JPH0636573B2 - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置

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JPH0636573B2
JPH0636573B2 JP60148729A JP14872985A JPH0636573B2 JP H0636573 B2 JPH0636573 B2 JP H0636573B2 JP 60148729 A JP60148729 A JP 60148729A JP 14872985 A JP14872985 A JP 14872985A JP H0636573 B2 JPH0636573 B2 JP H0636573B2
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lens barrel
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center
barrel portion
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浩 三谷
誠 後藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビデオテープレコーダ等の録画装置と組み合
わせて使用されるビデオカメラ等の撮影装置で、特に撮
影装置の揺動にかかわらず安定した画像を得ることので
きる防振機能を有する撮影装置に関するものである。
従来の技術 近年、映像機器の性能の向上はめざましく、高品位な画
像が極めて容易に得られるようになってきている。それ
にともない、撮影技術にも高度なものが要求されてい
る。その1つが従来、安定した画像を得ることができな
かった場所、例えば、走行中の自動車,航空機,馬上等
からの撮影である。
以下、図面を参照しながら従来の防振機能を有する撮影
装置について説明する。第15図は従来の防振機能を有
する撮影装置の構成図であり、701はレンズ部と撮像
素子を含む撮像部であり、702はカウンタウェイトで
あり、703は連結棒であり、704は支持棒であり、
705は継手である。
以上のように構成された撮影装置についてその動作を説
明する。連結棒703は、支持棒704と継手705に
よって回動可能に連結されている。そして、撮像部70
1,連結棒703,カウンタウェイト702とで構成さ
れる可動部706の重心Gが、継手705の付近に来る
ように、カウンタウェイト702が調整される。このよ
うな構成にすると、可動部706は継手705のまわり
に大きな慣性モーメントをもつことになる。従って、こ
の撮像装置の操作者が支持する支持棒704が揺動して
も、可動部706の慣性モーメントの作用により、可動
部706、つまり撮像部701の姿勢は一定に保たれ
る。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、撮像部701に含まれるレンズは、焦点
距離調整,画各調整のために、前後に移動する。たとえ
ば、第13図aに示すように、レンズ600は固定レン
ズ保持部601,固定レンズ602a,602bと、焦
点距離調整用移動レンズ603a,603b,焦点距離
調整用移動レンズ保持部604,画角調整用移動レンズ
605a,605b,画角調整用移動レンズ保持部60
6によって構成されている。焦点距離調整のためには、
第13図a,bに示すように、焦点距離調整用移動レン
ズ603a,603b,及び焦点距離調整用移動レンズ
保持部604が前後に移動する。画角調整のためには、
第14図a,bに示すように、画角調整用移動レンズ6
05a,605b,及び画角調整用移動レンズ保持部6
06が前後に移動する。従って、焦点距離あるいは画角
の光学調整に行なうと、第15図の撮像部701の重心
の位置が移動することになる。その結果、可動部706
の重心Gが継手705の回動軸より大幅にずれてしまう
と、重力の作用によって継手705の回動軸まわりに回
転力を発生させることとなり、第15図の撮像部701
の姿勢が変化し、結果として撮像部701により得られ
る画像がすれてしまうことになる。従って、第15図の
構成においてこの光学調整にともなう撮像部701の姿
勢の変化を小さくさせるためには、撮像部701の重心
が移動しても、可動部706全体の重心の移動が小さい
ように構成する必要がある。すなわち、カウンタウェイ
ト702を撮像部701よりもかなり重くしていた。そ
の結果、この従来の撮影装置全体の重量は非常に重く、
操作者に多大の無理がかかっていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、カウンタウ
ェイトを用いることなく、光学調整による撮影部の姿勢
の変化による画像のずれの少ない、防振機能を有する撮
影装置を提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段 本発明の装置は、レンズ部と撮像素子を含む鏡胴部と、
鏡胴部を回動可能に支持する支持体と、鏡胴部と支持体
との間に回転力を発生するアクチュエータ手段と、鏡胴
部の慣性角速度を検出する慣性角速度検出手段と、鏡胴
と支持体の相対位置関係を検出する相対角度検出手段
と、焦点距離調整または画角調整によって移動する鏡胴
部の重心位置を検出する重心位置検出手段と、重心位置
検出手段の出力によって検知される鏡胴部の重心位置と
回動軸のずれ量に略々比例して相対角度検出手段の検出
利得を増加せしめる利得可変手段と、慣性角速度検出手
段の出力信号と相対角度検出手段の出力信号を合成する
合成手段と、合成手段の合成信号に応じてアクチュエー
タ手段に電力を供給する駆動手段とを備えることによ
り、上記の目的を達成したものである。
作用 本発明は上記の構成とすることにより、慣性角速度検出
手段と、駆動手段と、アクチュエータ手段とによって支
持体の揺動の鏡胴部への伝達を小さくする、防振機能を
実現すると共に、レンズ部の調整による鏡胴部の重心の
移動に伴って発生する鏡胴部の傾きを検出し、その補正
を行なうことができる。
実施例 以下本発明の撮影装置の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。第1図は本発明の実施例を示す構成
図である。第1図において、102はレンズ部であり、
移動レンズ103を含んでいる。104は撮像素子であ
り、鏡胴部101はレンズ部102と撮像素子104と
で構成されている。105は鏡胴部101を回動軸10
6まわりに回動自在に支持する支持体である。107は
鏡胴部101と支持体105の間に回転力を発生するア
クチュエータである。108は鏡胴部101にとりつけ
られ、鏡胴部101の慣性角速度を検出する慣性角速度
検出素子であり、109は慣性角速度検出素子108の
出力信号を処理して慣性角速度信号を出力する慣性角速
度検出器である。111は鏡胴部101と支持体105
の相対角度を検出する相対角度検出素子であり、112
は相対角度信号を出力する相対角度検出器である。11
3は移動レンズ103の位置を検出するレンズ位置検出
器であり、114はレンズ位置検出器113の出力信号
を処理することにより、鏡胴部101の重心の位置を検
出する重心位置検出器である。115は重心位置検出器
114の出力信号aによりその利得が変化し、相対角度
検出器112の出力信号bを増幅する可変増幅器であ
る。116は慣性角速度検出器109の出力信号cと、
可変増幅器115の出力信号dを合成する合成器であ
り、117は合成器116によって合成された信号に応
じてアクチュエータ107に電力を供給する駆動器であ
る。
次にそれぞれの構成要素の動作を説明する。まず第2図
は慣性角速度検出手段の具体的な構成を示すものであっ
て、慣性角速度検出素子108と、慣性角速度検出器1
09から成る。強制振動回路201は所定周波数の正弦
波発振回路を有し、その発振信号によって慣性角速度検
出素子108の圧電素子でつくられたドライブエレメン
ト202を強制的に振動させている。圧電素子で作られ
たセンスエレメント203はドライブエレメント202
と機械的に接触して配置されているので、ドライブエレ
メント202と共に同じ周波数で振動する。このとき、
鏡胴部101が慣性座標から見て回動軸106のまわり
で回転動作すると、強制振動と同じ周波数で、鏡胴部1
01の慣性角速度に比例した大きさのコリオリカがセン
スエレメント203に発生する。センスエレメント20
3はこのコリオリカによって機械歪を生じ、圧電作用に
よって電気信号を発生する。センスエレメント203の
出力を同期検波回路204によって強制振動と同じ周波
数で同期検波し、ローパスフィルタ205によって平滑
化を行なえば、鏡胴部101の回動軸106まわりの慣
性角速度に比例する信号cが得られる。
第3図は相対角度検出手段の具体的な構成を示すもので
あって、相対角度検出素子111と、相対角度検出器1
12とから成る。相対角度検出素子111はホール素子
であり、支持体105に取付られる。この相対角度検出
素子111と対向する鏡胴部101側には、第4図aに
示すように磁石118が配置される。そして磁石118
は支持体105と鏡胴部101の相対角度に応じた磁場
を相対角度検出素子111上に発生するように着磁され
る(第4図b)。するとこの磁石118の作用により、
相対角度検出素子111の出力端XX′には入力端Yか
らY′へ流れる電流と、相対角度検出素子111に加え
られた磁場の強さの積に比例した電圧が発生する。第3
図においては、相対角度検出素子111の入力端Yから
Y′へ流れる電流は電流制限抵抗206,207によっ
て固定されるため、出力端XX′に発生する電圧は磁場
の強さに比例したものとなる。すなわち、出力端XX′
に発生する電圧を検出することにより、鏡胴部101と
支持体105の相対角度を検出することができる。相対
角度検出器112は演算増幅器208と抵抗209,2
10,211,212からなる差動増幅器であって、相
対角度検出素子111の出力を所定倍に差動増幅し、出
力信号bを得ている。
第5図は、重心位置検出手段の具体的な構成を示すもの
で、レンズ位置検出器113と重心位置検出器114か
らなる。第5図にはレンズ部102の一部が示されてお
り、移動レンズ103を保持し、移動レンズ103と一
体となって動く移動レンズ保持部213と、固定レンズ
を保持する固定レンズ保持部214が示されている。
移動レンズ保持部213の円筒の内側と、固定レンズ保
持部214の円筒の外側に設けられたらせん状の溝のか
み合いにより、移動レンズ保持部213は、光軸215
を回転軸として回転しながら光軸上を移動する。レンズ
位置検出器113は、第5図に図示するように絶縁体基
板上にパターンで導電体膜を設けた基板216(ハッチ
ング部分が導電体膜を示す)と、基板216上の導電体
膜と接触するように配置されたブラシ217a,217
b,217c,217dとで構成される。基板216上
の導電体膜と接触したブラシは接地電位となる。移動レ
ンズ103の移動に伴い、移動レンズ保持部213が回
転するため、接地電位となるブラシが順次切替わる。す
なわち、移動レンズ103の位置に応じてブラシの電位
の組み合わせが変化する。重心位置検出器114は、吊
上げ抵抗218a,218b,218c,218dとデ
ィジタルアナログ変換器219からなる。吊上げ抵抗2
18a,218b,218c,218dは、ブラシ21
7a,217b,217c,217dの電位を接地電位
と+12Vのいずれかに確定する。ディジタルアナログ
変換器219は、ブラシ217a,217b,217
c,217dの電位の組み合わせを、移動レンズ103
の位置に応じた大きさの出力信号aに変換する。ところ
が、鏡胴部101の重心移動は、移動レンズ103の移
動によって生じるので、移動レンズ103の位置を検出
することによって、鏡胴部101の重心位置を検出する
ことができる。従って、ディジタルアナログ変換器21
9の出力信号aは、移動レンズ103の位置を表わすと
同時に、鏡胴部101の重心位置を表わしている。
第6図は利益可変手段の具体的な構成を示すものであ
る。可変増幅器115の出力信号dは重心位置検出器1
14の出力信号aと相対角度検出器112の出力信号b
の積となる。相対角度検出器112の出力信号bから可
変増幅器115の出力信号dへの伝達を考えると、その
伝達利得は重心位置検出器114の出力信号bにより制
御されることになる。
第7図は合成手段の具体的な構成を示すもので、演算増
幅器221と抵抗222,223,224によって構成
され、抵抗222,223によって決まる合成比で、可
変増幅器115の出力信号dと、慣性角速度検出器10
9の出力信号cとが合成される。
第8図は駆動器117の具体的な構成を示すもので、演
算増幅器225と駆動用トランジスタ226,227と
電流検出抵抗228とで構成される。合成器116の出
力信号eは演算増幅器225の非反転入力端子に加えら
れる。演算増幅器225は、非反転入力端子の電位と、
反転入力端子の電位、すなわちアクチュエータ107の
コイル229を流れる電流によって電流検出抵抗228
に発生する電圧とを等しくするように動作する。そのた
め、アクチュエータ107のコイル229には合成器1
16の出力信号に比例した電流が流れることになる。
第9図はアクチュエータ手段の具体的な構成を示すもの
で、磁石230と、コイル229a,229bと、強磁
性体でできたバックヨーク231a,231bが回動軸
106のまわりに配置されている。磁石230はバック
ヨーク231aを介して鏡胴部101と結合され、第9
図bに示すように着磁されている。一方、コイル229
a,229bはバックヨーク231bを介して支持体1
05と結合され、第9図cに示すようにコイル229
a,229bが配置されている。いま、コイル229
a,229bに電流が流れると、磁石230とコイル2
29a,229bの間に電磁力が生じ、第9図の構成の
もとでは、回動軸106まわりに、電流の大きさに応じ
た回転力が生じる。
次に、本発明の撮影装置の防振機能について説明する。
慣性座標(絶対空間から見た座標系)から見た鏡胴部1
01の回動軸106まわりの角度θ、慣性角速度をω
、同じく慣性座標から見た支持体105の角度をθ
とし、アクチュエータ107以外の原因により鏡胴部1
01に加わる回転力をTdとする時、第1図の構成の撮
影装置の防振機能の制御ブロック図は第10図のように
なる。鏡胴部101と支持体105の相対角度θo−θm
は、相対角度検出素子111により検出される。相対角
度検出素子111と相対角度検出器112は、第10図
のブロック301で表わされ、相対角度θo−θmのB倍
の信号b(相対角度検出器の出力信号)を得る。さらに
ブロック302で表わされる可変増幅器115によって
信号bのC倍の信号dを得る。一方、鏡胴部101の慣
性角速度ωは慣性角速度検出素子108と慣性角速度
検出器109によって検出される。慣性角速度検出素子
108と慣性角速度検出器109は、ブロック303で
表わされ鏡胴部101の慣性角速度ωのA倍の信号c
(慣性角速度検出器109の出力信号)を得ている(な
お、平滑化に使用するローパスフィルタ205の影響
は、その通過周波数帯域を適当に選ぶことにより無視す
ることができる)。信号dと信号cは加算点304(合
成器116)において加算,合成され、信号eを得る。
駆動器115とアクチュエータ107はブロック305
で表わされ、合成器116の出力信号eの大きさに比例
した回転力Taを、鏡胴部101,支持体105の間に
発生する。ここにgm は駆動器117の電圧−電流変換
利得、kはアクチュエータ107のトルク定数であ
る。アクチュエータ107の発生した回転力Taはアク
チュエータ107以外の原因により発生する回動軸10
6まわりの回転力Tdと加算され、回動軸106まわり
の回転力Tmとなって鏡胴部101に加わる。ブロック
306は機械的な慣性モーメントJmによる回転力Tm
から角速度ωへの伝達を表わし、ブロック307はω
とθの関係を表わす。ここにSはラプラス演算子を
意味している。
いま、 D=B・g・k/Jm ……(1) F=A・g・k/Jm ……(2) とすると、支持体の角度θから鏡胴θへの伝達関数
は、 G(S)=θ(S)/θ(S) =(D・C)/(S+FS+D・C) ……(3) となる。ここで、 ω=2π・ =(D・C)/F ……(4) ω=2π・ =F ……(5) とおくときに、 ω≪ω ……(6) となしている。従って周波数伝達関数G(jω)の折線
近似ボード線図は第11図のようになる。すなわち、慣
性座標から見た支持体105の角度θに対する鏡胴部
101の角度θの伝達特性G(jω)は、第一の折点
周波数以下の周波数範囲においては1(0dB)と
なり(線1)、以上で第二の折線周波数以下の
周波数範囲では、−6dB/octで減衰し(線2)、
以上の周波数範囲では、−12dB/octで減衰
している(線3)。第11図より、以上の周波数範
囲において、θの振動からθの振動への伝達量は小
さくなる。その程度は、0dB(線1)と特性線の間の
差Zによって表わされる。
次に、光学的調定状態が変化した場合について説明す
る。特定の光学的調定状態、すなわち、移動レンズ10
3が特定の位置にある時に、鏡胴部101の重心が回動
軸106上にくるように機械的に調整すると、鏡胴部1
01の重心は、移動レンズ103の移動に伴い回動軸上
106からはずれた位置に移動する。いま、鏡胴部10
1全体の質量をM、回動軸106と鏡胴部101の重心
との間の距離をlとすると、重力作用によって第7式に
示す回転力Tdが鏡胴部101に加わる。
Td=M・g・l ……(7) ここにgは重力加速度である。
一方、第10図の制御ブロックにおいて、回転力Tdか
ら、鏡胴部101の角度θへの伝達関数は、第8式で
表わされる。
G′(S)=θ(S)/Td(S) =1/{Jm・(S+F・S+D・C)}……(8) 鏡胴部101の重心の移動、すなわちTdの変化は緩慢
であるので、第8式の直流利得に対応した偏差が生じ
る。
直流利得は、 G′=1/(Jm・D・C) ……(9) となり、第7式のTdによる鏡胴部101の角度θ
の影響は、 Δθ=(M・g・l)/(Jm・D・C)……(10) となる。ここにΔθは、第7式のTdによるθのず
れである。前述のようにこのΔθは撮影画像のずれと
なって表われるので、できるだけ小さいことが望まし
い。
第10式において、M、lはレンズ部102の光学設計
によって決まり、Jmを大きくすることは、撮影装置全
体の体積,重量の増大を伴なうので望ましくない。従っ
てこのΔθを小さくするためには、D・Cを大きくす
る必要がある。ところが、D・Cを大きく選ぶと、第4
式で表わされるω(=2π・)が大きくなる。す
なわち、支持体105の振動から鏡胴部101の振動へ
の伝達が減衰しはじめる周波数が上昇するため、防振効
果が小さくなる。そろで鏡胴部101の重心が、回動軸
106上にあるときは可変増幅器115の利得cを所定
の小さな値とし、鏡胴部101の重心が、回動軸106
上からはずれるに従い可変増幅器115の利得cが大き
くなるように、レンズ位置検出器113,重心位置検出
器114,可変増幅器115を動作させる。周波数伝達
関数G′(jω)の折線近似ボード線図を第12図に示
す。鏡胴部101の重心が回動軸106の上にあると
き、言いかえれば第7式のTdが0のときには、可変増
幅器115の利得cを小さくしている。その特性は第1
2図の線4となり、その折点周波数が小さくなるか
ら、大きな防振効果を得ることができる。逆に、鏡胴部
101の重心が回動軸106上からはずれた時には、可
変増幅器115の利得cを大きくしているので、折点周
波数はから′へ上昇し、Tdからθへの伝達
は可変増幅器115の利得cの増加分に対応して、−k
dB低下する。(線5)。従って前述のΔθを小さく
することができる。
以上のように本実施例によれば、レンズ部102の光学
的調定状態の変化によって移動する鏡胴部101の重心
位置を検出する重心位置検出手段と、その出力信号に応
じて相対角度検出利得を変化させる利得可変手段を設け
ることにより、鏡胴部101の重心位置の変化によって
生じる鏡胴部101の角度の変化を減少させることがで
きる。
次に、移動レンズ103が焦点距離調整用である場合の
好ましい構成について説明する。被写体の大きさが1m
の場合の撮影について考える。まず被写体までの距離が
10mの場合、撮影者の視野に張る被写体の角度は、ta
n-1(1/10)≒5.7゜である。ここで光軸が、撮影者の
手ブレで1゜傾いたとすると、これは撮影画像上で被写
体の大きさの約17.5%の手ブレとして認められる。
次に被写体までの距離が2mの場合、撮影者の視野に張
る被写体の角度は、tan-1(1/20)≒29゜である。同じ
ように光軸が1゜傾いたとすると、これは撮影画像上で
被写体の大きさの約3.5%の手ブレとして認められ
る。明らかに前者の方が光軸の傾きに対して敏感である
と言える。
従って、移動レンズが焦点距離調整用である場合には移
動レンズ103が、長焦点距離側(被写体までの距離が
長い)に調整された場合に、鏡胴部101の重心が回動
軸上に位置するような構成にすることが好ましいと言え
る。そうすることによって、光軸の傾きに敏感な長焦点
距離側で、可変増幅器115の利得が下がって、大きな
防振効果を得ることができ、逆に短焦点距離側では可変
増幅器115の利得が上がるため防振効果は低下する
が、前述のように短焦点距離側では光軸の傾きに対する
撮影画像上での現われ方が小さいため、防振効果が低下
しても問題とはならない。
次に、移動レンズが画角調整用である場合の好ましい構
成について説明する。まず望遠側の画角が5゜であると
する。ここで、先ほどと同様に光軸が撮影者の手ブレで
1゜傾いたとすると、これは撮影画像の20%の手ブレ
として認められる。次に広角側の画角が50゜であると
する。同じように光軸が1゜傾いたとすると、これは撮
影画像の2%の手ブレとして認められる。明らかに前者
の方が光軸の傾きに対して敏感であると言える。
従って、移動レンズが画角調整用である場合には、移動
レンズ103が、望遠側に調整された場合に、鏡胴部1
01の重心が回動軸106上に位置するような構成にす
ることが好ましいといえる。なお、焦点距離調定用と画
角調整用の移動レンズに、それぞれ独立のレンズ位置検
出器107と重心位置検出器113を設け、2個の重心
位置検出器の出力を合成して鏡胴部101の全体の重心
を検出し、相対角度検出利得を変えるようにしてもよ
く、本発明に含まれることは言うまでもない。
なお、実施例において、利得可変手段として、可変増幅
器108を用いたが、重心位置検出器113の出力信号
aによって相対角度検出素子106の入力端YY′間を
流れる電流を変化させてやることによっても、利益可変
手段を実現できる。
その他、本発明の主旨を変えずして種々の変更が可能で
ある。
発明の効果 以上のように本発明は、鏡胴部の重心位置を検出する重
心位置検出手段と、重心位置検出手段の出力信号に応じ
て、鏡胴部と支持体の相対角度検出利得を変化させる利
得可変手段とを設けることにより、支持体の振動にかか
わらず安定した画像を得ることのできる防振機能を有す
ると共に、レンズの調定状態の変化による鏡胴部の角度
の変化を少なくしている。従って本発明により、軽量か
つ小型の防振機能を有する撮影装置を実現することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の撮影装置の実施例における構成図、第
2図は慣性角速度検出素子と慣性角速度検出器を示す
図、第3図は相対角度検出素子,相対角度検出器を示す
図、第4図は相対角度検出素子の配置を示す図、第5図
はレンズ位置検出器と重心位置検出器を示す図、第6図
は可変増幅器を示す図、第7図は合成器を示す図、第8
図は駆動器を示す図、第9図はアクチュエータを示す
図、第10図は本発明の実施例における制御ブロック
図、第11図は第10図のブロック図における支持体の
角度θから鏡胴部の角度θへの伝達特性を示すボー
ド線図、第12図は第10図の制御ブロック図における
外部から鏡胴部へ加わる回転力Tdから鏡胴部の角度θ
への伝達特性を示すボード線図、第13図はレンズで
の焦点距離調整用の移動レンズの動きを示す図、第14
図はレンズでの画角調整用の移動レンズの動きを示す
図、第15図は従来の撮影装置の構成図である。 101……鏡胴部、102……レンズ部、103……移
動レンズ、104……撮像素子、105……支持体、1
06……回動軸、107……アクチュエータ、108…
…慣性角速度検出素子、109……慣性角速度検出器、
111……相対角度検出素子、112……相対角度検出
器、113……レンズ位置検出器、114……重心位置
検出器、115……可変増幅器、116……合成器、1
17……駆動器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体からの光を光学的に結像させるレン
    ズ部と、前記レンズ部により得られる光学像を電気的情
    報に変換する撮像素子と、前記レンズ部と前記撮像素子
    を機械的に結合し光軸を形成する鏡胴部と、前記鏡胴部
    を所定の回動軸に対して回動可能に支持する支持体と、
    前記鏡胴部と前記支持体との間に回転力を発生するアク
    チュエータ手段と、前記鏡胴部の前記回動軸まわりの慣
    性角速度を検出する慣性角速度検出手段と、前記鏡胴部
    と前記支持体の相対位置関係を検出する相対角度検出手
    段と、前記慣性角速度検出手段の出力信号と前記相対角
    度検出手段の出力信号を合成する合成手段と、前記合成
    手段の合成信号に比例した回転力を前記アクチュエータ
    手段に発生せしめる電力を供給する駆動手段と、前記レ
    ンズ部の焦点距離調整あるいは画角調整の光学的調定状
    態の変化によって移動する前記鏡胴部の重心位置を検出
    する重心位置検出手段と、前記重心位置検出手段の出力
    によって検知される前記鏡胴部の重心位置と前記回動軸
    のずれ量に略々比例して前記相対角度検出手段の検出利
    得を増加せしめる利得可変手段とを備える撮影装置。
  2. 【請求項2】レンズ部に含まれる焦点距離の調整に用い
    るレンズを長焦点距離側に調整した時の鏡胴部の重心位
    置が、前記レンズを短焦点距離側に調整した時の前記鏡
    胴部の重心位置よりも、前記鏡胴部の回動軸に接近する
    ように構成された特許請求の範囲第1項記載の撮影装
    置。
  3. 【請求項3】レンズ部に含まれる画角の調整に用いるレ
    ンズを望遠側に調整した時の鏡胴部の重心位置が、前記
    レンズを広角側に調整した時の前記鏡胴部の重心位置よ
    りも、前記鏡胴部の回動軸に接近するように構成された
    特許請求の範囲第1項記載の撮影装置。
  4. 【請求項4】重心位置検出手段として、レンズ部の調整
    位置を検出するレンズ位置検出手段を使用することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の撮影装置。
JP60148729A 1985-07-05 1985-07-05 撮影装置 Expired - Lifetime JPH0636573B2 (ja)

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