JPH06345334A - バンチ巻き処理方法及びその装置 - Google Patents

バンチ巻き処理方法及びその装置

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JPH06345334A
JPH06345334A JP14036893A JP14036893A JPH06345334A JP H06345334 A JPH06345334 A JP H06345334A JP 14036893 A JP14036893 A JP 14036893A JP 14036893 A JP14036893 A JP 14036893A JP H06345334 A JPH06345334 A JP H06345334A
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paper tube
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yarn
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Hirao Otojima
比良雄 音島
Taisuke Hatakeyama
泰典 畠山
Kenichi Ueda
健一 上田
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要な長さ以外のバンチ送糸及びバンチ棒巻
を除去する際の糸切れを防止する。 【構成】 バンチ棒巻と本巻との間のバンチ送糸の一部
を紙管表面に固定するための糸固定手段と、固定された
バンチ送糸の棒巻側近傍及びバンチ棒巻を切断するため
の糸切断機構23と、紙管9の径方向外方に設けられ切
断された糸を吸引・把持して紙管9との相対回転移動に
より紙管9から離脱させる糸除去機構24とを備える。
糸固定手段をバンチ送糸に係合し紙管9との相対回転移
動により所定位置に寄せる糸寄せ機構21と、所定位置
のバンチ送糸にシールを貼り付けるシール貼付機構22
とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テークアップワインダ
ー等により製造されるパッケージのバンチ巻き処理方法
及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、特願平3−76531
号(特開平4−313565号公報)にて、新規なバン
チ巻き処理装置を提案した。図16に示すようにこの提
案は、コーン体1及び押え具2で把持したパッケージP
のバンチ巻き糸3を、バンチ糸ガイド4により本巻5の
ニップ点6から所定長さの位置で押さえておき、フック
装置7及びサクションパイプ8により残りのバンチ巻き
糸3を紙管9から引き出した後、糸除去装置10により
その糸をまとめてヒートカッタ11に接触・切断させ、
切断した糸をサクションパイプ8で吸引除去するもので
ある。この構成によって、紙管9に残しておく巻き始め
の糸端を損傷することなく処理できることとなった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記提案にて
開示したバンチ糸ガイド4等の解除装置は、バンチ巻き
糸3を軸方向に長く引き出して処理するものであるの
で、フック装置7によって紙管9から掻き出す工程、或
いはその糸道を糸除去装置10の糸取りアーム12によ
り屈折させる工程において、途中の糸切れが生じるおそ
れがあった。この糸切れはパッケージ品質の低下及び後
工程への障害となるものである。
【0004】そこで本発明は、上記事情に鑑み、糸切れ
が生じるおそれのないバンチ巻き処理方法及びその装置
を提供すべく創案されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、バンチ棒巻と
本巻との間のバンチ送糸の一部を紙管表面に固定し、そ
の棒巻側をバンチ棒巻糸とともに切断した後、これら切
断した糸をエア力等により略半径方向に引き出して除去
するものである。
【0006】また本発明は、上記方法を実施するための
装置であって、バンチ棒巻と本巻との間のバンチ送糸の
一部を紙管表面に固定するための糸固定手段と、固定さ
れたバンチ送糸の棒巻側近傍及びバンチ棒巻を切断する
ための糸切断機構と、紙管の径方向外方に設けられ切断
された糸を吸引・把持して紙管との相対回転移動により
紙管から離脱させる糸除去機構とを備えたものである。
その糸固定手段は、バンチ送糸に係合し紙管との相対回
転移動により所定位置に寄せる糸寄せ機構と、所定位置
のバンチ送糸にシールを貼り付けるシール貼付機構とで
構成してよい。
【0007】
【作用】上記構成によって、糸固定手段がバンチ送糸の
一部を紙管表面に固定し、糸切断機構がその棒巻側をバ
ンチ棒巻糸とともに切断する。これら切断した糸を糸除
去機構が順次略半径方向に吸引・把持することで紙管か
ら取り外し、全周に亘って除去する。また糸寄せ機構及
びシール貼付機構で成る糸固定手段は、糸寄せ機構によ
りバンチ送糸を所定位置に寄せてから、シール貼付機構
によりそのバンチ送糸にシールを貼り付けることで紙管
表面に固定する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0009】図1及び図2は、本発明に係わるバンチ巻
き処理装置の第一の実施例を示したものである。このバ
ンチ巻き処理装置は、パッケージ搬送ラインLを備える
処理ステーションSに設置されるものであって、パッケ
ージPのバンチ巻き糸3を紙管9の表面に固定するため
の糸固定手段たる糸寄せ機構21及びシール貼付機構2
2と、バンチ巻き糸3を適宜切断するための糸切断機構
23と、切断された糸を吸引・把持する糸除去機構24
とにより主として構成されている。
【0010】図2に示したように、パッケージPは搬送
用コンベア25により紙面垂直方向に移動するペグ台2
6に回転自在に支持され、その軸線27が水平から若干
斜めに傾く状態で、且つ紙管9のバンチ巻き糸3が施さ
れた端部が上方に向くように保持されている。バンチ巻
き糸3は、図3にも示すように、巻き始めの糸端が紙管
9に形成されたスリットに掛けられ重ねて巻かれたバン
チ棒巻3bと、バンチ棒巻3bから螺旋状に本巻(糸
層)28に至るバンチ送糸3aとを含む。パッケージP
の停止位置の上方には、基台29に一端側が固定された
支持フレーム30が搬送横断方向にかつパッケージPの
軸線27と平行に伸びている。支持フレーム30には、
パッケージPの略真上に配置されたシール貼付機構22
が取り付けられていると共に、他端側に略上下方向に伸
びたベース板31がパッケージPの軸線27の方向に移
動するように設けられている。シール貼付機構22は、
粘着面を有したシールをアーム32の下降により一枚ず
つ対象位置に押し付けて貼る公知のもので、紙管9端部
の上面位置にシールを貼り付けるようにセットされてい
る。そしてベース板31には、紙管9の軸線27上に保
持されたコーン形状の紙管チャック33が設けられ、ベ
ース板31の接近移動によりその先端が紙管9の内部に
嵌入することで、パッケージPを把持するようになって
いる。この紙管チャック33の近傍に、他の機構(2
1,23,24)がベース板31にそれぞれ取り付けら
れて配置されている。
【0011】図3及び図4に示すように、糸寄せ機構2
1は、バンチ送糸3aに係合する送り爪部材34によっ
て構成され、この送り爪部材34を上下させるための上
下用シリンダー35と、紙管チャック33を介してパッ
ケージPを回転させるための回転用モーター36とが備
えられている。送り爪部材34は、ほぼ軸線27と平行
に伸び適宜屈曲した帯状の板で成り、その先端37が斜
め下方に折り曲げられて、紙管9の頂部(上方から見て
軸線27位置の近傍)に接触するようになっている。紙
管チャック33のシャフト38は軸線27に沿って伸
び、ベース板31に備えられた軸受ブロック39を介し
て回転自在に支持されていると共に、ベース板31を貫
通した延出端にスプロケット40が取り付けられてい
る。そしてこのスプロケット40が、ベース板31に取
り付けられた回転用モーター36の出力軸41にスプロ
ケット42及びチェーン43で連結され、パッケージP
の巻取回転方向と反対の方向Aに回転されるようになっ
ている。
【0012】またシャフト38の途中にはネジ44が切
られており、このネジ44に螺合する移動ブロック45
に上下用シリンダー35が取り付けられている。移動ブ
ロック45には、シャフト38と平行に伸び軸受ブロッ
ク39の軸孔46に嵌入する回り止め用のロッド47が
取り付けられている。従って送り爪部材34は、回転用
モーター36の駆動によりパッケージPが回転すると、
これに同期して軸方向に前後移動するようになってい
る。そしてネジ44のピッチは、バンチ送糸3aの巻き
ピッチpの平均値の1/2 程度に設定されている。すなわ
ちパッケージPにおけるバンチ送糸3aの巻き形状には
ある程度のバラツキがあり、バンチ送糸3aが本巻28
に入るポイント(ニップ点6)は、把持された状態で円
周上の様々な位置を取り得るが、この巻き形状にかかわ
らず、パッケージPを反巻取方向Aに2 回転させたとき
に、図4中二点鎖線にて示したように、必ず一ないし二
巻きのバンチ送糸3aが先端37に接触し、なおかつ送
り爪部材34のスライドに従って、糸同士が重なること
なく等間隔の螺旋状に整列するようになっている。従っ
てその糸道は、送り爪部材34の先端37から伸びる状
態となり、シールの貼付対象の位置(図4中斜線部4
8)としては、スライド後の送り爪部材34の先端37
近傍に設定できることとなる。
【0013】この糸寄せ機構21を利用して、バンチ送
糸3aの巻き数判定を行うことができる。すなわち後工
程で、クリールなどに差した状態で隣のパッケージPの
表層糸(巻き終わり糸端)につないで連続した糸として
使用する場合を考えると、巻き始めの端糸の最低限必要
な長さが定められる。従って処理対象のパッケージP
が、この長さを有しているか否かをこの段階で判定する
ことが望ましい。図5及び図6は、巻き数判定機能を有
する糸寄せ機構51を示したもので、送り爪部材52が
上下用シリンダ35の進退ロッド53に取り付けられた
ブラケット54に縦軸55を介して揺動自在に支持さ
れ、基端側にその揺動を感知するセンサー56が設けら
れている。縦軸55には一端がブラケット54に固定さ
れ他端が送り爪部材52に係合したコイルばね57が周
設され、送り爪部材52をパッケージPを回転させる方
向Aと逆側(図中反時計回り)へ付勢している。ブラケ
ット54には付勢された送り爪部材52をほぼ軸線27
方向に保持すべく、その側部に当接するストッパ59が
設けられている。センサー56は、送り爪部材52の基
端部60を上下に挟むようなコ字状を呈し、常時は基端
部60から時計回り方向に適宜隔てられた位置に取り付
けられている。すなわちバンチ送糸3aが最大二巻きに
満たない巻き数であると、スライドの途中で送り爪部材
52の先端58は、バンチ送糸3aがバンチ棒巻3bか
ら出るポイント(図3の符号49の位置)或いはその手
前でその糸テンションにより進行を阻まれ、送り爪部材
34が図中時計回りに揺動する。この一定量以上の揺動
をセンサー56が検知し、アラームを発報すると共に以
降の処理を中断させるようになっている。この他の構成
は、前記した糸寄せ機構21と同様であるので省略す
る。
【0014】次に糸切断機構23は、図1に示したよう
に送り爪部材34のパッケージ回転方向Aの下流側近傍
に配置され、加熱される先端部61を有したヒートカッ
ター62と、ヒートカッター62を紙管9側に移動させ
るためのカッター移動用シリンダー63とで構成されて
いる。カッター移動用シリンダー63は、ブラケット6
4を介してベース板31に取り付けられ、その進退ロッ
ド(図示せず)に取り付けられた保持ブラケット65に
より、ヒートカッター62を軸線27に対して斜交する
ように保持している。そしてその伸長により、ヒートカ
ッター62の先端部61をシールで固定されているバン
チ送糸3aの所定の位置に、すなわちシール貼付位置4
8よりも僅かに棒巻側(回転方向A上流側)及びバンチ
棒巻3bを軸線27と並行に、接近或いは接触させるよ
うになっている(図4中破線で示した切断位置66参
照)。なおヒートカッター62に代えて、糸切断用の刃
を有したカッターを備えてもよい。
【0015】そしてこの切断位置66は、図4に示した
ように、シール貼付位置48の近傍であると共に、紙管
9の円周上のスリットがない範囲67であることが必要
である。このため、例えば本出願人が先に提案した紙管
位置割りだし装置(実開平5−3270号公報参照)に
より、予めパッケージPにおける切断目標点(処理開始
原点)の位置出しをしておくものとする。この紙管位置
割りだし装置は、紙管9のスリットのない区間67の一
部に軸方向の溝(或いはカラーマーク)を形成してお
き、その溝に係合する凸状の回転位置センサー(或いは
カラーセンサー)により、位置検出を行うものである。
【0016】次に糸除去機構24は、図1に示したよう
にヒートカッター62とは反対側の送り爪部材34近傍
に配置され、エア力により糸を吸引するエアサッカーと
して構成されている。そのサクションマウス71の吸込
口72は、紙管9の表面に接近するように保持されてお
り、紙管チャック33によるパッケージPの回転と協動
して、吸い込みと回転移動とを繰り返すことにより、紙
管9の全周に亘って切断された糸を吸い込んで除去する
ようになっている。また本実施例にあっては、糸の吸引
に際して吸込口72から離れた位置の糸が巻き込まれる
のを防ぐための糸束押え部材91が備えられている。
【0017】図7に示すように、サクションマウス71
は、内部に吸引エアBの通路73を有しており、吸込口
72の近傍に位置された撚りかけ用ノズル部74と、排
出管75が接続される基端側開口76の近傍に位置され
た吸引用ノズル部77と、これらノズル部74,77の
中間に位置された糸チャッカー78とが設けられてい
る。吸引用ノズル部77は、吸引エア通路73と同軸に
形成された円環状の圧気室79と、その内側に形成され
たコーン体80により基端側に傾斜するように区画され
たエア噴出路81とで成り、圧気Cの供給によりエアを
基端側に噴出させて、実質的に吸引エアBを形成するよ
うになっている。撚りかけ用ノズル部74は、図8にも
示すように、吸引エア通路73と同軸状に形成され圧気
Cが供給される凹室82と、吸込口72を形成するノズ
ルパイプ83とで構成され、このノズルパイプ83に、
凹室82から吸引エア通路73へ円周接線方向に且つ吸
引方向に伸びるノズル孔84が穿たれている。すなわち
吸引エア通路73内に旋回流を発生させて、吸い込まれ
る数条の糸を纏めて撚を掛けるようになっている。この
ノズル孔84の数は図示した四本とは限らず、旋回流が
形成できれば何本でも構わない。糸チャッカー78は、
吸引エア通路73を横断する方向に設けられたシリンダ
ー85と、その進退ロッド86の先端に取り付けられた
チャック体87とで成り、チャック体87を吸引エア通
路73を挟んで対向する把持ブロック88に適宜当接さ
せることで、吸引された糸束を所定のタイミングで把
持、或いは把持解除するようになっている。すなわちエ
ア吸引−チャック把持−パッケージ回転−チャック把持
解除を繰り返すことにより、切断されたバンチ巻き糸3
を全周に亘って紙管9から離脱させるものである。
【0018】図1及び図9に示すように、糸束押え部材
91は、サクションマウス71のパッケージ回転方向A
上流側に設けられ、一端に紙管9の表面に接する摺接部
92を有した略コ字状のレバー板として形成されてい
る。摺接部92は、紙管9の表面に沿うように折り曲げ
られ、その折り曲げ面に少なくともバンチ棒巻3bを覆
う大きさのパッド93が取り付けられている。糸束押え
部材91の他端には縦ピン94が取り付けられ、ブラケ
ット95を介して軸受ブロック39に回動自在に支持さ
れている。その他端側の角には、ベース板31に取り付
けられた揺動シリンダー96の進退ロッド97がブラケ
ット98を介して軸支され、その伸縮により糸束押え部
材91を水平方向に揺動させるようになっている。すな
わちサクションマウス71による糸の吸引の際に、糸束
押え部材91を図9中時計回りに揺動させることで摺接
部92を紙管9に押し付け、回転するパッケージPの紙
管9の表面に摺接させるようになっている。なおパッド
93の材質は、吸引される糸束が抜けることがない適度
な摩擦力を有するものであれば、弾性体に限らず金属で
もよい。
【0019】このほかこのバンチ巻き処理装置には、各
シリンダー35,63,85,96及び回転用モーター
36を所定のタイミングで自動的に動作させるための制
御盤(図示せず)が設けられ、チェーン43や移動ブロ
ック45の位置等を検出するセンサー(図示せず)の作
動に従って連動制御するようになっている。
【0020】次に本発明に係わるバンチ巻き処理方法の
一実施例を、上記構成の作用として説明する(図10参
照)。
【0021】搬送コンベア25によって搬送されてきた
パッケージPがステーションSの位置に停止されると、
ベース板31の接近移動により紙管チャック33が紙管
9の端部に嵌合して、紙管9が把持される(ST 1)。次
に上下用シリンダー35の作動によって、送り爪部材3
4が下降してその先端37が紙管9表面に当接する(ST
2)。そして回転用モーター36の駆動により紙管チャ
ック33が回転し、これによりパッケージPが所定方向
Aに2 回転する(ST 3)。この回転により、送り爪部材
34はパッケージPの本巻28から離れる方向にスライ
ドして、バンチ送糸3aを送り爪部材34の先端37に
係合させる。この回転が終了した時点で、バンチ送糸3
aの糸道は、送り爪部材34の先端37の位置から本巻
28まで略等間隔の螺旋状に整列される。ここで、前記
図5及び図6にて示した糸寄せ機構51を採用した場合
は、送り爪部材52がバンチ送糸3aのテンションによ
り所定の量だけ揺動すると(ST3a)、センサー56がこ
れを感知し、バンチ送糸3aの巻き数が最大二巻き以下
であると判定して発報し(ST3b)、以降の処理を中断す
ると共に、オペレータを呼び出すなどして他の処理に供
する。
【0022】バンチ送糸3aの整列が終わると、シール
貼付機構22のアーム32が下降して送り爪部材34の
先端37の近傍に、すなわち整列したバンチ送糸3aの
うち本巻28から所定の長さだけ隔てられた位置にシー
ルを貼り付け、紙管表面に固定する(ST 4)。次にパッ
ケージPを適宜回転させて、シールの部分をヒートカッ
ター62に対面する位置まで移動させた後、加熱させた
ヒートカッター62の先端部61をカッター移動用シリ
ンダー63により接近或いは接触させることで、バンチ
送糸3aのシール棒巻側近傍及びバンチ棒巻3bを切断
する(ST 5)。この切断が終了すると、カッター移動用
シリンダー63が縮退してヒートカッター62は原位置
に戻る。
【0023】バンチ送糸3a及びバンチ棒巻3bが切断
されると、糸束押え部材91が揺動用シリンダー96に
より揺動して、その摺接部92が切断位置から適宜離れ
た紙管位置を押さえる。そしてサクションマウス71の
吸引エアBにより、フリーとなっている糸を吸引する。
このとき撚りかけ用ノズル部74が形成する旋回流によ
り、切断された棒巻側のバンチ送糸3a及びスリット上
に巻かれているバンチ棒巻3bの糸が束ねられると共
に、旋回流の巻き込む力によりスリットに入り込んでい
るバンチ棒巻3bの糸が引き出される。糸束押え部材9
1により押さえられていない部分の糸が吸引エアBによ
り吸引されると、糸チャッカー78がシリンダー85の
動作により吸引エア通路73の糸束を把持する(ST
6)。そして回転用モーター36の駆動により所定の角
度だけ、例えば45度だけパッケージPが回転される(ST
7)。この回転の後、糸チャッカー78が糸束の把持を
解除し(ST 8)、新たに糸束押え部材91から離れた糸
を吸引して、以降、パッケージPの回転が1 回転となる
までこの動作を繰り返し、紙管9全周に亘って吸引・牽
引を行う(ST 9)。これで必要な長さ以外のバンチ送糸
3a及びバンチ棒巻3bの糸が紙管端部から除去され
る。
【0024】このように、バンチ送糸3aの所定位置を
シール貼付により固定して、その近傍でヒートカッター
62によりバンチ送糸3a及びバンチ棒巻3bを切断し
た後に、サクションマウス71により紙管9の表面近く
に略径方向の吸引エアBを作用させて、パッケージP回
転と協動して、切断されたバンチ巻き糸3の牽引を行う
ようにしたので、スリットに入り込んだ糸も無理なく引
き出すことができ、シールから先の部分の糸切れが防止
され、パッケージPの品質向上が達成される。
【0025】また糸固定手段として、バンチ送糸3aを
整列させる送り爪部材34を設けたので、バンチ送糸3
aの糸道が一定になり、シール貼り及び切断を一定の位
置で確実に行うことができる。そして揺動自在の送り爪
部材52を採用すれば、バンチ送糸3aの巻き数が不足
しているパッケージPを選別することができ、より一層
の品質向上に貢献できる。
【0026】さらに撚りかけ用ノズル部74によりサク
ションマウス71内に旋回流を形成して、吸引された糸
束に撚を掛けるようにしたので、単糸切れがなく、スリ
ットに食い込んだ糸も確実に除去することができる。ま
たサクションマウス71の近傍に糸束押え部材73を設
けて、切断した糸を少しづつ吸い込ませるようにしたの
で、サクションマウス71の吸込口72から離れた位置
の糸が吸引されることで糸束にまとまらない単糸の部分
が切れたり、スリット内の糸がケバ状に残ったりするこ
とがなく、きれいに除去することができる。
【0027】なお本実施例のサクションマウス71は、
撚りかけエアと機械的なチャックとを併用して吸引(牽
引)するものとしたが、パッケージの糸種などによって
はそれぞれ単独で行うことも可能である。
【0028】次に図11によって本発明の第二の実施例
を説明する。
【0029】この実施例では、糸寄せ機構101 の送り爪
部材102 として注射針状の適宜屈曲した細い管が使用さ
れ、その先端103 が紙管9の表面に沿うように屈折加工
されている(図12参照)。この送り爪部材102 の基端
には圧気を供給するエアホース104 が取り付けられ、先
端103 からエアを噴き出すことによって、紙管9の表面
に当接する際に先端103 がバンチ送糸3aの上に乗って
しまうことがないように構成されている。
【0030】また送り爪部材102 は、移動ブロック105
に板バネ106 ならびに弾性管117 を介して揺動自在に支
持されている。この板バネ106 は、送り爪部材102 を下
方に付勢するものである。そして送り爪部材102 を紙管
表面から上昇させるために、略起立したエアシリンダー
107 が設けられている。このエアシリンダー107 は、進
退ロッド108 を下に向けており、進退ロッド108 の先端
がU字ロッド109 により板バネ106 の基端にボルト110
で固定されている。そして本体筒部111 は、板バネ106
の先端側に別のU字ロッド112 で連結されている。すな
わちエアシリンダー107 への圧気供給制御で、進退ロッ
ド108 の伸長により本体筒部111 が上昇し、板バネ106
を持ち上げることで送り爪部材102 を上方へ移動させる
ようになっている。
【0031】さらに送り爪部材102 の上面には、長手方
向に伸びる帯状のマーク113 が描かれたシート114 が取
り付けられ、そのマーク113 を感知する光センサー115
がその上方に設けられている。この光センサー115 は、
板バネ106 にブラケット(図示せず)を介して保持され
ている。従って送り爪部材102 が所定量以上に揺動した
ときに、光センサー115 がマーク無しを感知すること
で、巻き数不足と判定し、発報することになる。
【0032】このように構成したことで、バンチ送糸3
aが送り爪部材102 の下に入り込むことがなくなって、
より確実に整列させることができると共に、巻き数検知
を比較的簡単な構造にて実現できる。この他の構成及び
作用効果は前記第一の実施例と同様である。
【0033】次に図13及び図14は、糸寄せ機構の他
の実施例を示したもので、送り爪部材121 の先端122 が
コ字状に折れ曲がってバンチ送糸3aに係合するように
なっており、この先端122 はバンチ棒巻3bに近い位置
で紙管9に当接するように形成されている。そしてその
上下用シリンダー35は軸受ブロック39に固定されて
おり、紙管チャック33のシャフト123 は丸ロッドで形
成されている。すなわちパッケージPが回転用モーター
36により回転しても、送り爪部材121 はスライドする
ことなく一定の位置に保持される。
【0034】この構成では、パッケージPを巻取方向D
に最低1 回転させれば、図14中二点鎖線にて示したよ
うに、バンチ送糸3aは必ず送り爪部材121 の先端122
に係合して寄せられ、糸道が定まることになる。すなわ
ちシール貼り及び切断が所望する位置(48,66)で
確実に行われる。この実施例では、巻き数を点検する機
能は追加できないが、前記図3及び図4の実施例のもの
に比べて構造が簡単である。
【0035】図15は、糸除去機構の他の実施例を示し
たもので、糸チャッカー131 を有したサクションマウス
132 を揺動自在に構成したものである。このサクション
マウス132 の排出管133 はL字状に形成され、ブラケッ
ト134 を介してベース板31に取り付けられている。そ
して紙管9の軸線27と略平行な揺動軸心135 回りに回
動自在に支持されている。従ってサクションマウス132
の吸込口136 は、図中二点鎖線にて示したように、紙管
9の略径方向に往復移動することになる。
【0036】この構成によって、吸引エアにより吸い込
まれた糸束を糸チャッカ131 により把持した後に、シリ
ンダ(図示せず)などによりサクションマウス132 を紙
管9から遠ざける方向に揺動させることで、スリットに
入り込んでいるバンチ棒巻3bの糸を強制的に引き出す
ことができる。またこのサクションマウス132 にも前記
撚りかけ用ノズル部74を設け、その使用を選択するよ
うにしてもよい。
【0037】なお以上実施例においては、糸固定手段と
して糸寄せ機構及びシール貼付機構を示したが、従来と
同様なバンチ送糸を紙管に押さえるガイド部材を設け
て、ヒートカッターによる切断及びサクションマウスに
よる半径方向の吸引を行った後に、その固定箇所にシー
ルを貼り付けることも考えられる。また糸寄せ機構によ
るバンチ送糸の整列・糸寄せ、及び糸除去機構による糸
の引き出しは、それぞれパッケージを回転させながら行
うものとしたが、パッケージを固定しておいて、送り爪
部材やサクションマウスを紙管表面に沿って旋回移動さ
せるものとしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、必要な長
さ以外のバンチ送糸及びバンチ棒巻を除去する際の糸切
れが防止されて、パッケージの品質向上が達成されると
いう優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバンチ巻き処理装置の第一の実
施例を示した斜視図である。
【図2】図1の全体を示した側面図である。
【図3】図1の糸寄せ機構を示した側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の変形実施例を示した側面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図1のサクションマウスを示した側断面図であ
る。
【図8】図7の要部断面図である。
【図9】図1の糸束押え部材を示した平面図である。
【図10】本発明に係わるバンチ巻き処理方法の一実施
例を示したフローチャートである。
【図11】本発明のバンチ巻き処理装置の第二の実施例
を示した斜視図である。
【図12】図11の送り爪部材を示した側断面図であ
る。
【図13】図3の糸寄せ機構の他の実施例を示した側面
図である。
【図14】図13の平面図である。
【図15】糸除去機構の他の実施例を示した正面図であ
る。
【図16】従来のバンチ巻き処理装置を示した側面図で
ある。
【符号の説明】
3a バンチ送糸 3b バンチ棒巻 9 紙管 21 糸寄せ機構(糸固定手段) 22 シール貼付機構(糸固定手段) 23 糸切断機構 24 糸除去機構 48 シール貼付位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンチ棒巻と本巻との間のバンチ送糸の
    一部を紙管表面に固定し、その棒巻側をバンチ棒巻糸と
    ともに切断した後、これら切断した糸をエア力等により
    略半径方向に引き出して除去することを特徴とするバン
    チ巻き処理方法。
  2. 【請求項2】 バンチ棒巻と本巻との間のバンチ送糸の
    一部を紙管表面に固定するための糸固定手段と、固定さ
    れたバンチ送糸の棒巻側近傍及び上記バンチ棒巻を切断
    するための糸切断機構と、紙管の径方向外方に設けられ
    切断された糸を吸引・把持して紙管との相対回転移動に
    より紙管から離脱させる糸除去機構とを備えたことを特
    徴とするバンチ巻き処理装置。
  3. 【請求項3】 上記糸固定手段が、上記バンチ送糸に係
    合し紙管との相対回転移動により所定位置に寄せる糸寄
    せ機構と、該所定位置のバンチ送糸にシールを貼り付け
    るシール貼付機構とで成る請求項2記載のバンチ巻き処
    理装置。
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CN110294365A (zh) * 2019-06-28 2019-10-01 杭州锐冠科技有限公司 一种纱棒线头粘贴装置

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