JP2002215195A - 音楽信号処理装置 - Google Patents

音楽信号処理装置

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JP2002215195A
JP2002215195A JP2001336685A JP2001336685A JP2002215195A JP 2002215195 A JP2002215195 A JP 2002215195A JP 2001336685 A JP2001336685 A JP 2001336685A JP 2001336685 A JP2001336685 A JP 2001336685A JP 2002215195 A JP2002215195 A JP 2002215195A
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Masako Ogawa
理子 小川
Ryosuke Kobayashi
良輔 小林
Tomomi Hirata
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力される音楽データの内容に応じた音質を
得ることが可能な音楽信号処理装置を提供する。 【解決手段】 特徴量検出部311は、入力される音楽
データの特徴量を導出する。導出された特徴量は、ジャ
ンル情報決定部312により楽曲のジャンルを示すジャ
ンル情報に変換される。パラメータ決定部313は、ジ
ャンル情報に基づいて、音響処理部314からの出力音
質を調整する音響処理パラメータを決定する。決定され
た音響処理パラメータに従い、音響処理部314は、入
力される音楽データに対して、所定の音響処理を行う。
所定の音響処理が行われた音楽データは、再生部315
により再生される。以上により、音楽信号処理装置は、
入力される音楽データの内容に応じた音質を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音楽信号処理装置
に関し、より特定的には、入力音声データの音質的特徴
に対応した音声データを出力する音響信号処理システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声データを音響信号処理し
て処理済み音声データを出力する音楽信号処理装置に
は、グラフィックイコライザー、コンプレッサー、トー
ンコントロールと呼ばれる音質制御装置や、リバーブ、
ディレイ、フランジャーと呼ばれる音響効果装置や、ク
ロスフェード、ノイズリダクションと呼ばれる音声デー
タ編集装置等がある。これらは、業務用音楽制作スタジ
オから民生用音響再生機器まで幅広く普及している。ま
た、近年では、音楽流通形態の変化に応じて、音声デー
タ圧縮エンコーダ、電子すかしデータエンベッダ等の装
置も普及しつつある。以上のような音楽信号処理装置
は、音楽制作会社の制作担当者、演奏家、音楽を愛好す
るホビーユーザ等によって、音質調整、表現創作手段、
後工程の(帯域制限などに対応する)ための前処理等の
目的で利用されている。
【0003】図20は、従来の一般的な音楽信号処理装
置の構成を示すブロック図である。図20において、音
楽信号処理装置は、入力部91と、音響処理部92とを
備えている。入力部91は、ユーザの指示により、音響
処理部92における処理の条件となるパラメータを、音
響処理部92に出力する。音響処理部92は、入力部9
1から出力されたパラメータに従い、予め定められた処
理アルゴリズムにより入力データを処理し、処理済みデ
ータを出力する。以上のように、音楽信号処理装置は、
ユーザが入力部91を用いてパラメータを操作すること
により、出力音声データの音質を調整することができ
る。
【0004】なお、特開平8−298418号公報に開
示されているように、音楽信号処理装置の音質を調整す
るために、音質評価語として一般的に使用されている表
現語を用いる装置が提案されている。これは、装置利用
者の感性を、音響再生機器の音質評価語として一般的に
使用されている表現語を用いて入力し、グラフィックイ
コライザーのFIRフィルタを設定するものである。こ
れにより、音響処理の知識や経験の少ない一般ユーザで
も、音質の調整を容易に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の音楽信号処理装
置では、出力音質が適当でないとユーザが判断した場
合、ユーザ自身が音質を調整するためのパラメータを設
定し直すことにより、適当な出力音質を得ることとして
いる。
【0006】ここで、上記のような音楽信号処理装置に
おいて処理の対象となる音楽データは、その内容によっ
て、適当と考えられる処理が変化する性質のものであ
る。例えば、音楽データの内容によっては、低域部分を
強調するように音響処理が行われることが適当である場
合もあれば、高域部分を強調するように音響処理が行わ
れることが適当である場合もある。
【0007】従って、従来の音楽信号処理装置において
は、入力されるデータが別のものになれば、ユーザが一
度設定したパラメータであっても、必ずしも最適なパラ
メータとはならない場合がある。以上より、従来の音楽
信号処理装置においては、入力される音楽データの内容
に応じた音響処理を行うことができなかった。
【0008】それ故に、本発明の目的は、入力される音
楽データの内容に応じた音質を得ることが可能な音楽信
号処理装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、音楽データに所定の音響処理を行う音楽信号処
理装置であって、入力される入力音楽データの音響特性
を分析し、分析結果を出力する分析部と、分析部による
分析結果に応じて、所定の音響処理による出力音質を調
整する音響処理パラメータを決定するパラメータ決定部
と、パラメータ決定部により決定された音響処理パラメ
ータに従い、入力音楽データに対して所定の音響処理を
行う音響処理部とを備える。
【0010】上記第1の発明によれば、入力音楽データ
の音響特性の分析結果に応じて、出力される音楽データ
の音質が変化するように、音響パラメータを設定するこ
とができる。従って、分析結果に応じて音質を変化させ
ることができるので、入力される音楽データの内容に応
じた音質を得ることが可能となる。
【0011】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、分析部は、分析結果として、入力音楽データ
の内容についての特徴を示す特徴量を検出する特徴量検
出部と、特徴量検出部により検出された特徴量を、特徴
量と異なる指標であり、人間がより理解しやすい指標に
より表現する中間データを生成する中間データ生成部と
を含み、パラメータ決定部は、中間データ生成部により
生成された中間データに基づいて、音響処理パラメータ
を決定する。
【0012】上記第2の発明によれば、入力音楽データ
の分析結果である特徴量を、人間が理解しやすい指標に
変換してから、音響処理パラメータを決定する。ここ
で、特徴量に基づき音響処理パラメータを決定するに
は、変換ルールを作成する必要がある。従って、特徴量
を人間が理解しやすい指標に変換することにより、特徴
量を直接音響処理パラメータに変換する場合に比べ、変
換ルールを作成することが容易になる。
【0013】第3の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、中間データは、入力音楽データが分類される
ジャンルを示すジャンル情報であることを特徴とする。
【0014】上記第3の発明によれば、特徴量から音響
処理パラメータを得る際に用いられる中間データとし
て、ジャンル情報が用いられる。ここで、入力音楽デー
タの楽曲のジャンルが同じであるか、または類似する場
合、入力音楽データに適した音響処理の条件は類似する
と考えられる。従って、楽曲のジャンルに応じて音響処
理の条件を決定すれば、適切な音響処理パラメータを容
易に決定することができる。すなわち、中間データとし
てジャンル情報を用いることにより、特徴量から音響処
理パラメータを得るための変換ルールの作成が容易にな
る。
【0015】第4の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、中間データは、楽曲の音質についてユーザの
心理量を示す感性表現値であることを特徴とする。
【0016】上記第4の発明によれば、特徴量から音響
処理パラメータを得る際に用いられる中間データとし
て、感性表現値が用いられる。ここで、入力音楽データ
についての感性表現値が同じであるか、または類似する
場合、入力音楽データに適した音響処理の条件は類似す
ると考えられる。従って、感性表現値に応じて出力音質
を決定すれば、適切な音響処理パラメータを容易に決定
することができる。すなわち、中間データとして感性表
現値を用いることにより、特徴量から音響処理パラメー
タを得るための変換ルールの作成が容易になる。
【0017】第5の発明は、第3の発明に従属する発明
であって、楽曲の音質についてユーザの心理量を示す感
性表現値の入力をユーザから受け付けるユーザ入力部を
さらに備え、パラメータ決定部は、ユーザ入力部に入力
された感性表現値と、中間データ生成部により生成され
たジャンル情報とに基づいて、音響処理パラメータを決
定する。
【0018】上記第5の発明によれば、音響処理パラメ
ータは、入力音楽データの分析結果と、ユーザからの入
力に基づいて決定される。このように、ユーザの入力を
音響処理パラメータの決定に反映させることにより、ユ
ーザの所望する音質をより正確に再現することができ
る。
【0019】第6の発明は、第5の発明に従属する発明
であって、ユーザ入力部は、中間データ生成部により生
成されたジャンル情報が示すジャンルに応じて、異なる
タイプの感性表現値の入力を受け付ける。
【0020】上記第6の発明によれば、入力音楽データ
の楽曲のジャンルに応じて、ユーザの入力する感性表現
値の種類が異なる。楽曲のジャンルが異なれば、楽曲の
音質を表す適切な表現およびその表現の意味は異なるも
のとなる。従って、入力音楽データの楽曲のジャンルご
とに異なる音質についての感性表現値を用いることによ
り、ジャンルに応じた表現を用いて、ユーザは入力を行
うことができる。よって、ユーザは、ジャンルに応じた
適切な表現を用いて音質調整を行うことができるので、
より所望の音質を得ることが容易になる。
【0021】第7の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、音響処理部は、入力音楽データに対してデー
タ圧縮処理を行う音声圧縮エンコーダであり、音声圧縮
エンコーダからの出力をデコードし、デコード済みデー
タを生成するデコーダと、入力音楽データの音響特性と
デコード済みデータの音響特性とを比較し、それによっ
て音響処理パラメータを修正すべき周波数帯域を検出す
る比較部とをさらに備え、パラメータ決定部は、比較部
により検出された周波数帯域に基づいて、周波数帯域に
対応する音響処理パラメータを修正する。
【0022】上記第7の発明によれば、入力データの音
響特性と、音声圧縮後の出力データの音響特性とを比較
することにより、出力音質を修正すべき周波数帯域が検
出される。また、検出された周波数帯域に基づいて、音
響処理パラメータが設定し直される。音響処理が音声圧
縮エンコーダである場合、音質が劣化することが問題と
なる場合があるが、音響処理パラメータを修正すること
により、音声圧縮エンコーダによる音質劣化を軽減する
ことができる。
【0023】第8の発明は、音楽データに所定の音響処
理を行う音楽信号処理方法であって、入力される入力音
楽データの音響特性を分析し、分析結果を出力する分析
ステップと、分析ステップの分析結果に応じて、所定の
音響処理による出力音質を調整する音響処理パラメータ
を決定するパラメータ決定ステップと、パラメータ決定
ステップで決定した音響処理パラメータに従い、入力音
楽データに対して所定の音響処理を行う音響処理ステッ
プとを備えている。
【0024】上記第8の発明によれば、入力音楽データ
の音響特性の分析結果に応じて、出力される音楽データ
の音質が変化するように、音響パラメータを設定するこ
とができる。従って、分析結果に応じて音質を変化させ
ることができるので、入力される音楽データの内容に応
じた音質を得ることが可能となる。
【0025】第9の発明は、第8の発明に従属する発明
であって、分析ステップは、分析結果として、入力音楽
データの内容についての特徴を示す特徴量を検出する特
徴量検出ステップと、特徴量検出ステップで検出された
特徴量を、特徴量と異なる指標であり、人間がより理解
しやすい指標により表現する中間データを生成する中間
データ生成ステップとを含み、パラメータ決定ステップ
は、中間データ生成ステップで生成された中間データに
基づいて、音響処理パラメータを決定する。
【0026】上記第9の発明によれば、入力音楽データ
の分析結果である特徴量を、人間が理解しやすい指標に
変換してから、音響処理パラメータを決定する。ここ
で、特徴量に基づき音響処理パラメータを決定するに
は、変換ルールを作成する必要がある。従って、特徴量
を人間が理解しやすい指標に変換することにより、特徴
量を直接音響処理パラメータに変換する場合に比べ、変
換ルールを作成することが容易になる。
【0027】第10の発明は、第8の発明に従属する発
明であって、中間データは、入力音楽データが分類され
るジャンルを示すジャンル情報であることを特徴とす
る。
【0028】上記第10の発明によれば、特徴量から音
響処理パラメータを得る際に用いられる中間データとし
て、ジャンル情報が用いられる。ここで、入力音楽デー
タの楽曲のジャンルが同じであるか、または類似する場
合、入力音楽データに適した音響処理の条件は類似する
と考えられる。従って、楽曲のジャンルに応じて音響処
理の条件を決定すれば、適切な音響処理パラメータを容
易に決定することができる。すなわち、中間データとし
てジャンル情報を用いることにより、特徴量から音響処
理パラメータを得るための変換ルールの作成が容易にな
る。
【0029】第11の発明は、第8の発明に従属する発
明であって、中間データは、楽曲の音質についてユーザ
の心理量を示す感性表現値であることを特徴とする。
【0030】上記第11の発明によれば、特徴量から音
響処理パラメータを得る際に用いられる中間データとし
て、感性表現値が用いられる。ここで、入力音楽データ
についての感性表現値が同じであるか、または類似する
場合、入力音楽データに適した音響処理の条件は類似す
ると考えられる。従って、感性表現値に応じて出力音質
を決定すれば、適切な音響処理パラメータを容易に決定
することができる。すなわち、中間データとして感性表
現値を用いることにより、特徴量から音響処理パラメー
タを得るための変換ルールの作成が容易になる。
【0031】第12の発明は、第8の発明に従属する発
明であって、楽曲の音質についてユーザの心理量を示す
感性表現値の入力をユーザから受け付けるユーザ入力ス
テップをさらに備え、パラメータ決定ステップは、ユー
ザ入力ステップで入力された感性表現値と、中間データ
生成ステップで生成したジャンル情報が示すジャンルと
に基づいて、音響処理パラメータを決定する。
【0032】上記第12の発明によれば、音響処理パラ
メータは、入力音楽データの分析結果と、ユーザからの
入力に基づいて決定される。このように、ユーザの入力
を音響処理パラメータの決定に反映させることにより、
ユーザの所望する音質をより正確に再現することができ
る。
【0033】第13の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、ユーザ入力ステップは、中間データ生成
ステップで生成したジャンル情報が示すジャンルに応じ
て、異なるタイプの感性表現値の入力を受け付ける。
【0034】上記第13の発明によれば、入力音楽デー
タの楽曲のジャンルに応じて、ユーザの入力する感性表
現値の種類が異なる。楽曲のジャンルが異なれば、楽曲
の音質を表す適切な表現およびその表現の意味は異なる
ものとなる。従って、入力音楽データの楽曲のジャンル
ごとに異なる音質についての感性表現値を用いることに
より、ジャンルに応じた表現を用いて、ユーザは入力を
行うことができる。よって、ユーザは、ジャンルに応じ
た適切な表現を用いて音質調整を行うことができるの
で、より所望の音質を得ることが容易になる。
【0035】第14の発明は、第8の発明に従属する発
明であって、音響処理ステップは、入力音楽データに対
してデータ圧縮処理を行い、それによって圧縮済みデー
タを生成し、圧縮済みデータをデコードし、デコード済
みデータを生成するデコード済みデータ生成ステップ
と、入力音楽データの音響特性とデコード済みデータの
音響特性とを比較し、それによって音響処理パラメータ
を修正すべき周波数帯域を検出する比較部ステップとを
さらに備え、パラメータ決定ステップは、比較ステップ
で検出した周波数帯域に基づいて、周波数帯域に対応す
る音響処理パラメータを修正する。
【0036】上記第14の発明によれば、入力データの
音響特性と、音声圧縮後の出力データの音響特性とを比
較することにより、出力音質を修正すべき周波数帯域が
検出される。また、検出された周波数帯域に基づいて、
音響処理パラメータが設定し直される。音響処理が音声
圧縮である場合、音質が劣化することが問題となる場合
があるが、音響処理パラメータを修正することにより、
音声圧縮による音質劣化を軽減することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る音楽信号処理装置の構成を示すブロック図であ
る。図1において、音楽信号処理装置は、音楽データ入
力部1と、ユーザ入力部2と、演算部4と、音声出力部
4と、表示部5とを備えている。
【0038】音楽データ入力部1は、音楽信号処理装置
における音響処理の対象となる音楽データを、演算部3
に入力する。音楽データ入力部1は、音楽データを予め
格納しておいてもよいし、ネットワークを介して他の機
器と通信可能である場合には、他の機器から通信によっ
て音楽データを取得するようにしてもよい。ユーザ入力
部2は、ユーザの指示に従って、音楽データの処理を行
うために必要なデータを入力する。演算部3は、CP
U、メモリ等により構成され、音楽データ入力部1から
入力されてくる入力音楽データに対して所定の音響処理
を行う。本実施形態において、所定の音響処理とは、入
力データをフォーマット変換しデータ圧縮を行う処理で
ある。すなわち、演算部3は、音声圧縮エンコーダの機
能を有する。演算部3の詳細については、図2に説明さ
れている。音声出力部4は、スピーカー等により構成さ
れ、演算部3により処理された音楽データを音に変換し
て出力する。表示部5は、表示装置等により構成され、
音楽データ処理において用いられるデータの表示等を行
う。
【0039】図2は、図1に示す演算部3の詳細な構成
を示すブロック図である。図2において、演算部3は、
特徴量検出部311と、ジャンル情報決定部312と、
パラメータ決定部313と、音響処理部314と、再生
部315とを備えている。以下、各部の詳細について説
明するとともに、演算部3の動作を説明する。
【0040】特徴量検出部311は、音楽データ入力部
1から入力される入力音楽データの音響特性の分析を行
う。具体的には、特徴量検出部311は、入力音楽デー
タから、特徴量を検出する。特徴量とは、音楽データの
内容についての特徴を示すものであり、本実施形態で
は、テンポ、基本ビートおよび平均音数である。以下、
特徴量検出部311において行われる音響特性分析処理
の詳細を説明する。
【0041】図3は、図2に示す特徴量検出部311に
おいて行われる音響特性分析処理の流れを示すフローチ
ャートである。まず、特徴量検出部311は、入力音楽
データに対して離散フーリエ変換(DFT)を行う(ス
テップS11)。次に、特徴量検出部311は、ステッ
プS11におけるDFTにより算出されたスペクトラム
に基づき、立ち上がり成分の検出を行う(ステップS1
2)。立ち上がり成分とは、DFTにより算出されたス
ペクトラム上において、エネルギー成分が所定のレベル
以上となる部分をいう。次に、特徴量検出部311は、
ステップS12において検出した立ち上がり成分に基づ
き、平均音数を算出する(ステップS13)。平均音数
は、単位時間における立ち上がり成分の数を平均化する
ことにより算出される。
【0042】ステップS13の後、特徴量検出部311
は、ステップS12において検出した立ち上がり成分に
基づき、入力信号のエネルギー成分の繰り返し周期を算
出する(ステップS14)。具体的には、特徴量検出部
311は、入力信号の自己相関を求め、相関係数のピー
ク値を算出する。ピーク値とは、相関係数の大きさが所
定のレベル以上となる場合の遅延時間を表すものであ
る。さらに、特徴量検出部311は、ステップS14に
おいて算出したピーク値に基づき、入力信号のビート構
造を解析し、基本ビートを決定する(ステップS1
5)。具体的には、特徴量検出部311は、上記のピー
ク値のレベルの高低のパターンに基づき、入力信号のビ
ート構造を解析する。
【0043】ステップS15の後、特徴量検出部311
は、ステップS14において算出したピーク値から、ピ
ーク値の繰り返し周期を求め、テンポを求めるための候
補値を算出する(ステップS16)。さらに、特徴量検
出部311は、ステップS16において算出された候補
値の内、予め決められた範囲内の値を選出し、テンポの
値を決定して(ステップS17)、処理を終了する。以
上の処理により算出されたテンポ、基本ビートおよび平
均音数は、ジャンル情報決定部312に出力される。
【0044】ジャンル情報決定部312は、特徴量検出
部311により検出された特徴量から、中間データを導
出する。中間データとは、特徴量と異なる指標であり、
人間がより理解しやすい指標により入力音楽データの内
容を表現するものである。具体的には、ジャンル情報決
定部312は、特徴量検出部311により検出された特
徴量、すなわち、テンポ、基本ビートおよび平均音数に
基づいて、ジャンル情報を決定する。本実施形態におい
て、ジャンル情報とは、ジャンル名とパターン番号から
なる情報である。より具体的には、ジャンル情報決定部
312は、まず、予め用意されている複数のジャンル名
の中から、ジャンル名を決定する。さらに、ジャンル情
報決定部312は、各ジャンル名ごとに用意されている
複数のパターン番号の中から、パターン番号を決定す
る。ジャンル名およびパターン番号の決定は、ジャンル
情報決定部312において予め用意されている特徴量/
ジャンル名変換テーブルおよび特徴量/パターン番号変
換テーブルを参照することにより行われる。以下、特徴
量/ジャンル名変換テーブルおよび特徴量/パターン番
号変換テーブルについて説明する。
【0045】図4は、図2に示すジャンル情報決定部3
12において予め用意されている特徴量/ジャンル名変
換テーブルの一例を示す図である。ここで、図4におい
て、BPM、FB、ARは、それぞれ、テンポ、基本ビ
ート、平均音数を意味する。図4のように、特徴量/ジ
ャンル名変換テーブルは、各特徴量についての条件と、
条件が満たされる場合に決定されるジャンル名とを対応
付けるものである。また、図4において、ポップス、ロ
ック、スローバラード、ユーロビートは、それぞれ、ジ
ャンル名を示す。例えば、入力された各特徴量がBPM
=120、FB=0.8、AR=100である場合、ジ
ャンル名はロックに決定される。なお、図4において
は、ジャンル名としてポップス、ロック、スローバラー
ド、ユーロビートを例示しているが、ジャンル名は、こ
れらに限らない。
【0046】図5は、図2に示すジャンル情報決定部3
12において予め用意されている特徴量/パターン番号
変換テーブルの一例を示す図である。図5のように、特
徴量/パターン番号変換テーブルは、ジャンル名および
特徴量についての条件と、条件が満たされる場合に決定
されるパターン番号とを対応付けるものである。なお、
図5においては、パターン番号を決定するための特徴量
として、テンポが用いられる。ジャンル情報決定部31
2は、ジャンル名を決定した後、特徴量/パターン番号
変換テーブルを参照することにより、パターン番号を決
定する。例えば、上記の例のように、ジャンル名がロッ
クで、BPM=120である場合、パターン番号は2に
決定される。以上のように決定されたジャンル情報、す
なわち、ジャンル名およびパターン番号は、パラメータ
決定部313に出力される。
【0047】なお、本実施形態において、パターン番号
は、テンポに基づいて決定されたが、他の実施形態にお
いては、テンポ以外の特徴量に基づいて決定されてもよ
い。また、パターン番号は、複数の特徴量に基づいて決
定されてもよい。また、本実施例においては、ジャンル
情報は、ジャンル名およびパターン番号の2段階に分け
て区分されたものであったが、区分の仕方は上記に限ら
ない。ジャンル情報は、例えば、ジャンル名のみによっ
て表されてもよいし、パターン番号のみによって表され
てもかまわない。
【0048】パラメータ決定部313は、ジャンル情報
決定部312による分類に従い、音響処理パラメータを
決定する。具体的には、パラメータ決定部313は、ジ
ャンル情報決定部312により決定されたジャンル情報
に基づき、音響処理パラメータを決定する。音響処理パ
ラメータとは、音響処理部314による処理が行われた
後の出力データの音質を調整するパラメータである。こ
こで、前述のように、本実施形態においては、演算部3
において行われる所定の音響処理は、データ圧縮処理で
ある。すなわち、音響処理部314は、音声圧縮エンコ
ーダの機能を有する。また、音響処理パラメータは、音
声圧縮エンコーダにおいて音質を調整するために用いら
れるエンコードパラメータである。さらに、本実施形態
においては、エンコードパラメータとして、スケールフ
ァクタバンドの値を用いる。具体的には、スケールファ
クタバンドの値を示す4つのエンコードパラメータを、
それぞれ、asb、bsb、csb、dsbと表し、パ
ラメータ決定部313は、それぞれの値を決定する。こ
こで、音響処理パラメータの決定は、パラメータ決定部
313において予め用意されているジャンル情報/パラ
メータ変換テーブルを参照することにより行われる。以
下、ジャンル情報/パラメータ変換テーブルについて説
明する。
【0049】図6は、図2に示すパラメータ決定部31
3において予め用意されているジャンル情報/パラメー
タ変換テーブルの一例を示す図である。図6のように、
ジャンル情報/パラメータ変換テーブルは、ジャンル名
およびパターン番号と、音響処理パラメータの値とを対
応付けるものである。ここで、図6において、asb、
bsb、csb、dsbは、音響処理パラメータとして
用いられるスケールファクタバンドを示す。また、図6
において、asb〜dsbの値がない欄は、値が設定さ
れないことを示す。例えば、ジャンル名がロックで、パ
ターン番号が2である場合、各音響処理パラメータは、
それぞれ、asb=5、bsb=3、csb=11,1
3、dsb=34,36に決定される。ここで、csb
およびdsbでそれぞれ2つの値が決定されるのは、予
め定められた2つのスケールファクタバンドの値を設定
するためである。以上のように決定された音響処理パラ
メータは、音響処理部314に出力される。
【0050】音響処理部314は、パラメータ決定部3
13により決定された音響処理パラメータに従い、音響
処理を行う。なお、前述のように、本実施形態におい
て、音響処理部314は、音声圧縮エンコーダである。
従って、音響処理部314は、入力音楽データをデータ
圧縮して、圧縮したデータを出力音楽データとして出力
する。再生部315は、音響処理部314からの出力音
楽データを再生する。具体的には、再生部315は、音
声出力部4に出力音楽データを音に変換させて出力させ
る。
【0051】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。第2の実施形態において、装置全体の構成は、
図1に示す第1の実施形態と同様であるので、以下の説
明では図1を援用することとし、装置全体の図示を省略
する。
【0052】図7は、第2の実施形態に係る音楽信号処
理装置の演算部3の詳細な構成を示すブロック図であ
る。図7において、演算部3は、特徴量検出部321
と、感性表現値決定部322と、パラメータ決定部32
3と、音響処理部324と、再生部325とを備えてい
る。なお、第2の実施形態では、感性表現値決定部32
2およびパラメータ決定部323の動作が第1の実施形
態と異なっている。従って、以下において、感性表現値
決定部322およびパラメータ決定部323の動作を中
心に、演算部3の動作を説明する。なお、本実施形態に
おいて、音響処理部324は、第1の実施形態と同様、
音声圧縮エンコーダであるとする。また、音響処理パラ
メータは、エンコードパラメータであり、第1の実施例
と同じものを用いる。
【0053】特徴量検出部321は、音楽データ入力部
1から入力された入力音楽データから、特徴量を検出す
る。感性表現値決定部322は、特徴量検出部321に
より検出された特徴量から、中間データを導出する。具
体的には、感性表現値決定部322は、特徴量検出部3
21により検出された特徴量に基づいて、感性表現値を
決定する。感性表現値とは、感性表現、すなわち、音質
を表すために一般的に用いられる語句に対して、その語
句により表現される音質についてユーザの心理量を数値
により表現したものである。本実施形態においては、感
性表現として、低音の豊かさ度、低音のしまり度、ボー
カルの明瞭度および高音の空気感度が用いられる。感性
表現値の決定は、感性表現値決定部322において予め
用意されている特徴量/感性表現値変換テーブルを参照
することにより行われる。以下、特徴量/感性表現値変
換テーブルについて説明する。
【0054】図8は、図7に示す感性表現値決定部32
2において予め用意されている特徴量/感性表現値変換
テーブルの一例を示す図である。図8のように、特徴量
/感性表現値変換テーブルは、各特徴量についての条件
と、条件が満たされる場合に決定される各感性表現値と
を対応付けるものである。ここで、図8において、A〜
Dは、それぞれ、低音の豊かさ度、低音のしまり度、ボ
ーカルの明瞭度、高音の空気感度という感性表現を意味
する。例えば、入力された特徴量が、BPM=110、
FB=0.7、AR=95である場合、感性表現値は、
A=1、B=2、C=3、D=3に決定される。以上の
ように決定された各感性表現値は、パラメータ決定部3
23に出力される。
【0055】パラメータ決定部323は、感性表現値決
定部322により決定された感性表現値に基づき、音響
処理パラメータを決定する。本実施形態において、音響
処理パラメータの決定は、パラメータ決定部323にお
いて予め用意されている感性表現値/パラメータ変換テ
ーブルを参照することにより行われる。以下、感性表現
値/パラメータ変換テーブルについて説明する。
【0056】図9は、図7に示すパラメータ決定部32
3において予め用意されている感性表現値/パラメータ
変換テーブルの一例を示す図である。図9のように、感
性表現値/パラメータ変換テーブルは、感性表現値と、
音響処理パラメータとを対応付けるものである。図9に
おいて、A〜Dは、それぞれ、低音の豊かさ度、低音の
しまり度、ボーカルの明瞭度、高音の空気感度を意味す
る。また、図9において、第1の実施形態と同様、as
b、bsb、csb、dsbは、音響処理パラメータと
して用いられるスケールファクタバンドを示す。また、
本実施形態においては、1つの感性表現が、1つの音響
処理パラメータに対応している。例えば、感性表現値
が、A=1である場合、音響処理パラメータは、asb
=4に決定される。さらに、各感性表現値が、B=2、
C=3、D=3である場合、音響処理パラメータは、そ
れぞれ、bsb=3、csb=11、14、dsb=3
4、37に決定される。以上のように決定された音響処
理パラメータは、音響処理部324に出力される。
【0057】なお、本実施形態においては、各音響処理
パラメータは、それぞれ、1種類の感性表現値に基づい
て決定されるものであった。ここで、他の実施形態にお
いては、各音響処理パラメータは、複数の感性表現値に
基づいて決定されるものであってもよい。
【0058】音響処理部324は、パラメータ決定部3
23により決定された音響処理パラメータに従い、音響
処理を行う。なお、前述のように、本実施形態におい
て、音響処理部324は、音声圧縮エンコーダである。
従って、音響処理部324は、入力音楽データをデータ
圧縮して、圧縮したデータを出力音楽データとして出力
する。再生部325は、音響処理部324からの出力音
楽データを再生する。
【0059】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。第3の実施形態においても、装置全体の構成
は、図1に示す第1の実施形態と同様であるので、以下
の説明では図1を援用することとし、装置全体の図示を
省略する。
【0060】図10は、第3の実施形態に係る音楽信号
処理装置の演算部3の詳細な構成を示すブロック図であ
る。図10において、演算部3は、特徴量検出部331
と、ジャンル情報決定部332と、パラメータ決定部3
33と、音響処理部334と、再生部335とを備えて
いる。なお、第3の実施形態では、ジャンル情報決定部
332およびパラメータ決定部333の動作が第1の実
施形態と異なっている。従って、以下において、ジャン
ル情報決定部332およびパラメータ決定部333の動
作を中心に、演算部3の動作を説明する。なお、本実施
形態において、音響処理部334は、第1の実施形態と
同様、音声圧縮エンコーダであるとする。また、音響処
理パラメータは、エンコードパラメータであり、第1の
実施例と同じものが用いられる。
【0061】特徴量検出部331は、音楽データ入力部
1から入力された入力音楽データから、特徴量を検出す
る。ジャンル情報決定部332は、特徴量検出部331
により検出された特徴量に基づき、ジャンル名を決定す
る。本実施形態においては、ジャンル情報決定部332
は、ジャンル名のみを決定し、パターン番号の決定を行
わない。すなわち、本実施形態において、ジャンル情報
は、ジャンル名のみからなる。ジャンル名の決定は、ジ
ャンル情報決定部332において予め用意されている特
徴量/ジャンル名変換テーブルを参照することにより行
われる。本実施形態における特徴量/ジャンル名変換テ
ーブルは、図4に示す第1の実施形態における特徴量/
ジャンル名変換テーブルと同様のテーブルである。以上
のように決定されたジャンル名は、パラメータ決定部3
33に出力される。
【0062】パラメータ決定部333は、ジャンル情報
決定部332からの入力があった場合、ユーザに対して
感性表現値の入力を要求する。具体的には、パラメータ
決定部333は、表示部5に各感性表現の入力を促す表
示を表示させる。ユーザ入力部2は、ユーザの指示に従
い、感性表現値を入力する。パラメータ決定部333
は、ジャンル情報決定部332により決定されたジャン
ル名と、ユーザ入力部2から入力された感性表現値とに
基づいて、音響処理パラメータを決定する。音響処理パ
ラメータの決定は、パラメータ決定部333において予
め用意されているジャンル名・感性表現値/パラメータ
変換テーブルを参照することにより行われる。以下、ジ
ャンル名・感性表現値/パラメータ変換テーブルについ
て説明する。
【0063】図11は、図10に示すパラメータ決定部
333において予め用意されているジャンル名・感性表
現値/パラメータ変換テーブルの一例を示す図である。
図11のように、ジャンル名・感性表現値/パラメータ
変換テーブルは、ジャンル名および感性表現値と、音響
処理パラメータの値とを対応付けるものである。ここ
で、図11において、asb、bsb、csb、dsb
は、音響処理パラメータとして用いられるスケールファ
クタバンドを示す。また、図11において、asb〜d
sbの値がない欄は、値が設定されないことを示す。例
えば、ジャンル情報決定部332から入力されるジャン
ル名がポップスであり、ユーザ入力部2から入力される
感性表現値が、A=2、B=1、C=3、D=2である
場合、音響特性パラメータは、asb=5、bsb=
2、csb=11、14、dsb=34、36に決定さ
れる。以上のように決定された音響処理パラメータは、
音響処理部334に出力される。
【0064】音響処理部334は、パラメータ決定部3
33により決定された音響処理パラメータに従い、音響
処理を行う。なお、前述のように、本実施形態におい
て、音響処理部334は、音声圧縮エンコーダである。
従って、音響処理部334は、入力音楽データをデータ
圧縮して、圧縮したデータを出力音楽データとして出力
する。再生部335は、音響処理部334からの出力音
楽データを再生する。
【0065】なお、本実施形態において、感性表現は、
ジャンル名ごとに感性表現の種類を変えてもよい。
【0066】なお、本実施形態においては、各音響処理
パラメータは、それぞれ、1種類の感性表現値に基づい
て決定されるものであった。ここで、他の実施形態にお
いては、各音響処理パラメータは、複数の感性表現値に
基づいて決定されるものであってもよい。
【0067】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。第4の実施形態においても、装置全体の構成
は、図1に示す第1の実施形態と同様であるので、以下
の説明では図1を援用することとし、装置全体の図示を
省略する。
【0068】図12は、第4の実施形態に係る音楽信号
処理装置の演算部3の詳細な構成を示すブロック図であ
る。図12において、演算部3は、特徴量検出部341
と、ジャンル情報決定部342と、処理帯域決定部34
3と、パラメータ決定部344と、音響処理部345
と、再生部346とを備えている。なお、第4の実施形
態では、特徴量検出部341、処理帯域決定部343お
よびパラメータ決定部344の動作が第1の実施形態と
異なっている。従って、以下において、特徴量検出部3
41、処理帯域決定部343およびパラメータ決定部3
44の動作を中心に、演算部3の動作を説明する。な
お、本実施形態において、音響処理部334は、第1の
実施形態と同様、音声圧縮エンコーダであるとする。
【0069】特徴量検出部341は、音楽データ入力部
1から入力される入力音楽データから、特徴量を検出す
る。また、本実施形態においては、特徴量検出部341
は、音楽データ入力部1から入力される入力音楽データ
に基づき、入力音楽データのサンプリング周波数を検出
する。検出された入力音楽データのサンプリング周波数
は、処理帯域決定部343およびパラメータ決定部34
4に出力される。
【0070】ジャンル情報決定部342は、特徴量検出
部341により検出された特徴量に基づき、ジャンル名
を決定する。本実施形態においては、ジャンル情報決定
部342は、ジャンル名のみを決定し、パターン番号の
決定を行わない。すなわち、本実施形態においては、ジ
ャンル情報は、ジャンル名のみからなる。ジャンル名の
決定は、ジャンル情報決定部342において予め用意さ
れている特徴量/ジャンル名変換テーブルを参照するこ
とにより行われる。本実施形態における特徴量/ジャン
ル名変換テーブルは、図4に示す第1の実施形態におけ
る特徴量/ジャンル名変換テーブルと同様のテーブルで
ある。以上のように決定されたジャンル名は、処理帯域
決定部343に出力される。
【0071】処理帯域決定部343は、ジャンル情報決
定部342からの入力があった場合、ユーザに対して感
性表現値の入力を要求する。具体的には、処理帯域決定
部343は、表示部5に各感性表現値の入力を促す表示
を表示させる。ユーザ入力部2は、ユーザの指示に従
い、感性表現値を入力する。ユーザ入力部2からの入力
があった場合、処理帯域決定部343は、ジャンル情報
決定部342により決定されたジャンル名と、特徴量検
出部341により検出された入力音楽データのサンプリ
ング周波数と、ユーザ入力部2から入力された感性表現
値とに基づき、処理帯域を決定する。ここで、処理帯域
とは、音響処理の対象となる周波数帯域をいう。なお、
処理帯域は、処理帯域の中心周波数によって表現され
る。ここで、処理帯域の決定は、処理帯域決定部343
において予め用意されている感性表現値/処理帯域変換
テーブルを参照することにより行われる。以下、感性表
現値/処理帯域変換テーブルについて説明する。
【0072】図13は、図12に示す処理帯域決定部3
43において予め用意されている感性表現値/処理帯域
変換テーブルの一例を示す図である。図13のように、
感性表現値/処理帯域変換テーブルは、ジャンル名、感
性表現値およびサンプリング周波数と、処理帯域とを対
応付けるものである。図13において、A〜Dは、感性
表現を意味する。本実施形態において、A〜Dは、第2
の実施形態と同様に、それぞれ、低音の豊かさ度、低音
のしまり度、ボーカルの明瞭度、高音の空気感度を意味
する。また、図13において、Fsは、入力音楽データ
のサンプリング周波数を表す。例えば、ジャンル名がロ
ックで、Fs=44.1(kHz)、A=2、B=1、
C=2、D=3である場合、処理帯域は、0.055、
0.08、1.0、1.2、11、13(kHz)に決
定される。なお、これらの数値は、処理帯域の中心周波
数を示す。以上のように決定された処理帯域は、パラメ
ータ決定部344に出力される。
【0073】パラメータ決定部344は、特徴量検出部
341により検出された入力音楽データのサンプリング
周波数と、処理帯域決定部343により決定された周波
数帯域とに基づいて、音響処理パラメータを決定する。
ここで、前述のように、音響処理部345は、第1の実
施形態と同様、音声圧縮エンコーダであるので、本実施
形態において用いられる音響処理パラメータは、エンコ
ードパラメータである。ただし、本実施形態において用
いられるエンコードパラメータは、第1〜第3の実施形
態において用いられたasb〜dsbとは異なるもので
ある。asb〜dsbと区別するため、本実施形態にお
いて用いられるエンコードパラメータを、esbと表
す。音響処理パラメータの決定は、パラメータ決定部3
44において予め用意されている処理帯域/パラメータ
変換テーブルを参照することにより行われる。以下、処
理帯域/パラメータ変換テーブルについて説明する。
【0074】図14は、入力データのサンプリング周波
数ごとに決められた、スケールファクタバンドと入力デ
ータの周波数との対応関係を示す図である。図14にお
いて、Fsは、入力データのサンプリング周波数を表
し、SFBは、スケールファクタバンドを表す。図14
のように、スケールファクタバンドと入力データの周波
数との対応関係は、入力データのサンプリング周波数に
より変化する。図14に示す対応関係を用いて、パラメ
ータ決定部344において用いられる処理帯域/パラメ
ータ変換テーブルは作成される。
【0075】図15は、図12に示すパラメータ決定部
344において予め用意されている処理帯域/パラメー
タ変換テーブルの一例を示す図である。図15のよう
に、処理帯域/パラメータ変換テーブルは、入力音楽デ
ータのサンプリング周波数および処理帯域決定部343
により決定された処理帯域と、音響処理パラメータであ
るスケールファクタバンド(esb)の値とを対応付け
るものである。図15において、処理帯域の欄に示され
る数値は、処理帯域の中心周波数を示す。また、図15
において、Fsは、入力音楽データのサンプリング周波
数を示す。
【0076】図15において、処理帯域の中心周波数
は、処理帯域決定部343から入力された処理帯域の中
心周波数に近い方の中心周波数が選択され、処理帯域決
定部343から入力された処理帯域の中心周波数が中間
値である場合、値が小さい方の中心周波数が選択され
る。例えば、入力音楽データのサンプリング周波数が4
4.1(kHz)で、処理帯域の中心周波数が225
(Hz)である場合、音響処理パラメータは、esb=
2に決定される。なお、処理帯域決定部343から入力
された処理帯域の中心周波数が複数である場合、複数の
スケールファクタバンドの値が決定される。以上のよう
に決定された音響処理パラメータは、音響処理部345
に出力される。
【0077】音響処理部345は、パラメータ決定部3
44により決定された音響処理パラメータに従い、音響
処理を行う。なお、前述のように、本実施形態におい
て、音響処理部345は、音声圧縮エンコーダである。
従って、音響処理部345は、入力音楽データをデータ
圧縮して、圧縮したデータを出力音楽データとして出力
する。再生部346は、音響処理部345からの出力音
楽データを再生する。
【0078】なお、第1〜第4の実施形態において、音
響処理部が音声圧縮エンコーダである場合について説明
したが、音響処理部は上記に限るものではない。音響処
理部は、例えば、グラフィックイコライザー、コンプレ
ッサー、トーンコントロール、ゲインコントロール、リ
バーブ、ディレイ、フランジャーもしくはノイズリダク
ション等のような音質補正処理、クロスフェード等のよ
うな波形編集処理、または、電子すかしデータエンベッ
ダ等のような音声埋め込み処理を行うものであってもよ
い。
【0079】また、第1〜第4の実施形態においては、
音響処理パラメータは、音声圧縮エンコーダにおいて音
質を調整するために用いられるスケールファクタバンド
であったが、音響処理パラメータは上記に限るものでな
い。例えば、音声圧縮エンコーダの音響処理パラメータ
として、ブロックスイッチにおけるロングショート判断
閾値、量子化部の割り当て方法、ビットリザーバ、トー
ン成分の判定条件、左右チャンネル相関判定閾値等を用
いてもよい。さらに、音響処理部345が音声圧縮エン
コーダ以外の場合には、例えば、フィルタの種類(ロー
パスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタ
等)、グラフィックイコライザーの定数(Q、中心周波
数、dB)、ゲイン、量子化ビット数、サンプリング周
波数、チャンネル数、フィルタ帯域、残響時間、遅延時
間、直接音間接音パワー比率、または、ウォーターマー
ク埋め込みの程度(深さ、頻度)等を音響処理部の音響
処理パラメータとして用いてもよい。
【0080】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。第5の実施形態においても、装置全体の構成
は、図1に示す第1の実施形態と同様であるので、以下
の説明では図1を援用することとし、装置全体の図示を
省略する。
【0081】図16は、第5の実施形態に係る音楽信号
処理装置の演算部3の詳細な構成を示すブロック図であ
る。図16において、演算部3は、特徴量検出部351
と、パラメータ決定部352と、音声圧縮エンコーダ3
53と、デコーダ354と、出力音響特性検出部355
と、比較部356と、再生部357とを備えている。以
下、各部の詳細について説明するとともに、演算部3の
動作を説明する。
【0082】特徴量検出部351は、音楽データ入力部
1から入力される入力音楽データから、特徴量を検出す
る。本実施形態における特徴量は、入力音楽データのサ
ンプリング周波数である。特徴量検出部351により検
出された特徴量は、パラメータ決定部352へ出力され
る。また、特徴量検出部351は、DFTを行うことに
より周波数帯域ごとの短時間平均パワー値を検出し、比
較部356へ出力する。
【0083】入力音楽データが最初に演算部3に入力さ
れた場合、上記のように特徴量検出部351からパラメ
ータ決定部352へ特徴量が出力される。この場合、パ
ラメータ決定部352は、予め定められている既定値
を、音響処理パラメータとして決定する。ここで、本実
施形態における音響処理パラメータは、第4の実施形態
におけるesbで示されるスケールファクタバンドであ
る。パラメータ決定部352が最初に音響処理パラメー
タを決定した後、比較部356から入力があった場合、
パラメータ決定部352は、特徴量検出部351からの
入力と、比較部356からの入力とに基づき、音響処理
パラメータを修正する。音響処理パラメータの修正は、
パラメータ決定部352において予め用意されている処
理帯域/パラメータ変換テーブルにより行われる。第5
の実施形態において用いられる処理帯域/パラメータ変
換テーブルは、図15に示す処理帯域/パラメータ変換
テーブルと同様のものである。以上のように決定または
修正された音響処理パラメータは、音声圧縮エンコーダ
353へ出力される。
【0084】音声圧縮エンコーダ353は、パラメータ
決定部352から音響処理パラメータが出力される度
に、出力された音響処理パラメータに従い、データ圧縮
処理を行う。音声圧縮エンコーダ353によりデータ圧
縮された出力音楽データは、再生部357およびデコー
ダ354へ出力される。
【0085】デコーダ354は、音声圧縮エンコーダ3
53が出力音楽データを出力する度に、音声圧縮エンコ
ーダ353から出力された出力音楽データをデコードす
る。出力音響特性検出部355は、デコーダ354が出
力音楽データをデコードする度に、デコーダ354から
の出力に基づき、出力音楽データの音響特性を検出す
る。具体的には、出力音響特性検出部355は、DFT
により周波数帯域ごとの短時間平均パワー値を検出し、
比較部356へ出力する。
【0086】比較部356は、特徴量検出部351およ
び出力音響特性検出部355から入力される短時間平均
パワー値を比較する。図17は、図16に示す比較部3
56における処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図17を参照して比較部356の動作を説明す
る。
【0087】まず、比較部356は、特徴量検出部35
1から、入力音楽データの短時間平均パワー値を入力す
る(ステップS21)。次に、比較部356は、出力音
響特性検出部355から、デコードされた出力音楽デー
タの短時間平均パワー値を入力する(ステップS2
2)。次に、比較部356は、入力音楽データおよび出
力音楽データについての、周波数帯域ごとの短時間平均
パワー値の差分を計算する(ステップS23)。さら
に、比較部356は、計算の結果に基づき、上記の差分
が所定レベル(例えば、1dB)以上となる周波数帯域
が検出されたか否かを判断する(ステップS24)。所
定レベルは、比較部356において予め定められてい
る。
【0088】ステップS24において、上記の差分が所
定レベル以上となる周波数帯域が検出されない場合、比
較部356は、処理を終了する。一方、上記の差分が所
定レベル以上となる周波数帯域が検出された場合、比較
部356は、検出された周波数帯域をパラメータ決定部
353に出力する(ステップS25)。ステップS25
の後、比較部356は、ステップS22の処理に戻り、
出力音響特性検出部355からの入力を待つ。比較部3
56は、ステップS24において上記の差分が所定レベ
ル以上となる周波数帯域が検出されなくなるまで、ステ
ップS22〜ステップS25の処理を繰り返す。以上に
より、比較部356により検出された周波数帯域は、パ
ラメータ決定部353に出力される。
【0089】再生部357は、最初に音声圧縮エンコー
ダ353から出力音楽データを受けたとき、音楽データ
の再生を開始する。また、再生部357は、2回目以降
に音声圧縮エンコーダ353から出力音楽データを受け
たとき、再生中である音楽データを更新する。
【0090】以上のように、第5の実施形態では、出力
音楽データが入力音楽データと大きく異なる周波数帯域
を検出し、それによって音響処理パラメータを修正す
る。音響処理が音声圧縮エンコーダである場合、音質が
劣化することが問題となる場合があるが、上記のように
音響処理パラメータを修正することにより、音声圧縮エ
ンコーダによる音質劣化を軽減することができる。
【0091】なお、以上第1〜第5の実施形態では、テ
ーブルを用いて、ジャンル名、パターン番号、感性表現
値、音響処理パラメータおよび処理帯域を導出した。こ
こで、他の実施形態においては、変換テーブルの代わり
に、計算式を用いる形態であってもよい。
【0092】また、他の実施形態においては、各変換テ
ーブルの内容は、ユーザ入力部2を用いることにより自
由に変更される形態であってもよい。これにより、再生
された音楽がユーザの所望の音質とは異なる場合、ユー
ザは、所望の音質を得ることができるように変換テーブ
ルの内容を変更することが可能となる。さらに、第2の
実施形態のように感性表現値を用いる場合、ユーザは、
希望する音質を正確に再現するように、また、容易に変
換テーブルの設定を行うことができる。
【0093】また、以上第1〜第5の実施形態におい
て、音響処理部または音声圧縮エンコーダに音楽データ
が入力される前に、前処理を行う構成であってもよい。
前処理は、音響処理部または音声圧縮エンコーダに入力
される音楽データに対して行われる。例えば、音声圧縮
エンコーダでの音声圧縮時に、エネルギーレベルの高い
帯域により多くのビット割り当てを行い、音楽的に重要
な部分の音質劣化を防ぐことを目的とする場合に、前処
理が行われる。具体的な前処理の方法として、任意の周
波数以上または任意の周波数以下の周波数成分について
エネルギーレベルを削減したり、位相成分を除去した
り、ダイナミックレンジを圧縮する方法が考えられる。
例えば、コントラバスマリンバのように低音域成分に偏
った器楽曲が入力音楽データである場合、前処理として
予めローパスフィルタを通すことが考えられる。
【0094】以上第1〜第5の実施形態において、音楽
信号処理装置は、ユーザにより音質を調整できる構成で
あってもよい。図18は、第1の実施形態の演算部3の
変形例を示す図である。18において、演算部3は、特
徴量検出部361と、ジャンル情報決定部362と、パ
ラメータ決定部363と、音響処理部364と、再生部
365と、再生データ補正部366とを備えている。な
お、図18と図2との違いは、再生データ補正部366
のみであるので、ここでは異なる部分のみを説明する。
【0095】図19は、図18に示す再生データ補正部
366において行われる処理の流れを示すフローチャー
トである。図19の処理は、再生部によるデータ再生が
開始されることにより開始される。まず、再生データ補
正部366は、ユーザに対して音質の補正の必要がある
かどうかを質問する(ステップS31)。ステップS3
1の処理は、表示部5に上記の質問を表示させることに
より行われる。ユーザは、表示部5に表示された質問に
対して、補正の要否をユーザ入力部2により入力する。
次に、再生データ補正部366は、ユーザ入力部2から
の入力に基づき、補正が必要か否かを判断する(ステッ
プS32)。ステップS3において、補正の必要がない
と判断される場合、再生データ補正部366は処理を終
了する。
【0096】一方、ステップS32において、補正の必
要があると判断される場合、再生データ補正部366
は、再生部により再生されているデータを読み込み、デ
ータのヘッダ部の内容を読み取る(ステップS33)。
ここで、音響処理部から出力され、再生部により再生さ
れるデータのヘッダ部には、テンポ、ビート、リズム、
周波数パターン、および、ジャンル情報等、再生する楽
曲の音響特性を表すデータが含まれている。次に、再生
データ補正部366は、ステップS3において読み取っ
たヘッダ部の内容を表示する(ステップS34)。すな
わち、再生データ補正部366は、ヘッダ部の内容であ
る音響特性を表すデータを、表示部5により表示させ
る。ここで、ユーザは、再生部により再生されている実
際の音と、表示部5により表示された内容とに基づき、
ユーザ入力部2を用いて補正内容の指示を入力する。例
えば、ユーザは、試聴している音と、表示部5の表示内
容から、低音域を補足する必要があると判断した場合、
所定の周波数帯域についてレベルを変更する指示を入力
する。
【0097】次に、再生データ補正部366は、ユーザ
入力部2からの入力に従い、再生部により再生されてい
るデータの音質を補正する(ステップS35)。ステッ
プS35の処理の後、再生データ補正部366は、ステ
ップS31の処理に戻り、ステップS32において補正
の必要がないと判断されるまで、上記のステップS31
〜ステップS35の処理を繰り返す。
【0098】なお、以上の説明では、音楽信号処理装置
がユーザにより音質を調整できる構成を、第1の実施形
態の変形例として説明したが、第2〜第5の実施形態に
おいても、図18に示す再生データ補正部を設けること
により、図19と同様の処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る音楽信号処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す演算部3の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図2に示す特徴量検出部311において行われ
る音響特性分析処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】図2に示すジャンル情報決定部312において
予め用意されている特徴量/ジャンル名変換テーブルの
一例を示す図である。
【図5】図2に示すジャンル情報決定部312において
予め用意されている特徴量/パターン番号変換テーブル
の一例を示す図である。
【図6】図2に示すパラメータ決定部313において予
め用意されているジャンル情報/パラメータ変換テーブ
ルの一例を示す図である。
【図7】第2の実施形態に係る音楽信号処理装置の演算
部3の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す感性表現値決定部322において予
め用意されている特徴量/感性表現値変換テーブルの一
例を示す図である。
【図9】図7に示すパラメータ決定部323において予
め用意されている感性表現値/パラメータ変換テーブル
の一例を示す図である。
【図10】第3の実施形態に係る音楽信号処理装置の演
算部3の詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示すパラメータ決定部333におい
て予め用意されているジャンル名・感性表現値/パラメ
ータ変換テーブルの一例を示す図である。
【図12】第4の実施形態に係る音楽信号処理装置の演
算部3の詳細な構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示す処理帯域決定部343において
予め用意されている感性表現値/処理帯域変換テーブル
の一例を示す図である。
【図14】入力データのサンプリング周波数ごとに決め
られた、スケールファクタバンドと入力データの周波数
との対応関係を示す図である。
【図15】図12に示すパラメータ決定部344におい
て予め用意されている処理帯域/パラメータ変換テーブ
ルの一例を示す図である。
【図16】第5の実施形態に係る音楽信号処理装置の演
算部3の詳細な構成を示すブロック図である。
【図17】図16に示す比較部356における処理の流
れを示すフローチャートである。
【図18】第1の実施形態の演算部3の変形例を示す図
である。
【図19】図18に示す再生データ補正部366におい
て行われる処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】従来の一般的な音楽信号処理装置の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1…音楽データ入力部 2…ユーザ入力部 3…演算部 4…音声出力部 5…表示部 311,321,331,341,351,361…特
徴量検出部 312,332,342,362…ジャンル情報決定部 313,323,333,344,352,363…パ
ラメータ決定部 314,324,334,345,364…音響処理部 315,325,335,346,357,365…再
生部 322…感性表現値決定部 343…処理帯域決定部 353…音声圧縮エンコーダ 354…デコーダ 355…出力音響特性検出部 356…比較部 366…再生データ補正部
フロントページの続き (72)発明者 小林 良輔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 平田 智美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D020 CE01 CE03 5D045 AB30

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音楽データに所定の音響処理を行う音楽
    信号処理装置であって、 入力される入力音楽データの音響特性を分析し、分析結
    果を出力する分析部と、 前記分析部による分析結果に応じて、前記所定の音響処
    理による出力音質を調整する音響処理パラメータを決定
    するパラメータ決定部と、 前記パラメータ決定部により決定された音響処理パラメ
    ータに従い、前記入力音楽データに対して前記所定の音
    響処理を行う音響処理部とを備える、音楽信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記分析部は、 前記分析結果として、前記入力音楽データの内容につい
    ての特徴を示す特徴量を検出する特徴量検出部と、 前記特徴量検出部により検出された特徴量を、当該特徴
    量と異なる指標であり、人間がより理解しやすい指標に
    より表現する中間データを生成する中間データ生成部と
    を含み、 前記パラメータ決定部は、前記中間データ生成部により
    生成された前記中間データに基づいて、前記音響処理パ
    ラメータを決定することを特徴とする、請求項1に記載
    の音楽信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記中間データは、前記前記入力音楽デ
    ータが分類されるジャンルを示すジャンル情報であるこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の音楽信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記中間データは、楽曲の音質について
    ユーザの心理量を示す感性表現値であることを特徴とす
    る、請求項2に記載の音楽信号処理装置。
  5. 【請求項5】 楽曲の音質についてユーザの心理量を示
    す感性表現値の入力をユーザから受け付けるユーザ入力
    部をさらに備え、 前記パラメータ決定部は、前記ユーザ入力部に入力され
    た感性表現値と、前記中間データ生成部により生成され
    たジャンル情報とに基づいて、前記音響処理パラメータ
    を決定することを特徴とする、請求項3に記載の音楽信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ユーザ入力部は、前記中間データ生
    成部により生成されたジャンル情報が示すジャンルに応
    じて、異なるタイプの前記感性表現値の入力を受け付け
    ることを特徴とする、請求項5に記載の音楽信号処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記音響処理部は、前記入力音楽データ
    に対してデータ圧縮処理を行う音声圧縮エンコーダであ
    り、 前記音声圧縮エンコーダからの出力をデコードし、デコ
    ード済みデータを生成するデコーダと、 前記入力音楽データの音響特性と前記デコード済みデー
    タの音響特性とを比較し、それによって前記音響処理パ
    ラメータを修正すべき周波数帯域を検出する比較部とを
    さらに備え、 前記パラメータ決定部は、前記比較部により検出された
    周波数帯域に基づいて、当該周波数帯域に対応する前記
    音響処理パラメータを修正することを特徴とする、請求
    項1に記載の音楽信号処理装置。
  8. 【請求項8】 音楽データに所定の音響処理を行う音楽
    信号処理方法であって、 入力される入力音楽データの音響特性を分析し、分析結
    果を出力する分析ステップと、 前記分析ステップの分析結果に応じて、前記所定の音響
    処理による出力音質を調整する音響処理パラメータを決
    定するパラメータ決定ステップと、 前記パラメータ決定ステップで決定した音響処理パラメ
    ータに従い、前記入力音楽データに対して前記所定の音
    響処理を行う音響処理ステップとを備える、音楽信号処
    理方法。
  9. 【請求項9】 前記分析ステップは、 前記分析結果として、前記入力音楽データの内容につい
    ての特徴を示す特徴量を検出する特徴量検出ステップ
    と、 前記特徴量検出ステップで検出された特徴量を、当該特
    徴量と異なる指標であり、人間がより理解しやすい指標
    により表現する中間データを生成する中間データ生成ス
    テップとを含み、 前記パラメータ決定ステップは、前記中間データ生成ス
    テップで生成された前記中間データに基づいて、前記音
    響処理パラメータを決定することを特徴とする、請求項
    8に記載の音楽信号処理方法。
  10. 【請求項10】 前記中間データは、前記入力音楽デー
    タが分類されるジャンルを示すジャンル情報であること
    を特徴とする、請求項9に記載の音楽信号処理方法。
  11. 【請求項11】 前記中間データは、楽曲の音質につい
    てユーザの心理量を示す感性表現値であることを特徴と
    する、請求項9に記載の音楽信号処理方法。
  12. 【請求項12】 楽曲の音質についてユーザの心理量を
    示す感性表現値の入力をユーザから受け付けるユーザ入
    力ステップをさらに備え、 前記パラメータ決定ステップは、前記ユーザ入力ステッ
    プで入力された感性表現値と、前記中間データ生成ステ
    ップで生成したジャンル情報とに基づいて、前記音響処
    理パラメータを決定することを特徴とする、請求項10
    に記載の音楽信号処理方法。
  13. 【請求項13】 前記ユーザ入力ステップは、前記中間
    データ生成ステップで生成したジャンル情報が示すジャ
    ンルに応じて、異なるタイプの前記感性表現値の入力を
    受け付けることを特徴とする、請求項12に記載の音楽
    信号処理方法。
  14. 【請求項14】 前記音響処理ステップは、前記入力音
    楽データに対してデータ圧縮処理を行い、それによって
    圧縮済みデータを生成し、 前記圧縮済みデータをデコードし、デコード済みデータ
    を生成するデコード済みデータ生成ステップと、 前記入力音楽データの音響特性と前記デコード済みデー
    タの音響特性とを比較し、それによって前記音響処理パ
    ラメータを修正すべき周波数帯域を検出する比較部ステ
    ップとをさらに備え、 前記パラメータ決定ステップは、前記比較ステップで検
    出した周波数帯域に基づいて、当該周波数帯域に対応す
    る前記音響処理パラメータを修正することを特徴とす
    る、請求項8に記載の音楽信号処理方法。
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