JPH0637111A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタ及びその製造方法Info
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- JPH0637111A JPH0637111A JP18960992A JP18960992A JPH0637111A JP H0637111 A JPH0637111 A JP H0637111A JP 18960992 A JP18960992 A JP 18960992A JP 18960992 A JP18960992 A JP 18960992A JP H0637111 A JPH0637111 A JP H0637111A
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- film transistor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄膜トランジスタの小型化を図り、且つ寄生
容量を減らすことで性能を大幅に高める。 【構成】 ソース電極108及びドレイン電極109の
端部は半導体膜104と重なっていないので、n+型半
導体膜106、107の端部とソース電極108及びド
レイン電極109の端部とを同時に除去することができ
る。その結果、従来2枚のマスクを使用していたため必
要であったマスクの余裕度が0になる。又、一層の半導
体膜をエッチングストッパー105と自己整合させてド
ーピングすることにより半導体膜中にソース及びドレイ
ンとなるn+型半導体膜106、107を形成するの
で、寄生容量が生じる半導体膜104とn+型半導体膜
106、107との接合部の面積が従来に比べて非常に
小さい。
容量を減らすことで性能を大幅に高める。 【構成】 ソース電極108及びドレイン電極109の
端部は半導体膜104と重なっていないので、n+型半
導体膜106、107の端部とソース電極108及びド
レイン電極109の端部とを同時に除去することができ
る。その結果、従来2枚のマスクを使用していたため必
要であったマスクの余裕度が0になる。又、一層の半導
体膜をエッチングストッパー105と自己整合させてド
ーピングすることにより半導体膜中にソース及びドレイ
ンとなるn+型半導体膜106、107を形成するの
で、寄生容量が生じる半導体膜104とn+型半導体膜
106、107との接合部の面積が従来に比べて非常に
小さい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば液晶表示装置等
に用いられる薄膜トランジスタの製造方法に関する。
に用いられる薄膜トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(a)に従来の薄膜トランジスタの
平面図を示し、図4(b)に図4(a)に示す薄膜トラ
ンジスタのB−B線による断面図を示す。薄膜トランジ
スタを、液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基
板に用いた例である。
平面図を示し、図4(b)に図4(a)に示す薄膜トラ
ンジスタのB−B線による断面図を示す。薄膜トランジ
スタを、液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基
板に用いた例である。
【0003】この従来の薄膜トランジスタは、絶縁基板
401上にゲート電極402が配設され、このゲート電
極402が形成された絶縁基板401の全面を被って、
ゲート絶縁膜403が形成されている。このゲート絶縁
膜403上に、ゲート電極402と重畳するように十分
広い範囲で、チャネルとなるシリコン半導体膜404が
形成されている。シリコン半導体膜404上でほぼゲー
ト電極402の形成位置には、エッチングストッパー4
05が形成されている。エッチングストッパー405の
一方の端部付近(図左側)とシリコン半導体膜404の
一部とを被って、第一のn+型シリコン半導体膜406
が形成され、エッチングストッパー405の他方の端部
付近(図右側)とシリコン半導体膜404の一部とを被
って、第二のn+型シリコン半導体膜407が形成され
ている。第一のn+型シリコン半導体膜406と第二の
n+型シリコン半導体膜407とはエッチングストッパ
ー405上で電気的に分離されている。第一のn+型シ
リコン半導体膜406上にはソース電極408が形成さ
れ、第二のn+型シリコン半導体膜407上にはドレイ
ン電極409が形成されている。更に、ドレイン電極4
09上には液晶表示のための透明電極410が形成され
ている。
401上にゲート電極402が配設され、このゲート電
極402が形成された絶縁基板401の全面を被って、
ゲート絶縁膜403が形成されている。このゲート絶縁
膜403上に、ゲート電極402と重畳するように十分
広い範囲で、チャネルとなるシリコン半導体膜404が
形成されている。シリコン半導体膜404上でほぼゲー
ト電極402の形成位置には、エッチングストッパー4
05が形成されている。エッチングストッパー405の
一方の端部付近(図左側)とシリコン半導体膜404の
一部とを被って、第一のn+型シリコン半導体膜406
が形成され、エッチングストッパー405の他方の端部
付近(図右側)とシリコン半導体膜404の一部とを被
って、第二のn+型シリコン半導体膜407が形成され
ている。第一のn+型シリコン半導体膜406と第二の
n+型シリコン半導体膜407とはエッチングストッパ
ー405上で電気的に分離されている。第一のn+型シ
リコン半導体膜406上にはソース電極408が形成さ
れ、第二のn+型シリコン半導体膜407上にはドレイ
ン電極409が形成されている。更に、ドレイン電極4
09上には液晶表示のための透明電極410が形成され
ている。
【0004】この様な構成を有する従来の薄膜トランジ
スタの製造方法の一例について説明する。
スタの製造方法の一例について説明する。
【0005】先ず、絶縁基板401上に厚さ3000オ
ングストロームのタンタルからなるゲート電極402を
形成し、このゲート電極402が形成された絶縁基板4
01上に、ゲート絶縁膜403となる厚さ3000オン
グストロームの第1の窒化シリコン膜と、シリコン半導
体膜404となる厚さ300オングストロームのアモル
ファスシリコン膜と、エッチングストッパー405とな
る厚さ2000オングストロームの第2の窒化シリコン
膜とをこの順に連続して積層する。この第2の窒化シリ
コン膜を、フォトレジスト法によりエッチングして所定
のパターンのエッチングストッパー405を形成する。
ングストロームのタンタルからなるゲート電極402を
形成し、このゲート電極402が形成された絶縁基板4
01上に、ゲート絶縁膜403となる厚さ3000オン
グストロームの第1の窒化シリコン膜と、シリコン半導
体膜404となる厚さ300オングストロームのアモル
ファスシリコン膜と、エッチングストッパー405とな
る厚さ2000オングストロームの第2の窒化シリコン
膜とをこの順に連続して積層する。この第2の窒化シリ
コン膜を、フォトレジスト法によりエッチングして所定
のパターンのエッチングストッパー405を形成する。
【0006】次に、この様な状態の基板401上に、厚
さ1000オングストロームのn+型シリコン半導体膜
を形成した後、上記シリコン半導体膜とn+型シリコン
半導体膜とを同時にフォトレジスト法によりエッチング
して、シリコン半導体膜404、第一のn+型シリコン
半導体膜406及び第二のn+型シリコン半導体膜40
7を形成する。
さ1000オングストロームのn+型シリコン半導体膜
を形成した後、上記シリコン半導体膜とn+型シリコン
半導体膜とを同時にフォトレジスト法によりエッチング
して、シリコン半導体膜404、第一のn+型シリコン
半導体膜406及び第二のn+型シリコン半導体膜40
7を形成する。
【0007】更に、スパッタリング法によって、厚さ3
000オングストロームのチタンを被着した後、このチ
タン膜をフォトレジスト法によりエッチングして、第一
のn+型シリコン半導体膜406上にソース電極408
を形成し、第二のn+型シリコン半導体膜407上にド
レイン電極409を形成する。
000オングストロームのチタンを被着した後、このチ
タン膜をフォトレジスト法によりエッチングして、第一
のn+型シリコン半導体膜406上にソース電極408
を形成し、第二のn+型シリコン半導体膜407上にド
レイン電極409を形成する。
【0008】最後に、厚さ600オングストロームのI
TOをスパッタリング法により被着した後、ドレイン電
極と電気的に接続するようにパターニングして、透明電
極410を形成する。
TOをスパッタリング法により被着した後、ドレイン電
極と電気的に接続するようにパターニングして、透明電
極410を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の薄膜トランジス
タの製造方法においては、n+型シリコン半導体膜40
6、407を形成する工程と、ソース電極408及びド
レイン電極409を形成する工程において2度にわたっ
てフォトレジスト法によりエッチングしている。このエ
ッチングの際に使用するn+型シリコン半導体膜40
6、407のパターンのマスクと、ソース電極408及
びドレイン電極409のパターンのマスクとの位置合わ
せに限界があるので、電極408、409のマスクに
は、多少位置合わせがずれても問題がないように余裕度
が持たせてある。即ち、ソース電極408とドレイン電
極409との分離幅を、第一のn+型シリコン半導体膜
406と第二のn+型シリコン半導体膜407との分離
幅より大きくし、更に、ソース電極408及びドレイン
電極409の各大きさをそれぞれ対応するn+型シリコ
ン半導体膜406、407より小さくしてある。
タの製造方法においては、n+型シリコン半導体膜40
6、407を形成する工程と、ソース電極408及びド
レイン電極409を形成する工程において2度にわたっ
てフォトレジスト法によりエッチングしている。このエ
ッチングの際に使用するn+型シリコン半導体膜40
6、407のパターンのマスクと、ソース電極408及
びドレイン電極409のパターンのマスクとの位置合わ
せに限界があるので、電極408、409のマスクに
は、多少位置合わせがずれても問題がないように余裕度
が持たせてある。即ち、ソース電極408とドレイン電
極409との分離幅を、第一のn+型シリコン半導体膜
406と第二のn+型シリコン半導体膜407との分離
幅より大きくし、更に、ソース電極408及びドレイン
電極409の各大きさをそれぞれ対応するn+型シリコ
ン半導体膜406、407より小さくしてある。
【0010】ところで、n+型シリコン半導体膜40
6、407は比較的高抵抗であるため、トランジスタの
性能を決定するチャネル幅は、n+型シリコン半導体膜
406、407とソース電極408、ドレイン電極40
9との重畳部分のサイズで決定される。即ち、n+型シ
リコン半導体膜406、407のうち電極408、40
9と重ならない部分はチャネルとして機能しない不要な
部分である。又、電極408、409の幅についてもマ
スクの余裕度によって、必要以上に大きくなっている。
以上2つの点で、マスクに余裕度をもたせることが薄膜
トランジスタのサイズを大きくするという欠点がある。
6、407は比較的高抵抗であるため、トランジスタの
性能を決定するチャネル幅は、n+型シリコン半導体膜
406、407とソース電極408、ドレイン電極40
9との重畳部分のサイズで決定される。即ち、n+型シ
リコン半導体膜406、407のうち電極408、40
9と重ならない部分はチャネルとして機能しない不要な
部分である。又、電極408、409の幅についてもマ
スクの余裕度によって、必要以上に大きくなっている。
以上2つの点で、マスクに余裕度をもたせることが薄膜
トランジスタのサイズを大きくするという欠点がある。
【0011】従来の薄膜トランジスタの構造では、チャ
ネルとなるシリコン半導体膜404上にトランジスタの
ソースとなる第一のn+型シリコン半導体膜406とド
レインとなる第二のn+型シリコン半導体膜407が形
成されている。薄膜トランジスタの導通時には、シリコ
ン半導体膜404とn+型シリコン半導体膜406、4
07との接合部一面に空乏層が形成されるため、ソース
及びドレインの寄生容量が生じる。この寄生容量が、薄
膜トランジスタを液晶表示装置に利用する場合において
表示品位に悪影響を与えるという欠点がある。
ネルとなるシリコン半導体膜404上にトランジスタの
ソースとなる第一のn+型シリコン半導体膜406とド
レインとなる第二のn+型シリコン半導体膜407が形
成されている。薄膜トランジスタの導通時には、シリコ
ン半導体膜404とn+型シリコン半導体膜406、4
07との接合部一面に空乏層が形成されるため、ソース
及びドレインの寄生容量が生じる。この寄生容量が、薄
膜トランジスタを液晶表示装置に利用する場合において
表示品位に悪影響を与えるという欠点がある。
【0012】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、小型化が出来、且つ寄生容量
を減らすことで性能を向上させることを可能にする薄膜
トランジスタ及びその製造方法を提供することを目的と
する。
みてなされたものであり、小型化が出来、且つ寄生容量
を減らすことで性能を向上させることを可能にする薄膜
トランジスタ及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タは、基板上にゲート電極と、ゲート絶縁膜と、半導体
膜と、エッチングストッパーと、ソース及びドレイン電
極とがこの順に積層された薄膜トランジスタであって、
該半導体膜の該エッチングストッパーの下方部分を除い
た部分がn+型半導体膜になっており、該n+型半導体膜
の端部と、該半導体膜の上に形成された該ソース電極及
び該ドレイン電極との端部が一致しており、そのことに
よって、上記目的が達成される。
タは、基板上にゲート電極と、ゲート絶縁膜と、半導体
膜と、エッチングストッパーと、ソース及びドレイン電
極とがこの順に積層された薄膜トランジスタであって、
該半導体膜の該エッチングストッパーの下方部分を除い
た部分がn+型半導体膜になっており、該n+型半導体膜
の端部と、該半導体膜の上に形成された該ソース電極及
び該ドレイン電極との端部が一致しており、そのことに
よって、上記目的が達成される。
【0014】又、本発明の薄膜トランジスタの製造方法
は、基板上にゲート電極及びゲート絶縁膜をこの順に積
層形成する工程と、該ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成
する工程と、該半導体膜上の該ゲート電極の上方部分に
エッチングストッパーを形成する工程と、該エッチング
ストッパーをマスクとして用いて、該半導体膜にドーピ
ングを行いn+型半導体膜を形成する工程と、該n+型半
導体膜上にソース電極及びドレイン電極となる金属薄膜
を形成する工程と、該金属薄膜の端部とn+型半導体膜
との端部を同時に除去する工程とを含んでおり、そのこ
とによって、上記目的が達成される。
は、基板上にゲート電極及びゲート絶縁膜をこの順に積
層形成する工程と、該ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成
する工程と、該半導体膜上の該ゲート電極の上方部分に
エッチングストッパーを形成する工程と、該エッチング
ストッパーをマスクとして用いて、該半導体膜にドーピ
ングを行いn+型半導体膜を形成する工程と、該n+型半
導体膜上にソース電極及びドレイン電極となる金属薄膜
を形成する工程と、該金属薄膜の端部とn+型半導体膜
との端部を同時に除去する工程とを含んでおり、そのこ
とによって、上記目的が達成される。
【0015】
【作用】本発明の薄膜トランジスタにおいては、ソース
電極及びドレイン電極の端部は半導体膜と重なっていな
いので、n+型半導体膜の端部とソース電極及びドレイ
ン電極の端部とを同時に除去することができる。その結
果、従来2枚のマスクを使用していたため必要であった
マスクの余裕度が0になる。
電極及びドレイン電極の端部は半導体膜と重なっていな
いので、n+型半導体膜の端部とソース電極及びドレイ
ン電極の端部とを同時に除去することができる。その結
果、従来2枚のマスクを使用していたため必要であった
マスクの余裕度が0になる。
【0016】又、一層の半導体膜をエッチングストッパ
ーと自己整合させてドーピングすることにより半導体膜
中にソース及びドレインとなるn+型半導体膜を形成す
るので、寄生容量が生じる部分である、半導体膜とn+
型半導体膜との接合部の面積が従来に比べて非常に小さ
い。
ーと自己整合させてドーピングすることにより半導体膜
中にソース及びドレインとなるn+型半導体膜を形成す
るので、寄生容量が生じる部分である、半導体膜とn+
型半導体膜との接合部の面積が従来に比べて非常に小さ
い。
【0017】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。
【0018】(第1実施例)図1(a)に本実施例の薄
膜トランジスタの平面図を示し、図1(b)に図1
(a)に示す薄膜トランジスタのA−A線による断面図
を示す。本実施例は、薄膜トランジスタを、液晶表示装
置におけるアクティブマトリクス基板に用いた例であ
る。
膜トランジスタの平面図を示し、図1(b)に図1
(a)に示す薄膜トランジスタのA−A線による断面図
を示す。本実施例は、薄膜トランジスタを、液晶表示装
置におけるアクティブマトリクス基板に用いた例であ
る。
【0019】本実施例の薄膜トランジスタは、絶縁基板
であるガラス基板101上にゲート電極102が配設さ
れ、このゲート電極102が形成されたガラス基板10
1の全面を被って、ゲート絶縁膜103が形成されてい
る。このゲート絶縁膜103上に、チャネルとなるシリ
コン半導体膜104がゲート電極102とほぼ同じ幅で
形成され、その両側に第一のn+型シリコン半導体膜1
06(図右側)と第二のn+型シリコン半導体膜107
(図左側)とが形成されている。シリコン半導体膜10
4上にはエッチングストッパー105がシリコン半導体
膜104と同じ大きさで形成されている。エッチングス
トッパー105の一方の端部付近(図左側)と第一のn
+型シリコン半導体膜106とを被ってソース電極10
8が形成され、エッチングストッパー105の他方の端
部付近(図右側)と第二のn+型シリコン半導体膜10
7とを被ってドレイン電極109が形成されている。更
に、ドレイン電極109上には液晶表示のための透明電
極110が形成されている。
であるガラス基板101上にゲート電極102が配設さ
れ、このゲート電極102が形成されたガラス基板10
1の全面を被って、ゲート絶縁膜103が形成されてい
る。このゲート絶縁膜103上に、チャネルとなるシリ
コン半導体膜104がゲート電極102とほぼ同じ幅で
形成され、その両側に第一のn+型シリコン半導体膜1
06(図右側)と第二のn+型シリコン半導体膜107
(図左側)とが形成されている。シリコン半導体膜10
4上にはエッチングストッパー105がシリコン半導体
膜104と同じ大きさで形成されている。エッチングス
トッパー105の一方の端部付近(図左側)と第一のn
+型シリコン半導体膜106とを被ってソース電極10
8が形成され、エッチングストッパー105の他方の端
部付近(図右側)と第二のn+型シリコン半導体膜10
7とを被ってドレイン電極109が形成されている。更
に、ドレイン電極109上には液晶表示のための透明電
極110が形成されている。
【0020】この様な構成を有する本実施例の薄膜トラ
ンジスタの製造方法について図2を参照して説明する。
ンジスタの製造方法について図2を参照して説明する。
【0021】先ず、図2(a)に示すように、ガラス基
板101上に厚さ3000オングストロームのタンタル
をスパッタリングにより形成した後、フォトレジスト法
により所定パターンにエッチングしてゲート電極102
を形成する。このゲート電極102が形成された絶縁基
板101上に、図2(b)に示す様に、ゲート絶縁膜1
03となる厚さ3000オングストロームの第1の窒化
シリコン膜と、シリコン半導体膜104、第一のn+型
シリコン半導体膜106及び第二のn+型シリコン半導
体膜107となる厚さ300オングストロームのアモル
ファスシリコン膜と、エッチングストッパー105とな
る厚さ2000オングストロームの第2の窒化シリコン
膜とをプラズマCVD法によりこの順に連続形成する。
この第2の窒化シリコン膜を、フォトレジスト法により
エッチングして所定のパターンのエッチングストッパー
105を形成する。
板101上に厚さ3000オングストロームのタンタル
をスパッタリングにより形成した後、フォトレジスト法
により所定パターンにエッチングしてゲート電極102
を形成する。このゲート電極102が形成された絶縁基
板101上に、図2(b)に示す様に、ゲート絶縁膜1
03となる厚さ3000オングストロームの第1の窒化
シリコン膜と、シリコン半導体膜104、第一のn+型
シリコン半導体膜106及び第二のn+型シリコン半導
体膜107となる厚さ300オングストロームのアモル
ファスシリコン膜と、エッチングストッパー105とな
る厚さ2000オングストロームの第2の窒化シリコン
膜とをプラズマCVD法によりこの順に連続形成する。
この第2の窒化シリコン膜を、フォトレジスト法により
エッチングして所定のパターンのエッチングストッパー
105を形成する。
【0022】次に、図2(c)に示す様に、アモルファ
スシリコン膜に、該エッチングストッパー105と自己
整合させてイオンシャワードーピングをし、シリコン半
導体膜104の両側に、第1のn+型シリコン半導体膜
306及び第2のn+型シリコン半導体膜307を形成
する。
スシリコン膜に、該エッチングストッパー105と自己
整合させてイオンシャワードーピングをし、シリコン半
導体膜104の両側に、第1のn+型シリコン半導体膜
306及び第2のn+型シリコン半導体膜307を形成
する。
【0023】更に、図2(d)に示す様に、スパッタリ
ング法によって、厚さ3000オングストロームのチタ
ンを被着した後、このチタン膜をフォトレジスト法によ
りエッチングして、第一のn+型シリコン半導体膜10
6上にソース電極108を形成し、第二のn+型シリコ
ン半導体膜107上にドレイン電極109を形成する。
この時、n+型シリコン半導体膜106、107の端部
とソース電極108及びドレイン電極109の端部とを
同時に除去する。この同時エッチングにはフッ酸、硝酸
の混合液を用いる。
ング法によって、厚さ3000オングストロームのチタ
ンを被着した後、このチタン膜をフォトレジスト法によ
りエッチングして、第一のn+型シリコン半導体膜10
6上にソース電極108を形成し、第二のn+型シリコ
ン半導体膜107上にドレイン電極109を形成する。
この時、n+型シリコン半導体膜106、107の端部
とソース電極108及びドレイン電極109の端部とを
同時に除去する。この同時エッチングにはフッ酸、硝酸
の混合液を用いる。
【0024】最後に、図2(e)に示す様に、厚さ60
0オングストロームのITOをスパッタリング法により
被着した後、ドレイン電極と電気的に接続するようにパ
ターニングして、透明電極110を形成する。
0オングストロームのITOをスパッタリング法により
被着した後、ドレイン電極と電気的に接続するようにパ
ターニングして、透明電極110を形成する。
【0025】本実施例の薄膜トランジスタは、n+型シ
リコン半導体膜106、107の端部とソース電極10
8及びドレイン電極109の端部とを同時に除去するこ
とができるので、従来2枚のマスクを使用していたため
必要であったマスクの余裕度が0になる。その結果、薄
膜トランジスタの小型化が可能になる。
リコン半導体膜106、107の端部とソース電極10
8及びドレイン電極109の端部とを同時に除去するこ
とができるので、従来2枚のマスクを使用していたため
必要であったマスクの余裕度が0になる。その結果、薄
膜トランジスタの小型化が可能になる。
【0026】又、本実施例の薄膜トランジスタにおいて
は、上述のような構造をしているので、寄生容量が生じ
る部分である、シリコン半導体膜104とn+型シリコ
ン半導体膜106、107との接合部の面積を従来に比
べて非常に小さくすることがでる。その結果、寄生容量
を低減でき、薄膜トランジスタの性能を大幅に高めるこ
とが出来る。
は、上述のような構造をしているので、寄生容量が生じ
る部分である、シリコン半導体膜104とn+型シリコ
ン半導体膜106、107との接合部の面積を従来に比
べて非常に小さくすることがでる。その結果、寄生容量
を低減でき、薄膜トランジスタの性能を大幅に高めるこ
とが出来る。
【0027】(第2実施例)図3に本実施例の薄膜トラ
ンジスタの断面図を示す。
ンジスタの断面図を示す。
【0028】この薄膜トランジスタは、ソース電極30
8及びドレイン電極309の材料として、アルミニウム
を用いる以外は第1実施例の薄膜トランジスタと同様の
構造を有している。
8及びドレイン電極309の材料として、アルミニウム
を用いる以外は第1実施例の薄膜トランジスタと同様の
構造を有している。
【0029】この薄膜トランジスタの製造方法も、図2
(d)に示す工程において、チタンを被着する代わり
に、厚さ5000オングストロームのアルミニウムを被
着する以外は第1実施例の薄膜トランジスタの製造方法
と同様である。ただし、n+型シリコン半導体膜30
6、307の端部とソース電極308及びドレイン電極
309の端部との同時エッチングには、塩素系ガスによ
るドライエッチングを用いる。
(d)に示す工程において、チタンを被着する代わり
に、厚さ5000オングストロームのアルミニウムを被
着する以外は第1実施例の薄膜トランジスタの製造方法
と同様である。ただし、n+型シリコン半導体膜30
6、307の端部とソース電極308及びドレイン電極
309の端部との同時エッチングには、塩素系ガスによ
るドライエッチングを用いる。
【0030】本実施例においても、第2実施例と同様の
効果が得られる。
効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の薄膜トランジスタによれば、薄膜トランジスタサイズ
を縮小できるので液晶表示装置に利用したときに、その
開口率を上げることができ、且つ寄生容量を減らすこと
で、薄膜トランジスタの性能を大幅に高められる。
の薄膜トランジスタによれば、薄膜トランジスタサイズ
を縮小できるので液晶表示装置に利用したときに、その
開口率を上げることができ、且つ寄生容量を減らすこと
で、薄膜トランジスタの性能を大幅に高められる。
【0032】また、本発明の薄膜トランジスタの製造方
法によれば、n+型半導体膜の端部とソース電極及びド
レイン電極の端部とを同時に除去することができるの
で、製造工程を簡略化することができる。
法によれば、n+型半導体膜の端部とソース電極及びド
レイン電極の端部とを同時に除去することができるの
で、製造工程を簡略化することができる。
【図1】(a)は第1実施例の薄膜トランジスタの平面
図であり、(b)は(a)に示す薄膜トランジスタのA
−A線による断面図である。
図であり、(b)は(a)に示す薄膜トランジスタのA
−A線による断面図である。
【図2】図1に示す薄膜トランジスタの製造方法を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】第2実施例の薄膜トランジスタの断面図であ
る。
る。
【図4】(a)は従来の薄膜トランジスタの平面図であ
り、(b)は(a)に示す薄膜トランジスタのB−B線
による断面図である。
り、(b)は(a)に示す薄膜トランジスタのB−B線
による断面図である。
101、301 ガラス基板 102、302 ゲート電極 103、303 ゲート絶縁膜 104、304 シリコン半導体膜 105、305 エッチングストッパー 106、306 第1のn+型シリコン半導体膜 107、307 第2のn+型シリコン半導体膜 108、308 ソース電極 109、309 ドレイン電極 110、310 透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 義晴 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 ▲高▼濱 学 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 西岡 幸也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上にゲート電極と、ゲート絶縁膜
と、半導体膜と、エッチングストッパーと、ソース及び
ドレイン電極とがこの順に積層された薄膜トランジスタ
であって、 該半導体膜の該エッチングストッパーの下方部分を除い
た部分がn+型半導体膜になっており、該n+型半導体膜
の端部と、該半導体膜の上に形成された該ソース電極及
び該ドレイン電極との端部が一致している薄膜トランジ
スタ。 - 【請求項2】 基板上にゲート電極及びゲート絶縁膜を
この順に積層形成する工程と、 該ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成する工程と、 該半導体膜上の該ゲート電極の上方部分にエッチングス
トッパーを形成する工程と、 該エッチングストッパーをマスクとして用いて、該半導
体膜にドーピングを行いn+型半導体膜を形成する工程
と、 該n+型半導体膜上にソース電極及びドレイン電極とな
る金属薄膜を形成する工程と、 該金属薄膜の端部とn+型半導体膜との端部を同時に除
去する工程とを含む薄膜トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18960992A JPH0637111A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18960992A JPH0637111A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637111A true JPH0637111A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16244175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18960992A Pending JPH0637111A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637111A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011004624A1 (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-13 | シャープ株式会社 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP18960992A patent/JPH0637111A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011004624A1 (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-13 | シャープ株式会社 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
US20120115286A1 (en) * | 2009-07-09 | 2012-05-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Thin-film transistor producing method |
US8492212B2 (en) | 2009-07-09 | 2013-07-23 | Sharp Kabushiki Kaisha | Thin-film transistor producing method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990527 |