JPH0635287B2 - 流体噴出方向制御装置 - Google Patents

流体噴出方向制御装置

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JPH0635287B2
JPH0635287B2 JP31881988A JP31881988A JPH0635287B2 JP H0635287 B2 JPH0635287 B2 JP H0635287B2 JP 31881988 A JP31881988 A JP 31881988A JP 31881988 A JP31881988 A JP 31881988A JP H0635287 B2 JPH0635287 B2 JP H0635287B2
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徹 磯田
和俊 足立
健嗣 浅田
久 南
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、流体噴出方向制御装置に関し、詳しくは加圧
流体、例えば圧搾空気等の噴出方向を制御するための装
置に関する。
例えば、半導体ウエハ,紙器,合成樹脂容器等を搬送す
るには、下方から搬送方向に向けて斜めに噴出する圧搾
空気に基づき軌道に沿って搬送させる運搬装置が使用さ
れている。このような装置においては、直線部,折曲
部,傾斜部等の連続する搬送ラインを、例えば電動機を
用いた複数の機械式コンベアを要することなく自由にレ
イアウトすることが可能であり、限られたスペースを有
効利用できるという利点がある。しかも、上記装置は、
機械式コンベアでは得られなかった円滑な高速運搬を可
能とすることができる。更に、上記装置は、部品同士及
び該部品と移送物との摩擦部分が極めて少なく、保守管
理が容易であるという利点を有する。
従来の技術及びその問題点 この種の運搬装置は、従来、その圧搾空気が、搬送物を
輸送するための搬送基盤に設けられた一方向に向く傾斜
孔から噴出するように構成されていた。このため、該空
気の噴出は一方向に限られ、従って上記搬送物の軌道変
更及び搬送の一時停止等を行うことができず、改善が望
まれていた。
これに対処するため、多数の空気噴出孔が表面に設けら
れ該表面と搬送物との間に空気の薄膜層が形成される軌
道と、該軌道表面に形成された溝と、該溝に沿って空気
を噴出するノズルとを備え、該ノズルからの空気噴出に
基づき、上記空気噴出孔からの噴出空気をコアンダ効果
に基づき上記溝に引き込み、これにより該噴出空気の噴
出方向を変化させて軌道上の搬送物の輸送を制御する装
置が提案されている(特公昭55−38828号公
報)。しかしながら、このような装置は、搬送物輸送用
空気噴出孔及び空気流変更用ノズルの双方からの空気噴
出を制御しなければならず、その構造及び搬送物の移動
制御が極めて複雑であった。このため、空気噴出による
上記利点を有しつつ、簡単な構造でありながら、容易に
搬送物の軌道制御を行い得る、即ち流体の噴出方向を容
易に制御し得る装置の出現が望まれていた。
本発明は、上記問題点の解決を一つの課題とするもので
あり、簡単な構造でありながら、流体噴出方向の制御を
容易に行い得る流体噴出方向制御装置を提供することを
目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明の上記目的は、流体噴出孔を各々が有し且つ流体
噴出方向に相互に接した状態で相対移動可能に配設され
た上流側部材及び下流側部材を備え、前記下流側部材は
前記流体噴出孔として流体噴出方向に先細となるテーパ
付孔を有し、前記上流側部材は前記テーパ付孔の上流側
開口に臨む貫通孔を前記流体噴出孔として有し、該貫通
孔は、前記相対移動により、前記テーパ付孔の上流側開
口に対し少なくとも該開口の中心から偏倚して臨む位置
をとりうるように設けられていることを特徴とする流体
噴出方向制御(第1発明)により達成される。
前記下流側部材には、前記テーパ付孔が複数形成され、
前記上流側部材には、前記貫通孔が前記テーパ付孔の上
流側開口に対し該開口の同一側に偏倚して臨む位置をと
り得るように設けられていてもよい。
前記下流側部材及び/又は上流側部材の相対移動を可能
とする装置としては、例えば前記両部材の少なくともい
ずれかの側縁部に配置されて該両部材のいずれかの側端
部を押圧し又は引張り、これを移動させる複数のソレノ
イド又は空圧若しくは油圧シリンダ,前記下流側部材及
び/又は上流側部材に接続されてサーボモータ及びエン
コーダ等により移動制御されるスクリュウボールベアリ
ング,ストロークボールベアリング,リニアブッシン
グ,リニアウェイ等を採用することができる。
また、本発明の上記目的は、流体噴出孔を各々が有し且
つ流体噴出方向に相互に接した状態で相対移動可能に配
設された上流側部材及び下流側部材を備え、前記下流側
部材は、前記流体噴出孔として、該下流側部材の下流側
表面に対し傾斜して延びる傾斜孔と、該傾斜孔に対し角
度を異ならせて延びる貫通孔とを有し、前記上流側部材
は、前記相対移動により、相互に角度の異なる前記各孔
のいずれかに臨む位置をとり得る貫通孔を前記流体噴出
孔として有していることを特徴とする流体噴出方向制御
装置(第2発明)によっても達成される。
前記下流側部材の隣り追う傾斜孔及び貫通孔が一組をな
し、これと同一配置の組が複数設けられ、前記上流側部
材における貫通孔は、前記相対移動により、前記下流側
部材における各組の前記傾斜孔及び貫通孔のいずれかに
臨む位置をとり得るように複数設けられていてもよい。
また、前記下流側部材の貫通孔を、該下流側部材の下流
側表面に対し垂直に延びる垂直孔とすることもできる。
実施例 以下に、本発明の実施例を、添付図面を参照しつつ説明
する。
第1図から第4図は、本発明の一実施例にかかる流体噴
出方向制御装置を示す。この装置(1)は、流体噴出方
向に相互に接した状態で相対移動可能に配設された上流
側部材(2)及び下流側部材(3)を備え、これら両部
材(2),(3)の各々が流体噴出孔を有している。該
流体噴出孔として、下流側部材(3)は流体噴出方向に
先細となる複数の截頭円錐形状のテーパ付孔(4)を有
し、上流側部材(2)はテーパ付孔(4)を有し、上流
側部材(2)はテーパ付孔(4)の上流側開口に臨む貫
通孔(5)を各テーパ付孔(4)に対応して有してい
る。該貫通孔(5)は、テーパ付孔(4)の上流側開口
に対し、該開口に臨む位置から逸脱しない範囲におい
て、相対移動可能にされている。即ち、該貫通孔(5)
は、テーパ付孔(4)の上流側開口の中心、又は該中心
から偏倚して臨む位置をとり得るように設けられてい
る。貫通孔(5)の各々は、テーパ付孔(4)の上流側
開口に対し、該開口の同一部分に臨む位置をとり得るよ
うに配設されている。この装置(1)は送風機(図示せ
ず)等により上流側部材(2)の上流側に送られる加圧
流体が、貫通孔(5)及びテーパ付孔(4)を通過し、
下流側部材(3)の下流側へ噴出されるようになってい
る。
上記のように構成された本実施例装置(1)は、第1図
に示すように、貫通孔(5)が、テーパ付孔(4)の上
流側開口に対し、図に向かって右側へ偏倚している場合
には、貫通孔(5)を通過する前記加圧流体を、該貫通
孔(5)が偏倚した側のテーパ付孔(4)側壁、即ち該
テーパ付孔(4)の右側側壁に当て、該右側側壁に沿わ
せて流動させる。これにより、前記加圧流体は、下流側
部材(3)の斜め左上方に噴出される。また、第2図及
び第4図に示すように、テーパ付孔(4)と貫通孔
(5)との中心軸線が一致しているときには、前記加圧
流体は、貫通孔(5)を通過した後、テーパ付孔(4)
の側壁に当ることなく該テーパ付孔(4)の中心を通
り、下流側部材(3)の下流側表面に対し垂直に噴出す
る。更にまた、第3図に示すように、テーパ付孔(4)
の上流側開口に対し、図において左側へ貫通孔(5)が
偏倚している場合には、第1図に示したと同様に、前記
加圧流体は、貫通孔(5)が偏倚した側におけるテーパ
付孔(4)の側壁、即ち該テーパ付孔(4)の左側側壁
に沿って流動し、下流側部材(3)の斜め右上方に向け
噴出する。
このように、本実施例の流体噴出方向制御装置(1)
は、テーパ付孔(4)の上流側開口に臨む貫通孔(5)
が、前記加圧流体を、対向するテーパ付孔(4)の側壁
に沿わせて上流側から下流側に流動させ、該側壁の傾斜
方向に向け噴出させるようになっている。従って、本実
施例装置(1)においては、上流側部材(2)及び下流
側部材(3)のいずれか又は双方を、上述のように相対
移動させるだけという極めて単純な構造に基づき、下流
側部材(3)の下流側表面に対し、垂直方向及び斜め上
方におけるいずれの方向にも前記加圧流体を噴出させる
ことができる。前記下流側表面に対する前記加圧流内の
噴出角度は、テーパ付孔(4)側壁の傾斜角度を適宜選
択することにより、搬送物に見合った適切なものとする
ことができる。
第5図は、本発明の他の実施例にかかる流体噴出方向制
御装置を示す。該制御装置(11)においては、下流側
部材(13)のテーパ付孔(14)は、その上流側開口
が矩形とされ、その長手方向に対向する辺から下流側へ
延びる側壁が幅を一定にしつつ相互に接近し下流側開口
に至るように形成されている。また、上流側部材(2)
と下流側部材(13)とは、相対的に一方向にのみ往動
し得る。これらの点を除き、該制御装置(11)は、上
記流体噴出方向制御装置(1)と同じ構造である。この
制御装置(11)は、上記両部材(2),(13)の相
対移動により、前後又は左右方向において流体の噴出を
制御し得る。
また、上流側部材に形成されるテーパ付孔を、第6図に
示すように、上記のテーパ付孔(14)が中央部におい
て直交した形状のテーパ付孔(24)とすることもでき
る。該テーパ付孔(24)を有する流体噴出方向制御装
置(21)である場合、その上流側部材(2)及び下流
側部材(23)は、前記中央部同軸を中心として前後左
右に相対移動するのが好ましく、これにより流体は、制
御装置(21)の下流側前後左右に噴出され得る。
上記のように構成された流体噴出方向制御装置は、以下
のようにして用いられる。
例えば、第11図に示す空気コンベア(30)に、第1
図から第4図に示した截頭円錐形状のテーパ付孔(4)
を有する流体噴出方向制御装置(1)を配設するものと
する。
該空気コンベア(30)は、直線的に搬送物(A)を輸
送するための第1直線ライン(32)と該第1直線ライ
ン(32)から徐々に折曲されつつ左右方向へ向かい搬
送物(A)を該左右方向へ輸送するための左及び右折曲
ライン(34),(35)と、第1直線ライン(32)
の延長側へ搬送物(A)を更に直線的に輸送するための
第2直線ライン(33)と、これらラインの分岐点に配
設された上述の如き流体噴出方向制御装置(1a)とを
備えており、該制御装置(1a)及び各ライン(32)
〜(35)は、これらの軌道表面下において圧搾空気を
通し得るように連通されている。各ライン(32)〜
(35)は、断面矩形状の角パイプ等により形成され、
それらの軌道表面の中央には、送風機(図示せず)から
送られる圧搾空気を軌道の後方に向け噴出する多数の傾
斜孔(36)が等間隔に設けられている。
このように構成された空気コンベア(30)は、前記送
風器から送られる圧搾空気の、制御装置(1a)による
噴出方向制御に基づき、第1直線ライン(32)を輸送
される複数の搬送物(A)の各々を、第2直線ライン
(33),左折曲ライン(34)又は右折曲ライン(3
5)のいずれかにふるい分けて各搬送物(A)を所定位
置へ送ることができる。即ち、制御装置(1a)からの
空気噴出を、第1直線ライン(32)に対し左方向に制
御すれば、該制御装置(1a)上に輸送された搬送物
(A)は、空気噴出による押圧力に基づき左方向へ押さ
れて左折曲ライン(34)上に移行され、該左折曲ライ
ン(34)の軌道表面に設けられた傾斜孔(36)から
の空気噴出により、該左折曲ライン(34)上を輸送さ
れる。また、搬送物(A)は、制御装置(1a)からの
空気噴出方向が右である場合には、上述と同様の原理に
基づき、右折曲ライン(35)上を輸送され、第1直線
ライン(32)の延長側に向け空気が噴出される場合に
は、第2直線ライン(33)上を輸送される。更に、制
御装置(1a)の軌道表面に対し垂直に空気を噴出させ
る場合には、該空気噴出に基づく水平方向への押圧力が
搬送物(A)に対し作用せず、これにより該搬送物
(A)を制御装置(1a)上において停止させることも
可能である。
第12図は、複数の搬送ライン(41)のいずれかから
送られる搬送物(A)を、更に多数の搬送ライン(4
2)のいずれか1つに移行させ、該搬送ライン(42)
の軌道表面上に形成された傾斜孔(43)からの空気噴
出に基づき、該搬送物(A)を所定位置へ輸送するため
の空気コンベア用ふるい分け装置(40)を示す。該ふ
るい分け装置(40)は、上記構成の流体噴出方向制御
装置(1b)が碁盤目状に複数配設されてなり、軌道表
面下において、制御装置(1b)及び搬送ライン(4
1),(42)は連通されている。各制御装置(1b)
は、送風機から送られる圧搾空気の噴出方向を独立して
制御され、噴出方向の選択に基づき、搬送ライン(4
1)から順次送られる搬送物(A)を、所望の搬送ライ
ン(42)へ送ることができ、制御装置(1b)上で停
止させることもできる。
第11図及び第12図に示したように、本発明制御装置
を、空気コンベアにおける各搬送ラインの分岐点に配設
することにより、該分岐点の限られたスペース内におい
て、搬送物の複雑な軌道変更を容易に行うことができ且
つ一時的に停止させることもでき、これにより空気コン
ベアが有するスペースの有効利用を更に効果的なものと
することができる。また、本発明制御装置は、上述のよ
うに極めて簡単な構造であるため、該装置を空気コンベ
アに用いることにより、該空気コンベアの保守管理等を
簡便なものとすることもできる。
本発明は、前記空気コンベアを外、種々の用途に適用す
ることができる。
第13図は、本発明制御装置を組込んだ軽量物又は重量
物等の搬送用パレット(50)の断面を示す。該パレッ
ト(50)は、内部が空洞の薄い直方体状の形成され、
上面(59)に搬送物を載置するようになっており、送
風機又はエアーコンプレッサ(図示せず)から送られる
圧搾空気を空洞(57)内に導く通気孔(58)が側面
に設けられている。このパレット(50)に組込まれた
制御装置(51)は、該パレット(50)の底板として
形成された下流側部材(53)と、下流側部材(53)
の上に置かれた上流部材(52)と、下流側部材(5
3)に対し該上流側部材(52)を相対移動可能に摺動
させる移動装置(56)とを備えている。このパレット
(50)は、その空洞(57)内に送られる圧搾空気
を、上流側部材(52)の貫通孔(55)及び下流側部
材(53)のテーパ付孔(54)を通過させて下方に向
け噴出させ、該パレット(50)下面と地表面との間に
空気の薄膜層を形成する。これにより、パレット(5
0)は、地表面から浮上する。下流側部材(53)に対
し上流側部材(52)を相対移動させ、空気の噴出方向
を制御することにより、該空気噴出力に基づき、パレッ
ト(50)を該空気噴出方向とは逆方向へ移行させ得
る。従って、パレット(50)内に送る圧搾空気の圧力
を調整することにより、軽量物だけでなく、重量物をも
搬送することができ、所定の位置へ該搬送物を輸送する
ことができる。
第14図及び第15図は、本発明制御装置を用いた圧搾
空気噴出に基づく管内輸送装置を示す。該輸送装置(6
0)は、搬送物が内部に入れられて該搬送物の輸送軌道
を構成する円筒状輸送管(66)と、該輸送管(66)
の一部を囲繞するように設けられた流体噴出方向制御装
置(61)とを備えている。該制御装置(61)は、輸
送管(66)の一部周面に上記截頭円錐形状のテーパ付
孔(64)を設けてなる下流側部材(63)と、該下流
側部材(63)の周面を覆い且つ上述の如き貫通孔(6
5)を有する上流側部材(62)と、これら両部材(6
2),(63)を空間を隔てて気密に囲むカバー(6
7)と、該空間内に圧搾空気を送るための通気管(6
9)に接続された通気孔(68)と、上流側部材(6
2)を下流側部材(63)に対し相対移動させるための
移動装置(70)とを備えている。この輸送装置(6
0)は、上記各実施例と同様に、移動装置(70)の作
動に基づき、前記空間内に送られる圧搾空気の輸送管
(66)内への噴出方向が制御される。この空気噴出方
向の制御に基づき、輸送装置(60)は、輸送管(6
6)内における空気の流れが制御され、搬送物を所定位
置に向け輸送するものである。
この管内輸送装置(60)における搬送物輸送軌道の変
更方法例を、第16図及び第17図を参照しつつ説明す
る。
該輸送装置(60)は、輸送管(66)が3方に分岐さ
れ、該分岐点の近傍における輸送管(66)及び分岐輸
送管(66a),(66b)の各々に制御装置(6
1),(61a),(61b)が配設されている。例え
ば、第16図に示すように、制御装置(61)及び(6
1a)が分岐点方向に向け空気を噴出し、制御装置(6
1b)が該分岐点から遠ざかる方向へ空気を噴出した場
合には、輸送管(66),(66a),(66b)内の
空気流は、分岐輸送管(66b)側へ向かう。これによ
り、輸送管(66)から分岐点に送られる搬送物(B)
は、前記空気流にのって分岐輸送管(66b)側へ輸送
される。これに対し、制御装置(61),(61b)が
分岐点に向け空気を噴出し、制御装置(61a)が前記
空気噴出方向とは逆方向へ向け空気を噴出すれば、第1
7図に示すように、搬送物(B)は、空気流にのって分
岐輸送管(66a)側へ輸送される。
このように、管内輸送装置に本発明制御装置を用いれ
ば、該輸送装置の輸送管内空気流を自在に変化させるこ
と可能であり、搬送物を所望の軌道にのせて輸送するこ
とができる。
これら各実施例に用いられる流体噴出方向制御装置は、
上述の制御装置(1),(1a),(1b),(1
1),(21),(51),(61)に限定されるもの
ではなく、例えば第7図及び第8図に示す流体噴出方向
制御装置とすることもできる。
該制御装置(71)は、上述の制御装置と同様に、流体
噴出孔を各々が有し且つ流体噴出方向に相互に接した状
態で相対移動可能に配設された上流側部材(72)及び
下流側部材(73)を備えている。下流側部材(73)
は、前記流体噴出孔として、該下流側部材(73)の下
流側表面に対し傾斜して延びる傾斜孔(74)と、該傾
斜孔(74)に対し角度を異ならせて延びる貫通孔(7
5)とを有し、上流側部材(72)は、前記相対移動に
より、相互に角度の異なる前記各孔(74),(75)
のいずれかに臨む位置をとり得る貫通孔(76)を前記
流体噴出孔として有している。本実施例においては、下
流側部材(73)に形成された貫通孔(75)は、該下
流側部材(73)の下流側表面に対し垂直に延びる垂直
孔であるが、これに限るものではない。以下の説明にお
いては、上記の貫通孔(75)を垂直孔(75)と記
す。下流側部材(73)の傾斜孔(74)及び垂直孔
(75)は、隣り合う傾斜孔(74)及び垂直孔(7
5)が一組をなし、これと同一配置の組が複数設けら
れ、上流側部材(72)における貫通孔(76)は、前
記相対移動により、下流側部材(73)における各組の
傾斜孔(74)及び垂直孔(75)のいずれかに臨む位
置をとり得るように複数設けられている。
このように構成された流体噴出方向制御装置(71)
も、上記各制御装置と同様に、貫通孔(76)が、傾斜
孔(74)の上流側開口に対し、図に向かって右側へ偏
倚している場合には、貫通孔(75)を通過する加圧流
体を、該貫通孔(75)が偏倚した側の傾斜孔(74)
に沿わせて流動させる。これにより、前記加圧流体は、
下流側部材(73)の下流側斜め左上方に噴出される。
また、垂直孔(75)の上流側開口に貫通孔(76)が
臨むときには、前記加圧流体は、貫通孔(76)を通過
した後、垂直孔(75)に沿って下流側部材(73)の
下流側表面に対し垂直に噴出する。更にまた、図に向か
って左側の傾斜孔(74)上流側開口に貫通孔(76)
が臨む場合には、前記加圧流体は、貫通孔(76)が臨
む側における傾斜孔(74)に沿って流動し、下流側部
材(73)の下流側斜め右上方に向け噴出する。
このように、本実施例の流体噴出方向制御装置(71)
も、傾斜孔(74)及び垂直孔(75)の上流側開口に
臨む貫通孔(76)が、前記加圧流体を、対向する傾斜
孔(74)及び垂直孔(75)に沿わせて上流側から下
流側に流動させ、該各孔(74),(75)の傾斜方向
に向け噴出させるようになっている。従って、本実施例
装置(71)においては、上流側部材(72)及び下流
側部材(73)のいずれか又は双方を、上述のように相
対移動させるだけという極めて単純な構造に基づき、下
流側部材(73)の下流側表面に対し、垂直方向及び斜
め上方に前記加圧流体を噴出させることができる。前記
下流側表面に対する前記加圧流体の噴出角度は、傾斜孔
(74)の傾斜角度を適宜選択することにより、搬送物
に見合った適切なものとすることができる。
第9図は、傾斜孔(74)が、垂直孔(75)を中心に
して、前後左右に形成された流体噴出方向制御装置(8
1)を示す。該制御装置(81)は、傾斜孔(74)が
前後左右に設けられた点、及び上流側部材(82)と下
流側部材(83)とが前後左右に相対移動し得る点を除
き、上記流体噴出方向制御装置(71)と同じ構造であ
る。この制御装置(81)は、上記両部材(82),
(83)の相対移動により、前後左右方向において流体
の噴出を制御し得る。
また、上流側部材に形成される傾斜孔(74)及び垂直
孔(75)は、第10図に示すように、下流側端部にお
いて交わり、下流側開口を共通にすることができる。
発明の効果 以上から明らかなように、本発明流体噴出方向制御装置
によれば、つぎの効果を得ることができる。
即ち、本発明制御装置は、流体噴出方向に先細となるテ
ーパ付孔を有する下流側部材と、該テーパ付孔の上流側
開口に臨む貫通孔を有する上流側部材とが、流体噴出方
向に相互に接した状態で相対移動可能に配設され、前記
貫通孔がテーパ付孔の上流側開口に対し少なくとも該開
口の中心から偏倚して臨む位置をとり得るように設けら
れているので、該偏倚した位置及び他の位置からの噴出
流体をテーパ付孔で案内等して一定の方向に向けること
ができ、簡単な構造でありながら、流体噴出方向の制御
を容易に行い得るという効果を奏する。
更に、本発明制御装置は、下流側表面に対し傾斜して延
びる傾斜孔と、該傾斜孔に対し角度を異ならせて延びる
貫通孔とを有する下流側部材、及びこれら相互に角度の
異なる各孔のいずれかに臨む貫通孔を有する上流側部材
が、流体噴出方向に相互に接した状態で相対移動可能に
配設され、前記上流側部材の貫通孔が、上記下流側部材
の相互に角度の異なる各孔のいずれかに臨む位置をとり
得るように設けられているので、この場合にも上記制御
装置と同様に、簡単な構造でありながら、流体噴出方向
の制御を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 図は、本発明の実施例を示すもので、第1図から第3図
は第1発明の1実施例にかかる制御装置の構造を一部断
面で示す説明図、第4図はその斜視図、第5図は他の実
施例にかかる制御装置を示す斜視図、第6図は更に他の
実施例にかかる制御装置を示す斜視図、第7図は第2発
明の実施例にかかる制御装置を示す断面図、第8図はそ
の斜視図、第9図は他の実施例にかかる制御装置を示す
斜視図、第10図は更に他の実施例にかかる制御装置の
一部を示す断面図、第11図は第1図から第4図に示し
た制御装置を備える空気コンベアの1例を示す斜視図、
第12図はこの制御装置を複数備える空気コンベア用ふ
るい分け装置の1例を示す斜視図、第13図はこの制御
装置を備える搬送用パレットの1例を示す断面図、第1
4図はこの制御装置を備える管内輸送装置の1例の一部
を示す斜視図、第15図はその一部を示す縦断面図、第
16図及び第17図はこの輸送装置の作動をそれぞれ概
略的に示す説明図である。 (1),(1a),(1b),(11),(21),
(51),(61),(71),(81),(91)…
…流体噴出方向制御装置 (2),(12),(22),(52),(62),
(72),(82)……上流側部材 (3),(13),(23),(53),(63),
(73),(83)……下流側部材 (4),(14),(24),(54),(64)……
テーパ付孔 (5),(55),(65),(76)……貫通孔 (74),(74a)……傾斜孔 (75),(75a)……垂直孔(貫通孔)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体噴出孔を各々が有し且つ流体噴出方向
    に相互に接した状態で相対移動可能に配設された上流側
    部材及び下流側部材を備え、前記下流側部材は前記流体
    噴出孔として流体噴出方向に先細となるテーパ付孔を有
    し、前記上流側部材は前記テーパ付孔の上流側開口に臨
    む貫通孔を前記流体噴出孔として有し、該貫通孔は、前
    記相対移動により、前記テーパ付孔の上流側開口に対し
    少なくとも該開口の中心から偏倚して臨む位置をとりう
    るように設けられていることを特徴とする流体噴出方向
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記テーパ付孔が前記下流側部材に複数形
    成され、前記上流側部材には、前記貫通孔が前記テーパ
    付孔の上流側開口に対し該開口の同一側に偏倚して臨む
    位置をとり得るように設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の流体噴出方向制御装置。
  3. 【請求項3】流体噴出孔を各々が有し且つ流体噴出方向
    に相互に接した状態で相対移動可能に配設された上流側
    部材及び下流側部材を備え、前記下流側部材は、前記流
    体噴出孔として、該下流側部材の下流側表面に対し傾斜
    して延びる傾斜孔と、該傾斜孔に対し角度を異ならせて
    延びる貫通孔とを有し、前記上流側部材は、前記相対移
    動により、相互に角度の異なる前記各孔のいずれかに臨
    む位置をとり得る貫通孔を前記流体噴出孔として有して
    いることを特徴とする流体噴出方向制御装置。
  4. 【請求項4】前記下流側部材の隣り合う傾斜孔及び貫通
    孔が一組をなし、これと同一配置の組が複数設けられ、
    前記上流側部材における貫通孔は、前記相対移動によ
    り、前記下流側部材における各組の前記傾斜孔及び貫通
    孔のいずれかに臨む位置をとり得るように複数設けられ
    ていることを特徴とする請求項3記載の流体噴出方向制
    御装置。
  5. 【請求項5】前記下流側部材の貫通孔が、該下流側部材
    の下流側表面に対し垂直に延びる垂直孔であることを特
    徴とする請求項3又は4記載の流体噴出方向制御装置。
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