JPH0636853A - 熱圧着用補助シート - Google Patents
熱圧着用補助シートInfo
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- JPH0636853A JPH0636853A JP4209429A JP20942992A JPH0636853A JP H0636853 A JPH0636853 A JP H0636853A JP 4209429 A JP4209429 A JP 4209429A JP 20942992 A JP20942992 A JP 20942992A JP H0636853 A JPH0636853 A JP H0636853A
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- JP
- Japan
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- boron nitride
- auxiliary sheet
- pressure welding
- silicone rubber
- thermocompression bonding
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大きなボンディング面を有する熱圧着が短時
間で効率よくでき、高精細化に対応した狭いピッチの電
極の接合時の歩留りを著しく向上させることができ、し
かも帯電防止効果が高く耐久性の大なる熱圧着用補助シ
ートの提供。 【構成】 ボロンナイトライドと導電性物質と、ガラス
クロス、酸化セリウム及び／又は酸化鉄とが含有された
シリコーンゴムからなることを特徴とする熱圧着用補助
シート。
間で効率よくでき、高精細化に対応した狭いピッチの電
極の接合時の歩留りを著しく向上させることができ、し
かも帯電防止効果が高く耐久性の大なる熱圧着用補助シ
ートの提供。 【構成】 ボロンナイトライドと導電性物質と、ガラス
クロス、酸化セリウム及び／又は酸化鉄とが含有された
シリコーンゴムからなることを特徴とする熱圧着用補助
シート。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱圧着用補助シート、
詳しくは、例えば液晶パネルに接続された外部回路接続
用電極と、駆動用LSI が搭載されたフレキシブルプリン
ト基板（ＦＰＣ）のアウターリードとを異方導電性接着
樹脂で熱圧着して接続する際、ヒートツールとＦＰＣと
の間に挟んで圧着面の平行度を高めるために使用される
熱圧着用補助シートの改良に関するものである。
詳しくは、例えば液晶パネルに接続された外部回路接続
用電極と、駆動用LSI が搭載されたフレキシブルプリン
ト基板（ＦＰＣ）のアウターリードとを異方導電性接着
樹脂で熱圧着して接続する際、ヒートツールとＦＰＣと
の間に挟んで圧着面の平行度を高めるために使用される
熱圧着用補助シートの改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の熱圧着用補助シートとし
ては、特開昭６３ー１１４０８７号公報に記載のように
シリコーン系ゴムが使用されている。
ては、特開昭６３ー１１４０８７号公報に記載のように
シリコーン系ゴムが使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の液晶パ
ネルの高精細化と大型化に伴い、従来のシリコーン系ゴ
ムを熱圧着用補助シートとして使用したのでは、次のよ
うな問題が生じる。 （１）高精細化に対応して接続する電極間のピッチが狭
くなるので、圧着時の加圧力で変形したゴムにより位置
ズレが生じ歩留りが低下する。 （２）大型化に伴い、ボンディング面での均熱性を確保
するのに長時間の圧着が必要となるので生産性が低下す
る。 （３）それと同時に、ヒーター側の温度を高くする必要
があるので熱圧着用補助シートの耐久性が低下する。 （４）圧着時に生じる静電気により、液晶パネルや駆動
用ＬＳＩが破損する恐れが大である。
ネルの高精細化と大型化に伴い、従来のシリコーン系ゴ
ムを熱圧着用補助シートとして使用したのでは、次のよ
うな問題が生じる。 （１）高精細化に対応して接続する電極間のピッチが狭
くなるので、圧着時の加圧力で変形したゴムにより位置
ズレが生じ歩留りが低下する。 （２）大型化に伴い、ボンディング面での均熱性を確保
するのに長時間の圧着が必要となるので生産性が低下す
る。 （３）それと同時に、ヒーター側の温度を高くする必要
があるので熱圧着用補助シートの耐久性が低下する。 （４）圧着時に生じる静電気により、液晶パネルや駆動
用ＬＳＩが破損する恐れが大である。
【０００４】本発明は、従来のシリコーン系ゴムからな
る熱圧着用補助シートの改良に関するものであり、上記
問題点を解決することを目的とするものである。
る熱圧着用補助シートの改良に関するものであり、上記
問題点を解決することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ボ
ロンナイトライドと導電性物質とを含有してなるシリコ
ーンゴムからなることを特徴とする熱圧着用補助シー
ト、及びボロンナイトライドと導電性物質と、ガラスク
ロス、酸化セリウム及び／又は酸化鉄とを含有してなる
シリコーンゴムからなることを特徴とする熱圧着用補助
シートである。
ロンナイトライドと導電性物質とを含有してなるシリコ
ーンゴムからなることを特徴とする熱圧着用補助シー
ト、及びボロンナイトライドと導電性物質と、ガラスク
ロス、酸化セリウム及び／又は酸化鉄とを含有してなる
シリコーンゴムからなることを特徴とする熱圧着用補助
シートである。
【０００６】以下、さらに詳しく本発明について説明す
ると、まず、本発明の熱圧着用補助シートは、シリコー
ンゴムにボロンナイトライドと導電性物質が充填された
ものである。ボロンナイトライドの存在によって、熱伝
導率が著しく向上し、大型化した液晶パネルの熱圧着時
のボンディング面の均熱性を高めることができる。しか
も熱圧着時間を短縮できるので生産性が向上し、さらに
はヒートツールの温度を下げることが可能となる。
ると、まず、本発明の熱圧着用補助シートは、シリコー
ンゴムにボロンナイトライドと導電性物質が充填された
ものである。ボロンナイトライドの存在によって、熱伝
導率が著しく向上し、大型化した液晶パネルの熱圧着時
のボンディング面の均熱性を高めることができる。しか
も熱圧着時間を短縮できるので生産性が向上し、さらに
はヒートツールの温度を下げることが可能となる。
【０００７】また、導電性物質を存在させることによっ
て、帯電防止性が著しく向上するので、大型化した液晶
パネルの熱圧着時のボンディング面に発生する静電気を
緩和することができる。
て、帯電防止性が著しく向上するので、大型化した液晶
パネルの熱圧着時のボンディング面に発生する静電気を
緩和することができる。
【０００８】ボロンナイトライドとしては、市販の六方
晶ボロンナイトライド粉末が好適に使用され、また、導
電性物質としては、カーボンブラック、金属粉、導電性
処理を施した金属酸化物等が使用される。
晶ボロンナイトライド粉末が好適に使用され、また、導
電性物質としては、カーボンブラック、金属粉、導電性
処理を施した金属酸化物等が使用される。
【０００９】カーボンブラックは、粉体や顆粒状で使用
することができるが、それをそのまま用いるよりも、カ
ーボンブラックの周囲への飛散防止と作業性の点から、
それが練り込まれた導電性シリコーンゴムコンパウンド
として用いるのが望ましい。導電性シリコーンゴムコン
パウンドの市販品としては、東レ・ダウコーニング・シ
リコーン社製商品名「ＳＲＸ−５３９Ｕ」、東芝シリコ
ーン社製商品名「ＹＥ−３４５２ＵＢ」等がある。
することができるが、それをそのまま用いるよりも、カ
ーボンブラックの周囲への飛散防止と作業性の点から、
それが練り込まれた導電性シリコーンゴムコンパウンド
として用いるのが望ましい。導電性シリコーンゴムコン
パウンドの市販品としては、東レ・ダウコーニング・シ
リコーン社製商品名「ＳＲＸ−５３９Ｕ」、東芝シリコ
ーン社製商品名「ＹＥ−３４５２ＵＢ」等がある。
【００１０】金属粉又は導電性処理を施した金属酸化物
は、紛状、繊維状、針状、鱗片状、シャープな突起がつ
いた球状等の形態で使用することができるが、これらの
中でもアスペクト比の高いものが望ましい。
は、紛状、繊維状、針状、鱗片状、シャープな突起がつ
いた球状等の形態で使用することができるが、これらの
中でもアスペクト比の高いものが望ましい。
【００１１】金属粉としては、アルミニウム粉、ニッケ
ル粉、鉄粉、銀粉、錫粉等が使用されるが、中でも銀粉
が最適であり、これには、福田金属箔粉工業社製の商品
名「Ａｇ−Ｅ」（電解銀）、「Ｐｕｆｆ−Ｓｉｌｖｅｒ
−Ｘ」（鱗片状銀）等がある。一方、導電性処理を施し
た金属酸化物としては、ホウ酸アルミニウムウイスカ
ー、針状酸化亜鉛、ルチル型針状酸化チタン、チタン酸
カリウムウイスカー等に導電性処理をしたものがあり、
それらの市販品をあげれば、三井金属鉱業社製商品名
「パストラン」、石原産業社製商品名「タイペークＦ
Ｔ」、大塚化学社製商品名「デントールＢＫ」、「デン
トールＷＫ」等である。
ル粉、鉄粉、銀粉、錫粉等が使用されるが、中でも銀粉
が最適であり、これには、福田金属箔粉工業社製の商品
名「Ａｇ−Ｅ」（電解銀）、「Ｐｕｆｆ−Ｓｉｌｖｅｒ
−Ｘ」（鱗片状銀）等がある。一方、導電性処理を施し
た金属酸化物としては、ホウ酸アルミニウムウイスカ
ー、針状酸化亜鉛、ルチル型針状酸化チタン、チタン酸
カリウムウイスカー等に導電性処理をしたものがあり、
それらの市販品をあげれば、三井金属鉱業社製商品名
「パストラン」、石原産業社製商品名「タイペークＦ
Ｔ」、大塚化学社製商品名「デントールＢＫ」、「デン
トールＷＫ」等である。
【００１２】シリコーンゴムとボロンナイトライドと導
電性物質の組成割合としては、シリコーンゴム20〜40重
量％、ボロンナイトライド77〜30重量％、導電性物質 3
〜30重量％の範囲、特にシリコーンゴム26〜31重量％、
ボロンナイトライド69〜59重量％、導電性物質 5〜10重
量％の範囲が好ましい。
電性物質の組成割合としては、シリコーンゴム20〜40重
量％、ボロンナイトライド77〜30重量％、導電性物質 3
〜30重量％の範囲、特にシリコーンゴム26〜31重量％、
ボロンナイトライド69〜59重量％、導電性物質 5〜10重
量％の範囲が好ましい。
【００１３】シリコーンゴムが20重量％未満では、圧着
面の平行度を向上させる緩衝材としての効果が少なくな
り、また強度低下して耐熱性も劣る。一方、40重量％を
こえると、熱伝導率が低下してボンディング面の均熱性
の確保が難しくなり、またゴム弾性が大きくなるので圧
着時の位置ズレによる歩留りが低下する。
面の平行度を向上させる緩衝材としての効果が少なくな
り、また強度低下して耐熱性も劣る。一方、40重量％を
こえると、熱伝導率が低下してボンディング面の均熱性
の確保が難しくなり、またゴム弾性が大きくなるので圧
着時の位置ズレによる歩留りが低下する。
【００１４】ボロンナイトライドが30重量％未満では、
熱伝導率が低下してボンディング面の均熱性の確保が難
しくなる。一方、77重量％をこえると、強度が低下する
とともに、柔軟性に乏しくなり、圧着面の平行度を向上
させる効果が小さくなる。
熱伝導率が低下してボンディング面の均熱性の確保が難
しくなる。一方、77重量％をこえると、強度が低下する
とともに、柔軟性に乏しくなり、圧着面の平行度を向上
させる効果が小さくなる。
【００１５】導電性物質が 3重量％未満では、本発明の
熱圧着用補助シートが備えるべき好適な体積抵抗率104
〜 108Ω・ｃｍよりも大きくなり、発生した静電気を効
率よく緩和することが困難となる。一方、30重量％をこ
えると、体積抵抗率が小さくなり、発生した電荷の急激
な伝導が起こり静電気の発生を助長する。
熱圧着用補助シートが備えるべき好適な体積抵抗率104
〜 108Ω・ｃｍよりも大きくなり、発生した静電気を効
率よく緩和することが困難となる。一方、30重量％をこ
えると、体積抵抗率が小さくなり、発生した電荷の急激
な伝導が起こり静電気の発生を助長する。
【００１６】さらに、本発明は、ボロンナイトライドと
導電性物質が含有されたシリコーンゴムからなる熱圧着
用補助シートにおいて、補強材として、ガラスクロスを
複合させたものであり、それによって、熱圧着時のゴム
の弾性変形を抑制することができるので、高精細化に伴
う狭いピッチの電極の接合時の歩留りを一段と向上させ
ることができる。
導電性物質が含有されたシリコーンゴムからなる熱圧着
用補助シートにおいて、補強材として、ガラスクロスを
複合させたものであり、それによって、熱圧着時のゴム
の弾性変形を抑制することができるので、高精細化に伴
う狭いピッチの電極の接合時の歩留りを一段と向上させ
ることができる。
【００１７】ガラスクロスとしては、厚さ0.03mm、質量
20g/m2(JIS R 3414 品番EP03A)のものから厚さ0.20mm、
質量200g/m2(JIS R 3414 品番EP20) までのものが好ま
しく使用される。品番EP03A 未満の厚さ・質量のもので
は熱圧着時のゴム弾性変形の抑止作用が小さくなり、一
方、品番EP20をこえる厚さ・質量のもでは熱伝導率が低
下するため好ましくない。この範囲の中にあっても、厚
さ0.10mm、質量100g/m2(JIS R 3414 品番EP10A)程度の
ものが最適である。
20g/m2(JIS R 3414 品番EP03A)のものから厚さ0.20mm、
質量200g/m2(JIS R 3414 品番EP20) までのものが好ま
しく使用される。品番EP03A 未満の厚さ・質量のもので
は熱圧着時のゴム弾性変形の抑止作用が小さくなり、一
方、品番EP20をこえる厚さ・質量のもでは熱伝導率が低
下するため好ましくない。この範囲の中にあっても、厚
さ0.10mm、質量100g/m2(JIS R 3414 品番EP10A)程度の
ものが最適である。
【００１８】さらに、本発明は、ガラスクロスを複合さ
せた又は複合させない上記のボロンナイトライドと導電
性物質が含有されたシリコーンゴムからなる熱圧着用補
助シートにおいて、耐熱性向上剤として、酸化セリウム
及び／又は酸化鉄を含有させたものであり、それによっ
て、ヒートツールの加熱・冷却サイクルによる熱圧着用
補助シートの耐久性を改善することができる。耐熱性向
上剤の使用量は、シリコーンゴム100 重量部に対して0.
5 〜2.0 重量部が好ましい。
せた又は複合させない上記のボロンナイトライドと導電
性物質が含有されたシリコーンゴムからなる熱圧着用補
助シートにおいて、耐熱性向上剤として、酸化セリウム
及び／又は酸化鉄を含有させたものであり、それによっ
て、ヒートツールの加熱・冷却サイクルによる熱圧着用
補助シートの耐久性を改善することができる。耐熱性向
上剤の使用量は、シリコーンゴム100 重量部に対して0.
5 〜2.0 重量部が好ましい。
【００１９】本発明の熱圧着用補助シートの熱伝導率を
調節するために、ボロンナイトライド粉末と共に、窒化
アルミニウム粉末、窒化珪素粉末、アルミナ粉末、シリ
カ粉末を充填することができる。本発明の熱圧着用補助
シートの厚さとしては、0.2〜0.8 mmが好ましい。
調節するために、ボロンナイトライド粉末と共に、窒化
アルミニウム粉末、窒化珪素粉末、アルミナ粉末、シリ
カ粉末を充填することができる。本発明の熱圧着用補助
シートの厚さとしては、0.2〜0.8 mmが好ましい。
【００２０】本発明の熱圧着用補助シートを製造するに
は、シリコーンゴム、ボロンナイトライド粉末、導電性
物質、耐熱性向上剤及び加硫剤を混合した後、ドクター
ブレード法、カレンダーロール法等でシート化し、ガラ
スクロスで補強する場合はそれを挟んで積層体となし、
温度140 〜170 ℃、圧力50〜100kg/cm2 、時間10〜50分
の条件で加熱・加圧プレスを行えばよい。
は、シリコーンゴム、ボロンナイトライド粉末、導電性
物質、耐熱性向上剤及び加硫剤を混合した後、ドクター
ブレード法、カレンダーロール法等でシート化し、ガラ
スクロスで補強する場合はそれを挟んで積層体となし、
温度140 〜170 ℃、圧力50〜100kg/cm2 、時間10〜50分
の条件で加熱・加圧プレスを行えばよい。
【００２１】
【実施例】以下、実施例と比較例をあげてさらに具体的
に本発明を説明する。
に本発明を説明する。
【００２２】実施例１〜３ 比較例１〜２ シリコーンゴム（東レ・ダウコーニング・シリコーン社
製商品名「DY32-2009u」) とボロンナイトライド粉末
（電気化学工業社製商品名「GP」）とカーボンブラック
含有の導電性シリコーンゴムコンパウンド（東芝シリコ
ーン社製商品名「YE-3452UB 」）とを表１の割合で混合
し、0.8 重量％の2,5 ジメチル2,5(ターシャリブチルパ
ーオキシ）ヘキサンを添加し、ドクターブレード法でシ
ート成形を行い、市販のガラスクロス（鐘紡社製商品名
「KS1220」：JIS R 3414 品番EP10A 相当) を中央に挟
んで積層し、温度140 ℃、圧力80kg／cm2 で30分間加熱
・加圧加硫して厚さ0.5 mmのシートを製造した。なお、
表１の導電性シリコーンゴムコンパウンド量は配合組成
中のカーボンブラック量として表示した。
製商品名「DY32-2009u」) とボロンナイトライド粉末
（電気化学工業社製商品名「GP」）とカーボンブラック
含有の導電性シリコーンゴムコンパウンド（東芝シリコ
ーン社製商品名「YE-3452UB 」）とを表１の割合で混合
し、0.8 重量％の2,5 ジメチル2,5(ターシャリブチルパ
ーオキシ）ヘキサンを添加し、ドクターブレード法でシ
ート成形を行い、市販のガラスクロス（鐘紡社製商品名
「KS1220」：JIS R 3414 品番EP10A 相当) を中央に挟
んで積層し、温度140 ℃、圧力80kg／cm2 で30分間加熱
・加圧加硫して厚さ0.5 mmのシートを製造した。なお、
表１の導電性シリコーンゴムコンパウンド量は配合組成
中のカーボンブラック量として表示した。
【００２３】得られたシートについて、JIS K 6911に準
拠して体積抵抗率を測定した後、熱圧着機（日本黒鉛社
製「S250-80 型」) に熱圧着用補助シートとしてセット
し、ヒートツールにて30kg／cm2 の圧力をかけ電圧印加
後、接合する電極間ピッチが100 μm のＦＰＣの銅リー
ド表面温度が190 ℃に達する時間を測定した。
拠して体積抵抗率を測定した後、熱圧着機（日本黒鉛社
製「S250-80 型」) に熱圧着用補助シートとしてセット
し、ヒートツールにて30kg／cm2 の圧力をかけ電圧印加
後、接合する電極間ピッチが100 μm のＦＰＣの銅リー
ド表面温度が190 ℃に達する時間を測定した。
【００２４】さらに、この条件にて各試料による50回の
熱圧着を行い、静電気発生による電極損傷品を除いた歩
留り（合格率）を測定した。
熱圧着を行い、静電気発生による電極損傷品を除いた歩
留り（合格率）を測定した。
【００２５】比較例１は、シリコーンゴム（東レ・ダウ
コーニング・シリコーン社製商品名「SH861u」) を2,5
ジメチル2,5(ターシャリブチルパーオキシ）ヘキサンで
加硫したものである。
コーニング・シリコーン社製商品名「SH861u」) を2,5
ジメチル2,5(ターシャリブチルパーオキシ）ヘキサンで
加硫したものである。
【００２６】比較例２は、シリコーンゴム（東レ・ダウ
コーニング・シリコーン社製商品名「SH861u」) とボロ
ンナイトライド粉末（電気化学工業社製商品名「GP」）
との混合物を2,5 ジメチル2,5(ターシャリブチルパーオ
キシ）ヘキサンで加硫したものである。
コーニング・シリコーン社製商品名「SH861u」) とボロ
ンナイトライド粉末（電気化学工業社製商品名「GP」）
との混合物を2,5 ジメチル2,5(ターシャリブチルパーオ
キシ）ヘキサンで加硫したものである。
【００２７】以上の結果を表１に示す。表１から、本発
明の熱圧着用補助シートを用いることによって、接合部
を短時間で所定温度に上げることが可能となり、しかも
静電気の発生が抑制され、高精細化に対応した電極間ピ
ッチの狭い液晶モジュールの熱圧着の歩留りを一段と向
上できたことがわかる。
明の熱圧着用補助シートを用いることによって、接合部
を短時間で所定温度に上げることが可能となり、しかも
静電気の発生が抑制され、高精細化に対応した電極間ピ
ッチの狭い液晶モジュールの熱圧着の歩留りを一段と向
上できたことがわかる。
【００２８】
【表１】 （注）導電性シリコーンゴムコンパウンドは配合組成中
のカーボンブラック量として表示してある。
のカーボンブラック量として表示してある。
【００２９】実施例４〜５ 比較例３ 実施例２において、ガラスクロスとして次の２種類のも
のを用いたこと以外は同様にして厚さ0.5 mmのシートを
製造した。
のを用いたこと以外は同様にして厚さ0.5 mmのシートを
製造した。
【００３０】（１）鐘紡社製商品名「KS1061」（厚さ0.
03mm、質量20g/m2：JIS R 3414 EP03A相当品) （２）鐘紡社製商品名「KS2700」（厚さ0.20mm、質量19
6g/m2 ：JIS R 3414 EP20 相当品)
03mm、質量20g/m2：JIS R 3414 EP03A相当品) （２）鐘紡社製商品名「KS2700」（厚さ0.20mm、質量19
6g/m2 ：JIS R 3414 EP20 相当品)
【００３１】得られたシートを実施例２と同一の熱圧着
機に熱圧着用補助シートとしてセットし、接合する電極
間ピッチが100 μm のＦＰＣの銅リード表面温度が190
℃となる条件下で30kg／cm2 の圧力をかけて熱圧着を行
った。各試料で50回の熱圧着を行い、電極間の短絡不良
品を除いた歩留り（合格率）を測定した。
機に熱圧着用補助シートとしてセットし、接合する電極
間ピッチが100 μm のＦＰＣの銅リード表面温度が190
℃となる条件下で30kg／cm2 の圧力をかけて熱圧着を行
った。各試料で50回の熱圧着を行い、電極間の短絡不良
品を除いた歩留り（合格率）を測定した。
【００３２】比較例３は、比較例１と同一のシリコーン
ゴムシートである。
ゴムシートである。
【００３３】以上の結果を表２に示す。表２から、本発
明の熱圧着用補助シートをガラスクロスで補強すること
によって、高精細化に対応した電極間ピッチの狭い液晶
モジュールの熱圧着の歩留りを一段と向上できたことが
わかる。
明の熱圧着用補助シートをガラスクロスで補強すること
によって、高精細化に対応した電極間ピッチの狭い液晶
モジュールの熱圧着の歩留りを一段と向上できたことが
わかる。
【００３４】
【表２】
【００３５】実施例６〜８ 比較例４ 実施例２の配合組成に耐熱性向上剤として酸化セリウム
及び／又は酸化鉄をシリコーンゴム100 重量部に対して
表３に示す量を添加してシートを成形し、実施例２と同
一の加硫条件で厚さ0.5 mmのシートを製造した。
及び／又は酸化鉄をシリコーンゴム100 重量部に対して
表３に示す量を添加してシートを成形し、実施例２と同
一の加硫条件で厚さ0.5 mmのシートを製造した。
【００３６】得られたシートを実施例２と同一の熱圧着
機に熱圧着用補助シートとしてセットし、ヒートツール
表面温度が240 ℃となる条件で圧力30kg／cm2 で20秒／
回の劣化促進試験を行い、熱圧着用補助シートの表面が
剥離するまでの処理回数を測定した。
機に熱圧着用補助シートとしてセットし、ヒートツール
表面温度が240 ℃となる条件で圧力30kg／cm2 で20秒／
回の劣化促進試験を行い、熱圧着用補助シートの表面が
剥離するまでの処理回数を測定した。
【００３７】比較例４は、比較例１と同一のシリコーン
ゴムシートである。
ゴムシートである。
【００３８】以上の結果を表３に示す。表３から、本発
明の熱圧着用補助シートにさらに耐熱性向上剤を含有さ
せることによって、熱圧着用補助シートの耐久性を著し
く向上できたことがわかる。
明の熱圧着用補助シートにさらに耐熱性向上剤を含有さ
せることによって、熱圧着用補助シートの耐久性を著し
く向上できたことがわかる。
【００３９】
【表３】
【００４０】
【発明の効果】本発明の熱圧着用補助シートは、帯電防
止効果が高く耐久性が大であるので、大きなボンディン
グ面を有する熱圧着を短時間で効率よくでき、しかも高
精細化に対応した狭いピッチの電極の接合時の歩留りが
著しく向上する。本発明の熱圧着用補助シートは、液晶
モジュールの熱圧着に限られることなく、熱可塑又は熱
硬化の異方導電性接着樹脂を使用するほとんどの熱圧着
に応用することができる。
止効果が高く耐久性が大であるので、大きなボンディン
グ面を有する熱圧着を短時間で効率よくでき、しかも高
精細化に対応した狭いピッチの電極の接合時の歩留りが
著しく向上する。本発明の熱圧着用補助シートは、液晶
モジュールの熱圧着に限られることなく、熱可塑又は熱
硬化の異方導電性接着樹脂を使用するほとんどの熱圧着
に応用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０８Ｌ 83/00 ＬＲＸ 8319−4Ｊ
Claims (3)
- 【請求項１】 ボロンナイトライドと導電性物質とを含
有してなるシリコーンゴムからなることを特徴とする熱
圧着用補助シート。 - 【請求項２】 ガラスクロスを含有してなることを特徴
とする請求項１記載の熱圧着用補助シート。 - 【請求項３】 酸化セリウム及び／又は酸化鉄を含有し
てなることを特徴とする請求項１又は２記載の熱圧着用
補助シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209429A JPH0636853A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 熱圧着用補助シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209429A JPH0636853A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 熱圧着用補助シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0636853A true JPH0636853A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16572724
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4209429A Pending JPH0636853A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 熱圧着用補助シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0636853A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4843837A (en) * | 1986-02-25 | 1989-07-04 | Technology Research Association Of Super Heat Pump Energy Accumulation System | Heat pump system |
| EP1066942A2 (en) * | 1999-07-07 | 2001-01-10 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Heat-resistant thermally conductive silicone rubber composite sheet and method of producing the same |
| GB2445458A (en) * | 2007-01-04 | 2008-07-09 | Goodrich Corp | Polymeric film comprising hexagonal boron nitride |
| WO2010103998A1 (ja) | 2009-03-11 | 2010-09-16 | 信越化学工業株式会社 | 太陽電池セル電極の接続用シート、太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP4209429A patent/JPH0636853A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4843837A (en) * | 1986-02-25 | 1989-07-04 | Technology Research Association Of Super Heat Pump Energy Accumulation System | Heat pump system |
| EP1066942A2 (en) * | 1999-07-07 | 2001-01-10 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Heat-resistant thermally conductive silicone rubber composite sheet and method of producing the same |
| EP1066942A3 (en) * | 1999-07-07 | 2001-02-07 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Heat-resistant thermally conductive silicone rubber composite sheet and method of producing the same |
| GB2445458A (en) * | 2007-01-04 | 2008-07-09 | Goodrich Corp | Polymeric film comprising hexagonal boron nitride |
| GB2445458B (en) * | 2007-01-04 | 2010-02-24 | Goodrich Corp | Electrothermal heater comprising thermally conducting film comprising polymer material and hexagonal boron nitride |
| WO2010103998A1 (ja) | 2009-03-11 | 2010-09-16 | 信越化学工業株式会社 | 太陽電池セル電極の接続用シート、太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール |
| KR20110133605A (ko) | 2009-03-11 | 2011-12-13 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 태양전지 셀 전극의 접속용 시트, 태양전지 모듈의 제조 방법 및 태양전지 모듈 |
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