JPH06345117A - 液状、粉状、又はばらの固形製品を分配する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単で危険なく安価に種々の製品を分配する
こと。 【構成】 供給者から使用者にパッケージにパッケージ
された製品を分配する際、各パッケージにはその内容物
及び使用者を特定する手段とその完全性を保証するロッ
ク手段が備えられており、各パッケージは供給者構内に
おいて充てんされ、開封され再ロック前にその内容物が
取り出される使用者構内に送られる。そして空で供給者
に再送される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は供給者が使用者に液状、
粉状、又はばらの固形製品を分配することのできる方法
に関し、特に、金属又は生物による分解不能な合成パッ
ケージ内に包装された工業的化学製品に関し、各合成パ
ッケージがふた又はストッパーによって閉じられた包装
体から成る。

【０００２】

【従来の技術】多数の工業では種々の単一使用の使い捨
てのパッケージ（例えば、カルボイ、容器）が多数の製
品の輸送及び分配のため用いられている。例えば、表面
処理工業、薬学工業、写真工業、石油化学工業、農業、
及び病院等向けの基本的化学製品及び化学調整品の分配
及び輸送に用いられている。工業向けではなく一般大衆
向けのある危険な製品がこのカテゴリーに含まれてい
る。

【０００３】一般的に、このような製品は金属又は合成
（ＰＶＣ、ポリエチレン、ポリプロピレン等）パッケー
ジに包装されている。そして、このパッケージは長期間
にわたって生物的に分解不可能である。

【０００４】いま、使用後、これらのパッケージは著し
い汚染要因となるにもかかわらず簡単に捨てられてい
る。

【０００５】ここ数年間にわたって、オーソリティ（権
威者）たちによって環境にかかわる問題として多く取り
上げられ、スペシャリストたちは、この問題を解決でき
る手段を調査している。

【０００６】この調査では、使用後の空パッケージを破
壊又はリサイクルすることを試みているが、今までのと
ころほとんど効果がない。

【０００７】事実、ＰＶＣのような合成材料の償却は環
境汚染物質であるガス状塩酸の大量の発生を引き起し、
植物相に有害な影響となっている。さらに、技術的には
可能であるが、リサイクルに関してプラスチックの回収
は再溶解によって得られるパッケージの量に関して同様
な保証が与えられない。

【０００８】このことは、それらの性質によって、もし
も焼却される前にすすぎが行われると、パッケージ内に
含まれる化学製品の残りが重大な汚染源となるという事
実が付加されるにちがいない。

【０００９】上述の問題を解決する目的がすでに考慮さ
れている。今までと基本的に異なる経路であるＵＳ−Ａ
−４，９４９，８７８によれば、概略同様であるが、再
回収可能で再使用可能なパッケージによって従来の単一
使用パッケージを置き換えている。

【００１０】この目的のため、この米国特許では、液体
をポンプ可能な製品を分配するための方法が示されてい
る。ここでは、供給者に属するパッケージがポンプ手段
によって吸い込み方向においてのみ機能するバルブを備
えている。これによって、使用者が実際にパッケージの
内側にアクセスすることなくその内容物を取り上げるこ
とができ、インジケータによっては供給者がパッケージ
の内部の完全性を保証できる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】上述の方法では、液体
をポンプ可能な製品を分配することにのみ使用可能で各
種の製品を分配すること使用できないという欠点があ
る。例えば、液体ばかりでなく、粉状製品又はばらの固
形物製品に適用することができない。さらに上述の特許
に記載された方法では、複雑なパッケージが要求され、
低価な製品を分配する際にも高価となってしまう。この
理由で、高価で及び／又は極めて危険な製品にのみ適用
できる。

【００１２】本発明の目的はこれらの欠点を解消して、
簡単に使用できて種々の製品の分配に適用できる方法を
提供することである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、各パッ
ケージが、一方において、その内容物と協力使用者とを
指示する不消去手段を備し、他方において、供給者又は
協力使用者より他のどのような人による開封をも防いで
その完全性を保証するためふた又はストッパと相互に作
用するロック手段を備えることを特徴としている。各パ
ッケージは供給者構内に定められた充満ステーション
（位置）で満される。それは協力使用者構内で定められ
た空ステーションに送られて、開封されて再びロックさ
れる前にその内容物を空にされる。そして、充満ステー
ションに再び送られ、供給者が中間的なすすぎなしで同
様の製品の再び満すことを直接的に実行できる。

【００１４】本発明による方法は、パッケージが含む液
状、粉状、又はばらの固形製品の機能としてパッケージ
の特定化によって本質的に特徴付けられるばかりでなく
供給者／使用者のペアによっても特徴付けられている。
供給者及び使用者ともにロック手段のコントロールがで
き、したがって両方とも本質的に責任を負っている。つ
まり、両者は、中間的なすすぎなしで実行される種々の
供給（充てん）及び移し（空にすること）の間、方法の
正確な実行、パッケージ内容物のセーフガード、及び製
品自体の物理的化学的質を保証することになる。

【００１５】この方法において、工業的生産又は製品の
使用を損なう汚染物質が偶然又は意図的にパッケージ内
に導入されることはない。

【００１６】また、本発明は上述の方法の実行ができる
供給者に属する再回収及び再使用可能なパッケージに関
する。

【００１７】その変更証明及び特定化の特徴によって、
このようなパッケージは中間的なすすぎなしで供給者に
よって直接的に再使用可能であるという利点がある。そ
して、このパッケージはエコロジーの観点からの重大性
に寄与し、とりわけシステムの実行可能性を保証する。
内容物に比較したパッケージの適度のコストを考慮する
と、このパッケージは供給者に過度の制限を要求しな
い。

【００１８】使用者による空パッケージの再発送を保証
するため、従来の種々の分野で知られたのと同様のタイ
プのパッケージとデポジットシステムを協働させること
を企図することに有利である。

【００１９】本発明によれば、指示手段は、一般的に、
容器の本体上にエッチングされた指示を有している。

【００２０】供給者からただ一つの製品を買う使用者又
は容器のタイプによって明らかに区別できる限られた数
の製品のみを買う使用者を除いて、製品の純粋性を損な
う混同又は再充てんの間の危険のリスクをさけるため、
好ましくは使用者の同一性及び製品の同一性両方をパッ
ケージにエッチングする。

【００２１】本発明の範囲に属し、通常の使用者が実際
にパッケージの内容物を使用できれば、ロック手段とし
てどのような種々のものを用いてもよい。

【００２２】本発明によれば、（発送および返送の際）
リードシールを備えるパッケージ体又はストッパが提供
される。または、供給者及び使用者に利用できるかぎと
協働するロックを備えるパッケージ体又はストッパーが
提供される。さらに、圧縮空気又は電磁的動作シリンダ
ーを備えるクローザシステムが提供される。

【００２３】

【実施例】図１及び図２はかぎ２と相互に作用するロッ
ククローザシステムを備えるパッケージ１を示す。

【００２４】図１によれば、ロック３はストッパー４に
備えられており、ロック３は一方で、ボタン５と相互に
作用するボルト６に取り付けられている。また、他方
で、ロック３は、パッケージの内側に連通せず、この目
的のためパッケージ１の本体上に備えられたオリフィス
（図示せず）に取り付けられている。

【００２５】図２によれば、ロック７はパッキング本体
に備えられており、ロッド８に取り付けられている。ロ
ッド８は並進的に移動でき、この目的のため、ストッパ
ー１０上に備えられたアパチャー９と相互に作用できる
が、パッケージの内側に連通していない。

【００２６】明らかに、ボルト６は、ちょうどロッド８
のように、かぎ２を用いて動作される。

【００２７】パッケージをロックする他の可能性は赤外
線放射によって動作できるシステムを使用することで構
成される。又は電波を用いてもよい。代わりに、バーコ
ード又はＣＣＤセンサタイプのシステムを用いてもよ
い。

【００２８】さらに、パッケージ及び内蔵製品の使用者
を特定することばかりでなく他のデータを記録可能とす
るシステムを使用することが望ましい。この他のデータ
とは、例えば、パッケージを開封した日時、オペレータ
名、製品製造日、満了日、製品コード、製品の分析、法
適合証明書、パッケージ注入日、パッケージ使用の数、
使用数の結果としておよぶ汚染レベルなどが用いられ
る。

【００２９】この目的のため、パッケージのオープンお
よびクローザ要素を記録及びコントロール要素と相互に
作用するコンピュータ中央システムと協働することが適
当である。特に、記録及びコントロール要素として電磁
気的記録及びコントロール要素、例えば、チップカー
ド、磁気ストライプカード、メモリカードが用いられ、
代わりに、フロッピーディスク駆動型のものを用いても
よい。

【００３０】上述した輪郭及び使用モードを考慮して、
本発明によるパッケージは数年間使用することができ
る。そして、パッケージによる汚染のリスクを大きく減
少させることができる。例えば、６年のライフタイムに
わたって、焼却前パッケージが６０回使用されそして６
０の消耗パッケージが１００％の汚染を構成するとする
と、一つ及び同様のパッケージの６０回を越える使用に
おいては、６年間の間、１．６％の汚染が図３及び図４
に対応する曲線で示すように残るだけである。これら図
３及び図４はそれぞれパッケージの使用数の関数として
の汚染レベル値及びパッケージの使用数の関数としての
汚染レベルの百分率における変化を表わす。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単に使用でき、しかも種々の製品を危険を伴うことなく
安価に分配できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】かぎと相互作用するロッククローザシステムを
備えるパッケージを示す図である。

【図２】かぎと相互作用するロッククローザシステムを
備えるパッケージを示す図である。

【図３】パッケージ使用数と汚染レベル値との関係を示
す図である。

【図４】パッケージ使用数と汚染レベル百分率変化との
関係を示す図である。

【符号の説明】

１ パッケージ ２ かぎ ３ ロック ４ ストッパー ５ ボタン ６ ボルト ７ ロック ８ ロッド ９ アパチャー １０ ストッパー

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 供給者から使用者へ液状、粉状、又はば
   らの固形製品を分配する方法であって、前記製品は特に
   金属又は生物による分解不能な容器にパッケージされた
   工業化学製品であり、各パッケージは特にふた又はスト
   ッパーによって閉じられたパッケージ本体からなり、各
   パッケージには、一方で、その内容物と協力使用者を特
   定する不消去手段と、他方で、供給者又は協力使用者以
   外の他の人によって開封されることを防ぐことによって
   完全性を保証するためふた又はストッパーと相互に作用
   するロック手段とが備えられており、各容器は、供給者
   構内に定められた充てんステーションで満され、協力使
   用者構内に定められた空ステーションに送られ、開封さ
   れて再ロック前にその内容物が取り出されて充てんステ
   ーションに空で再送され、供給者が、中間のすすぎをす
   ることなく、同様の製品の再充てんを直接的に実行でき
   るようにしたことを特徴とする液状、粉状、又はばらの
   固形製品の分配する方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載された方法において、そ
   の内容物及び協力使用者を特定する不消去手段と保証さ
   れる完全性を許すロック手段とを有する供給者に属する
   再回収可能で再使用可能なパッケージを用いることを特
   徴とする液状、粉状、又はばらの固形製品を分配する方
   法。
3. 【請求項３】 請求項２に記載された方法において、前
   記パッケージは容器の本体上にエッチングされた指示を
   有する指示手段を有することを特徴とする液状、粉状、
   又はばらの固形製品を分配する方法。
4. 【請求項４】 請求項２又は３に記載された方法におい
   て、前記ロック手段は供給者および使用者に利用可能な
   かぎと協働されるロックからなることを特徴とする液
   状、粉状、又はばらの固形製品を分配する方法。
5. 【請求項５】 請求項２又は３に記載された方法におい
   て、前記ロック手段は、赤外線放射、又は電波によって
   動作するロックシステムからなるか又はバーコード又は
   ＣＣＤセンサタイプのシステムからなることを特徴とす
   る液状、粉状、又はばらの固形製品を分配する方法。
6. 【請求項６】 請求項２又は３に記載された方法におい
   て、前記ロック手段は電気的又は磁気的記録コントロー
   ル要素のような記録コントロール要素と協働するコンピ
   ュータ中央システムと協働されるようにしたことを特徴
   とする液状、粉状、又はばらの固形製品を分配する方
   法。