JPH0635599U - 移動用車輪を備えた脚立 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動手段を持たない通常の脚立の長所を維持
しつつ、使用時の安定性が保たれ、かつ、煩雑な操作を
必要としない移動用車輪を備えた脚立を提供する。 【構成】 ４脚からなる脚立の各前脚の下端前面に、床
面より隔離する位置に車輪を設ける。 【効果】 脚立を片手で引き倒す動作により車輪のみが
接地し、容易に移動させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、倉庫或は図書館等主に屋内で使用する脚立に関する。

【０００２】

【従来の技術】

移動手段を備えた従来の脚立には、例えば、実開平２年５３４９８号・実開昭 ６２年４９５９７号・実公平３年１２９６０号・実公平４年８１９５号などに於 て、キャスタ−をスライダ−によって上下させるもの、又、テコの操作によるも の、或いは、常に接地させているもの、更には脚の連結杆にそれぞれ必要に応じ て出し入れできるもの等が提案されている。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

しかし、機構が複雑なため製作コストが上がり、又使用の際の操作が繁雑であ ったり、更に脚立使用時の安定性など多くの欠点が残されていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、４脚からなる脚立に於て、前脚４、４ａの下部前面から突出 するごとく車輪１、１ａを設ける事により前述の課題を全て解決したものである 。

【０００５】 具体的には、従来の移動用に用いたキャスタ−は、常に接地しているか、或は 床面から遠く遊離させているのに対して、本考案は、回動自在の車輪１、１ａの 外周下面と床面間を３粍乃至１５粍の間隔Ｌをもって床面６より隔離させ、前脚 の下端寄りに前面に向って突設されている。

【０００６】

【作用】

移動にあたり、前脚４、４ａの上端中央部をつかみ手前に引き倒すことにより 脚立の重心は車輪１、１ａに移り、４脚の下端は非接地となり脚立の自重は全て 各車輪１・１ａにて受ける（図３に開示）。よって後は、２輪のカ−トを操る要 領で容易に移動を行うことができる。

【０００７】

【実施例】

以下、図１乃至図３をもとにさらに詳細に説明する。 Ｃ字形鋼材からなる前脚４、４ａの下端より約２２粍上方中央に直径約８粍の 孔３、３ａを穿孔し、幅１０粍直径３５粍からなる車輪１、１ａを、車輪軸７を 介して肉厚２粍程度のコの字形ブラケット２に回動自在に軸着し、そのブラケッ トに設けているネジ部Ｐを前述の孔３に挿入しナット８により締め付け固定する 。なお滑り止めパット５、５ａは申すまでもなく備え、車輪についてはプラスチ ック製、ゴム製、金属製何れでも良い。又、市販されている普及品を用いれば更 に生産コスト等を下げることができる。

【０００８】

【考案の効果】

使用に当たっては、キャスタ−が常に接地している従来の脚立に対して、本考 案は車輪が接地していないため不安定感は皆無となる。なお、移動に当たっては 、機構が簡素な為、テコ・レバ−等を介しての従来の煩雑な操作を必要としない 。よって、作業を中断することなく商品・図書等を片手に持ちながら移動するこ ともできる。更にパ−ツ及び加工手間が少ないため安価に製作ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】構成を示す部材の分解斜視図である。

【図３】使用状態を説明するための前脚の内側面図であ
る。

【符号の説明】

１、１ａ 車輪 ２、２ａ ブラケット ３、孔 ４、４ａ 前脚 ５、５ａ 滑り止めパット ６、床面 ７、車輪軸 ８、ナット Ｐ、ねじ部 Ｌ、車輪の外周下面と床面との間隔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】４脚からなる脚立に於て、車輪１、１ａを
   前脚４、４ａの各下端近くに、該車輪の外周下面と床面
   との間隔Ｌを３粍乃至１５粍をもって隔離し、かつ、前
   面に突出して回動自在に設けられたことを特徴とする移
   動用車輪を備えた脚立。