JPH06345298A - リール枠替え方法 - Google Patents
リール枠替え方法Info
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- JPH06345298A JPH06345298A JP16498493A JP16498493A JPH06345298A JP H06345298 A JPH06345298 A JP H06345298A JP 16498493 A JP16498493 A JP 16498493A JP 16498493 A JP16498493 A JP 16498493A JP H06345298 A JPH06345298 A JP H06345298A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製紙機械のリール枠替え方法において、枠替
え時に押付ロールを用いなくても伴流エアの影響を受け
ずに綺麗に、抄紙された紙を巻き取ることができるよう
にする。 【構成】 高速用リールにおいて、紙巻き取りロールが
満巻状態になった際、同紙巻き取りロールを水平移動さ
せ、空スプールを水平レール上まで降下させて枠替えす
る方法であって、空スプールである第1スプール2と満
巻状態のジャンボロール7との表面間距離を、これらの
伴流エアの層が互いに打ち消し合う最適距離に保ったま
ま、同第1スプール2の降下とジャンボロール7の動き
とを同調させるようにしたことを特徴とする。
え時に押付ロールを用いなくても伴流エアの影響を受け
ずに綺麗に、抄紙された紙を巻き取ることができるよう
にする。 【構成】 高速用リールにおいて、紙巻き取りロールが
満巻状態になった際、同紙巻き取りロールを水平移動さ
せ、空スプールを水平レール上まで降下させて枠替えす
る方法であって、空スプールである第1スプール2と満
巻状態のジャンボロール7との表面間距離を、これらの
伴流エアの層が互いに打ち消し合う最適距離に保ったま
ま、同第1スプール2の降下とジャンボロール7の動き
とを同調させるようにしたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製紙機械のリールに適用
される枠替え方法に関するものである。
される枠替え方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製紙機械において、抄紙されて巻き取ら
れた紙で満巻状態となったリール枠は、従来図8から図
14に示したようなリール枠替え方法によって行なわれ
ていた。図8〜図14により従来の方法を説明すると、
図9はシート6が矢印方向に走行してリールドラム1の
表面に接触し、更に水平レール5の上に転動可能に支持
されてセカンダリフォーク8でリールドラム1側に押圧
される第2スプール4により、シート6を巻き太らせて
満巻状態になったジャンボロール7を巻き取っている状
態を示す。また本図はリール枠替え方法の最初の段階で
あるので、新しい空スプールである第1スプール2を通
常の方法にてリールドラム1の上まで運び、プライマリ
アーム3でスプール軸受を転動支持し、更に運転抄速ま
で加速した後、リールドラム1の上に押圧した状態を示
す(この時第1スプール2がリールドラム1に押圧され
ず、両者表面間に僅かの隙間があってもよい)。
れた紙で満巻状態となったリール枠は、従来図8から図
14に示したようなリール枠替え方法によって行なわれ
ていた。図8〜図14により従来の方法を説明すると、
図9はシート6が矢印方向に走行してリールドラム1の
表面に接触し、更に水平レール5の上に転動可能に支持
されてセカンダリフォーク8でリールドラム1側に押圧
される第2スプール4により、シート6を巻き太らせて
満巻状態になったジャンボロール7を巻き取っている状
態を示す。また本図はリール枠替え方法の最初の段階で
あるので、新しい空スプールである第1スプール2を通
常の方法にてリールドラム1の上まで運び、プライマリ
アーム3でスプール軸受を転動支持し、更に運転抄速ま
で加速した後、リールドラム1の上に押圧した状態を示
す(この時第1スプール2がリールドラム1に押圧され
ず、両者表面間に僅かの隙間があってもよい)。
【0003】図10は第2スプール4にセンタドライブ
14を枢着した状態を示す。これによりリールドラムド
ライブ19とヘルパドライブ(後述)出来る状態にす
る。これを「第1スプール2の運転開始位置」にあると
言う。図11は第1スプール2にジャンボロール7で巻
き付けているシート6を巻き替えるため、ジャンボロー
ル7をセンタドライブ14により運転抄速で回転させな
がら、第1スプール2がリールドラム1とジャンボロー
ル7の間に入って巻き取りが出来るのに十分な距離d+
Bだけ離れた水平レール5上の「枠替え位置」Hまでセ
カンダリフォーク8で移動させた状態を示す(リールド
ラム1とジャンボロール7との間隔=d+B)。
14を枢着した状態を示す。これによりリールドラムド
ライブ19とヘルパドライブ(後述)出来る状態にす
る。これを「第1スプール2の運転開始位置」にあると
言う。図11は第1スプール2にジャンボロール7で巻
き付けているシート6を巻き替えるため、ジャンボロー
ル7をセンタドライブ14により運転抄速で回転させな
がら、第1スプール2がリールドラム1とジャンボロー
ル7の間に入って巻き取りが出来るのに十分な距離d+
Bだけ離れた水平レール5上の「枠替え位置」Hまでセ
カンダリフォーク8で移動させた状態を示す(リールド
ラム1とジャンボロール7との間隔=d+B)。
【0004】図12は第1スプール2をプライマリアー
ム3によりリールドラム1の表面に押圧転動支持させな
がら、水平レール5の上まで移動させた状態を示す。ま
たこの状態で後述する図1で示す方法により、第1スプ
ール2にウエブシート6の巻き付けを行なう(シートを
巻き付けた後、第1スプール2は第2スプール4にな
る)。(新たな第2スプール4とジャンボロール7との
間隔=B)。図13はセンタドライブ14を分離し、セ
カンダリフォーク8によりジャンボロール7を水平レー
ル5上で矢印方向に移動させ、ストッパ15に当てて移
動を停止させた状態を示す。図14は通常の方法で水平
レール5上の第2スプール4の軸受の押圧軸支の状態
を、プライマリアーム3からセカンダリフォーク8に切
り換えた状態を示す。
ム3によりリールドラム1の表面に押圧転動支持させな
がら、水平レール5の上まで移動させた状態を示す。ま
たこの状態で後述する図1で示す方法により、第1スプ
ール2にウエブシート6の巻き付けを行なう(シートを
巻き付けた後、第1スプール2は第2スプール4にな
る)。(新たな第2スプール4とジャンボロール7との
間隔=B)。図13はセンタドライブ14を分離し、セ
カンダリフォーク8によりジャンボロール7を水平レー
ル5上で矢印方向に移動させ、ストッパ15に当てて移
動を停止させた状態を示す。図14は通常の方法で水平
レール5上の第2スプール4の軸受の押圧軸支の状態
を、プライマリアーム3からセカンダリフォーク8に切
り換えた状態を示す。
【0005】以上図9より図14までの一連の動作によ
り、満巻状態になったスプールから空スプールへの枠替
え方法を説明したが、ジャンボロール7は図10に示す
リールドラム1に押圧された状態から、図12に示す
「枠替え位置」Hまで水平に移動させる間、及び図11
及び図12に示す「枠替え位置」Hで運転している時
は、第1スプール2及びジャンボロール7の表面にエア
の流れの層である伴流エアが発生する。この状態を図8
に示す。伴流エア23がジャンボロール7と走入側シー
トとで形成されるニップ16のシート内側に流れ込み、
ウエブシート6にバタツキ現象を起こす。
り、満巻状態になったスプールから空スプールへの枠替
え方法を説明したが、ジャンボロール7は図10に示す
リールドラム1に押圧された状態から、図12に示す
「枠替え位置」Hまで水平に移動させる間、及び図11
及び図12に示す「枠替え位置」Hで運転している時
は、第1スプール2及びジャンボロール7の表面にエア
の流れの層である伴流エアが発生する。この状態を図8
に示す。伴流エア23がジャンボロール7と走入側シー
トとで形成されるニップ16のシート内側に流れ込み、
ウエブシート6にバタツキ現象を起こす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このためリールドラム
1とジャンボロール7とが間隔をおいてセンタドライブ
14により巻き取りを行なう(図10、図11、図1
2)運転では、伴流エア23が巻き取りウエブシート6
の内側に入り込み、安定した綺麗な巻き取りが出来な
い。その為このような従来の技術では、同ジャンボロー
ル7の表面のニップ部に、押付ロール22を軽く押し付
けることにより、伴流エア23を排除しながら巻き取り
を行なう必要があり、同押付ロール22のような余分な
装置を設ける必要があった。本発明は前記従来の課題を
解決して、枠替え時にジャンボロール7のまわりに発生
する伴流エア23の影響を受けないようにして、これを
簡単に処理して綺麗に抄紙を巻き取ることが出来、しか
も前述の押付ロール22のような余分な装置が不要とな
るリール枠替え方法を提供しようとするものである。
1とジャンボロール7とが間隔をおいてセンタドライブ
14により巻き取りを行なう(図10、図11、図1
2)運転では、伴流エア23が巻き取りウエブシート6
の内側に入り込み、安定した綺麗な巻き取りが出来な
い。その為このような従来の技術では、同ジャンボロー
ル7の表面のニップ部に、押付ロール22を軽く押し付
けることにより、伴流エア23を排除しながら巻き取り
を行なう必要があり、同押付ロール22のような余分な
装置を設ける必要があった。本発明は前記従来の課題を
解決して、枠替え時にジャンボロール7のまわりに発生
する伴流エア23の影響を受けないようにして、これを
簡単に処理して綺麗に抄紙を巻き取ることが出来、しか
も前述の押付ロール22のような余分な装置が不要とな
るリール枠替え方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、高速
用リールにおいて、紙巻き取りロールが満巻状態になっ
た際、同紙巻き取りロールを水平移動させ、空スプール
を水平レール上まで降下させて枠替えする方法におい
て、空スプールである第1スプールと満巻状態のジャン
ボロールとの表面間距離を、これらの伴流エアの層が互
いに打ち消し合う最適距離に保ったまま、同第1スプー
ルの降下とジャンボロールの動きとを同調させるように
してなるもので、これを課題解決のための手段とするも
のである。
用リールにおいて、紙巻き取りロールが満巻状態になっ
た際、同紙巻き取りロールを水平移動させ、空スプール
を水平レール上まで降下させて枠替えする方法におい
て、空スプールである第1スプールと満巻状態のジャン
ボロールとの表面間距離を、これらの伴流エアの層が互
いに打ち消し合う最適距離に保ったまま、同第1スプー
ルの降下とジャンボロールの動きとを同調させるように
してなるもので、これを課題解決のための手段とするも
のである。
【0008】
【作用】本発明に係るリール枠替え方法は、「距離制御
開始位置」より「枠替え位置」まで、空スプールである
第1スプールと満巻状態のジャンボロールとの回転方向
が同じであり、対向する周部分での移動方向が逆向きで
あることを利用して行なっている。これら回転物の回り
に発生する伴流エアの層は、外径、表面速度、表面粗さ
等により形成される。従って本発明は第1スプールとジ
ャンボロールとの表面間距離において、この2つの伴流
エアの層が互いに打ち消し合う「最適な距離」Aを一定
に保ちながら、第1スプールをリールドラム表面の「距
離制御開始位置」Fから水平レール上の「枠替え位置」
Jまで変化させ、またこれと連動させながらジャンボロ
ールを「距離制御開始位置」Gより「枠替え位置」Hま
で移動させる。つまり第1スプールはリールドラム表面
の「距離制御開始位置」Fの角度θb から、「枠替え位
置」Jである水平レール上までの角度θc まで移動さ
せ、またジャンボロールは水平レール上の「距離制御開
始位置」Gから「枠替え位置」Hまで移動させる。第1
スプールが「運転開始位置」Eから「枠替え位置」Jま
で降下する間は、第1スプールがリールドラムに押圧さ
れているが、別な方法としてこの間は第1スプールがリ
ールドラムに押圧されず、両者表面間に僅かの一定の隙
間があるようにガイドされて降下してもよい。この場
合、第1スプールが「枠替え位置」Jまで降下した後、
リールドラムに押圧される。従ってジャンボロールと走
入側シートとで形成されるニップのシート内側に流れ込
む伴流エアの発生を防止できて、シートの走行が安定
し、綺麗な巻き取りロールが出来ることとなる。
開始位置」より「枠替え位置」まで、空スプールである
第1スプールと満巻状態のジャンボロールとの回転方向
が同じであり、対向する周部分での移動方向が逆向きで
あることを利用して行なっている。これら回転物の回り
に発生する伴流エアの層は、外径、表面速度、表面粗さ
等により形成される。従って本発明は第1スプールとジ
ャンボロールとの表面間距離において、この2つの伴流
エアの層が互いに打ち消し合う「最適な距離」Aを一定
に保ちながら、第1スプールをリールドラム表面の「距
離制御開始位置」Fから水平レール上の「枠替え位置」
Jまで変化させ、またこれと連動させながらジャンボロ
ールを「距離制御開始位置」Gより「枠替え位置」Hま
で移動させる。つまり第1スプールはリールドラム表面
の「距離制御開始位置」Fの角度θb から、「枠替え位
置」Jである水平レール上までの角度θc まで移動さ
せ、またジャンボロールは水平レール上の「距離制御開
始位置」Gから「枠替え位置」Hまで移動させる。第1
スプールが「運転開始位置」Eから「枠替え位置」Jま
で降下する間は、第1スプールがリールドラムに押圧さ
れているが、別な方法としてこの間は第1スプールがリ
ールドラムに押圧されず、両者表面間に僅かの一定の隙
間があるようにガイドされて降下してもよい。この場
合、第1スプールが「枠替え位置」Jまで降下した後、
リールドラムに押圧される。従ってジャンボロールと走
入側シートとで形成されるニップのシート内側に流れ込
む伴流エアの発生を防止できて、シートの走行が安定
し、綺麗な巻き取りロールが出来ることとなる。
【0009】
【実施例】以下本発明を図面の実施例により説明する
と、図1は本発明によるリール枠替え方法を実施するリ
ール組立体の斜視図を示す。リールはリールドラム1、
第1スプール2、プライマリアーム3、第2スプール
4、水平レール5、セカンダリフォーク8、センタドラ
イブ14、ストッパ15、リールドラムドライブ19、
プライマリアーム転倒駆動装置17、シリンダ18等に
より構成される。さて本発明による枠替え方法を図2〜
図7により説明すると、図2は空スプールである第1ス
プール2がプライマリアーム3により保持され、「第1
スプール運転開始位置」Eの角度θa において運転抄速
まで加速された状態を示す。この時シート6とリールド
ラム1とジャンボロール7は矢印の如く走行している。
図3はジャンボロール7の中心にある第2スプール4に
センタドライブ14が枢着された状態で、ジャンボロー
ル7の外径が満巻状態であるDa となったことをセンサ
ー(図示せず)が検知すると、プライマリアーム転倒駆
動装置17に信号を送り、第1スプール2を保持してい
るプライマリアーム3は、矢印方向に転倒降下し始め
る。この時ジャンボロール7はリールドラム1に加圧さ
れた状態から、完全に分離されたセンタドライブの状態
になるまで、リールドラム1とジャンボロール7との駆
動トルクの負荷分担率を変え、更に速度制御に切り換え
られるヘルパドライブが行なわれる。
と、図1は本発明によるリール枠替え方法を実施するリ
ール組立体の斜視図を示す。リールはリールドラム1、
第1スプール2、プライマリアーム3、第2スプール
4、水平レール5、セカンダリフォーク8、センタドラ
イブ14、ストッパ15、リールドラムドライブ19、
プライマリアーム転倒駆動装置17、シリンダ18等に
より構成される。さて本発明による枠替え方法を図2〜
図7により説明すると、図2は空スプールである第1ス
プール2がプライマリアーム3により保持され、「第1
スプール運転開始位置」Eの角度θa において運転抄速
まで加速された状態を示す。この時シート6とリールド
ラム1とジャンボロール7は矢印の如く走行している。
図3はジャンボロール7の中心にある第2スプール4に
センタドライブ14が枢着された状態で、ジャンボロー
ル7の外径が満巻状態であるDa となったことをセンサ
ー(図示せず)が検知すると、プライマリアーム転倒駆
動装置17に信号を送り、第1スプール2を保持してい
るプライマリアーム3は、矢印方向に転倒降下し始め
る。この時ジャンボロール7はリールドラム1に加圧さ
れた状態から、完全に分離されたセンタドライブの状態
になるまで、リールドラム1とジャンボロール7との駆
動トルクの負荷分担率を変え、更に速度制御に切り換え
られるヘルパドライブが行なわれる。
【0010】図4はプライマリアーム3が軸支している
第1スプール2が「距離制御開始位置」Fの角度θb ま
で転倒降下してきた時(この時のジャンボロール7の外
径Db は、Da より大きくなっている)、ジャンボロー
ル7は「距離制御開始位置」Gより水平の矢印方向へシ
リンダ18によりセカンダリフォーク8を介して移動さ
せる。同時にシリンダ18よりの信号により、最適距離
Aを保つよう第1スプールを軸支しているプライマリア
ーム3を転倒降下角速度(角度θb からθc に至るまで
の速度)を制御させる。また図5は図4と図6の中間の
状態を示す。図6はジャンボロール7が「枠替え位置」
Hに到達して、セカンダリフォーク8を停止した状態
で、またこの時第1スプール2は水平レール5上に到達
するようプライマリアーム3が角度θb よりθc まで転
倒降下して停止するのに伴い、「枠替え位置」Jに到達
する。この状態で特願平2−295117号「抄紙機に
おけるレベルレール型リール枠替え方法」により、ジャ
ンボロール7より第1スプール2にウエブ6を巻き替え
る枠替えを行なう。
第1スプール2が「距離制御開始位置」Fの角度θb ま
で転倒降下してきた時(この時のジャンボロール7の外
径Db は、Da より大きくなっている)、ジャンボロー
ル7は「距離制御開始位置」Gより水平の矢印方向へシ
リンダ18によりセカンダリフォーク8を介して移動さ
せる。同時にシリンダ18よりの信号により、最適距離
Aを保つよう第1スプールを軸支しているプライマリア
ーム3を転倒降下角速度(角度θb からθc に至るまで
の速度)を制御させる。また図5は図4と図6の中間の
状態を示す。図6はジャンボロール7が「枠替え位置」
Hに到達して、セカンダリフォーク8を停止した状態
で、またこの時第1スプール2は水平レール5上に到達
するようプライマリアーム3が角度θb よりθc まで転
倒降下して停止するのに伴い、「枠替え位置」Jに到達
する。この状態で特願平2−295117号「抄紙機に
おけるレベルレール型リール枠替え方法」により、ジャ
ンボロール7より第1スプール2にウエブ6を巻き替え
る枠替えを行なう。
【0011】ここで前記の枠替え方法を簡単に説明する
と、図1においてウエブ切断装置11により全幅のウエ
ブシート6の中央に誘導リボン12と、更にウエブ両端
までの切れ目20を入れ、誘導リボン12を目掛けて両
面粘着テープ13をリールドラム1のニップ部16に挿
入し、エアジェットノズル21により、誘導リボン12
と第1スプール2とを粘着させ、高速抄紙時の枠替え時
の莫大な損紙の量を殆ど零にするものである。従って本
発明は前述の枠替え方法の前工程として採用することが
出来る。図7はジャンボロール7をセンタドライブ14
から分離して、セカンダリフォーク8により矢印方向に
移動させてストップさせ、次いでセカンダリフォーク8
を点線矢印の方向にリールドラム1側へ復帰させること
により、プライマリアーム3に代わって第2スプールの
リールドラム1への押圧転動支持の交代を行ない、プラ
イマリアーム3を「第1スプール運転開始位置」Eまで
復帰させた状態(点線位置)を示す。
と、図1においてウエブ切断装置11により全幅のウエ
ブシート6の中央に誘導リボン12と、更にウエブ両端
までの切れ目20を入れ、誘導リボン12を目掛けて両
面粘着テープ13をリールドラム1のニップ部16に挿
入し、エアジェットノズル21により、誘導リボン12
と第1スプール2とを粘着させ、高速抄紙時の枠替え時
の莫大な損紙の量を殆ど零にするものである。従って本
発明は前述の枠替え方法の前工程として採用することが
出来る。図7はジャンボロール7をセンタドライブ14
から分離して、セカンダリフォーク8により矢印方向に
移動させてストップさせ、次いでセカンダリフォーク8
を点線矢印の方向にリールドラム1側へ復帰させること
により、プライマリアーム3に代わって第2スプールの
リールドラム1への押圧転動支持の交代を行ない、プラ
イマリアーム3を「第1スプール運転開始位置」Eまで
復帰させた状態(点線位置)を示す。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれ
ば、空スプールである第1スプールと満巻状態のジャン
ボロールとの表面間距離を、これらの伴流エアの層が互
いに打ち消し合う最適距離に保ったまま、第1スプール
の降下とジャンボロールの動きとを同調させるようにし
たので、高速化、広幅化されている抄紙機及びオフマシ
ンコータ等において、満巻状態のジャンボロールの枠替
えを行なう際に、ニップ部の押付ロール無しで巻き取っ
ても、紙ロール表面への伴流エアの巻き取りシート内部
への入り込みが無いため、非常に綺麗に巻き取ることが
出来る。
ば、空スプールである第1スプールと満巻状態のジャン
ボロールとの表面間距離を、これらの伴流エアの層が互
いに打ち消し合う最適距離に保ったまま、第1スプール
の降下とジャンボロールの動きとを同調させるようにし
たので、高速化、広幅化されている抄紙機及びオフマシ
ンコータ等において、満巻状態のジャンボロールの枠替
えを行なう際に、ニップ部の押付ロール無しで巻き取っ
ても、紙ロール表面への伴流エアの巻き取りシート内部
への入り込みが無いため、非常に綺麗に巻き取ることが
出来る。
【図1】本発明のリール枠替え方法を実施する装置の斜
視図である。
視図である。
【図2】本発明の実施例に係る第1スプールが「運転開
始位置」Eにある状態を示すリール枠替え方法の説明図
である。
始位置」Eにある状態を示すリール枠替え方法の説明図
である。
【図3】同第1スプールを保持しているプライマリアー
ムが矢印方向に転倒降下し始めた状態を示すリール枠替
え方法の説明図である。
ムが矢印方向に転倒降下し始めた状態を示すリール枠替
え方法の説明図である。
【図4】同第1スプールが「距離制御開始位置」Fに到
着した状態(この時ジャンボロールは距離Aだけ離れた
「距離制御開始位置」Gにいる)を示すリール枠替え方
法の説明図である。
着した状態(この時ジャンボロールは距離Aだけ離れた
「距離制御開始位置」Gにいる)を示すリール枠替え方
法の説明図である。
【図5】本発明の実施例に係るジャンボロールが水平レ
ール上を矢印方向に移動し、第1スプールも最適距離A
を保ちながら転倒降下している状態を示すリール枠替え
方法の説明図である。
ール上を矢印方向に移動し、第1スプールも最適距離A
を保ちながら転倒降下している状態を示すリール枠替え
方法の説明図である。
【図6】同ジャンボロールが「枠替え開始位置」Hに、
第1スプールも水平レール位置「枠替え位置」Jに到達
した状態を示すリール枠替え方法の説明図である。
第1スプールも水平レール位置「枠替え位置」Jに到達
した状態を示すリール枠替え方法の説明図である。
【図7】同ジャンボロールをストップさせ、プライマリ
アームをセカンダリフォークとプライマリアームと第2
スプールの押圧転動支持の交代を行ない、「第1スプー
ル運転開始位置」に復帰させた状態を示すリール枠替え
方法の説明図である。
アームをセカンダリフォークとプライマリアームと第2
スプールの押圧転動支持の交代を行ない、「第1スプー
ル運転開始位置」に復帰させた状態を示すリール枠替え
方法の説明図である。
【図8】従来のリール枠替え時、ジャンボロール表面の
伴流エアが巻き取りシート内部に入り込み、安定した巻
き取りが出来ない状態の説明図である。
伴流エアが巻き取りシート内部に入り込み、安定した巻
き取りが出来ない状態の説明図である。
【図9】従来の「第1スプール運転開始位置」の状態を
示すリール枠替え方法の説明図である。
示すリール枠替え方法の説明図である。
【図10】従来の第2スプールにセンタドライブを枢着
した状態を示すリール枠替え方法の説明図である。
した状態を示すリール枠替え方法の説明図である。
【図11】従来のジャンボロールが「枠替え位置」まで
移動した状態を示すリール枠替え方法の説明図である。
移動した状態を示すリール枠替え方法の説明図である。
【図12】従来の第1スプールが水平レール上まで転倒
降下した状態を示すリール枠替え方法の説明図である。
降下した状態を示すリール枠替え方法の説明図である。
【図13】従来のジャンボロールより第1スプールに通
常の方法により、紙巻き付けして枠替えした状態を示す
リール枠替え方法の説明図である。
常の方法により、紙巻き付けして枠替えした状態を示す
リール枠替え方法の説明図である。
【図14】従来の第1スプールの押付転動支持をプライ
マリアームよりセカンダリフォークに切り換えた状態を
示すリール枠替え方法の説明図である。
マリアームよりセカンダリフォークに切り換えた状態を
示すリール枠替え方法の説明図である。
1 リールドラム 2 第1スプール(新しい空スプール) 3 プライマリアーム 4 第2スプール(シートが巻き太っているリールスプ
ール) 5 水平レール 6 シート 7 ジャンボロール 8 セカンダリフォーク 9 両面粘着テープ供給装置 10 誘導リボン切断用エアジェットノズル 11 カッティングナイフ又は高圧水切断装置 12 誘導リボン 13 両面粘着テープ 14 センタドライブ 15 ストッパ 16 ニップ(走入側シートとジャンボロールとの接
点) 17 プライマリアーム転倒駆動装置 18 油圧シリンダ 19 リールドラムドライブ 20 切れ目 21 エアジェットノズル 22 押付ロール 23 伴流エア A 最適距離 B Aに比べ非常に大きい距離 d 第1及び第2スプールの外径 Da,Db,Dc,Dd ジャンボロールの各段階での外径 E 第1スプール運転開始位置 F 距離制御開始位置(第1スプール側) G 距離制御開始位置(ジャンボロール側) H 枠替え位置(ジャンボロール側) L 距離制御距離(ジャンボロール側) J 枠替え位置(第1スプール側) θa 第1スプール運転開始位置の角度 θb 第1スプール距離制御開始位置の角度 θc 第1スプール枠替え位置の角度
ール) 5 水平レール 6 シート 7 ジャンボロール 8 セカンダリフォーク 9 両面粘着テープ供給装置 10 誘導リボン切断用エアジェットノズル 11 カッティングナイフ又は高圧水切断装置 12 誘導リボン 13 両面粘着テープ 14 センタドライブ 15 ストッパ 16 ニップ(走入側シートとジャンボロールとの接
点) 17 プライマリアーム転倒駆動装置 18 油圧シリンダ 19 リールドラムドライブ 20 切れ目 21 エアジェットノズル 22 押付ロール 23 伴流エア A 最適距離 B Aに比べ非常に大きい距離 d 第1及び第2スプールの外径 Da,Db,Dc,Dd ジャンボロールの各段階での外径 E 第1スプール運転開始位置 F 距離制御開始位置(第1スプール側) G 距離制御開始位置(ジャンボロール側) H 枠替え位置(ジャンボロール側) L 距離制御距離(ジャンボロール側) J 枠替え位置(第1スプール側) θa 第1スプール運転開始位置の角度 θb 第1スプール距離制御開始位置の角度 θc 第1スプール枠替え位置の角度
Claims (1)
- 【請求項1】 高速用リールにおいて、紙巻き取りロー
ルが満巻状態になった際、同紙巻き取りロールを水平移
動させ、空スプールを水平レール上まで降下させて枠替
えする方法において、空スプールである第1スプールと
満巻状態のジャンボロールとの表面間距離を、これらの
伴流エアの層が互いに打ち消し合う最適距離に保ったま
ま、同第1スプールの降下とジャンボロールの動きとを
同調させるようにしたことを特徴とするリール枠替え方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16498493A JPH06345298A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | リール枠替え方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16498493A JPH06345298A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | リール枠替え方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06345298A true JPH06345298A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15803629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16498493A Withdrawn JPH06345298A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | リール枠替え方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06345298A (ja) |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP16498493A patent/JPH06345298A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |