JPH0636423Y2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0636423Y2
JPH0636423Y2 JP9058889U JP9058889U JPH0636423Y2 JP H0636423 Y2 JPH0636423 Y2 JP H0636423Y2 JP 9058889 U JP9058889 U JP 9058889U JP 9058889 U JP9058889 U JP 9058889U JP H0636423 Y2 JPH0636423 Y2 JP H0636423Y2
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heat exchanger
valve
gas line
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寿史 角田
伸二 松浦
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、複数台の利用側熱交換器を備えた空気調和装
置に関し、特に、冷暖房運転切換のためのユニットの配
設スペース縮小対策に係るものである。
(従来の技術) 従来より、この種の空気調和装置には、特開昭61−1108
59号公報に開示されているように、室外側熱交換器の一
端が圧縮機の吐出側と吸込側とに切換可能に接続され、
他端がそれぞれ室外側減圧機構を介し且つ各々室内側減
圧機構を介して各室内側熱交換器の一端に接続され、該
各室内側熱交換器の他端が上記圧縮機の吐出側と吸込側
とに切換可能に接続されて構成されているものがある。
そして、上記各室内側熱交換器が各々独立して蒸発器又
は凝縮器となるように冷媒流通方向を切換えて冷房また
は暖房運転を行う一方、室内側の負荷に対応して各室外
側熱交換器を運転又は停止するようにしている。
また、このような空気調和装置は、冷媒回路中に介設さ
れた室内側熱交換器の冷暖房切換機構としての複数の電
磁弁で成るバルブユニットおよび各電磁弁の開閉を制御
するコントロールユニットを備えており、コントロール
ユニットによって電磁弁の開閉を切換えることにより、
上述したように冷媒流通方向を切換えて所望の冷房また
は暖房運転状態を得るようにしている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上述したような空気調和装置において、上記バ
ルブユニットおよびコントロールユニットを天井内に配
置する場合、天井内で所定間隔を存して各室内ユニット
毎に個別に配設すると、その据付け時およびメンテナン
ス時におけるサービススペースは各室内ユニット夫々に
個別のスペースが必要であり、大きな配設スペースが要
求される。また、複数の室内ユニットを順に点検整備す
る定期点検などの場合、1スペースで1ユニットの点検
整備しかできないため、各室内ユニットの点検整備の都
度に作業者は移動して点検整備作業を行わねばならず、
その作業が煩雑である。そして、特に、上記コントロー
ルユニットは各種電気回路およびスイッチ群を備えてい
るためにバルブユニットに比べてメンテナンス頻度の高
いものであることから、このコントロールユニットのサ
ービス性の向上が要求される。
本考案は、斯かる点に鑑みてなされたもので、バルブユ
ニットおよびコントロールユニットの配設スペースを減
少させ、且つ点検整備作業の簡略化を図ることを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案が講じた手段は、コ
ントロールユニットとバルブユニットとを一体化し、且
つその接続位置を変更可能とするようにした。
具体的には、第1図および第3図に示すように、請求項
(1)記載の考案は、圧縮機(1)の吐出側に高圧ガス
ライン(31)が、吸込側に低圧ガスライン(32)が夫々
接続されると共に、熱源側熱交換器(2)の一端が切換
機構(21)を介して上記高圧ガスライン(31)および低
圧ガスライン(32)に切換自在に接続される一方、上記
熱源側熱交換器(2)の他端には液ライン(33)が接続
され、該液ライン(33)に熱源側減圧機構(25)が介設
されて室外ユニット(A)が構成されている。そして、
上記高圧ガスライン(31)と低圧ガスライン(32)と液
ライン(33)とは夫々天井内を室内側へ延長されてい
て、更に、上記液ライン(33)には利用側減圧機構(5
1)が設けられて該液ライン(33)が利用側熱交換器
(5)の一端に接続されると共に、該利用側熱交換器
(5)の他端が切換機構(52),(53)を介して上記高
圧ガスライン(31)および低圧ガスライン(32)に切換
自在に接続されて室内ユニット(B)が構成されて成る
空気調和装置を対象としている。そして、上記室内ユニ
ット(B)の切換機構(52),(53)は天井内において
ケーシング(58)に収納されてバルブユニット(56)に
構成され、該バルブユニット(56)の一側面には上記切
換機構(52),(53)を制御するコントロールユニット
(6)が取付けられる一方、上記バルブユニット(56)
は室内の天井面に形成された点検口(7)に近接し且つ
上記コントロールユニット(6)が点検口(7)側に位
置するように配設された構成としている。
また、請求項(2)記載の考案が講じた手段は、請求項
(1)記載の空気調和装置において、バルブユニット
(56)は4つの側面のうち相対向する2つの側面が配管
接続面(59a),(59b)に形成され、該配管接続面(59
a),(59b)に隣接する2つの側面の何れか一面にコン
トロールユニット(6)が取付可能に設けられた構成と
している。
(作用) 上記構成により、請求項(1)に係る考案では、空気調
和装置の運転時には、切換機構(21),(52),(53)
により熱源側熱交換器(2)の一端と利用側熱交換器
(5)の一端とを圧縮機(1)の吐出側又は吸込側に適
宜切換え、熱源側熱交換器(2)で凝縮した液冷媒を利
用側熱交換器(5)で蒸発させて冷房運転を行う一方、
利用側熱交換器で凝縮させた液冷媒を熱源側熱交換器
(2)で蒸発させて暖房運転を行う。
また、この空気調和装置の据付けおよび調整時におい
て、バルブユニット(56)の一側面には上記切換機構
(52),(53)を制御するコントロールユニット(6)
が取付けられる一方、上記バルブユニット(56)は室内
の天井面に形成された点検口(7)に近接し且つ上記コ
ントロールユニット(6)が点検口(7)側に位置する
ように配設されていることにより、点検口(7)からの
ユニットの点検作業が容易になされて作業性が向上し、
特にサービス頻度の高いコントロールユニット(6)の
サービス性が向上する。
請求項(2)に係る考案では、バルブユニット(56)は
4つの側面のうち相対向する2つの側面が配管接続面に
形成され、該配管接続面に隣接する2つの側面の何れか
一面にコントロールユニット(6)が取付可能に設けら
れていることにより、複数のバルブユニット(56)のサ
ービススペースを兼用させるように配置することがで
き、配設方向を変えることの難しいバルブユニット(5
6)にあってもそのコントロールユニットの取付け位置
を変更することで、他のバルブユニット(56)とのサー
ビススペースの共有化が図れ、配設スペースが縮小され
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図および第3図に示すように、(X)は1台の室外
ユニット(A)に対して複数台(図面では4台)の室内
ユニット(B),(B),…が並列に接続されて成るマ
ルチ型の空気調和装置であって、熱源側熱交換器として
の室外側熱交換器(2)と利用側熱交換器としての室内
側熱交換器との間に運転切替えのためのバルブユニット
(56),(56),…が介設されている。
上記室外ユニット(A)は圧縮機(1)と室外側熱交換
器(2)を備えており、該圧縮機(1)の吐出側には冷
媒回路(3)の高圧ガスライン(31)が、吸込側には低
圧ガスライン(32)がそれぞれ接続されている。また、
上記室外側熱交換器(2)の一端は四路切換弁(21)を
備えたガス管(22)を介して上記高圧ガスライン(31)
と低圧ガスライン(32)とに切換可能に接続される一
方、各室外側熱交換器(2)の他端には冷媒回路(3)
における液ライン(33)の液管(33a)が接続されてい
る。そして、上記各四路切換弁(21)は各室外側熱交換
器(2)が凝縮器として機能する場合に図中実線に切換
わりガス管(22)が高圧ガスライン(31)に連通し、逆
に室外側熱交換器(2)が蒸発器として機能する場合に
図中破線に切換わりガス管(22)が低圧ガスライン(3
2)に連通するように構成されている。また、上記四路
切換弁(21)の1つのポートはキャピラリー(23)を備
えた接続管(24)を介して該四路切換弁(21)と低圧ガ
スライン(32)との間のガス管(22)に接続されてい
る。
更に、上記高圧ガスライン(31)にはガス管(22)の接
続部より下流側に一方向弁(4)が、低圧ガスライン
(32)にはガス管(22)の接続部より下流側にアキュム
レータ(41)がそれぞれ介設されると共に、両ガスライ
ン(31),(32)間には均圧用バイパス路(42)が接続
されている。該均圧用バイパス路(42)は開閉弁(42
a)と流量調節用キャピラリー(42b)とが設けられ、一
端が高圧ガスライン(31)におけるガス管(22)の接続
部と圧縮機(1)との間に、他端が低圧ガスライン(3
2)におけるガス管(22)の接続部とアキュムレータ(4
1)との間に接続されている。
また、上記液ライン(33)における液管(33a)はレシ
ーバ(43)に接続されており、該レシーバ(43)には液
ライン(33)のメイン液管(33b)が接続されている。
更に、上記液管(33a)には熱源側減圧機構である室外
電動膨張弁(25)が介設されており、該室外電動膨張弁
(25)は室外側熱交換器(2)が蒸発器として機能する
際に液冷媒を減圧し、凝縮器として機能する際に液冷媒
の流量を調節するように構成されている。
尚、(26)は室外側熱交換器(2)に近接配置された室
外ファンであり、(44)は低圧ガスライン(32)とメイ
ン液管(33b)との間に形成された吸入熱交換器であ
る。
一方、上記各高圧ガスライン(31)、低圧ガスライン
(32)及び液ライン管(33)は室内側に延長して配設さ
れ、それぞれ分流器(31a),(32a),(33d)を介し
て高圧分岐管(31b),(31b),…、低圧分岐管(32
b),(32b),…及び液分岐管(33e),(33e),…に
分岐され、該各分岐管(31b),(32b),(33e)が各
室内ユニット(B),(B),…に接続されている。
該各室内ユニット(B),(B),…は同一に構成さ
れ、室内側熱交換器(5)及び利用側減圧機構である室
内電動膨張弁(51)を備えて構成されている。該室内電
動膨張弁(51)は上記液分岐管(33e)に介設され、該
液分岐管(33e)が室内側熱交換器(5)の一端に接続
され、該室内側熱交換器(5)の他端がガス管(5a)を
介して上記高圧分岐管(31b)及び低圧分岐管(32b)に
接続されている。そして、該高圧分岐管(31b)と低圧
分岐管(32b)との各端部には開閉弁(52),(53)が
介設され、該両開閉弁(52),(53)を開閉制御して室
内側熱交換器(5)が高圧ガスライン(31)と低圧ガス
ライン(32)とに切換接続されるように構成され、該室
内側熱交換器(5)が蒸発器として機能する際(冷房
時)に低圧側開閉弁(53)が、凝縮器として機能する際
(暖房時)に高圧側開閉弁(52)がそれぞれ開動するよ
うに成っている。尚、この各開閉弁(52),(53)の開
閉制御は後述するコントロールユニット(6)によりな
されるものである。
更に、上記室内ユニット(B)の液分岐管(33e)には
低圧バイパス路(54)が接続され、該低圧バイパス路
(54)は低圧分岐管(32b)における開閉弁(53)の下
流側に接続され、バイパス弁(54a)及びキャピラリ(5
4b)が介設されると共に、液分岐管(33e)との間で配
管熱交換器(54c)が形成され、暖房時に室内側熱交換
器(5)より流出する液冷媒のフラッシュを防止するよ
うに構成されている。また、上記高圧分岐管(31b)に
おける開閉弁(52)の上流側には高圧バイパス路(55)
が接続され、該高圧バイパス路(55)は上記ガス管(5
a)に接続されると共に、流量調節用のキャピラリ(55
a)を備えており、冷房時に高圧分岐管(31b)等に溜ま
る凝縮液をバイパスするように構成されている。そし
て、上記各開閉弁(52),(53)及び両バイパス路(5
4),(55)は第4図に示すケーシング(58)内に収納
されてバルブユニット(56)と成る。
このようにして、上記圧縮機(1)、室外側熱交換器
(2)、室内側熱交換器(5),(5),…が高圧ガス
ライン(31)、低圧ガスライン(32)及び液ライン(3
3)によって接続されて上記冷媒回路(3)が構成され
ている。
尚、(57)は室内側熱交換器(5)に近接配置された室
内ファンである。
更に、上記冷媒回路(3)には各種のセンサが配設さ
れ、(Th1)は室内ユニット(B)の液冷媒温度を検出
する液温センサ、(Th2)は室内ユニット(B)のガス
冷媒温度を検出するガス液センサ、(Th3)は室内ファ
ン(57)の吸込空気温度を検出する室温センサ、(Th
4)は室外側熱交換器(2)側の液冷媒温度を検出する
液温センサ、(Th5)は室外側熱交換器(2)側の吐出
ガス冷媒温度を検出するガス温センサ、(Th6)は外気
温度を検出する外気温センサ、(Th7)は圧縮機(1)
の吐出ガス冷媒温度を検出する吐出ガス温センサ、(HP
S)は圧縮機(1)の吐出ガス冷媒圧力を検出する高圧
圧力センサである。
そして、本考案の特徴とするところは、上記バルブユニ
ット(56)およびコントロールユニット(6)の配設状
態にある。以下、各部材について説明する。
バルブユニット(56)は上述したようにケーシング(5
8)内に開閉弁(52),(53)及び両バイパス路(5
4),(55)が収容されて成っている。ケーシング(5
8)は第4図に示すように、ケーシング本体(58a)と天
板(58b)とから成り、ケーシング本体(58a)は上部が
開口された略長方体状の箱体であって、その長手方向に
延びる両側面において、その下部両側部には2箇所にビ
ス止め孔(58c),(58c)が穿設されている。一方、残
り2つの側面のうち1面(59a)(第1図)は各分流管
(31b),(32b),(33e)の接続面であり、もう1面
(59b)はガス管(5a)および室内電動膨張弁(51)に
繋る液分岐管(33e)の接続面となっている。また、天
板(58b)はケーシング本体(58a)の平面形状よりも僅
かに大きく形成された蓋体である。
一方、コントロールユニット(6)は上記バルブユニッ
ト(56)の開閉弁(52),(53)を開閉制御するもので
あって、第5図に示すように上記ケーシング(58)より
も幅寸法の短いケーシング(6a)内にプリント基板等の
電気回路および各種スイッチ類が収容されて成ってい
る。そして、ケーシング(6a)のバルブユニット(56)
への取付面には上部中央および下部両側に鍵型の取付ブ
ラケット(6b),(6c)が溶着されており、下部両側部
の取付ブラケット(6c),(6c)の下端には逆U字状の
ビス嵌入溝(6d)が形成されている。更に、このコント
ロールユニット(6)のケーシング(6a)には上記バル
ブユニット(56)のケーシング(58)に穿設されたビス
止め孔(58c)に対応し、且つビス嵌入溝(6d)と対向
した位置で前板および後板を貫通したドライバ挿入孔
(6e),(6e)が穿設されている。
そして、上記コントロールユニット(6)をバルブユニ
ット(56)に取付ける場合は、第6図に示すように、先
ず、コントロールユニット(6)の上部取付ブラケット
(6b)を天板(58b)とケーシング本体(58a)の外板と
の間に挿入した後、予めケーシング本体(58a)のビス
止め孔(58c)に挿通させておいたビス(8)にビス嵌
入溝(6d)を外嵌し、その状態で、ドライバ挿入孔(6
e),(6e)にドライバを挿入し、ビス(8)をバルブ
ユニット(56)のケーシング本体(58a)へ螺合させる
ことで、下部取付ブラケット(6c)をケーシング本体
(58a)へ締結させることでコントロールユニット
(6)をバルブユニット(56)へ取付ける。
そして、この構成では、バルブユニット(56)のケーシ
ング(58)の長手方向の両側面において、ビス止め孔
(58c),(58c)が穿設されていることにより、左右ど
ちらの面にもコントロールユニット(6)を取付けるこ
とができるようになっている。従って、本例のような4
台のバルブユニット(56)およびコントロールユニット
(6)を天井に配置させる場合、第1図のように配置さ
れることになる。即ち、4台のバルブユニット(56),
(56),…の配設方向は、これまで同様に同一方向に設
定され、且つコントロールユニット(6),(6),…
の取付け位置は、互いに対向するバルブユニット(56)
において左右対称面とされていることで、4台のバルブ
ユニット(56)およびコントロールユニット(6)に対
し、左右の2台づつを一組として各々のサービススペー
スが兼用されて、全体としてサービススペースが2スペ
ース(S),(S′)のみで良く、また、サービス頻度
の高いコントロールユニット(6)が点検口(7a),
(7b)に臨んで配設されて、そのサービス性の向上が図
られている。
次に、この空気調和装置(1)の空調動作について説明
する。
先ず、各室内ユニット(B),(B),…を冷房運転す
る場合、室外ユニット(A)の両四路切換弁(21)を第
3図実線に切換えてガス管(22)を高圧ガスライン(3
1)に連通させる一方、各室内ユニット(B),
(B),…は高圧側開閉弁(52)を閉じ、低圧側開閉弁
(53)を開き、ガス管(5a)を低圧分岐管(32b)に連
通させる。この状態において、圧縮機(1)より吐出し
た高圧ガス冷媒は各室外側熱交換器(2)に流れて凝縮
し、この凝縮した液冷媒は液ライン(33)を通って各室
内ユニット(B),(B),…に流れ、室内電動膨張弁
(51),(51),…で膨張した後、各室内側熱交換器
(5),(5),…で蒸発し、低圧ガスライン(32)を
流れて圧縮機(1)に戻ることになる。
一方、上記各室内ユニット(B),(B),…を暖房運
転する場合、冷媒は冷房時と逆に流れ、室外ユニット
(A)の四路切換弁(21)を第3図破線に切換え、各室
内ユニット(B),(B),…においては高圧側開閉弁
(52)を開、低圧側開閉弁(53)を閉とし、冷媒は高圧
ガスライン(31)より室内側熱交換器(5)で凝縮し、
液ライン(33)を流れ、室外電動膨張弁(25)で膨張
し、室外側熱交換器(2)で蒸発して圧縮機(1)に戻
ることになる。
そして、上記冷房運転時に、例えば、1台の室内ユニッ
ト(B)における両開閉弁(52),(53)を切換えて暖
房運転に、また逆に、上記全暖房運転時に、例えば、1
台の室内ユニット(B)における両開閉弁(52),(5
3)を切換えて冷房運転にし、所謂冷暖同時運転が行わ
れる。その際、例えば、全室内ユニット(B),
(B),…のうち2台が暖房運転、1台が冷房運転を行
うと、暖房運転の室内ユニット(B),(B)より流出
した液冷媒は液ライン(33)の分流器(33d)で合流し
た後、冷房運転の室内ユニット(B)に流れ、蒸発して
低圧ガスライン(32)より圧縮機(1)に戻ることにな
る。
この冷暖同時運転時において、室外側熱交換器(2)は
室内負荷に対応して蒸発器或いは凝縮器として動作する
ことになる。
また、上記圧縮機(1)の高圧ガス冷媒圧力(高圧圧
力)は高圧圧力センサ(HPS)で検出されており、この
高圧圧力が低下すると、例えば、室外側熱交換器(2)
が凝縮器となっている冷房運転時に外気温度が低い場
合、室外電動膨張弁(25)の開度を小さくし、高圧圧力
を上昇させている。
また、外気温センサ(Th6)を設けているので、外気温
度によって液冷媒圧力の低下を確実に検出することがで
きることから、該液冷媒圧力の低下を確実に防止するこ
とができる。
また、このような空気調和装置の据付けおよび調整時に
おいては、点検口(7a),(7b)を開放して上述したバ
ルブユニット(56)およびコントロールユニット(6)
をサービススペース(S),(S′)からそのサービス
を行うものであって、上記のように1サービススペース
(S)で2つのユニットをサービス可能となっているた
めに、従来のものに比べ、その配設スペースが縮小さ
れ、また、作業者は移動することなしに2台のユニット
をサービスできるため作業性も向上されている。また、
サービス頻度の高いコントロールユニット(6)を点検
口(7)に臨んで配設したことで、そのサービス性の向
上が図られている。また、本実施例は室外ユニット
(A)と室内ユニット(B)とを高圧ガスライン(31)
と低圧ガスライン(32)と液ライン(33)との3本配管
で接続したが、ガスラインと液ラインとの2本配管で接
続するようにしてもよい。
また、室内側熱交換器(5)は4台以上設けてもよく、
その場合、バルブユニットおよびコントロールユニット
も対応して増加する。
(考案の効果) 上述したように本考案は、以下に述べるような効果を発
揮するものである。
請求項(1)記載の考案にあっては、バルブおよびコン
トロールユニットの据付けおよび調整時には、バルブユ
ニットの一側面には上記切換機構を制御するコントロー
ルユニットが取付けられる一方、上記バルブユニットは
室内の天井面に形成された点検口に近接し且つ上記コン
トロールユニットが点検口側に位置するように配設され
ていることにより、バルブユニットおよびコントロール
ユニットは同一の点検口から点検が可能であって、点検
口からのユニット点検作業が容易になされ、作業性の向
上が図れると共に、特に、サービス頻度の高いコントロ
ールユニットのサービス性の向上が図れる。
請求項(2)に係る考案では、バルブユニットは4つの
側面のうち相対向する2つの側面が配管接続面に形成さ
れ、該配管接続面に隣接する2つの側面の何れか一面に
コントロールユニットが取付可能に設けられていること
により、複数のバルブユニットのサービススペースを兼
用させるように配置することができ、配設方向を変える
ことの難しいバルブユニットにあっても、そのコントロ
ールユニットの取付け位置を変更することで、他のバル
ブユニットとのサービススペースが共有され、配設スペ
ースが縮小化が図れ、作業者は移動することなく複数の
バルブユニットのメンテナンスが可能となり、作業性が
より一層向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の一実施例を示し、第1図はバ
ルブユニットおよびコントロールユニットの配設状態を
示す斜視図、第2図は室外機と室内機との配管接続状態
を示す室内の平面図、第3図は空気調和装置の冷媒回路
図、第4図はバルブユニットのケーシングを示す図、第
5図はコントロールユニットのケーシングを示す図、第
6図はバルブユニットとコントロールユニットとの接続
状態を示す図である。 (1)……圧縮機 (2)……室外側熱交換器(熱源側熱交換器) (21)……四路切換弁(切換機構) (25)……室外電動膨張弁(熱源側減圧機構) (31)……高圧ガスライン (32)……低圧ガスライン (33)……液ライン (5)……室内側熱交換器(利用側熱交換器) (51)……室内電動膨張弁(利用側減圧機構) (52),(53)……開閉弁(切換機構) (56)……バルブユニット (58)……ケーシング (59a),(59b)……配管接続面 (6)……コントロールユニット (7)……点検口 (A)……室外ユニット (B)……室内ユニット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)の吐出側に高圧ガスライン
    (31)が、吸込側に低圧ガスライン(32)が夫々接続さ
    れると共に、熱源側熱交換器(2)の一端が切換機構
    (21)を介して上記高圧ガスライン(31)および低圧ガ
    スライン(32)に切換自在に接続される一方、上記熱源
    側熱交換器(2)の他端には液ライン(33)が接続さ
    れ、該液ライン(33)に熱源側減圧機構(25)が介設さ
    れて室外ユニット(A)が構成され、 上記高圧ガスライン(31)と低圧ガスライン(32)と液
    ライン(33)とは夫々天井内を室内側へ延長される一
    方、 上記液ライン(33)には利用側減圧機構(51)が設けら
    れて該液ライン(33)が利用側熱交換器(5)の一端に
    接続されると共に、該利用側熱交換器(5)の他端が切
    換機構(52),(53)を介して上記高圧ガスライン(3
    1)および低圧ガスライン(32)に切換自在に接続され
    て室内ユニット(B)が構成されて成る空気調和装置に
    おいて、 上記室内ユニット(B)の切換機構(52),(53)は天
    井内においてケーシング(58)に収納されてバルブユニ
    ット(56)に構成され、該バルブユニット(56)の一側
    面には上記切換機構(52),(53)を制御するコントロ
    ールユニット(6)が取付けられる一方、 上記バルブユニット(56)は室内の天井面に形成された
    点検口(7)に近接し且つ上記コントロールユニット
    (6)が点検口(7)側に位置するように配設されてい
    ることを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の空気調和装置におい
    て、バルブユニット(56)は4つの側面のうち相対向す
    る2つの側面が配管接続面(59a),(59b)に形成さ
    れ、該配管接続面(59a),(59b)に隣接する2つの側
    面の何れか一面にコントロールユニット(6)が取付可
    能に構成されていることを特徴とする空気調和装置。
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