JPH0636306B2 - 立体表示可能な印刷部を備えた録音録画デイスク - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、レコード盤やコンパクトディスクもしくは
光ディスクなどの各種ディスクの録音録画部分を除くデ
ィスクの中央部に倒伏可能な印刷部を設けることによ
り、例えばレコード盤においては、それ本来の機能であ
る音楽その他各種各様の音響効果に対して視覚的な相乗
効果を与えられるように構成した録音録画ディスクに関
する。

〔従来の技術〕

従来の録音録画ディスクは、ディスクの外周側領域が録
音録画部に形成され、レーベルと称される内側領域は一
般にディスクの内容の表示部分に供されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、前述したように、ディスクのレーベル部分は
そのディスクの内容表示の用のみに充てられているので
あるが、本来、レーベル部分はディスクの可成りの部分
を占めるものであり、その利用については、従来から何
らの工夫も施されていなかった。

そこで、本発明者は種々検討を重ねた結果、従来その利
用が等閑に付されていたレーベル部分に倒伏可能な印刷
部を設け、この印刷部に、例えばレコード盤において、
音響効果を助勢する視覚的表示を施せば、レコード盤に
新たな機能を付加して商品価値を増大することができる
ことを突き止めた。

従って、本発明の目的は、ディスクのレーベル部分に立
体表示可能な印刷部を設け、この印刷部にそのディスク
の機能，効果を助勢するデザイン，広告あるいはメッセ
ージなどの印刷を施し、これによってこれらディスクに
新たな機能を付加するように構成した録音録画ディスク
を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

先の目的を達成するために本発明に係る立体表示可能な
印刷部を備えた録音録画ディスクは、録音録画部分を除
くディスクの中央部に倒伏可能な印刷部を設けることを
特徴とする。

この場合、印刷部は、ディスク上に取着される印刷基板
に切り抜かれた切り起し片で構成するか、屈折可能に形
成した取付部をディスク上に直接取付けた独立起立片で
構成するか、ディスク上に取着される円形印刷基板の外
周縁部に倒伏可能に形成した環状起立片で構成すること
ができる。

また、録音録画面をディスクの一面のみに形成した場合
には、他面を印刷用紙面等による印刷としてこれに文
字，図柄，写真などのデザインを施すことができる。さ
らに、前記の録音録画ディスクは、これを郵送可能なパ
ッケージまたはギフトパッケージに収納することができ
る。

〔作 用〕

印刷部に、目的に応じて、画像，写真，デザイン，広告
あるいはメッセージなどの印刷を施すことにより、例え
ば音楽などのレコード盤においてはその音楽効果が助勢
され、商品案内などのディスクにおいてはその宣伝効果
が助勢され、さらには立体表示部分が回転することによ
って動的変化が極めて興趣に富んだものとなる。

また、ディスクの一面を印刷用紙面としこれに例えばメ
ッセージなどを記入すると、前述の助勢効果を更に向上
することができる。さらに、このようなディスクを郵送
用あるいはギフト用のパッケージに収納すると、ギフト
などに対する利用を促進することができる。

〔実施例〕

次に、本発明に係る立体表示可能な印刷部を備えた録音
録画ディスクの実施例につき、添付図面を参照しながら
以下詳細に説明する。

第１図および第２図は、一面を録音面に他面を印刷用紙
等による印刷面に形成したレコード盤に対して、その録
音面に本発明に係る立体表示可能な印刷部を設けた場合
の一実施例を示すものである。すなわち、録音面１０
（第１図）における音溝１２が刻設された録音部分１４
を除いた録音面１０の中央部分、すなわちいわゆるレー
ベル部分１６に、本発明に係る倒伏可能な印刷部１８が
設けられている。この２つの印刷部１８，１８は、第３
図に拡大して示すように、レーベル部分１６上に取着さ
れた印刷基板２０に切り起し片として構成され、レコー
ド盤中心に対して対称的に配置されている。そして図に
おいて、左側の印刷部１８は半ば起立された状態を示
し、右側の印刷部１８は切り起し穴１８ａ内に倒伏され
た状態を示しているが、レコード盤の使用時には、これ
らの印刷部は盤面に対して適宜の角度に起立される。な
お、印刷基板２０の残余のスペースには、レコード盤の
内容を表示する文字２２などが印刷されている。なお、
印刷部１８の個数および配列は任意に設定することがで
きる。

このレコード盤の他の一面は全面的に印刷用紙等による
印刷面２４（第２図）に形成されており、この印刷面２
４には、表題２６ａならびにデザイン２６ｂが印刷され
ていると共に、書込みスペース２６ｃが用意されてい
る。

このように構成した本実施例に係るレコード盤は、この
レコード盤の内容に相応する画像，写真，図柄あるいは
文字などを例えば変化する色彩をもって印刷部１８に印
刷あるいは記入しておくことにより、レコード盤の回転
に従って発揮される視覚的効果をもって、レコード盤の
音響効果を極めて大きく向上するものである。また、レ
コード盤の他面の印刷面２４は、その表題２６ａ，デザ
イン２６ｂおよび書込みスペース２６ｃに記入されるメ
ッセージなどにより、前述の立体印刷部１８によって発
揮される効果を更に助勢するのに役立つものである。

なお、前述した実施例は、レコード盤について説明した
が、レコード盤に限らず他の録音録画ディスク，例えば
コンパクトディスクや光ディスクなどに応用できること
は勿論である。

第４図は、本発明の別の実施例を示すもので、印刷部を
独立起立片に構成したものである。すなわち、ディスク
のレーベル部分１６には、屈折可能に形成した取付部２
８ａを直接取付けられた２つの独立起立片１８がレコー
ド盤の中心に対して対称的に取着されている。そして図
においては、左側の印刷部２８は半ば起立された状態を
示し、右側の印刷部２８は倒伏された状態を示している
が、前述の実施例の場合と同様に、使用時には盤面に対
して適宜の角度に起立される。また、これら印刷部２８
の個数および配列は任意に設定することができるもので
ある。なお、レーベル部分１６の残余のスペースにはレ
コード盤の内容を表示する文字２２などが印刷されてい
る。

第５図は、前述の第４図における独立起立片をディスク
の回転軸挿通孔を跨いで配置したものである。すなわ
ち、ディスクのレーベル部分１６には、屈折可能に形成
した取付部３０ａを直接取付けられた独立起立片３０が
ディスクの回転軸３２の挿通孔を跨いで配置されてい
る。このように構成すると、独立起立片３０をディスク
に挿通される回転軸３２によって自動的に起立させるこ
とができる。また、独立起立片３０を大形に形成するこ
とができるので表示効果を大きくすることができる。な
お、独立起立片３０の起立角度は回転軸３２の突出長さ
を適宜に選定しておくことにより任意に設定することが
できる。

第６図および第７図は、本発明の更に別の実施例を示す
もので、印刷部を、両端に取付部を有する屈折可能な独
立起立片で構成したものである。すなわち、独立起立片
３４にはその両端部に伸縮部３４ａを介して屈折可能に
形成した取付部３４ｂが形成されており、この取付部３
４ｂはディスクの回転軸３２の挿通孔に対する対称の位
置に取付けられている。なお、独立起立片３４はその中
央部に屈折溝３４ｃが設けられている。このように構成
すると、独立起立片３４はディスクに挿通される回転軸
３２によって、伸縮部３４ａおよび屈折溝３４ｃを介し
て、山形に自動起立される。なお、独立起立片３４の起
立角度は回転軸３２の突出長さを適宜に選定しておくこ
とにより任意に設定することができる。また、このよう
な独立起立片３４は、その周縁部に多数の取付部を設け
ることにより、傘形に形成することも可能である。

第８図は、本発明の更に別の実施例を示したもので、印
刷部を環状起立片で構成したものである。すなわち、デ
ィスクのレーベル部分１６に取着された円形印刷基板３
６の外周縁部には、連続して環状に取付けられた環状起
立片３８が設けられている。図においては、環状起立片
３８が適宜に起立された状態を示しているが、レコード
盤の非使用時には、この環状起立片３８は２点鎖線で示
されているように、印刷基板３６に対して外側へ倒伏さ
れる。このように構成すると、レコード盤の使用時に環
状起立片３８が連続して観察される利点がある。なお、
印刷基板３６の中央部にはレコード盤の内容を表示する
文字２２などが印刷されている。

第９図は、本発明に係る立体表示可能な印刷部を備えた
録音録画ディスクの他の実施例を示すものであり、ディ
スク４０を収納するパッケージ４２を郵送可能なパッケ
ージまたはギフト用のパッケージとして構成したもので
ある。郵送用のパッケージには郵便法に適合した宛名記
入欄ならびに差出人記入欄が設けられる。ギフト用のパ
ッケージは、好適には透明なプラスチック材などで形成
され、ディスク４０に設けた印刷部４４を透視できるよ
うに構成される。ディスク４０のパッケージ４２への収
納にあたっては、表示部４４は倒伏されるので、ディス
クをコンパクトに収納することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明に係る立体表示可能な印刷
部を備えた録音録画ディスクは、ディスクのレーベル部
に倒伏可能な印刷部を設けることにより、この印刷部に
そのディスク、例えばレコード盤においてその音楽内容
にふさわしい視覚的画像などを施すことができるように
構成したので、これらディスクの機能を視覚的に補って
その効果を大幅に助勢することができる。特にこの立体
表示部分は、その回転によって極めて興趣に富んだ動的
変化を与えるものである。なお、ディスクの一面を印刷
面に形成し、これに例えばメッセージなどを記入できる
ようにすると、前述の助勢効果を更に向上し、特に広
告，宣伝用のディスクなどにおいては、新たな機能を付
加することができる。さらに、このようなディスクを、
郵送用あるいはギフト用のパッケージに収納すると、ギ
フトなどに対する利用を促進することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る立体表示可能な印刷部を備えた録
音録画ディスクの一実施例を示す平面図、第２図は本発
明に係る立体表示可能な印刷部を備えた録音録画ディス
クの裏面に設けた印刷面の一実施例を示す平面図、第３
図は第１図に示す印刷基板に切抜かれた切起し片で構成
された印刷部を拡大して示した平面図、第４図は本発明
に係る印刷部の別の実施例を示す平面図、第５図は本発
明に係る印刷部の更に別の実施例を示す斜視図、第６図
は本発明に係る印刷部の更に別の実施例を示す平面図、
第７図は第６図のVII−VII線断面図、第８図は本発明に
係る印刷部の更に別の実施例を示す斜視図、第９図は本
発明に係る印刷部を備えた録音録画ディスクを収納する
パッケージの一実施例を示す斜視図である。 １０……録音面、１２……音溝 １４……録音部分、１６……レーベル部分 １８……切起し片印刷部、２０……印刷基板 ２２……表示文字、２４……印刷面 ２６……デザイン等 ２８，３０，３４……独立起立片印刷部 ２８ａ，３０ａ，３４ｂ……取付部 ３２……回転軸、３４ａ……伸縮部 ３６……円形印刷基板、３８……環状印刷部 ４０……ディスク、４２……パッケージ ４４……印刷部

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】録音録画部分を除くディスクの中央部分に
   倒伏可能な印刷部を設けることを特徴とする立体表示可
   能な印刷部を備えた録音録画ディスク。
2. 【請求項２】印刷部は、ディスク上に取着される印刷基
   板に切抜かれた切起し片からなる特許請求の範囲第１項
   記載の立体表示可能な印刷部を備えた録音録画ディス
   ク。
3. 【請求項３】印刷部は、一端部に屈折可能に形成した取
   付部をディスク上に直接取付けられた独立起立片からな
   る特許請求の範囲第１項記載の立体表示可能な印刷部を
   備えた録音録画ディスク。
4. 【請求項４】独立起立片は、ディスクの回転軸挿通孔を
   跨いで配置され、挿通される回転軸によって起立される
   よう構成してなる特許請求の範囲第３項記載の立体表示
   可能な印刷部を備えた録音録画ディスク。
5. 【請求項５】印刷部は、前端部に屈折可能に形成した取
   付部をディスクの回転軸挿通孔に対する対称の位置に伸
   縮部を介して取付けられる独立起立片からなり、挿通さ
   れる回転軸によって山形に起立するよう構成してなる特
   許請求の範囲第１項記載の立体表示可能な印刷部を備え
   た録音録画ディスク。
6. 【請求項６】印刷部は、ディスク上に取着される円形印
   刷基板の外周縁に倒伏可能に構成した環状起立片からな
   る特許請求の範囲第１項記載の立体表示可能な印刷部を
   備えた録音録画ディスク。
7. 【請求項７】ディスクの一面を録音録画面とすると共
   に、他面を全面的に印刷用紙等による印刷面とし、録音
   録画面に印刷部を備えると共に、前記印刷面に文字、図
   柄、写真等のデザインを施してなる特許請求の範囲第１
   項記載の立体表示可能な印刷部を備えた録音録画ディス
   ク。
8. 【請求項８】ディスクを郵送可能なパッケージまたはギ
   フトパッケージに収納してなる特許請求の範囲第１項記
   載の立体表示可能な印刷部を備えた録音録画ディスク。