JPH06344124A - 鋳造装置 - Google Patents

鋳造装置

Info

Publication number
JPH06344124A
JPH06344124A JP13465593A JP13465593A JPH06344124A JP H06344124 A JPH06344124 A JP H06344124A JP 13465593 A JP13465593 A JP 13465593A JP 13465593 A JP13465593 A JP 13465593A JP H06344124 A JPH06344124 A JP H06344124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
float
molten metal
furnace
casting
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13465593A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tatsumi
光一 龍見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP13465593A priority Critical patent/JPH06344124A/ja
Publication of JPH06344124A publication Critical patent/JPH06344124A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の主要な目的は、簡単な手段により注湯
理想曲線に近い鋳込み速度が得られるような鋳造装置を
得ることにある。 【構成】溶湯20を収容する炉12にフロート11が設
けられている。、炉12の底部側に設けられた湯出口2
1と鋳型13のキャビティ底部に設けられた湯口30と
が連通管14によってつながれている。フロート11
は、炉12の上方から炉内に出し入れでき、溶湯20に
対する挿入深さに応じて湯面の高さを変化させることが
できる。また、フロート11を所定速度で溶湯20に挿
入するフロート駆動機構40が設けられている。フロー
ト11が溶湯20に一定速度で挿入される際に、初めは
湯面がゆっくりと上昇したのち湯面の上昇速度が速くな
り鋳込み終期に再び湯面の上昇速度が減じるように、フ
ロート11の断面積をフロート11の軸線方向に変化さ
せている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロート炉を有する鋳
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばエンジン部品などアルミニウム合
金等の金属製品を鋳造する場合に、高品質な鋳物を得る
のに適した手段として、従来は低圧鋳造法が適用されて
いた。低圧鋳造法は、炉内の溶湯をストークスを通して
低圧ガスによって押上げ、ストークスの上に設置した鋳
型の底部側から注湯する方法であり、溶湯を鋳型に充満
させて加圧した状態で凝固させたのち、圧力を抜くこと
によりストークス内の溶湯を降下させるようにしてい
る。この場合、加圧状態で鋳物が固まるため、健全な鋳
物ができるという利点があるが、その反面、加圧制御に
格別な配慮が必要であり、加圧のしかたが悪いと製品が
うまくできないという問題がある。
【0003】そこで、フロート炉を用いた鋳造装置が使
われてきた。フロート炉を用いた鋳造装置は、図2に概
念的に示したように、溶湯1を収容した炉2と、この炉
2に挿入される円柱状のフロート3と、鋳型4と、連通
管5などを備えており、溶湯1に対するフロート3の挿
入量(フロート3の軸線方向の位置)を変化させること
によって湯面高さを制御するようにしている。この場
合、炉2内の溶湯1が連通管5を介して鋳型4に供給さ
れるとともに、ラドル6によって炉2に溶湯が補給され
る。このため、ラドル6による補給量を制御することに
よっても湯面高さを制御することができる。
【0004】上述のフロート炉2を用いた鋳造装置にお
いて、健全な鋳物を得るためには、注湯時の鋳込み速度
をいかに制御するかが重要な課題である。例えばエンジ
ンのシリンダヘッドなどのような箱形の鋳造製品の場合
に、健全な鋳物を得るための鋳込み速度は、例えば図3
に2点鎖線で示した注湯理想曲線Aのように、注湯初期
においては比較的ゆっくりと湯面が上昇し、鋳型内にあ
る程度の湯が注入されたのちは可及的速やかに注湯を行
い、注湯終了直前で再び注湯速度を減じることが望まし
いことが経験的にわかっている。従って従来のフロート
炉2において、上述の理想曲線Aに沿って湯面が上昇す
るようにフロート3の移動速度を連続的に制御すれば好
ましい結果が得られる可能性はある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら実際に
は、前述のフロート炉2を用いた鋳造装置においてフロ
ート3を制御することによって理想曲線Aに近付けよう
とすると、フロート駆動系の構造や制御プログラム等が
きわめて複雑になる。このため通常は、図3に破線Bで
示すように、フロートを実質的に一定速度で移動させる
ようにしている。その場合、フロートによる湯面制御だ
けでは理想曲線Aから大きくずれてしまうから、図3に
1点鎖線Cで示すように、ラドルによる溶湯の補給タイ
ミングと補給量を制御することにより、実線で示した合
成曲線Dのように、なるべく理想曲線Aに近い状態で注
湯を行うことができるようにしている。それでも、ハッ
チングで示すように理想曲線Aとの間にかなりのずれが
生じる。このようなずれをフロート制御やラドル制御に
よって補うことは、制御の複雑化をまねくため、実用的
でない。
【0006】従って本発明の目的は、比較的簡単な手段
によって鋳込み速度をコントロールすることができ、注
湯理想曲線に近い状態でフロート炉による鋳造が行える
ようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
に開発された本発明は、溶湯を収容する炉と、炉の底部
側に設けられた湯出口と鋳型のキャビティ底部に設けら
れた湯口とをつなぐ連通管と、上記炉の上方から炉内に
出し入れ可能に設けられかつ溶湯に対する挿入深さに応
じて溶湯面の高さを変化させるフロートと、上記フロー
トを所定速度で溶湯に挿入するフロート駆動手段とを具
備し、かつ上記フロートは、このフロートが溶湯に挿入
される際に初めは湯面がゆっくりと上昇したのち湯面の
上昇速度が速くなり鋳込み終期に再び湯面の上昇速度が
減じるようにフロートの断面積をフロートの軸線方向に
変化させたことを特徴とする鋳造装置である。
【0008】
【作用】炉内の溶湯に対してフロートを一定速度で挿入
する際に、フロートの挿入量が増加するにつれて湯面高
さが増大するが、その場合にフロートの軸線方向各部の
断面積に応じて湯面高さの増加速度が変化する。例え
ば、湯内に入ってゆく箇所の断面積が大きければ湯面高
さの増加分は断面積一定のフロートに比べて大となるか
ら、湯面の上昇が速い分だけ鋳込み速度が速くなる。こ
れに対し、湯内に入ってゆく箇所の断面積が小さければ
湯面高さの増加分が少なくなるから、鋳込み速度も遅く
なる。こうして、フロートの断面形状の変化に応じて鋳
込み速度をコントロールできるから、フロートの移動速
度が一定であっても、注湯理想曲線に近い鋳込み速度を
実現できる。このため注湯条件が安定なものとなり、エ
アベント等への湯まわりも防止されて健全な鋳物が得ら
れる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。図1に示した鋳造装置10は、フロー
ト11を備えた炉12と、鋳型13と、連通管14など
を備えて構成されている。溶湯20を収容している炉1
2は、図示しない加熱手段によって溶湯20を所定温度
に保持できるようになっている。炉12の底部側に湯出
口21が設けられている。この炉12の上方から、ラド
ル22によって溶湯20を補給することができる。
【0010】鋳型13の一例は、湯口30を有する下型
31と、左右および前後方向に分割可能な寄せ型32
と、上型33と、入り子型34などを備えて構成され、
内側に鋳物成形用のキャビティ35を有している。キャ
ビティ35の内面は、成形すべき鋳物製品に応じた形状
である。連通管14は、炉12の湯出口21と下型31
の湯口30とをつないでいる。
【0011】フロート11は、フロート駆動機構40に
よって所定速度で上下方向に往復移動させることが可能
であり、炉12の上方から溶湯20に出し入れすること
ができ、溶湯20に対する挿入深さに応じて溶湯面の高
さを変化させるようになっている。フロート駆動機構4
0は、フロート11の移動速度を可変設定できるもので
もよいが、フロート11を一定速度で移動させるもので
もよい。フロート駆動機構40の駆動源は油圧シリンダ
等の直動形アクチュエータが適しているが、ラック・ピ
ニオンなどの適当な動力伝達機構を介してモータによっ
てフロート11を上下動させるようにしてもよい。
【0012】このフロート11の軸線方向各部の断面積
は、フロート11が一定速度で溶湯20に挿入される際
に、前述した注湯理想曲線Aのように、初めは湯面がゆ
っくりと上昇したのち湯面の上昇速度が速くなり、鋳込
み終期に再び湯面の上昇速度が減じるよう、フロート1
1の軸線方向に断面積が変化する形状としてある。すな
わち、図3において、従来のフロートとラドルによる湯
面高さの合成曲線Dと理想曲線Aとの差(ハッチングを
施した領域)を補えるようなフロート形状とする。
【0013】上記構成の鋳造装置10は、フロート駆動
機構40によってフロート11を炉12内の溶湯20に
挿入すると、フロート11の断面形状に応じて湯面の高
さが上昇してゆき、それに伴って溶湯20が湯出口21
から連通管14を経て、湯口30から鋳型13のキャビ
ティ35に流入する。この時の鋳込み速度は、炉12の
湯面高さに左右される。
【0014】溶湯20に対してフロート11を一定速度
で挿入する際に、フロート11の挿入量が増加するにつ
れて湯面高さが増大するが、その場合にフロート11の
軸線方向各部の断面積に応じて湯面高さの増加速度が変
化する。すなわち、湯内に入ってゆく箇所の断面積が大
きければ湯面高さの増加分は断面積一定のフロートに比
べて大となるから、湯面の上昇が速い分だけ鋳込み速度
が速くなる。これに対し、湯内に入ってゆく箇所の断面
積が小さければ湯面高さの増加分が少なくなるから、鋳
込み速度も遅くなる。
【0015】また、所定のタイミングでラドル22を傾
けてフロート炉12に規定量の注湯を行うことにより、
炉12に溶湯20が補給される。キャビティ35内の湯
面は炉12の湯面よりも例えば100mm〜140mm程度
遅れて上昇し、次第にキャビティ35内に溶湯が充満し
てゆく。キャビティ35内のガスは、図示しないエアベ
ントを通じて外部に逃がされる。
【0016】キャビティ35の上面まで溶湯が達した状
態で所定時間保持することにより、加圧状態で凝固させ
たのちフロート11を上昇させ、溶湯20の湯面を下げ
るとともに、鋳型13を離型させることにより、キャビ
ティ35の形状に応じた鋳物製品が得られる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、フロートの移動速度が
一定であっても理想的な鋳込み速度に近い安定した条件
で溶湯を鋳型に供給することができ、フロートやラドル
の制御を複雑化させることなく健全な鋳物を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフロート炉を用いた鋳
造装置の断面図。
【図2】従来のフロート炉を用いた鋳造装置の断面図。
【図3】フロートとラドルを用いた場合の注湯理想曲線
を示す図。
【符号の説明】
10…鋳造装置、11…フロート、12…炉、13…鋳
型、14…連通管、20…溶湯、21…湯出口、22…
ラドル、30…湯口、40…フロート駆動機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶湯を収容する炉と、炉の底部側に設けら
    れた湯出口と鋳型のキャビティ底部に設けられた湯口と
    をつなぐ連通管と、上記炉の上方から炉内に出し入れ可
    能に設けられかつ溶湯に対する挿入深さに応じて溶湯面
    の高さを変化させるフロートと、上記フロートを所定速
    度で溶湯に挿入するフロート駆動手段とを具備し、かつ
    上記フロートは、このフロートが溶湯に挿入される際に
    初めは湯面がゆっくりと上昇したのち湯面の上昇速度が
    速くなり鋳込み終期に再び湯面の上昇速度が減じるよう
    にフロートの断面積をフロートの軸線方向に変化させた
    ことを特徴とする鋳造装置。
JP13465593A 1993-06-04 1993-06-04 鋳造装置 Withdrawn JPH06344124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13465593A JPH06344124A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 鋳造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13465593A JPH06344124A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 鋳造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06344124A true JPH06344124A (ja) 1994-12-20

Family

ID=15133458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13465593A Withdrawn JPH06344124A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 鋳造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06344124A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112496279A (zh) * 2020-11-13 2021-03-16 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 一种铸锭补缩方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112496279A (zh) * 2020-11-13 2021-03-16 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 一种铸锭补缩方法
CN112496279B (zh) * 2020-11-13 2022-10-04 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 一种铸锭补缩方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5657812A (en) Metal-casting apparatus and method
EP0527747B1 (en) Valve mechanism for casting metal alloys with low melting temperatures
US3874440A (en) Moulds for producing light alloy and other castings
JPS591059A (ja) ダイカストマシンの射出速度制御方法
US6779588B1 (en) Method for filling a mold
JPH06344124A (ja) 鋳造装置
US6698494B1 (en) Casting method and apparatus
Thome et al. Modeling fluid flow in horizontal cold chamber diecasting shot sleeves
JP3462377B2 (ja) ダイカスト鋳造方法及びダイカスト鋳造装置
JP2977304B2 (ja) 低圧鋳造方法及びその装置
JPH11192541A (ja) アルミニウム合金の鋳造装置
EP0095513B1 (en) Vertical type pressure casting method
JPS59215259A (ja) 竪型ダイカスト機における射出装置
JPH0783926B2 (ja) 鋳造方法
JPS589757A (ja) 連続鋳造における溶鋼注入制御方法
SU662264A1 (ru) Устройство дл управлени заполнением литейных форм
CA2277959C (en) Method for vertical continuous casting of metals
SU639644A1 (ru) Устройство дл управлени заполнением литейных форм
JPH0685992B2 (ja) 低圧鋳造法における溶湯の加圧冷却制御方法
RU2026147C1 (ru) Устройство для изготовления отливок с кристаллизацией под давлением
JPH07155927A (ja) ダイカスト鋳造機の給湯方法
JP2904834B2 (ja) 低圧鋳造方法
JPH07241647A (ja) 鋳造用金型の冷却方法
JPH08309509A (ja) 差圧成形法
JPS59147764A (ja) ダイカスト機における射出方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000905