JPH0636678Y2 - 接ぎ木用支持具 - Google Patents

接ぎ木用支持具

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JPH0636678Y2
JPH0636678Y2 JP11231991U JP11231991U JPH0636678Y2 JP H0636678 Y2 JPH0636678 Y2 JP H0636678Y2 JP 11231991 U JP11231991 U JP 11231991U JP 11231991 U JP11231991 U JP 11231991U JP H0636678 Y2 JPH0636678 Y2 JP H0636678Y2
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rod
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JP11231991U
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JPH0553438U (ja
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辻本建男
石津祐志
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Takii and Co Ltd
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Takii and Co Ltd
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  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、トマト、ナスあるい
は瓜などの果菜類について、台木と穂木とをその接ぎ木
接合端で突き合わせ、台木上に穂木を接ぎ木処理する際
に用いる接ぎ木用支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、接ぎ木は、二つの植物体
を人為的に接ぎ合わせて共生させようとするものであ
り、台木と称する土台になる側の植物体と、穂木と称
し、前記台木上に接ぎ合わされる植物体とによって構成
される。従来の接ぎ木処理は、台木の接ぎ木接合端に、
穂木の接ぎ木接合端を突き合わせ状に接ぎ合わせ、該接
ぎ合わせ部分をその外周囲側から支持して、台木上に穂
木を固定している。従来の接ぎ木処理において、穂木を
台木上に接ぎ合わせて支持しておく手段として、弾性体
支持チューブあるいは接ぎ木ピンチ等の具体的な支持手
段が利用されている。上記する接ぎ木支持手段のうち前
記弾性体支持チューブは、ゴムあるいはプラスチック製
のチューブ体であって、一母線に沿って切り裂かれてい
て、台木と穂木とを接ぎ合わせた状態において、該チュ
ーブを切り裂きラインに沿って開き、台木、穂木接ぎ合
わせ部分の外周囲に弾性的に嵌め合わせて、該台木、穂
木接ぎ合わせ部分を固定支持するものである。一方、前
記接ぎ木支持手段のうちの接ぎ木ピンチは、バネ付勢式
のクリップであり、台木と穂木とを接ぎ合わせた状態に
おいて、該台木、穂木接ぎ合わせ部分を外周囲から挟む
ようにして台木、穂木接ぎ合わせ部分を固定支持するも
のである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記する接ぎ木支持手
段としての弾性体支持チューブは、草丈4〜5cmの幼苗
時にセル成型苗(プラグ苗)で連結トレイの集合状態の
まま居接ぎできる点において重宝である反面、台木や穂
木の太さに合わせたチューブ径のものを多種類準備して
おかなければならず、かつこれらを選択的に用いなけれ
ばならない点、さらに、当該チューブを接ぎ合わせ状態
の台木及び穂木の周囲に嵌め合わせる煩雑な作業を要す
る点等において不便であった。さらにまた、前記接ぎ木
支持手段としての弾性体支持チューブは、接ぎ木処理
後、取り外すことなく、装着したままにしておくことが
あり、それにより、若い茎軸を圧迫し、生長を抑制する
という難点が指摘されている。一方、前記接ぎ木支持手
段としてのクリップ式の接ぎ木ピンチならびに弾性体支
持チューブは、苗の大きさの割りに、重量的には比較的
重く、当該支持手段の自重により苗が倒伏し易い点、台
木と穂木との接ぎ合わせ部分の外周囲から外力を加える
ため、若い植物組織(細胞)を圧迫し、それがために、
接ぎ木処理していない単独植物に比べて生育が抑制され
る等の難点を有している。そこで、この考案は、上記す
る従来の接ぎ木用支持手段にみられる問題点並びに欠点
を可及的に解消すべくなしたもので、特に、接ぎ木処理
のための作業が極めて簡単であって、作業能率の向上に
適合する接ぎ木用支持具であり、さらには、台木と穂木
との接ぎ合わせ部を確実に接着し、その後の生育に何ら
支障のない接ぎ木用支持具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、台木の接ぎ木接
合端に穂木の接ぎ木接合端を突き合わせて、台木上に穂
木を接ぎ木する際に用いられる接ぎ木用支持具であっ
て、前記台木の接ぎ木接合端から台木の茎中に挿し入れ
られる第1の棒状部分と、前記第1の棒状部分に対しそ
の軸方向に連続していて、前記穂木の接ぎ木接合端から
穂木の茎中に挿し入れられる第2の棒状部分とを備えた
棒状部材からなる接ぎ木用支持具を構成するものであ
る。
【0005】
【実施例の説明】以下、この考案になる接ぎ木用支持具
について、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細
に説明する。図1は、この考案になる接ぎ木用支持具を
用いて、台木上に穂木を接ぎ木してある状態を概略的な
斜視図で示すものであり、図2は、台木と穂木の接ぎ合
わせ部の異なる形態を概略的な側面図で示すものであ
る。一方、図3A〜Dは、この考案になる接ぎ木用支持
具の幾つかの異なる例を示す概略的な斜視図であり、図
4A〜Eは、その横断面形状の幾つかの異なる例を示す
概略的な横断面図である。この考案になる接ぎ木用支持
具は、基本的には、第1の棒状部分2と、前記第1の棒
状部分2に対しその軸方向に一体的に連続する第2の棒
状部分3とを備えた棒状部材1からなっている。前記棒
状部材1は、台木11及び穂木12の茎中に挿し入れら
れるものであり、接ぎ木処理植物の生育を抑制しない材
料であることが必要であり、たとえば植物性硬質繊維
材、キチン・キトサン繊維材、合成樹脂材、金属材、カ
ーボン材及びセラミックス材等により形成される。この
考案において、前記棒状部材1の大きさは、直径におい
て約0.1mm〜0.3mm程度のもので、長さにおいて約
10mm〜50mm程度のものである。前記棒状部材1は、
図4A〜Dに示すように、横断面円の丸棒体1A、横断
面四角の四角棒体1B、横断面三角の三角棒体1C、横
断面六角の六角棒体1D、あるいは、図4A〜Dに示す
ような平板体1Eであり、その他図示していない形状の
うち、設計可能な範囲において、いずれの形状のもので
あってもよい。前記棒状部材1は、前記第1の棒状部分
2及び第2の棒状部分3の各自由端2a及び3aを先鋭
状に形成して先鋭端4及び5とし、台木及び穂木におけ
る茎中に挿し入れ易いようにしてある。一方、前記棒状
部材1における前記第1の棒状部分2と、第2の棒状部
分3との連結部分は、前記棒状部材1の中央点であるこ
とが好ましい。前記棒状部材1の中央連結部分には、当
該棒状部材1を台木11の接ぎ木接合端面11aに挿し
入れる際、挿し入れ境界を区画するに適した変形部分6
が設けてある。前記変形部分6は、部分的に大径にした
り(図3C参照)、部分的に偏平に打ち潰したり、ある
いは捩じり込んだりして(図3D参照)、簡単に成形で
きる。さらに、前記棒状部材1は、図3Bに示すように
外表面を粗面7で形成し、当該棒状部材1を台木11及
び穂木12における茎中に挿し入れた後の定着性の向上
を図っている。
【0006】以上の構成になるこの考案の接ぎ木用支持
具は、次に示すような手順にしたがって使用される。ま
ず、台木側植物の茎を図2A及びBに示すように茎軸に
交差する水平面に対して、0°〜60°程度の接ぎ木接
合端面11aを形成し、他方、穂木12にたいしても、
前記接ぎ木接合端面11aに対応するような接ぎ木接合
端面12aを形成して準備する。前記台木11の接ぎ木
接合端面11aに対し、その横断面中央部に前記棒状部
材1における前記第1の棒状部分2を挿し入れる。前記
台木11に対する前記棒状部材1の挿し入れ量は、前記
棒状部材1の変形部分6において目視されるので極めて
容易に挿し入れ作業をし得る。その後、前記台木11の
接ぎ木接合端面11a上に突き出している棒状部材1に
おける前記第2の棒状部分3に穂木12を、その接ぎ木
接合端面12aを介して挿し入れ、前記台木11の接ぎ
木接合端面11aと、穂木12の接ぎ木接合端面12a
とを突き合わせて接ぎ木処理を終える。
【0007】
【考案の効果】以上の構成になるこの考案の接ぎ木用支
持具は、1本の棒状部材によって構成されるものであ
り、構造が極めて簡単である点、多量生産に適合する点
において、経済的に極めて有利なものであるといえる。
さらに、この考案になる接ぎ木用支持具は、台木11に
対して、第1の棒状部分2を挿し入れ、しかる後、第2
の棒状部分3に穂木12を挿し入れるようにして用いる
もので、従来のような接ぎ木のための特別な技術を要す
ることなく、誰でもが簡単に接ぎ木処理を行うことがで
きる。さらに、この考案になる接ぎ木用支持具は、接ぎ
木処理後の生育の過程において、接ぎ合わせ部分に過度
の負担をかけるものでもなく、接ぎ合わせ部を確実に維
持できる点と併せて、接ぎ木支持手段として極めて有効
に作用するものであるといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案になる接ぎ木用支持具を用いて、台木
上に穂木を接ぎ木してある状態を示す概略的な斜視図で
ある。
【図2】この考案になる接ぎ木用支持具を用いた接ぎ木
処理手順を説明するものであって、台木と穂木の接ぎ合
わせ部の異なる形態を示す概略的な側面図である。
【図3】図3A〜Dは、この考案になる接ぎ木用支持具
の幾つかの異なる例を示す概略的な斜視図である。
【図4】図4A〜Eは、接ぎ木用支持具の横断面形状の
幾つかの異なる例を示す概略的な横断面図である。
【符号の説明】
1 棒状部材 2 第1の棒状部分 3 第2の棒状部分 4、5 先鋭端 6 変形部分 7 粗面 11 台木 12 穂木 11a 台木の接合端面 12a 穂木の接合端面

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台木の接ぎ木接合端に穂木の接ぎ木接合
    端を突き合わせて、台木上に穂木を接ぎ木する際に用い
    られる接ぎ木用支持具であって、 前記台木の接ぎ木接合端から台木の茎中に挿し入れられ
    る第1の棒状部分と、前記第1の棒状部分に対しその軸
    方向に連続していて、前記穂木の接ぎ木接合端から穂木
    の茎中に挿し入れられる第2の棒状部分とを備えた棒状
    部材からなることを特徴とする接ぎ木用支持具。
  2. 【請求項2】 前記棒状部材における第1の棒状部分並
    びに第2の棒状部分の各先端を、先鋭状に形成してなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の接ぎ木用支持具。
  3. 【請求項3】 前記棒状部材における第1の棒状部分と
    第2の棒状部分との連結部分に、挿し込み境界を区画す
    る変形部分を設けてなることを特徴とする請求項1に記
    載の接ぎ木用支持具。
  4. 【請求項4】 前記棒状部材における外表面を、粗面状
    に形成してなることを特徴とする請求項1に記載の接ぎ
    木用支持具。
  5. 【請求項5】 前記棒状部材が、接ぎ木処理植物の生育
    を抑制しない材料でなることを特徴とする請求項1に記
    載の接ぎ木用支持具。
  6. 【請求項6】 前記棒状部材が、植物性硬質繊維材、キ
    チン・キトサン繊維材、合成樹脂材、金属材、カーボン
    材及びセラミックス材等であることを特徴とする請求項
    5に記載の接ぎ木用支持具。
JP11231991U 1991-12-24 1991-12-24 接ぎ木用支持具 Expired - Lifetime JPH0636678Y2 (ja)

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JPH0553438U JPH0553438U (ja) 1993-07-20
JPH0636678Y2 true JPH0636678Y2 (ja) 1994-09-28

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JPH0553438U (ja) 1993-07-20

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