JPH06345757A - 置換された(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリニル)−ピペリジン類、それらの製造方法、および抗レトロウイルス剤としての使用 - Google Patents

置換された(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリニル)−ピペリジン類、それらの製造方法、および抗レトロウイルス剤としての使用

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JPH06345757A
JPH06345757A JP6144046A JP14404694A JPH06345757A JP H06345757 A JPH06345757 A JP H06345757A JP 6144046 A JP6144046 A JP 6144046A JP 14404694 A JP14404694 A JP 14404694A JP H06345757 A JPH06345757 A JP H06345757A
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ボルフガング・ベンダー
Dieter Haebich
デイーター・ヘビヒ
Siegfried Raddatz
ジークフリート・ラダツ
Wolfgang Dr Roeben
ボルフガング・レーベン
Hanno Wild
ハンノ・ビルト
Jutta Hansen
ユツタ・ハンゼン
Arnold Dr Paessens
アルノルト・ペセンス
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 [式中、Aは、場合により置換されていてもよい炭素数
6〜10のアリールを表わす]の置換された(2−オキ
ソ−1−ベンズイミダゾリニル)−ピペリジン類。 【効果】 HIV−感染細胞をウイルス−誘発性細胞破
壊から保護するため、レトロウイルスにより引き起こさ
れる疾患の処置および予防のための人間用および動物用
薬剤において有用な活性化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一般式(I)
【0002】
【化3】
【0003】[式中、Aは炭素数6〜10のアリールを
表し、該アリールは場合によりハロゲン、カルボキシ
ル、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、シア
ノおよび各場合とも炭素数8までの直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニルも
しくはアルキルチオからなる群から選択される同一もし
くは相異なる置換基により、炭素数3〜7のシクロアル
キルにより、または式−P(O)−(OR1)(OR2)、−C
O−R3、−CO−NR45、−SO26、−NR
78、−SO2NR910、−D−R11もしくは−N=N
12の基により4回まで置換されていてもよく、ここで
1およびR2は同一もしくは相異なり、そして水素また
は炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを
示し、R3は炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル、モルホリンまたは場合によりハロゲンにより
置換されていてもよいフェニルを示し、R4およびR5
同一もしくは相異なり、そして水素、炭素数3〜7のシ
クロアルキル、または炭素数6までの直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルを示し、該アルキルは場合によりフェ
ニル、カルボキシルもしくはピリジルにより、または炭
素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカル
ボニルにより置換されていてもよく、或いはR4および
5は、窒素原子と一緒になって、S、NおよびOから
なる群からの2個までの別のヘテロ原子を有する5−〜
7−員の飽和複素環を形成し、該環は別の窒素原子が環
中に存在している場合には、場合により、これを介し
て、ベンジル、ホルミル、カルボキシル、炭素数5まで
の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルおよ
びベンジルオキシカルボニルからなる群からの同一もし
くは相異なる置換基によりまたは式−CH2−CO−N
1314の基により3回まで置換されていてもよく、こ
こでR13およびR14は、窒素原子と一緒になって、5−
〜7−員の飽和複素環を形成し、R6はフェニルまたは
炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示
し、R7およびR8は同一もしくは相異なり、そして水
素、フェニル、各場合とも炭素数6までの直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキルもしくはアシル、または式−C
(S)−NR1516の基を示し、ここでR15は水素または
メチルを示し、そしてR16は炭素数6までの直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルコキシカルボニルを示し、R9およ
びR10は同一もしくは相異なり、そして水素、炭素数6
までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、フェニル、
またはS、NおよびOからなる群からの3個までの別の
ヘテロ原子を有する5−〜6−員の飽和もしくは不飽和
複素環を示し、該環は場合によりヒドロキシルもしくは
カルボキシルによりまたは各場合とも炭素数6までの直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシもしくは
アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、D
は酸素または硫黄原子を示し、R11およびR12は同一も
しくは相異なり、そして場合によりハロゲンにより置換
されていてもよいフェニルを示す]の置換された(2−
オキソ−ベンズイミダゾリニル)−ピペリジン類および
それらの塩類、それらの製造方法、並びに抗レトロウイ
ルス剤としてのそれらの使用に関する。
【0004】置換された(2−オキソ−ベンズイミダゾ
リニル)−ピペリジン類の生理学的に許容可能な塩類
は、本発明に従う物質と鉱酸類、カルボン酸類またはス
ルホン酸類との塩類であることができる。特に好適な塩
類は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、
プロピオン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、フマル酸、マ
レイン酸または安息香酸とのものである。
【0005】一般的な塩基類との塩類、例えばアルカリ
金属塩類(例えばナトリウムもしくはカリウム塩類)、
アルカリ土類金属塩類(例えばカルシウムもしくはマグ
ネシウム塩類)或いはアンモニアまたは有機アミン類、
例えばジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイ
ソプロピルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N
−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、1−
エフェナミンもしくはメチル−ピペリジン、から誘導さ
れるアンモニウム塩類も塩類として挙げられる。
【0006】本発明に従う化合物は立体異性体形で存在
することができ、それらは像および鏡像として行動する
(エナンチオマー類)か、または像および鏡像として行
動しない(ジアステレオマー類)。本発明は対掌体並び
にラセミ形およびジアステレオマー混合物の両者に関す
るものである。ジアステレオマー類と同様に、ラセミ形
も既知の方法で立体異性体的に均質な成分類に分離する
ことができる。
【0007】複素環は一般的には、3個までの硫黄およ
び/または窒素原子をヘテロ原子として含有できる5−
〜7−員の、好適には5−〜6−員の、飽和もしくは不
飽和環を表す。好適な5−および6−員の環は、酸素、
硫黄および/または2個までの窒素を含有するものであ
る。下記のものが好適に挙げられる:チエニル、フリー
ル、1,2,4−チアジアゾリル、ピロリル、ピラゾリ
ル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニ
ル、ピロリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダ
ゾリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、
テトラゾリル、モルホリニルまたはチオモルホリニル。
【0008】好適な式(I)の化合物は、Aがフェニル
またはナフチルを表し、それらのそれぞれは場合により
弗素、塩素、臭素、カルボキシル、ニトロ、ヒドロキシ
ル、トリフルオロメチル、シアノおよび各場合とも炭素
数7までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコ
キシ、アルコキシカルボニルもしくはアルキルチオから
なる群から選択される同一もしくは相異なる置換基によ
り、シクロプロピル、シクロペンチルもしくはシクロヘ
キシルにより、または式−P(O)−(OR1)(OR2)、−
CO−R3、−CO−NR45、−SO26、−NR7
8、−SO2NR910、−D−R11もしくは−N=NR
12の基により4回まで置換されていてもよく、ここでR
1およびR2が同一もしくは相異なり、そして水素または
炭素数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示
し、R3が炭素数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキル、モルホリンまたは場合により弗素、塩素もしく
は臭素により置換されていてもよいフェニルを示し、R
4およびR5が同一もしくは相異なり、そして水素、シク
ロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは炭
素数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示
し、該アルキルは場合によりフェニル、カルボキシルも
しくはピリジルにより、または炭素数5までの直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルにより置換され
ていてもよく、或いはR4およびR5が、窒素原子と一緒
になって、ピペラジン、モルホリンまたはピペリジン環
を形成し、該環は適宜ピペラジン環の場合には、場合に
より、窒素原子を介して、ベンジル、ホルミル、カルボ
キシル、炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
コキシカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルから
なる群からの同一もしくは相異なる置換基によりまたは
式−CH2−CO−NR1314の基により2回まで置換
されていてもよく、ここでR13およびR14が、窒素原子
と一緒になって、ピペラジン、ピペリジンまたはピロリ
ジン環を形成し、R6がフェニルまたは炭素数5までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、R7および
8が同一もしくは相異なり、そして水素、フェニル、
各場合とも炭素数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキルもしくはアシル、または式−C(S)−NR1516
の基を示し、ここでR15が水素またはメチルを示し、そ
してR16が炭素数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルコキシカルボニルを示し、R9およびR10が同一もし
くは相異なり、そして水素、炭素数5までの直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキル、フェニル、またはピリミジ
ン、ピリジル、チアゾリルもしくは1,2,4−チアジア
ゾリル環を示し、該環は場合によりヒドロキシルもしく
はカルボキシルによりまたは各場合とも炭素数5までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシもしく
はアルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
Dが酸素または硫黄原子を示し、R11およびR12が同一
もしくは相異なり、そして場合により弗素、塩素または
臭素により置換されていてもよいフェニルを示す、もの
およびそれらの塩類である。
【0009】特に好適な一般式(I)の化合物は、Aが
フェニルまたはナフチルを表し、それらのそれぞれは場
合により弗素、塩素、臭素、ヨウ素、カルボキシル、ニ
トロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、シアノおよ
び各場合とも炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニルもしくは
アルキルチオからなる群から選択される同一もしくは相
異なる置換基により、シクロプロピル、シクロペンチル
もしくはシクロヘキシルにより、または式−P(O)−
(OR1)(OR2)、−CO−R3、−CO−NR45、−
SO26、−NR78、−SO2NR910、−D−R11
もしくは−N=NR12の基により4回まで置換されてい
てもよく、ここでR1およびR2が同一もしくは相異な
り、そして水素または炭素数4までの直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルを示し、R3が炭素数4までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキル、モルホリンまたは場合に
より弗素、塩素もしくは臭素により置換されていてもよ
いフェニルを示し、R4およびR5が同一もしくは相異な
り、そして水素、フェニル、シクロプロピル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシルまたは炭素数5までの直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルキルを示し、該アルキルは場合に
よりフェニル、カルボキシルもしくはピリジルにより、
または炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシカルボニルにより置換されていてもよく、或いはR
4およびR5が、窒素原子と一緒になって、ピペラジン、
モルホリンまたはピペリジン環を形成し、該環は適宜ピ
ペラジン環の場合には、場合により、窒素原子を介し
て、ベンジル、ホルミル、カルボキシル、炭素数3まで
の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルおよ
びベンジルオキシカルボニルからなる群からの同一もし
くは相異なる置換基によりまたは式−CH2−CO−N
1314の基により2回まで置換されていてもよく、こ
こでR13およびR14が、窒素原子と一緒になって、ピペ
ラジン、ピペリジンまたはピロリジン環を形成し、R6
がフェニルまたは炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキルを示し、R7およびR8が同一もしくは相異
なり、そして水素、フェニル、各場合とも炭素数4まで
の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルもしくはアシル、
または式−C(S)−NR1516の基を示し、ここでR15
が水素またはメチルを示し、そしてR16が炭素数4まで
の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルを示
し、R9およびR10が同一もしくは相異なり、そして水
素、炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ル、フェニル、またはピリミジン、ピリジル、チアゾリ
ルもしくは1,2,4−チアジアゾリル環を示し、該環は
場合によりヒドロキシルもしくはカルボキシルによりま
たは各場合とも炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキル、アルコキシもしくはアルコキシカルボニル
により置換されていてもよく、Dが酸素または硫黄原子
を示し、R11およびR12が同一もしくは相異なり、そし
て場合により弗素、塩素または臭素により置換されてい
てもよいフェニルを示す、ものおよびそれらの塩類であ
る。
【0010】一般式(II) A−NH−CO−CH2−L (II) [式中、Aは上記の意味を有し、そしてLは典型的な脱
離性基、好適には塩素または臭素、を表す]の化合物
を、不活性溶媒中で適宜塩基および/または助剤の存在
下で、式(III)
【0011】
【化4】
【0012】の4−(2−オキソ−1−ベンズイミダゾ
リニル)−ピペリジンと反応させ、そしてAで挙げられ
ている置換基を場合により例えばアルキル化、アシル
化、加水分解、水素化、アミド化またはスルホンアミド
化の如き一般的方法により誘導体にすることを特徴とす
る、本発明に従う一般式(I)の化合物の製造方法もさ
らに見いだされた。
【0013】本発明に従う方法は例えば下記の反応式に
より説明できる:
【0014】
【化5】
【0015】適している溶媒は、反応条件下で変化しな
い一般的な不活性溶媒である。これらには好適には、有
機溶媒、例えばエーテル類、例えばジエチルエーテル、
グリコールモノメチルエーテルもしくはグリコールジメ
チルエーテル、ジオキサンまたはテトラヒドロフラン、
或いは炭化水素類、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、シクロヘキサンまたは鉱油留分、或いはハロゲノ炭
化水素類、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、或いはジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ヘキサメチル燐アミド、酢酸エチル、ピリジ
ン、トリエチルアミンまたはピコリンが包含される。上
記溶媒の混合物を使用することもできる。ジクロロメタ
ン、クロロホルム、ジメチルホルムアミドまたはテトラ
ヒドロフランが特に好適である。
【0016】本発明に従う方法用に使用できる塩基類は
一般的に無機または有機塩基類である。これらには好適
には、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム、
水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、アルカリ土
類金属水酸化物、例えば水酸化バリウム、アルカリ金属
炭酸塩、例えば炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウム、
アルカリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸カルシウムもしく
は炭酸セシウム、またはアルカリ金属もしくはアルカリ
土類金属アルコキシドもしくはアミド、例えばナトリウ
ムメトキシドもしくはカリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシドもしくはカリウムエトキシドまたはカリウム
ターシャリー−ブトキシド、或いはリチウムジイソプロ
ピルアミド(LDA)、或いは有機アミン類(トリアル
キル(C1−C6)アミン類)、例えばトリエチルアミ
ン、或いは複素環類、例えば1,4−ジアザビシクロ
[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)、
ピリジン、ジアミノピリジン、N−メチルピペリジンま
たはモルホリン、が包含される。塩基としてアルカリ金
属、例えばナトリウム、またはそれらの水素化物、例え
ば水素化ナトリウム、を使用することもできる。トリエ
チルアミンまたはN−メチルモルホリンが好適である。
【0017】一般的には、塩基は1モルの式(III)の
化合物に関して0.05モル〜10モルの、好適には1
モル〜2モルの、量で使用される。
【0018】本発明に従う方法は一般的には、−100
℃〜+100℃の、好適には0℃〜80℃の、温度範囲
で行われる。
【0019】本発明に従う方法は一般的には常圧におい
て行われる。しかしながら、該方法を加圧下または減圧
下(例えば0.5〜5バールの範囲)で実施することも
できる。
【0020】使用される助剤は好適には、特にカルボキ
シル基が無水物として活性化されて存在している時に
は、塩基であってもよい縮合剤である。ここで好適なも
のは一般的縮合剤、例えばカルボジイミド類、例えば
N,N′−ジエチル−、N,N′−ジイソプロピルもしく
はN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−
(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N′−エチル−
カルボジイミド塩酸塩、メト−p−トルエンスルホン酸
N−シクロヘキシル−N′−(2−モルホリノエチル)
−カルボジイミド、またはカルボニル化合物、例えばカ
ルボニルジイミダゾール、または1,2−オキサゾリウ
ム化合物、例えば3−硫酸2−エチル−5−フェニル−
1,2−オキサゾリウムもしくは過塩素酸2−ターシャ
リー−ブチル−5−メチル−イソキサゾリウム、または
アシルアミノ化合物、例えば2−エトキシ−1−エトキ
シカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン、または無水
プロパンホスホン酸、またはクロロ蟻酸イソブチル、ま
たはヘキサフルオロ燐酸ベンゾトリアゾリルオキシ−ト
リス(ジメチルアミノ)ホスホニウムもしくは1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾールである。
【0021】さらに、例えば、アルカリ金属炭酸塩、例
えば炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムまたは炭酸水
素ナトリウムもしくは炭酸水素カリウム、或いは有機塩
基、例えばトリアルキルアミン類、例えばトリエチルア
ミン、エチルジイソプロピルアミン、N−エチルモルホ
リン、N−メチルピペリジンまたはN−メチルモルホリ
ンを使用することもできる。N−メチルモルホリンが好
適である。
【0022】助剤は各場合とも1モルの一般式(III)
の化合物に関して1.0モル〜3.0モルの、好適には
1.0〜1.2モルの、量で使用される。
【0023】反応は−30℃〜100℃の、好適には0
℃〜30℃の、温度範囲においてそして常圧で実施され
る。
【0024】加水分解用に適している溶媒は水または加
水分解用に一般的な有機溶媒である。これらには好適に
は、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノールもしくはブタノール、ま
たはエーテル類、例えばテトラヒドロフランもしくはジ
オキサン、またはジメチルホルムアミドもしくはジメチ
ルスルホキシドが包含される。アルコール類、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノールまたはイソプロパ
ノール、が特に好適に使用される。上記溶媒の混合物を
使用することもできる。
【0025】加水分解は一般的には−20℃〜+100
℃の、好適には0℃〜+80℃の、温度範囲で行われ
る。
【0026】一般的には、加水分解は常圧において行わ
れる。しかしながら、減圧下または加圧下(例えば0.
5〜5バール)で実施することもできる。
【0027】加水分解を行う時には、塩基は一般的には
1モルのエステルに関して1〜3モルの、好適には1〜
1.5モルの、量で使用される。モル量の反応物が特に
好適に使用される。ターシャリー−ブチルエステルの加
水分解は一般的には酸類、例えば塩酸またはトリフルオ
ロ酢酸を使用して、上記溶媒の1種および/もしくは水
またはそれらの混合物の存在下で、好適にはジオキサ
ン、テトラヒドロフランまたはジクロロメタンを使用し
て、行われる。
【0028】アミノ保護基の除去も同様に一般的方法に
従い酸類、例えば塩酸またはトリフルオロ酢酸、を使用
して行うことができる。
【0029】アミノ保護基の除去はそれ自体は既知であ
る方法で、酸性もしくは塩基性条件下で、または例えば
Pd/Cを使用する有機溶媒中での、例えばエーテル
類、例えばテトラヒドロフランもしくはジオキサン、ま
たはアルコール類、例えばメタノール、エタノールまた
はイソプロパノール中での、接触水素化により還元的
に、行われる。
【0030】加水分解は一般的には0℃〜80℃の、好
適には0℃〜40℃の、温度範囲で行われる。
【0031】水素化は一般的には2バール〜8バール
の、好適には3バール〜5バールの、加圧下で行われ
る。
【0032】特にアシルアミノ保護基の場合には、これ
らを室温および常圧において上記溶媒の1種中で水素化
物、例えば水素化アルミニウムリチウムまたは水素化ホ
ウ素ナトリウム、を使用して除去することもできる。
【0033】ベンジル保護基の除去は好適には蟻酸アン
モニウム/パラジウム/Cを使用してエタノール/水の
中で50℃〜100℃の温度範囲において、好適には8
0℃において、そして常圧で行われる。
【0034】アミノ基のアルキル化はスルホン酸エステ
ル類または置換されたもしくは未置換のスルホン酸(C
1−C8)−ジアルキルもしくは(C1−C8)−ジアリー
ル類、好適にはヨウ化メチルまたは硫酸ジメチルを使用
して、或いはホルムアルデヒド/水素化ホウ素ナトリウ
ムを使用して、上記エーテル類の1種中で、好適にはテ
トラヒドロフラン中で、酸の存在下で行われる。
【0035】アルキル化は一般的には上記溶媒中で、好
適にはジメチルホルムアミド中で、0℃〜+70℃の、
好適には0℃〜+30℃の、温度範囲および常圧におい
て行われる。
【0036】一般式(IV)および(VII)のカルボニル
官能基並びにこの基を含有する部分的に生ずる中間生成
物の還元は一般的には還元剤、例えば水素化アルミニウ
ムリチウム、を使用して、テトラヒドロフラン中のボラ
ン溶液を使用してまたはボラン−硫化ジメチル(テトラ
ヒドロフラン中錯体)を使用して、0℃〜+70℃の、
好適には+20℃〜+65℃の、温度範囲および常圧に
おいて行われ、そして次に酸の中に加えられる。テトラ
ヒドロフラン中のボラン溶液が好適である。個々の工程
段階用に適している酸は一般的にはプロトン性の酸、例
えば塩酸または硫酸、である。硫酸が好適に使用され
る。
【0037】酸は一般的には各場合とも1モルの反応物
に関して1モル〜20モルの、好適には1モル〜5モル
の、量で使用される。
【0038】反応は一般的には−20℃〜+80℃の、
好適には0℃〜+60℃の、温度範囲において行われ
る。
【0039】一般的には、反応は常圧で行われる。しか
しながら、減圧下または加圧下(例えば0.5〜5バー
ル)で実施することもできる。
【0040】一般式(III)の化合物は既知である。
【0041】一般式(II)の化合物はある場合には既知
であるかまたは新規でありそして例えば一般式(IV) A−NH2 (IV) [式中、Aは上記の意味を有する]の化合物を、上記の
溶媒および塩基の1種中で、好適にはアセトニトリルお
よび炭酸カリウムの中で、0℃〜+80℃の、好適には
+15℃〜+30℃の、温度範囲でそして常圧におい
て、一般式(V) T−CO−CH2−L (V) [式中、Lは上記の意味を有し、そしてTはハロゲン、
好適には塩素、を表す]の化合物と反応させることによ
り製造できる。
【0042】一般式(IV)および(V)の化合物は既知
である。
【0043】ここに記載されている抑制剤はHIVプロ
テアーゼであり、そして酵素抑制剤が適している全ての
目的用にそのままで使用できる。これは、例えば、酵素
活性測定の精度および選択性を改良するための診断にお
ける用途である。親和クロマトグラフィーではそれらを
親和性標識として使用することができ、そして研究にお
いては反応機構および酵素反応の特異性を解明するため
に使用できる。
【0044】さらに、驚くべきことに一般式(I)の化
合物がレトロウイルスに対する非常に有効な作用を有す
ることも見いだされた。これはHIV−特異的プロテア
ーゼ酵素試験により確認されている。
【0045】以下に示されている実施例の結果は下記の
参考文献[ハンセン(Hansen),J.、ビリッヒ
(Billich),S.、シュルゼ(Schulz
e),T.、スクロウ(Sukrow),S.およびメ
リング(Moelling),K.(1988)、EM
BOジャーナル(EMBO Journal)、7巻、
No.6、1785−1791頁]に記載されているH
IV試験システムにより測定され、精製されたHIVプ
ロテアーゼはGag前駆体蛋白質中の分割部位を模して
おりそしてHIVプロテアーゼの生体内分割部位を表す
合成ペプチドを用いて培養された。合成ペプチドの生じ
た分割生成物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(R
P−HPLC)により分析した。示されているIC50
は、上記の試験条件下でプロテアーゼ活性の50%抑制
を生ずる物質濃度に関するものである。
【0046】細胞培養物中のHIV感染 HIV試験はパウエルス(Pauwels)他[ジャー
ナル・オブ・ウイロロジカル・メソッズ(Journa
l of Virological Method
s)、20、(1988)、309−321参照]の方
法に従い僅かに改変して行われた。
【0047】正常人間の血液リンパ球(PBL)をフィ
コル・ハイパク(Ficoll Hypaque)によ
り濃縮し、そしてRPMI1640および20%胎牛血
清中で植物凝集素(90μg/ml)およびインターロ
イキン−2(40U/ml)で刺激した。感染性HIV
を感染させるために、PBLをペレット状とし、そして
細胞ペレットを次に1mlのHIVウイルス吸着溶液中
に懸濁させそして37℃において1時間にわたり培養し
た。
【0048】一方では、本発明に従う化合物の抗ウイル
ス効果を試験するためにHIV−敏感性H9細胞を正常
人間の血液リンパ球の代わりに使用した。
【0049】ウイルス吸着溶液を遠心し、そして感染細
胞ペレットを成長媒体中に濃度が1ml当たり1×10
5個の細胞となるように加えた。この方法で感染させた
細胞を1×104個の細胞/ウエルでピペットにより9
6−ウェル微量滴定板のウェルの中に加えた。
【0050】微量滴定板の第一垂直列は成長媒体および
未感染であるがその他は上記と全く同じに処理された細
胞だけを含有していた(細胞対照)。微量滴定板の第二
垂直列は成長媒体中にHIV−感染細胞だけを含有して
いた(ウイルス対照)。微量滴定板の第三列のウエルか
ら始まる他のウエルは本発明に従う化合物を種々の濃度
で含有しており、試験物質はそこから2段階で210倍に
希釈されていた。
【0051】試験バッチを、HIVに典型的なシンシチ
ウム生成が未処理のウイルス対照中で起きるまで(感染
後3〜6日後)、37℃において培養し、それを次に顕
微鏡により評価した。これらの試験条件下で、約20−
50個のシンシチウムが未処理のウイルス対照中で生じ
たが、未処理の細胞対照はシンシチウムを含有していな
かった。
【0052】IC50値は、ウイルス−誘発性シンシチウ
ムの50%(約10−20個のシンシチウム)が本発明
に従う化合物を用いる処理により抑制された時点の処理
されそして感染された細胞の濃度として測定された。
【0053】本発明に従う化合物がHIV−感染細胞を
ウイルス−誘発性細胞破壊から保護することが今見いだ
された。
【0054】本発明に従う化合物はレトロウイルスによ
り引き起こされる疾患の処置および予防のための人間用
および動物用薬剤において有用な活性化合物である。
【0055】人間用薬剤における適応症範囲(indi
cation areas)の例として下記のものが挙
げられる: 1.)人間のレトロウイルス感染症の処置および予防。
【0056】2.)HIV I(正式にはHTLV III/
LAVと称される人間の免疫不全ウイルス)およびHI
V IIにより引き起こされる疾患(エイズ)並びにそれ
に関連する期、例えばARC(エイズ関連合併症)およ
びLAS(リンパ節疾患症候群)並びにこのウイルスに
より引き起こされる免疫不全および脳疾患の処置または
予防。
【0057】3.)HTLV−IまたはHTLV−II感
染症の処置または予防。
【0058】4.)エイズ−キャリア状態(エイズ−伝
播者状態)の処置または予防。
【0059】動物用薬剤における適応症範囲の例として
下記のものが挙げられる: a)マデ−ビスナ(maedi-visna)(羊およ
び山羊中) b)進行性肺炎ウイルスI(PPB)(羊および山羊
中) c)山羊の関節炎脳炎ウイルス(羊および山羊中) d)ズエゲルシエクテ(zwoegersiekte)
ウイルス(羊中) e)感染性貧血ウイルス(馬の) f)猫の白血病ウイルスにより引き起こされる感染症 g)猫の免疫不全ウイルス(FIV)により引き起こさ
れる感染症 h)類人猿の免疫不全ウイルス(SIV)により引き起
こされる感染症。
【0060】人間用薬剤の適応症範囲では、上記の項目
2、3および4が好適である。
【0061】本発明は、無毒の不活性な薬学的に適して
いる賦形薬の他に1種もしくはそれ以上の式(I)の化
合物を含有しているかまたは1種もしくはそれ以上の式
(I)の活性化合物からなる薬学的調合物並びにこれら
の調合物の製造方法を包含する。
【0062】式(I)の活性化合物は上記の薬学的調合
物中に合計混合物の約0.1〜99.5重量%の、好適に
は約0.5〜95重量%の、濃度で存在すべきである。
【0063】上記の薬学的調合物は式(I)の化合物以
外の他の薬学的活性物質を含有することもできる。
【0064】上記の薬学的調合物は一般的方法で既知の
方法に従い、例えば1種またはそれ以上の活性化合物を
1種またはそれ以上の賦形薬と混合することにより、製
造される。
【0065】一般的には、人間用および動物用薬品の両
者においては希望する結果を得るためには1種またはそ
れ以上の活性化合物を24時間毎に約0.5〜約500
mg/kgの、好適には1〜100mg/kgの、体重
の合計量で、適宜数回の個別投与形で、使用することが
有利であると証されている。個別投与分は1種もしくは
それ以上の活性化合物を、好適には約1〜約80mg/
kgの、特に1〜30mg/kgの、体重の量で含有す
る。しかしながら、主として処置しようとする患者の型
および体重、並びに疾患の性質および重さ、調合物およ
び薬品投与の型並びに投与を行う期間または間隔によ
り、上記の投与量から逸脱する必要があるかもしれな
い。
【0066】実験部分に関する説明:TLCシステム: 静止相: メルク(Merck)TLC調整済みシリカゲ
ル60F−254板、5×10cm、層の厚さ0.25
mm、item No.5719移動相 (試験中では「TLCシステム」) I : トルエン/酢酸エチル 1:1 II : 酢酸エチル/アセトン 3:1 III: CH2Cl2/メタノール 9:1 IV : NH3/CH2Cl2/メタノール 0.2:9:1 V : HOAc/CH2Cl2/メタノール 0.2:9:
1 VI : 氷酢酸/n−ブタノール/H2O 1:3:1HPLCシステム: HPLCシステムI:メルク・リクロソルブR(Mer
ck LichrosorbR)RP−18カラム、2
50−4、10μM、触媒番号(Cat.No)503
34 システムI中の溶離剤 A:pH7.00燐酸塩緩衝液、Merck item
No.9439/H2O1:50 B:アセトニトリル A/B 重量/重量 1:1、流速:2ml/分、イソク
ラティック(isocratic)、 検出:214nm HPLCシステムII: カラム:ヌクレオシル(Nucleosil)120−
5 C18、5μM、125×4mm 溶離剤:A=0.01M H3PO4、B=アセトニトリル 溶離剤プログラム:0−1分:10%B 1−9分:10%B/分の勾配 9−13分:90%B 流速: 2ml/分 温度: 室温 注入量:5μl 試料: 約1mg/ml 検出: 210nmにおける紫外線ダイオード・アレイ
(UV diode array)使用された略語の索引 一般的分析方法 TLC 薄層クロマトグラフィー GC ガスクロマトグラフィー HPLC 高圧液体クロマトグラフィー CC カラムクロマトグラフィー LC 液体クロマトグラフィー NMR 核回転共鳴分光器(プロトン) MS 質量分光計(電子衝撃イオン化) (+)FAB−MS 急速原子衝撃質量分光器、正イオ
ン、マトリックス物質:m−ニトロベンジルアルコール MS−DCI 質量分光計、化学的イオン化試薬 NEM N−エチルモルホリン NMM N−メチルモルホリン TEA トリエチルアミン TFA トリフルオロ酢酸溶媒 HOAc 酢酸 DMF ジメチルホルムアミド EtOAc 酢酸エチル MeOH メタノール EtOH エタノール THF テトラヒドロフラン DMSO ジメチルスルホキシド HMPT ヘキサメチル燐アミド CH2Cl2 ジクロロメタン NH3 アンモニア溶液(25%水性)保護基 Boc tert−ブトキシカルボニル Z ベンジルオキシカルボニル DNP ジニトロフェニル Fmoc 9−フルオレニルメトキシカルボニル OEt エチルエステル OMe メチルエステル
【0067】
【実施例】出発化合物 実施例I 1−ブロモ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)アミ
ノ−2−オキソエタン
【0068】
【化6】
【0069】5.16g(40ミリモル)の2,4−ジフ
ルオロアニリンおよび6.3g(40ミリモル)の塩化
ブロモアセチルを200mlのジクロロメタン中で5.
17g(40ミリモル)のヒュニッヒ塩基で処理した。
4時間後に、混合物を1N塩酸で2回そして水で1回洗
浄し、乾燥し(MgSO4)、そして濃縮した。
【0070】収量:7.6g(70%)1 H−NMR(CDCl3):δ=4.22(s,2
H);6.92(m,2H);8.20(m,1H);
8.40(広い,NH)。
【0071】実施例II 1−クロロ−2−(2−カルボキシ−4−クロロフェニ
ル)アミノ−2−オキソエタン
【0072】
【化7】
【0073】12.5g(73ミリモル)の2−アミノ
−5−クロロ安息香酸を最初に500mlのアセトニト
リル中に加え、そして温度を20−25℃に保ちながら
(氷−浴)9.0g(80ミリモル)の塩化クロロアセ
チルで撹拌しながら処理した。22g(0.16モル)
の微細粉末状炭酸カリウムを次に加えそして混合物を室
温で一夜撹拌した。バッチを希塩酸でpH2に調節しそ
してアセトニトリルを回転蒸発器上でストリッピングさ
せた。沈澱を吸引濾別しそして水で良く洗浄した。粗製
生成物を炭酸水素ナトリウム溶液で処理しそして撹拌し
た。不溶性物質を吸引濾別しそして濾液を希塩酸でpH
2に酸性化した。沈澱した生成物を吸引濾別しそして乾
燥した。
【0074】収量:7g(理論値の77.3%) 融点:188℃製造実施例 実施例1 1−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)アミノ−2
−オキソ−エチル]−4−(2−オキソ−1−ベンズイ
ミダゾリニル)ピペリジン
【0075】
【化8】
【0076】4g(16ミリモル)の実施例Iからのブ
ロモアセトアニリドおよび4.2g(19ミリモル)の
4−(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリ
ジンを50mlのジメチルホルムアミド中で室温におい
て18時間にわたり2.6g(19ミリモル)の炭酸カ
リウムと共に撹拌した。固体を次に吸引濾別し、濾液を
酢酸エチルおよび水の間に沈澱させ、そして水相を酢酸
エチルで3回抽出した。有機相を一緒にし、飽和塩化ナ
トリウム溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、そして
濃縮した。得られた残渣をエーテルと共に粉砕し、そし
て固体を濾別しそして次にメタノールから再結晶化させ
た。
【0077】収量:4.8g(理論値の77.6%) TLCシステムI:Rf=0.16 HPLCシステムI:Rt=4.07分 (+)FAB−MS:m/e=387M+H実施例2 1−[2−(2−カルボキシ−4−クロロフェニル)ア
ミノ−2−オキソエチル]−4−(2−オキソ−1−ベ
ンズイミダゾリニル)ピペリジン
【0078】
【化9】
【0079】7.94g(32ミリモル)の実施例IIか
らの化合物および8.26g(40ミリモル)の4−
(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリジン
(アルドリッヒ(Aldrich))を120mlのD
MF中に最初に加えた。混合物を5.52g(40ミリ
モル)の炭酸カリウムおよび0.45g(3ミリモル)
のヨウ化ナトリウムで処理し、そして室温で一夜撹拌し
た。バッチを600mlのH2Oで希釈し、そして生成
物を33mlの1N塩酸の滴々添加によりpH5におい
て沈澱させた。沈澱を吸引濾別し、300mlのジエチ
ルエーテルと共に撹拌しそして高真空中で乾燥した。
【0080】収量:12.3g(理論値の89.4%) TLCシステムI: Rf=0.36 TLCシステムIII: Rf=0.25 TLCシステムV: Rf=0.39 HPLCシステムI:Rt=0.93分 HPLCシステムII:Rt=4.565分 (+)FAB−MS: m/e=429/431(M+
H)実施例3 1−[2−(2−アミノフェニル)アミノ−2−オキソエ
チル]−4−(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリニル)
ピペリジン
【0081】
【化10】
【0082】4g(10.12ミリモル)の1−[2−
(2−ニトロフェニル)アミノ−2−オキソエチル]−
4−(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリ
ジンを40mlのDMF中に溶解させた。400mgの
10%Pd/C(アルドリッヒ)の添加後に、混合物を
3バールにおいて反応が完了するまで(TLC)水素化
した。触媒を濾別しそして全ての溶媒を高真空中でスト
リッピングさせた。粗製生成物をメタノールと共に数回
蒸発させた。得られた触媒をメタノール中で撹拌し、吸
引濾別し、そして高真空中で30℃において乾燥した。
【0083】収量:3.1g(理論値の83.8%) TLCシステムII: Rf=0.47 TLCシステムIV: Rf=0.51 HPLCシステムI:Rt=1.77分 (+)FAB−MS: m/e=366(M+H)実施例4 1−[2−(4−アミノ−2−クロロフェニル)アミノ
−2−オキソエチル]−4−(2−オキソ−1−ベンズ
イミダゾリニル)ピペリジン
【0084】
【化11】
【0085】4.29g(10ミリモル)の1−[2−
(2−クロロ−5−ニトロフェニル)アミノ−2−オキ
ソエチル]−4−(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリ
ニル)ピペリジン、3.21g(60ミリモル)の塩化
アンモニウム、10mlの水および60mlのメチルグ
リコールを一緒に混合し、そして懸濁液を撹拌しながら
110℃に加熱した。20mlのDMFおよび3.35
g(60ミリモル)の鉄充填物の添加後に、混合物を還
流下で1時間にわたり沸騰させた。溶媒を高真空中で完
全にストリッピングさせた。残渣を150mlのジクロ
ロメタンおよび100mlの水と共に撹拌しそして濾別
した。濾液を分離漏斗の中で分離し、そして水相をジク
ロロメタンでさらに2回抽出した。一緒にした有機相を
飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム
上で乾燥し、そして溶媒を回転蒸発器中で蒸発させた。
得られた固体をジエチルエーテルと共に撹拌し、吸引濾
別し、そして乾燥した。
【0086】収量:480mg(理論値の12%) ジクロロメタン/水−不溶性固体を熱時に150mlの
メタノールと共に撹拌し、濾別し、そして50mlの熱
いメタノールで洗浄した。濾液を濃縮乾固し、そして残
渣をジエチルエーテルと共に粉砕した後に吸引濾別し、
そして乾燥した。 収量:2.48g(理論値の62%) 合計収量:2.96g(理論値の74%) TLC(9/1):Rf=0.43 HPLC: 2.11分 (+)FAB−MS:m/e 400/402 M+H 表1に示されている化合物は、実施例1−4の工程と同
様にしてそして対応するハロアセトアミド誘導体および
4−(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリジ
ン(アルドリッヒ、ジャンセン(Jansen))から
出発して、製造された。使用されたヘミアセトアミド誘
導体は、適当なアリールアミンおよび塩化ブロモ−また
はクロロアセチルから実施例IおよびIIと同様にして、
合成された。ハロアセトアミド誘導体の一部は購入され
た(バーデル(Bader))。使用されたアリールア
ミンは商業的に入手できるかまたは既知の方法により
(ホウベン−ウェイル(Houben-Weyl))−
場合により先駆体としてのニトロ化合物を介して−製造
された。ニトロ基は、接触水素化によりまたは例えば鉄
もしくは亜鉛の如き卑金属との反応により、アミノ基に
還元された。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】
【表6】
【0093】
【表7】
【0094】
【表8】
【0095】
【表9】
【0096】
【表10】
【0097】
【表11】
【0098】
【表12】
【0099】
【表13】
【0100】
【表14】
【0101】
【表15】
【0102】
【表16】
【0103】
【表17】
【0104】
【表18】
【0105】
【表19】
【0106】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0107】1.一般式(I)
【0108】
【化12】
【0109】[式中、Aは炭素数6〜10のアリールを
表し、該アリールは場合によりハロゲン、カルボキシ
ル、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、シア
ノおよび各場合とも炭素数8までの直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニルも
しくはアルキルチオからなる系から選択される同一もし
くは相異なる置換基により、炭素数3〜7のシクロアル
キルにより、または式−P(O)−(OR1)(OR2)、−C
O−R3、−CO−NR45、−SO26、−NR
78、−SO2NR910、−D−R11もしくは−N=N
12の基により4回まで置換されていてもよく、ここで
1およびR2は同一もしくは相異なり、そして水素また
は炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを
示し、R3は炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル、モルホリンまたは場合によりハロゲンにより
置換されていてもよいフェニルを示し、R4およびR5
同一もしくは相異なり、そして水素、炭素数3〜7のシ
クロアルキル、または炭素数6までの直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルを示し、該アルキルは場合によりフェ
ニル、カルボキシルもしくはピリジルにより、または炭
素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカル
ボニルにより置換されていてもよく、或いはR4および
5は、窒素原子と一緒になって、S、NおよびOから
なる系からの2個までの別のヘテロ原子を有する5−〜
7−員の飽和複素環を形成し、該環は別の窒素原子が環
中に存在している場合には、場合により、これを介し
て、ベンジル、ホルミル、カルボキシル、炭素数5まで
の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルおよ
びベンジルオキシカルボニルからなる系からの同一もし
くは相異なる置換基によりまたは式−CH2−CO−N
1314の基により3回まで置換されていてもよく、こ
こでR13およびR14は、窒素原子と一緒になって、5−
〜7−員の飽和複素環を形成し、R6はフェニルまたは
炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示
し、R7およびR8は同一もしくは相異なり、そして水
素、フェニル、各場合とも炭素数6までの直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキルもしくはアシル、または式−C
(S)−NR1516の基を示し、ここでR15は水素または
メチルを示し、そしてR16は炭素数6までの直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルコキシカルボニルを示し、R9およ
びR10は同一もしくは相異なり、そして水素、炭素数6
までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、フェニル、
またはS、NおよびOからなる系からの3個までの別の
ヘテロ原子を有する5−〜6−員の飽和もしくは不飽和
複素環を示し、該環は場合によりヒドロキシルもしくは
カルボキシルによりまたは各場合とも炭素数6までの直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシもしくは
アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、D
は酸素または硫黄原子を示し、R11およびR12は同一も
しくは相異なり、そして場合によりハロゲンにより置換
されていてもよいフェニルを示す]の置換された(2−
オキソ−ベンズイミダゾリニル)−ピペリジン類および
それらの塩類。
【0110】2.Aがフェニルまたはナフチルを表し、
それらのそれぞれは場合により弗素、塩素、臭素、カル
ボキシル、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチ
ル、シアノおよび各場合とも炭素数7までの直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキル、アルコキシ、アルコキシカル
ボニルもしくはアルキルチオからなる系から選択される
同一もしくは相異なる置換基により、シクロプロピル、
シクロペンチルもしくはシクロヘキシルにより、または
式−P(O)−(OR1)(OR2)、−CO−R3、−CO−
NR45、−SO26、−NR78、−SO2NR
910、−D−R11もしくは−N=NR12の基により4
回まで置換されていてもよく、ここでR1およびR2が同
一もしくは相異なり、そして水素または炭素数5までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、R3が炭素
数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、モルホ
リンまたは場合により弗素、塩素もしくは臭素により置
換されていてもよいフェニルを示し、R4およびR5が同
一もしくは相異なり、そして水素、シクロプロピル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルまたは炭素数5までの直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、該アルキルは
場合によりフェニル、カルボキシルもしくはピリジルに
より、または炭素数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、或
いはR4およびR5が、窒素原子と一緒になって、ピペラ
ジン、モルホリンまたはピペリジン環を形成し、該環は
適宜ピペラジン環の場合には、場合により、窒素原子を
介して、ベンジル、ホルミル、カルボキシル、炭素数4
までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニル
およびベンジルオキシカルボニルからなる系からの同一
もしくは相異なる置換基によりまたは式−CH2−CO
−NR1314の基により2回まで置換されていてもよ
く、ここでR13およびR14が、窒素原子と一緒になっ
て、ピペラジン、ピペリジンまたはピロリジン環を形成
し、R6がフェニルまたは炭素数5までの直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキルを示し、R7およびR8が同一もし
くは相異なり、そして水素、フェニル、各場合とも炭素
数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルもしくは
アシル、または式−C(S)−NR1516の基を示し、こ
こでR15が水素またはメチルを示し、そしてR16が炭素
数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボ
ニルを示し、R9およびR10が同一もしくは相異なり、
そして水素、炭素数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル、フェニル、またはピリミジン、ピリジル、チ
アゾリルもしくは1,2,4−チアジアゾリル環を示し、
該環は場合によりヒドロキシルもしくはカルボキシルに
よりまたは各場合とも炭素数5までの直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキル、アルコキシもしくはアルコキシカル
ボニルにより置換されていてもよく、Dが酸素または硫
黄原子を示し、R11およびR12が同一もしくは相異な
り、そして場合により弗素、塩素または臭素により置換
されていてもよいフェニルを示す、上記1の一般式
(I)の化合物およびそれらの塩類。
【0111】3.Aがフェニルまたはナフチルを表し、
それらのそれぞれは場合により弗素、塩素、臭素、ヨウ
素、カルボキシル、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオ
ロメチル、シアノおよび各場合とも炭素数6までの直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシ、アルコキ
シカルボニルもしくはアルキルチオからなる系から選択
される同一もしくは相異なる置換基により、シクロプロ
ピル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシルにより、
または式−P(O)−(OR1)(OR2)、−CO−R3、−
CO−NR45、−SO26、−NR78、−SO2
910、−D−R11もしくは−N=NR12の基により
4回まで置換されていてもよく、ここでR1およびR2
同一もしくは相異なり、そして水素または炭素数4まで
の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、R3が炭
素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、モル
ホリンまたは場合により弗素、塩素もしくは臭素により
置換されていてもよいフェニルを示し、R4およびR5
同一もしくは相異なり、そして水素、フェニル、シクロ
プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは炭素
数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、
該アルキルは場合によりフェニル、カルボキシルもしく
はピリジルにより、または炭素数4までの直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルコキシカルボニルにより置換されてい
てもよく、或いはR4およびR5が、窒素原子と一緒にな
って、ピペラジン、モルホリンまたはピペリジン環を形
成し、該環は適宜ピペラジン環の場合には、場合によ
り、窒素原子を介して、ベンジル、ホルミル、カルボキ
シル、炭素数3までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルからな
る系からの同一もしくは相異なる置換基によりまたは式
−CH2−CO−NR1314の基により2回まで置換さ
れていてもよく、ここでR13およびR14が、窒素原子と
一緒になって、ピペラジン、ピペリジンまたはピロリジ
ン環を形成し、R6がフェニルまたは炭素数4までの直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、R7およびR8
が同一もしくは相異なり、そして水素、フェニル、各場
合とも炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルもしくはアシル、または式−C(S)−NR1516の基
を示し、ここでR15が水素またはメチルを示し、そして
16が炭素数4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシカルボニルを示し、R9およびR10が同一もしくは
相異なり、そして水素、炭素数4までの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキル、フェニル、またはピリミジン、ピ
リジル、チアゾリルもしくは1,2,4−チアジアゾリル
環を示し、該環は場合によりヒドロキシルもしくはカル
ボキシルによりまたは各場合とも炭素数4までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシもしくはアル
コキシカルボニルにより置換されていてもよく、Dが酸
素または硫黄原子を示し、R11およびR12が同一もしく
は相異なり、そして場合により弗素、塩素または臭素に
より置換されていてもよいフェニルを示す、上記1の一
般式(I)の化合物およびそれらの塩類。
【0112】4.一般式(II) A−NH−CO−CH2−L (II) [式中、Aは上記1〜3に示されている意味を有し、そ
してLは典型的な脱離性基、好適には塩素または臭素、
を表す]の化合物を、不活性溶媒中で適宜塩基および/
または助剤の存在下で、式(III)
【0113】
【化13】
【0114】の4−(2−オキソ−1−ベンズイミダゾ
リニル)−ピペリジンと反応させ、そしてAで挙げられ
ている置換基を場合により例えばアルキル化、アシル
化、加水分解、水素化、アミド化またはスルホンアミド
化の如き一般的方法により誘導体にすることを特徴とす
る、上記1の一般式(I)の化合物の製造方法。
【0115】5.上記1〜3の化合物の1種もしくはそ
れ以上を含有する薬剤。
【0116】6.薬剤を製造するための、上記1〜3の
化合物の使用。
【0117】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/675 9454−4C C07D 401/14 235 417/14 211 C07F 9/6506 9155−4H (72)発明者 ジークフリート・ラダツ ドイツ51065ケルン・ヤコブ−ベーメ−シ ユトラーセ21 (72)発明者 ボルフガング・レーベン ドイツ51467ベルギツシユグラートバツ ハ・シユトレスヘンジーフエン30 (72)発明者 ハンノ・ビルト ドイツ42113ブツペルタール・アムアウス ブリツク128 (72)発明者 ユツタ・ハンゼン ドイツ42115ブツペルタール・パールケシ ユトラーセ98 (72)発明者 アルノルト・ペセンス ドイツ42781ハーン・シユトレゼマンシユ トラーセ51

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、 Aは炭素数6〜10のアリールを表し、該アリールは場
    合によりハロゲン、カルボキシル、ニトロ、ヒドロキシ
    ル、トリフルオロメチル、シアノおよび各場合とも炭素
    数8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコ
    キシ、アルコキシカルボニルもしくはアルキルチオから
    なる群から選択される同一もしくは相異なる置換基によ
    り、炭素数3〜7のシクロアルキルにより、または式−
    P(O)−(OR1)(OR2)、−CO−R3、−CO−NR4
    5、−SO26、−NR78、−SO2NR910、−
    D−R11もしくは−N=NR12の基により4回まで置換
    されていてもよく、ここでR1およびR2は同一もしくは
    相異なり、そして水素または炭素数6までの直鎖状もし
    くは分枝鎖状のアルキルを示し、R3は炭素数6までの
    直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、モルホリンまたは
    場合によりハロゲンにより置換されていてもよいフェニ
    ルを示し、R4およびR5は同一もしくは相異なり、そし
    て水素、炭素数3〜7のシクロアルキル、または炭素数
    6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、該
    アルキルは場合によりフェニル、カルボキシルもしくは
    ピリジルにより、または炭素数6までの直鎖状もしくは
    分枝鎖状のアルコキシカルボニルにより置換されていて
    もよく、或いはR4およびR5は、窒素原子と一緒になっ
    て、S、NおよびOからなる群からの2個までの別のヘ
    テロ原子を有する5−〜7−員の飽和複素環を形成し、
    該環は別の窒素原子が環中に存在している場合には、場
    合により、これを介して、ベンジル、ホルミル、カルボ
    キシル、炭素数5までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
    コキシカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルから
    なる群からの同一もしくは相異なる置換基によりまたは
    式−CH2−CO−NR1314の基により3回まで置換
    されていてもよく、ここでR13およびR14は、窒素原子
    と一緒になって、5−〜7−員の飽和複素環を形成し、
    6はフェニルまたは炭素数6までの直鎖状もしくは分
    枝鎖状のアルキルを示し、R7およびR8は同一もしくは
    相異なり、そして水素、フェニル、各場合とも炭素数6
    までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルもしくはアシ
    ル、または式−C(S)−NR1516の基を示し、ここで
    15は水素またはメチルを示し、そしてR16は炭素数6
    までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニル
    を示し、R9およびR10は同一もしくは相異なり、そし
    て水素、炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
    キル、フェニル、またはS、NおよびOからなる群から
    の3個までの別のヘテロ原子を有する5−〜6−員の飽
    和もしくは不飽和複素環を示し、該環は場合によりヒド
    ロキシルもしくはカルボキシルによりまたは各場合とも
    炭素数6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、ア
    ルコキシもしくはアルコキシカルボニルにより置換され
    ていてもよく、Dは酸素または硫黄原子を示し、R11
    よびR12は同一もしくは相異なり、そして場合によりハ
    ロゲンにより置換されていてもよいフェニルを示す]の
    置換された(2−オキソ−ベンズイミダゾリニル)−ピペ
    リジン類およびそれらの塩類。
  2. 【請求項2】 一般式(II) A−NH−CO−CH2−L (II) [式中、 Aは請求項1に示されている意味を有し、そしてLは典
    型的な脱離性基、好適には塩素または臭素、を表す]の
    化合物を、不活性溶媒中で適宜塩基および/または助剤
    の存在下で、式(III) 【化2】 の4−(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリニル)−ピ
    ペリジンと反応させ、そしてAで挙げられている置換基
    を場合により例えばアルキル化、アシル化、加水分解、
    水素化、アミド化またはスルホンアミド化の如き一般的
    方法により誘導体にすることを特徴とする、請求項1に
    記載の一般式(I)の化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の化合物の1種もしくは
    それ以上を含有する薬剤。
JP6144046A 1993-06-08 1994-06-03 置換された(2−オキソ−1−ベンズイミダゾリニル)−ピペリジン類、それらの製造方法、および抗レトロウイルス剤としての使用 Pending JPH06345757A (ja)

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