JPH0636297Y2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JPH0636297Y2
JPH0636297Y2 JP12215288U JP12215288U JPH0636297Y2 JP H0636297 Y2 JPH0636297 Y2 JP H0636297Y2 JP 12215288 U JP12215288 U JP 12215288U JP 12215288 U JP12215288 U JP 12215288U JP H0636297 Y2 JPH0636297 Y2 JP H0636297Y2
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air
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里欧 清水
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両用内燃機関の電子制御燃料噴射装置にお
ける燃料噴射弁に関し、とくにアシストエアによって燃
料の微粒化を促進させるようにした燃料噴射弁の構造に
関する。
〔従来の技術〕
アシストエアによって燃料の微粒化を促進させるように
した燃料噴射弁のうち、一般的な構造の一例として、た
とえば実開昭58−167769号公報が知られている。エアア
シスト機能を備えた燃料噴射弁においては、燃料噴孔の
下流にアシストエアを噴射させるエア噴孔が配置されて
おり、燃料噴孔から噴出される燃料にエアを衝突させて
燃料の微粒化の促進をはかっている。エア噴孔の外周に
は、アシストエア通路が位置しており、このアシストエ
ア通路に供給されたエアがエア噴孔に流入するようにな
っている。エアアシスト機能を備えた燃料噴射弁では、
単に燃料を衝突壁に向けて噴射する燃料噴射弁に比べて
燃料の微粒化が著しく促進され、低温時における運転性
能が大幅に改善される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のエアアシスト機能を備えた燃料噴
射弁には、低温時のエンジン停止時にアシストエアに混
入している水分の凍結によりエンジンの始動性が悪化す
るという欠点があった。これは、従来構造の燃料噴射弁
を用いて低温凍結試験を行なった結果、判明したもので
あり、この現象を第5図を参照して説明する。
第5図は、単孔型の燃料噴射弁の先端部分を示してお
り、燃料噴孔1の直下には燃料噴射通路2が位置してい
る。燃料噴射通路2は、アダプタ3に形成されており、
アダプタ3には一方が燃料噴射通路2に開口するエア噴
孔4が形成されている。アダプタ3の外周には、エアデ
リバリ5が位置しており、アダプタ3とエアデリバリ5
との間には、エア噴孔4にエアを供給するアシストエア
通路6が形成されている。なお、燃料噴射弁は通常斜め
状態でエンジンに取付けられるので、第5図はその状態
を図示する。
第5図に示す燃料噴射弁では、低温時のエンジンの停止
時に、アシストエア通路6に残った吸気に混入している
水分が、図に示すように、アダプタ表面で冷却されて凝
縮し水滴7となり、この水滴7がアダプタ3の外周面を
伝わってエア噴孔4に流入してしまう。そして、流入し
た水滴7が凍結し、この水滴の凍結により燃料噴射通路
2の一部が閉塞され、エンジンの始動性が悪化するとい
う問題が生じる。また、エア噴孔4内で凍結した場合
は、アシストエアの流れが悪くなり、微粒化効果に支障
をきたす。このように、吸気に混入される水分の凍結に
よる通路の一部閉塞は、低温時のエンジンの運転性能に
大きな影響を与える。
本考案は、上記の問題に着目し、低温時においても、エ
ア噴孔および燃料噴射通路が水滴の凍結によって閉塞さ
れるのを防止することのできる燃料噴射弁を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的に沿う本考案に係る燃料噴射弁は、燃料噴孔か
ら燃料噴射通路へ向けて噴出される燃料を、前記燃料噴
射通路に開口するエア噴孔からのアシストエアによって
微粒化させるようにした燃料噴射弁において、前記エア
噴孔のエア流入部を、該エア噴孔の外周に位置するアシ
ストエア通路の内壁面よりも外方に突出させたものから
成る。
〔作用〕
このように構成された燃料噴射弁においては、エア噴孔
のエア流入部を、このエア噴孔の外周に位置するアシス
トエア通路の内壁面よりも外方に突出させているので、
アシストエア通路内で凝結し内壁面を伝わって流下する
水滴は、エア流入部からエア噴孔内に流入することがで
きなくなる。つまり、エア流入部はアシストエア通路の
内壁面よりも高くなっているので、水滴はエア流入部の
まわりを通過して流下するようになる。
したがって、エンジンの停止時にアシストエアによる水
滴のエア流入部への流入は確実に防止され、低温時にお
けるエンジンの始動性および運転性の向上がはかれる。
なお、流下してアシストエア通路の下部に溜った水滴
は、エンジンの運転中に蒸発または吸気流に乗って、燃
焼室内に導かれる。
〔実施例〕
以下に、本考案に係る燃料噴射弁の望ましい実施例を、
図面を参照して説明する。
第1実施例 第1図ないし第3図は、本考案の第1実施例を示してい
る。図中、11はインジェクタ本体を示している。インジ
ェクタ本体11の先端部には、図示されない燃料供給通路
からの燃料を計量する一つの燃料噴孔12が設けられてお
り、ボール13と曲面状の内壁によりシート部14が構成さ
れている。燃料噴孔12の下流側にはアダプタ15が取付け
られており、アダプタ15には燃料噴孔12からの燃料を所
定方向に分岐させて出口から噴射する燃料噴射通路とし
ての2ホール16、16が設けられている。2ホール16、16
は、燃料噴射方向にいくに従い互いに離れるように、軸
心に対して傾斜している。2ホール16、16と燃料噴孔12
との間には、2ホール16、16を合流させる集合部17が設
けられている。
2ホール16、16は、上流にいくにつれて先細りとなる断
面形状V字状の燃料衝突部18によってその軸線A1、A2
所定の開き角度となるように分岐されている。燃料噴孔
12の中心位置と2ホール16、16の分岐位置における通路
中心位置は、本実施例では噴射弁軸19と一致しており、
その延長線が燃料衝突部18の上流端18aを通るように設
定されている。上流端18aの断面形状は平坦となってい
る。
アダプタ15の外周には、エアデリバリ20が位置してい
る。エアデリバリ20の上端内周面に形成された溝21に
は、Oリング22が装着されており、このOリング22によ
ってエアデリバリ20とインジェクタ本体11との間の隙間
がシールされている。一方、エアデリバリ20の下端内周
面には断面形状が略四角形のシールリング23が装着され
ており、このシールリング23によってアダプタ15の外周
面とエアデリバリ20の内周面との間の隙間がシールされ
ている。
エアデリバリ20の外周面には、エアデリバリ20とインジ
ェクタ本体11およびアダプタ15との間に形成されたアシ
ストエア通路24に空気を流入させる空気導入パイプ28が
取付けられている。アダプタ15には、2ホール16、16か
ら離れるに従ってインジェクタ本体11に接近する方向に
斜めに延び燃料衝突部18の上流端18a近傍に向けて空気
を噴出するエア噴孔25、25が設けられている。エア噴孔
25、25の軸線26a、26aは、燃料衝突部28の上流端28aよ
りも下流に位置している。すなわち、本実施例の場合
は、エア噴孔25、25からの空気は、燃料衝突部18の上端
部よりも若干下流側に向けて噴出されるようになってい
る。
なお、エアデリバリ20の下端部外周に位置するリング状
のものは、噴射弁固定用の保持部材27である。
エア噴孔25、25のエア流入部25a、25aは、アシストエア
通路24の内壁面、すなわちアダプタ15の外周面15aより
も外方に突出している。各エア流入部25a近傍の断面形
状は円弧状となっており、この突出部分の頂部にエア噴
孔25が開口している。
つぎに、第1実施例における作用について説明する。
インジェクタ本体11の燃料噴孔12から噴出された燃料は
液状の柱状をなして集合部17を飛行し、上流にいくに従
って先細りとなる燃料衝突部18の上流端18aに衝突す
る。これにより燃料は、燃料衝突部18の傾斜壁面に沿っ
て流れる液膜状の噴霧に形成される。そして、2ホール
16、16を流れる液膜状の噴霧にエア噴孔25、25からのエ
ア噴流が斜めにあてられエア流と燃料流との衝突によっ
て燃料はさらに微粒化され、霧化が促進される。この霧
化が促進された燃料と空気の混合流は、2ホール16、16
を通って図示されない燃焼室側に噴出される。
また、エア噴孔25のエア流入部25aをアダプタ15の外周
面15aよりも外方に突出させているので、エンジン停止
時にアシストエアに混入されている水分が凝縮して水滴
となっても、水滴はエア噴孔25に流入することができ
ず、エア流入部25aのまわりを通過して流下する。した
がって、エア噴孔25および2ホール(燃料噴射通路)1
6、16が水滴の凍結によって閉塞されることはなくな
り、低温時のエンジンの始動性および運転性能の向上が
はかれる。
なお、エア流入部25aのまわりを通過してアシストエア
通路24の下部に溜められた水滴は、エンジンの運転中に
蒸発あるいは吸気流によって持ち去られるので、この水
滴による実質的な弊害は生じない。
第2実施例 第4図は、本考案の第2実施例を示している。本実施例
は単孔型の燃料噴射弁の例を示しているが、燃料噴射通
路の形状を除く部分は第1実施例に準じるので、準じる
部分に第1実施例と同一の符号を付すことにより準じる
部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明す
る。
第4図において、31は燃料噴射通路を示しており、32は
エア噴孔を示している。各エア噴孔32には、パイプ33が
圧入されている。パイプ33の一端は燃料噴射通路31の内
壁面と同一面に位置しており、他端はアダプタ15の外周
面15aから突出しており。すなわち、このパイプ33の外
周面15aからの突出によってエア噴孔32のエア流入部32a
が構成されている。
このように構成された第2実施例においては、パイプ33
の一端をアダプタ15の外周面から突出させているので、
エンジン停止時にアダプタ15に沿って流下する水滴のエ
ア噴孔32への流入を防止することができる。また、パイ
プ33の圧入によってエア流入部32aを形成しているの
で、アダプタ15の外周面15aを突出させる必要がなく、
第1実施例の場合よりも加工が容易となる。その他の作
用が第1実施例に準じる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る燃料噴射弁によると
きは、エア噴孔のエア流入部を、このエア噴孔の外周に
位置するアシストエア通路の内壁面よりも外方に突出さ
せるようにしたので、冷間時におけるエンジン停止時に
アシストエアに混入している水分が凝縮して水滴となっ
た場合でも、アシストエア通路の内壁面に沿って流下す
る水滴がエア噴孔に流入するのを防止することができ
る。
したがって、エア噴孔および燃料噴射通路の一部が水滴
の凍結によって閉塞されることがなくなり、低温時のエ
ンジンの始動性および運転性能を向上させることができ
る。
また、エア噴孔への水滴の流入が防止されることによ
り、ダスト、カーボン等がエア噴孔に付着しにくくな
り、エア噴孔へのデポジットの堆積を抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る燃料噴射弁の要部断
面図、 第2図は第1図におけるアダプタ近傍の断面図、 第3図は第1図におけるアダプタの平面図、 第4図は本考案の第2実施例に係る燃料噴射弁の要部断
面図、 第5図はエアアシスト機能を備えた従来の燃料噴射弁の
要部断面図、 である。 12……燃料噴孔 15……アダプタ 16……燃料噴射通路 24……アシストエア通路 25、32……エア噴孔 25a、32a……エア流入部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴孔から燃料噴射通路へ向けて噴出さ
    れる燃料を、前記燃料噴射通路に開口するエア噴孔から
    のアシストエアによって微粒化させるようにした燃料噴
    射弁において、前記エア噴孔のエア流入部を、該エア噴
    孔の外周に位置するアシストエア通路の内壁面よりも外
    方に突出させたことを特徴とする燃料噴射弁。
JP12215288U 1988-09-20 1988-09-20 燃料噴射弁 Expired - Lifetime JPH0636297Y2 (ja)

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JP12215288U JPH0636297Y2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20 燃料噴射弁

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JP12215288U JPH0636297Y2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20 燃料噴射弁

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JPH0243468U JPH0243468U (ja) 1990-03-26
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WO2006092887A1 (ja) * 2005-02-24 2006-09-08 Komatsu Ltd. ディーゼルエンジンの燃料噴射装置

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JPH0243468U (ja) 1990-03-26

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