JPH0636282U - コネクタ供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、コネクタに各電線の各ストリップ
を自動端子挿入装置で挿着する際に使用するコネクタ供
給装置に係り、コネクタの供給速度を高速化して形状や
大きさの異なる種類のコネクタの交換を容易にして少量
多品種の生産による取扱い操作を簡素化すると共に安価
に提供するものである。 【構成】 本考案は、機台１と一体の機枠２に垂直に一
対の案内レール５ａ、５ｂを並設し、この両案内レール
５ａ、５ｂにスライドホルダ６をシリンダ装置１１、１
２で昇降可能に嵌装し、このスライドホルダ６にコネク
タａを内蔵する複数のマガジン８ａ、８ｂ、８ｃを着脱
自在に設け、上記機枠２の先端部にコネクタ供給口３を
形成し、このコネクタ供給口３の反対側にして上記マガ
ジン８ａの尾端部側にエァ噴射ノズル１３を上記コネク
タａを圧送するように配設したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、コネクタに各電線の各ストリップを自動端子挿入装置で挿 着する際に使用するコネクタ供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

既に提案されているこの種のコネクタ供給装置は、図３及び図４に示されるよ うに構成されている。

【０００３】 即ち、図３及び図４において、例えば、４極のコネクタａに各電線ｂの各ス トリップｃを挿着する自動端子挿入装置Ａには、周知の振動部品供給装置Ｂが直 進振動装置（直進フィーダー）Ｃを介して連結されている。

【０００４】 従って、上述したコネクタ供給装置は、上記振動部品供給装置Ｂを駆動するこ とにより、この振動部品供給装置Ｂの多数のコネクタａを渦巻き状をなす振動円 盤Ｂ1 の振動を受けることにより、この振動円盤Ｂ1 の中央部から外周に引き出 されながら正常な姿勢に整列され、次の上記直進振動装置Ｃを介して上記自動端 子挿入装置Ａへ一個づつ供給され、この自動端子挿入装置Ａで４極のコネクタａ に各電線ｂの各ストリップｃを挿着している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述したコネクタ供給装置に使用される振動部品供給装置Ｂ全 体は大型化して多くの場所を占有するばかりでなく、形状や大きさの異なる種類 のコネクタａに交換する際、その都度、上記振動部品供給装置Ｂ全体を他の振動 部品供給装置に交換することを余儀無くされると共に、少量多品種の生産のとき 、交換による取扱い操作が時間と労力を費やし面倒であり、他の振動部品供給装 置Ｂ自体もコスト高になると共に、振動円盤Ｂ1 の中央部から外周に引き出され ながら正常な姿勢に整列して供給する関係上、コネクタａの供給速度を高速化す ることが困難であり、単位時間当りの供給能力に限りがある。

【０００６】 本考案は、上述した問題を解消するために、形状や大きさの異なる種類のコネ クタａの交換を容易にして少量多品種の生産のときも取扱い操作を簡素化すると 共に安価に構成し、コネクタの供給速度を高速化したコネクタ供給装置を提供す ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、機台と一体の機枠に垂直に一対の案内レールを並設し、この両案内 レールにスライドホルダをシリンダ装置で昇降可能に嵌装し、このスライドホル ダにコネクタを内蔵する複数のマガジンを着脱自在に設け、上記機枠の先端部に コネクタ供給口を形成し、このコネクタ供給口の反対側にして上記マガジンの尾 端部側にエァ噴射ノズルを上記コネクタを圧送するように配設したものである。

【０００８】

【作用】

本考案は、複数のマガジンを保持したスライドホルダを両案内レールに沿って シリンダ装置で昇降して、上記コネクタ供給口に上記マガジンを順に水平に停止 して保持し、このマガジンのコネクタをエァ噴射ノズルで圧送することにより、 一個づつ次の自動端子挿入工程へ供給するものである。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を図示のー実施例について説明する。

【００１０】 図１及び図２において、符号１は、コネクタａに各電線ｂの各ストリップｃを 挿着する自動端子挿入装置（図示されず）に直進振動装置（直進フィーダー）を 介して設けられる機台であって、この機台１の上部１ａには、略四角形を形成し た機枠２が一体に設けられており、この機枠２の先端部２ａには、コネクタ供給 口３が自動端子挿入装置へ直進振動装置４を介してコネクタａを供給するように 形成されている。又、上記機枠２の中程には、一対の案内レール５ａ、５ｂが垂 直に並設されており、この両案内レール５ａ、５ｂには、スライドホルダ６が、 例えば、ボール軸受を介して昇降可能に嵌装されている。さらに、このスライド ホルダ６の正面側には、断面がコ字状をなす複数（図では３個）の保持体７ａ、 ７ｂ、７ｃが水平に交換可能に取付けられており、この各保持体７ａ、７ｂ、７ ｃには、盲カバーを有する各マガジン８ａ、８ｂ、８ｃが各一対のクリックスト ップ９で着脱自在に設けられている。さらに又、上記各マガジン８ａ、８ｂ、８ ｃ内には、多数のコネクタａが直線的に並べて内蔵されており、この各コネクタ ａは圧縮空気による流体で先方へ移送されるようにしている。又、上記両案内レ ール５ａ、５ｂの間に位置する上記機枠２の上部２ｂには、ストッパ１０が上記 スライドホルダ６の昇降位置を規制するように付設されており、このストッパ１ ０の直下に位置する上記機枠２の基部２ｃには、第１シリンダ装置１１が垂設さ れている。さらに、この第１シリンダ装置１１の出力軸１１ａには、上記スライ ドホルダ６の下部が連結されており、このスライドホルダ６は上記第１シリンダ 装置１１の出力軸１１ａで上記ストッパ１０へ当接するように昇降可能にして摺 動すると共に上記各マガジンの各先端開口部をコネクタ供給口３へ連通するよう にしている。さらに又、上記保持体７ｃの直下に位置する上記機枠２の基部２ｃ には、第２シリンダ装置１２が垂設されており、この第２シリンダ装置１２の出 力軸１２ａは上記保持体７ｃのマガジン８ｃを上記コネクタ供給口３の高さまで 扛上する。又、このコネクタ供給口３の反対側にして上記マガジン８ａの尾端部 側には、エァ噴射ノズル１３がスタンド１４で立設されており、このエァ噴射ノ ズル１３は上記マガジン８ａ内のコネクタａを先方へ圧送するように配設されて いる。

【００１１】 以下、本考案の作用について説明する。

【００１２】 従って、図１及び図２に示されるように、予め、上記第１シリンダ装置１１を 駆動して上記スライドホルダ６のマガジン８ａをコネクタ供給口３の高さまで扛 上して停止する。

【００１３】 次に、図示されない開閉弁を開いて、上記エァ噴射ノズル１３から圧縮空気を 噴射することにより、上記コネクタ供給口３の各コネクタａを先方へ圧送してコ ネクタ供給口３から自動端子挿入装置へ直進振動装置４を介して供給する。そし て、上記マガジン８ａの各コネクタａがコネクタ供給口３から自動端子挿入装置 へ供給されて終了すると、図示されない検出センサからの信号に基づいて上記第 １シリンダ装置１１を駆動して上記スライドホルダ６のマガジン８ｂをコネクタ 供給口３の高さまで降下して停止する。次に、上記エァ噴射ノズル１３から圧縮 空気を噴射することにより、上記コネクタ供給口３の各コネクタａを先方へ圧送 してコネクタ供給口３から自動端子挿入装置へ直進振動装置４を介して供給する 。このとき、上記スライドホルダ６のマガジン８ｃは図２の鎖線の位置まで降下 している。そして、上記上記マガジン８ｂの各コネクタａがコネクタ供給口３か ら自動端子挿入装置へ供給されて終了すると、図示されない検出センサからの信 号に基づいて上記第２シリンダ装置１２を駆動して上記マガジン８ｃをコネクタ 供給口３の高さまで扛上して停止する。

【００１４】 次に、上記エァ噴射ノズル１３から圧縮空気を噴射することにより、上記コネ クタ供給口３の各コネクタａを先方へ圧送してコネクタ供給口３から自動端子挿 入装置へ直進振動装置４を介して供給する。

【００１５】 このように本考案は上記第１シリンダ装置１１と上記第２シリンダ装置１２と を交互に駆動して上記各マガジン８ａ、８ｂ、８ｃをコネクタ供給口３の高さに 昇降して停止し、上記エァ噴射ノズル１３から圧縮空気を噴射することにより、 各コネクタａを先方へ圧送して上記コネクタ供給口３から自動端子挿入装置へ直 進振動装置４を介して供給するから、コネクタａの供給速度を高速化できるし、 形状や大きさの異なる種類のコネクタａの交換を容易にして少量多品種の生産を 容易にすることができると共に取扱い操作を簡素化することができる。

【００１６】 なお、本考案に組込まれた上記第１シリンダ装置１１と上記第２シリンダ装置 １２は交互に駆動して上記各マガジン８ａ、８ｂ、８ｃをコネクタ供給口３の高 さに昇降する具体例について説明したけれども、本考案の要旨を変更しない範囲 内で、例えば、一個のシリンダ装置にして制御弁で３段階に昇降するように設計 変更することは自由である。又、上記各マガジン８ａ、８ｂ、８ｃをコネクタ供 給口３に対して僅かに下方へ傾斜して挿着してもよいこと勿論である。

【００１７】

【考案の効果】

以上述べたように本考案は、機台と一体の機枠に垂直に一対の案内レールを並 設し、この両案内レールにスライドホルダをシリンダ装置で昇降可能に嵌装し、 このスライドホルダにコネクタを内蔵する複数のマガジンを着脱自在に設け、上 記機枠の先端部にコネクタ供給口を形成し、このコネクタ供給口の反対側にして 上記マガジンの尾端部側にエァ噴射ノズルを上記コネクタを圧送するように配設 しているので、振動や騒音が低減されて静粛な運転が可能となり、しかも、コネ クタの供給速度を高速化できるし、形状や大きさの異なる種類のコネクタの交換 を容易にできるばかりでなく、少量多品種の生産を容易にすることができると共 に取扱い操作を簡素化できるし、さらに、設置場所も取らないから、他の装置の 邪魔にならず、安価に提供できる等の優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコネクタ供給装置の正面図。

【図２】同上側面図。

【図３】従来のコネクタ供給装置の平面図。

【図４】コネクタに電線のストリップを挿着した平面
図。

【符号の説明】

１ 機台 ２ 機枠 ５ａ、５ｂ 案内レール ６ スライドホルダ ８ａ、８ｂ、８ｃ マガジン １１ 第１シリンダ装置 １２ 第２シリンダ装置 １３ エァ噴射ノズル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】機台と一体の機枠に垂直に並設された一対
   の案内レールと、この両案内レールにシリンダ装置で昇
   降可能に嵌装されたスライドホルダと、このスライドホ
   ルダに着脱自在に設けられたコネクタを内蔵する複数の
   マガジンと、上記機枠の先端部に形成されたコネクタ供
   給口と、このコネクタ供給口の反対側にして上記マガジ
   ンの尾端部側に上記コネクタを圧送するように配設され
   たエァ噴射ノズルとを具備したことを特徴とするコネク
   タ供給装置。