JPH0258501B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複数枚の構成板を互いに重ね合わせ
て構成した金属積層形ガスケツトの誤組立て判別
構造に関するものである。

従来の技術 本発明者が知る限りでは金属積層形ガスケツト
の誤組立てを判別する特別な技術は知られていな
い。

発明が解決しようとする問題点 金属積層形ガスケツトは、ほぼ同形状に形成し
た複数枚の構成板を順次重ね合わせて一体にして
製作するものであるが、外部から、各構成板が設
計通りの順序に重ね合わせられているかどうか判
別するのが困難である。

発明の目的 重ね合わせ順序が誤つた状態で組み立てられた
ガスケツトはガスケツト本来の機能であるシール
性に重大な支障を来たす。本発明は斯様なガスケ
ツトを容易に判別し、常に設計通りのガスケツト
提供することを目的として案出したものである。

目的を達成する手段 ガスケツトの各構成板の少くも片面の一部を外
部に露出させて構成したものである。

実施例 図示のものは内燃機関のシリンダヘツドとシリ
ンダブロツクとの間に介在させる金属積層形ガス
ケツトに本発明を適用した例を示している。

第１図および第２図は第一実施例を示し、この
第一実施例のものは、ガスケツトＡの互にほぼ同
形にした各構成板１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄの端縁
に突片２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを設け、各突片２
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを外部に突出させて構成し
たものである。この実施例によつて、各突片２
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄはガスケツトＡの一側端縁
に配してあるが、各端縁に適宜分散させて配して
も良い。また、突片２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄは重
ねて配しても良いが、少くも片面の一部は外部に
露出させておく必要がある。

第３図及び第４図は第二実施例を示す。

第二実施例のものは、第一実施例の突片２ａ，
２ｂ，２ｃ，２ｄをガスケツトＡの端縁に設けた
ものであるのに対し、ガスシール等ガスケツト機
能に影響のない部分に各構成板１ａ，１ｂ，１
ｃ，１ｄごとに互いに異形な透孔を設け、該透孔
を互いに一致させて構成してガスケツトＡの判別
部３を設け、この判別部３に突出する突片２ａ，
２ｂ，２ｃ，２ｄを設けたものである。

この第二実施例において各構成板１ａ，１ｂ，
１ｃ，１ｄの全部に設けた透孔によつて判別部３
を構成しているが、一方の外側の構成板（図示符
号１ａ若しくは１ｄの構成板）若しくは中間位置
の構成板の一つ（図示符号１ｂ若しくは１ｃの構
成板）に透孔を設けないで判別部３を構成するこ
とも可能である。また、外側の構成板には第一実
施例と同様突片を設けなくとも良い。突片を色分
けして判別機能を増大させても良い。

発明の作用効果 本発明は前記の通りの構成であるから、ガスケ
ツト構成材の組合わせ状態を容易に判別すること
ができ、従つて、組立ての誤組立ての常に設計通
りの製品を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る金属積層形ガスケツトの誤
組立て判別構造の実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は一部欠截斜視図、第３図は第二実施
例の正面図、第４図は同一部欠截斜視図である。 １ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ……ガスケツトの構成
板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数枚の構成板を互いに重ね合わせてなる金
   属積層形ガスケツトにおいて、各構成板の少くも
   片面の一部を外部に露出させた誤組立て判別構
   造。