JPH063532Y2 - 脈拍計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は脈拍センサーにて脈拍を測定する脈拍計に関す
る。

(ロ)従来の技術 従来における脈拍計は例えば特公昭５７−２３３２号に
も記載されている様に、検出回路に機械的なスイッチを
設けたものがあるが、斯る構成のものは未使用状態にお
いても電源が印加されることがあり、その結果電池等の
電源部が不必要に消耗されるという欠点があった。

(ハ)考案が解決しようとする問題点 本考案は脈拍計本体を人体に装着していないときに、電
源となる電池の無駄な消耗を防止せんとした脈拍計を提
供するものである。

(ニ)問題点を解決するための手段 本考案の構成は、人体に接触される脈拍センサーを保持
し、マグネットを設けたベルトと、該ベルトに前記マグ
ネットの磁力によって取り付けられ前記脈拍センサーか
らの入力を演算処理して脈拍数を表示し電池で駆動する
脈拍計本体とから成り、前記脈拍計本体のベルトへの装
着時にのみ前記マグネットの磁力によって連動して前記
電池電圧にて脈拍計本体を駆動せしめる通電制御部を前
記脈拍計本体内に設けたことを特徴とするものである。

(ホ)作用 斯る構成によると、ベルトに設けたマグネットの磁力に
よって脈拍計本体をベルトから取り外している時には脈
拍計は駆動することがなく、そのために電池の無駄な消
耗を防止できるものである。

(ヘ)実施例 １は輪形状を成したベルトで、人体Ａの胸に巻装される
本体部１ａと肩に掛けられる引掛部１ｂとで形成されて
いる。(2)は前記ベルト１の表面に配設されるマグネッ
ト、即ち柔軟性のゴム磁石である。３は前記ゴム磁石２
に着脱される脈拍計本体で、その表面に鉄板等の環状金
属板４を設けている。５、５は前記脈拍計本体３にリー
ド線６を介して設けられる脈拍センサーで、この脈拍計
本体３に対して着脱してもよく、前記ベルト１の切欠部
７を介してこのベルト１の内側へ位置して人体Ａに接触
するようにしている。前記切欠部７は脈拍センサー５を
挿通しやすい形状としている。前記脈拍計本体３の内部
には電池１０と脈拍検出回路１１と脈拍数を表示する表
示部１２及びリードスイッチ等で成る通電制御部１３を
備えている。前記通電制御部１３は電池１０の電力を脈
拍検出回路１１へ供給するための開閉スイッチの役目を
している。又、この通電制御部１３は取付板１５に設け
られている。そして、前記通電制御部１３はゴム磁石２
に近接したときに閉成する様に構成されている。

斯る構成によると、脈拍計本体３をベルト１から取り外
している時には、通電制御部(13)は開成状態となってい
るため、この取り外し状態においては脈拍検出回路(11)
は駆動せず、よって電池(10)の無駄な消耗を防げるもの
である。

又、脈拍計本体(3)を金属板(4)を介してゴム磁石(2)に
装着すると、通電制御部(13)であるリードスイッチは前
記ゴム磁石(2)に励磁されて閉成し、電池(10)から脈拍
検出回路(11)に電力を供給することになる。

(ト)考案の効果 本考案は斯る構成としているため、ベルトに設けた脈拍
計本体を取り付けるためのマグネットを利用して通電制
御部を制御し、脈拍計本体をベルトに装着しない状態に
おいては、脈拍計本体は駆動せず、よって電池が不用意
に動作して無駄に消耗されることはない。即ち、上述す
ることから、脈拍計を使用する時、即ち脈拍計本体をベ
ルトに装着した時のみ、装着するためのマグネットによ
って脈拍計本体を駆動することができるため、本体等に
スタート、ストップスイッチを別に設けなくても良く、
脈拍の測定を開始する際のスタートスイッチの押し忘れ
や、また測定終了時の電源の消し忘れがない等の効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案脈拍計を使用したときの使用説明図、第
２図は第１図の要部拡大斜視図、第３図は同要部拡大断
面図、第４図は電気回路図、第５図は同じく本考案脈拍
計の斜視図である。 （１）…ベルト、（３）…脈拍計、（５）…脈拍センサ
ー、(13)…通電制御部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】人体に接触される脈拍センサーを保持し、
   マグネットを設けたベルトと、該ベルトに前記マグネッ
   トの磁力によって取り付けられ前記脈拍センサーからの
   入力を演算処理して脈拍数を表示し電池で駆動する脈拍
   計本体とから成り、前記脈拍計本体のベルトへの装着時
   にのみ前記マグネットの磁力によって連動して前記電池
   電圧にて脈拍計本体を駆動せしめる通電制御部を前記脈
   拍計本体内に設けたことを特徴とする脈拍計。