JPH06348288A - 歌唱信号分離装置 - Google Patents

歌唱信号分離装置

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Publication number
JPH06348288A
JPH06348288A JP5137350A JP13735093A JPH06348288A JP H06348288 A JPH06348288 A JP H06348288A JP 5137350 A JP5137350 A JP 5137350A JP 13735093 A JP13735093 A JP 13735093A JP H06348288 A JPH06348288 A JP H06348288A
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JP
Japan
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signal
delay time
gain
adjusting means
time
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Application number
JP5137350A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiharu Watanabe
公治 渡辺
Nobuyuki Hirakawa
信行 平川
Nobuyuki Ogawa
伸幸 小川
Tatsuhiko Numamoto
竜彦 沼本
Kenji Muraki
健司 村木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声多重でないステレオ仕様のデジタル音声
付カラオケレーザディスクから歌唱信号のみを自動的に
抽出する。 【構成】 レーザディスク再生手段101の右あるいは
左チャンネルのアナログ音声信号S201とデジタル音
声信号S202の振幅の差を調整する、利得減衰手段2
02と利得調整手段201と減算手段109と制御手段
203で構成される振幅調整部211と、その振幅調整
部211を通過したアナログ音声信号S203とデジタ
ル音声信号S204の遅延時間の差を調整する、遅延時
間調整手段204と時間遅延手段205と制御手段20
6で構成される時間調整部212と、減算手段207と
で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラオケ装置に内蔵さ
れる回路であって、カラオケ仕様レーザーディスクに記
録されているデジタル音声信号の左右チャンネルに録音
されているカラオケ伴奏と、アナログ音声信号の左右チ
ャンネルに録音されている模範歌唱付カラオケ伴奏とを
信号処理することにより、模範歌唱信号のみを抽出する
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラオケ装置には、ユーザが歌い
易いように、模範歌唱信号の音量を調整する機能(以
下、音多バランスと呼ぶ)を搭載するようになってお
り、歌を良くおぼえていないユーザにとっては有効であ
るといわれている。
【0003】以下、その音多バランスを備えた従来例の
カラオケ装置を説明する。本従来例のカラオケメディア
はレーザディスクである。
【0004】図7は従来の音多バランスを備えたカラオ
ケ装置の構成を示すブロック図であり、先に出願した特
願平3−333797号に示す歌唱信号分離回路の従来
例を内蔵している。
【0005】図7において、101はレーザディスク再
生手段、102はそのレーザディスク再生手段101の
左チャンネル出力信号S101を入力する位相反転手
段、103は位相反転手段102の出力信号S103及
びレーザディスク再生手段101の右チャンネル出力信
号S102を加算する第1の加算手段、104は第1の
加算手段103の出力信号S104の電圧レベルを外部
入力端子105からの信号S105で制御する調整手
段、106はマイクロホン、107はレーザディスク再
生手段101の出力信号S101及び調整手段104の
出力信号S107及びマイクロホン106の出力信号S
109を加算する第2の加算手段、108は第2の加算
手段107の出力信号S108を出力する出力端子であ
る。
【0006】以上のように構成された従来の音多バラン
スを備えたカラオケ装置について、その動作を説明す
る。
【0007】レーザディスク再生手段101は、カラオ
ケ仕様レーザーディスクに記録されているアナログステ
レオ音声信号の左チャンネルに録音されているカラオケ
伴奏信号S101と、右チャンネルに録音されている模
範歌唱信号付カラオケ伴奏信号S102を再生する。こ
の左右チャンネルに録音されているカラオケ伴奏信号
は、殆どの場合、全く同一信号である。
【0008】だから、右チャンネルに録音されている模
範歌唱信号付カラオケ伴奏信号S102から左チャンネ
ルに録音されているカラオケ伴奏信号S101を引き算
することにより、模範歌唱信号のみを求めることが可能
である。実際には、位相反転手段102及び加算手段1
03で構成される、破線にて示した回路109(以下、
歌唱信号分離手段と呼ぶ)で実現している。すなわち、
第1の加算手段103の出力信号S104の内容は、模
範歌唱のみとなる。
【0009】そこで、ユーザは、通常は、レーザーディ
スク再生手段101の左チャンネル出力信号S101で
あるカラオケ伴奏と、マイクロホン106の出力信号S
109であるユーザの歌声を第2の加算手段107で加
算し、調節手段104の出力信号S107を最小値に制
御してカラオケを楽しんでいる。しかし、ユーザが、歌
詞や音程を不安になった場合、入力端子105から入力
した制御信号S105により、調節手段104の出力信
号S107を変化させ、調節手段104の出力信号S1
07の量を最適に制御して第2の加算手段107へ入力
することにより、模範歌唱信号も同時に再生するのであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例の構成では、カラオケ仕様レーザーディスクの種類
が、カラオケ伴奏がアナログステレオ音声信号の左チャ
ンネルに録音されており、模範歌唱付カラオケ伴奏がそ
の右チャンネルに録音されているという、一般に言われ
ている、その音声識別名称がマルチオーディオ(多重音
声)であるデジタル音声付レーザーディスクである必要
がある。このため、マルチオーディオ(多重音声)では
ないデジタル音声付レーザーディスク、すなわち、模範
歌唱信号が左右チャンネルに録音されている場合には、
模範歌唱信号を抽出できないという問題点がある。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、カラオケ仕様レーザーディスクに記録されているデ
ジタルステレオ音声信号の左右チャンネルに録音されて
いるカラオケ伴奏と、アナログステレオ音声信号の左右
チャンネルに録音されている模範歌唱付カラオケ伴奏と
を信号処理することにより、模範歌唱信号のみを抽出す
る模範歌唱信号抽出回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の歌唱信号分離回路は、カラオケ仕様レーザー
ディスクに記録されているデジタルステレオ音声信号の
左右チャンネルに録音されているカラオケ伴奏と、アナ
ログステレオ音声信号の左右チャンネルに録音されてい
る模範歌唱付カラオケ伴奏を再生するレーザーディスク
再生装置と、前記レーザーディスク再生装置のデジタル
音声出力信号の利得を減衰する利得減衰手段と、そのア
ナログ音声出力信号の利得を第1の制御手段出力信号に
より調整する利得調整手段と、前記利得調整手段の出力
信号から前記利得減衰手段の出力信号を減算する第1の
減算手段と、前記利得減衰手段あるいは利得調整手段の
どちらか一方の出力信号の入出力間の時間遅延を発生す
る時間遅延手段と、他方の出力信号の入出力間の遅延時
間を第2の制御手段出力信号により調整する遅延時間調
整手段と、前記時間遅延手段と前記遅延時間調整手段の
出力信号を減算する第2の減算手段と、前記第1の制御
手段の制御動作を開始する開始信号を入力する第1の入
力端子と、前記第2の制御手段の制御動作を開始する開
始信号を入力する第2の入力端子と、出力端子を有して
いる。
【0013】
【作用】本発明は、カラオケ仕様レーザーディスクに記
録されているデジタル信号のカラオケ伴奏と、アナログ
信号の模範歌唱付カラオケ伴奏中のカラオケ伴奏とが、
レーザーディスクのマスターソースの段階で左右同じチ
ャンネル同志では殆ど同一であるという事実を利用した
ものであり、レーザディスクのマスターテープの製作、
あるいはデジタルアナログ変換処理で生じる、アナログ
信号とデジタル信号の同じチャンネル間に生じる利得や
時間の差を自動調整した後にアナログ信号からデジタル
信号を減算することにより、歌唱信号のみを分離する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例における歌唱信号
分離装置の構成を示すブロック図である。なお、図に示
した従来例と同一機能には同一符号を付記する。図1に
おいて、101はレーザディスク再生装置、201はレ
ーザディスク再生装置101の第1の出力信号S201
の利得を第1の制御手段203の出力信号S205で制
御される利得調整手段、202はレーザディスク再生装
置101の第2の出力信号S202の利得を減衰させる
利得減衰手段、109は利得調整手段201の出力信号
S203と利得減衰手段202の出力信号S204を減
算する第1の減算手段、204は利得調整手段201の
出力信号S203の遅延時間を第2の制御手段206の
出力信号S206で制御される遅延時間調整手段、20
5は利得減衰手段202の出力信号S204を入力し、
ある一定の遅延時間を発生する時間遅延手段、207は
遅延時間調整手段204の出力信号S207と時間遅延
手段205の出力信号S208を減算し歌唱信号を出力
信号S209として出力する第2の減算手段、208は
第1の制御手段203の演算開始信号S210を入力す
る入力端子、209は第2の制御手段206の演算開始
信号S211を入力する入力端子である。
【0016】なお、図1に示した本発明の実施例は、大
別すると、利得調整手段201と利得減衰手段202と
第1の制御手段203と減算手段109で構成される振
幅調整部211と、遅延時間調整手段204と時間遅延
手段205と第2の制御手段206で構成される時間調
整部212と、減算手段207と、レーザーディスク再
生手段101の出力信号S201,S202や制御信号
S210,S211を入力する入力端子と、出力端子で
構成されている。
【0017】以上のように構成された本実施例の歌唱信
号分離装置について、以下その動作を振幅調整部211
と時間調整部212に分けて、個々に説明する。
【0018】まず、振幅調整部211の動作を説明す
る。ここに示した振幅調整部211の例は、発明者が先
に出願した特願平4−323920号の信号分離回路の
場合である。以下に、制御手段203の動作を詳しく説
明する。
【0019】図2は図1に示した本発明の一実施例にお
ける、制御手段203の構成内容の例を示すブロック図
である。
【0020】図2において、301はデジタル音声信号
の入力端子、302はデジタル音声信号とゼロレベルと
を比較する第1の比較器、303は減算手段109の出
力信号の入力端子、304は減算手段109の出力信号
とゼロレベルとを比較する第2の比較器、305は第1
の比較器302の比較結果および第2の比較器304の
比較結果の一致/不一致を検出する一致検出器、306
は制御開始信号入力端子、307は制御開始信号と一致
検出器305の出力信号を入力する利得調整手段制御信
号発生器、308は利得調整手段制御信号発生器の出力
端子である。
【0021】さて、通常、カラオケには前奏部分があ
る。この前奏部分ではアナログ音声信号も伴奏だけであ
る。したがって、この前奏部分で利得調整手段201を
適切に制御して、減算手段109の出力が無くなるよう
にすればよい。
【0022】まず、利得調整手段制御の原理を説明す
る。図3は、アナログ音声信号、利得調整手段201の
出力信号、減算手段109の出力信号の関係を示す図で
ある。図3において、aはアナログ音声信号S201、
bは利得調整手段201の出力信号S203、cは減算
手段109の出力信号S203である。
【0023】(A)は利得調整手段201の出力がアナ
ログ音声信号に比べて小さい場合、(B)は利得調整手
段201の出力がアナログ音声信号に比べて大きい場合
である。(A)ではアナログ音声信号a1と減算手段1
09の出力信号c1とは同相である。逆に、(B)では
アナログ音声信号a2と減算手段109の出力信号c2
とは逆相である。以上のことから、アナログ音声信号と
ゼロレベルとを第1の比較器302で比較し、減算手段
109の出力信号とゼロレベルとを第2の比較器304
で比較し、第1の比較器302の出力信号と第2の比較
器304の出力信号の一致/不一致を一致検出器305
で検出し、一致の場合には利得調整手段201の利得を
下げ、不一致の場合には利得を上げれば減算器109の
出力信号は小さくなることになる。以上の動作を利得の
増減幅を小さくしながら複数回繰り返せば、減算器10
9の出力信号は小さくなって行くのである。
【0024】そして、ディジタル音声信号に対するアナ
ログ音声信号の振幅値の関係は、1曲中においては常に
不変であることが発明者の測定によって判っている。だ
から演奏開始時点で調整した振幅値は演奏終了まで再調
整する必要はない。
【0025】さらに、そのディジタル音声信号に対する
アナログ音声信号の振幅値の関係は、レーザーディスク
によって異なっている。その原因は、メーカーあるいは
レコーディングディレクタの作り方の違いであろうと思
われるが、1枚のレーザーディスクにおけるその関係
は、曲によって多少の差はあるが、殆ど一定であること
が発明者の測定によって判っている。
【0026】だから、演奏終了時において、既に同一振
幅になるように調整されたディジタル音声信号とアナロ
グ音声信号は、次の曲においてもその振幅が同一、ある
いはほぼ同一と予想される。
【0027】すなわち、利得調整手段201の利得を曲
毎に全く新しく設定するのではなく、演奏開始後初めて
利得調整開始信号によって調整された値に設定すること
により、調整時間を大幅に短縮可能となる。
【0028】次に、時間調整部212の動作を説明す
る。図4はカラオケ仕様レーザーディスクに記録されて
いるデジタル音声信号とアナログ音声信号の100Hz
以下の信号の時間波形を、そのレーザディスクの再生場
所を前奏部とエンディング部とした場合で、信号の種類
をマスターテープとレーザーディスクとした場合で例を
示している。
【0029】図4において、再生場所が前奏部であって
信号の種類がマスターテープの場合、デジタル音声信号
とアナログ音声信号は、同一信号であって、それらの信
号波形は、時刻t0で最大値となる。また、再生場所が
同じであって信号の種類がレーザディスクの場合、デジ
タル音声信号はアナログ音声信号よりもデジタルアナロ
グ変換処理時間分t10だけ時間遅延し、時刻t1で最
大値となる。
【0030】次に、再生場所がエンディング部であって
信号の種類がマスターテープの場合、デジタル音声信号
はアナログ音声信号より時間t10だけ早く出力され、
時刻t3で最大値となる。また、再生場所が同じであっ
て信号の種類がレーザディスクの場合、デジタル音声信
号はデジタルアナログ変換処理時間分t10だけアナロ
グ音声信号よりも時間遅延し、時刻t0で最大値とな
る。
【0031】すなわち、デジタル音声信号とアナログ音
声信号との間の時間遅延には、常にその遅延時間値が一
定であるデジタルアナログ変換処理時間に起因するもの
と、マスターテープ作成時の録音処理に起因するものと
がある。そのマスターテープ作成時の録音処理に発生す
る原因としては、デジタル音声信号とアナログ音声信号
をレーザディスクへ別々に録音することで発生する、機
器性能の違いや録音のスタートタイミングの違いが考え
られる。
【0032】図5はレーザディスクの再生場所とデジタ
ル音声信号に対するアナログ音声信号の遅延時間値の関
係を、あるレーザーディスクの曲の順番をパラメータと
して示したものである。図5に示すように、デジタル音
声信号に対するアナログ音声信号の遅延時間値の関係は
アトランダムであり、レーザーディスクによって、ある
いは1枚のレーザーディスクの曲の順番によって異な
る。しかしながら、そのレーザディスクの1曲中では、
再生時刻とデジタル音声信号に対するアナログ音声信号
の遅延時間値の関係は、直線関係となることが分かる。
さらに、レーザーディスクの再生時間が大きくなるにつ
れて、その遅延時間値の絶対値も比例して大きくなるこ
とが判る。だから、演奏開始時点で調整した遅延時間値
は、演奏終了まで繰り返し調整することが必要である。
【0033】そして、繰り返し調整するために入力され
る第N回目の遅延時間調整動作開始信号が入力された時
点の遅延時間調整手段204の遅延時間値を、レーザー
ディスクの再生時間値とその遅延時間値の絶対値の関係
がリニアの関係であることを利用して、第N−1回目で
既に設定されている値とすることにより、調整終了まで
の時間を大幅に短縮可能となる。
【0034】すなわち、このデジタル音声信号に対する
アナログ音声信号の時間遅延は、減算手段207の出力
信号S209が歌唱信号のみとならず、伴奏信号が消え
ずに残ってしまう。時間調整部212はこのデジタル音
声信号に対するアナログ音声信号の遅延時間値を自動的
にゼロとする機能を有するのであって、その遅延時間値
をゼロに設定した後、アナログ音声信号からデジタル音
声信号を減算することにより歌唱信号のみを抽出するこ
とが可能となるのである。
【0035】さらに、図5により、レーザーディスクの
再生時間が大きくなるにつれて、その遅延時間値の絶対
値も比例して大きくなること、言い換えれば、再生時間
の小さいとき、すなわち、遅延時間調整開始信号によっ
て演奏開始後、遅延時間調整手段204が初めて調整さ
れたとき、ディジタル音声信号に対するアナログ音声信
号の遅延時間値の曲によるバラツキが極めて小さくなる
ことが判る。
【0036】すなわち、遅延時間調整手段204の遅延
時間を全く新しく設定するのではなく、前の曲の演奏開
始後初めて、遅延時間調整開始信号によって調整された
値に設定することにより、調整時間を大幅に短縮可能と
なる。
【0037】図1に示した時間調整部212は遅延時間
調整手段204と時間遅延手段205と制御手段206
で構成されている一実施例を示している。
【0038】まず、利得調整手段201の出力信号S2
03は、遅延時間を第2の制御手段206の出力信号S
206で制御される遅延時間調整手段204へ、利得減
衰手段202の出力信号S204は、ある一定の遅延時
間を発生する時間遅手段205へ各々入力される。遅延
時間調整手段204の調整可能な遅延時間範囲は、図5
の結果から240ミリ秒程度であり、時間遅延手段20
5で設定可能な遅延時間は120ミリ秒程度である。
【0039】制御手段206は入力端子209からの制
御開始信号S211の入力により演算を開始し、遅延時
間調整手段204の出力信号S207と時間遅延手段2
05の出力信号S208を入力して(数1)に従って相
互相関関数を演算し、その最大値をとる時間値を遅延時
間調整手段204の遅延時間調整信号S206として出
力する。
【0040】
【数1】
【0041】R(τ)は相互相関関数、τは時間、a
(t)は出力信号S207の関数、b(t)は出力信号
S208の関数である。
【0042】図6はデジタル音声信号とアナログ音声信
号と相互相関関数の演算結果の波形を、第2の制御手段
206の制御前と制御後の場合で示している。左半分に
示している制御前の場合、アナログ音声信号はデジタル
音声信号より時間t10だけ時間遅延している。この遅
延時間値は、既に述べたマスターテープ作成時の録音処
理に起因する遅延時間値と時間遅延手段205による遅
延時間値を加算したものである。
【0043】この2信号を(数1)により相互相関関数
を演算した結果、相互相関関数の波形は時刻0から時間
t10離れた位置に最大値をとる。そこで、第2の制御
手段206からその時間t10に相当する遅延時間調整
手段204の制御信号S206を出力するのである。
【0044】一方、右半分に示している制御後の場合、
デジタル音声信号は時間t10だけ時間遅延されてアナ
ログ音声信号と同一信号となり、それらの信号は時刻t
1で最大値をとり、1サイクルの処理を終了する。この
2信号を(数1)により相互相関関数を演算した結果、
相互相関関数の波形は時刻0の位置に最大値をとる。
【0045】実際には、図5に示すようにデジタル音声
信号に対するアナログ音声信号の遅延時間値は再生時刻
により変化するので、入力端子209から入力される制
御開始信号S211より常に演算することにより、最適
値に設定することができるのである。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明は、制御開始信号を
入力する時点から、レーザディスク再生手段のデジタル
音声出力信号とアナログ音声出力信号の間に発生してい
る、振幅差と時間差を最小にするように利得調整手段お
よび遅延時間調整手段を制御することにより、伴奏を相
殺し歌唱信号だけを精度よく取り出せるようになるとい
う実用上優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における歌唱信号分離回路の構
成を示すブロック図
【図2】従来例における制御手段の構成を示すブロック
【図3】従来例における利得調整手段の原理を説明する
波形図
【図4】デジタル音声信号とアナログ音声信号の波形図
【図5】デジタル音声信号に対するアナログ音声信号の
遅延時間値と再生時間の関係を示す説明図
【図6】デジタル音声信号とアナログ音声信号との相互
相関関数を示す波形図
【図7】従来例における歌唱信号分離回路の構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
101 レーザディスク再生装置 109,207 減算手段 201 利得調整手段 202 利得減衰手段 203,206 制御手段 204 遅延時間調整手段 205 時間遅延手段 211 振幅調整部 212 時間調整部 302,304 比較器 305 一致検出器 307 利得調整手段制御信号発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼本 竜彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村木 健司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラオケ仕様レーザーディスクに記録さ
    れているデジタルステレオ音声信号の左右チャンネルに
    録音されているカラオケ伴奏と、アナログステレオ音声
    信号の左右チャンネルに録音されている模範歌唱付カラ
    オケ伴奏を再生するレーザディスク再生手段と、 前記レーザディスク再生手段の左あるいは右チャンネル
    の音声出力信号のどちらか一方のチャンネルにおける、
    デジタル音声信号とアナログ音声信号の振幅値を調整す
    る振幅調整手段段と、 前記デジタル音声信号と前記アナログ音声信号の遅延時
    間値を調整する時間調整手段と、 前記振幅調整手段と前記時間調整手段を介した、デジタ
    ル音声信号とアナログ音声信号との差を抽出する差分抽
    出手段とを設けたことを特徴とする歌唱信号分離装置。
  2. 【請求項2】 振幅調整手段が、 レーザディスク再生手段の音声出力信号の左あるいは右
    のチャンネルの音声出力信号のどちらか一方のチャンネ
    ルにおける、デジタル音声信号あるいはアナログ音声信
    号の一方を入力し、その振幅値を減衰する利得減衰手段
    と、 同じチャンネルにおける、前記デジタル音声信号あるい
    は前記アナログ音声信号の他方を入力し、その振幅値の
    増減を調整する利得調整手段と、 前記レーザディスク再生手段のデジタル音声信号あるい
    はアナログ音声信号の一方の信号と差分抽出手段の出力
    信号とを入力し、利得調整動作開始信号によって前記利
    得調整手段による利得の調整を開始し、前記利得調整手
    段の出力信号と前記利得減衰手段の出力信号が一致する
    まで前記利得調整手段の利得を調整する信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の歌唱信号分離装置。
  3. 【請求項3】 時間調整手段が、 利得減衰手段あるいは利得調整手段の出力信号の一方を
    入力し、ある一定だけ時間遅延する時間遅延手段と、 前記利得減衰手段あるいは前記利得調整手段の出力信号
    の他方を入力し、遅延時間を調整する遅延時間調整手段
    と、 前記利得減衰手段の出力信号と前記利得調整手段の出力
    信号とを入力し、遅延時間調整動作開始信号によって前
    記遅延時間調整手段による遅延時間の調整を開始し、前
    記時間遅延手段の出力信号と前記遅延時間調整手段の出
    力信号が一致するまで前記遅延時間調整手段の遅延時間
    を調整する信号を出力することを特徴とする請求項1記
    載の歌唱信号分離装置。
  4. 【請求項4】 第1の制御手段の出力を開始する利得調
    整開始信号が、レーザディスク再生手段の演奏開始時に
    のみ出力され、演奏終了まで出力されないことを特徴と
    する請求項2記載の歌唱信号分離装置。
  5. 【請求項5】 演奏終了時の利得調整手段の利得の調整
    値が、利得調整開始信号によって演奏開始後初めて調整
    された値に設定されることを特徴とする請求項2記載の
    歌唱信号分離装置。
  6. 【請求項6】 制御手段が、 利得減衰手段の出力信号と利得調整手段の出力信号とを
    入力し、遅延時間調整動作開始信号によって遅延時間調
    整手段による遅延時間の調整を開始し、時間遅延手段の
    出力信号と前記遅延時間調整手段の出力信号の相互相関
    関数を計算し、その最大値を与える時間値に相当する遅
    延時間値を出力するように前記遅延時間調整手段を調整
    する信号を出力することを特徴とする請求項3記載の歌
    唱信号分離装置。
  7. 【請求項7】 演奏終了時の遅延時間調整手段の時間遅
    延の調整値が、利得調整開始信号によって演奏開始後初
    めて調整された値に設定されることを特徴とする請求項
    3記載の歌唱信号分離装置。
  8. 【請求項8】 第2の制御手段の出力を開始する遅延時
    間調整動作開始信号が、レーザディスク再生手段の演奏
    開始時に出力され、時間遅延手段の出力信号と遅延時間
    調整手段の出力信号が一致するまで遅延時間調整手段の
    遅延時間を調整した後も、演奏終了までの間繰り返し入
    力されることを特徴とする請求項6記載の歌唱信号分離
    装置。
  9. 【請求項9】 レーザディスク再生装置の演奏開始時に
    入力される第1回目の遅延時間調整動作開始信号を含ま
    ず、第2回目から演奏終了までの間繰り返し入力される
    遅延時間調整動作開始信号が入力された時すなわち第N
    回目の遅延時間調整動作開始信号が入力された時の遅延
    時間調整手段の遅延時間値が、N−1回目で設定された
    値であることを特徴とする請求項8記載の歌唱信号分離
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001282269A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Clarion Co Ltd 情報提供システム及び発声人形
JP2015073149A (ja) * 2013-10-01 2015-04-16 Kddi株式会社 オーディオ信号処理装置、録音再生装置およびプログラム

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