JPH06349433A - イオン源装置 - Google Patents

イオン源装置

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JPH06349433A
JPH06349433A JP5138146A JP13814693A JPH06349433A JP H06349433 A JPH06349433 A JP H06349433A JP 5138146 A JP5138146 A JP 5138146A JP 13814693 A JP13814693 A JP 13814693A JP H06349433 A JPH06349433 A JP H06349433A
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Takayuki Nakayama
隆幸 中山
一 ▲桑▼原
Hajime Kuwabara
Ichiro Nakamoto
一朗 中本
Yoshinori Kawasaki
義則 川崎
Tatsumi Kawaratani
立身 瓦谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィラメントから放出される電子を利用して
プラズマを生成し、そのプラズマからイオンを引き出し
てイオンビ−ムを発生するイオン源装置において、フィ
ラメントの総寿命を延ばすことで長時間連続運転を可能
にする。 【構成】 規定数以上のフィラメント 3-1〜3-6 をプラ
ズマ室1に配設し、運転開始当初は規定数のフィラメン
ト 3-1,3-2,3-3に通電し、残りは予備とする。各フィラ
メント 3-1〜3-6 には電流計10-1〜10-6とスイッチ11-1
〜11-6とを接続し、各電流計10-1〜10-6は、スイッチ11
-1〜11-6をON/Off制御するためのCPU13にコンパレ−
タ12-1〜12-6を介して接続しておく。CPU13は、コン
パレ−タ12-1〜12-6からの信号に基いて、通電中のフィ
ラメントの1つが切れそうになる度に予備のフィラメン
ト3-4,3-5,3-6 のスイッチ11-4,11-5,11-6を1つずつON
にしていくようにプログラムしておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィラメントから放出さ
れる電子を利用して生成したプラズマからイオンを引き
出してイオンビ−ムを発生するイオン源装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、図1に示すカスプ
磁場型イオン源装置が知られている。同図(a)は側断
面図、(b)は前面のグリッド状電極を除いた正面図で
ある。この装置はプラズマ室1内に作動ガス2を導入し
これをカソ−ドであるフィラメント3とアノ−ド4間の
ア−ク放電によって電離してプラズマを生成する。この
ときプラズマの生成に直接寄与する一次電子はプラズマ
室1の周囲に配設されたリング状の永久磁石5が形成す
るカスプ磁場6によってプラズマ室1に閉じ込められ
る。このプラズマに対し、プラズマ室1の一端に設けら
れたグリッド状電極7によって引出電界を印加すること
でプラズマ中のイオンを加速しイオンビ−ム8を発生す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フィラ
メント3は通常プラズマ室1内に複数個設けられてい
る。図1の場合 3-1〜3-6 の計6個であり、これらフィ
ラメント 3-1〜3-6 は共通の定電流電源に並列接続され
ている。フィラメント 3-1〜3-6 はア−ク放電を続ける
につれて消耗するため次第に径が細くなり最終的には断
線することになるが、従来の回路構成では、複数あるフ
ィラメントのうちのどれか1つでも切れると他のフィラ
メントに過剰な電流が流れ込んで次々と断線を引き起こ
し、全てのフィラメントが短時間で切れてしまう。フィ
ラメントを交換するには装置の運転を一旦停止しなけれ
ばならないため、この種の装置の連続運転時間を長くす
る上でフィラメントの寿命が大きな障害になっている。
【0004】本発明はこのような事情の下に創案された
もので、その目的は通電中のフィラメントの1つが切れ
そうになる度に順次予備のフィラメントに切換えて長時
間連続運転できるイオン源装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のイオン源装置においては、規定数以上のフィ
ラメントをプラズマ室に配設し、運転開始当初は規定数
のフィラメントに通電し、残りは予備のフィラメントと
する。各フィラメントには非接触の電流計とその検出値
に基いて通電を個々に制御(ON/Off)する通電制御手段
とを接続しておき、過剰な電流が流れるフィラメントが
現れる度に順次予備のフィラメントに通電が開始される
ようにする。
【0006】
【作用】過剰な電流が流れ始めるフィラメントが現れる
のは、通電中の複数のフィラメントのうちのどれかが切
れる前兆なので、上記のように過剰な電流が流れるフィ
ラメントが現れる度に順次予備のフィラメントに通電が
開始されるようにしておけば、フィラメントの断線によ
って通電中の他のフィラメントに電流が集中するのを防
ぎ、フィラメントが連鎖的に断線するのを未然に防止で
きる。
【0007】
【実施例】次に、本発明のイオン源装置の一実施例につ
いて説明する。なお、イオン源装置の全体的構成は図1
と同様とする。
【0008】図2は本発明のイオン源装置に組み込まれ
るフィラメント駆動用回路の回路図であり、定電流電源
9に並列接続された6つのフィラメント 3-1〜3-6 に
は、各フィラメント 3-1〜3-6 毎に、その電流値を検出
するためのコイルを用いた非接触の電流計10-1〜10-6
と、その通電をON/OFFするためのシリコン整流器(SC
R)を用いたスイッチ11-1〜11-6とが設けられている。
13はフィラメント 3-1〜3-6 の電流値に基いてこれらへ
の通電をON/OFF制御するCPUであり、CPU13の入力
部には電流計10-1〜10-6が接続され、出力部にはスイッ
チ11-1〜11-6が接続されている。各電流計10-1〜10-6と
CPU13との間には各々コンパレ−タ12-1〜12-6が接続
されている。これらコンパレ−タ12-1〜12-6は、予め設
定された基準値(フィラメントが切れる直前に通電中の
その他のフィラメントに流れる電流の値)と、各フィラ
メント 3-1〜3-6 に実際に流れる電流値とを比較するた
めのものである。CPU13は、運転開始当初はスイッチ
11-1〜11-3をONにして6つあるうちの半数のフィラメン
ト 3-1〜3-3 に通電し、その後通電中のフィラメント 3
-1〜3-3 の各々の電流値が基準値以下であるか否かをコ
ンパレ−タ12-1〜12-3からの信号に基いて判断し、基準
値に達したフィラメントが現れる度に、通電していない
残りのフィラメント 3-4〜3-6 に1つずつ通電を開始し
ていくようにプログラムされている。
【0009】このイオン源装置の運転開始後しばらくし
て、例えばフィラメント 3-1の電流値が基準値に達した
とする。これは通電中の残りのフィラメント 3-2,3-3
のいずれかが切れかかっているためであり、CPU13は
コンパレ−タ12-1からの信号によってそれを察知し、直
ちに、通電していない残りのフィラメント 3-4〜3-6の
スイッチ11-4〜11-6の1つ、例えばスイッチ11-4をONに
する。その後フィラメント 3-2,3-3 のいずれか、例え
ばフィラメント 3-2が切れたとしても、そのときには消
耗していない新しいフィラメント 3-4にすでに電流が流
れているので、当初から通電中の他のフィラメント 3-
1,3-3 への電流集中が未然に防止される。さらに時間
が経過して、フィラメント 3-4の電流値が基準値に達し
たとする。今度はフィラメント 3-1,3-3 のいずれかが
切れかかっているためであり、CPU13はコンパレ−タ
12-4からの信号によってそれを察知し、直ちに、通電し
ていない残りのフィラメント 3-5,3-6のスイッチ11-5,1
1-6 のいずれか、例えばスイッチ11-5をONにする。その
後例えばフィラメント 3-1が切れたとしても、そのとき
には消耗していない新しいフィラメント3-5 にすでに電
流が流れているので、通電中の他のフィラメント3-3 ,
3-4への電流集中が未然に防止される。さらに時間が経
過し、フィラメント3-5 の電流値が基準値に達したとす
る。今度はフィラメント3-3 , 3-4 のいずれかが切れか
かっているためであり、CPU13はコンパレ−タ12-5か
らの信号によってそれを察知し、直ちに、通電していな
い最後のフィラメント3-6 のスイッチ11-6をONにする。
その後フィラメント3-3 が切れたとしても、そのときに
は消耗していない新しいフィラメント3-6 にすでに電流
が流れているので、通電中の他のフィラメント 3-4,3-5
への電流集中が未然に防止される。その後、フィラメン
ト 3-4,3-5,3-6が全て断線するまで運転を行うことがで
きる。
【0010】このように、過剰な電流が流れるフィラメ
ントが現れる度に順次予備のフィラメント 3-4,3-5,3-6
に通電が開始されるようにしておけば、フィラメントの
断線によって通電中の他のフィラメントに電流が集中す
るのを防ぎ、全てのフィラメントが従来のように連鎖的
に断線するのを未然に防止できる。この実施例のように
フィラメントが切れる直前に予備のフィラメントに切り
換えるようにすることで、複数使用されるフィラメント
の総寿命を最大限長くできるので、イオン源装置の連続
運転時間を従来よりも著しく長くすることができる。
【0011】なお、この実施例ではフィラメントを6つ
用意し、その半数である3つのフィラメントを予備とし
て使用する場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。すなわち、フィラメントの総数
や、そのうちの予備として使用するフィラメントの数な
どは、イオン源装置の能力や用途などに応じて装置設計
の段階で選択すればよい事項である。またスイッチング
素子としてシリコン整流器を例としてあげたが、これに
限定されるものではない。
【0012】
【発明の効果】以上要するに本発明のイオン源装置は、
通電中のフィラメントが切れそうになる度に予備のフィ
ラメントに順次通電を開始していくことによって、複数
使用されるフィラメントの寿命を最大限に延すことがで
き、長時間連続運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオン源装置を示す図であり、(a)は側断面
図、(b)は前面のグリッド状電極を除いた正面図であ
る。
【図2】本発明のイオン源装置に組み込まれるフィラメ
ント駆動用回路の一実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
1: プラズマ室 2: 作動ガス 3-1〜3-6 : フィラメント 4: アノ−ド 5: 永久磁石 6: カスプ磁場 7: グリッド状電極 8: イオンビ−ム 9: 定電流電源 10-1〜10-6: 電流計 11-1〜11-6: スイッチ(SCR) 12-1〜12-6: コンパレ−タ 13: CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中本 一朗 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 川崎 義則 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 瓦谷 立身 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラメントから放出される電子を利用
    してプラズマを生成し、そのプラズマからイオンを引出
    してイオンビ−ムを発生するイオン源装置において、運
    転開始当初から通電される複数のフィラメントと、複数
    の予備のフィラメントと、各フィラメントの電流値を検
    出するための電流計と、電流値が異常に大きくなるフィ
    ラメントが現れたら順次予備のフィラメントに通電する
    通電制御手段とを備えたことを特徴とするイオン源装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7026764B2 (en) 2002-03-26 2006-04-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Plasma producing apparatus and doping apparatus
WO2009110506A1 (ja) * 2008-03-07 2009-09-11 三井造船株式会社 イオン源
JP2016076322A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 日新イオン機器株式会社 イオン源

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