JPH06349603A - 消磁回路用正特性サーミスタ - Google Patents

消磁回路用正特性サーミスタ

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Publication number
JPH06349603A
JPH06349603A JP16011393A JP16011393A JPH06349603A JP H06349603 A JPH06349603 A JP H06349603A JP 16011393 A JP16011393 A JP 16011393A JP 16011393 A JP16011393 A JP 16011393A JP H06349603 A JPH06349603 A JP H06349603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
degaussing circuit
thermistor
circuit
temperature coefficient
positive
Prior art date
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Pending
Application number
JP16011393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Tanaka
宏樹 田中
Takashi Shikama
隆 鹿間
Yuichi Takaoka
祐一 高岡
Takatomo Katsuki
隆与 勝木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06349603A publication Critical patent/JPH06349603A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消磁回路用正特性サーミスタを小型化,低コ
スト化するとともに、動作後にオープンになる消磁回路
のコストダウンを図る。 【構成】 動作後にオープンになる消磁回路に用いられ
る消磁回路用正特性サーミスタを構成する正特性サーミ
スタ素子Aとして、キュリー点が65〜110℃、体積
が83〜225mm3の素子を用いる。また、正特性サー
ミスタ素子Aが円板状である場合には、その直径を9.
0〜12.0mm、厚みを1.3〜2.0mmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、消磁回路用正特性サ
ーミスタに関し、詳しくは動作後所定の時間が経過する
とオープンになるような消磁回路に用いられる正特性サ
ーミスタに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
消磁回路としては、例えば、図5,図6に示すように、
消磁コイル22,電源23,スイッチ24を備えた回路
に正特性サーミスタ(消磁回路用正特性サーミスタ)2
1を挿入することにより形成された消磁回路がある。
【0003】一方、テレビジョンやモニタなどの大型
化、高精度化が進むにつれて、消磁回路の残留磁気によ
る画面のゆれが問題とされるようになり、消磁回路の残
留電流を低減させることが必要になってきた。
【0004】そこで、このような問題点を解決するため
に、近年、消磁回路が動作した後、数秒から数十秒経過
した後に自動的にオープンになり、残留電流が0になる
ような消磁回路が用いられるようになってきた。図7,
図8は、このような、動作後に自動的にオープンになる
ような消磁回路の例を示すものであり、これらの消磁回
路は、例えばリレー25を用いることにより、動作後、
所定時間経過後に回路がオープンになるように構成され
ている。
【0005】そして、図7,図8に示すような動作後に
オープンになる消磁回路において使用されている正特性
サーミスタは、図5,図6に示すような動作後にオープ
ンにならない消磁回路において用いられている正特性サ
ーミスタと同じ正特性サーミスタが使用されている。
【0006】しかし、上記従来の正特性サーミスタは、
動作後にオープンにならない消磁回路を想定して設計さ
れているため、大型で、例えば円板状の正特性サーミス
タ素子の場合、最も小さいものでも、直径12.0mm、
厚み2.0mm程度の素子が使用されている。そして、こ
のように、必要以上に大型の素子を用いた消磁回路用正
特性サーミスタは、動作後、所定時間経過後にオープン
になる消磁回路に対しては過剰スペックとなり、これを
用いる消磁回路のコストを増大させるという問題点があ
る。
【0007】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、動作後にオープンになる消磁回路に用いるのに適
した、小型で低コストの消磁回路用正特性サーミスタを
提供し、それにより動作後にオープンになる消磁回路の
コストダウンを可能にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者等は、種々の実験、検討を行い、下記のよう
な知見を得た。
【0009】消磁回路用正特性サーミスタ素子を小型化
するには、 耐電圧の低下、及び 減衰電流の最大包絡線変化量の増加 の2つの問題がある。
【0010】消磁回路用正特性サーミスタを小型化した
場合の耐電圧の低下に関しては、例えば、テレビジョン
(C−TV)を1日10時間(50回ON−OFF)の
割合で10年間使用した場合、使用後にオープンになら
ない消磁回路の場合、正特性サーミスタに電圧が印加さ
れる時間は約36500時間になるが、動作後30秒経
過後にオープンになる消磁回路の場合、正特性サーミス
タに電圧が印加されている時間は1520時間で、使用
後にオープンにならない消磁回路の場合に比べて約25
分の1となる。したがって、使用後にオープンになる消
磁回路に使用する正特性サーミスタは、現在使用されて
いる消磁回路用正特性サーミスタ(オープンになること
を考慮して設計されていない消磁回路用正特性サーミス
タ)よりも耐電圧性能の低いものでも使用することが可
能であり、実際には、現在使用されている消磁回路用正
特性サーミスタと比べて耐電圧値の低下幅が100V以
内であれば、使用上特に問題はないものと考えられる。
【0011】また、消磁回路用正特性サーミスタを小型
化した場合の最大包絡線変化量の増加に関しては、最大
包絡線変化量がある程度以上大きくなると、消磁を行わ
ず、逆に着磁してしまう場合があることが知られてい
る。そして、そのような最大包絡線変化量の限界値(最
大値)は一般的に4.0アンペア(A)とされている。
すなわち、図4に示すように、包絡線変化量Pの最大値
(Pmax)が4.0A以下の場合には消磁効果が得られ
るが、この値が4.0Aを越えると着磁する場合がある
とされている。
【0012】発明者等は、上記の知見に基づき、さらに
実験、検討を重ねてこの発明を完成した。
【0013】すなわち、この発明の消磁回路用正特性サ
ーミスタは、動作後、所定時間経過後にオープンになる
消磁回路に用いられる正特性サーミスタであって、正特
性サーミスタ素子の体積が83〜225mm3の範囲にあ
り、キュリー点が65〜110℃の範囲にあることを特
徴とする。
【0014】また、円板状で、正特性サーミスタ素子の
直径が9.0〜12.0mm、厚みが1.3〜2.0mmの
範囲にあることを特徴とする。
【0015】この発明の消磁回路用正特性サーミスタに
おいては、使用条件を考慮して正特性サーミスタ素子が
小型化されているため、材料使用量を減らして製造コス
トを低減することができるとともに、回路基板などへの
実装スペースを小さくすることが可能になる。
【0016】また、従来は、キュリー点が50〜60℃
の正特性サーミスタ素子が使用されており、動作前の周
囲温度が50〜60℃に上昇すると、抵抗値が常温(例
えば25℃)の抵抗値より大幅に上昇して突入電流が小
さくなり、消磁効果が減少するが、この発明の正特性サ
ーミスタにおいては、65〜110℃とキュリー点が高
い正特性サーミスタ素子が用いられており、動作前の周
囲温度が高くても、抵抗値が上昇せず、十分な突入電流
を得ることが可能になり大きな消磁効果を得ることがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明することによ
り、その特徴をさらに詳しく説明する。
【0018】図1は、この発明の一実施例にかかる、円
板状の正特性サーミスタ素子Aを示す斜視図である。な
お、この実施例では、 正特性サーミスタ素子Aの厚みT : 1.5mm一定 正特性サーミスタ素子Aの直径D : 8.0〜11.
0mm キュリー点C.P : 65〜110℃ の範囲で、表1に示すような種々の正特性サーミスタ素
子Aを作成した。
【0019】そして、これらの正特性サーミスタ素子A
に電極を形成してなる消磁回路用正特性サーミスタ1
を、図2に示すような、抵抗(8Ω)2,電源3、スイ
ッチ4を備えた回路(測定回路)に使用して、その耐電
圧を測定し、その値と従来の消磁回路用正特性サーミス
タ素子(8Ω素子)(厚みT=2.0mm,直径D=1
2.3mm,キュリー点C.P=50℃)の耐電圧との差
を求めるとともに、最大包絡線変化量を測定した。表1
にその結果を示す。なお、表1において、試料番号に*
印を付したものはこの発明の範囲外の比較例を示す。
【0020】
【表1】
【0021】また、図3に、正特性サーミスタ素子Aの
直径と最大包絡線変化量との関係を示す。
【0022】表1及び図3より、正特性サーミスタ素子
の直径が9.0mm未満になると最大包絡線変化量が4.
0Aを越えることがわかる。なお、正特性サーミスタ素
子の直径が大きくなっても最大包絡線変化量は4.0A
を越えることはないが小型化の効果が損われる。したが
って、円板状の正特性サーミスタ素子の場合には、直径
が9.0mmから12.0mmの範囲にあることが好まし
い。また、円板状でない場合には、その体積が83〜2
25mm3の範囲にあることが好ましい。
【0023】なお、電気取締法上は、異電極の空間距離
を1.5mm以上とすることが必要であるが、この発明の
消磁回路用正特性サーミスタにおいては、正特性サーミ
スタ素子の厚みを1.3mmまで薄くすることが可能であ
る。したがって、小型化の効果や特性などを考慮する
と、円板状の正特性サーミスタ素子の場合、その厚みを
1.3〜2mmにすることが好ましい。
【0024】
【発明の効果】上述のように、この発明の消磁回路用正
特性サーミスタは、消磁回路が動作後、所定時間経過後
にオープンになることを考慮し、正特性サーミスタ素子
を、その体積が83〜225mm3の範囲になるように、
そして、正特性サーミスタ素子が円板状である場合に
は、直径が9.0〜12.0mm、厚みが1.3〜2.0
mmの範囲になるようにしているので、正特性サーミスタ
素子のサイズが小さくなり、製造コストを低減すること
が可能になる。
【0025】さらに、正特性サーミスタ素子のサイズが
小さくなると、それにともなって、ケースや端子などを
小型化することが可能になり、総合的にみて消磁回路用
正特性サーミスタの製造コストを大幅に低減することが
可能になる。
【0026】また、消磁回路用正特性サーミスタが小型
になることにより、回路基板などへの実装の高密度化を
図ることが可能になり、消磁回路用正特性サーミスタを
用いる製品の小型化を促進することができる。
【0027】また、キュリー点の高い正特性サーミスタ
素子を使用することにより、動作前の周囲温度が高くて
も、抵抗値が著しく上昇することがなく、十分な突入電
流を得ることが可能になり、大きな消磁効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる正特性サーミスタ
素子を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる消磁回路用正特性
サーミスタの特性を測定するのに用いた測定回路を示す
図である。
【図3】正特性サーミスタ素子の直径と最大包絡線変化
量の関係を示す図である。
【図4】最大包絡線変化量を説明する線図である。
【図5】従来の消磁回路を示す図である。
【図6】従来の他の消磁回路を示す図である。
【図7】動作後、所定時間経過後にオープンになる消磁
回路を示す図である。
【図8】動作後、所定時間経過後にオープンになる、他
の消磁回路を示す図である。
【符号の説明】
1 消磁回路用正特性サーミスタ A 正特性サーミスタ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝木 隆与 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作後、所定時間経過後にオープンにな
    る消磁回路に用いられる正特性サーミスタであって、正
    特性サーミスタ素子の体積が83〜225mm 3の範囲に
    あり、キュリー点が65〜110℃の範囲にあることを
    特徴とする消磁回路用正特性サーミスタ。
  2. 【請求項2】 円板状で、正特性サーミスタ素子の直径
    が9.0〜12.0mm、厚みが1.3〜2.0mmの範囲
    にあることを特徴とする請求項1記載の消磁回路用正特
    性サーミスタ。
JP16011393A 1993-06-04 1993-06-04 消磁回路用正特性サーミスタ Pending JPH06349603A (ja)

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JP16011393A JPH06349603A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 消磁回路用正特性サーミスタ

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JP16011393A JPH06349603A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 消磁回路用正特性サーミスタ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0802621A1 (en) * 1996-04-16 1997-10-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Motor start-up circuit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0802621A1 (en) * 1996-04-16 1997-10-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Motor start-up circuit
US5898289A (en) * 1996-04-16 1999-04-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Motor start-up circuit with a triac and PTC thermistors

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020723