JPH06346059A - 成形コークスの製造方法 - Google Patents

成形コークスの製造方法

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JPH06346059A
JPH06346059A JP14061193A JP14061193A JPH06346059A JP H06346059 A JPH06346059 A JP H06346059A JP 14061193 A JP14061193 A JP 14061193A JP 14061193 A JP14061193 A JP 14061193A JP H06346059 A JPH06346059 A JP H06346059A
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JP
Japan
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coal
coke
forming
carbonization
gas pressure
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JP14061193A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Igawa
勝利 井川
Koichi Nushishiro
晃一 主代
Koji Hanaoka
浩二 花岡
Seiji Sakamoto
誠司 坂本
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】成形炭の原形維持率の高い連続式成形コークス
の製造方法を提供する。 【構成】成形コークスの原形率を、配合炭の揮発分、粘
結性指数及び乾留炉内で成形炭が400〜500℃の温
度にあるときの昇温速度の関数とする。これは乾留時に
おける成形炭内部のガス圧を抑制することである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形コークスを製造する
に際し、特に、乾留時での成形炭内部のガス圧力(P)
の抑制に着目して原形率の高い成形コークスを製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、我国のみならず世界中の鉄鋼各社
における重要課題のひとつにコークス炉の老朽化問題が
あり、その対応策として次世代コークス炉の開発が検討
されている。この中で(財)日本鉄鋼連盟が提案してい
る「連続式成形コークス法(以下、FCPという)」が
極めて有望視されている。
【0003】ここで、FCPとは、我国における石炭技
術振興補助事業の一環として(財)日本鉄鋼連盟が「連
続式成形コークス研究開発委員会」を設け、その研究会
に参加した企業が共同で研究開発したもので、「使用目
的に合うように配合した粉状石炭を冷間成形したブリケ
ット(成形炭という)をシャフト炉2段加熱方式で、広
義にはシャフト炉による後流ガス加熱方式で乾留する」
方法をいう。つまり、FCPは2段の加熱用ガス供給羽
口を有し、特公昭60−38437号公報に記載されて
いるように、そこから吹込むガスの温度と量を経時的に
制御して、乾留すべき成形炭を所定のヒートパターンに
沿うように操業を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭60−
38437号公報には、乾留前の成形炭性状に関しては
何ら記載がない。そこで、成形炭コークスの安定操業を
確立するために、本発明者らは乾留前の成形炭性状と乾
留後の成形炭コークス品質の関係を調査する必要があっ
た。成形炭に含有する揮発分を増加させていくと、乾留
中に成形炭の割れが増加し、特公昭60−38437号
公報に記載されるようなヒートパターンで乾留した場
合、成形コークスの原形率(以下、単に原形率という)
と配合炭の揮発分との関係は図2に示す結果となった。
ここで、配合炭とは成形炭を製造する原料炭のことで、
主に数種の非粘結質石炭を配合したものである。
【0005】また、成形炭の原形率は、成形炭の乾留前
の個数と乾留後の割れていない個数の比であり、割れて
いな個数は、乾留後の成形コークスを2mの高さから鉄
板上へ3回落して得た値である。図2では、揮発分を2
0%含む配合炭からなる成形炭を乾留すると、原形率は
58%であったが、揮発分25%の配合炭からなる成形
炭を乾留すると、原形率は46%、揮発分が28%の配
合炭の成形炭では、原形率40%へ低下している。成形
コークスの粒径は、それを使用する高炉にとって重要な
因子であり、高炉の通気・通液性の面から冶金用成形コ
ークスの粒径は大きいことが要求される。つまり、割れ
の少ない、原形率の高い成形コークスの製造法が要求さ
れるのである。一方、石炭技術振興補助事業としては、
成形コークスでの使用石炭の種類と量拡大のため、高揮
発分を有する石炭の多量使用も要求されている。
【0006】以上のように、従来のFCP技術では、石
炭を高揮発分化すると冶金用成形コークスの原形率が低
下して高炉操業が不安定となり、さらに冶金用成形コー
クスの使用量増加も望めないばかりか、限られた種類の
石炭しか利用できないという問題が残されていた。そこ
で、本発明では、これらの問題を解決して、揮発分含有
量の多い石炭を配合炭に選んでも、原形率の高い成形コ
ークスを容易に製造できる技術の提供を目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、目的達成の
ため鋭意研究した結果、成形炭の割れは乾留時のガス圧
力が原因であることに着目し、乾留時に成形炭内部のガ
ス圧力を容易に抑制する方法があればよいと考えた。す
なわち、本発明は、粉状の石炭にバインダを配合して加
圧成形して得られた成形炭を竪型乾留炉で乾留する連続
式成形コークスの製造方法において、配合炭の揮発分、
粘結性指数及び乾留炉での400〜500℃の昇温速度
のいずれか一つ以上を用いて、成形コークスの原形率を
所定目標値内に制御することを特徴とする成形コークス
の製造方法である。
【0008】但し、成形炭の原形率は、成形炭の乾留前
の個数と乾留後の割れていない個数の比であり、割れて
いない個数は、乾留後の成形コークスを2mの高さから
鉄板上へ3回落して得た値である。
【0009】
【作用】本発明では、成形炭を乾留する際、成形炭の内
部ガス圧力を抑制する手段として、配合炭の揮発分、粘
結性指数を低下させたり、乾留中の成形炭内部温度が4
00〜500℃時点での昇温速度を減少させるようにす
るので、成形炭の原形をくずさずに、配合する原料炭の
揮発分が30%に上昇しても、20%の時と同じ程度の
原形率を維持した成形コークスが得られるようになる。
さらに、本発明では、成形炭内部のガス圧を実際に測定
しない簡便な方法であるから、操業がさほど複雑になら
ない利点もある。以下に、本発明の手段たる構成並びに
その作用についてさらに詳細に説明する。
【0010】一般に、成形コークス法では配合炭の揮発
分を増加させていくと、コークスの強度が低下するた
め、これを改善する手段として配合炭の粘結性を増加さ
せていく方法がとられている。しかし、発明者の研究結
果では、図3に示すように、配合炭の揮発分と粘結性の
増加は成形炭内部のガス圧を増加させる。配合炭の粘結
性指数を増加させると、乾留時に成形炭内部の軟化溶融
層の通気抵抗がアップする、つまり、ガスが抜け出して
行かないからである。図4に示すように、成形炭内部
が、乾留炉で400〜500℃を示す時の昇温速度を上
昇させた場合も、軟化溶融性が向上して成形炭のガス圧
は増加する。そこで、これら実験結果を整理して、配合
炭の揮発分(VM)、粘結性指数(CI)及び、成形炭
内部温度が400〜500℃時点の昇温速度(HR)と
内部ガス圧(P)との関係を次式の形に定量化できた。
【0011】P=b1 +b2 VM +b3 CI2 +b4
CI+b5 HR 但し、b1 ,b2 ,b3 ,b4 ,b5 は定数である。こ
の式を簡便な成形炭内部のガス圧力コントロールに利用
するのである。すなわち、乾留前ならば成形炭の揮発分
(VM)及び/又は粘結性指数(CI)を変更し、乾留
中ならば成形炭内部温度が400〜500℃時点の昇温
速度(HR)を変更するのである。
【0012】さらに、発明者等はガス圧と成形炭の割れ
の関係を明らかにするため、配合炭の揮発分(VM)、
粘結性指数(CI)、及び乾留ヒートパターンを変化さ
せた実験を行ない、図1に示すように、成形炭内部のガ
ス圧(P)と成形炭の原形率(Y)の関係を明らかに
し、これらの関係を次式で示すような関係式で定量化し
た。
【0013】Y=a1 +a22 +a3 P 但し、a1 ,a2 ,a3 は定数である。したがって、上
記2式を組み合わせれば、本発明になることは明らかで
ある。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の1実施例を具体的に説明す
る。表1に示す(1)〜(4)の製造条件で、2段羽口
を有する300φ×2000Hmmサイズの竪型乾留炉
を用いて、一個の容量が110ccの枕型ブリケット成
形炭を連続乾留して成形コークスを得た。なお、成形炭
(ブリケット)は粉状石炭に、バインダとして石炭ピッ
チを8重量%混合し、ダブルロール成形機で成形したも
のを使用した。また、成形炭のガス圧は、表1と同じヒ
ートパターンで、小型の電気炉内に静置した成形炭に、
5φmmのパイプを中心部に挿入して測定した。原形率
は挿入した成形炭の個数に対する、乾留炉後の成形コー
クスの鉄板上に2m高さ3回落下させた後の割れのない
コークスの割合である。本発明の条件(1)〜(3)で
は、成形炭の揮発分が増加してもガス圧をほぼ一定とす
るように、成形炭内部温度400〜500℃での昇温速
度を制御したので、成形炭の割れの増加を防止でき、原
形率55以上を維持できた。それに対して、従来技術で
ある(4)〜(6)の条件では、成形炭の揮発分を増加
させると、原形率は成形炭のガス圧力が上昇し、40ま
で低下している。また、ドラム強度 DI 15も、本発明
の条件(1)〜(3)では、揮発分が増加しても、ガス
圧力をほぼ一定とすることで、割れの増加を防止でき、
85以上を維持している。ここで、DI15とは、コーク
ス強度を表す指数で、ドラムにコークスを入れ、150
回転させた後の15mmのフルイ上に残った歩止りを表
わす。しかし、従来技術の(4)〜(6)では、揮発分
を増加するとドラム強度 DI15 は、成形炭の割れの
影響を受て、低下傾向にある。以上の結果から、成形コ
ークス原形率を管理するに際し、本発明である成形炭内
部のガス圧制御が有効であることが明らかである。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明は成
形コークスの原形率(Y)を所定の目標値内に入るよう
に成形炭の乾留時での内部ガス圧力(P)を抑制するた
め、成形炭を製造する際の配合炭の揮発分(VM)と粘
結性指数(CI)、及び乾留炉での成形炭内部温度が4
00〜500℃時点での昇温速度(HR)を制御したの
で、高揮発分の石炭を多量に使用し、かつ成形コークス
原形率の低下を防止することができた。その結果、冶金
用成形コークスの粒径の一定化による高炉操業の安定化
及び成形コークスの石炭選択範囲の拡大による資源の有
効利用に大きく貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形炭内部のガス圧と成形炭コークスの原形率
との関係を示す図である。
【図2】コークス原形率と配合炭揮発分との関係を示す
図である。
【図3】配合炭揮発分と成形炭内部のガス圧との関係を
示す図であり、3本の曲線は配合炭揮発分が、 1)2
8%、2)25%、3)20%、と異なる。
【図4】成形炭温度400〜500℃時点の昇温速度と
成形炭内部のガス圧との関係を、配合炭の揮発分25
%、粘結性指数70の時のものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花岡 浩二 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内 (72)発明者 坂本 誠司 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉状石炭にバインダを配合し加圧成形し
    て得られた成形炭を竪型乾留炉で乾留する連続式成形コ
    ークスの製造方法において、 配合炭の揮発分、粘結性指数及び乾留炉内で成形炭温度
    が400〜500℃時点の昇温速度のいずれか一つ以上
    を用いて、成形コークスの原形率を所定目標値内に制御
    することを特徴とする成形コークスの製造方法。
JP14061193A 1993-06-11 1993-06-11 成形コークスの製造方法 Withdrawn JPH06346059A (ja)

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