JPH0635973Y2 - 送品用緩衝性包装袋 - Google Patents

送品用緩衝性包装袋

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JPH0635973Y2
JPH0635973Y2 JP7211190U JP7211190U JPH0635973Y2 JP H0635973 Y2 JPH0635973 Y2 JP H0635973Y2 JP 7211190 U JP7211190 U JP 7211190U JP 7211190 U JP7211190 U JP 7211190U JP H0635973 Y2 JPH0635973 Y2 JP H0635973Y2
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JP
Japan
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air
packaging bag
filling
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compartments
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JP7211190U
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JPH0429974U (ja
Inventor
幹雄 田中
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化研工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、収納した物品を損傷、損壊することなく、安
全に移送配達するための送品用緩衝性包装袋の改良に関
する。
(従来の技術) 従来、この種の緩衝性包装袋としては、例えば、逆止弁
を備えた空気の給排口部と、該給排口部と連通させた状
態で対設形成した空気の充填収容部と、該両空気の充填
収容部の間に形成した挿脱口を有する物品の収納部とか
ら成るプラスチックフィルム製の緩衝用包装袋等が知ら
れており、さらに、上記の緩衝用包装袋において、該両
空気の充填収容部を一個所または複数個所で線状に、或
はスポット状に接着して構成した緩衝用包装袋が提案さ
れている。
(考案が解決しようとする課題) 然るに、上記従来例中のいづれの場合も、緩衝用包装袋
が単一の袋体で形成されているため、搬送等の取扱い中
に衝撃を受けて一個所が破損すると、封入空気のすべて
が放出されて緩衝用包装袋としての使用価値を全く失う
といった重大な問題がある。
また、両者いづれの場合も、物品の収納部の挿脱口は開
放されたまゝの状態であるから、取扱い中に収納物品が
該挿脱口から不測に逸脱するおそれがあるといった問題
がある。
さらに、両者いづれの場合も、包装袋の全体がプラスチ
ックフィルムで構成されているので、その表面にアドレ
ス等を表記した場合に、その表示内容が雨水等により消
失し易い問題があると共に、耐傷損性が弱いため外部か
らの傷損力、特に突刺し傷損力を受けると、忽ち裂損し
て封入空気が洩出するといった問題がある。
本考案は、上記の問題点を解決することを課題として開
発されたもので、包装袋の1部が破損して封入空気が洩
出しても、なお緩衝性を保持し得ると共に、空気を充填
封入しても必要以上に嵩高く膨満することがなく、且つ
外力に対する耐傷損性が良好であると共に、収納物品が
挿脱口から逸脱するのを確実に防止でき、さらにアドレ
ス等の表記を筆記具の種類に関係なく確実に行ない得る
利点を備えた、したがって物品を郵便小包として直接に
送り届けるのに適した送品用緩衝性包装袋を提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決してその目的を達成するために、本考
案では、気密性プラスチックフィルムから成る外袋と内
袋との間に、該両袋の底部側のみにおいて連通する空気
の充填封入部を対向形成すると共に、該内袋により反底
部側に挿脱口を備えた物品の収納部を形成して成る包装
袋本体と、該本体の挿脱口の一方の口辺縁に連設した、
空気導入口を一個所に有する気密性プラスチックフィル
ムから成る上記挿脱口の覆閉片兼用の扁平な流路を備え
た空気導入管とから構成されており、上記本体における
空気の充填封入部を底部と挿脱口部に亘り、少なくとも
一個所で線状に接着して底部側のみにおいて連通する独
立した複数の空気の充填封入用分室を夫々区画形成する
と共に、該各分室と上記空気導入管の流路を各逆止弁の
みを介して各別に連通可能に構成した送品用緩衝性包装
袋を開発し、採用した。
また、本考案では、上記のように構成した送品用緩衝性
包装袋において、包装袋本体の外表面にクラフト紙等の
強靱紙を層設すると共に、覆閉片兼用の扁平な流路を備
えた空気導入管の内表面に接着剤層を設けて構成した送
品用緩衝包装袋を開発し、採用した。
(作用) 本考案は、上記のように構成されているので、第2図、
第3図、第5図及び第6図に示すように、空気導入管2
の空気導入口11から流路内に空気aを供給圧入すると、
空気は導入管2を経てその閉塞側の最奥部に連設した空
気の充填封入用分室8aから順次に各逆止弁3の流路を通
って各分室8a内に導入される。各分室8aに導入された空
気は、その各底部6a側に設けた連通部7aを経てその対向
側にも導入充填され、各分室8aを膨満すると共に、その
膨満作用により、それまでは扁平状態を呈していた挿脱
口9を有する物品の収納部10を拡開状態と成し、該収納
部10内に収納した物品Aを柔らかく緩衝抱持する作用が
ある。また、各分室8aに充填された空気は各逆止弁3の
逆止作用により導入管2側に逆流することがなく、且つ
各分室8aには各別に空気が充填封入されているので、一
つの分室8aが破損して該分室内の空気を放出しても、他
の分室8a内の空気は放出されることがなく、したがって
全体的には緩衝性包装袋としての機能を十分に保持する
作用がある。
さらに、扁平な空気導入管2を覆閉片として使用し、こ
れにより挿脱口9を接着覆閉するものであるから、収納
物品が逸出するのを防止する作用がある。
また、包装袋本体1及び空気導入管2の外表面に層設し
たクラフト紙等の強靱紙13により、包装袋としての強度
を向上し得ると共に、差出人及び受取人の住所、氏名等
を明記できる作用がある。
(実施例) 以下に、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明すれ
ば、本考案に係る送品用緩衝性包装袋は、この実施例で
は、大別して緩衝性包装袋本体1と、空気の導入管2
と、逆止弁3とから構成されている。
而して、緩衝性包装袋本体1は、気密性プラスチックフ
ィルムから成る外袋4と内袋5との間に、該両袋4、5
の底部6側のみにおいて連通部7を介して連通するよう
に屈曲して構成されて空気の充填封入部8を対向形成す
ると共に、上記内袋5により、反底部側に挿脱口9を備
えた物品の収納部10を形成し、且つ上記空気の充填封入
部8を、底部6と挿脱口9部に亘って、両側縁の接着シ
ール部イ、イ間の二個所で略等間隔に線状に接着し、該
接着シール部ロ、ロにより各底部6a側のみにおいて各連
通部7aを介して連通するように屈曲構成された、この実
施例では三つの独立した空気の充填封入用分室8aを夫々
区画して対向形成して構成されており、図において、
ハ、ハは外袋4と内袋5を挿脱口9の両辺縁において接
着した接着シール部を示す。
次に、上記空気の導入管2は、包装袋本体1の挿脱口9
の一方の口辺縁を所要長さ延長して一体に連設した、一
短辺縁側に空気の導入口11を備えると共に、他の二辺側
を接着シールニ、ニして形成した流路を設けて成る二重
の気密性プラスチックフィルムにより扁平に構成されて
おり、且つその内側表面に離型紙(図示せず)を貼着し
た接着剤層12が設けられている。
また、上記逆止弁3は、公知のプラスチック製のフラッ
ト弁で構成されており、例えば実公平1-35019号公報に
記載されているように、プラスチックフィルムにより扁
平に形成した空気の流通管と、該流通管内に装設した弁
本体とから構成されており、この弁本体は、空気の流通
方向において、先端側に閉塞部を備えると共に基端側に
開放部を備えた扁平なプラスチックフィルムの二つ折り
折曲片から成り、且つこの弁本体の両側縁は上記流通管
の両側縁に夫々接着されていて、該流通管の両内側面と
弁本体の両外側面との間に夫々形成された間隔を介して
空気の流通が可能に構成されている。(詳細図省略) 而して、上記のように構成された複数の逆止弁3を、第
2図、第3図及び第5図に示すように、包装袋本体1に
おける物品収納部10の挿脱口9の一辺縁において、各空
気充填用封入分室8aと導入管2との連接部(接着シール
部ハ)における無接着部ホを介して各分室8a内に挿入
し、該無接着部ホの両内側面と各逆止弁3の外側面との
当接部分を接着することによって各逆止弁3を各分室8a
内に装設するものであり、かくして各分室8aは、各逆止
弁3の流路のみを介して導入管2と連通されており、こ
のようにして導入管2の一側縁に複数の空気充填用封入
分室8aが逆止弁3の流路のみを介して夫々連通可能に並
列状態で連設された、物品の挿脱口9及び収納部10を有
する送品用緩衝性包装袋を構成し、さらに包装袋本体1
の外表面全体と導入管2の外表面にクラフト紙等の可筆
記性強靱紙13を層設したものである。
なお、こゝに謂う「層設」とは、積層、貼着、被覆、被
嵌等の各重ね合わせ形態を総称するものである。
次に、上記のように構成した実施例の使用状態を説明す
る。
先づ、包装袋本体1の物品挿脱口9から収納部10内に要
緩衝物品Aを収容し、次に空気の導入管2の導入口11か
ら流路内に空気aを供給圧入すると、空気は導入管2を
経てその閉塞側の最奥部に連設した空気の充填用封入分
室8aから順次に各逆止弁3の流路を通って各分室8a内に
導入される。各分室8a内に導入された空気は、その各底
部6a側に設けた連通部7aを経てその対向側に導入充填さ
れ、各分室8aを膨満し、各膨満した分室8aにより要緩衝
物品Aを外側から柔かく弾力的に抱持する。次に、扁平
な導入管2を覆閉片を用いて挿脱口9側に折曲げ、その
接着層12を利用して本体1の外面に接着し、該挿脱口9
を覆閉して要緩衝物品Aの包装を完了するものである。
上記のようにして包装された収容物品Aは、各膨満分室
8aにより外側から緩衝的に確実に抱持されているので、
包装袋の内部で妄動することもなく、外部の衝撃から十
分に保護されて破損するおそれがない。また、各分室8a
は夫々独立して空気を封入するように構成されているの
で、一つの分室8aが破損して封入空気を放出しても、他
の各膨満分室8aにより緩衝作用を保持できるものであ
る。さらに、挿脱口9は覆閉されているので、搬送等の
取扱い中に収容物品Aが逸出するのを確実に防止し得る
と共に、包装袋の外表面に層設したクラフト紙等の可筆
記性強靱紙13により、包装袋としての強度を著しく向上
でき、且つ差出人及び受取人の住所、氏名等を確実に明
記できるものである。
以上、本考案の主要な実施例について説明したが、本考
案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の目
的を達成でき且つ本考案の要旨を逸脱しない範囲内で、
種々の設計変更が可能であることは当然である。
(考案の効果) 本考案は、前記のように構成され、上記のようにして使
用されるものであるから、従来の、この種の送品用緩衝
性包装袋に較べて格段に優れた次の諸効果を奏し得る誠
に有益な考案である。
(1)空気の導入管に設けた一個所の導入口から空気を
供給圧入するだけの操作により、複数の各空気の充填封
入用分室内に空気を導入して一度に該各分室を膨満させ
ることができる。
(2)収容物品は、各膨満分室により全外側から緩衝的
に確実に抱持されているので、包装袋の内部で妄動する
こともなく、外部の衝撃から十分に保護されて破損する
おそれがない。
(3)分室は夫々独立して空気を封入するように構成さ
れているので、包装袋全体の過度の膨満を規制し得ると
共に、一つの分室が破損して封入空気を放出しても、他
の各膨満分室により緩衝作用を十分に保持できる。
(4)物品の挿脱口を容易に覆閉できるので、搬送等の
取扱い中に収容物品が逸出するのを確実に防止できる。
(5)包装袋の外表面にクラフト紙等の可筆記性強靱紙
を層設しておくことにより、プラスチックフィルム製の
包装袋の強度を向上し得ると共に、差出人及び受取人の
住所、氏名等を容易確実に明記できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は平面図、
第2図は斜視図、第3図は第2図のA−A線に沿う一部
省略拡大断面図、第4図は第2図におけるB−B線に沿
う一部省略拡大断面図、第5図は物品を収容し、空気を
供給して各分室を膨満させた状態の斜視図、第6図は第
5図のC−C線に沿う一部を省略した簡略断面図、第7
図は第5図のD−D線に沿う簡略断面図である。 (符号の説明) 1……包装袋本体、 2……空気の導入管、 3……逆止弁、 4……外袋、 5……内袋、 6・6a……底部、 7・7a……連通部、 8……空気の充填封入部、 8a……空気の充填封入用分室、 9……挿脱口、 10……収納部、 11……空気導入口、 ロ……接着部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密性プラスチックフィルムから成る外袋
    と内袋との間に、該両袋の底部側のみにおいて連通する
    空気の充填封入部を対向形成すると共に、該内袋により
    反底部側に挿脱口を備えた物品の収納部を形成して成る
    包装袋本体と、該本体の挿脱口の一方の口辺縁に連設し
    た、空気導入口を一個所に有する気密性プラスチックフ
    ィルムから成る上記挿脱口の覆閉片兼用の扁平な流路を
    備えた空気導入管とから構成されており、上記本体にお
    ける空気の充填封入部を底部と挿脱口部に亘り、少なく
    とも一個所で線状に接着して底部側のみにおいて連通す
    る独立した複数の空気の充填封入用分室を夫々区画形成
    すると共に、該各分室と上記空気導入管の流路を各逆止
    弁のみを介して各別に連通可能に構成したことを特徴と
    する送品用緩衝性包装袋。
  2. 【請求項2】包装袋本体の外表面にクラフト紙等の強靱
    紙を層設すると共に、覆閉片兼用の扁平な流路を備えた
    空気導入管の内表面に接着剤層を設けて構成したことを
    特徴とする請求項(1)に記載の送品用緩衝包装袋。
JP7211190U 1990-07-05 1990-07-05 送品用緩衝性包装袋 Expired - Lifetime JPH0635973Y2 (ja)

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