その目的
は、積層ガスケットの厚さの識別が容易で、製造も簡単
な積層ガスケットを提供することにある。
は、積層ガスケットの厚さの識別が容易で、製造も簡単
な積層ガスケットを提供することにある。
本考案は上記目的を達成するために、ガスケットを次の
ように構成した。すなわち、所望の厚さを有する単一の
シート材に該シート材の厚さの関係のない一定の厚さを
有する合わせ材を少なくとも一枚積層して構成され、前
記シート材にシート材の厚さを識別表示する印をシート
材のボアセンタから一方にずらした位置に設けると共
に、前記合わせ材に前記印を露出させる切欠きを設け
て、シリンダヘッド用の積層ガスケットを構成したもの
である。
ように構成した。すなわち、所望の厚さを有する単一の
シート材に該シート材の厚さの関係のない一定の厚さを
有する合わせ材を少なくとも一枚積層して構成され、前
記シート材にシート材の厚さを識別表示する印をシート
材のボアセンタから一方にずらした位置に設けると共
に、前記合わせ材に前記印を露出させる切欠きを設け
て、シリンダヘッド用の積層ガスケットを構成したもの
である。
以下、本考案にかかる積層ガスケットの一実施例につい
て述べる。
て述べる。
第1図に積層ガスケット2を示す。積層ガスケット2
は、所望の厚さを有する単一のシート材4とシート材4
の表裏両面にそれぞれ貼付される合わせ材6とからなる
三層で、それぞれエンジンの気筒に合った孔部8が形成
され、三層を組み合わせて所定の厚さを形成し、シリン
ダ(図示せず。)に組み付けられるようになっている。
シート材4は、エンジンに適応した所定の厚さのもの
で、図中左方の端部にはノッチ10が形成されている。ノ
ッチ10は3つの半径形の切り込みで厚さに応じた形状で
あり、厚さの識別表示となっている。更にノッチ10は、
孔部8の中心を結んだボアセンタ線12の左側に位置して
いる。合わせ材6は、常に一定の厚さで、シート材4の
厚さに関係なく、全体の形状が同一であれば常に同一の
ものが共通して使用される。また、この合わせ材6の端
部には、シート材4のノッチ10に対応した位置に切欠き
14が形成してあり、かかる合わせ材6を前記シート材4
に組み合わせるとこの切欠き14からノッチ10が露出す
る。
は、所望の厚さを有する単一のシート材4とシート材4
の表裏両面にそれぞれ貼付される合わせ材6とからなる
三層で、それぞれエンジンの気筒に合った孔部8が形成
され、三層を組み合わせて所定の厚さを形成し、シリン
ダ(図示せず。)に組み付けられるようになっている。
シート材4は、エンジンに適応した所定の厚さのもの
で、図中左方の端部にはノッチ10が形成されている。ノ
ッチ10は3つの半径形の切り込みで厚さに応じた形状で
あり、厚さの識別表示となっている。更にノッチ10は、
孔部8の中心を結んだボアセンタ線12の左側に位置して
いる。合わせ材6は、常に一定の厚さで、シート材4の
厚さに関係なく、全体の形状が同一であれば常に同一の
ものが共通して使用される。また、この合わせ材6の端
部には、シート材4のノッチ10に対応した位置に切欠き
14が形成してあり、かかる合わせ材6を前記シート材4
に組み合わせるとこの切欠き14からノッチ10が露出す
る。
したがって、この積層ガスケット2によれば、第2図に
示すようにノッチ10を切欠き14を通して見ることができ
積層ガスケット2の厚さを一目で識別できる。又シート
材4を裏返して組み付けたり、又は組み付け忘れたとき
には、切欠き14に厚さの識別表示の印であるノッチ10が
全く表われないことから、表裏の誤りや組み付け忘れを
知ることができ、かかる事故を未然に防止できる。更に
積層ガスケット2の厚さは、該ガスケット2を構成する
一部のシート材4で決定され、厚さの識別認知が簡単で
あり、しかも合わせ材6はシート材4の厚さに関係のな
い一定厚さのものを共通に使用できる。それ故、合わせ
材6の金型や製作に必要な手間、及び在庫等を大幅に減
少させることができる。
示すようにノッチ10を切欠き14を通して見ることができ
積層ガスケット2の厚さを一目で識別できる。又シート
材4を裏返して組み付けたり、又は組み付け忘れたとき
には、切欠き14に厚さの識別表示の印であるノッチ10が
全く表われないことから、表裏の誤りや組み付け忘れを
知ることができ、かかる事故を未然に防止できる。更に
積層ガスケット2の厚さは、該ガスケット2を構成する
一部のシート材4で決定され、厚さの識別認知が簡単で
あり、しかも合わせ材6はシート材4の厚さに関係のな
い一定厚さのものを共通に使用できる。それ故、合わせ
材6の金型や製作に必要な手間、及び在庫等を大幅に減
少させることができる。
また、厚さの異なる積層ガスケット2を構成する場合に
は、シート材4のみを厚さに応じて選択的に使用すれば
よく(シート材4の厚さに対応して所定の厚さ識別表示
の印が形成されている)、合わせ材6は全て同一のもの
が各積層ガスケット2に対して共通に使用できる。
は、シート材4のみを厚さに応じて選択的に使用すれば
よく(シート材4の厚さに対応して所定の厚さ識別表示
の印が形成されている)、合わせ材6は全て同一のもの
が各積層ガスケット2に対して共通に使用できる。
尚、厚さの識別表示手段は、ノッチに限らず、第3図に
示すような英文字16、あるいはその他の数字等をボアセ
ンタ線12から一方に片寄らせた位置に印し、合わせ材6
に窓18を設けて、この英文字16を読み取るようにしても
よい。このように構成しても上記例における効果と同様
な効果を得ることができる。更に上記例では三層のガス
ケット2について述べたが、本考案は三層に限らず、他
の積層数であっても良い。
示すような英文字16、あるいはその他の数字等をボアセ
ンタ線12から一方に片寄らせた位置に印し、合わせ材6
に窓18を設けて、この英文字16を読み取るようにしても
よい。このように構成しても上記例における効果と同様
な効果を得ることができる。更に上記例では三層のガス
ケット2について述べたが、本考案は三層に限らず、他
の積層数であっても良い。
本考案によれば、合わせ材の切欠きに露出する単一の
シート材に形成されている厚さ識別表示の印を外部から
見ることによって、各種積層ガスケットの厚さを容易に
認知することができる。異なる厚さの積層ガスケット
を構成する際には、シート材のみをその厚さに応じて選
択使用すればよく、合わせ材は全て同一のものを共通に
使用できるので、金型や製造工程及び在庫を減少でき、
コストを低減させることができる。シート材の入れ忘
れやシート材を表裏逆向きに入れた場合には、合わせ材
の切欠きにシート材の厚さ識別表示の印が露出しないの
で、その誤を簡単に判別することができる。
シート材に形成されている厚さ識別表示の印を外部から
見ることによって、各種積層ガスケットの厚さを容易に
認知することができる。異なる厚さの積層ガスケット
を構成する際には、シート材のみをその厚さに応じて選
択使用すればよく、合わせ材は全て同一のものを共通に
使用できるので、金型や製造工程及び在庫を減少でき、
コストを低減させることができる。シート材の入れ忘
れやシート材を表裏逆向きに入れた場合には、合わせ材
の切欠きにシート材の厚さ識別表示の印が露出しないの
で、その誤を簡単に判別することができる。
第1図は本考案にかかるガスケットを示す分解斜視図、 第2図は第1図に示したガスケットの部分平面図、 第3図は本考案の他の例を示す部分平面図、第4図は従
来例。 2…ガスケット、4…シート材、6…合わせ材、8…孔
部、10…ノッチ、12…ボアセンタ線、14…切欠き、16…
英文字、18…窓。
来例。 2…ガスケット、4…シート材、6…合わせ材、8…孔
部、10…ノッチ、12…ボアセンタ線、14…切欠き、16…
英文字、18…窓。
Claims (1)
- 【請求項1】所望の厚さを有する単一のシート材に該シ
ート材の厚さに関係のない一定の厚さを有する合わせ材
を少なくとも一枚積層して構成され、前記シート材にシ
ート材の厚さを識別表示する印をシート材のボアセンタ
から一方にずらした位置に設けると共に、前記合わせ材
に前記印を露出させる切欠きを設けたことを特徴とする
シリンダヘッド用の積層ガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988062218U JPH0637238Y2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 積層ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988062218U JPH0637238Y2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 積層ガスケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01165857U JPH01165857U (ja) | 1989-11-20 |
JPH0637238Y2 true JPH0637238Y2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=31287848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988062218U Expired - Lifetime JPH0637238Y2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 積層ガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637238Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4073542B2 (ja) * | 1998-05-06 | 2008-04-09 | 日本ラインツ株式会社 | 積層金属ガスケット |
JP2003087009A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-20 | Toshiba Corp | 導波管ダイプレクサ及び導波管 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61186864U (ja) * | 1985-05-13 | 1986-11-21 | ||
JPS62159866A (ja) * | 1986-01-09 | 1987-07-15 | Ishikawa Gasket Kk | 金属積層形ガスケツトの誤組立て判別構造 |
-
1988
- 1988-05-13 JP JP1988062218U patent/JPH0637238Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01165857U (ja) | 1989-11-20 |
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