JPH06346007A - 光輝性塗料組成物および光輝性塗膜の形成方法 - Google Patents

光輝性塗料組成物および光輝性塗膜の形成方法

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JPH06346007A
JPH06346007A JP17200893A JP17200893A JPH06346007A JP H06346007 A JPH06346007 A JP H06346007A JP 17200893 A JP17200893 A JP 17200893A JP 17200893 A JP17200893 A JP 17200893A JP H06346007 A JPH06346007 A JP H06346007A
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glittering
pigment
metallic
coating film
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Hajime Ishihara
肇 石原
Eizo Niimi
英造 新美
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メタリック塗装のようなキラキラ光る光沢
(メタリック感)が得られ、しかも淡い色を呈する(パ
ステル感)塗膜を与える光輝性塗料組成物を提供する。 【構成】 この光輝性塗料組成物は、鱗片状金属粉顔料
とアルカリ土類金属のチタン酸塩粉末と塗膜形成樹脂と
を含むものであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車,自転
車,家電製品,什器類およびその部品等を対象とする工
業塗装用として好適なパステル調とメタリック感を併せ
持つ光輝性を有する光輝性塗料組成物と光輝性塗膜の形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来メタリック塗装では、アルミニウム
粉などの鱗片状金属粉顔料を含むメタリック塗料を塗装
しており、鱗片状金属粉顔料での反射でキラキラ光り、
金属的な輝きが得られるようになっている。メタリック
塗装の色は、メタリック塗料に含まれている鱗片状金属
粉顔料,着色顔料またはその下のベスカラー層により付
けられている。メタリック塗装では、淡色はシルバー色
を呈していてパステル調を呈するものはなかった。
【0003】例えば、特開平2−132171号公報に
は、ルチル型二酸化チタン(A)と少なくとも80重量
%が1〜32μmの粒子径を有する鱗片状アルミニウム
粉(B)を合計で少なくとも80重量%含有し、かつ
(A)/(B)の割合が99/1〜90/10(重量
比)の範囲からなる顔料組成物を樹脂固形分100重量
部に対して10〜200重量部の範囲で含有させた被覆
用組成物が開示されている。しかしながら、この組成で
は二酸化チタン顔料の配合量も多いため、鱗片状アルミ
ニウム粉の持つ光輝性を付与することができないうえ、
アルミニウム粉末のグレー色感により色調に濁りを与え
る現象を招く。
【0004】また、特開昭50−89426号公報,特
開昭53−78236号公報にも光輝剤を含む塗料組成
物が開示されているが、メタリック感,マイカ感は発現
されても、淡いパステル調を発現することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】二酸化チタンをアルミ
ニウム粉を含んだメタリック塗料に使用すると、入射し
た光は二酸化チタンにより拡散反射光を生じ、大部分が
塗膜表面で反射される。二酸化チタンの使用量が多くな
るほど(すなわち塗膜の色が淡くなるほど)、アルミニ
ウム粉からの反射が少なくなり、メタリック色の特徴で
あるきらめき(キラキラ感)がなくなる。この発明は、
メタリック塗装のキラキラ光る光沢が得られ、しかもパ
ステル調をも呈する塗膜を与える光輝性塗料組成物およ
び塗膜形成方法を提供することを課題とする。
【0006】本発明者らは、従来の光輝性塗料における
上記の問題点を解消するために、顔料成分の組成を中心
に鋭意研究を重ねた結果、アルカリ土類金属のチタン酸
塩粉末と鱗片状金属粉顔料とを塗膜形成樹脂と配合した
組成の塗料は、パステル調とメタリック感とを併せ持つ
光輝性の塗膜を現出し、またその複合塗膜は2コート1
ベーク塗装工程で効率よく形成できることを確認した。
【0007】本発明は、前記の知見に基づいて開発され
たもので、その目的は明るく,柔らかな色調で繊細なニ
ュアンスを持つ色であるパステル調とメタリック感を呈
する塗膜形成が可能な光輝性塗料組成物とその塗膜形成
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による光輝性塗料組成物は、(A)鱗片状金
属粉顔料,(B)アルカリ土類金属のチタン酸塩粉末お
よび(C)塗膜形成樹脂を主成分とし、また本発明によ
る光輝性塗膜の形成方法は、(A)鱗片状金属粉顔料,
(B)アルカリ土類金属のチタン酸塩粉末および(C)
塗膜形成樹脂を主成分とする光輝性塗料をベースコート
したのちクリヤー塗料をトップコートし、ベースコート
およびトップコートを同時に硬化させることを構成上の
特徴とする。
【0009】本発明を構成する顔料成分のうち、(A)
成分の鱗片状金属粉顔料は、アルミニウム粉(アルミニ
ウム箔),着色顔料コーティングアルミニウム粉,ステ
ンレスフレーク,錫フレーク,金属メッキガラスフレー
ク,金フレーク,銀フレークなど金属光沢を有するフレ
ーク顔料などが挙げられる。
【0010】(B)成分のアルカリ土類金属のチタン酸
塩粉末は、例えば一般式MTi0(1)(式中、Mは
アルカリ土類金属を示す。)で表わされるものを用いる
ことができる。上記一般式(1)で表わされるアルカリ
土類金属のチタン酸塩のうち、好ましいものとしてはチ
タン酸マグネシウム,チタン酸カルシウム,チタン酸ス
トロンチウム,チタン酸バリウムなどを挙げることがで
きる。より好ましくは、チタン酸ストロンチウムであ
る。
【0011】本発明では、アルカリ土類金属のチタン酸
塩の1種又は2種以上を使用する。また、アルカリ土類
金属のチタン酸塩は、相互に固溶体を形成する性質を有
している。例えば、チタン酸ストロンチウムとチタン酸
バリウムとの混合物は、式Ba(1−x)SrxTiO
(x=0〜1)で表わされるチタン酸バリウム・スト
ロンチウムを形成する。上記チタン酸塩を製造するに当
っては、公知の方法が採用でき、例えば固相反応法,シ
ュウ酸塩法などを挙げることができる。本発明で使用す
るアルカリ土類金属のチタン酸塩粉末の粒径は、通常
0.05〜5.0μm程度である。
【0012】塗膜形成用のビヒクルとなる(C)成分の
塗膜形成樹脂としては、熱硬化性のアクリル樹脂,ポリ
エステル樹脂,アルキッド樹脂,弗素樹脂などが適用さ
れ、通常、アミノ樹脂や(ブロック)イソシアネート化
合物などの架橋剤と混合して使用に供される。また、こ
れら樹脂は1種に限らず2種以上を組み合わせて使用す
ることもできる。このほか、常温乾燥により硬化するこ
とができるセルロース系樹脂,熱可塑性アクリル樹脂,
ヤシ油変性アルキド樹脂,2液型ポリウレタン樹脂やシ
リコーン樹脂なども用いられる。
【0013】本発明の塗料組成物には、必要に応じて非
金属フレーク顔料;着色顔料;体質顔料;溶剤(有機溶
剤,水);ポリエチレンワックス類,アマイドワックス
類,高分子アマイド類などの沈降防止剤;シリコーンオ
イル類,高分子アクリル化合物類などの表面調整剤;紫
外線吸収剤;酸化防止剤;硬化触媒などを含む。これら
の成分は、従来公知のメタリック塗料に用いるものと同
様のものを用いることができる。
【0014】非金属フレーク顔料としては、板状酸化
鉄,フタロシアニンフレーク,グラファイト,チタンコ
ーティングマイカ,酸化鉄コーティングマイカ,着色顔
料コーティングマイカ等を用いることができる。
【0015】その他の顔料としては、キナクリドン系,
イソインドリノン系,ジオキサジン系,ペリレン系,イ
ンダンスロン系,フラバンスロン系,チオインジコ系,
フタロシアニン系,ベンゾイミダゾロン系,アゾ系,カ
ーボン,透明酸化鉄,などの着色顔料;クレー,タル
ク,珪藻土,炭酸カルシウム,硫酸バリウムなどの体質
顔料から選ばれる少なくとも1種が使用される。
【0016】本発明の塗料組成物に使用される溶剤は、
トルエン,キシレン,ブチルアセテート,メチルアセテ
ート,メチルイソブチルケトン,ブチルアルコール,脂
肪族炭化水素,石油ナフサおよび水など一般の塗料用の
溶剤が挙げられ、1種が単独で使用されたり、2種以上
の混合溶剤で使用されたりする。
【0017】本発明の目的を達成するには、アルカリ土
類金属のチタン酸塩粉末(B)と鱗片状金属粉顔料
(A)の比率は、(B)/(A)=90/10〜30/
70の重量比が好ましく、80/20〜50/50の重
量比がより好ましい。(B)/(A)>90/10だと
(B)成分が多すぎるため塗膜がキラキラ光らなく、メ
タリック感の発現が不足するおそれがあり、(B)/
(A)<40/60だと(B)が少なすぎるため、色を
淡くするパステル調の発現が不足する傾向となる。
【0018】本発明の塗料組成物では、顔料は(A)成
分,(B)成分および必要に応じて配合される非金属フ
レーク顔料とその他の顔料の合計量が、塗膜形成樹脂固
形分100重量部に対して10〜75重量部の割合で好
ましく使用され、15〜50重量部の割合でより好まし
く使用される。顔料の割合が前記範囲を下回ると、メタ
リック感やパステル調を発現する効果が小さすぎるおそ
れがあり、上回ると塗膜の強度が不足したり、塗膜の耐
候性が悪くなったりするおそれがある。
【0019】また、上記全顔料中における(A)成分と
(B)成分は、全顔料に対して50〜100重量%の範
囲で含有しているのが好ましく、70〜100重量%の
範囲で含有しているのがより好ましい。(A)成分と
(B)成分の合計量が50重量%未満ではメタリック感
とパステル調の発現効果が小さくなる。
【0020】本発明でのメタリック感とは、鱗片状金属
粉顔料を含む塗膜に当った光がキラキラ光る性質であ
り、パステル調とは、明るく柔らかな色調で繊細なニュ
アンスを持つ色で、より具体的には、JBCCの色相ト
ーン分類によるライトからペールトーン色域を発現させ
る性質をいう。
【0021】上記の成分組成からなる本発明の光輝性塗
料は、有機溶媒型が一般的であるが、これに限られるも
のではなく、非水分散液型,水溶液型,分散液型,粉体
型など、各種の形態として塗料構成することができる。
塗装に際しては、有機溶剤,水等の溶媒で塗装適性粘度
に希釈して用いるが、塗装時の固形分は10〜50重量
%が好ましい。
【0022】本発明による光輝性塗膜の形成方法は、上
記の光輝性塗料を被塗基材面にベースコートしたのち、
クリヤー塗料をトップコートし、ベースコートおよびト
ップコートを同時に硬化させるプロセスからなる。
【0023】塗布対象となる被塗基材は、鉄,アルミニ
ウム,銅もしくはこれらの合金を含む金属類を始めとし
て、ガラス,セメント,コンクリートなどの無機材料,
ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレン−酢酸ビニル
共重合体,ポリアミド,ポリアクリル,ポリエステル,
エチレン−ポリビニルアルコール共重合体,塩化ビニル
樹脂,塩化ビニリデン樹脂,ポリカーボネート,ポリウ
レタン等の樹脂成形品および各種FRPなどのプラスチ
ック材料,木材,繊維材料が該当する。なお、これら被
塗基材に予め適宜なアンダーコートやプレコート処理を
施すことは任意である。
【0024】塗装は被塗基材に直接行うこともできる
が、例えば自動車の塗装等においては、通常、表面化成
処理後に電着塗料などによる下塗りおよび中塗り塗装
し、塗膜が硬化した後に塗装する。塗装操作は霧化式塗
装機を用い、本塗料組成物をフォードカップ#4で10
〜20秒、特に11〜15秒(20℃)の粘度となるよ
う溶剤で調整し、エアスプレー塗装,静電塗装などによ
って行われる。ベースコートの塗膜は、10〜30μm
の乾燥膜厚範囲で形成することが好ましい。10μm未
満の膜厚では、下地隠蔽性が減退して色ムラを生ずる原
因となる。
【0025】ついで、ベースコート上に上塗りのクリヤ
ー塗料をトップコートとして塗装する。クリヤー塗料と
しては、一般に常用される透明性樹脂が使用されるが、
必要に応じ透明性を損ねない範囲で着色顔料や各種添加
成分を配合してもよい。ベースコートとトップコート
は、2コート1ベーク方式により同時に硬化させて複合
塗膜を形成する。形成するトップコートの好ましい乾燥
膜厚は、20〜60μmである。
【0026】本発明の(A)鱗片状金属粉顔料,(B)
アルカリ土類金属のチタン酸塩粉末および(C)塗膜形
成樹脂を主成分とすることを特徴とする光輝性塗料組成
物の好ましい態様としては、以下のものが挙げられる。 (1)(B)/(A)=90/10〜30/70(固形
分重量比)である。 (2)さらに、(B)/(A)=80/20〜50/5
0(固形分重量比)である。 (3)〔(A)+(B)〕/顔料=50〜100重量%
である。(顔料には(A)成分,(B)成分も含む) (4)さらに、〔(A)+(B)〕/顔料=70〜10
0重量%である。(顔料には(A)成分,(B)成分も
含む) (5)顔料/塗膜形成樹脂=(10〜75)/100
(固形分重量比)である。 (6)さらに、顔料/塗膜形成樹脂=15〜50/10
0(固形分重量比)である。 (7)(A)成分が鱗片状アルミニウム粉顔料である。 (8)(B)成分がチタン酸ストロンチウムである。 (9)塗膜形成樹脂がアクリル・メラミン樹脂である。 (10)光輝性塗料が有機溶剤型である。
【0027】本発明の被塗基材面に(A)鱗片状金属粉
顔料,(B)アルカリ土類金属のチタン酸塩粉末および
(C)塗膜形成樹脂を主成分とする光輝性塗料をベース
コートしたのち、クリヤー塗料をトップコートし、ベー
スコートおよびトップコートを同時に硬化させることを
特徴とする光輝性塗膜の形成方法の好ましい態様として
は、以下のものが挙げられる。 (1)光輝性塗料が前記光輝性塗料組成物の好ましい態
様で挙げた(1)〜(10)のいずれかである。 (2)被塗基材が電着塗膜と中塗塗膜の複合塗膜であ
る。 (3)被塗基材が自動車車体である。 (4)ベースコートの乾燥膜厚が10〜30μmであ
る。 (5)トップコートの乾燥膜厚が20〜60μmであ
る。 (6)光輝性塗膜がJBCCの色相トーン分類によるラ
イトからペールトーンの色域を発現させるものである。
【0028】
【作用】この発明の塗料組成物を被塗物に塗布し、硬化
または乾燥してなる塗膜に入射した光は、透明性の高い
白色顔料であるアルカリ土類金属のチタン酸塩粉末(ル
チル型二酸化チタンの屈折率は2.72であるのに対
し、アルカリ土類金属であるチタン酸ストロンチウムの
屈折率が2.41と低い)を透過した光が鱗片状金属粉
で反射し、メタリック色の特徴としてキラキラ光り、透
過しなかった光の適度の白味感がパステル感を発現する
という特性を保持している。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明する。適用した光輝性塗料組成物を構成する(A)〜
(E)の具体的成分は、下記のとおりである。なお、表
1の成分表示は下記の記号で示した。また、配合量は固
形分の重量部、比率は重量比で示した。
【0030】(A)鱗片状金属粉顔料 (A−1)鱗片状アルミニウム粉顔料 (A−1−1)商品名“アルペースト52−509”
〔東洋アルミニウム株式会社製、固形分70%、平均粒
径28μm〕 (A−1−2)商品名“アルベースト417”〔東洋ア
ルミニウム株式会社製、固形分65%、平均粒径16μ
m〕 (A−2)鱗片状錫粉顔料、商品名“錫ペースト62−
1177”〔東洋アルミニウム株式会社製、固形分80
%、平均粒径18μm〕 (B)アルカリ土類金属チタン酸塩粉末 (B−1)チタン酸ストロンチウム粉末、商品名“ニュ
ーセラミックホワイト用白色顔料”〔ホルベイン工業株
式会社製〕 (B−2)チタン酸バリウム粉末〔和光純薬株式会社
製〕 (C)塗膜形成樹脂 (C−1)熱硬化性アクリル樹脂、商品名“アルマテッ
クスNT−U−23”〔三井東圧化学工業株式会社製、
固形分50重量%〕 (C−2)メラミンホルムアルデヒド樹脂、商品名“ユ
ーバン20SE”〔三井東圧化学工業株式会社製、固形
分60重量%〕 (C−3)ニッペアクリル補正用クリヤー〔日本ペイン
ト株式会社製、固形分36重量%〕 (D)非金属フレーク顔料 (D−1)TiOコーティング雲母箔顔料、商品名
“イリオジン103WII”〔メルク・ジャパン株式会
社製〕 (D−2)板状酸化鉄顔料、商品名“F.O.R−1”
〔大日精化工業株式会社製〕 (E)着色顔料 (E−1)ジオキサンバイオレット顔料、商品名“ファ
ーストゲンスーパーバイ オレット6027
S”〔大日本インキ化学工業株式会社製〕 (E−2)二酸化チタン顔料、商品名“タイペークCR
−95”〔石原産業株式会社製〕
【0031】実施例1〜12,比較例1〜10 上記(A)〜(E)の成分を表1に示す組成比率で、有
機溶媒(トルエン/キシレン/酢酸エチル/酢酸ブチル
=70/15/10/5)。ただし、実施例11のみは
(トルエン/アセトン/メチルイソブチルケトン/酢酸
ブチル=50/20/20/10)の溶剤を用いて分散
混合し、塗装適性粘度に調整し光輝性塗料を作製した。
【0032】得られた各組成の光輝性塗料または比較用
塗料を用い、以下の塗装工程により塗膜を形成した。リ
ン酸亜鉛で化成処理した厚さ0.8mmのダル鋼板基材
に、カチオン電着塗料〔日本ペイント(株)製、“パワ
ートップU−50”〕を乾燥塗膜が20μmになるよう
に塗装したのち、160℃で30分間焼付けた。この電
着塗膜面に中塗塗料〔日本ペイント(株)製、“オルガ
P−2グレー”〕を乾燥塗膜が30μmになるようにエ
アスプレー塗装し、140℃で30分間焼付けして試験
板を作製した。この試験板の表面に光輝性塗料または比
較用塗料を乾燥塗膜が15〜20μmになるように塗装
した。塗装は、エアースプレーガン〔岩田塗装機株式会
社製、“ワイダー71”〕を用い、霧化圧5.0kg/
cmで行い、塗装中のブースの雰囲気は温度25℃,
湿度75%に保持した。塗装後3分間セッティングを施
したのち、アクリル・メラミン樹脂系クリヤー塗料〔日
本ペイント(株)製、“スーパーラック0−128”〕
を乾燥膜厚が25〜30μmになるよう塗装した。つい
で、約10分間室温でセッティングしたのち、140℃
で30分間焼付けた。
【0033】形成した塗膜につき、下記の基準でメタリ
ック感およびパステル感を目視観察により判定評価し、
得られた結果を表1に示した。 (1)メタリック感 ○ … メタリック感が十分確認される。 △ … メタリック感を発現しているがやや弱い。 × … メタリック感なし。 (2)パステル感;目視でもってJBCC色相トーン分
類と対比させ、ライトからペールトーン色域に属するか
否か判定した。 ○ … 上記範囲に明らかに属する色域を発現してい
る。 △ … 上記範囲の境界付近の色域を発現している。 × … 上記範囲から明らかに外れる色域しか発現して
いない。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】この発明の光輝性塗料組成物を従来のメ
タリック塗料やパール色塗料の代わりに用いて塗装を行
うと、従来よりも淡い色(パステル感)を呈し、かつキ
ラキラ光る(メタリック感)新規な外観を有する塗膜が
形成される。すなわち、ライト(Light)からペー
ルトーン(Pale Tone)(JBCCの色相トー
ン分類による)域のパステル調のメタリック色の塗膜が
形成され、メタリック色の色域を拡大することが可能に
なる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)鱗片状金属粉顔料、(B)アルカリ
    土類金属のチタン酸塩粉末および(C)塗膜形成樹脂を
    主成分とすることを特徴とする光輝性塗料組成物。
  2. 【請求項2】被塗基材面に(A)鱗片状金属粉顔料、
    (B)アルカリ土類金属のチタン酸塩粉末および(C)
    塗膜形成樹脂を主成分とする光輝性塗料をベースコート
    したのち、クリヤー塗料をトップコートし、ベースコー
    トおよびトップコートを同時に硬化させることを特徴と
    する光輝性塗膜の形成方法。
JP17200893A 1993-06-04 1993-06-04 光輝性塗料組成物および光輝性塗膜の形成方法 Pending JPH06346007A (ja)

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Cited By (4)

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