JPH06345645A - ビタミンe類含有組成物 - Google Patents

ビタミンe類含有組成物

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JPH06345645A
JPH06345645A JP16495993A JP16495993A JPH06345645A JP H06345645 A JPH06345645 A JP H06345645A JP 16495993 A JP16495993 A JP 16495993A JP 16495993 A JP16495993 A JP 16495993A JP H06345645 A JPH06345645 A JP H06345645A
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JP
Japan
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vitamin
oil
present
containing composition
weight
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Pending
Application number
JP16495993A
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English (en)
Inventor
Yoshiteru Kato
義輝 加藤
Masao Kawamura
政男 河村
Noritoshi Koyama
典利 小山
Shigemitsu Osawa
重光 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低温に保存しても凍結しないビタミンE類含有
組成物を提供する。 【構成】ビタミンE類及びα−リノレン酸を構成脂肪酸
として40%以上含む油脂を含有することを特徴とする
ビタミンE類含有組成物。α−リノレン酸を構成脂肪酸
として40%以上含む油脂は、シソ油、エゴマ油等が挙
げられる。これら油脂はビタミンE類1重量部に対し、
0.2〜10重量部配合されることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンE類を含有す
る組成物及びソフトカプセルに関する。
【0002】
【従来の技術】すぐれた抗酸化力を有すると共に、末梢
血行障害による種々の諸症状の緩和に有効であるビタミ
ンE類の多くは常温で液体の油状物質であるため、その
製剤化に際してはソフトカプセルとすることが多い。ソ
フトカプセル化においてはダイズ油、コーン油、綿実油
等の植物油や中鎖脂肪酸トリグリセライド等の合成油ビ
タミンE類の溶剤として用いられることが多い。
【0003】
【本発明が解決しようとする問題点】ビタミンE類及び
植物油の多くは比較的融点が高いため、低温で保存する
と凍結する場合がある。透明なソフトカプセルは、外観
が美しく商品価値が高いため好んで選定されるが、凍結
すると濁りを生じ外観から容易に識別できるため商品価
値が著しく損なわれるだけでなく、服用する人にも不安
を与えるため改善が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、以下に示す構成によ
り問題を解決できることを見いだし本発明を完成した。
即ち、本発明は、ビタミンE類及びα−リノレン酸を構
成脂肪酸として40%以上含む油脂を含有することを特
徴とするビタミンE類含有組成物である。更に詳しく
は、本発明はビタミンE類1重量部に対しα−リノレン
酸を構成脂肪酸として40%以上含む油脂が0.2〜1
0重量部であることを特徴とするビタミンE類含有組成
物である。
【0005】本発明にかかるビタミンE類含有組成物
は、安定な溶液であり、長期間の低温保存においても凍
結することがないが、この低温における保存安定性に優
れた組成物を提供することが本発明の目的である。更
に、本願に使用するα−リノレン酸を構成成分として4
0%以上含む油脂は、ビタミンE類と相溶性が良く、粘
度も低いため、ソフトカプセル化に際しては油脂の使用
量を減らすことができ、その結果、剤形を小さくできる
という利点も有する。
【0006】本発明にかかるビタミンE類とは、一般に
ビタミンEと総称されるすべての化合物を意味する。例
えば、dl- α- トコフェロール、d-α- トコフェロー
ル、酢酸d-α- トコフェロール、γ- トコフェロール等
を挙げることができる。
【0007】また、本発明におけるα−リノレン酸を構
成脂肪酸として40%以上含む油脂としては、シソ油、
エゴマ油、アマニ油等がある。シソ油はシソの種子か
ら、エゴマ油はエゴマの種子から、アマニ油は亜麻の種
子から圧搾法もしくは有機溶媒による抽出等公知の方法
により得られる植物油であり、市販されているものを容
易に入手することができる。
【0008】本発明におけるビタミンE類とα−リノレ
ン酸を構成脂肪酸として40%以上含む油脂の比率は、
本発明の目的すなわちビタミンE及び油脂の凍結を防げ
る範囲であれば特に限定されないが、ビタミンE類1重
量部に対しα−リノレン酸を構成脂肪酸として40%以
上含む油脂が0.2〜10重量部である場合に好ましい
効果をもたらし、0.4〜5重量部である場合に更に好
ましい効果をもたらし、0.4〜3.5重量部である場
合に特に好ましい効果をもたらす。本発明におけるα−
リノレン酸を構成脂肪酸として40%以上含む油脂は二
重結合を有するため、抗酸化剤としてビタミンEが極少
量添加されているがこの量では本発明で見いだされた効
果を示さない。。
【0009】本発明にかかる組成物の製造方法は特に限
定されず、ビタミンE類とα−リノレン酸を構成脂肪酸
として40%以上含む油脂を混合することにより製造で
きる。必要により混合時に加温等の操作を加えることは
自由である。
【0010】本発明にかかる組成物は、ソフトカプセル
に充填することによりソフトカプセル剤とすることがで
きる。ソフトカプセル剤を製造するには一般に用いられ
るソフトカプセル製造装置を使用することができる。ま
た、本発明にかかる組成物をケイ酸類、セルロース類等
の賦形剤に吸着させ、更に通常用いられる結合剤、崩壊
剤、滑沢剤等を用いて、顆粒剤、散剤、錠剤、カプセル
剤等とすることもできる。
【0011】
【作用】ビタミンE類、シソ油、エゴマ油の融点はそれ
ぞれ約−3℃、約−4℃、約−4℃であり、例えば−8
℃において保存すると凍結する。しかし、本発明にかか
る組成物は融点が著しく低下するために凍結が起こらな
い。
【0012】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく
説明するが本発明がこれらに限定されるわけではない。
【0013】
【実施例】
実施例1 d−α−トコフェロール10g、エゴマ油
(日本油脂社製)6gを室温で攪拌混合してビタミンE
含有組成物を得た。
【0014】実施例2 d−α−トコフェロール10
g、エゴマ油(日本油脂社製)10gを室温で攪拌混合
してビタミンE含有組成物を得た。
【0015】実施例3 d−α−トコフェロール320
0g、エゴマ油(日本油脂社製)1920gを室温で攪
拌混合してビタミンE含有組成物を得た。得られた組成
物を楕円形カプセル型を取りつけた打ち抜き法ソフトカ
プセル連続自動製造機に供給し、内容物160mgのソ
フトカプセルを得た。なお、ソフトカプセルの製造に用
いたゼラチン皮膜は、ゼラチン50kg、濃グリセリン
15kg及び精製水46kgであった。
【0016】
【効果】
効果例1 本発明の効果を示すために、実施例1及び2
で得られた試料をガラス容器に入れ、−25℃に保存し
て外観を観察した。対照試料には、以下の比較例により
得られた試料を用いた。
【0017】比較例1 d−α−トコフェロール10
g、ダイズ油6gを室温で攪拌混合してビタミンE含有
組成物を得た。
【0018】比較例2 d−α−トコフェロール10
g、ダイズ油10gを室温で攪拌混合してビタミンE含
有組成物を得た。
【0019】比較例3 d−α−トコフェロール10
g、コーン油6gを室温で攪拌混合してビタミンE含有
組成物を得た。
【0020】比較例4 d−α−トコフェロール10
g、コーン油10gを室温で攪拌混合してビタミンE含
有組成物を得た。
【0021】結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1より本発明にかかる組成物は低温に保
存しても凍結しないことが明らかである。
【0024】効果例2 実施例3により得られたソフト
カプセル剤を−15℃に保存して、外観を観察した。対
照試料には以下の比較例5により得られた試料を用い
た。
【0025】比較例5 d−α−トコフェロール320
0g、綿実油1920gを室温で攪拌混合し、ビタミン
E含有組成物を得、以下実施例3と同様にしてソフトカ
プセル剤を製造した。結果を表2に示した。
【0026】
【表2】
【0027】表2より、本発明にかかるソフトカプセル
は低温に保存しても凍結しないことが明らかである。
【0028】効果例3 d−α−トコフェロール及びシ
ソ油を種々の割合で混合した組成物を−15℃で保存し
て外観を観察した結果を表3に示した。
【0029】
【表3】
【0030】表3よりビタミンE1重量部に対し、シソ
油0.2〜10重量部を配合した場合には1日の保存に
おいては凍結せず、0.4〜4重量部では7日間の保存
においても凍結せず、0.4〜3.5重量部では白濁も
せず良好な状態を保つことが明らかである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビタミンE類及びα−リノレン酸を構成脂
    肪酸として40%以上含む油脂を含有することを特徴と
    するビタミンE類含有組成物。
  2. 【請求項2】ビタミンE類1重量部に対しα−リノレン
    酸を構成脂肪酸として40%以上含む油脂が0.2〜1
    0重量部である請求項1記載のビタミンE類含有組成
    物。
  3. 【請求項3】α−リノレン酸を構成脂肪酸として40%
    以上含む油脂がエゴマ油又はシソ油である請求項1又は
    2記載のビタミンE類含有組成物。
  4. 【請求項4】ビタミンE類及びα−リノレン酸を構成脂
    肪酸として40%以上含む油脂を含有することを特徴と
    するビタミンE類含有ソフトカプセル。
  5. 【請求項5】ビタミンE類1重量部に対しエゴマ油又は
    シソ油を0.2〜10重量部含有することを特徴とする
    ビタミンE類含有ソフトカプセル。
JP16495993A 1993-06-11 1993-06-11 ビタミンe類含有組成物 Pending JPH06345645A (ja)

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JPH06345645A true JPH06345645A (ja) 1994-12-20

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10218796A (ja) * 1997-02-07 1998-08-18 Yoshiaki Honda 経皮吸収促進剤およびこれを含む皮膚外用剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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