JPH0637113U - ブロー成形容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 口頚部頂面が平滑で良好な気密性，液密性を
発揮出来るブロー成形により形成された容器を提案す
る。 【構成】 口頚部３頂面外周縁部を下方へ凹ませて形成
したバリ逃げ用凹部４を周設して構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はブロー成形容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

ブロー成形により形成される容器として一般に図５に示す如く、胴部ｉより平 坦な頂面を有する口頚部iiを立設したものが知られている。これらは、例えば金 型iii 内にエアーノズルivに装着したパリソンを挿入して内部に空気を吹き込ん で容器を成形する。

【０００３】 しかしながら、従来のこの種の容器では、金型の老朽化等の理由で口頚部頂面 外周縁部に位置する金型iii とエアーノズルivとの分岐部分である所謂喰切り部 ｖに図６に示す如くバリ（フラッシュ）viが発生する欠点があった。

【０００４】 このバリの発生はキャップ等を装着した際に口頚部上面との間に隙間を生じ、 その結果液漏れの原因となる。

【０００５】 これらを解消するためには、形成後バリを切削等すれば良いが、その為の一工 程を必要とし、コスト的にも生産効率的にも好ましくない。

【０００６】 本考案は上記した従来のこの種の容器の欠点を解消した優れた容器を提案する ことを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案容器は上記課題を解決するため、ブロー成形により形成された合成樹脂 製容器であって、胴部２より口頚部３を起立するとともに、上記口頚部３頂面外 周縁部を下方へ凹ませて形成したバリ逃げ用凹部４を周設して構成した。

【０００８】

【作用】

口頚部３頂面外周縁部を下方へ凹ませて形成したバリ逃げ用の凹部４を周設し たので、口頚部３外周縁の喰切り部７にバリが発生しても、発生したバリ８は凹 部４内に収納され液漏れを生じない。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【００１０】 本考案容器１は、ブロー成形により形成された合成樹脂製で、有底筒状の胴部 ２上端縁より口頚部３を起立して構成している。

【００１１】 又、上記口頚部３頂面の外周縁部を下方へ凹ませて形成したバリ逃げ用の凹部 ４を周設して、口頚部３外周縁部にバリが発生しても液漏れを生じない様に構成 している。

【００１２】 即ち、バリは図２及び図３に示す如く、金型５とエアーノズル６との間の喰切 り部７に生じるものであるが、図４に示す如くここにバリ８が生じても、本考案 容器では上記バリ逃げ用凹部４を設けているため、生じたバリ８は凹部４内に収 納され口頚部３頂面からは突出せず、従って、キャップ等を装着してもキャップ と口頚部頂面との間に隙間を生じることはなく、ここからの液漏れを生じること はない訳である。 尚、本考案は上記各実施例に限定されず、本考案の要旨を変 えることのない範囲でその形状、構造、材質等を適宜変更することができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案容器は、口頚部頂面外周縁部を下方へ凹ませて形成し たバリ逃げ用凹部を周設したので、金型の老朽化等により喰切り部にバリが発生 したとしても、発生したバリはバリ逃げ用凹部内に収納されキャップ装着時の良 好な液密性，気密性を発揮することが出来るものである。

【００１４】 又、従来のこの種の容器の如く、口頚部頂面外周縁部に形成されたバリを切削 する等の工程を必要としないため、低コストで能率良く製造することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す半断面図である。

【図２】 同実施例の金型装着状態を示す要部縦断面図
である。

【図３】 同実施例の金型装着状態の要部拡大断面図で
ある。

【図４】 同実施例の金型を外した状態を示す要部拡大
断面図である。

【図５】 従来の容器の金型装着状態を示す要部縦断面
図である。

【図６】 従来の容器の金型を外した状態の要部拡大断
面図である。

【符号の説明】

２…容器体胴部，３…容器体口頚部，４…バリ逃げ用凹
部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブロー成形により形成された合成樹脂製
   容器であって、胴部２より口頚部３を起立するととも
   に、上記口頚部３頂面外周縁部を下方へ凹ませて形成し
   たバリ逃げ用凹部４を周設してなることを特徴とするブ
   ロー成形容器。