JPH0636935U - 自動車用トランスファ - Google Patents

自動車用トランスファ

Info

Publication number
JPH0636935U
JPH0636935U JP074143U JP7414392U JPH0636935U JP H0636935 U JPH0636935 U JP H0636935U JP 074143 U JP074143 U JP 074143U JP 7414392 U JP7414392 U JP 7414392U JP H0636935 U JPH0636935 U JP H0636935U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
transfer
pto
opening
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP074143U
Other languages
English (en)
Inventor
隆男 吉見
秀樹 菅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP074143U priority Critical patent/JPH0636935U/ja
Publication of JPH0636935U publication Critical patent/JPH0636935U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスファケースの共用化によりコストを
低減できる自動車用トランスファを提供する。 【構成】 トランスファケース2の駆動鎖車24上方部
分に開口30が形成されるとともに、4輪駆動(4W
D)時に飛散した油を溜める油溜44を有するPTOケ
ース42またはオイルキャッチタンク50が上記開口3
0に着脱自在に装着されることを特徴とする自動車用ト
ランスファ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用トランスファ、特にトランスファケースの共用化を図るこ とができるようにした自動車用トランスファに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の中には、二輪駆動と四輪駆動とを選択できるようにされたものがあり、 そのための切り換え装置として従来よりトランスファが用いられている(実開昭 62−80072号公報参照)。このトランスファは、トランスファケース内に おいてエンジン出力が入力される駆動軸と、これと同軸に配置され駆動軸からの 動力が直接又は変速軸を介して伝達される後輪用出力軸と、駆動軸及び後輪用出 力軸の下方に配置され、四輪駆動時に駆動軸からの動力がチェーンにより伝達さ れる前輪用出力軸とを有している。そして、このトランスケース内には潤滑油が 溜められており、上記前輪用出力軸及びチェーン下部はこの潤滑油内に浸漬され ている。また、従来から、上記トランスファにおいては何らかの駆動源とするた めに出力を外部に取り出す装置(PTO)を設ける場合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記駆動軸や後輪用出力軸を十分に潤滑しようとすれば、油面はこ れら両軸にできるだけ接近させた高い位置の方が好ましい。ところが、油面を高 く保つとその分チェーンも深く油中に浸ることになり、この結果、四輪駆動時に 油の撹拌抵抗が過大となって油温が上昇したり、機械的損失が増大する場合があ る。
【0004】 そこで、このような問題点を解消すべく、本件出願人はトランスファケース内 に油溜を一体形成し、四輪駆動時にチェーン駆動により飛散する油をこの油溜内 に一時的に溜めることによってトランスファケース内の油面を下げ、これにより 油の撹拌抵抗を下げるようにしたものを提供した(実開平1−118252号公 報参照)。 しかし、この場合には、油溜の必要性に応じて油溜を有するトランスファケー スと油溜を有しないトランスファケースの2種類のトランスファケースを用意す る必要があり、またPTOを備える場合と備えない場合とで2種類のトランスフ ァケースが必要となり、これらのためコスト高になるという問題が生じる。
【0005】 本考案は、このような実情に鑑みてなされたもので、トランスファケースの共 用化によりコストを低減できる自動車用トランスファを提供することを目的とし ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る自動車用トランスファは、トランスファケースの上部の前輪出力 軸駆動チェーン近傍部分に開口が形成されるとともに、4輪駆動(4WD)時に 飛散した油を溜める油溜を有するPTOケースまたはオイルキャッチタンクが上 記開口に着脱自在に装着されることを特徴としている。
【0007】
【作用】
本考案に係る自動車用トランスファによれば、トランスファケースの上部に開 口が形成され、この開口を利用して、油溜の必要な場合には、油溜を有するPT Oケースまたはオイルキャッチタンクが装着される。また、油溜の不要な場合に は、上記開口から油溜の有するPTOケース及びオイルキャッチタンクが取り外 され、該開口に油溜を有しないPTOケースが装着されるかまたは該開口がたと えば蓋等により閉塞される。 このように、トランスファケースの上部に形成された開口にPTOケースまた はトランスファケースが着脱自在に装着されるので、油溜、あるいはPTOの必 要性に応じて異なるトランスファケースを用意する必要がなく、これによりトラ ンスファケースの共用化を図ることができ、コストを低減できる。
【0008】
【実施例】 以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 図1及び図2は本考案の一実施例による自動車用トランスファを示している。 図において、自動車用トランスファ1はトランスファケース2を有している。ト ランスファケース2の前側部(図左側部)には、エンジン側出力が入力される駆 動軸3が挿入されており、該駆動軸3はトランスファケース2に回転自在に支持 されている。駆動軸3の後方(図右方)には、駆動軸3と同軸上に後輪用出力軸 5が配設されており、該後輪用出力軸5は同様にトランスファケース2に回転自 在に支持されている。また、この後輪用出力軸5の回転は後輪(図示せず)に伝 達される。上記駆動軸3の斜め下方には、前輪用出力軸6が配設されており、該 前輪用出力軸6はトランスファケース2に回転自在に支持されている。また、こ の前輪用出力軸6の回転は前輪(図示せず)に伝達される。
【0009】 上記トランスファ1は変速装置7を有しており、この変速装置7の作動により 、高速の後二輪駆動状態、高速の前後四輪駆動状態、及び低速の前後四輪駆動状 態のいずれかに切り換えられるようになっている。
【0010】 上記変速装置7は変速軸9を有しており、該変速軸9には第1,第2減速歯車 11,13が取り付けられている。一方、駆動軸3にはそれぞれ遊転自在に支持 された駆動歯車10及び従動歯車12が取り付けられている。上記第1減速歯車 11は上記駆動歯車10に、上記第2減速歯車13は上記従動歯車12にそれぞ れ噛合している。
【0011】 また、変速装置7は第1係止手段15を有しており、該第1係止手段15は駆 動軸3の後部に外嵌される軸方向摺動自在な第1係合子16と、これに係合する 第1シフトフォーク17とから構成されている。そして、第1シフトフォーク1 7を操作して、上記第1係合子16を図1矢印A方向に移動させることにより、 第1係合子16が駆動歯車10に係合する。これにより、駆動軸3の動力が、駆 動歯車10及び第1変速歯車11により減速され、変速軸9及び第2減速歯車1 3を介して従動歯車12に伝達される。また、第1シフトフォーク17の操作に より上記第1係合子16を図1矢印B方向に移動させると、第1係合子16が後 輪用出力軸5の前端に係合して、駆動軸3の動力が直接後輪用出力軸5に伝達さ れる。
【0012】 さらに、変速装置7は第2係止手段19を有しており、該第2係止手段19は 後輪用出力軸5の前部に外嵌される軸方向摺動自在な第2係合子20と、これに 係合する第2シフトフォーク21とから構成されている。そして、第2シフトフ ォーク21を操作して、上記第2係合子20を図1矢印C方向に移動させること により、第2係合子20が従動歯車12側に係合する。これにより、後輪用出力 軸5から従動歯車12へ、またはこの逆に動力が伝達される。
【0013】 また、従動歯車12及び前輪用出力軸6間にはチェーン伝動手段23が設けら れている。該チェーン伝動手段23は、従動歯車12に一体成形された駆動鎖車 24と、前輪用出力軸6に一体成形された従動鎖車25と、これらの間に巻き掛 けられたチェーン26とから構成されている。
【0014】 上記変速装置7により高速の後二輪駆動状態を得るには、まず上記第1係合子 16を図1矢印B方向に移動させて後輪用出力軸5の前端に係合させる。一方、 第2係合子20は図1中実線で示すように従動歯車12側に係合させないでおく 。すると、駆動軸3の動力が高速にて直接後輪用出力軸5に伝達され、これによ り高速の後二輪駆動状態が得られる。
【0015】 また、高速の前後四輪駆動状態を得るには、上記高速の後二輪駆動状態から第 2係合子20を図1矢印C方向に移動させて従動歯車12側に係合させる。する と、駆動軸3の動力が後輪用出力軸5を介して従動歯車12にも伝達され、さら にチェーン伝動手段23を介して前輪用出力軸6に伝達される。これにより、高 速の前後四輪駆動状態が得られる。
【0016】 さらに、低速の四輪駆動状態を得るには、上記第1係合子16を図1矢印A方 向に移動させて駆動歯車10側に係合させるとともに、上記第2係合子20を図 1矢印C方向に移動させて従動歯車12側に係合させる。すると、駆動軸3の動 力が変速装置7で減速されて従動歯車12に伝達される。そして、この動力が第 2係止手段19により後輪用出力軸5に伝達されるとともに、チェーン伝達手段 23を介して前輪用出力軸6にも伝達される。これにより、低速の四輪駆動状態 が得られる。
【0017】 上記各軸及びチェーン伝動手段23はいずれもトランスファケース2内に収納 され、オイル28により油浴されている。 また、上記トランスファケース2の上記駆動鎖車24上方部分にはPTO取付 用の開口30が形成されている。PTOを装着する場合には、図2(a)に示す ように、該開口30内にPTOギヤ41が配設された状態でPTO40が取り付 けられる。また、このPTO40は、PTOケース42内の下部に隔壁43を有 しており、この隔壁43により油溜44が形成されている。油溜44の下部には 、油溜44内に溜まった油をトランスファケース2内に戻すための油排出用孔4 5が形成されている。また、PTOギヤ41を挟んで油溜44と逆側には、四輪 駆動時にトランスファケース2からチェーン26によって飛散した油を油溜44 内に導入するための油導入用開口46が形成されており、この油導入用開口46 は上記油排出用孔45よりも大きい。したがって、油溜44から排出される油量 よりも油溜44内に導入される油量の方を多く保つことができる。
【0018】 すなわち、四輪駆動時に後輪用出力軸5及び前輪用出力軸6とともにチェーン 伝動手段23が駆動されると(図2矢印D参照)、トランスファケース2内の油 28が飛散し、この飛散した油が上記開口46を通ってPTOケース42内に導 びかれ油溜44に溜まる。一方、この油溜44内の油は油排出用開口46を通っ て下方のトランスファケース2に戻されるが、上記油導入用開口46は該油排出 用孔45よりも大きいので、油溜44から排出される油量よりも油溜44内に導 入される油量の方が多く保たれる。この結果、四輪駆動時には油溜44内に一時 的に油を溜めることができる。これにより、チェーン伝動手段23の駆動時に油 28の撹拌抵抗を低減でき、油温の上昇や機械的損失を抑制できる。 なお、PTO装着時において油溜を必要としない場合には、油溜を有しないP TOケースが上記開口30内に装着されることになる。
【0019】 また、PTOを装着しない場合には、図2(b)に示すように、上記開口30 内に例えば板金製のオイルキャッチタンク50が装着される。このオイルキャッ チタンク50は、四輪駆動時にトランスファケース2から飛散した油を導入する ための油導入用開孔51と、導入された油を排出するための油排出用開孔52と を有しており、油導入用開孔51は油排出用開孔52よりも大きい。したがって 、上記PTO40の油溜44の場合と同様に、四輪駆動時には内部に一時的に油 を溜めることができ、これにより油28の撹拌抵抗を低減でき、油温の上昇や機 械的損失を抑制できる。また、オイルキャッチタンク50が板金属であることか らその中に溜められた油に対して冷却作用もあり、これにより油温上昇を制御で きる。 なお、PTOを装着しない場合において油溜の不要な場合には、上記開口30 をたとえば蓋等により閉塞するようにすればよい。 このようにして、油溜又はPTOの必要性に応じて異なるトランスファケース を用意する必要がなくなり、これによりトランスファケース2の共用化が図られ 、コストが低減される。
【0020】
【考案の効果】
以上のように本考案に係る自動車用トランスファでは、トランスファケースの 上部に開口が形成されるとともに、4輪駆動(4WD)時に飛散した油を溜める 油溜を有するPTOケースまたはオイルキャッチタンクが上記開口に着脱自在に 装着されるので、トランスファケースの共用化を図ることができ、コストを低減 できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による自動車用トランスファ
の平面断面図である。
【図2】PTO装着時又は非装着時における図1のII−
II線断面図である。
【符号の説明】
1 自動車用トランスファ 2 トランスファケース 30 PTO装着用開口 40 PTO 42 PTOケース 44 油溜 50 オイルキャッチタンク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスファケースの上部の前輪出力軸
    駆動チェーン近傍部分に開口が形成されるとともに、4
    輪駆動(4WD)時に飛散した油を溜める油溜を有する
    PTOケースまたはオイルキャッチタンクが上記開口に
    着脱自在に装着されることを特徴とする自動車用トラン
    スファ。
JP074143U 1992-10-23 1992-10-23 自動車用トランスファ Withdrawn JPH0636935U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP074143U JPH0636935U (ja) 1992-10-23 1992-10-23 自動車用トランスファ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP074143U JPH0636935U (ja) 1992-10-23 1992-10-23 自動車用トランスファ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0636935U true JPH0636935U (ja) 1994-05-17

Family

ID=13538661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP074143U Withdrawn JPH0636935U (ja) 1992-10-23 1992-10-23 自動車用トランスファ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0636935U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021079924A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 ダイハツ工業株式会社 動力伝達装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021079924A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 ダイハツ工業株式会社 動力伝達装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160153546A1 (en) Lubricating structure for speed reducer
US5050447A (en) Oil reservoir device for an automatic transmission
JPS6113804Y2 (ja)
US4217794A (en) Lubricating device for final drive gearing of power transmission unit
CA1077306A (en) Power transmission unit for an automotive vehicle
US4738152A (en) Power transmission for automotive vehicle
JP2020037951A (ja) 動力伝達装置
JPS6240587B2 (ja)
GB2059521A (en) Transverse axle automatic transmission
JPH0636935U (ja) 自動車用トランスファ
EP0183051A1 (en) Power transmission system for motor vehicles
CN116892607A (zh) 车辆用动力传递装置的润滑结构
US4876919A (en) Power transfer device for four-wheel drive
JPH04267801A (ja) 管理作業機
CN113446386A (zh) 车辆用动力传递装置的润滑结构
JP2017141931A (ja) 車両用動力伝達装置の潤滑構造
JPS6231730Y2 (ja)
JP2577154Y2 (ja) 自動車用トランスファにおける軸受の潤滑構造
JP2785374B2 (ja) トランスアクスルの潤滑装置
JP4484393B2 (ja) 動力伝達装置を備えた車両
JP2585898Y2 (ja) 自動車用トランスファの潤滑構造
JP3494780B2 (ja) 自動車用トランスファの潤滑構造
JP2586169Y2 (ja) トランスファの潤滑装置
JP5018874B2 (ja) 円錐摩擦リング式無段変速装置
JPH051055U (ja) 自動車用変速機の潤滑装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970306