JPH0636615U

JPH0636615U - 歯の洗浄用ノズル

Info

Publication number: JPH0636615U
Application number: JP7855292U
Authority: JP
Inventors: 満木男宇多
Original assignee: 満木男宇多
Priority date: 1992-10-16
Filing date: 1992-10-16
Publication date: 1994-05-17

Abstract

(57)【要約】【目的】歯間に付着した食物の残渣物等を水流で洗い
流し、歯の裏側まで清潔にすることができる。【構成】歯の洗浄用ノズル１の先端より稍後方位置
に、ノズルの軸の長手方向と直角方向に穿孔し、且つ、
通水路２と連通する内側より外側に向かって大径とした
略楕円形の噴射口４を穿設する。また、歯の洗浄用ノズ
ル１の芯部に長手方向に穿孔した通水路２中に調整水栓
７を設ける。歯の洗浄用ノズル１の前半部の後端にカプ
ラ式の雄側の挿入部８と後半部の前端位置にカプラ式の
雌側の挿嵌ソケット９を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は片手で持って噴射水で歯を洗浄するノズルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、歯科治療機の装置の一部にエヤーを先端部から噴出するノズルとか、或は家庭で使用する電動歯ブラシ等が存在する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の歯科治療機に採用されているノズルは、歯科医師が治療中の患部に付着した砥石の削り粉等をエヤーで吹き飛ばすためのもので、医師が患部に向けて集中的に吹き付け易いように先端部から軸と平行に先端前方に向かって噴出する構成となっているため個人が自分で手に持って所望の歯に噴射しようとしても歯の裏側には噴射することができず、しかもエヤーの供給装置は一般家庭では備えておらず個人では使用することができなかった。

【０００４】また、後者の電動歯ブラシではブラシによる摺動効果は期待できても歯間の狭い隙間に入り込んでいる食物の残滓や特に繊維状のものなどは完全に除去できない問題点を有していた。本考案はこれらの問題点を解決し、個人が簡単に家庭の水道の蛇口、或はシャワー器具にホース部分を接続するのみで、手で持ちノズルより強力に噴出拡散する噴射水、或は温水で歯を洗浄し、歯肉に適度の刺激を与えて血液の循環をよくするとともに歯肉の抵抗力を強くし、口腔をおのずから清潔にすることのできる歯の洗浄用ノズルを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における歯の洗浄用ノズルは、噴射口をノズルの先端より稍後方位置に、ノズルの軸の長手方向と直角方向に穿設し、且つ外側は内側より大径の略楕円形に穿孔する。また、ノズルの後端側に、噴射水量の調整手段として調整水栓を設け、さらに、ノズルの取換え手段としてカプラ方式を採用するとよい。

【０００６】

【作用】

歯の洗浄用ノズルにホースを接続し、噴射口より噴射水（又は温水）を噴射させて歯間の食物の残滓や歯肉に集中的に噴射すると噴射水により食物の残滓は流し出されて歯間は清浄となり、また、歯の裏側を洗浄する場合は、歯の洗浄用ノズルの先端部を稍傾けて口内に挿入すると、噴射口がノズルの軸の長寸側と直角方向に穿孔されており、且つ、先方側が大きく拡がった略一直線状の水流ジェットとなって噴射するが故に、歯の裏側にも確実に噴射することができ、また、手元の調整水栓で噴射力が調整でき、歯肉に適度の刺激を与えて歯肉の抵抗力を強めることもでき、更にカプラ方式でノズルの取換えも自在である。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１及び図２において、歯の洗浄用ノズル１は例えばプラスチックス、或は金属材質で先端部に丸味を有する略円柱形に形成する。通水路２は歯の洗浄用ノズル１の芯部に長手方向に穿設する。さらに詳しくは通水路２の後端側（図１において左端）は後端面にまで開放状態に穿孔し、先端側は先端部に先端肉厚３を残した位置にまで穿孔する。噴射口４は、長径側を通常の楕円形より稍長くした楕円形に洗浄用ノズル１の長手方向と平行に穿設する。さらに詳しくは、通水路２と連通する内側は小径に外周面に開放状態に穿孔する外側は大径にして通水路２の先端部と連通して通水路２と直角方向に穿設する。ホース挿入部５は歯の洗浄用ノズル１の後端側の外周面を略円錐台形に形成して設ける。握り柄６はホース挿入部５の前方位置に略円柱形に設ける。

【０００８】図３における実施例において噴射水量の調整手段として、例えば回転する円錐形のコマに通水孔を穿孔した調整水栓７を通水路２中に設けると水量の調整、止水が手元で出来る。

【０００９】図４における実施例において、ノズルの取換え手段として例えば歯の洗浄用ノズルの前半部Ｆの後端部分を公知のカプラ式の雄側形状に形成して挿入部８を設け、後半部Ｒの先端部分にカプラ式の雌側形状に形成した挿嵌ソケット９を設けると、ノズルの前半部の交換がワンタッチで出来る。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の歯の洗浄用ノズルは、ノズルの先端部にノズルの長手方向と直角方向に略一直線状に水、又は、温水を噴射さすことができるので歯の裏側の歯間の食物の残滓でも容易に流出さすことができる。また、調整水栓を設けたものでは手元で噴射水量の調整をしながらの洗浄ができ、歯肉に適度の刺激を与えて歯肉の抵抗力を強めることもできる。さらに着脱自在のカプラ式にするとノズルの前半部がワンタッチで取換えも可能となり一層便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】歯の洗浄用ノズルの正面図である。

【図２】歯の洗浄用ノズルの一部欠截した側面図であ
る。

【図３】調整水栓を設けた洗浄用ノズルの正面図であ
る。

【図４】カプラ式を採用した洗浄用ノズルの正面図であ
る。

【符号の説明】

１歯の洗浄用ノズル２通水路３先端肉厚４噴射口５ホース挿入部６握り柄７調整水栓８挿入部９挿嵌ソケットＦ前半部Ｒ後半部Ｈホース

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】握り柄６を有する略円筒形状の歯の洗浄
用ノズル１の先端より稍後方位置に、洗浄用ノズル１の
芯部に穿設した通水路２と連通する内側部分を小径に外
側に向かって大径に拡大して略楕円形に穿孔した噴射口
４を、洗浄用ノズル１の長手方向と直角方向に穿設して
なる歯の洗浄用ノズル。
【請求項２】請求項１の通水路２中に調整水栓７を設
けてなる歯の洗浄用ノズル。
【請求項３】請求項１の歯の洗浄用ノズル１の前半部
の後端にカプラ式の雄側の挿入部８と後半部の前端位置
にカプラ式の雌側の挿嵌ソケット９を設けてなる歯の洗
浄用ノズル。