JPH06346398A - 製紙用ドクター装置 - Google Patents
製紙用ドクター装置Info
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- JPH06346398A JPH06346398A JP13465093A JP13465093A JPH06346398A JP H06346398 A JPH06346398 A JP H06346398A JP 13465093 A JP13465093 A JP 13465093A JP 13465093 A JP13465093 A JP 13465093A JP H06346398 A JPH06346398 A JP H06346398A
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- roll surface
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ロール面へ圧接されるブレードの当接角度を、
自動でかつ任意に変換させることができる製紙用ドクタ
ー装置を提供する。 【構成】ブレードcを取り付けた保持体1の両側に突出
した回動軸9を一対の軸受体2,2により取り付けて保
持体1を回動自在に支承し、この一対の軸受体2,2を
主体3へロール面6に対して駆動手段4により連動的で
移動自在に支持させる。 【効果】ロール面との取付角度を任意に変換することが
できるので、熟練作業者によらない一般作業者により簡
単でかつ迅速に行なえると共に、省人化が計れ、しか
も、悪条件化の調整作業から開放されて、作業者に対す
る労働負担を大幅に軽減することができる。
自動でかつ任意に変換させることができる製紙用ドクタ
ー装置を提供する。 【構成】ブレードcを取り付けた保持体1の両側に突出
した回動軸9を一対の軸受体2,2により取り付けて保
持体1を回動自在に支承し、この一対の軸受体2,2を
主体3へロール面6に対して駆動手段4により連動的で
移動自在に支持させる。 【効果】ロール面との取付角度を任意に変換することが
できるので、熟練作業者によらない一般作業者により簡
単でかつ迅速に行なえると共に、省人化が計れ、しか
も、悪条件化の調整作業から開放されて、作業者に対す
る労働負担を大幅に軽減することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製紙業界において用い
るドクター装置であって、詳しくは、ロール面へ圧接さ
れるブレードの当接角度を、自動かつ遠隔操作により任
意に変換させることができる製紙用ドクター装置に関す
る。
るドクター装置であって、詳しくは、ロール面へ圧接さ
れるブレードの当接角度を、自動かつ遠隔操作により任
意に変換させることができる製紙用ドクター装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、製紙業界において、例えば、ティ
シュペーパーの製造機にあっては、図7に示すような、
ヤンキードライヤー50へ含水紙51を連続供給し、そのロ
ール面52の回転移動中に所定の乾燥を施した後、ロール
面52から紙51を剥して製品化していた。
シュペーパーの製造機にあっては、図7に示すような、
ヤンキードライヤー50へ含水紙51を連続供給し、そのロ
ール面52の回転移動中に所定の乾燥を施した後、ロール
面52から紙51を剥して製品化していた。
【0003】また、フレーム53に固着したドクター装置
54のブレード55によって、その剥離と同時に所定のクレ
ープ51a (波形状)を形成させているもので、このブレ
ード55は、エアシリンダ56等によりロール面52へ所定圧
力で接触している。
54のブレード55によって、その剥離と同時に所定のクレ
ープ51a (波形状)を形成させているもので、このブレ
ード55は、エアシリンダ56等によりロール面52へ所定圧
力で接触している。
【0004】そして、このティシュに形成されたクレー
プ51a の品質は、ブレード角度とブレード55のロール面
52への圧力設定により左右されるものであって、特に、
ブレード角度の条件設定は微妙な技術が要求され、紙に
おけるクレープ51a のでき上がりの状態に大きな影響を
与えれるとされている。
プ51a の品質は、ブレード角度とブレード55のロール面
52への圧力設定により左右されるものであって、特に、
ブレード角度の条件設定は微妙な技術が要求され、紙に
おけるクレープ51a のでき上がりの状態に大きな影響を
与えれるとされている。
【0005】したがって、製造中にあっては、技術者が
ロール面52より繰り出される製造ティシュのクレープ形
状を絶えず監視して、その個々のクレープ52の長さと高
さに変化を生じた場合は、ブレード55の角度を適宜調整
する必要がある。
ロール面52より繰り出される製造ティシュのクレープ形
状を絶えず監視して、その個々のクレープ52の長さと高
さに変化を生じた場合は、ブレード55の角度を適宜調整
する必要がある。
【0006】この作業は、角度ゲージを用いてロール面
52との角度を人手によって行なわれていたもので、前記
したように、この調整には高度の技術が必要なため熟練
作業者によらなければならない。
52との角度を人手によって行なわれていたもので、前記
したように、この調整には高度の技術が必要なため熟練
作業者によらなければならない。
【0007】ドクター装置が大型で重量がある上、機械
の狭いスペースにおいて行なわれるもので、しかも、抄
紙機より繰り出される紙を乾燥させるため、ヤンキード
ライヤー付近が高温となる作業環境が悪いところでの調
整であるから、作業性が著しく低下することはもちろん
のこと、作業者に対する労働負担が極めて大きいもので
あった。
の狭いスペースにおいて行なわれるもので、しかも、抄
紙機より繰り出される紙を乾燥させるため、ヤンキード
ライヤー付近が高温となる作業環境が悪いところでの調
整であるから、作業性が著しく低下することはもちろん
のこと、作業者に対する労働負担が極めて大きいもので
あった。
【0008】そのため、一度の角度調整作業では希望す
るクレープの形状が得られず、何回も繰り返し行なうこ
とがある。等の様々な問題点を有するものであった。
るクレープの形状が得られず、何回も繰り返し行なうこ
とがある。等の様々な問題点を有するものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、ブレードを取り
付けた保持体の両側に突出した回動軸を一対の軸受体に
より取り付けて前記保持体を回動自在に支承し、この一
対の軸受体を主体へロール面に対して駆動手段により連
動的で移動自在に支持させることにより、ロール面へ圧
接されるブレードの当接角度を、自動でかつ任意に変換
させることができる製紙用ドクター装置を提供すること
を目的としている。
題点を解決するためになされたもので、ブレードを取り
付けた保持体の両側に突出した回動軸を一対の軸受体に
より取り付けて前記保持体を回動自在に支承し、この一
対の軸受体を主体へロール面に対して駆動手段により連
動的で移動自在に支持させることにより、ロール面へ圧
接されるブレードの当接角度を、自動でかつ任意に変換
させることができる製紙用ドクター装置を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、ロール面へ所定角度をなしてそ
の先端部を圧接させるブレードを設けた製紙用ドクター
装置において、ブレードを着脱自在に取り付ける保持体
と、該保持体の両側に突出した回動軸によりこの保持体
を回動自在に支承する一対の軸受体と、フレームに設け
てこの一対の軸受体を前記ロール面に対して移動自在に
支持する主体と、この主体に設けて前記一対の軸受体へ
連動的に連係させた駆動手段と、を備えさせた製紙用ド
クター装置の構成にある。
ための本発明の手段は、ロール面へ所定角度をなしてそ
の先端部を圧接させるブレードを設けた製紙用ドクター
装置において、ブレードを着脱自在に取り付ける保持体
と、該保持体の両側に突出した回動軸によりこの保持体
を回動自在に支承する一対の軸受体と、フレームに設け
てこの一対の軸受体を前記ロール面に対して移動自在に
支持する主体と、この主体に設けて前記一対の軸受体へ
連動的に連係させた駆動手段と、を備えさせた製紙用ド
クター装置の構成にある。
【0011】そして、前記主体に連係させて前記保持体
のブレードをロール面に対して接離させる操作手段を設
ける。
のブレードをロール面に対して接離させる操作手段を設
ける。
【0012】また、前記駆動手段へ制御手段を連係させ
る。
る。
【0013】更に、前記主体と一対の軸受体との固定お
よび解除を選択的に作動させる固定手段を設ける。
よび解除を選択的に作動させる固定手段を設ける。
【0014】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。
作用を奏する。
【0015】ドクター装置におけるブレードは、操作手
段によりロール面へ所定角度でかつ所定圧により接触し
ているもので、ロール面へ供給された紙は、このブレー
ド位置に達すると、該ブレードの先端部においてロール
面より剥離される。
段によりロール面へ所定角度でかつ所定圧により接触し
ているもので、ロール面へ供給された紙は、このブレー
ド位置に達すると、該ブレードの先端部においてロール
面より剥離される。
【0016】このブレードの取付角度を変換するとき
は、操作手段により保持体に取り付けられたブレードを
ロール面より離隔する。
は、操作手段により保持体に取り付けられたブレードを
ロール面より離隔する。
【0017】この状態で、保持体を支承している一対の
軸受体を、駆動手段によりロール面に対してブレード先
端部を所定寸法に接離させる。
軸受体を、駆動手段によりロール面に対してブレード先
端部を所定寸法に接離させる。
【0018】このとき、駆動手段へ制御手段を連係させ
ておけば、調整角度量に対する該駆動手段が与える移動
量が事前に設定されるもので、ブレード角度が遠隔操作
により希望する調整が行なわれる。
ておけば、調整角度量に対する該駆動手段が与える移動
量が事前に設定されるもので、ブレード角度が遠隔操作
により希望する調整が行なわれる。
【0019】こうして、ブレード角度位置が設定されれ
ば、操作手段によりブレードの保持体を、すなわち、主
体を操作して、ロール面へブレード先端部を所定圧によ
り接触させると、ブレード先端部を支点として保持体は
一対の軸受体を回動するものであって、前記した設定通
りの角度までブレードが回動移動することで希望する調
整がなされる。
ば、操作手段によりブレードの保持体を、すなわち、主
体を操作して、ロール面へブレード先端部を所定圧によ
り接触させると、ブレード先端部を支点として保持体は
一対の軸受体を回動するものであって、前記した設定通
りの角度までブレードが回動移動することで希望する調
整がなされる。
【0020】なお、ブレードの先端部は、ロール面へ当
接した状態のままで、駆動手段を作動させることによ
り、ブレード角度を調整することもある。
接した状態のままで、駆動手段を作動させることによ
り、ブレード角度を調整することもある。
【0021】
【実施例】次に本発明に関する製紙用ドクター装置の実
施の一例を図面に基づいて説明する。
施の一例を図面に基づいて説明する。
【0022】図1および図6においてAは、製紙業界に
おいて、例えば、ティシュペーパーの製造用ヤンキード
ライヤーbに使用するドクター装置で、ブレードcのロ
ール面6との取付角度を、そのブレードcが移動する遠
隔操作により任意に調整し得るもので、ブレードcの保
持体1と、一対の軸受体2,2と、主体3と、駆動手段
4と、操作手段5とにより基本的に構成される。
おいて、例えば、ティシュペーパーの製造用ヤンキード
ライヤーbに使用するドクター装置で、ブレードcのロ
ール面6との取付角度を、そのブレードcが移動する遠
隔操作により任意に調整し得るもので、ブレードcの保
持体1と、一対の軸受体2,2と、主体3と、駆動手段
4と、操作手段5とにより基本的に構成される。
【0023】なお、このドクター装置Aは、ヤンキード
ライヤーbにおけるロール面6へ、このロール幅に見合
うように形成したブレードcを所定角度で設けて、その
先端部を圧接させることにより、該ロール面6に供給さ
れた含水紙dを、加熱されたロール面6上において所定
に乾燥させた後、ロール面6より剥ぎ取るもので、その
際に、紙dには所定ピッチのクレープeが連続形成され
る。
ライヤーbにおけるロール面6へ、このロール幅に見合
うように形成したブレードcを所定角度で設けて、その
先端部を圧接させることにより、該ロール面6に供給さ
れた含水紙dを、加熱されたロール面6上において所定
に乾燥させた後、ロール面6より剥ぎ取るもので、その
際に、紙dには所定ピッチのクレープeが連続形成され
る。
【0024】本発明実施例のドクター装置Aにおいて、
ブレードcのロール面6との取付角度の調整は、ブレー
ドcを直線移動させたり揺動移動させたりする構成を採
用するもので、図1〜図5においてはブレードcの直線
移動する例を示す。
ブレードcのロール面6との取付角度の調整は、ブレー
ドcを直線移動させたり揺動移動させたりする構成を採
用するもので、図1〜図5においてはブレードcの直線
移動する例を示す。
【0025】そして、前記した保持体1は、ブレードc
を着脱自在に取り付けるもので、下板7と上板7aとの間
へ該ブレードcを遊嵌状態で挿入してある。
を着脱自在に取り付けるもので、下板7と上板7aとの間
へ該ブレードcを遊嵌状態で挿入してある。
【0026】また、このブレードcは、稼動にあっては
ロール面6との接触により、短時間でその先端部に摩耗
を来すので頻繁に交換することもある。
ロール面6との接触により、短時間でその先端部に摩耗
を来すので頻繁に交換することもある。
【0027】前記した一対の軸受体2,2は、フレーム
8へ取り付けて、保持体1の両側に突出した回動軸9,
9により、この保持体1を回動自在に支承するもので、
その回動方向は、ブレードcの先端部がロール面6に対
して接離するように移動される。
8へ取り付けて、保持体1の両側に突出した回動軸9,
9により、この保持体1を回動自在に支承するもので、
その回動方向は、ブレードcの先端部がロール面6に対
して接離するように移動される。
【0028】前記した主体3は、フレーム8へ固着し
て、一対の軸受体2,2を移動自在に支持するもので、
その両側に配設した側板23, 23の下側における係止縁23
a,23aを軸受体2,2の摺動縁2a, 2aに係合してある。
て、一対の軸受体2,2を移動自在に支持するもので、
その両側に配設した側板23, 23の下側における係止縁23
a,23aを軸受体2,2の摺動縁2a, 2aに係合してある。
【0029】前記した駆動手段4は、一対の軸受体2,
2へ連動的に連係させて、主体3においてこの一対の軸
受体2,2を移動自在とするもので、空洞に形成した主
体3の内部に螺軸10を回転自在に横架してあって、該螺
軸10の外端部にウォームとウォームホイールからなる減
速機11を介して油圧モータ12を連結してある。
2へ連動的に連係させて、主体3においてこの一対の軸
受体2,2を移動自在とするもので、空洞に形成した主
体3の内部に螺軸10を回転自在に横架してあって、該螺
軸10の外端部にウォームとウォームホイールからなる減
速機11を介して油圧モータ12を連結してある。
【0030】そして、螺軸10には、軸受体2の上部に取
り付けためねじ駒13を螺合してあって、油圧モータ12の
正逆回転により所定の移動量が得られるようにしてある
もので、ブレードcがロール面6に対して平行移動する
ように連動操作される。
り付けためねじ駒13を螺合してあって、油圧モータ12の
正逆回転により所定の移動量が得られるようにしてある
もので、ブレードcがロール面6に対して平行移動する
ように連動操作される。
【0031】この油圧モータ12を駆動源として用いると
きは、その給油にあって、絞り弁(図示せず)による高
速ラインと低速ラインとを切り替え操作することによ
り、軸受体2,2の送り速度の調整と、停止精度との向
上が計れる。
きは、その給油にあって、絞り弁(図示せず)による高
速ラインと低速ラインとを切り替え操作することによ
り、軸受体2,2の送り速度の調整と、停止精度との向
上が計れる。
【0032】なお、この駆動手段4において、螺軸10を
回転させる部材は、必要に応じて数値制御される電動の
サーボモータ等も使用できるもので、更に、油圧および
油圧や空圧を組み合わせた流体シリンダ等、軸受体2が
進退可能でその移動量が調整自在の手段であれば任意の
ものが採用し得ることはもちろんのことである。
回転させる部材は、必要に応じて数値制御される電動の
サーボモータ等も使用できるもので、更に、油圧および
油圧や空圧を組み合わせた流体シリンダ等、軸受体2が
進退可能でその移動量が調整自在の手段であれば任意の
ものが採用し得ることはもちろんのことである。
【0033】前記した操作手段5は、主体3に連係させ
て、保持体1のブレードcをロール面6に対して接離さ
せるもので、ブレードcのロール面6との取付角度の調
整時や、ブレードcの摩耗等によりその交換が必要のと
き操作させるものである。
て、保持体1のブレードcをロール面6に対して接離さ
せるもので、ブレードcのロール面6との取付角度の調
整時や、ブレードcの摩耗等によりその交換が必要のと
き操作させるものである。
【0034】そしてその構成は、フレーム8に取り付け
た空圧シリンダ14を用いるもので、そのロッド15の端部
に、一端を前記した軸受体2,2の回動軸9,9に回動
自在に取り付けたレバー16の他端を取り付けてあって、
ロッド15の進退により、ブレードcが、図3に示す実線
の位置から仮想線の位置の範囲内を移動できるようにし
てある。
た空圧シリンダ14を用いるもので、そのロッド15の端部
に、一端を前記した軸受体2,2の回動軸9,9に回動
自在に取り付けたレバー16の他端を取り付けてあって、
ロッド15の進退により、ブレードcが、図3に示す実線
の位置から仮想線の位置の範囲内を移動できるようにし
てある。
【0035】なお、前記した駆動手段4には、演算部や
メモリー部等を備えた慣用の制御手段17を連係させて、
ブレードcの希望する繰出量あるいは繰入量が遠隔にお
いて行なわれるようにしてあるもので、例えば、図4に
示すような、ブレードcとロール面6との取付角度θを
小さく設定したいときは、油圧モータ12を駆動して螺軸
10を回転させ、この螺軸10に螺合しているめねじ駒13の
軸受体2を前進させると、主体3の側部に取り付けたリ
ミットスイッチや距離センサー,近接スイッチ等の第一
検出手段S1が軸受体2のドッグ18に当たり、この信号に
より制御手段17において送りの原点が設定される。
メモリー部等を備えた慣用の制御手段17を連係させて、
ブレードcの希望する繰出量あるいは繰入量が遠隔にお
いて行なわれるようにしてあるもので、例えば、図4に
示すような、ブレードcとロール面6との取付角度θを
小さく設定したいときは、油圧モータ12を駆動して螺軸
10を回転させ、この螺軸10に螺合しているめねじ駒13の
軸受体2を前進させると、主体3の側部に取り付けたリ
ミットスイッチや距離センサー,近接スイッチ等の第一
検出手段S1が軸受体2のドッグ18に当たり、この信号に
より制御手段17において送りの原点が設定される。
【0036】前記したブレード取付角度θの小さい調整
は、ブレードcをロール面6へ向かって繰り出すことに
より行なわれるので、油圧モータ12により螺軸10を更に
回転させ、軸受体2を移動させるものであるが、このと
き、ウォーム軸11a に取り付けたロータリーエンコーダ
19が検出する回転パルスは、制御手段17へ送信されて演
算され、このパルス数が、制御手段17へあらかじめ設定
したメモリー数値に達すると、制御手段17からの指令に
より油圧モータ12への給油を停止する。
は、ブレードcをロール面6へ向かって繰り出すことに
より行なわれるので、油圧モータ12により螺軸10を更に
回転させ、軸受体2を移動させるものであるが、このと
き、ウォーム軸11a に取り付けたロータリーエンコーダ
19が検出する回転パルスは、制御手段17へ送信されて演
算され、このパルス数が、制御手段17へあらかじめ設定
したメモリー数値に達すると、制御手段17からの指令に
より油圧モータ12への給油を停止する。
【0037】この状態で、操作手段5によりロール面6
と離隔されていたブレードcは、その空圧シリンダ14の
ロッド15を繰り出して、レバー16を回動させると、一対
の軸受体2,2の回動軸9,9を中心としてロール面6
方向へブーレドcが移動し、ついには、その先端部がロ
ール面6に接触するもので、更に、ロッド15の繰り出し
により所定の加圧力をもって接触状態が保持される。
と離隔されていたブレードcは、その空圧シリンダ14の
ロッド15を繰り出して、レバー16を回動させると、一対
の軸受体2,2の回動軸9,9を中心としてロール面6
方向へブーレドcが移動し、ついには、その先端部がロ
ール面6に接触するもので、更に、ロッド15の繰り出し
により所定の加圧力をもって接触状態が保持される。
【0038】したがって、ヤンキードライヤーbにおけ
るロール面6へ連続供給された含水紙dは、ブレードc
との接触位置において剥離されつつ、所定ピッチのクレ
ープeが順次形成されて取り出される。
るロール面6へ連続供給された含水紙dは、ブレードc
との接触位置において剥離されつつ、所定ピッチのクレ
ープeが順次形成されて取り出される。
【0039】前記した実施例において、このブレード角
度の調整にあっては、操作手段5により一旦ブレードc
の先端部をローラ6面より離隔させた状態において行な
ったが、ブレードcの先端部をローラ6面へ接触した状
態において行なってももちろんよいものである。
度の調整にあっては、操作手段5により一旦ブレードc
の先端部をローラ6面より離隔させた状態において行な
ったが、ブレードcの先端部をローラ6面へ接触した状
態において行なってももちろんよいものである。
【0040】なお、図4においてS2,S3は、軸受体2,
2、すなわち、ブレードcの移動における前進端および
後退端を検出するリミットスイッチや距離センサー,近
接スイッチ等の第二および第三検出手段で、軸受体2の
ドッグ18に当接したとき油圧モータ12への給油を停止す
る。
2、すなわち、ブレードcの移動における前進端および
後退端を検出するリミットスイッチや距離センサー,近
接スイッチ等の第二および第三検出手段で、軸受体2の
ドッグ18に当接したとき油圧モータ12への給油を停止す
る。
【0041】図4および図5において20は、主体3と一
対の軸受体2,2との固定および解除を選択的に作動さ
せる固定手段で、軸受体2のめねじ駒13に螺合させた螺
軸10へ掛かる大荷重や衝撃に起因するねじ部の損傷を防
止する。
対の軸受体2,2との固定および解除を選択的に作動さ
せる固定手段で、軸受体2のめねじ駒13に螺合させた螺
軸10へ掛かる大荷重や衝撃に起因するねじ部の損傷を防
止する。
【0042】そしてこの構成は、主体3の側部より突出
させた支軸21へ弾機22により押圧的に前記した側板23の
一方を取り付け、この支軸21を挟んで側板23の一側部に
おいてその凹嵌部24に皿ばね等の加圧部材25を、その外
端部が主体3の側壁へ押圧的に当接するように装着して
ある。
させた支軸21へ弾機22により押圧的に前記した側板23の
一方を取り付け、この支軸21を挟んで側板23の一側部に
おいてその凹嵌部24に皿ばね等の加圧部材25を、その外
端部が主体3の側壁へ押圧的に当接するように装着して
ある。
【0043】したがって、該側板23は、加圧部材25によ
り支軸21を支点として、その他側部の当接面26において
軸受体2の摺動縁2aの側端に当接するので、この部分の
摩擦力により主体3と一対の軸受体2との移動が抑止さ
れる。
り支軸21を支点として、その他側部の当接面26において
軸受体2の摺動縁2aの側端に当接するので、この部分の
摩擦力により主体3と一対の軸受体2との移動が抑止さ
れる。
【0044】また、この固定の解除は、側板23の外側に
取り付けた油圧シリンダ等の作動部材27により行なわれ
るもので、そのロッド28の端部を主体3の壁部へ押し付
けることにより、支軸21を支点として、加圧部材25によ
る押圧力に抗して回動するので、側板23の当接面26と軸
受体2における摺動縁2aの側端との摩擦力が解除され自
由な移動が可能となる。
取り付けた油圧シリンダ等の作動部材27により行なわれ
るもので、そのロッド28の端部を主体3の壁部へ押し付
けることにより、支軸21を支点として、加圧部材25によ
る押圧力に抗して回動するので、側板23の当接面26と軸
受体2における摺動縁2aの側端との摩擦力が解除され自
由な移動が可能となる。
【0045】次に、図6においては、ブレードcがロー
ル面6に対して揺動移動することによりブレード角度が
調整される例を示す。
ル面6に対して揺動移動することによりブレード角度が
調整される例を示す。
【0046】ブレードcを、保持体1における下板7と
上板7aとの間へ該ブレードcを遊嵌状態で着脱自在に挿
入してあって、この保持体1の両側に突出した回動軸
9,9(図においては一方のみ示す)を一対の軸受体
2,2により回動自在に支承されている。
上板7aとの間へ該ブレードcを遊嵌状態で着脱自在に挿
入してあって、この保持体1の両側に突出した回動軸
9,9(図においては一方のみ示す)を一対の軸受体
2,2により回動自在に支承されている。
【0047】そして、この一対の軸受体2,2には、フ
レーム8へ揺動軸30により主体3がロール面6に対して
移動自在に支持されている。
レーム8へ揺動軸30により主体3がロール面6に対して
移動自在に支持されている。
【0048】更に、保持体1と連結した主体3へ油圧シ
リンダ等の駆動手段4を連動的に連係させると共に、保
持体1の一側には油圧シリンダ等の操作手段5を連係さ
せてあって、保持体1のブレードcをロール面6に対し
て接離させるように配設してある。
リンダ等の駆動手段4を連動的に連係させると共に、保
持体1の一側には油圧シリンダ等の操作手段5を連係さ
せてあって、保持体1のブレードcをロール面6に対し
て接離させるように配設してある。
【0049】したがって、制御手段17に設定したデータ
に基づいて、駆動手段4の操作により保持体1を軸受2
に対して所定角度に回動させれば、該保持体1に固着さ
れたブレードcはロール面6に対して希望する角度に遠
隔操作の調整が行なえる。
に基づいて、駆動手段4の操作により保持体1を軸受2
に対して所定角度に回動させれば、該保持体1に固着さ
れたブレードcはロール面6に対して希望する角度に遠
隔操作の調整が行なえる。
【0050】また、この調整操作は、ブレードcをロー
ル面6に接触した状態でも、離隔した状態においても同
様に行なえる。
ル面6に接触した状態でも、離隔した状態においても同
様に行なえる。
【0051】なお、この例において、ブレードcやその
保持体1は、前記した直線移動する例の構成と略同一で
あるため、その詳細な説明は省略するものであり、更
に、前記した駆動手段4と操作手段5とは、図6におい
て保持体1と主体3とに相対的に変換して設けても、同
様の作用効果を発揮するものである。
保持体1は、前記した直線移動する例の構成と略同一で
あるため、その詳細な説明は省略するものであり、更
に、前記した駆動手段4と操作手段5とは、図6におい
て保持体1と主体3とに相対的に変換して設けても、同
様の作用効果を発揮するものである。
【0052】
【発明の効果】前述のように構成される本発明は、保持
体に取り付けられたブレードは、制御手段と連係させた
駆動手段の遠隔操作により、ロール面との取付角度を任
意に変換することができるので、熟練作業者によらない
一般作業者により簡単でかつ迅速に行なえると共に、省
人化が計れ、しかも、悪条件化の調整作業から開放され
て、作業者に対する労働負担を大幅に軽減することがで
きる特有な効果を奏するものである。
体に取り付けられたブレードは、制御手段と連係させた
駆動手段の遠隔操作により、ロール面との取付角度を任
意に変換することができるので、熟練作業者によらない
一般作業者により簡単でかつ迅速に行なえると共に、省
人化が計れ、しかも、悪条件化の調整作業から開放され
て、作業者に対する労働負担を大幅に軽減することがで
きる特有な効果を奏するものである。
【図1】本発明に関する製紙用ドクター装置の要部概略
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図2】図1における正面図である。
【図3】図1における要部を拡大して示す一部を縦断し
た側面図である。
た側面図である。
【図4】図3における側面図である。
【図5】図3における軸受体において縦断した断面図で
ある。
ある。
【図6】図1における他の実施例を示す説明図である。
【図7】従来のドクター装置を示す説明図である。
A 製紙用ドクター装置 c ブレード 1 保持体 2 軸受体 3 主体 4 駆動手段 5 操作手段 8 フレーム 9 回動軸 11 制御手段 20 固定手段
Claims (4)
- 【請求項1】 ロール面へ所定角度をなしてその先端部
を圧接させるブレードを設けた製紙用ドクター装置にお
いて、ブレードを着脱自在に取り付ける保持体と、該保
持体の両側に突出した回動軸によりこの保持体を回動自
在に支承する一対の軸受体と、フレームに設けてこの一
対の軸受体を前記ロール面に対して移動自在に支持する
主体と、この主体に設けて前記一対の軸受体へ連動的に
連係させた駆動手段とを備えさせたことを特徴とする製
紙用ドクター装置。 - 【請求項2】 前記主体に連係させて保持体のブレード
をロール面に対して接離させる操作手段を設けたことを
特徴とする請求項1記載の製紙用ドクター装置。 - 【請求項3】 前記駆動手段へ制御手段を連係させたこ
とを特徴とする請求項1記載の製紙用ドクター装置。 - 【請求項4】 前記主体と一対の軸受体との固定および
解除を選択的に作動させる固定手段を備えさせたことを
特徴とする請求項1記載の製紙用ドクター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13465093A JPH06346398A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 製紙用ドクター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13465093A JPH06346398A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 製紙用ドクター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06346398A true JPH06346398A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15133336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13465093A Pending JPH06346398A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 製紙用ドクター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06346398A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7431801B2 (en) | 2005-01-27 | 2008-10-07 | The Procter & Gamble Company | Creping blade |
US7691236B2 (en) | 2006-07-26 | 2010-04-06 | The Procter + Gamble Company | Creping blade with a highly smooth bevel surface |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5823989A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-12 | 株式会社石津製作所 | 抄紙機ドライヤ−表面のクリ−ニング方法 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP13465093A patent/JPH06346398A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5823989A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-12 | 株式会社石津製作所 | 抄紙機ドライヤ−表面のクリ−ニング方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7431801B2 (en) | 2005-01-27 | 2008-10-07 | The Procter & Gamble Company | Creping blade |
US7691236B2 (en) | 2006-07-26 | 2010-04-06 | The Procter + Gamble Company | Creping blade with a highly smooth bevel surface |
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