JPH06347519A - タイミング発生方法及びタイミング発生装置 - Google Patents

タイミング発生方法及びタイミング発生装置

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JPH06347519A
JPH06347519A JP5135677A JP13567793A JPH06347519A JP H06347519 A JPH06347519 A JP H06347519A JP 5135677 A JP5135677 A JP 5135677A JP 13567793 A JP13567793 A JP 13567793A JP H06347519 A JPH06347519 A JP H06347519A
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JP
Japan
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timing
sub
main
cycle
signal
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JP5135677A
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Shuhei Kawasaki
修平 川崎
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Asia Electronics Co
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Asia Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主テストパターンと同様に、副テストパター
ンの周期を独立にプログラムできるようにして自由度を
高め、かつプログラムの可読性を良くする。 【構成】 主制御回路11の主タイミング制御信号によ
って主タイミング発生器13から主テスト周期を決定す
る主タイミング信号を発生する。この主タイミング側と
同様にして副タイミング側も、副制御回路12を新規に
設けて、その副タイミング信号によって副タイミング発
生器14から副テスト周期を決定する副タイミング信号
を発生する。副タイミング発生器14は、主制御回路1
1により起動制御されるが、起動制御以外は、副制御回
路12によって独自に制御され、その制御は副タイミン
グ信号に同期して行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリテスタのタイミ
ング発生方法及びタイミング発生装置に係り、特に、主
テストパターンの周期を決定する主タイミング信号の発
生周期と、その主タイミング信号に同期して起動され副
テストパターンの周期を決定するタイミング信号の発生
周期とを制御するものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、メモリテスタのハードウェア
は、図6に示すように、マスタクロック発生器1、パタ
ーン発生器2、フォーマットコントロール3、ドライバ
4、コンパレータ5、デジタルコンパレータ6、フェイ
ル解析メモリ7、そしてこれらを統括制御するCPU8
で主に構成される。
【0003】ところで、パターン発生器(APLG:ALgorit
hmic Pattern Generator)2は、マスタクロック発生器
1で作られたマスタクロックに基づいて、プログラムが
実行するテストパターンを発生するもので、被測定メモ
リ(MUT)9の機能試験を実行するのに都合のよいよ
うに構成されている。
【0004】例えば、デュアルポート用やビデオRAM
用としては、同図に示すように、このパターン発生器2
が主と副の2台(2a、2b)用意され、両ポートを同
時にかつ非同期でテストしてメモリの機能試験を行う。
そのために、パターン発生器2から主テストパターン
と、これに非同期の副テストパターンとを発生するよう
になっている。
【0005】図7はこのような従来のパターン発生器の
一部を示すもので、主テストパターンの周期を決定する
主タイミング信号と、副テストパターンの周期を決定す
る副タイミング信号とを発生するためのタイミング発生
回路を示す。主制御回路11は主タイミング発生器13
にプログラムに基づく制御信号を出力し、主タイミング
発生器13に対してタイミングオンザフライによる制御
を行って、主タイミング発生器13から任意の周期をも
つ主タイミング信号を発生する。また、副タイミング発
生器14を従属制御して、副タイミング発生器14から
主タイミング信号の任意のサイクルで起動して周期一定
の副タイミング信号を発生する。
【0006】以下、主テストパターン周期を決定する主
タイミング信号を「MRATE」といい、そのMRAT
Eに同期して起動される信号であって副テストパターン
の周期を決定するタイミング信号を「SRATE」とい
う。
【0007】図8に上記主制御回路11のプログラム例
を示す。(A)は複数用意されたタイミングセットTS
1、TS2、TS3…に各種データを設定するメインプ
ログラムであり、各タイミングセットに対してMRAT
Eの周期Rを任意に設定できるようになっている。ま
た、各タイミングセットに対してSRATEのパラメー
タ、すなわちディレイSDELAY、周期Rおよびクロ
ック数Nも設定できるようになっている。
【0008】(B)はマイクロプログラムであり(A)
のメインプログラムで宣言したニーモニックコード(T
S1、TS2、TS3…)値をコールしてマイクロパタ
ーンを作成するものである。その作成方法は、例えば図
に示すように、各”NOP”コマンドに、メインプログ
ラムで定義したタイミングセットTS値を記述していく
ことによりMRATEの周期を選択し、また”L”コマ
ンドを記述したMRATEサイクルでSRATEを起動
し、”STOP”コマンドでMRATEサイクルを終了
させるようになっている。このようなプログラムを制御
回路11内に組み込むことにより、図9のタイミング信
号が作成されるようになっている。
【0009】図9は、上記タイミング発生回路から発生
するMRATE(A)とSRATE(B)のタイミング
チャートを示す。MRATEのタイミング選択は、主制
御回路11のプログラム制御に基づいてリアルタイミン
グ(オンザフライ)で行うことができる。SRATEは
L信号(C)で起動され、その起動はMRATEの任意
のサイクルで行うことができるが、タイミング選択はオ
ンザフライで行うことはできない。何故なら、DELA
Yやクロック数と同様にSRATEの周期Rは、上記サ
イクルでのタイミングセットに定義された値に固定され
てしまうからである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術には
次のような問題があった。
【0011】(1)本来、テストパターンに設定できる
タイミングの自由度はMRATEにせよ、SRATEに
せよ大きいほど良い。この点で、MRATEの周期は独
自プログラムによりオンザフライで任意に可変すること
ができるが、SRATEの周期は、MRATE側のプロ
グラムにより制御されているため、オンザフライで可変
させることができない。
【0012】具体的には、タイミングセットTS1のサ
イクルで起動されるSRATEは、周期40NS一定の
パルスが4発出るよう決められているため、4発の途中
でパルス周期を変えることはできない。SRATEは全
てMRATEに従属し、独自に設定することができない
のである。
【0013】(2)クロックの数とプログラムのステッ
プ数との間に直接的な関係がないため可読性が悪く、プ
ログラムの設計が容易でない。SRATE情報は、メイ
ンプログラムで設定されるMRATE側の情報の中に組
み込まれているため、マイクロプログラムを見ただけで
はSRATEパルスが何発出るのか分からず、メインプ
ログラムを併用しなければ解読できない。
【0014】具体的には、図8(B)において、SRA
TEは、コマンド”L”が記述されたメインプログラム
側のタイミングセットTS1の値が選択されているた
め、(A)を見ることによってクロック数が4であるこ
とが初めてわかるが、マイクロプログラムを見ただけで
はパルスが何発出るのか分からない。
【0015】(3)また、コマンド”L”の記述箇所を
ミスプログラムしたときSRATEが大幅に変ってしま
うが、間違いに気付きにくい。具体的には、誤って”
L”信号の記述箇所を1ステップ下のタイミングセット
TS3の所に記述してしまうと、本来、周期40NSの
SRATEパルスが4発出るべきところ、30NSのパ
ルスが6発出てしまうということになり、このミスはマ
イクロプログラムを見ただけでは発見できない。このよ
うなミスを予め防止するためには、常時、タイミングチ
ャートを厳密に追っていく必要が生じるため、煩雑なプ
ログラム作業を強いられる。
【0016】(4)さらに、プログラムではJUMPコ
マンドを使ってLOOPを組むことも可能であるが、マ
イクロプログラムのステップ数と発生するSRATEの
サイクル数が合わなくなるため、プログラムが分かり難
くなりチェックがしにくい。
【0017】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消して、プログラミングの自由度を上げるととも
に、可読性の高いプログラムを作成することが可能なタ
イミング発生方法及びタイミング発生装置を提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のタイミング発生
方法は、発生周期をプログラムにより任意に設定でき、
その発生周期により主テストの周期を決定するMRAT
Eと、そのMRATEに同期して起動され、副テストの
周期を決定するSRATEとを制御するに際して、SR
ATEの発生周期をMRATEの発生周期とは別個かつ
任意にプログラムにより設定するとともに、SRATE
のクロック数をプログラムのステップ数で記述して、S
RATEの発生周期とクロック数を、MRATEに従属
させないで独立して発生するようにしたものである。
【0019】また、本発明のタイミング発生装置は、主
テストパターンの周期を決定するMRATEと、そのM
RATEに同期して起動され副テストパターンの周期を
決定するSRATEとを発生するタイミング発生装置に
おいて、主タイミング制御信号に応じて主テストパター
ンの周期を決定するMRATEを発生する主タイミング
発生器と、副タイミング制御信号に応じて副テストパタ
ーンの周期を決定するSRATEを発生する副タイミン
グ発生器と、主タイミング発生器の起動制御及びタイミ
ングオンザフライの制御を行う主タイミング制御信号
と、副タイミング発生器の起動制御を行う起動制御信号
とをMRATEに同期して出力する主制御回路と、副タ
イミング発生器の起動制御以外のタイミングオンザフラ
イの制御をSRATEに同期して行う副タイミング制御
信号を出力する副制御回路とを備えたものである。
【0020】
【作用】主制御回路と副制御回路とはそれぞれ独自のプ
ログラムに従い、それぞれ独立したプログラムの実行ア
ドレスの下で動作する。
【0021】制御回路のタイミング信号は、主制御回路
用と副制御回路用とに分離されており、主制御回路はM
RATEに、副制御回路はSRATEに同期して動作す
る。
【0022】SRATEは主制御回路の中でプログラム
された起動コマンドをトリガとして発生する。SRAT
Eは、その周期を、副制御回路においてパターンプログ
ラムの実行アドレス制御命令によりMRATEとは独立
して制御できる。また、一回の起動によるSRATEの
クロック発生回数は、同じくパターンプログラムの実行
アドレス制御命令により独自に制御される。
【0023】テストパターンの周期はプログラムによっ
て設定できる。副テストパターンの周期を決定するプロ
グラムは、主制御回路側の主テストパターンの周期を設
定するプログラムとは独立で、副制御回路内に記述され
た副プログラムのデータ値が選択される。
【0024】したがって、主テストパターンの周期の値
とともに、副テストパターンの周期の値もオンザフライ
で可変することができ、副テストパターン周期は、主サ
イクルに従属せず、副サイクルでプログラムされた周期
Rとクロック数Nとで独立に決められる。
【0025】また、副サイクルのクロック数とプログラ
ムのステップ数との間に直接的な関係があるため可読性
が良く、プログラムの設計も容易となる。すなわち、副
テストパターン周期は主テストパターン周期側の情報と
は関係なく、副テストパターン周期側の情報とし取り扱
うため、プログラムを見ただけで直ちに副テストパター
ン周期を決定するパルスが何発出るのか分かる。また、
起動コマンドの発生箇所をミスプログラムしたときでも
副テストパターン周期が大幅に変ってしまうこともな
く、間違いに気付きやすい。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明のタイミング発生方法を実施するため
のタイミング発生装置の概略構成例、図2はタイミング
発生装置により形成されるテストパターン波形、図3は
タイミング発生装置の具体的構成例、図4はタイミング
発生装置により発生するタイミング信号波形、図4はタ
イミング発生装置のプログラム例をそれぞれ示す。
【0027】図1のタイミング発生装置は、MRATE
の周期を決定するMRATEと、SRATEを決定する
SRATEとを発生する主、副2つの回路系から構成さ
れた装置で、主制御回路11、副制御回路12、主タイ
ミング発生器13、副タイミング発生器14とから構成
される。
【0028】主制御回路11は、主タイミング発生器1
3の起動制御及びタイミングオンザフライの制御を行う
主タイミング制御信号と、副タイミング発生器14の起
動制御を行う起動制御信号とを出力する。出力制御は、
主タイミング発生器13の出力を主制御回路11にフィ
ードバックさせることにより、MRATEに同期して行
わせる。
【0029】両制御回路11、12は、システムによる
コントロール下でパターンプログラムに従ってそれらの
動作シーケンスが制御されるようになっている。すなわ
ち、プログラム実行アドレス(PC)を発生したり、PA
USE 、WAIT、OUT 等のシーケンスが制御される。
【0030】副制御回路12は、副タイミング発生器1
4の起動制御以外のタイミングオンザフライの制御を行
う副タイミング制御信号を出力する。出力制御は、副タ
イミング発生器14の出力を副制御回路12にフィード
バックさせることにより、SRATEに同期して行わせ
る。
【0031】主タイミング発生器13は、主制御回路1
1からの主タイミング制御信号に応じて起動するととも
に、主テストパターン周期を決定するMRATEを発生
する。
【0032】副タイミング発生器14は、主制御回路1
1からの起動制御信号に応じて起動するとともに、副制
御回路12からの副タイミング制御信号に応じて副テス
トパターン周期を決定するSRATEを発生する。
【0033】図2は、上記タイミング発生装置による非
同期テストモード時のタイミングチャートを示す。非同
期テストモードとは、主テストパターンと副テストパタ
ーンの2つのテストパターンが作成されるモードであっ
て、副テストパターンの起動は主テストパターンに同期
しているが、起動後の副テストパターンの周期は主テス
トパターンと非同期になるモードである。このモード
は、既述したように書込みと読出しが非同期で行われる
VRAMなどの試験に使用される。
【0034】主制御回路11と副制御回路12とはそれ
ぞれ独自のプログラムに従い、それぞれ独立したプログ
ラムの実行アドレス(PC)の下で動作して、主タイミ
ング発生器13及び副タイミング発生器14からMRA
TE(A)及びSRATE(D)を発生させ、これのタ
イミング信号によって周期を決定された主テストパター
ン(B)、副テストパターン(E)が発生する。
【0035】SRATE(A)は主制御回路11の中で
プログラムされたコマンド”L”信号(C)をトリガと
して発生する。SRATE(D)は周期R1、R2…等
を副制御回路12中のプログラムにより指定できる。
【0036】ここで、図3を用いてタイミング発生装置
を具体的に説明しよう。MRATEを発生する主回路M
と、SRATEを発生する副回路Sとは基本的構成は同
じである。プログラマブルカウンタ32、34が図1の
主タイミング発生器13、14に、MRATE制御回路
31及びMRATEファイルメモリ35、とSRATE
制御回路33、SDELAYファイルメモリ36及びS
RATEファイルメモリ37が、図1の主制御回路1
1、12に該当する。
【0037】主回路Mは、MRATEスタート信号によ
り起動されるMRATE制御回路31と、このMRAT
E制御回路31により制御されるプログラマブルカウン
タ32と、このプログラマブルカウンタ32にロードす
るMRATEデータを格納するMRATEファイルメモ
リ35と、MRATE制御回路31、MRATEファイ
ルメモリ35及び副回路SのSDELAYファイルメモ
リ36を統括制御するメインプログラムシーケンスコン
トローラ38とから構成される。なお、メインプログラ
ムシーケンスコントローラ38はメインインストラクシ
ョンメモリを含む。
【0038】副回路Sは、主回路Mのメインプログラム
シーケンスコントローラ38から出力されるSRATE
スタート信号Lにより起動されるSRATE制御回路3
3と、このSRATE制御回路33により制御されるプ
ログラマブルカウンタ34と、SRATE制御回路33
にロードするSDELAYデータを格納するSDELA
Yファイルメモリ36と、プログラマブルカウンタ34
にロードするSRATEデータを格納するSRATEフ
ァイルメモリ37と、SRATE制御回路33及びSR
ATEファイルメモリ37を統括制御するサブプログラ
ムシーケンスコントローラ39とから構成される。な
お、サブプログラムシーケンスコントローラ38はサブ
インストラクションメモリを含む。
【0039】上述したMRATEファイルメモリ35に
は、MRATEの周期を決定するタイミングセットデー
タTS1、TS2、TS3…としてそれぞれ周期100
NS、200NS、300NS…が格納され、メインプ
ログラムシーケンスコントローラ38からの実行アドレ
ス制御命令により、実行アドレスにあるTSデータが、
キャリー信号から作られるデータロード信号によりプロ
グラマブルカウンタ32にロードされる。
【0040】したがって、プログラマブルカウンタ32
がキャリーを出力する度に次実行アドレスのTSデータ
が選択されていき、選択された周期をもつMRATEが
主回路Mより出力される。
【0041】また、SDELAYファイルメモリ36に
は、SRATEのDELAYを決定する遅延時間30N
S、10NS、0NS…がそれぞれTSデータTS1、
TS2、TS3…として格納され、メインプログラムシ
ーケンスコントローラ38からの実行アドレス制御命令
により、実行アドレスにあるTSデータが、SRATE
制御回路33にロードされ、SRATEスタート信号L
が出てからロードされた遅延時間経過後にSRATEの
1発目のパルスが出る。
【0042】また、SRATEファイルメモリ37に
は、SRATEの周期を決定するタイミングセットST
S1、STS2、STS3…としてそれぞれ50NS、
40NS、30NS…が格納され、サブプログラムシー
ケンスコントローラ39からの実行アドレス制御命令に
より、実行アドレスにあるSTSデータが、キャリー信
号から作られるデータロード信号によりプログラマブル
カウンタ34にロードされる。
【0043】したがって、遅延後、プログラマブルカウ
ンタ34がキャリーを出力する度に次のSTSデータが
選択されていき、選択された周期をもつSRATEが副
回路Sより出力される。
【0044】図4は、上記回路のファイルメモリへのプ
ログラム例であり、(A)はニーモニックの宣言を行う
メインプログラム、(B)は(A)のメインプログラム
で宣言したニーモニックコード値をコールして作成され
るマイクロプログラムをそれぞれ示す。
【0045】(A)において、3個の主側の各タイミン
グセットTS1、TS2、TS3として周期MRATE
と、SRATE側の遅延SDELAYの値がそれぞれ定
義され、またこれとは独立して3個のSRATE側のタ
イミングセットSTS1、STS2、STS3が新規に
設けられ、これらのタイミングセットとしてSRATE
の周期がそれぞれ定義される。
【0046】(B)において、MAIN START側(MRAT
E側)のプログラム欄には、コマンド”NOP”の続く
各ステップに、タイミングセットTS2、TS1、TS
3…が順に記述され、その2番目に記述したタイミング
セットTS1のステップ中にSRATEが発生するよう
に”L”が記述され、最後にMRATEの発生を終了す
るコマンド”STOP”が記述されている。
【0047】また、SUB START 側(SRATE側)のプ
ログラム欄には、コマンド”NOP”の続く3つのステ
ップに、タイミングセットSTS2、STS2、STS
1が順に記述され、4番目のコマンド”TPS”のステ
ップにSTS2が記述され、…最後にコマンド”STO
P”が記述されている。ここで、SRATE側もMRA
TE側のプログラム欄と同じ構成としてあるので、ST
Sの記述された最初の”NOP”から”TPS”までの
ステップ数がSRATEのクロック数となる。
【0048】次に図5を用いて、上述したプログラムに
基づいて具体的タイミング発生装置から出力されるMR
ATE(A)とSRATE(B)について説明しよう。
MRATE(A)の周期は、200NS、100NS、
300NSの順で変化しており、SRATEは上記10
0NSに切替わったときにL信号により起動し、30N
S遅延した後、40NS、40NS、50NS、40N
Sとその周期が変化し、TPSコマンドまでが実行され
た後、ホールド状態となる。
【0049】このようにSRATEのタイミングセット
(STS)は、主回路M側のタイミングセット(TS)
とは独立で、副回路SのSRATEファイルメモリ37
に格納されたSTSの値が選択されるため、SRATE
の周期は一定ではなく、オンザフライで任意に制御でき
る。
【0050】なお、MRATEに対するSRATEの起
動位相、すなわち副回路Sの動作開始時の遅延時間(S
DELAY)は、”L”信号が記述された主回路M側の
タイミングセット(TS)に設定された値が選択され
る。
【0051】このように、SRATEの各サイクルの周
期はSRATEファイルメモリ37の格納データによっ
て独自に制御されているため、STSをオンザフライで
可変させることができる。また、副クロックの数Nをプ
ログラムのステップ数で制御することができる。
【0052】以上述べたように本実施例によれば、副回
路S側にもファイルメモリを設けて、主回路Mと基本回
路構成を同じにすることにより、SRATEをMRAT
Eから独立させ、メインプログラムでパルス幅を独自か
つ任意に設定できるようにしたので、途中でパルス周期
を変えることができ、しかもメインプログラムとは関係
なくマイクロプログラムで記述した数だけ副パルスが出
るようにしたので、任意の数のパルス数を出すことがで
きる。
【0053】また、SRATEは、マイクロプログラム
に記述した”TPS”というニーモニックまでのプログ
ラムステップ数に対応した数のクロックが出るようにマ
イクロパターンで制御しているので、マイクロプログラ
ムを見ただけでクロックが何発出ているかを、メインプ
ログラムを見ることなく、直接把握することができる。
【0054】また、”L”信号の記述場所を誤っても、
パルス数が容易に把握できるので、このミスはプログラ
ムを見ただけ容易に発見できる。このため、プログラム
作成時にタイミングチャートを厳密に追っていく必要が
なく、プログラムの作成が極めて単純になる。
【0055】さらに、JUMPコマンドを使ってLOO
Pを組んだ場合でも、プログラム数と発生するサイクル
数が合うようになるため、LOOPの回数分だけサイク
ルの数が自動的に読めるため、可読性が良好になる。
【0056】なお、上述した実施例では、SRATEの
起動をMRATEの途中から行うようにしたが、本発明
によれば起動開始点は限定されるものではない。例え
ば、MRATEの起動時点から行うようにすることも可
能である。その場合は、SRATEでありながら、MR
ATEの機能を発揮することから、MRATEが実質的
に2個あることになる。
【0057】また、本発明を適用するMUTは、デュア
ルポートメモリやVRAMに限定されるものではなく、
ロジックICであってもよく、要するに非同期のテスト
を同時に要求されるテストを必要とするものであればい
ずれにも適用できる。
【0058】
【発明の効果】
(1)請求項1に記載のタイミング発生方法によれば、
副テストパターン側の周期を主テストパターン側とは独
立させてプログラムできるようにしたので、副タイミン
グを主タイミングに従属させていた従来のものと異な
り、プログラムの自由度が上がり、可読性が良くなる。
【0059】(2)請求項2に記載のタイミング発生装
置によれば、副タイミング発生器を独自に制御する副制
御回路を設けるようにしたので、主テストパターンと同
様に副テストパターンの周期をオンザフライで可変する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイミング発生方法を実施するための
タイミング発生装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】本実施例によるタイミング発生装置により形成
されるテストパターン波形図。
【図3】本実施例によるタイミング発生装置の具体例を
示す回路ブロック図。
【図4】本実施例によるタイミング発生装置のプログラ
ム例の説明図。
【図5】本実施例によるタイミング発生装置により発生
するタイミング信号波形図。
【図6】一般的なメモリテスタのハード構成図。
【図7】従来のタイミング発生装置の構成図。
【図8】従来例によるタイミング発生装置のプログラム
例の説明図。
【図9】従来例によるタイミング信号波形図。
【符号の説明】
11 主制御回路 12 副制御回路 13 主タイミング発生器 14 副タイミング発生器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発生周期をプログラムにより任意に設定で
    き、その発生周期により主テストの周期を決定する主タ
    イミング信号と、その主タイミング信号に同期して起動
    され、副テストの周期を決定する副タイミング信号とを
    制御するに際して、 上記副タイミング信号の発生周期を主タイミング信号の
    発生周期とは別個かつ任意にプログラムにより設定する
    とともに、上記副タイミング信号のクロック数をプログ
    ラムのステップ数で記述して、上記副タイミング信号の
    発生周期とクロック数を、主タイミング信号に従属させ
    ないで発生するようにしたことを特徴とするタイミング
    発生方法。
  2. 【請求項2】主テストパターンの周期を決定する主タイ
    ミング信号と、その主タイミング信号に同期して起動さ
    れ副テストパターンの周期を決定する副タイミング信号
    とを発生するタイミング発生装置において、 主タイミング制御信号に応じて主テストパターンの周期
    を決定する主タイミング信号を発生する主タイミング発
    生器と、 副タイミング制御信号に応じて副テストパターンの周期
    を決定する副タイミング信号を発生する副タイミング発
    生器と、 上記主タイミング発生器の起動制御及びタイミングオン
    ザフライの制御を行う主タイミング制御信号と、上記副
    タイミング発生器の起動制御を行う起動制御信号とを主
    タイミング信号に同期して出力する主制御回路と、 上記副タイミング発生器の起動制御以外のタイミングオ
    ンザフライの制御を副タイミング信号に同期して行う副
    タイミング制御信号を出力する副制御回路とを備えたこ
    とを特徴とするタイミング発生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003044549A1 (fr) * 2001-11-20 2003-05-30 Advantest Corporation Testeur de semi-conducteur
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