JPH063574Y2 - 抗菌性を有するシーツ - Google Patents
抗菌性を有するシーツInfo
- Publication number
- JPH063574Y2 JPH063574Y2 JP1987186257U JP18625787U JPH063574Y2 JP H063574 Y2 JPH063574 Y2 JP H063574Y2 JP 1987186257 U JP1987186257 U JP 1987186257U JP 18625787 U JP18625787 U JP 18625787U JP H063574 Y2 JPH063574 Y2 JP H063574Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibacterial
- antibacterial layer
- sheets
- zeolite
- antibacterial properties
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案はシーツに関し、特に病人や老人等が使用するベ
ッド、布団に用いるのに好適な、抗菌性を有するシーツ
に関する。
ッド、布団に用いるのに好適な、抗菌性を有するシーツ
に関する。
<従来の技術> 従来、病人や寝たきりの老人等が使用するベッド等に
は、通気性を有しかつ不透水性(防漏性)を有するシー
ツを用いることが増加している。長期間病床にある人
や、いわゆる寝たきり老人にとって、上記したいわゆる
防漏シーツはベッドあるいは布団を汚すことがなく好ま
しいものである。防漏シーツとしては例えば実開昭54-9
7227号に示されるような、布等の基材上に、通気性を有
しかつ不透水性のプラスチックフィルムを積層したもの
や、前記基材の表面を撥水加工したものがある。
は、通気性を有しかつ不透水性(防漏性)を有するシー
ツを用いることが増加している。長期間病床にある人
や、いわゆる寝たきり老人にとって、上記したいわゆる
防漏シーツはベッドあるいは布団を汚すことがなく好ま
しいものである。防漏シーツとしては例えば実開昭54-9
7227号に示されるような、布等の基材上に、通気性を有
しかつ不透水性のプラスチックフィルムを積層したもの
や、前記基材の表面を撥水加工したものがある。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながら上述した防漏シーツは、ベッドや布団は汚
さずにすむが、シーツ自体は汚染され易く、汚れた場合
には洗濯等して使用しても、雑菌やカビ等が一旦付着す
ると増殖し易く、使用者にとっては不快であるばかりで
なく不衛生であり、好ましくなかった。
さずにすむが、シーツ自体は汚染され易く、汚れた場合
には洗濯等して使用しても、雑菌やカビ等が一旦付着す
ると増殖し易く、使用者にとっては不快であるばかりで
なく不衛生であり、好ましくなかった。
<問題点を解決するための手段> 本考案は上記問題点に鑑みなされ、シーツ自体に抗菌性
を付与したものであって、布または不織布からなる基材
の少なくとも片面に、ゼオライトのイオン交換可能な金
属の一部を、銀、銅、および亜鉛から選ばれる少なくと
も一種の金属で置換して得られる抗菌性ゼオライトを、
プラスチック中に混合してフィルム状に形成してなる抗
菌層を設けてなり、該抗菌層は、常圧で液状の水分を透
過せずかつ気体を透過させる微細な孔を多数有している
ことを特徴とする、抗菌性を有するシーツである。
を付与したものであって、布または不織布からなる基材
の少なくとも片面に、ゼオライトのイオン交換可能な金
属の一部を、銀、銅、および亜鉛から選ばれる少なくと
も一種の金属で置換して得られる抗菌性ゼオライトを、
プラスチック中に混合してフィルム状に形成してなる抗
菌層を設けてなり、該抗菌層は、常圧で液状の水分を透
過せずかつ気体を透過させる微細な孔を多数有している
ことを特徴とする、抗菌性を有するシーツである。
<作用> 本考案において抗菌層は、シーツ上に存在する液状の水
分をベッド、布団側に透過させないが、通気性を有す
る。また、抗菌層に含まれる抗菌性ゼオライトが、空気
中の酸素を活性化することにより抗菌性を発揮し、抗菌
層上に付着した雑菌、カビ等を静菌乃至殺菌する。
分をベッド、布団側に透過させないが、通気性を有す
る。また、抗菌層に含まれる抗菌性ゼオライトが、空気
中の酸素を活性化することにより抗菌性を発揮し、抗菌
層上に付着した雑菌、カビ等を静菌乃至殺菌する。
<実施例> 次に、図面に基づいて本考案をさらに説明する。第1図
は本考案の一実施例を示す断面図である。
は本考案の一実施例を示す断面図である。
基材(1)は、布または不織布からなり、通気性を有す
る。好ましくは洗濯可能な強度および耐水性を有するも
のが用いられる。
る。好ましくは洗濯可能な強度および耐水性を有するも
のが用いられる。
基材(1)の少なくとも片面には抗菌層(2)が設けられる。
抗菌層(1)は、プラスチック(3)中に抗菌性ゼオライト
(4)を適宜量混合し、フィルム状に形成されてなる。
抗菌層(1)は、プラスチック(3)中に抗菌性ゼオライト
(4)を適宜量混合し、フィルム状に形成されてなる。
本考案でいう抗菌性ゼオライト(4)とは、特開昭60-1810
02号公報、特開昭60-100504号公報等に示される、ゼオ
ライト中に含まれるイオン交換可能な金属の一部、実質
的には全部を、銀、銅、または亜鉛から選ばれる少なく
とも一種の金属によりイオン交換して得られるものであ
る。
02号公報、特開昭60-100504号公報等に示される、ゼオ
ライト中に含まれるイオン交換可能な金属の一部、実質
的には全部を、銀、銅、または亜鉛から選ばれる少なく
とも一種の金属によりイオン交換して得られるものであ
る。
抗菌層(2)を基材(1)上に設けるには、前述した、抗菌性
ゼオライト(4)を混合したプラスチック(3)を、押し出し
法によりフィルムとして形成したものを、基材(1)上に
重ねて熱プレスあるいは接着剤を用いる等の方法により
積層することができる。また、基材(1)上に直接押し出
しコーティングして抗菌層(2)を設けてもよい。
ゼオライト(4)を混合したプラスチック(3)を、押し出し
法によりフィルムとして形成したものを、基材(1)上に
重ねて熱プレスあるいは接着剤を用いる等の方法により
積層することができる。また、基材(1)上に直接押し出
しコーティングして抗菌層(2)を設けてもよい。
抗菌層(2)には、常圧では液状の水分を透過させずかつ
気体を透過させる微細な孔(5)が多数設けられる。
気体を透過させる微細な孔(5)が多数設けられる。
孔(5)を設ける方法は任意であり、抗菌層(2)に予め孔
(5)を設けてもよく、基材(1)と抗菌層(2)を積層した後
に設けてもよい。具体的には、抗菌層(2)をフィルムと
して形成した後、1軸乃至2軸延伸させる方法が可能で
ある。また、他の方法としては針を用いた開孔法や、電
気開孔法も可能である。さらには、基材(1)に抗菌層(2)
を積層後、加熱エンボスロールに通し、抗菌層(2)のプ
ラスチックを溶融させて孔(5)を設けることも可能であ
る。この場合、同時にシーツに風合を持たせることも可
能であり好ましい。
(5)を設けてもよく、基材(1)と抗菌層(2)を積層した後
に設けてもよい。具体的には、抗菌層(2)をフィルムと
して形成した後、1軸乃至2軸延伸させる方法が可能で
ある。また、他の方法としては針を用いた開孔法や、電
気開孔法も可能である。さらには、基材(1)に抗菌層(2)
を積層後、加熱エンボスロールに通し、抗菌層(2)のプ
ラスチックを溶融させて孔(5)を設けることも可能であ
る。この場合、同時にシーツに風合を持たせることも可
能であり好ましい。
第1図の実施例は、100g/m2のナイロン不織布からなる
基材(1)上に、抗菌性ゼオライト(4)を2.5重量%混合し
た、ポリエチレンからなるプラスチック(3)をフィルム
状に形成してなる抗菌層(2)を、熱プレス法により積層
し、その後該積層体を、180℃に加熱したエンボスロー
ルに、基材(1)側が接するように通し、抗菌層(2)の開孔
処理を行なうと共に風合加工を施したものである。
基材(1)上に、抗菌性ゼオライト(4)を2.5重量%混合し
た、ポリエチレンからなるプラスチック(3)をフィルム
状に形成してなる抗菌層(2)を、熱プレス法により積層
し、その後該積層体を、180℃に加熱したエンボスロー
ルに、基材(1)側が接するように通し、抗菌層(2)の開孔
処理を行なうと共に風合加工を施したものである。
このようにして得られた本考案による抗菌性を有するシ
ーツの抗菌性を調べるために、10mの水中に、ブトウ
球菌、大腸菌、黒カビ胞子をそれぞれ102ケ混合したも
のを準備し、10cm2の本考案によるシーツ上に塗布し、
常温で7日間放置後、菌数を測定した。比較のために、
撥水加工を施した布製シーツを用いて同様の試験を行な
った。結果を下表に示す。
ーツの抗菌性を調べるために、10mの水中に、ブトウ
球菌、大腸菌、黒カビ胞子をそれぞれ102ケ混合したも
のを準備し、10cm2の本考案によるシーツ上に塗布し、
常温で7日間放置後、菌数を測定した。比較のために、
撥水加工を施した布製シーツを用いて同様の試験を行な
った。結果を下表に示す。
<考案の効果> 本考案による抗菌性を有するシーツは以上述べた構成か
らなっているので、液状の水分が通らずにベッドや布団
を汚すことがない。また通気性を有しているので蒸れる
ことがなく使用者は快適に過ごすことができる。さらに
シーツ上に付着した雑菌やカビ等は、抗菌層の作用によ
り静菌乃至殺菌され、常に衛生的である。
らなっているので、液状の水分が通らずにベッドや布団
を汚すことがない。また通気性を有しているので蒸れる
ことがなく使用者は快適に過ごすことができる。さらに
シーツ上に付着した雑菌やカビ等は、抗菌層の作用によ
り静菌乃至殺菌され、常に衛生的である。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図である。 (1)…基材、(2)…抗菌層 (3)…プラスチック (4)…抗菌性ゼオライト (5)…孔
Claims (1)
- 【請求項1】布または不織布からなる基材の少なくとも
片面に、ゼオライトのイオン交換可能な金属の一部を、
銀、銅、および亜鉛から選ばれる少なくとも一種の金属
で置換して得られる抗菌性ゼオライトを、プラスチック
中に混合してフィルム状に形成してなる抗菌層を設けて
なり、該抗菌層は、常圧で液状の水分を透過させずかつ
気体を透過させる微細な孔を多数有していることを特徴
とする、抗菌性を有するシーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987186257U JPH063574Y2 (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | 抗菌性を有するシーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987186257U JPH063574Y2 (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | 抗菌性を有するシーツ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0190524U JPH0190524U (ja) | 1989-06-14 |
JPH063574Y2 true JPH063574Y2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=31477490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987186257U Expired - Lifetime JPH063574Y2 (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | 抗菌性を有するシーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063574Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5240587B2 (ja) * | 1972-03-14 | 1977-10-13 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5240587U (ja) * | 1975-09-16 | 1977-03-23 | ||
JPS5366893U (ja) * | 1976-11-09 | 1978-06-05 |
-
1987
- 1987-12-07 JP JP1987186257U patent/JPH063574Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5240587B2 (ja) * | 1972-03-14 | 1977-10-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0190524U (ja) | 1989-06-14 |
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