JPH06347751A - マトリクス型表示装置 - Google Patents

マトリクス型表示装置

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JPH06347751A
JPH06347751A JP13784393A JP13784393A JPH06347751A JP H06347751 A JPH06347751 A JP H06347751A JP 13784393 A JP13784393 A JP 13784393A JP 13784393 A JP13784393 A JP 13784393A JP H06347751 A JPH06347751 A JP H06347751A
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JP
Japan
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matrix
display
voltage
equation
frame
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Application number
JP13784393A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamazoe
博司 山添
Hiroyuki Onishi
博之 大西
Atsumasa Naitou
温勝 内藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特定走査側電圧ハ゜ターンを決定する駆動の電圧集
中を防ぎフレームレスホ゜ンスを削減する。 【構成】各要素が4値以上の直交行列のN次正方変換行列
Hの発生器を備え、1フレームの表示ハ゜ターンに対応するN行M列の
表示行列Aを行列Aの行及び列が、表示装置の行及び列に
この順に対応するように、2値表示の際、完全ON画素に-1
を、完全OFF画素に+1を対応させ、行列の乗法によりH・A=B
表示行列Aを変換し、変換表示行列Bを得、1フレーム期間TをN
個のスロットに分割し、1フレーム期間T=tn−t0で、t0〜t1
……、tn-1〜tn、のタイミンク゛で全画素への印加電圧を更新
する際、タイミンク゛ti-1〜tiにおいて、走査線及び信号電
極、個々に指定された電圧をしかも全体同時に走査電圧
及び信号電圧を印加し、この際k行の走査線には前記変換
行列Hのk列、i行の数値、Hikに比例した走査電圧を印加
し、j番目の信号電極には同一タイミンク゛で前記変換表示行列
Bのうち、i行目、j列目の数値Bijに比例した信号電圧を印
加して表示をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階調表示可能なマトリ
クス型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置等、表示装置は、マン・マ
シーン・インターフェースとして、重要な技術である。
特に、最近、コンピューター端末等において、ダウン・
サイジングの意味からも、液晶表示装置は必須となって
きた。そのうちでも、マトリクス型単純液晶表示装置
は、価格等が妥当な範囲にあり幅広く使われようとして
いる。
【0003】従来、これらマトリクス型単純液晶表示装
置の駆動法は、電圧平均化法にのっとり、走査線の線順
次走査が使われている。この方法においては、数学的に
は、以下の様に考えられる。各瞬間に一本の走査線を選
ぶことは、全体として直交関数を発生させることに相当
し(関数間の積を妥当に定義して)、しかも、可能な有
限の表示パターン、ここでは表示装置のある一つの列の
表示に対応するベクトルを要素とする集合ないし数学的
空間に対して、この走査さるべき全体の走査線の内、一
本を選択する関数の全体は、数学的に完備したものとな
っている。
【0004】すなわち、線順次走査に対応する基底ベク
トルを考えることが出来る。ここで、全走査線数をM本
とする。従来の線順次走査に対応する基底ベクトル、こ
れは互いに直交かつ、完備である。すなわち1フレーム
内で、走査線のうち、n本目を選択している時は、 基底ベクトル{0,0,……,0,1(n個目),0,
……,0}… (#) に対応する。これらM個のベクトルは、ベクトルの積を
通常の内積で定義するとき、互いに直向しているのがわ
かる。また、表示さるべき、表示パネルの各列の画素の
状態(この1フレーム内で、ONであるか、OFFであ
るかの状態−例えば、ONであれば−1に対応させ、O
FFなら+1に対応させる)を、M次のベクトルで表現
するとき、常にM個の基底ベクトル(#)の一次結合で
表せる。このベクトルを要素とする空間に対して、M個
のベクトル(#)は、完備である。すなわち、知らず知
らず、今まで、直交関数を使って、走査線全体に電圧を
与え、駆動していたのである。
【0005】この駆動法は、従来、すべてに用いられて
きた。この方法は、いわゆる電圧平均化法、またはアル
ト・プレシコ法といわれるものである。なお、数学的に
有限要素を包含する関数空間の、各要素の直交完備なベ
ース関数による展開等は、「解析概論」、高木貞治著、
岩波書店刊に詳しく、また、電圧平均化法については
「液晶エレクトロニクスの基礎と応用」、佐々木昭夫
編、オーム社刊に詳しく、行列論については、「行列と
行列式」、浅野啓三著、共立出版刊に詳しく述べられて
いる。
【0006】さらに、最近、他の直交、完備な数学的空
間理論を使って、駆動法が工夫されている。例えば、T.
J.Scheffer 他 SID 92 DIGEST pp228。これは、ウオル
シューアダマール変換理論を使ったものである。ここに
おいて、画素にかかる電圧は、線順次のいわゆる電圧平
均化法に比べて、電圧波高値は下げられ、この点から、
クロストークやフレームレスポンスが、幾分削減しうる
という優位点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち再度述べる
と、最近コンピューター端末等に使われる液晶表示装置
において、高品位表示の要求が現実のものとなってき
た。これらの液晶表示装置においては、STN等、単純
モードの液晶表示装置が主に使われている。これらの液
晶表示装置には、表示において、クロストーク現象等、
表示の質の低下が見られるが、現状では仕方なく使われ
ている。
【0008】その際用いられる駆動法として、まず、い
わゆる電圧平均化法、すなわちアルト・プレシコ法につ
いて述べる。この方法は以下に述べる問題点もあいまっ
て、すなわち、クロストークやフレームレスポンスの故
に、中間調表示においては、問題が多い。現実には、1
6階調程度が精一杯である。なぜなら、上記の故に、表
示においてコントラストがとれず、16以上の多階調に
しても、意味が無いのが実状である。
【0009】高速STNにおいては、液晶の動きは、電
圧平均化法の想定からはずれ、電圧の波高値に若干、応
答する。この場合、黒レベルも、半選択電圧への液晶の
応答のため、黒状態において若干光が漏れる。すなわち
コントラストは期待に比べて、かなり劣るようになる。
従来の線順次走査において、比較的波高値の大きい選択
された走査線に加わる走査電圧のため、しかも、1フレ
ームに一度、瞬時に比較的大電圧が加わるため、明るさ
は液晶の高速応答のため、1フレーム内で一瞬明るくな
り、あとすぐ暗くなる。通常の液晶表示では、液晶の緩
慢な動きのため、瞬時の大電圧パルスにより明るくなる
と、この状態は1フレーム以上保持される。これらの、
液晶表示の振舞いはいわゆるフレームレスポンスに由来
する(フレームレスポンスとは、いままで述べてきたよ
うな現象を言う)。
【0010】この様な事態をある程度避けるため、すな
わち、表示の質を上げるため、以下の工夫が提案されて
いる。
【0011】すなわち、種々の直交、完備な数学的空間
理論を使った新しい駆動法が工夫されている。例えば、
上述した、T.J.Scheffer 他 SID 92 DIGEST pp228であ
る。すなわち、この方法では、駆動の際、1フレーム内
で、各画素にかかる実効電圧を分散させており、従っ
て、クロストークやフレームレスポンスの削減、ひいて
は画質の向上に寄与している。この方法は、思想をウオ
ルシューアダマール変換に依拠しており、根底のアダマ
ール行列が使われる。次にそれに付いて説明する。 ま
ず、N次ウオルシュ−アダマール変換行列Wについて述
べる。N次ウオルシュ−アダマール変換行列Wについて
は、 N=2w なる、自然数が存在するNについて、行列Wの構成法が
知られている。勿論、ユニタリー性は W・tW=tW・W=E 行列Wの各要素は、1または−1のみで構成される。勿
論、行列Wは正方行列であるこの方法は、前記フレーム
レスポンスやクロストークを一般には削減する。すなわ
ち、一般の表示パターンではコントラストは向上し、1
6以上の多階調が現実的と思われる環境を作った。
【0012】しかしながら、特殊パターンにはまだ問題
を残している。実際、チェッカーパターンの表示や、罫
線パターンの表示等、よく使うパターンにおいて、駆動
電圧が著しく高くなる問題がある。すなわち、実効電圧
の集中が起る。これは、ウオルシュ関数に、チェッカー
や罫線に似た関数が存在するためである。これらのパタ
ーン表示の局面においては、フレームレスポンスや、ク
ロストークの改善は期待されない。
【0013】本発明は、このような従来の技術の課題を
考慮し、表示の質がよく、しかも中間調データをきれい
に表示できるマトリクス型表示装置を提供することを目
的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、各要素が、0
以外に4値もしくは4値以上からなる直交行列であるN
次の正方の変換行列Hの発生器を備え、1フレームの表
示パターンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの
行及び列が、マトリクス表示装置の行及び列にこの順に
対応するように、2値表示の際、完全ON画素には−1
が、完全OFF画素には+1が対応するように定義し、
行列の乗法により、 H・A=B 表示行列Aを変換して、変換表示行列Bを得、1フレー
ム期間TをN個のスロットに分割し、1フレーム期間T
=tn−t0において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3
……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧
を更新するにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、
走査線、及び信号電極、個々に指定された電圧を、しか
も全体、同時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この
際、k行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の
数値、Hikに比例した走査電圧を印加し、j番目の信号
電極には同一タイミングで前記変換表示行列Bのうち、
i行目、j列目の数値Bijに比例した信号電圧を印加し
て、表示をなすようなマトリクス型表示装置を提供す
る。
【0015】このような直交行列Hは、kの絶対値を√
2より小の正の実数とする時、各要素として、 G11=k、 G12=G21=√(2−k×k)、 G22=−k、 となるような2次直交行列Gを、αを0でない、また±
1でない実数、Uを任意の直交行列として、(数7)、
(数8)又は、(数9)
【0016】
【数7】
【0017】
【数8】
【0018】
【数9】
【0019】を反復して用い、拡張して得られる。
【0020】また本発明は、kの絶対値を√2より小の
正の実数とする時、各要素が、0以外に、4値すなわ
ち、k、√(2−k2)、−√(2−k2)、−k、から
なる直交行列であるN次の正方の変換行列Hの発生器を
備え、1フレームの表示パターンに対応するN行M列の
表示行列Aを行列Aの行及び列が、マトリクス表示装置
の行及び列にこの順に対応するように、2値表示の際、
完全ON画素には−1が、完全OFF画素には+1が対
応するように定義し、行列の乗法により、 H・A=B 表示行列Aを変換して、変換表示行列Bを得、1フレー
ム期間TをN個のスロットに分割し、1フレーム期間T
=tn−t0において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3
……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧
を更新するにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、
走査線、及び信号電極、個々に指定された電圧を、しか
も全体、同時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この
際、k行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の
数値、Hikに比例した走査電圧を印加し、j番目の信号
電極には同一タイミングで前記変換表示行列Bのうち、
i行目、j列目の数値Bijに比例した信号電圧を印加し
て、表示をなすようなマトリクス型表示装置である。
【0021】このような直交行列Hは、kの絶対値を√
2より小の正の実数とする時、各要素として、 G11=k、 G12=G21=√(2−k×k)、 G22=−k、 となるような2次直交行列Gを、Uを任意の直交行列と
して、(数10)、(数11)又は、(数12)
【0022】
【数10】
【0023】
【数11】
【0024】
【数12】
【0025】を反復して用い、拡張して得られる。
【0026】また、フレーム毎に、走査側電位と信号側
電位を反転させるのが望ましい。
【0027】
【作用】ここにおいて、行列の行、列の定義は、数学で
なされているものとし、マトリクス形表示装置のパネル
における行と、列の定義は、走査線に行を対応させ、信
号線に列を対応させる。
【0028】本発明は、一部は実効値応答するマトリク
ス型表示装置に、本質的に関係している。
【0029】任意の次数を持つ直交(完備に自動的にな
る)性を有する列ベクトルないし行ベクトルからなる正
方行列において、構成する各ベクトルの要素として、含
む0の個数を同一とすると、勿論、このようなベクトル
の長さは等しい。ベクトルの長さとは、ベクトル自身と
の内積の平方根と定義されている。
【0030】ウオルシュ関数(アダマール行列Wの列ベ
クトルないし行ベクトルで表されるものを、このように
も称する)は、各要素は+1と−1の2値のみからな
る。このような行列は、数学的にはこの種のもののみで
ある。
【0031】発明者は、表示装置の場合には、各要素
が、4値、ないし4値以上の値を持ち得る直交行列ない
し、直交した基底ベクトルを考える方が、自由度を増す
と考えた。数学的には、各要素が4値、ないし4値以上
を取り得る、直交完備な空間の基底ベクトルの構成法は
十分は、明らかにされていない。
【0032】ウオルシュ関数を用いた駆動においは、全
体的には、従来のアルトプレシコ法より優れているが、
例えば以下のような場合に不都合が生じる。
【0033】すなわち、ウオルシュ関数を用いた駆動で
は、OA用途の表示によく出て来るベタ表示や縦罫線
{この際は表示行列Aの対応する列ベクトルは(+1,
+1,……,+1)である}の場合、印加電圧が集中
し、結果として、この時の駆動電圧が上がる。この際に
のみではあるが、クロストークやフレームレスポンスが
大きくなる。
【0034】これは、ウオルシュ関数には、必ず、 (+1、+1、……、+1) なる基底ベクトルが含まれ、走査側電極の各電極にこの
パターンの電圧が印加されるスロットにおいて、駆動電
圧が集中する。これは、 変換表示行列B=H・A を計算すれば、理解される。
【0035】問題は、ウオルシュ関数には、必ず、 (+1、+1、……、+1) や、(+1、−1、+1、−1、……)等、チェッカー
や、罫線等に合致した関数が含まれることである。
【0036】以上から、基底ベクトルないし直交行列=
変換行列Hの要素が、4値ないし4値以上とり得るよう
にすれば、OA等に使われる表示パターンと、変換行列
Hの行ベクトルとの合致はなく、従って、電圧実効値
は、1フレーム内の大多数のスロットに分散される。
【0037】kの絶対値を、√2より小の正の実数とす
る時、各要素として、 G11=k、 G12=G21=√(2−k×k)、 G22=−k、 となるような2次行列Gは、 Σkikjk=2×δij となり、Gは直交行列となることが理解される。しか
も、要素は3値となっていることが分かる。
【0038】つぎに、現実には(数7)〜(数12)の
拡張法を使ってGから導かれた、高次数の直交行列を用
い、表示装置は駆動される。直交行列を、(数7)〜
(数12)の拡張法により、高次の行列を得た場合、こ
の行列は直交行列であることが理解される。また、(数
7)の拡張法では、得られた直交行列は4値以上の要素
を含み得る。
【0039】かくて、OA用途の表示によく出て来るベ
タ表示や縦罫線{この際は表示行列Aの対応する列ベク
トルは(+1,+1,……,+1)である}の場合、印
加電圧が集中することがなくなり、結果として、この時
の駆動電圧が抑えられる。この際にのみではあるが、ク
ロストークやフレームレスポンスが、この場合も抑制さ
れる。
【0040】勿論、自然画の場合、このような印加電圧
の集中は現実には起きない。
【0041】また、この発明は、前述のような駆動装置
において、フレーム毎に、走査側電位と信号側電位を反
転させる。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (実施例1)図1は、本発明のマトリクス型表示装置の
一実施例であって、回路はほとんど、論理回路で組まれ
る。同図において、1は第1の240×640−フレー
ム−バッファメモリー、2は第2の240×640−フ
レーム−バッファメモリー、3は240×640画素マ
トリクス型単純液晶表示装置、4は行列要素発生RO
M、5は走査側電圧用レジスター、6は信号側情報演算
回路、7は信号側出力演算回路、8は高速ディジタル−
アナログ変換器(DAC)、9はアナログ−信号側−ド
ライバー、10はアナログ−走査側−ドライバーであ
る。また、数Nは240である。
【0043】次に、使用する256次の直交行列Hは以
下のようにして得た。2次の直交行列U1を以下に、定
義する。すなわち、 直交行列U1の(1,1)要素を、2×√(2/5)、 (1,2)要素を、√(2/5)、 (2,1)要素を、√(2/5)、 (2,2)要素を、−2×√(2/5)、 とし、α=√2として、(数7)を反復して、U2、更
に、8次のU3を得る。次に、α=1として、(数8)
を反復使用して、U4、U5、U6、U7、最後に256次
の直交行列U8を得た。直交行列U8の各要素のとり得る
値は4種以上である。この直交行列U8を以降、Hと表
す。
【0044】この、行列Hの内容が発生し得るよう、R
OM4をプログラムした。
【0045】次に、1フレームの表示パターンに対応す
るN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び列が、マトリ
クス表示装置の行及び列にこの順に対応するように、2
値表示の際、完全ON画素には−1が、完全OFF画素
には+1が対応するように、表示情報を取り込み、フレ
ーム−バッファメモリー1に貯え、以下の行列の乗法 H・A=B を演算器で行い、表示行列Aを変換して、変換表示行列
Bを得、第2のフレーム−バッファメモリー2に貯え
る。
【0046】次に、以下の過程で、液晶パネルを駆動す
るようにする。1フレーム期間TをN個のスロットに分
割し、1フレーム期間T=tn−t0において、t0
1、t1〜t2、t2〜t3、……、tn-1〜tn、のタイ
ミングで全画素への印加電圧を更新するにおいて、タイ
ミングti-1〜tiにおいて、走査線、及び信号電極、個
々に指定された電圧を、しかも全体、同時に、走査電圧
及び信号電圧を印加し、この際、k行の走査線には、前
記変換行列Hのk列、i行の数値、Hikに比例した走査
電圧を印加し、j番目の信号電極には同一タイミングで
前記変換表示行列Bのうち、i行目、j列目の数値Bij
に比例した信号電圧を印加する。この時、表示が最適と
なるように、比例を定める。計算でも、この比例定数は
評価可能出有るが、実際は実験的に精密に決める。
【0047】表示装置は、240行の走査電極しかな
く、このままでは不都合であるが、表示行列Aに16行
の走査電極を仮想的に付加し、16行分の表示も適当
に、仮想的に付加して、本実施例を実施した。
【0048】256次のアダマールを使った場合に比
べ、罫線や、チェッカー等のパターンにおいても、印加
パルス波高値はそれほど上昇せず、フレームレスポンス
もより抑圧された。また、コントラストは約50%は上
昇した。
【0049】また、フレーム毎に、走査側電圧、信号側
電圧の極性を反転させた。この方が、液晶表示装置の焼
付けが長時間表示の場合に、少ない傾向にあった。 (実施例2)400×640画素の液晶パネルを用意
し、このうち、256×640画素を表示するように、
実施例1のようなシステムを構築した。ただし、フレー
ム−バファメモリの容量は256×640のものを使っ
た。
【0050】次に、使用する256次の直交行列Hは以
下のようにして得た。2次の直交行列U1を以下に、定
義する。すなわち、 直交行列U1の(1,1)要素を、3×√(1/5)、 (1,2)要素を、√(1/5)、 (2,1)要素を、√(1/5)、 (2,2)要素を、−3×√(1/5)、 とし、(数10)を反復して、U2、U3、更に、16次
のU4を得る。次に、(数12)を反復使用して、U5、
U6、U7、最後に256次の直交行列U8を得た。直交
行列U8の各要素のとり得る値は4種である。この直交
行列U8を以降、Hと表す。
【0051】実施例1と同様に、駆動した。
【0052】256次のアダマールを使った場合に比
べ、罫線や、チェッカー等のパターンにおいても、印加
パルス波高値はそれほど上昇せず、フレームレスポンス
もより抑圧された。コントラストは約80%は上昇し
た。
【0053】また、フレーム毎に、走査側電圧、信号側
電圧の極性を反転させた。この方が、液晶表示装置の焼
付けが長時間表示の場合に、少ない傾向にあった。 (実施例3)400×640画素の液晶パネルを用意
し、このうち、256×640画素を表示するように、
実施例1のようなシステムを構築した。ただし、フレー
ム−バファメモリの容量は256×640のものを使っ
た。
【0054】次に、使用する256次の直交行列Hは以
下のようにして得た。2次の直交行列U1を以下に、定
義する。すなわち、 直交行列U1の(1,1)要素を、√(4/3)、 (1,2)要素を、√(2/3)、 (2,1)要素を、√(2/3)、 (2,2)要素を、−√(4/3)、 とし、(数10)を反復して、U2、更に、8次のU3を
得る。次に、(数11)を反復使用して、U4、U5、U
6、U7、最後に256次の直交行列U8を得た。直交行
列U8の各要素のとり得る値は4種である。この直交行
列U8を以降、Hと表す。
【0055】実施例1と同様に、駆動した。
【0056】256次のアダマールを使った場合に比
べ、罫線や、チェッカー等のパターンにおいても、印加
パルス波高値はそれほど上昇せず、フレームレスポンス
もより抑圧された。コントラストは約2倍に上昇した。
【0057】また、フレーム毎に、走査側電圧、信号側
電圧の極性を反転させた。この方が、液晶表示装置の焼
付けが長時間表示の場合に、少ない傾向にあった。
【0058】なお、上記実施例では、マトリクス型単純
液晶表示装置について述べたが、こ本発明は、電圧実効
値応答が支配的なメカニズムであるようなマトリクス型
表示装置に適用可能である。
【0059】また、本発明は、液晶表示装置に限らず、
類似の原理に基づくマトリクス型の表示装置には、適用
可能である。従来このような方法では、特定パターンの
表示においても、駆動のパルスの波高値を下げられるも
のであり、他の工学的応用にも資するところ、大なる場
合がある。
【0060】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、表示の質がよく、しかも中間調データをきれ
いに表示できるマトリクス型表示装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマトリクス型表示装置の一実施例を示
すシステムのブロック図である。
【符号の説明】
1 第1の240×640−フレーム−バッファメモリ
ー 2 第2の240×640−フレーム−バッファメモリ
ー 3 240×640画素マトリクス型単純液晶表示装置 4 行列要素発生ROM 5 走査側電圧用レジスター 6 信号側情報演算回路 7 信号側出力演算回路 8 高速ディジタル−アナログ変換器(DAC) 9 アナログ−信号側−ドライバー 10 アナログ−走査側−ドライバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各要素が、0以外に4値もしくは4値以
    上からなる直交行列であるN次の正方の変換行列Hの発
    生器を備え、1フレームの表示パターンに対応するN行
    M列の表示行列Aを行列Aの行及び列が、マトリクス表
    示装置の行及び列にこの順に対応するように、2値表示
    の際、完全ON画素には−1が、完全OFF画素には+
    1が対応するように定義し、行列の乗法により、 H・A=B 表示行列Aを変換して、変換表示行列Bを得、1フレー
    ム期間TをN個のスロットに分割し、1フレーム期間T
    =tn−t0において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3
    ……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧
    を更新するにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、
    走査線、及び信号電極、個々に指定された電圧を、しか
    も全体、同時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この
    際、k行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の
    数値、Hikに比例した走査電圧を印加し、j番目の信号
    電極には同一タイミングで前記変換表示行列Bのうち、
    i行目、j列目の数値Bijに比例した信号電圧を印加し
    て、表示をなすことを特徴とするマトリクス型表示装
    置。
  2. 【請求項2】kの絶対値を√2より小の正の実数とする
    時、各要素として、 G11=k、 G12=G21=√(2−k×k)、 G22=−k、 となるような2次直交行列Gを、αを0でない、また±
    1でない実数、Um+1、Umを任意の直交行列として、
    (数1)、(数2)又は、(数3) 【数1】 【数2】 【数3】 を反復して用い、拡張して得られる、直交行列Hを用い
    ることを特徴とする請求項1記載のマトリクス型表示装
    置。
  3. 【請求項3】 kの絶対値を√2より小の正の実数とす
    る時、各要素が、0以外に、4値すなわち、k、√(2
    −k2)、−√(2−k2)、−k、からなる直交行列で
    あるN次の正方の変換行列Hの発生器を備え、1フレー
    ムの表示パターンに対応するN行M列の表示行列Aを行
    列Aの行及び列が、マトリクス表示装置の行及び列にこ
    の順に対応するように、2値表示の際、完全ON画素に
    は−1が、完全OFF画素には+1が対応するように定
    義し、行列の乗法により、 H・A=B 表示行列Aを変換して、変換表示行列Bを得、1フレー
    ム期間TをN個のスロットに分割し、1フレーム期間T
    =tn−t0において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3
    ……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧
    を更新するにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、
    走査線、及び信号電極、個々に指定された電圧を、しか
    も全体、同時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この
    際、k行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の
    数値、Hikに比例した走査電圧を印加し、j番目の信号
    電極には同一タイミングで前記変換表示行列Bのうち、
    i行目、j列目の数値Bijに比例した信号電圧を印加し
    て、表示をなすことを特徴とするマトリクス型表示装
    置。
  4. 【請求項4】kの絶対値を√2より小の正の実数とする
    とき、各要素として、 G11=k、 G12=G21=√(2−k×k)、 G22=−k、 となるような2次直交行列Gを、Um+1、Umを任意の直
    交行列として、(数4)、(数5)又は、(数6)を、 【数4】 【数5】 【数6】 反復して用い、拡張して得られる、直交行列Hを用いる
    ことを特徴とする請求項3記載のマトリクス型表示装
    置。
  5. 【請求項5】 フレーム毎に、走査側電位と信号側電位
    を反転させることを特徴とする請求項1記載のマトリク
    ス型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6252572B1 (en) 1994-11-17 2001-06-26 Seiko Epson Corporation Display device, display device drive method, and electronic instrument

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