JPH06345U - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴槽内壁面の洗浄効率を向上させることので
きる浴槽洗浄装置の提供を目的とする。 【構成】 風呂蓋２の底面または浴槽１の内壁面に設け
られたノズル３，５から洗浄液を浴槽１の内壁面に吹き
付けて洗浄を行なう洗浄装置において、ノズル３，５か
ら洗浄液をパルス状に噴射させるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ノズルから浴槽の内壁面に洗浄水を吹き付け、浴槽を自動的に洗 浄する洗浄装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

従来、浴槽の風呂蓋の裏面等にノズルを設け、このノズルから洗浄水を浴槽内 に吹き付けて浴槽を自動的に洗浄する浴槽洗浄装置が存在するが、従来において は、ノズルから浴槽の内壁面に向かって連続的に洗浄水が噴出されるものである ため、連続で吹き付けられる洗浄水により浴槽の内壁面に水膜が形成されてしま い、この水膜により洗浄水の浴槽の内壁面に対する打撃力が弱められて、洗浄効 果が減少してしまうという問題点があった。また、実開昭６２−３５５８８のよ うに、ノズル部をスプリンクラー構造にしたものもあるが、構造が複雑であり、 風呂蓋の厚さが必要以上に厚くなる。また、風呂蓋開閉の衝撃によりノズル部が 故障することもあるという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、洗浄効果を向上させ ることのできる浴槽洗浄装置を提供せんことを目的とし、その要旨は、風呂蓋の 裏面または浴槽の内壁面に設けられたノズルから洗浄水を浴槽の内壁面に吹き付 けて浴槽を洗浄する浴槽洗浄装置において、前記ノズルから洗浄水をパルス状に 噴射させる間欠噴射手段を風呂蓋とは別の場所に備えたことである。

【０００４】

【作用】

ノズルから洗浄液をパルス状に浴槽の内壁面に吹き付けるため、浴槽の内壁面 には水膜が形成されることがなく、常に新たな洗浄水が浴槽の内壁面に吹き付け られて、間欠的に吹き付けられる洗浄水による打撃作用により効率よく浴槽の内 壁面を洗浄し、洗浄効果を高めることができる。また、ノズル部に間欠機構を設 けていないので風呂蓋の厚みが厚くなることもなく、また、風呂蓋開閉の衝撃等 によりノズル部が故障することもない。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は浴槽洗浄装置の概略構成図であり、浴槽１は底面１ａの外周に立ち上げ 状に側壁部１ｂが一体形成され、さらに側壁部１ｂの上端部に外方へ突出状に手 摺り部１ｃが一体形成されたものとなっており、前記底面１ａには下方へ窪み状 に排水口１ｄが形成されている。

【０００６】 この浴槽１の上面には風呂蓋２が覆蓋されており、風呂蓋２は主板２Ａと副板 ２Ｂが蝶板４で折り畳み可能に連結されて構成されており、風呂蓋２の主板２Ａ の裏部には複数のノズル３が設けられており、このノズル３から浴槽１内に洗浄 水を噴出できるものとなっている。また、副板２Ｂの裏面には窪み状に凹部２ｂ が形成されており、主板２Ａに対し副板２Ｂが折り畳まれたときには、この凹部 ２ｂ内にノズル３が収納されて、副板２Ｂは主板２Ａの裏側に薄い状態で折り畳 まれる。また、前記浴槽１の内壁にもノズル５が設けられており、このノズル５ からも洗浄水を噴出できるものとなっている。

【０００７】 また、前記排水口部１ｄの底部にはバルブ６を介して排水路７が形成されてお り、また、排水口部１ｄの側面側には循環路８が接続されており、この循環路８ はバルブ９を介してヒーター１０に接続されており、さらにヒーター１０にはポ ンプ１２を備えた配管１３が接続されており、配管１３の端部は前記風呂蓋２の 主板２Ａ内に埋設状に連通されて前記ノズル３と接続されている。また、配管１ ３内のポンプ１２の上流側には、バルブ１４を介して洗剤投入器１５が設けられ ており、この洗剤投入器１５内に洗剤を入れることができる。また、前記バルブ ９には外部の水道管等に接続された給水路１１が接続されている。さらに前記ノ ズル５には配管１３から分岐した配管１６が接続されている。

【０００８】 このような構造において、給水路１１からの給水はヒーター１０内で温水にさ れ、ポンプ１２により圧送されてノズル３及び５から浴槽１内に噴出され、しか も洗剤投入器１５内に投入された洗剤が混入されるため、洗剤を含んだ洗浄水と して浴槽１の内壁面に噴出され、内壁面に吹き付けられた洗浄水により浴槽１が 自動的に洗浄され、洗浄後に、洗浄液は浴槽の排水口部１ｄに溜められて循環路 ８を通り再びヒーター１０に戻され再加温され、ポンプ１２を介しノズル３及び ５から噴出される。

【０００９】 尚、本例においては、前記ポンプ１２は間欠的に洗浄水をノズル３，５側へ圧 送できるものとなっており、図示しない制御装置を介しポンプ１２を間欠的にオ ン・オフさせて間欠的に洗浄水をノズル３，５側へ圧送する場合と、ポンプ１２ 自体が間欠的に洗浄水を圧送できる羽根車等を内蔵した構造のもので構成される 場合とがある。 洗浄水が連続的に噴出される場合は浴槽の内壁面に水膜が形成されて洗浄効果 が減少されるが、このようにポンプ１２により間欠的に洗浄水が圧送されると、 ノズル３及び５からは間欠的に洗浄水が噴出されるため、間欠的に常に新たな洗 浄液が浴槽の内壁面を打撃するように吹き付けられるため、水膜を形成すること がなく、浴槽の内壁面を打撃して高い洗浄効果を得ることができる。

【００１０】 また、噴出される洗浄液が外部に飛散することを防ぐために、本例においては 前記風呂蓋２の主板２Ａ及び副板２Ｂの外周側の裏部に段部２ａが形成されたも のとなっている。即ち、図２に要部を拡大して示すように、風呂蓋２の段部２ａ の外周側は薄く形成され、段部２ａの内側は厚く形成されたものであり、浴槽１ の手摺り１ｃの上面及び側壁部１ｂの内面にこの段部２ａは接触し、従来のフラ ット状の風呂蓋に比べて接触面積が大であり、浮き上がることもなく、その分、 洗浄水の外部への飛散を良好に防ぐことができる。そのため洗浄水が漏れて減少 することがなく、洗浄中に洗浄液を追加する必要もなく良好な洗浄効果を得るこ とができる。

【００１１】 尚、さらに良好に洗浄水の外部への飛散を防ぐために、図３で示すように、さ らに接触面積を増大させるための突起部２ｃを垂下状に一体形成し、段部２ａの 接触部を増大させた形状に風呂蓋２を形成しても良い。 尚、図４に示すように、浴槽１側に段部１ｅを形成して接触面積を増大させよ うとすると、風呂蓋２の浮き上がりが生じる場合があり、また、段部１ｅに洗浄 水が溜まりやすく、この部分が汚れ、また、掃除がしにくいものであり、風呂蓋 ２側に段部を形成させて接触面積を増大させる方がより有効である。

【００１２】 また、風呂蓋２側に段部２ａを形成させることにより、段部２ａの内側の厚み を厚くすることができ、そのため、風呂蓋２内にノズル３及び配管等その他の部 品を良好に埋設状に収納させることが可能になる。さらに、浴槽１の上面に風呂 蓋２を覆蓋させた状態では、外側からは風呂蓋２は薄い形状として視認されるた め、全体の外観形状は極めて良好なものとなる。

【００１３】 尚、本例においては、浴槽１の内壁面にノズル５を設けたものを例示したが、 このノズル５は設けない場合もあり、風呂蓋２側のノズル３からのみ洗浄水を噴 出させることのできる装置とすることもできる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、風呂蓋の裏面または浴槽の内壁面に設けられたノズルから洗浄水を 浴槽の内壁面に吹き付けて浴槽を洗浄する浴槽洗浄装置において、前記ノズルか ら洗浄水をパルス状に噴射させる間欠噴射手段を風呂蓋とは別の場所に備えたこ とにより、ノズルから洗浄液をパルス状に浴槽の内壁面に吹き付けるため、浴槽 の内壁面には水膜が形成されることがなく、間欠的に吹き付けられる洗浄水によ る打撃作用により効率よく浴槽の内壁面を洗浄し、洗浄効率を高めることができ る効果を有する。また、ノズル部に間欠機構を設けていないので風呂蓋の厚みが 厚くなることもなく、また、風呂蓋開閉の衝撃等によりノズル部が故障すること もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】浴槽洗浄装置の概略構成図である。

【図２】風呂蓋の要部断面構成図である。

【図３】風呂蓋の変形例を示す要部断面図である。

【図４】風呂蓋の不具合例を示す断面構成図である。

【符号の説明】

１ 浴槽 １ｂ 側壁部 １ｃ 手摺り部 １ｄ 排水口部 ２ 風呂蓋 ２Ａ 主板 ２Ｂ 副板 ２ａ 段部 ２ｂ 凹部 ３，５ ノズル ８ 循環路 １０ ヒーター（熱源器） １２ ポンプ １３，１６ 配管 １５ 洗剤投入器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 風呂蓋の裏面または浴槽の内壁面に設け
   られたノズルから洗浄水を浴槽の内壁面に吹き付けて浴
   槽を洗浄する浴槽洗浄装置において、前記ノズルから洗
   浄水をパルス状に噴射させる間欠噴射手段を風呂蓋とは
   別の場所に備えたことを特徴とする浴槽洗浄装置。