JPH0636834U - 透明樹脂板 - Google Patents

透明樹脂板

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JPH0636834U
JPH0636834U JP7409492U JP7409492U JPH0636834U JP H0636834 U JPH0636834 U JP H0636834U JP 7409492 U JP7409492 U JP 7409492U JP 7409492 U JP7409492 U JP 7409492U JP H0636834 U JPH0636834 U JP H0636834U
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JP
Japan
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transparent
resin
resin plate
transparent resin
laminated
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JP7409492U
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English (en)
Inventor
永久也 佐々木
典 早川
孝教 松沢
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】PVDF樹脂とアクリル樹脂を、PVDF樹脂
を上層にした透明積層フィルムを、基材のPVC樹脂か
らなる透明樹脂板材に熱ラミネートして、表面の防汚
性、耐溶剤性、耐光性、耐熱性等の優れた表面特性を有
する透明樹脂板を提供するものである。 【構成】PVDF樹脂又はアクリル樹脂のいずれか一方
又は両方に紫外線吸収剤を0.1〜3.0重量%添加混
合して、上層にPVDF樹脂、下層にアクリル樹脂を共
押し出しした透明積層フィルムを、基材の透明樹脂板材
に熱ラミネートした積層構成の透明樹脂板であり、更
に、透明積層フィルム上に微細凹凸模様を形成してなる
構成としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外装用としてビルエントランス部の透明屋根や住宅や車庫の屋根に 使用される平板や波板として、また、内装用としては間仕切りや室内扉の窓、展 示会の装飾等に用いられる透明樹脂板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、透明樹脂板が外装用や内装用或いは展示会等の装飾用に使用されて いる。例えば図3に示すように、透明ポリ塩化ビニル樹脂(以下PVC樹脂と記 す) 板(30)に熱プレスにより凹凸模様(E1)を形成して、内装用の間仕切りや室内 扉等に窓ガラスの代替品として使用されている。また図4に示すように、基材の PVC樹脂板(40)やポリメチルメタアクリレート樹脂板(以下PMMA樹脂と記 す) やポリカーボネート樹脂板(以下PC樹脂と記す) 等の透明樹脂板材上に、 厚さ15μm〜125μmのPMMA樹脂フィルム(42)を熱ラミネートして、割 れ等を防ぐために表面を強化した透明樹脂板が屋根部材や間仕切り部材として実 用化されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の透明樹脂板は、表面に汚れ(油汚れ等を含む) が付き易 く、また、一担付着すると拭き取りをしてもなかなか落ちなくなってしまう。更 に、外装用に使用すると太陽光や雨によって透明樹脂板の光沢が減少したり変色 して透明度が低くなってしまった。 また、この透明樹脂板表面に凹凸模様を施す際に、板自体が硬いため凹凸模様 の再現性が悪く、更に、透明PVC樹脂板を波板状等に加工する際100℃〜1 20℃の熱で絞戻り(熱によりPVC樹脂板が軟化し表面に形成した凹凸模様が 元の平板状に戻る現象が起こり凹凸差が減少すること) 等の不良が発生する問題 があった。
【0004】 そこで本考案は、ポリフッ化ビニリデン樹脂(以下PVDF樹脂と記す) とメ タクリル酸メチル樹脂(以下アクリル樹脂と記す) を共押し出しした透明積層フ ィルムを、基材の透明樹脂板材に熱ラミネートし、表面の防汚性、耐溶剤性、耐 光性、耐熱性等の優れた表面特性を有する透明樹脂板を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するために本考案は、上層にPVDF樹脂、下層にアクリル樹脂を 共押し出してなる透明積層フィルム(S) を、基材の透明樹脂板材(10)に熱ラミネ ートした積層構成の透明樹脂板(15)である。また、前記PVDF樹脂又はアクリ ル樹脂のいずれか一方又は両方に、紫外線吸収剤を添加混合したものである。更 に、この透明積層フィルム(S) 上層に微細凹凸模様(E) を形成してなる構成とし たものである。
【0006】 本考案は、PVDF樹脂又はアクリル樹脂のいずれか一方又は両方に紫外線吸 収剤を0.1〜3.0重量%を添加混合し、このPVDF樹脂を上層に、下層に アクリル樹脂を共押し出して、厚さ18μm〜55μmの透明積層フィルムとし たもので、この透明積層フィルムを厚さ0.5mm〜5.0mmの透明樹脂板材 に熱ラミネートして透明樹脂板を得たものである。 前記基材の透明樹脂板材(10)としては、PVC樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ アミト樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ABS樹脂の透明樹脂板を適宜選択す ることができる。
【0007】 また、前記透明積層フィルム(S) の上層に微細凹凸模様(E) を形成したもので あるが、微細凹凸模様を形成したフェノール樹脂フィルム等による賦型フィルム の模様面と、透明積層フィルムのPVDF樹脂層(12)面を合せ仮貼りし、基材に 熱ラミネートすると同時に微細凹凸模様(E) を形成したものである。
【0008】 また本考案に係わる前記紫外線吸収剤は300nm〜400nm、特に350 nm以下の波長を吸収し無害な熱エネルギーとして散逸させるものである。この 紫外線吸収剤を前述のPVDF樹脂又はアクリル樹脂のいずれか一方又は両方に 添加されたものである。この紫外線吸収剤としては、例えば、サリシレート系、 ヒドロキシベンゾフェノン系、ベンゾエート系、ジヒドロキシベンフェノ系、ベ ンゾフェノン系、テトラヒドロキシベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、 修酸アニリド誘導系、ヂフェニール・アクリレート系等の有機化合物を適宜選択 することができる。また、添加量は使用する樹脂と紫外線吸収剤により異なるが 0.1%〜3%(重量比) がよい。
【0009】
【実施例】
<実施例1> 紫外線吸収剤のサリシレート系有機化合物を1重量%添加した温度270℃の PVDF樹脂と、温度270℃のアクリル樹脂を共押し出しして、上層がPVD F樹脂層(12)とした厚さ40μmの透明積層フィルム(S) を作製し、基材である 厚さ3.0mmの透明PVC樹脂板(10)上に下層のアクリル樹脂(11)を合せ、上 層のPVDF樹脂層(12)上にはフェノール樹脂フィルムからなる微細凹凸模様を 形成した賦型フィルムを仮貼りし、温度110℃、送行スピード10m/分、ニ ップロール圧30kg/cm2 で熱ラミネートし、終了後賦型シートを剥離する ことで、微細凹凸模様を形成した透明樹脂板(15)が得られた(図1を参照)。
【0010】 <比較例1> 透明PVC樹脂板上にフェノール樹脂フィルムによる微細凹凸模様を形成した 賦型フィルムの模様面を合せ、温度100℃、圧力30kg/cm2 時間5分間 の条件でプレス加工し終了後賦型シートを剥離し、凹凸模様を形成したPVC樹 脂板を得た(図3を参照)。
【0011】 <比較例2> 厚さ40μmの透明アクリル樹脂フィルム(21)を、厚さ3.0mの透明PVC 樹脂板材(20)に温度120℃、送行スピード8m/分、ニップロール圧30kg /cm2 で熱ラミネートして透明樹脂板を得た。尚上層のアクリル樹脂フィルム 上には実施例1と同様にして凹凸模様を形成した(図2を参照)。
【0012】 前述の実施例1及び比較例1.比較例2で得られたサンプルで各種耐性テスト を行った。その結果を表1及び表2に示す。
【0013】
【表1】
【0014】 テストの結果本考案の透明樹脂板は耐溶剤性がよく、表面の変化が少ないこと で防汚性が高くいつまでも艶が失われなかった。
【0015】
【表2】
【0016】 テスト結果、本考案の透明樹脂板は耐熱性が良く、表面の微細な凹凸模様も消 えてなくなることがなかった。
【0017】 <比較例3> 本考案の透明樹脂板と試料2で得られた透明樹脂板を、耐候性試験機でテスト した結果、試料2のアクリルフィルムを用いた透明樹脂板は8,000hrで表 面が白濁し、本考案の透明樹脂板は10,000hrでも表面に変化が現れなか った。
【0018】
【考案の効果】
本考案の透明樹脂板は、最上層に紫外線吸収剤を添加したPVDF樹脂層によ って、外装用、内装用のいずれの場所に用いても、汚れがつきにくく、また付着 しても内層に浸透しないので、簡単に拭き取ることができ容易に落ちる。その際 溶剤を用いても表面の艶はそのまま維持できる。 更に耐熱、耐候性にも強く、日光や雨に当っても黄変や白濁が発生せずいつま でも透明性が維持できる優れた透明樹脂板である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わる透明樹脂板の構成の一
例を示す側面図である。
【図2】上層にアクリル樹脂フィルムを積層した透明樹
脂板の一例を示す側面図である。
【図3】透明樹脂板の一例を示す側面図である。
【図4】透明樹脂板の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
10.20.30.40…基材(透明樹脂板材) 11 …アクリル樹脂層 12 …PVDF樹脂層 21 …アクリル樹脂フィルム 42 …PMMA樹脂フィルム E …微細凹凸模様 E1 …凹凸模様 S …透明積層シート

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上層にポリフッ化ビニリデン樹脂、下層に
    メタクリル酸メチル樹脂を共押し出してなる透明積層フ
    ィルムを、基材の透明樹脂板材に積層した構成を特徴と
    する透明樹脂板。
  2. 【請求項2】前記ポリフッ化ビニリデン樹脂又はメタク
    リル酸メチル樹脂のいずれか一方又は両方に、紫外線吸
    収剤を添加混合したことを特徴とする請求項1に記載の
    透明樹脂板。
  3. 【請求項3】前記積層透明フィルムの上層に、微細凹凸
    模様を形成したことを特徴とする請求項1及び請求項2
    に記載の透明樹脂板。
JP7409492U 1992-10-23 1992-10-23 透明樹脂板 Pending JPH0636834U (ja)

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JP7409492U JPH0636834U (ja) 1992-10-23 1992-10-23 透明樹脂板

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JPH0636834U true JPH0636834U (ja) 1994-05-17

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ID=13537261

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175685A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Takiron Co Ltd 光触媒機能を有する成形品
JP2010171270A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Denka Agsp Kk 発光素子搭載基板および発光素子搭載基板の製造方法
JP2011228008A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Mitsubishi Plastics Inc 導光板

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