JPH06344224A - 管用ねじ加工機械 - Google Patents

管用ねじ加工機械

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Publication number
JPH06344224A
JPH06344224A JP16327693A JP16327693A JPH06344224A JP H06344224 A JPH06344224 A JP H06344224A JP 16327693 A JP16327693 A JP 16327693A JP 16327693 A JP16327693 A JP 16327693A JP H06344224 A JPH06344224 A JP H06344224A
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JP
Japan
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spindle
stations
main shaft
work
main
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Application number
JP16327693A
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English (en)
Inventor
Kanemasa Otsuka
金政 大塚
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的]ワークの加工を多軸で行い生産性を高くすると
共に、切り屑の排除を効率的にし、更にねじ加工すると
きの位相を精密に一致させる。 [構成]主軸支持体4は複数の回転角度位置に割出さ
れ、その位置で固定される。その停止位置で、主軸支持
体4に設けられた複数の主軸7a,7b,7cは、ワー
クの供給・排出位置、加工位置にある。主軸7a,7
b,7cに設けられたチャック爪は主軸内でワークを把
持する。主軸7a,7b,7cは主軸支持体4の停止位
置で連結される駆動手段により駆動される。供給・排出
位置の主軸7aにワークの給排が行われている間に、加
工位置の主軸7a,7b,7cに保持されているワーク
の加工が同時に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管用ねじ加工機械に関
する。更に詳しくは、ワークを反転しないで両端を連続
的に加工できる多軸の加工機械、特に、管継手の両端内
周面のねじ加工を行う専用機に関する。
【0002】
【従来の技術】管の端面、内周面をねじ加工するための
専用機は知られ用いられている。このような加工が行わ
れる管のうち、油井管などを接続する管継手は両端から
内側に向かうテーパねじを備えている。テーパねじの加
工は、高精度で量産性が高い加工が要請される。本出願
人は、特願平4−143237号でこれらの要請に応え
るものを提案した。
【0003】この提案のものは、両端が開放した円筒形
の主軸内で、チャックによって管(ワーク)を把持し、
ワークの両側から加工するので、ワークを主軸方向に反
転しないで両端を連続的に加工でき、加工精度が高く量
産性が高い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記提案のも
のでも、生産性の点で満足できるものではない。すなわ
ち前記提案のものは、主軸が単一軸であるため、連続的
に大量の管継手を加工するのは困難である。特に、加工
中の切粉の排出を効率的に行わないと、加工能率を上げ
ることが困難である。
【0005】また、ねじ加工は同一軌跡を描くねじ切り
サイクルにより、少しづつ切込みを行うものであるが、
各サイクルに位相のずれがあると切削量が変動して精密
な加工ができない。この発明は上述のような技術的背景
のもとになされたもので、次の目的を達成する。
【0006】この発明の目的は、ワークの加工を多軸で
行い生産性を高くした管用ねじ加工機械を提供すること
にある。
【0007】この発明の他の目的は、切り屑の排出が効
率的に行われる管用ねじ加工機械を提供することにあ
る。
【0008】この発明の更に他の目的は、ねじ切りサイ
クルの位相を制御し、加工精度が高い管用ねじ加工機械
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0010】この発明は、本体(1)と、この本体
(1)に回転自在に支持された旋回軸(3)と、この旋
回軸(3)に垂直に支持された主軸支持体(4)と、前
記旋回軸(3)の軸線を中心とする同心円上に等角度間
隔で、かつ前記軸線と平行に前記主軸支持体(4)に設
けられ、両端が前記主軸支持体(4)の両側面側に開口
端を有する複数の主軸(7a,7b,7c)と、前記旋
回軸(3)の周囲に設定された複数のステーション(S
1 ,S2 ,S3)と、前記各ステーションに前記主軸の
いずれかが位置するように、前記主軸支持体(4)を前
記主軸間の角度間隔で割出すための割出手段(5)と、
前記主軸支持体(4)を前記割出し位置に固定するため
の固定手段(8)と、前記各主軸にそれぞれ設けられ、
前記各主軸内でワークを把持するためのチャック手段
(53)と、前記複数のステーションのうち、少くとも
2つのステーションに設けられ、前記主軸に着脱自在に
駆動連結されて前記主軸を独立して回転させるための駆
動手段(26a,26b)と、前記少くとも2つのステ
ーション(S2 ,S3 )に設けられ、前記主軸内のワー
クを前記主軸の一方の開口端側で加工するための刃物台
装置(27a,27b)とからなる管用ねじ加工機械で
ある。
【0011】前記少くとも2つのステーションに設けら
れ、前記主軸の他方の開口端に連通して切粉を案内する
ための排出路(70a,70b,72a,72b)を有
することを特徴とする管用ねじ加工機械である。
【0012】前記少くとも2つのステーションに位置す
る前記主軸の回転角度を検出するための着脱自在に連結
される回転角度検出手段(73)を有することを特徴と
する管用ねじ加工機械である。
【0013】
【作用】この発明の管用ねじ加工機械では、主軸支持体
4は複数の回転角度位置に割出され、その位置で固定さ
れる。その停止位置で、主軸支持体4に設けられた複数
の主軸7a,7b,7cは、ワークの供給・排出位置、
加工位置にある。主軸7a,7b,7cに設けられたチ
ャック爪53は主軸内でワークを把持する。主軸7a,
7b,7cは主軸支持体4の停止位置で連結される駆動
手段26a,26bにより駆動される。
【0014】供給・排出位置の主軸7aにワークの給排
が行われている間に、加工位置に位置決めされた主軸7
b,7cに保持されているワークの加工が同時に行われ
る。また、切粉は刃物台装置27a,27bとは反対側
のなにもない方へ誘導され排出される。更にまた、加工
位置に位置決めされた主軸7b,7cの回転角の位相が
回転角度検出手段73で検出され、主軸7b,7cの角
度位相の制御に使用される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0016】図1は、本発明の管用ねじ加工機械の実施
例を示す正面図、図2はその平面図、図3はその側面図
である。ベッド1上に一対の旋回軸支持台2a,2bが
設けられている。旋回軸支持台2a,2bには水平の旋
回軸3が回転自在に支持されている。インデックス可能
な主軸支持体4は略三角形に形成され、旋回軸3に支持
されて旋回する。旋回軸3は割出装置5のサーボモータ
6により駆動され、割出装置5は主軸支持体4を所定の
回転角度位置に割出し可能である。
【0017】主軸支持体4には旋回軸3の軸線を中心と
する同一円周上に、120度の等角度間隔を置いて3つ
の主軸7a,7b,7cが設けられている。主軸7a,
7b,7cは両端が開口された円筒形のものであり、詳
細は後述する。主軸支持体4は主軸7a,7b,7c間
の角度間隔に対応した角度、すなわち120度毎に割出
される。具体的には、主軸支持体4は、主軸7a,7
b,7cの軸線間を垂直面内で結んでできる正三角形の
一辺が、水平面に含まれる位置に割出される(図1参
照)。
【0018】主軸支持体4は、固定装置8によって割出
し位置に固定される。固定装置8は、主軸支持体4の周
囲に設けられた2つのロケートピン9(図4参照)と、
主軸支持体4の外周に120度の角度間隔を置いて設け
られた3つの係合ブロック10とからなっている。ロケ
ートピン9は流体圧シリンダ11によって主軸支持体4
の半径方向に進退移動する。係合ブロック10には係合
穴10a(図4参照)が設けられ、ロケートピン9が係
合穴10aに挿入されることによって、主軸支持体4が
割出し位置にロックされる。
【0019】旋回軸3の周囲にワークの加工等のための
3つのステーションS1 ,S2 ,S3 が設定されてい
る。第1ステーションS1 は、主軸7a,7b,7cが
形成する前記正三角形の頂角周辺に設定され、第2、第
3ステーションS2 ,S3 は、正三角形の2つの底角周
辺に設定されている。
【0020】第1ステーション 第1ステーションS1 は主軸7a,7b,7cにワーク
を供給・排出するためのステーションである。第1ステ
ーションS1 にはワークの搬出入装置12および位置決
め装置13が配置されている。搬出入装置12は旋回軸
支持台2b上に設けられている。搬出入装置12は案内
ロッド14に摺動自在に支持された摺動台15を有し、
摺動台15は主軸の軸線方向に移動して適宜位置に調整
自在に固定される。
【0021】摺動台15には搬出入ロッド16が主軸の
軸線方向に摺動自在に設けられている。搬出入ロッド1
6の先端にはワークを保持するためのピン17、すなわ
ち把持機構が半径方向に出没自在に設けられている。搬
出入ロッド16は摺動台15上に設けられた流体圧シリ
ンダ18によって駆動される。搬出入ロッド16はオー
トローダ20(詳細は後述する)によって移送されたワ
ーク内周部に進入し、ピン17によってワークを保持し
た状態で第1ステーションS1 にある主軸内に搬入し、
また主軸から搬出する。
【0022】ワークの位置決め装置13は旋回軸支持台
2a上に設けられている(図2では図示省略)。位置決
め装置13は支持台21に支持された位置決めロッド2
2を有し、位置決めロッド22は主軸の軸線方向に摺動
自在となっている。位置決めロッド22の後端は、ボー
ルねじ23に連結されている。
【0023】ボールねじ23はサーボモータ24によっ
て駆動回転される。位置決めロッド22はボールねじ2
3の回転に伴って主軸内に進入して待機し、搬出入ロッ
ド16によって搬入されるワークの長さ方向の位置決め
をする。位置決めロッド22の先端には図示しないが、
ワークに付着した切り粉を除去するためのエアを噴出す
る孔が設けられている 支持台21の上部には主軸オリエンテーション用の駆動
モータ25が設けられている。駆動モータ25の出力軸
は軸線方向に移動自在となっている。出力軸の先端には
図4に示す雌カップリング39と同様なカップリングが
設けられている。このカップリングはワークを主軸にチ
ャッキングする前に、主軸支持体4に設けられたカップ
リング49a(図4参照)と結合し、主軸を駆動モータ
25によって低速回転させチャック爪53の位置決めを
行う。
【0024】第2,第3ステーション 第2,第3ステーションS2 ,S3 はいずれもワークを
加工するためのステーションである。第2,第3ステー
ションS2 ,S3 には主軸駆動用モータ26a,26
b、刃物台装置27a,27b、自動工具交換装置28
a,28b、工具貯蔵マガジン29a,29b等がそれ
ぞれ配置されている。
【0025】主軸駆動用モータ26a,26bは、主軸
支持体4を挟む両側のベッド1上にそれぞれ設けられて
いる。一方の主軸駆動用モータ26aは第2ステーショ
ンS2 で各主軸を駆動するためのものであり、他方の主
軸駆動用モータ26bは第3ステーションS3 で各主軸
を駆動するためのものである。図4は主軸駆動用モータ
26aの動力を主軸に伝達するための伝動機構を示す断
面図である。主軸駆動用モータ26bの伝動機構も全く
同様である。
【0026】ギヤケース30には第1、第2、第3伝動
軸31,32,33が設けられている。主軸駆動用モー
タ26aの出力軸34は第1伝動軸31に固定されてい
る。第1伝動軸31に設けた歯車35は第2伝動軸32
に設けた歯車36に噛合し、歯車36は第3伝動軸33
に設けた歯車37と噛合している。
【0027】第3伝動軸33は中空軸からなっている。
第3伝動軸33の内部にはスプライン軸38が軸線方向
に摺動自在に設けられている。スプライン軸38の先端
には雌カップリング39が設けられている。スプライン
軸38は圧縮スプリング40によって主軸支持体4に接
近する方向に常時付勢されている。スプライン軸38の
後端にはフランジ41が設けられている。
【0028】フランジ41には揺動リンク42の一端に
設けたピン43が当接し、揺動リンク42の他端は流体
圧シリンダ44の作動ロッドに連結されている。したが
って流体圧シリンダ44が作動ロッドをひっこめる方向
に作動すると、圧縮スプリング40に抗して揺動リンク
42が図4で時計回り方向に回転し、スプライン軸38
が主軸支持体4から離れる方向に後退する。スプライン
軸38の前進後退位置は、近接スイッチ45,46によ
ってそれぞれ検出される。
【0029】主軸支持体4には第4、第5伝動軸47,
48が設けられている。第4伝動軸47の両端には雄カ
ップリング49a,49bが設けられている。一方の雄
カップリング49aには第1ステーションS1 の主軸オ
リエンテーション用モータ25によって回転される雌カ
ップリングと、第2ステーションS2 の主軸駆動用モー
タ26aによって回転される雌カップリング39が結合
する。他方の雄カップリング49bには第3ステーショ
ンS3 の主軸駆動用モータ26bによって回転される雌
カップリング39と結合する。
【0030】第4、第5伝動軸47,48には互いに噛
合している歯車50,51が設けられている。歯車51
は主軸7aの外周に設けた歯車52に噛合している。以
上のような伝動機構は主軸7b,7cに関しても同様に
設けられている。したがって、雄カップリング49a,
49bが、主軸オリエンテーション用モータ25または
主軸駆動用モータ26a,26bによって回転される雌
カップリング39と結合すると主軸7a,7b,7cが
回転する。
【0031】主軸7a,7b,7c内にワークWを把持
するための3つのチャック爪53が設けられている。チ
ャック爪53の駆動機構は、特願平4−143237号
の明細書・図面に説明されているものと同様である。
【0032】すなわち、歯車52、ハブ54はチャック
ボディを構成している。歯車52、ハブ54およびシリ
ンダ55により形成される環状のシリンダ室56に環状
のピストン57が軸線方向に摺動自在に設けられてい
る。この環状のピストン57に120度の角度間隔を置
いて、内端面が傾斜面に形成された3つの摺動子58が
設けられている。各摺動子58はシリンダ室56から半
径方向内方に突出し、ハブ54および主軸7aを貫通す
る3つの孔59に受入れられている。
【0033】各孔59にはチャック爪53が半径方向に
移動自在に配置されている。チャック爪53は外周端に
傾斜面に形成されたほぞ溝を有し、このほぞ溝に摺動子
58のほぞ脚が鳩尾結合している。環状のピストン57
の一方の端面に複数の圧縮スプリング60が当接し、ピ
ストン57は常時一方向(図4で左方)に付勢されてい
る。
【0034】したがって、チャック爪53は常時半径方
向内方すなわちクランプ位置に向けて付勢されている。
一方、環状のピストン57の他方の端面側のシリンダ室
56aに圧力流体を供給すると、ピストン57が圧縮ス
プリング60に抗して移動し、チャック爪53が半径方
向外方すなわちアンクランプ位置に移動する。
【0035】刃物台装置27a,27bは、主軸支持体
4を挟む両側のベッド1上に設けられている。一方の刃
物台装置27aは第2ステーションS2 で主にワークの
一端部分を加工するためのものであり、他方の刃物台装
置27bは第3ステーションS3 で主にワークの他端部
分を加工するためのものである。
【0036】刃物台装置27a,27bはベース61を
有している。ベース61上に形成したZ方向の案内面6
2に沿ってサドル63がZ軸線方向に摺動自在に設けら
れている。さらに、サドル63に形成した案内面に沿っ
てクロススライド65がX軸線方向すなわち主軸と直角
な方向に摺動自在に設けられている。刃物台66はクロ
ススライド65に搭載されている。刃物台66は旋回軸
67を中心に水平面内を旋回割出しされる。刃物台66
には複数の工具68が着脱自在に取付けられている。刃
物台66は主軸軸線方向にサーボモータ105a,10
5bで、半径方向にサーボモータ106a,106bで
駆動、位置決め制御される。
【0037】工具貯蔵マガジン29a,29bには多数
の工具68が保持されている。刃物台66がX,Z軸線
方向に移動し、自動工具交換装置28a,28bを介し
て工具68の交換が行われる。これらの自動工具交換装
置28の構造自体は周知であるからここでは詳記しな
い。
【0038】主軸支持体4を挟む刃物台装置27a,2
7bの反対側に切粉ガイド70a,70bが設けられて
いる。切粉ガイド70a,70bは、旋回軸支持台2
a,2bの前面に設けられた案内ロッド71a,71b
に案内されて伸縮自在である。
【0039】切粉ガイド70a,70bは図示しない流
体圧シリンダの作動によって伸縮し、ワークの加工中に
主軸7a,7b,7cの開口部を覆う。切粉ガイド70
a,70bと連通する排出シュート72a,72bが旋
回軸支持台2a,2bを貫通して設けられている。切粉
は、ガイド70a,70bおよび排出シュート72a,
72bを通って外部に排出される。
【0040】図5は、主軸7a,7b,7cの回転角度
を検出するための角度検出装置73を示している。角度
検出装置73は図1〜図3には示されていないが、第
2,第3ステーションS2 ,S3 にそれぞれ設けられて
いる。
【0041】主軸支持体4には主軸7a,7b,7cに
対応して3つの出力軸74が回転自在に支持されてい
る。出力軸74の先端は主軸支持体4から突出し、後端
には歯車75が設けられている。歯車75は各主軸7
a,7b,7cに設けた歯車52と噛合し、出力軸74
は主軸7a,7b,7cと一定の比で回転する。
【0042】角度検出装置73は、ケーシング76を有
している。ケーシング76内には入力軸77が主軸の軸
線方向に移動自在に支持されている。入力軸77の先端
はケーシング76から突出し、後端にはスプライン78
が形成されている。入力軸77は圧縮スプリング79に
よって主軸支持体4に向けて常時付勢されている。出力
軸74および入力軸77の各先端には前記カップリング
39,49a,49bと同様のカップリング80が設け
られ、駆動連結が可能である。
【0043】スプライン78は伝動軸81に設けたスプ
ライン孔82に嵌合されている。伝動軸81にはパルス
エンコーダ83の軸が固定されている。したがって、カ
ップリング80の結合状態では、パルスエンコーダ83
の図示しない回転体が主軸7a,7b,7cと一定の比
で回転し、回転角度が検出される。回転角度の検出信号
は図示しないNC装置に送られる。
【0044】入力軸77にフランジ84が設けられてい
る。フランジ84には軸85を中心に揺動する揺動リン
ク86の一端に設けたピン87が当接可能となってい
る。揺動リンク86の他端は、流体圧シリンダ88に連
結された作動ロッド89に枢支されている。流体圧シリ
ンダ88が作動すると、作動ロッド89が主軸支持体4
側に移動し、揺動リンク86が半時計回り方向に回転す
る。これによって、入力軸77が圧縮スプリング79に
抗して主軸支持体4から離れる方向に移動し、カップリ
ング80の結合が解除される。近接スイッチ91,92
はカップリング80の結合および解除を検出するための
センサーである。
【0045】ワークの移送装置 ワークはオートローダ20によって第1ステーションS
1 に供給され、また第1ステーションS1 から排出され
る。オートローダ20は水平に架設されたレール92に
沿って走行自在となっている。オートローダ20は未加
工ワークの供給ストッカ93の上方位置と第1ステーシ
ョンS1 との間、第1ステーションS1と加工済ワーク
の排出ストッカ94の上方位置との間を移動する。
【0046】オートローダ20はワークを把持するため
のハンド95を有している。ハンド95は一対の昇降ロ
ッド96の下端に取付けられて昇降する。ハンド95は
ワークの軸線と主軸7a,7b,7cの軸線とが略一致
する位置まで下降し、搬出入ロッド16とオートローダ
20との間でワークの受渡しが行われる。サーボモータ
97はハンド95等を昇降動作させるためのものであ
る。
【0047】供給ストッカ93は、供給シュート98を
有している。供給シュート98は上面に未加工ワークW
1 を転動させるための傾斜レールが設けられ、また未加
工ワークW1 を一個ずつ分離して、昇降台99に供給す
るためのストッパ100が設けられている。昇降台99
は昇降装置101の作動によって昇降し、下降位置で未
加工ワークW1 を供給シュート98から受取り、上昇位
置でこの未加工ワークW1 をオートローダ20に渡す。
【0048】排出ストッカ94は、排出シュート102
を有している。排出ストッカ94には、供給ストッカ9
3と同様に昇降台103および昇降装置104が設けら
れている。昇降台103は上昇位置でオートローダ20
から加工済ワークW2 を受取り、下降途中でこの加工済
ワークW2 を排出シュート102に渡す。加工済ワーク
2 は検査台105でチェックされる。
【0049】[実施例の動作]第2,第3ステーション
2 ,S3 でのワークの加工が終了すると、主軸支持体
4が120度回転し、固定装置8によって割出位置に固
定される。主軸支持体4の割出しによって、主軸7a,
7b,7cは第1,第2,第3ステーションS1
2 ,S3 のいずれかに位置する。いま、図1のよう
に、第1ステーションS1 に主軸7aが、第2ステーシ
ョンS2 に主軸7bが、第3ステーションS3に主軸7
cがそれぞれ位置したとする。以下、実施例の動作を各
ステーションごとに説明する。
【0050】第1ステーション 第1ステーションS1 にある主軸7a内には、第3ステ
ーションS3 で加工された加工済ワークW2 がチャック
爪53によって保持されている。加工済ワークW2 には
位置決めロッド22の先端からエアーが吹き付けられ、
ワークに付着している切粉が落とされる。ワーク搬出入
装置12の搬出入ロッド16が加工済ワークW2 内に進
入し、チャック爪53が開いて加工済ワークW2 が搬出
入ロッド16に保持される。さらに、搬出入ロッド16
が後退し、加工済ワークW2 が主軸7aの外に排出され
る。
【0051】オートローダ20のハンド95が下降して
加工済ワークW2 を把持し、また搬出入ロッド16はさ
らに後退する。ハンド95が上昇した後オートローダ2
0が排出ストッカ94の上方に移動し、加工済ワークW
2 が昇降台103に渡される。オートローダ20はさら
に供給ストッカ93の上方に移動し、ハンド95が下降
して昇降台99から未加工ワークW1 を受取る。
【0052】オートローダ20は再び第1ステーション
1 に移動し、ハンド95が下降する。搬出入ロッド1
6が未加工ワークW1 内に進入してこれを保持し、主軸
7a内に挿入する。その際、位置決めロッド22によっ
てワークの長さ方向の位置決めがされる。チャック爪5
3が作動し、未加工ワークW1 が把持される。
【0053】このとき主軸オリエンテーション用の駆動
モータ25によって主軸7aが回転する。すなわち、チ
ヤック爪53を位置決めした後、未加工ワークW1 の把
持動作を行うことにより未加工ワークW1 の軸線と主軸
7aの軸線とを正確に一致させることができる。未加工
ワークW1 の把持後、搬出入ロッド16は後退する。な
お、オートローダ20のハンド95をダブルハンドのも
のとすれば、一方のハンドにあらかじめ未加工ワークを
把持し、第2ステーションに待機させておくことができ
る。
【0054】第2ステーション 第2ステーションS2 にある主軸7bには、第1ステー
ションS1 でワークが既に装着されている。主軸7bに
関連する一方の雄カップリング49aに、主軸駆動用モ
ータ26aによって回転駆動されるスプライン軸38の
雌カップリング39が結合する。また、カップリング8
0の連結動作も同時に行う。これにより主軸7bが回転
する。
【0055】刃物台装置27aの刃物台66がX、Z軸
線方向に移動し、工具68がワーク内に進入してワーク
の片側のねじ加工が行われる。加工中、工具68は所定
速度でZ軸線方向に移動し、所定ピッチのねじが加工さ
れる。加工によって生じた切粉は、切粉ガイド70aお
よび排出シュート72aを経て刃物台装置27aの反対
側に排出される。
【0056】ねじ加工は複数のねじ切りサイクルで、切
り込みを少しずつ入れながら行われる。このため主軸7
aの回転中は、パルスエンコーダ83によって回転角度
が常時検出される。そして、この検出角度に基づいてね
じ切りサイクルが繰り返される。したがって、各ねじ切
りサイクルにおいて、位相差が生じることがない。
【0057】第3ステーション 第3ステーションS3 にある主軸7cには、第2ステー
ションS2 で片側にねじ加工されたワークが装着されて
いる。主軸7cに関連する他方の雄カップリング49b
に、主軸駆動用モータ26bによって回転駆動されるス
プライン軸38の雌カップリング39が結合する。ま
た、カップリング80の連結動作も同時に行う。これに
より主軸7cが回転する。
【0058】ワークの他の片側は、他方の刃物台装置2
7bの工具68によってねじ加工が行われる。切粉は切
粉ガイド70bおよび排出シュート72b を経て刃物台
装置27bの反対側に排出される。主軸7cは、主軸7
bと同様にパルスエンコーダ83によって回転角度が検
出される。
【0059】第2、第3ステーションS2 ,S3 での加
工が終了すると、雄カップリング49a,49bと雌カ
ップリング39との結合およびカップリング80の結合
が解除され、また固定装置8による主軸支持体4の固定
が解除される。そして、主軸支持体4は割出装置5によ
って120度回転され、主軸7aが第2ステーションS
2 に、主軸7bが第3ステーションS3 に、主軸7cが
第1ステーションS1にそれぞれ位置する。以下、各ス
テーションで前記と同様の動作が行われる。
【0060】その他の実施例 本発明は、上記実施例に限られることはなく、本発明の
趣旨の範囲内で、設計変更が行われる。たとえば、ステ
ーションは3つに限られず、2つでもよく4つ以上にす
ることもできる。この場合、主軸の数もステーション数
に対応したものとなる。複数のステーションのうち、1
つのステーションをワークの供給排出のための専用ステ
ーションとしたが、供給排出ステーションは必ずしも設
けなくともよい。
【0061】
【発明の効果】この発明によると、管の供給、加工、排
除を自動的に行い生産性を高くすることができる。ま
た、この発明によると、切粉の排除を効率的にできる。
すなわち、従来作業者が介在してワークへの切粉による
キズ防止や工具への切粉のからまり防止のため切粉除去
をしなければならなかったものの無人化が図れる。更に
また、この発明によると、主軸が複数のステーションに
割出される加工機械においても、ねじ加工するときの位
相を精密に一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の管用ねじ加工機械の一実施例
を示す正面図である。
【図2】図2は、図1に示した実施例の平面図である。
【図3】図3は、図1に示した実施例の側面図である。
【図4】図4は、主軸駆動モータの伝動機構を示す断面
図である。
【図5】図5は、主軸の回転角度を検出するための装置
を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ベッド 3…旋回軸 4…主軸支持体 5…割出装置 7a,7b,7c…主軸 8…ロック装置 9…ロケートピン 12…ワーク搬出入装置 13…ワーク位置決め装置 16…搬出入ロッド 20…オートローダ 22…位置決めロッド 25…主軸オリエンテーション用モータ 26a,26b…主軸駆動用モータ 27a,27b…刃物台装置 38…スプライン軸 39…雌カップリング 49a,49b…雄カップリング 53…チャック爪 68…工具 70a,70b…切粉ガイド 72a,72b…排出シュート 83…パルスエンコーダ 93…供給ストッカ 94…排出ストッカ 95…ハンド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体(1)と、 この本体(1)に回転自在に支持された旋回軸(3)
    と、 この旋回軸(3)に垂直に支持された主軸支持体(4)
    と、 前記旋回軸(3)の軸線を中心とする同心円上に等角度
    間隔で、かつ前記軸線と平行に前記主軸支持体(4)に
    設けられ、両端が前記主軸支持体(4)の両側面側に開
    口端を有する複数の主軸(7a,7b,7c)と、 前記旋回軸(3)の周囲に設定された複数のステーショ
    ン(S1 ,S2 ,S3)と、 前記各ステーションに前記主軸のいずれかが位置するよ
    うに、前記主軸支持体(4)を前記主軸間の角度間隔で
    割出すための割出手段(5)と、 前記主軸支持体(4)を前記割出し位置に固定するため
    の固定手段(8)と、 前記各主軸にそれぞれ設けられ、前記各主軸内でワーク
    を把持するためのチャック手段(53)と、 前記複数のステーションのうち、少くとも2つのステー
    ションに設けられ、前記主軸に着脱自在に駆動連結され
    て前記主軸を独立して回転させるための駆動手段(26
    a,26b)と、 前記少くとも2つのステーション(S2 ,S3 )に設け
    られ、前記主軸内のワークを前記主軸の一方の開口端側
    で加工するための刃物台装置(27a,27b)とから
    なる管用ねじ加工機械。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記少くとも2つのステーションに設けられ、前記主軸
    の他方の開口端に連通して切粉を案内するための排出路
    (70a,70b,72a,72b)を有することを特
    徴とする管用ねじ加工機械。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記少くとも2つのステーションに位置する前記主軸の
    回転角度を検出するための着脱自在に連結される回転角
    度検出手段(73)を有することを特徴とする管用ねじ
    加工機械。
JP16327693A 1993-06-08 1993-06-08 管用ねじ加工機械 Pending JPH06344224A (ja)

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