JPH06352Y2 - ぶどう包装用トレイ - Google Patents
ぶどう包装用トレイInfo
- Publication number
- JPH06352Y2 JPH06352Y2 JP9358188U JP9358188U JPH06352Y2 JP H06352 Y2 JPH06352 Y2 JP H06352Y2 JP 9358188 U JP9358188 U JP 9358188U JP 9358188 U JP9358188 U JP 9358188U JP H06352 Y2 JPH06352 Y2 JP H06352Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- woven fabric
- layer
- tray
- resin sheet
- box body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
- Packaging Frangible Articles (AREA)
Description
本考案は、ぶどうの房状物を体裁よく収容し、化粧箱等
の包装容器に収容して販売効果を高めることができると
共に、優れた緩衝性によってぶどうを有効に保護である
ように改良したぶどう包装用トレイに関する。
の包装容器に収容して販売効果を高めることができると
共に、優れた緩衝性によってぶどうを有効に保護である
ように改良したぶどう包装用トレイに関する。
ぶどうの包装容器には一般にダンボール製のものが用い
られており、ぶどうを包装する場合には、容器の底面上
に紫色または緑色に着色したセロハンのストリップ裁断
片を適当な厚さに敷設し、その上にぶどうの房状物を置
いて蓋を嵌合していた。 そして、蓋はポリ塩化ビニルや２軸延伸ポリエチレン製
の透明板により形成されており、販売するときには別に
用意された印刷されている段ボール製または白ボール紙
製の化粧カバーによって更に包装し、購入者に手渡して
いるのが現状である。
られており、ぶどうを包装する場合には、容器の底面上
に紫色または緑色に着色したセロハンのストリップ裁断
片を適当な厚さに敷設し、その上にぶどうの房状物を置
いて蓋を嵌合していた。 そして、蓋はポリ塩化ビニルや２軸延伸ポリエチレン製
の透明板により形成されており、販売するときには別に
用意された印刷されている段ボール製または白ボール紙
製の化粧カバーによって更に包装し、購入者に手渡して
いるのが現状である。
容器の底面上にセロハンとストリップ裁断片を敷設した
だけでは、裁断片は安定性がなくて収容物の重量によっ
て片寄り易く、体裁を悪くすると共に、緩衝性にも劣っ
ている。また、防水性が何も考慮されていないので、ぶ
どうが潰されたりすると、ぶどうの汁がしみ出て容器を
汚す心配があり、商品価値が損なわれるといった問題も
ある。 そこで、本考案は上記の問題を解決すると同時に、一見
豪華な感じの包装物を構成できるように改良したぶどう
包装用トレイを提供することにある。
だけでは、裁断片は安定性がなくて収容物の重量によっ
て片寄り易く、体裁を悪くすると共に、緩衝性にも劣っ
ている。また、防水性が何も考慮されていないので、ぶ
どうが潰されたりすると、ぶどうの汁がしみ出て容器を
汚す心配があり、商品価値が損なわれるといった問題も
ある。 そこで、本考案は上記の問題を解決すると同時に、一見
豪華な感じの包装物を構成できるように改良したぶどう
包装用トレイを提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案の特徴とするぶどう
包装用トレイは方形である箱体内に該箱体の内壁面に上
縁が当接して嵌装できる大きさに形成されたトレイ体で
あって、該トレイ体は防水性樹脂シート層上に不織布層
を設けた複合シート製であって不織布層が表面層となる
ように形成されており、このトレイ体は、該トレイ体の
成形時に内側四隅部分に肩部を設けて、その肩部から下
方部分をほぼ楕円形の平断面形状である収納凹部に形成
し、この収納凹部のほぼ下半部側の部分では防水性樹脂
シート層と不織布層を離間させて、該両層の間に空間を
設けて成るものである。
包装用トレイは方形である箱体内に該箱体の内壁面に上
縁が当接して嵌装できる大きさに形成されたトレイ体で
あって、該トレイ体は防水性樹脂シート層上に不織布層
を設けた複合シート製であって不織布層が表面層となる
ように形成されており、このトレイ体は、該トレイ体の
成形時に内側四隅部分に肩部を設けて、その肩部から下
方部分をほぼ楕円形の平断面形状である収納凹部に形成
し、この収納凹部のほぼ下半部側の部分では防水性樹脂
シート層と不織布層を離間させて、該両層の間に空間を
設けて成るものである。
箱体内にトレイ体を嵌装し、このトレイ体にぶどうの房
状物を収容すると、不織布による収納凹部が半ラクビー
ボール状であり、しかも不織布は延展性を有するので、
ぶどうの房状物に不織布が良好にフィットして収容状態
は安定し、体裁の良い包装物を構成できる。そして、収
納凹部の下半部側は防水性樹脂シート層と不織布層との
間に空間が存在しているので、外部からの衝撃を緩衝し
てぶどうを保護できるし、また、防水性樹脂シート層の
存在によって、ぶどうから発生した汁等が箱体側にしみ
出る心配も全面的に解消できる。
状物を収容すると、不織布による収納凹部が半ラクビー
ボール状であり、しかも不織布は延展性を有するので、
ぶどうの房状物に不織布が良好にフィットして収容状態
は安定し、体裁の良い包装物を構成できる。そして、収
納凹部の下半部側は防水性樹脂シート層と不織布層との
間に空間が存在しているので、外部からの衝撃を緩衝し
てぶどうを保護できるし、また、防水性樹脂シート層の
存在によって、ぶどうから発生した汁等が箱体側にしみ
出る心配も全面的に解消できる。
以下に、本考案の実施例を添付図面を参照しながら説明
する。 箱体１０は段ボールとか白ボール紙により形成されてお
り、この箱体１０にはポリ塩化ビニルや２軸延伸ポリス
エチレン等の透明シートにより形成された蓋体２０が嵌
め外し自在に嵌装される。 そして蓋体２０上には多数の通気穴２１が、また四隅に
近い部分には円弧状である手掛け用長穴２２がそれぞれ
穿設されている。 箱体１０内には該箱体１０の内壁面１１に上縁３１が当
接できる大きさに形成されたトレイ体３０が嵌め外し自
在に嵌装され、上縁３１は水平方向へ若干張り出てい
る。このトレイ体３０は、防水性樹脂シート層ａの片面
上に接着剤層ｃを介して表面層となる不織布層ｂを設け
た複合シートをプラグアシスト真空成形することにより
形成されており、その成形時にぶどうの房状物を収容す
るための平断面形状がほぼ楕円形である収納凹部３３
が、トレイ体３０の内側四隅部分にそれぞれ設けた肩部
３２から下方部分に形成されている。 そして、上記収納凹部３３の下半部側の部分では防水性
樹脂シート層ａの底部と不織布層ｂの底部を離間させ、
該部分の不織布ｂを浮き上がり状態に保持して、防水性
樹脂シート層ａと不織布層ｂとの間に空間３４を設け
る。即ち、防水性樹脂シート層ａと不織布層ｂは収納凹
部３３の上部側を含めて肩部３２から上縁３１にわたっ
て接着され、収納凹部３３に収容されたぶどうに不織布
ｂがフィットするように考慮されている。なお、防水性
樹脂シート層ａの素材として樹脂発泡体シートを用いた
場合には、該シートのむき出し面側にポリエチレンシー
トやハイインパクトポリスチレンシート等を積層接着
し、光沢性を付与するように実施することもできる。 上記構成において、防水性樹脂シート層ａの肉厚は100
〜3000ミクロン、不織布層ｂの肉厚は5〜200ミクロンが
経済的であり、防水性樹脂シート層ａの基材としてはポ
リプロピレン、塩化ビニル樹脂、ハイインパクトポリス
チレン樹脂、嵩密度が0.03〜0.5g/cm3の発泡ポリスチレ
ンペーパー、架橋発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレ
ン等を用いるが、断熱性の点で発泡体を用いるのが好ま
しい。不織布層ｂの基材としてはパルプ抄造紙や樹脂と
パルプの混抄紙等が用いられれ、また、接着剤層ｃとし
てはエチレン・酢酸ビニル共重合体、サーリン、低密度
ポリエチレン等の比較的融点の低い樹脂フィルムが用い
られる。そして、本トレイを製造するには、防水性樹脂
シートに不織布を積層接着して得た複合シートを軟化さ
せ、嵌合接合時の間隙が4〜20mm、好ましくは5〜12mmで
ある雌雄両金型を用いて、軟化状態にある上記複合シー
トを不織布側よりプラグアシストし、防水性樹脂シート
側より真空引きするものであって、このプラグアシスト
真空成形作業はプラグが前述した収納凹部内に挿入され
る容積を該収納凹部の容積の40〜80％になるように行え
ば、トレイの収納凹部の部分では防水性樹脂シート層と
不織布との間に若干の空間３４を形成できる。 これは、防水性樹脂シートの真空引きによる延展性が不
織布の延展性より大きいこと及び、プラグの収納凹部内
に対する侵入率を、通常は収納凹部の容積の80〜100％
とするので、40〜80％とすることに起因する。
する。 箱体１０は段ボールとか白ボール紙により形成されてお
り、この箱体１０にはポリ塩化ビニルや２軸延伸ポリス
エチレン等の透明シートにより形成された蓋体２０が嵌
め外し自在に嵌装される。 そして蓋体２０上には多数の通気穴２１が、また四隅に
近い部分には円弧状である手掛け用長穴２２がそれぞれ
穿設されている。 箱体１０内には該箱体１０の内壁面１１に上縁３１が当
接できる大きさに形成されたトレイ体３０が嵌め外し自
在に嵌装され、上縁３１は水平方向へ若干張り出てい
る。このトレイ体３０は、防水性樹脂シート層ａの片面
上に接着剤層ｃを介して表面層となる不織布層ｂを設け
た複合シートをプラグアシスト真空成形することにより
形成されており、その成形時にぶどうの房状物を収容す
るための平断面形状がほぼ楕円形である収納凹部３３
が、トレイ体３０の内側四隅部分にそれぞれ設けた肩部
３２から下方部分に形成されている。 そして、上記収納凹部３３の下半部側の部分では防水性
樹脂シート層ａの底部と不織布層ｂの底部を離間させ、
該部分の不織布ｂを浮き上がり状態に保持して、防水性
樹脂シート層ａと不織布層ｂとの間に空間３４を設け
る。即ち、防水性樹脂シート層ａと不織布層ｂは収納凹
部３３の上部側を含めて肩部３２から上縁３１にわたっ
て接着され、収納凹部３３に収容されたぶどうに不織布
ｂがフィットするように考慮されている。なお、防水性
樹脂シート層ａの素材として樹脂発泡体シートを用いた
場合には、該シートのむき出し面側にポリエチレンシー
トやハイインパクトポリスチレンシート等を積層接着
し、光沢性を付与するように実施することもできる。 上記構成において、防水性樹脂シート層ａの肉厚は100
〜3000ミクロン、不織布層ｂの肉厚は5〜200ミクロンが
経済的であり、防水性樹脂シート層ａの基材としてはポ
リプロピレン、塩化ビニル樹脂、ハイインパクトポリス
チレン樹脂、嵩密度が0.03〜0.5g/cm3の発泡ポリスチレ
ンペーパー、架橋発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレ
ン等を用いるが、断熱性の点で発泡体を用いるのが好ま
しい。不織布層ｂの基材としてはパルプ抄造紙や樹脂と
パルプの混抄紙等が用いられれ、また、接着剤層ｃとし
てはエチレン・酢酸ビニル共重合体、サーリン、低密度
ポリエチレン等の比較的融点の低い樹脂フィルムが用い
られる。そして、本トレイを製造するには、防水性樹脂
シートに不織布を積層接着して得た複合シートを軟化さ
せ、嵌合接合時の間隙が4〜20mm、好ましくは5〜12mmで
ある雌雄両金型を用いて、軟化状態にある上記複合シー
トを不織布側よりプラグアシストし、防水性樹脂シート
側より真空引きするものであって、このプラグアシスト
真空成形作業はプラグが前述した収納凹部内に挿入され
る容積を該収納凹部の容積の40〜80％になるように行え
ば、トレイの収納凹部の部分では防水性樹脂シート層と
不織布との間に若干の空間３４を形成できる。 これは、防水性樹脂シートの真空引きによる延展性が不
織布の延展性より大きいこと及び、プラグの収納凹部内
に対する侵入率を、通常は収納凹部の容積の80〜100％
とするので、40〜80％とすることに起因する。
本考案は上記の如くであって、トレイ体内にぶどうを収
容して化粧箱等の箱体内に嵌装した場合、トレイ体の表
面層が不織布により形成されているため、収容されたぶ
どうから汁が流出したとしても、その汁は不織布に吸収
されると共に、防水性樹脂シート層によって汁が箱体側
にしみ出る心配は全面的に解消され、箱体の汚染を完全
に防止できるし、また、箱体に嵌装されたトレイ体は上
縁が箱体の内壁面に当接することによって安定する。 そして、四隅部分に肩部を設けると共に、不織布層の一
部が防水性樹脂シート層より浮き上がっている特定形状
の収納凹部によって、不織布層はぶどうの房状物にフィ
ットできてぶどうの収容状態は安定し、また、防水性樹
脂シート層と不織布層との間に形成された空間の存在に
よって、収納凹部に収容されたぶどうに対する外部から
の衝撃が緩衝され、ぶどうは損傷する心配がなくなって
品質の低下を防止できる。更にまた、不織布層による表
面層によって肌ざわりは向上し、その柔軟感によって一
見豪華好なトレイを構成できるものであって、本トレイ
を用いることによってぶどう包装物の商品価値を著しく
高めることができ、その実用的価値は極めて多大であ
る。
容して化粧箱等の箱体内に嵌装した場合、トレイ体の表
面層が不織布により形成されているため、収容されたぶ
どうから汁が流出したとしても、その汁は不織布に吸収
されると共に、防水性樹脂シート層によって汁が箱体側
にしみ出る心配は全面的に解消され、箱体の汚染を完全
に防止できるし、また、箱体に嵌装されたトレイ体は上
縁が箱体の内壁面に当接することによって安定する。 そして、四隅部分に肩部を設けると共に、不織布層の一
部が防水性樹脂シート層より浮き上がっている特定形状
の収納凹部によって、不織布層はぶどうの房状物にフィ
ットできてぶどうの収容状態は安定し、また、防水性樹
脂シート層と不織布層との間に形成された空間の存在に
よって、収納凹部に収容されたぶどうに対する外部から
の衝撃が緩衝され、ぶどうは損傷する心配がなくなって
品質の低下を防止できる。更にまた、不織布層による表
面層によって肌ざわりは向上し、その柔軟感によって一
見豪華好なトレイを構成できるものであって、本トレイ
を用いることによってぶどう包装物の商品価値を著しく
高めることができ、その実用的価値は極めて多大であ
る。
図面は本考案の実施例を示すものであって、第１図はト
レイ体と、トレイ体を嵌装する箱体と、箱体に嵌装する
蓋体を分離して示す斜視図、第２図はトレイ体の側断面
図、第３図はトレイ体の要部（肩部）断面図、第４図は
トレイ体の部分拡大断面図である。 図中、１０は箱体、１１は内壁面、３０はトレイ体、３
１は上縁、３２は肩部、３３は収納凹部、３４は空間、
ａは防水性樹脂シート層、ｂは不織布層、ｃは接着剤層
である。
レイ体と、トレイ体を嵌装する箱体と、箱体に嵌装する
蓋体を分離して示す斜視図、第２図はトレイ体の側断面
図、第３図はトレイ体の要部（肩部）断面図、第４図は
トレイ体の部分拡大断面図である。 図中、１０は箱体、１１は内壁面、３０はトレイ体、３
１は上縁、３２は肩部、３３は収納凹部、３４は空間、
ａは防水性樹脂シート層、ｂは不織布層、ｃは接着剤層
である。
Claims (1)
- 【請求項１】方形である箱体内に該箱体の内壁面に上縁
が当接して嵌装できる大きさに形成されたトレイ体であ
って、該トレイ体は防水性樹脂シート層上に不織布層を
設けた複合シート製であって不織布層が表面層となるよ
うに形成されており、このトレイ体は、該トレイ体の成
形時に内側四隅部分に肩部を設けて、その肩部から下方
部分をほぼ楕円形の平断面形状である収納凹部に形成
し、この収納凹部のほぼ下半部側の部分では防水性樹脂
シート層と不織布層を離間させて、該両層の間に空間を
設けて成ることを特徴とするぶどう包装用トレイ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9358188U JPH06352Y2 (ja) | 1988-07-16 | 1988-07-16 | ぶどう包装用トレイ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9358188U JPH06352Y2 (ja) | 1988-07-16 | 1988-07-16 | ぶどう包装用トレイ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0216741U JPH0216741U (ja) | 1990-02-02 |
| JPH06352Y2 true JPH06352Y2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=31318047
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9358188U Expired - Lifetime JPH06352Y2 (ja) | 1988-07-16 | 1988-07-16 | ぶどう包装用トレイ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06352Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0617748Y2 (ja) * | 1988-07-21 | 1994-05-11 | 積水化成品工業株式会社 | ぶどう等の包装容器 |
| JP5487151B2 (ja) * | 2011-04-04 | 2014-05-07 | 株式会社パックネット | 青果物梱包容器 |
-
1988
- 1988-07-16 JP JP9358188U patent/JPH06352Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0216741U (ja) | 1990-02-02 |
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