JPH0636968Y2 - タイヤ滑止め部材用スパイクピン - Google Patents

タイヤ滑止め部材用スパイクピン

Info

Publication number
JPH0636968Y2
JPH0636968Y2 JP6351691U JP6351691U JPH0636968Y2 JP H0636968 Y2 JPH0636968 Y2 JP H0636968Y2 JP 6351691 U JP6351691 U JP 6351691U JP 6351691 U JP6351691 U JP 6351691U JP H0636968 Y2 JPH0636968 Y2 JP H0636968Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spike pin
pin
spike
collar
tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6351691U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04127003U (ja
Inventor
与市 岡村
Original Assignee
株式会社ゴムチェーン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ゴムチェーン filed Critical 株式会社ゴムチェーン
Priority to JP6351691U priority Critical patent/JPH0636968Y2/ja
Publication of JPH04127003U publication Critical patent/JPH04127003U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0636968Y2 publication Critical patent/JPH0636968Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスパイクピンをタイヤ滑
止め部材の成型時に一体に埋込んで成型するモールド成
型タイプのタイヤ滑止め部材に用いるスパイクピンに関
するものである。
【0002】
【従来技術】従来、モールド成型タイプのタイヤ滑止め
部材に用いられるスパイクピンとして例えば特開昭54
−102703号公報、または実開昭60−16860
9号公報の如きものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来品
において前者の場合は、モールド成型時に溶融状態の弾
性体が基端部側からスパイクピンの貫通孔内に流れ込
み、その流入圧によってスパイクピンの保持姿勢が崩
れ、前記スパイクピンがシュー内の所定位置に確実に、
かつ傾むき等のない正確な埋込姿態にて埋込成形されな
いと云う問題点があったばかりでなく、車両走行時にス
パイクピンに作用する傾倒動作および抜出動作に対して
は鍔部の抵抗による作用が殆んどであったため、鍔部の
大きさ(直径)をできるだけ大きくしなければならす、
そのためプレス型によるスパイクピンの成型加工が面倒
となる等の間題点があり、また後者の場合は、スパイク
自体が平板を椀型に絞って成形したものであるから、取
付位置決め孔の深さが板厚分しかなく、従って前記孔に
嵌合する成形型内の保持ピンの長さを充分長くすること
ができず(前記保持ピンの長さをスパイク板厚より長く
するとその突出部分に弾性体が焼付いて成形後に滑止め
部材を成形型内から取出す際に前記保持ピンが邪魔にな
り、滑止め部材の取出しが円滑に行われない)、その結
果、前記保持ピンによるスパイクの保持が不安定とな
り、前記の場合と同様な問題点が生じる憾みがあった。
【0004】本考案は上記問題点を解決し、成形後にお
ける型内よりの滑止め部材の取出しを容易となし、かつ
鍔状抜止部の大きさを大とすることなくスパイクピンに
作用する傾倒動作に対する抵抗を大となし、滑止め部材
内よりのスパイクピンの抜け出しを完全に防止し得ると
ともに滑止め部材内の所定位置に確実に、しかも傾むき
等のない正確な埋込姿態をもって一体にモールド成型す
ることができるタイヤ滑止め部材用スパイクピンを提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
することを目的とし、ゴムあるいは合成樹脂等の弾性体
により所要巾をもって形成した滑止め部材の内部に、複
数条の芯部材を所要間隔をもって並列に配列するととも
に、前記芯部材に基端側に設けた鍔状抜止部を係止可能
に位置して一体にモールド成型してなるタイヤ滑止め部
材用スパイクピンにおいて、前記スパイクピンの鍔状抜
止部裏面中心部に、所要長さからなるスパイクピン傾倒
防止用突軸部を形成寸るとともに前記スパイクピン傾倒
防止用突軸部端面中心部にモールド成形型の中子の保持
ピンと密嵌状態にて嵌合し得る内径および深さからなる
スパイクピン取付位置決め用めくら穴を設けたことを特
徴とするものである。
【0006】
【実施例】図1乃至図11は本考案の一実施例を示し、
図1は本考案品の縦断正面図、図2は同斜視図、図3〜
図5は他の各実施例の縦断正面図、図6は滑止め部材内
に一体にモールド成型した状態の一例を示す斜視図、図
7は同一部拡大断面図、図8は成形型内の保持ピンにス
パイクピンを密嵌保持せしめた状態の一例を示す一部拡
大断面図、図9は滑止め部材をタイヤに装着した一例を
示す斜視図、図10〜図11は使用状態における各例を
示す一部拡大断面図である。
【0007】1はスパイクピンであって、鋼、超硬合金
その他適宜の硬質金属棒材製からなり、その基端部側に
は鍔状抜止部3が形成されている。2は前記鍔状抜止部
3の裏面中心部に設けられた所要長さからなるスパイク
ピン傾倒防止用突軸部、2aは前記スパイクピン傾倒防
止用突軸部2の端面中心部に設けられたスパイクピン取
付位置決め用めくら穴であって、前記取付位置決め用め
くら穴2aは後述する成形型9の中子9bに設けた保持
ピン10と密嵌状態にて嵌合し得る内径および深さから
なるものである。
【0008】なお、前記スパイクピン取付位置決め用め
くら穴2aは図3,図5示のようにテーパー状とするこ
ともある。4は前記スパイクピン1の先端部側の突起部
5外周に圧入された喰込部であって、例えばタングステ
ン−コバルト合金のような周知の超硬合金製からなるも
のである。なお前記喰込部4は図4,図5示のようにス
パイクピン1の先端部側の穴5a内に例えばタングステ
ン−コバルト合金のような周知の超硬合金製からなるチ
ップ4aを圧入したもの等、いずれでもよい。2bは段
付部である。
【0009】6は前記スパイクピン1を一体にモールド
成型する滑止め部材であって、ゴムや合成樹脂等の弾性
体により図9示のようにタイヤAの側面に配索される平
行な2本の側条Bの間に所定間隔毎に梯子状に取付けら
れて使用されるものである。7は前記滑止め部材6の内
部に所要の間隔をもって並列に配列されたワイヤー、そ
の他適宜強靭な部材で形成された複数条の芯部材、8は
面取り部、9は滑止め部材6の成形型であって、9aは
上型、9bは中子である。10は前記中子9bに設けた
保持ピンであって、スパイクピン1の抜止部側端面に設
けた取付位置決め用めくら穴2を密嵌状態にて嵌合する
ものである。11はスパイクピン支持面、Cは前記側条
Bの緊締具、Dは路面である。
【0010】次に作用について説明する。滑止め部材6
内の所定位置にスパイクピン1を一体にモールド成形型
9に取付けた中子9bの保持ピン10に、スパイクピン
1の取付位置決め用めくら穴2aを密嵌せしめるととも
に前記スパイクピン1の鍔状抜止部3を芯部材7に係止
してモールド成型を行う。この際、前記スパイクピン1
の取付位置決め用めくら穴2aは、前記中子9bの保持
ピン10によって完全に閉塞されており、溶融された弾
性体が前記取付位置決め用めくら穴2a内に流入するこ
とはなく、また前記スパイクピン1は鍔状抜止部3を芯
部材7に係止されているので、成形型9内への弾性体の
流入圧によって埋込姿態が傾むくようなことなく所定位
置に正確な埋込姿態でモールド成型される。そして図6
示のように滑止め部材6内に一体にモールド成型された
スパイクピン1は、車両の走行時に図10〜図11示の
ように先端部側の喰込部4を路面(氷、雪面)Dに喰込
ませ、タイヤAの滑りを防止するものである。
【0011】またこの際路面Dとの摩擦、衝撃力により
前記スパイクピン1に傾倒動作が作用しても、鍔状抜止
部3の裏面側に設けられたスパイクピン傾倒防止用突軸
部2によって前記スパイクピン1と滑止め部材6との接
触面積が増大されているため、前記スパイクピン1が簡
単に緩むようなことはなく、従って滑止め部材6が変形
してスパイクピン1を前記滑止め部材から抜け出すよう
な作用が生じても、前記スパイクピン1の抜け出しは防
止され、安定した走行を行うことができる。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、ゴ
ムあるいは合成樹脂等の弾性体により所要巾をもって形
成した滑止め部材の内部に、複数条の芯部材を所要間隔
をもって並列に配列するとともに、前記芯部材に基端側
に設けた鍔状抜止部を係止可能に位置して一体にモール
ド成型してなるタイヤ滑止め部材用スパイクピンにおい
て、前記スパイクピンの鍔状抜止部裏面中心部に、所要
長さからなるスパイクピン傾倒防止用突軸部を形成する
とともに前記スパイクピン傾倒防止用突軸部端面中心部
にモールド成形型の中子の保持ピンと密嵌状態にて嵌合
し得る内径および深さからなるスパイクピン取付位置決
め用めくら穴を設けたものであるから、スパイクピンを
滑止め部材中に一体にモールド成型するに際し、前記ス
パイクピンの鍔状抜止部裏面側のスパイクピン傾倒防止
用突軸部端面中心部に設けたスパイクピン取付位置決め
用めくら穴を成形型内の中子の保持ピンに密嵌状態にて
嵌合することにより、前記スパイクピンを前記成形型内
の所定位置に確実に保持して位置ずれ、傾むき等のない
正確な埋込姿態にてモールド成型することができるもの
であるとともに、前記スパイクピンの取付位置決め用め
くら穴は前記保持ピンにより総て完全に閉塞されるた
め、モールド成型時に弾性体が前記取付位置決め用めく
ら穴内に流入してその流入圧によりスパイクピンの保持
姿勢を崩したり、または前記保持ピンに焼付いたりする
こともなく、従って成形後における型内よりの滑止め部
材の取出しを円滑に行うことができるものである。また
前記スパイクピン取付位置決め用めくら穴は鍔状抜止部
の裏面側に突設したスパイクピン傾倒防止用突軸部に設
けることにより、金型による穴加工の際に、従来の軸心
貫通孔形式のものに比して穴明ダイスの折損を少くし
て、正確かつ容易に、しかも安価になし得るばかりでな
く、前記スパイクピン傾倒防止用突軸部はモールド成型
後においてスパイクピンと滑止め部材との接触面積を増
大するため、鍔状抜止部の大きさ(直径)をできるだけ
小となすことができ、しかも車両走行時に、前記スパイ
クピンに傾倒動作が作用してもこれに充分に抵抗するこ
とができ得、その結果スパイクピンが簡単に緩むような
ことはなく、従って滑止め部材が変形してスパイクピン
を前記滑止め部材から抜け出すような作用が生じても前
記スパイクピンの抜け出しは防止され、安定した走行を
行うことができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスパイクピンの一実施例を示す縦断正
面図である。
【図2】図1における斜視図である。
【図3】他の実施例を示す縦断正面図である。
【図4】他の実施例を示す縦断正面図である。
【図5】他の実施例を示す縦断正面図である。
【図6】滑止め部材内に一体にモールド成型した状態の
一例を示す斜視図である。
【図7】図6における一部拡大断面図である。
【図8】成形型内の保持ピンにスパイクピンを保持せし
めた状態の一例を示す一部拡大断面図である。
【図9】滑止め部材のタイヤに装着した一例を示す斜視
図である。
【図10】使用状態における各例を示す−部拡大断面図
である。
【図11】使用状態における各例を示す一部拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 スパイクピン 2 スパイクピン傾倒用突軸部 2a スパイクピン取付位置決め用めくら穴 2b 段付部 3 鍔状抜止部 4 喰込部 4a チップ 5 突起部 5a 穴 6 滑止め部材 7 芯部材 8 面取り部 9 成形型 9a 上型 9b 中子 10 保持ピン 11 スパイクピン支持面 A タイヤ B 側条 C 緊締具 D 路面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムあるいは合成樹脂等の弾性体により
    所要巾をもって形成した滑止め部材の内部に、複数条の
    芯部材を所要間隔をもって並列に配列するとともに、前
    記芯部材に基端側に設けた鍔状抜止部を係止可能に位置
    して一体にモールド成型してなるタイヤ滑止め部材用ス
    パイクピンにおいて、前記スパイクピンの鍔状抜止部裏
    面中心部に、所要長さからなるスパイクピン傾倒防止用
    突軸部を形成するとともに前記スパイクピン傾倒防止用
    突軸部端面中心部にモールド成形型の中子の保持ピンと
    密嵌状態にて嵌合し得る内径および深さからなるスパイ
    クピン取付位置決め用めくら穴を設けたことを特徴とす
    るタイヤ滑止め部材用スパイクピン。
JP6351691U 1991-05-10 1991-05-10 タイヤ滑止め部材用スパイクピン Expired - Lifetime JPH0636968Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6351691U JPH0636968Y2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 タイヤ滑止め部材用スパイクピン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6351691U JPH0636968Y2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 タイヤ滑止め部材用スパイクピン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04127003U JPH04127003U (ja) 1992-11-19
JPH0636968Y2 true JPH0636968Y2 (ja) 1994-09-28

Family

ID=31930179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6351691U Expired - Lifetime JPH0636968Y2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 タイヤ滑止め部材用スパイクピン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0636968Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04127003U (ja) 1992-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6530098B1 (en) Multiple tool device
US20050188567A1 (en) Rapid connection plate for a cyclist's shoe on an automatic cycle pedal
AU742008B2 (en) Slipping prevention device for footwear
JPH08503440A (ja) 低引き抜き力ケーブルタイ
EP0518539B1 (en) Spike pin and system for mounting a spike pin
JP4374907B2 (ja) 釘打機
JP3896170B2 (ja) 留め具
JPH0636968Y2 (ja) タイヤ滑止め部材用スパイクピン
US3760514A (en) Rivet spike for a shoe
JPH0411847Y2 (ja)
US4155390A (en) Traction device
US6827566B1 (en) Self-locking tire mold blade
JP3897927B2 (ja) パレット用滑り止め部材
JP2000159038A (ja) バンパーとグリルの取付構造
JP4166368B2 (ja) 鉄道車両留置用スコッチ
JPH0417361Y2 (ja)
JPH055043Y2 (ja)
JPH088889Y2 (ja) タイヤ滑止め部材用抜止鍔部付スパイクピン
JPH0357526Y2 (ja)
JP3231250B2 (ja) ポリマ碍子
JPH055044Y2 (ja)
JPH0742814Y2 (ja) 自動車用タイヤ滑り止め装置のスパイクピン
JP2521471Y2 (ja) 車両用滑止め部材
JP2001088598A (ja) 合成樹脂製マットずれ防止部材
JPS6015683Y2 (ja) スノ−スパイク