JPH06343698A - チューブしごき装置 - Google Patents

チューブしごき装置

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JPH06343698A
JPH06343698A JP5164048A JP16404893A JPH06343698A JP H06343698 A JPH06343698 A JP H06343698A JP 5164048 A JP5164048 A JP 5164048A JP 16404893 A JP16404893 A JP 16404893A JP H06343698 A JPH06343698 A JP H06343698A
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roller
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squeezing
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 チューブしごき装置1は、チューブしごき部
2と、容器載置部6と、制御手段9とを有する。チュー
ブしごき部2は、一対のローラ3a、3bと、該ローラ
を回転させるローラ回転手段4と、ローラ3bを上昇さ
せる変位手段5とで構成され、容器載置部6は、載置台
7と、載置台7を回動させる揺動手段8とで構成されて
いる。制御手段9は、ローラ回転手段4、変位手段5及
び揺動手段8の作動を制御する。載置台7上には、可撓
性を有するチューブが接続されたバッグが載置され、両
ローラ間でチューブを圧閉しつつローラを回転してチュ
ーブをしごき、チューブ内の流体をバッグ内へ排出す
る。揺動手段8により載置台7を回動させてバッグ内の
液体を撹拌した後、チューブの圧閉を解除する。 【効果】 チューブ内の流体の排出や置換を容易かつ確
実に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可撓性を有するチュー
ブをその長手方向にしごいてチューブ内の流体を流動さ
せるチューブしごき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、血液バッグのように、液体を収
納する容器に可撓性を有するチューブが接続されたもの
に対しては、従来、次のような作業が行われている。
【0003】チューブ内に空気が入っている場合には、
この空気を容器(バッグ)内の液体と置換する作業が行
われる。また、チューブ内に液体が入っている場合に
は、この液体を一端容器内へ排出して容器内の液体と混
合し、撹拌した後、再度チューブ内に戻す作業が行われ
る。
【0004】従来、これらの作業は、ローラペンチ等の
道具を用い、人が手作業で行っていた。すなわち、ロー
ラペンチでチューブを挟持しつつ、容器側へしごいてチ
ューブ内の空気または液体を容器内へ排出し、次いで、
ローラペンチを片手で操作してチューブを閉塞しなが
ら、もう一方の手で容器を揺り動かして容器内の液体の
撹拌を行い、その後、治具によるチューブの閉塞を解除
して容器内の液体をチューブ内に戻すという操作が行わ
れていた。
【0005】しかしながら、このような作業は、煩雑で
あり、手間のかかるものであった。特に、チューブをし
ごく際に、チューブを挟持(圧閉)する力が弱まってチ
ューブの閉塞が不完全となるとチューブ内の空気や液体
の排出が完全に行われず、そのため、チューブをしごく
作業を何度も行わねばならず、また、チューブ内を完全
に閉塞した状態でしごくのには、かなりの強い力が必要
であり、作業を連続して行う場合等には、疲労を伴うも
のであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、チュ
ーブ内の流体の排出や置換を容易かつ確実に行うことが
できるチューブしごき装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)の本発明により達成される。また、下記(2)〜
(8)であるのが好ましい。
【0008】(1) 容器の内部に連通するよう接続さ
れた可撓性を有するチューブをその長手方向にしごいて
チューブ内の流体を流動させるチューブしごき装置であ
って、ローラおよびその相手体と、前記ローラを回転さ
せるローラ回転手段と、前記ローラおよび相手体間の距
離を変化させる変位手段とで構成されるチューブしごき
部と、前記容器を載置する容器載置部と、前記ローラ回
転手段および前記変位手段の作動を制御する制御手段と
を有し、前記制御手段は、前記変位手段の作動により前
記ローラと前記相手体とを接近させて前記チューブを圧
閉するとともに、前記ローラ回転手段の作動により前記
ローラを回転させてチューブを所定長さしごき、チュー
ブ内の流体を前記容器側へ移動させ、その後、前記ロー
ラ移動手段の作動により前記ローラと前記相手体とを離
間させて前記チューブの圧閉を解除するよう制御するこ
とを特徴とするチューブしごき装置。
【0009】(2) 容器の内部に連通するよう接続さ
れた可撓性を有するチューブをその長手方向にしごいて
チューブ内の流体を流動させるチューブしごき装置であ
って、前記チューブを介して対向配置される一対のロー
ラと、前記ローラのうちの少なくも一方を回転させるロ
ーラ回転手段と、前記両ローラ間の距離を変化させる変
位手段とで構成されるチューブしごき部と、前記容器を
載置する容器載置部と、前記ローラ回転手段および前記
変位手段の作動を制御する制御手段とを有し、前記制御
手段は、前記変位手段の作動により前記両ローラを接近
させて前記チューブを圧閉するとともに、前記ローラ回
転手段の作動により前記ローラを回転させてチューブを
所定長さしごき、チューブ内の流体を前記容器側へ移動
させ、その後、前記変位手段の作動により前記両ローラ
を離間させて前記チューブの圧閉を解除するよう制御す
ることを特徴とするチューブしごき装置。
【0010】(3) 容器の内部に連通するよう接続さ
れた可撓性を有するチューブをその長手方向にしごいて
チューブ内の流体を流動させるチューブしごき装置であ
って、前記チューブを介して対向配置される一対のロー
ラと、前記ローラのうちの少なくも一方を回転させるロ
ーラ回転手段と、前記両ローラ間の距離を変化させる変
位手段とで構成されるチューブしごき部と、前記容器を
載置する載置台と、該載置台上に載置された容器内の流
体を撹拌する撹拌手段とで構成される容器載置部と、前
記ローラ回転手段、前記変位手段および前記撹拌手段の
作動を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前
記変位手段の作動により前記両ローラを接近させて前記
チューブを圧閉するとともに、前記ローラ回転手段の作
動により前記ローラを回転させてチューブを所定長さし
ごき、チューブ内の流体を前記容器側へ移動させ、次い
で、前記撹拌手段の作動により容器内の流体を撹拌し、
その後、前記変位手段の作動により前記両ローラを離間
させて前記チューブの圧閉を解除するよう制御すること
を特徴とするチューブしごき装置。
【0011】(4) 前記撹拌手段は、前記載置台を揺
動させる揺動手段である上記(3)に記載のチューブし
ごき装置。
【0012】(5) 前記両ローラでチューブを挟持し
つつローラを回転して、チューブのしごき開始位置を前
記両ローラ間に合わせる上記(2)ないし(4)のいず
れかに記載のチューブしごき装置。
【0013】(6) 前記チューブのしごき終了位置
が、チューブの前記容器との接続部付近である上記
(1)ないし(5)のいずれかに記載のチューブしごき
装置。
【0014】(7) チューブのしごき終了位置を検出
する検出手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれ
かに記載のチューブしごき装置。
【0015】(8) 前記ローラと前記容器載置部とが
相対的に移動し、かつこの移動に伴って前記ローラが回
転するよう構成された上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載のチューブしごき装置。
【0016】
【実施例】以下、本発明のチューブしごき装置を添付図
面に示す好適実施例に基づき詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明のチューブしごき装置の構
成例を模式的に示す側面図である。同図に示すように、
チューブしごき装置1は、チューブしごき部2と、容器
載置部6と、制御手段9とで構成されている。以下、こ
れらの各要素について、順次説明する。
【0018】図2および図3は、それぞれ、チューブし
ごき部2の構成例を示す正面図および側面図である。図
1〜図3に示すように、チューブしごき部2は、チュー
ブ11の搬送経路12を介して対向配置された一対のロ
ーラ3a、3bと、少なくともローラ3aを所定方向に
回転させるローラ回転手段4と、両ローラ3a、3b間
の距離を変化させる変位手段5とで構成されている。な
お、本実施例では、ローラ3aの相手体をローラ3bと
して構成している。
【0019】ローラ3aおよび3bの形状、寸法(外
径、幅等)、構成材料等は、それぞれ、同一でも異なる
ものでもよく、本構成例では、これらが全て同一のもの
を用いている。なお、本発明では、図示と異なり、チュ
ーブしごき部2にローラ3a、3bを2対以上設けても
よい。
【0020】ローラ回転手段4は、駆動源であるモータ
41と、モータ41の回転を減速する変速器42と、変
速器42の出力軸に連結された主動軸43と、従動軸4
4と、主動軸43に固定された歯車45と、前記従動軸
44に固定され、前記歯車45と噛合し得る歯車46と
で構成されている。主動軸43の先端部には、ローラ3
aが固定され、従動軸44の先端部には、ローラ3bが
固定されている。
【0021】モータ41としては、正転/逆転可能なも
のであるのが好ましく、例えば、通常の直流または交流
モータ(ステッピングモータ、サーボモータ、CBモー
タ、スピードコントロールモータ等)等を挙げることが
でき、また、空圧・油圧の回転駆動、アクチュエータ等
を用いることもできる。
【0022】このようなローラ回転手段4において、モ
ータ41を駆動すると、その回転は変速器により減速さ
れて主動軸43に伝達され、ローラ3aが所定方向に回
転する。また、歯車45および46が噛合している状態
(図4に示す状態)では、主動軸43の回転力は、歯車
45および46を介して従動軸44へも伝達され、ロー
ラ3bがローラ3aとは逆方向に回転する。この場合、
チューブ11を直進させるためには、歯車45および4
6の歯数を同数にしてローラ3aおよび3bの回転数を
等しくするのが好ましい。
【0023】なお、本発明において、ローラ回転手段
は、図示の構成のものに限らず、例えば、ローラ3aお
よび3bをそれぞれ別個のモータにより回転駆動するよ
うな構成であってもよい。また、ローラ3aのみを回転
駆動する構成としてもよい。
【0024】変位手段5は、基台50と、該基台50の
図中下面側に固定されたシリンダ51と、該シリンダ5
1に対し図中上下方向に往復動するプランジャ52と、
プランジャ52の上端に設置された押圧ヘッド53と、
移動台54と、該移動台54の図中下面側に移動台54
に対しほぼ垂直に固定された2本のロッド55と、基台
50を貫通して設置され、前記両ロッド55をその長手
方向にそれぞれ摺動可能に支持する2つのガイド部材5
6と、両ロッド55の上部外周面に形成されたねじ55
1にそれぞれ螺合する2つの調整リング57と、両ロッ
ド55の外周部であって、ガイド部材56と調整リング
57との間に設置された2つのばね58と、移動台54
の図中上面側に固定され、前記従動軸44を回転可能に
支持する支持部材59とで構成されている。
【0025】シリンダ51としては、例えば、空気圧ま
たは油圧により作動するシリンダが挙げられる。また、
このようなシリンダに代わり、ソレノイドを用いてもよ
い。調整リング57は、ローラ3a、3b間にチューブ
11をその内腔を閉塞しない状態で挟持する際、その挟
持圧力を調整するためのものであり、ロッド55に対し
回転すると、ロッド55上をその長手方向に移動する。
調整リング57と移動台54との距離が大きいほど、ロ
ーラ3a、3bによるチューブ11の挟持圧力が大きく
なる。
【0026】図2および図3に示すように、シリンダ5
1の不作動によりプランジャ52を収縮させた状態(押
圧ヘッド53が移動台54の下面から離間した状態)で
は、ばね58の弾性力により調整リング57が図中上方
へ付勢され、これに伴って、ロッド55、移動台54、
支持部材59およびローラ3bが図中上方へ付勢され
る。これにより、両ローラ3a、3b間に、チューブ1
1がその内腔を閉塞しない状態で挟持(以下「挟持状
態」という)される。なお、この挟持状態では、歯車4
5および46は、浅く噛合していても、噛合していなく
てもよく、後者の場合、ローラ3bは、自由回転するア
イドルローラ(フリーローラ)となる。
【0027】このようなチューブ11の挟持状態で、前
記ローラ回転手段4によりローラ3aまたは、ローラ3
a、3bを所定方向に駆動回転すると、チューブ11が
搬送経路12に沿って搬送される。
【0028】図4に示すように、シリンダ51の作動に
よりプランジャ52を伸長させると、押圧ヘッド53が
移動台54の下面に当接し、移動台54を図中上方へ押
し上げる。これにより、ローラ3bが上昇して両ローラ
3a、3bがさらに接近し、チューブ11がその内腔を
閉塞した状態で圧閉(以下「圧閉状態」という)され
る。なお、この圧閉状態では、歯車45および46は、
噛合した状態(噛合しなくてもよい)となる。
【0029】このようなチューブ11の圧閉状態で、前
記ローラ回転手段4により、ローラ3a、3bを所定方
向に駆動回転すると、チューブ11は、圧閉状態を保持
したまま搬送経路12に沿って搬送され、これによりチ
ューブ11がしごかれる。なお、本発明において、変位
手段は、図示のように一方のローラ3bのみが変位する
ものに限らず、例えば、ローラ3aおよび3bのそれぞ
れが変位するような構成であってもよい。
【0030】また、図3および図4に示すように、チュ
ーブしごき部2には、チューブ11のしごき開始位置1
13を検出する検出手段として、搬送経路12を介して
対向配置された発光素子および受光素子で構成される光
学センサ(フォトインタラプタ)23が設置されてい
る。
【0031】この光学センサ23は、チューブ11のし
ごき開始位置113がローラ3a、3b間にあるときの
チューブ11の先端111の位置に設置されている。す
なわち、光学センサ23がチューブ11の先端111を
検出したとき、チューブ11のしごき開始位置113が
ローラ3a、3b間に位置する。
【0032】なお、図示の構成では、チューブ11の先
端111は、融着により封止され、扁平形状をなしてい
る。ただし、本発明では、このような構成に限らず、チ
ューブ11の先端は、例えば、他のバッグや穿刺針(い
ずれも図示せず)等に接続されていてもよい。
【0033】本発明において、チューブ11のしごき開
始位置113を検出する検出手段は、上記構成のもに限
らず、例えば、チューブ11の先端111からしごき開
始位置113までの長さ分を搬送するのに要するローラ
3aの回転量を検出する構成のものや、チューブ11の
しごき開始位置113またはしごき開始位置113から
所定距離にある位置にマーカーを付しておき、このマー
カーを光学的、電気的または磁気的に検出する構成のも
のであってもよい。
【0034】図5、図6および図7は、それぞれ、チュ
ーブ11をしごくローラの他の構成例を示す正面図であ
る。図2および図3に示すローラ3a、3bは、その外
周面がローラの幅方向(回転軸方向)に平坦であるのに
対し、図5に示すローラ31a、31bは、それぞれ、
その外周面がローラの幅方向に凸状および凹状の湾曲し
た形状となっている。このような構成のローラ31a、
31bを用いることにより、チューブ11をしごく際
に、チューブ11がローラ31a、31b間から外れる
のを防止することができる。
【0035】図6に示すローラ32a、32bは、それ
ぞれ、ローラの外周面の幅方向中央部に溝34が形成さ
れたものであり、両ローラの溝34内においてチューブ
11が挟持または圧閉される。この場合、溝34の深さ
は、両ローラ32a、32bの幅方向両端部35同士が
接触した際に、チューブ11の内腔が閉塞される程度に
調整されている。このような構成のローラ32a、32
bを用いることにより、チューブ11をしごく際、チュ
ーブ11を圧閉しすぎることなく、チューブ内腔の閉塞
を確実かつ均一に行うことができる。
【0036】図7に示すローラ33a、33bは、それ
ぞれ、ローラの外周面に、ローラの幅方向に沿って伸び
る凹凸条(ローレット)36が形成されたものである。
このような構成のローラ33a、33bを用いることに
より、チューブ11を挟持して搬送する際またはチュー
ブ11をしごく際に、チューブ11とローラ33a、3
3bとの滑りを防止することができる。
【0037】なお、ローラ3a、3b、31a、31
b、32a、32b、33a、33bの構成材料は、特
に限定されないが、チューブ11の搬送性を向上するた
めに、ローラの少なくとも外周面は、例えば、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴ
ム、ニトリルゴム、プロピレンゴム、ウレタンゴム等の
各種ゴム材料や、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー
(スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、エステル系
等)等の弾性材料で構成されているのが好ましい。
【0038】図8は、容器載置部6の構成例を示す側面
図、図9は、図8中のX−X線視図である。これらの図
に示すように、容器載置部6は、可撓性を有するバッグ
10のような容器を載置する載置台7と、この載置台7
上に載置されたバッグ(容器)10内の流体を撹拌する
撹拌手段であるバッグの揺動手段8とで構成されてい
る。
【0039】載置台7は、板状または枠状をなす部材で
あり、その先端(図8中左端)は、軸71により容器載
置部6の基台61に対し回動可能に取り付けられてい
る。また、載置台7の後端(図8中右端)の両側部78
には、載置台7の裏面側(図8中下方)に向けて突出す
る一対の支持片72が形成されており、両支持片72間
には、軸73が掛け渡されている。
【0040】なお、図示されていないが、載置台7のお
もて面(図8中上方の面)側には、バッグ10の例えば
先端部101または後端部103を載置台7に固定する
固定部材が設けられていてもよい。
【0041】載置台7上に載置されるバッグ10として
は、例えば、軟質ポリ塩化ビニルのような軟質樹脂製の
シート材を重ね、その周縁部を融着して袋状にしたもの
が挙げられ、その先端部101には、チューブ11の後
端が、バッグ10の内部と連通するように液密に接続さ
れている。このようなバッグ10としては、例えば、血
液やその成分(血漿、血球、血小板等)を収納する血液
バッグ、輸液バッグ、透析液バッグ等の各種バッグが挙
げられる。
【0042】チューブ11としては、ローラ3a、3b
による圧閉によりその内腔が閉塞し得る程度の可撓性
(柔軟性)を有するものであればいかなるものでもよ
く、その構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)のようなポリオレフィン、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)のようなポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリアミド、シリコーン、ポリエステルエラストマ
ー、ポリアミドエラストマー、スチレン−ブタジエン−
スチレン共重合体等の熱可塑性エラストマー、その他各
種ゴム材料、あるいはこれらを適宜組み合わせたもの等
が挙げられる。
【0043】揺動手段8は、載置台7の裏面側に設置さ
れており、駆動源である前記と同様のモータ81と、モ
ータ81の回転を減速する変速器82と、変速器82の
出力軸83にその一端が固定されたアーム84と、一端
がアーム84の他端にピン85により回動可能に連結さ
れ、他端に前記軸73が挿通されているアーム86とで
構成されている。アーム84、86およびこれらを連結
するピン85により、クランク機構が構成されている。
【0044】このような揺動手段8において、モータ8
1を駆動すると、その回転は変速器82により減速され
て出力軸83に伝達され、アーム84が所定方向に回転
する。これにより、アーム86の一端は、回転するアー
ム84の他端の軌跡に沿って移動し、これに伴って、ア
ーム86の他端およびこれに連結された軸73および支
持片72が揺動し、載置台7が軸71を中心として図8
中上下方向に回動(揺動)する。このような載置台7の
回動に伴って、載置台7上に載置されたバッグ10が揺
動し、バッグ10内の液体や気体が撹拌される。
【0045】制御手段9は、例えばマイクロコンピュー
タで構成され、前記ローラ回転手段4、前記変位手段5
および前記揺動手段8の作動をそれぞれ制御する。すな
わち、制御手段9は、後述する操作手段91からの入力
や、センサ17、22、23での検出信号等に基づい
て、モータ41、81の駆動タイミング、回転方向、回
転速度、回転量、回転時間、シリンダ51の作動タイミ
ング等を必要に応じて制御する。また、制御手段9に
は、例えば、キーボードや各種スイッチ類で構成される
操作手段91が接続されている。
【0046】このようなチューブしごき装置1において
は、チューブ11のしごき終了位置を検出する検出手段
を有しているのが好ましい。以下、この検出手段の構成
例について説明する。
【0047】チューブ11のしごき開始位置からしごき
終了位置までの長さ(以下「しごき長さ」という)が既
知である場合には、ローラ回転手段4により、ローラ3
aの回転量を検出し、この検出値に基づいてチューブ1
1のしごき終了位置を検出する。すなわち、両ローラ3
a、3bにてチューブを圧閉した後、チューブ11をし
ごき長さ分搬送するのに要するローラ3aの回転量を検
出し、ローラ3aの回転を停止する。
【0048】ローラ3aの回転量の検出方法としては、
例えば、モータ41がステッピングモータである場合、
そのステップ数を検出する方法、モータ41やローラ3
a等にエンコーダを設置し、回転量を直接検出する方
法、モータ41の駆動時間を測定し制御する方法等が挙
げられる。
【0049】チューブ11のしごき長さは任意である
が、バッグ10の全長が既知である場合の検出手段とし
ては、図10および図11に示す構成のものが挙げられ
る。これらの図に示すように、載置台7の後端部(図中
右側)には、バッグ10の後端部103を固定するとと
もに、載置台7に対しバッグ10の長手方向に摺動可能
なスライダ13が設置されている。このスライダ13
は、ばね14により載置台7の後端側(図中右側)へ付
勢されている。すなわち、ばね14の一端は、固定部材
15により載置台7の後端部裏面側に固定され、ばね1
4の他端は、スライダ13から立設され、載置台7に形
成された長孔74を貫通して載置台7の裏面側に突出す
るピン16に固定されている。
【0050】また、載置台7の裏面には、ピン16との
距離(あるいはピン16の接触または接近)を検出し得
るセンサ17が設置されている。このセンサ17からの
検出信号は、制御手段9へ入力される。
【0051】なお、センサ17としては、例えば、タッ
チスイッチ、フォトインタラプタのような光学センサ、
リニアエンコーダ、レーザ測距器、磁気センサを用いる
ことができる。
【0052】次に、このような検出手段によるチューブ
11のしごき終了位置の検出方法について説明する。図
11に示すように、チューブ11のしごき終了時、すな
わちチューブ11のしごき終了位置115が両ローラ3
a、3b間にあるときのバッグ10の先端の位置を基準
位置18としたとき、図10に示すように、基準位置1
8からスライダ13の先端までの長さをA、バッグ10
の全長をB、ピン16からセンサ17までの距離をCと
する。
【0053】図10に示すように、ローラ3a、3bと
バッグ10との間のチューブ11がたるんでいる状態か
ら、両ローラ3a、3bを回転してチューブ11をしご
くと、やがて、両ローラ3a、3bとバッグ10との間
のチューブ11のたるみがなくなり、さらに、ローラ3
a、3bの回転によるチューブ11の搬送によりバッグ
10が引っ張られ、バッグ10およびスライダ13がば
ね14の弾性力に抗して先端方向(図中左方向)へ移動
する。
【0054】一方、センサ17は、ピン16との距離を
随時検出しており、図11に示すように、この距離がD
(=C−A+B)となったら、制御手段9は、チューブ
11のしごき終了位置115が両ローラ3a、3b間に
位置するものと判断し、ローラ3a、3bの回転を停止
するようローラ回転手段4を制御する。なお、センサ1
7がタッチスイッチである場合、C=A−Bに設定さ
れ、D=0、すなわちピン16がセンサ17の接触子に
接触したら、ローラ3a、3bの回転を停止する。
【0055】チューブ11のしごき長さおよびバッグ1
0の全長が任意である場合の検出手段としては、図12
および図13に示す構成のものが挙げられる。これらの
図に示すように、ローラ3a、3bと載置台7の先端と
の間には、チューブ11を巻き付けるローラ19が設置
されている。このローラ19の軸20は、その両端がそ
れぞれ図中上下方向に延在する長孔21に挿入されてお
り、これにより、ローラ19は、軸20を中心に自由回
転するとともに、長孔21に沿って上下方向に移動する
ことができる。
【0056】また、ローラ19の上方には、ローラ19
が所定位置まで上昇したことを検出するセンサ22が設
置されている。このセンサ22からの検出信号は、制御
手段9へ入力される。なお、図示のセンサ22は、ロー
ラ19の接触を検出するタッチスイッチであるが、その
他、前記センサ17と同様のものを用いることもでき
る。
【0057】載置台7に載置されたバッグ10は、その
後端部103が載置台7に固定される。この場合、バッ
グ10の載置台7に対する固定位置は、図13に示すよ
うに、ローラ3a、3bとバッグ10との間のチューブ
11が直線状に張られた状態となったとき、チューブ1
1のしごき終了位置115が両ローラ3a、3b間に位
置するように設定される。
【0058】なお、チューブ11のしごき終了位置11
5は、チューブ11のバッグ10との接続部付近とする
のが好ましい。これにより、チューブ11の全長に対す
るしごき長さを十分に取ることができ、チューブ11内
の液体や気体をバッグ10内に有効に排出することがで
きる。
【0059】次に、このような検出手段によるチューブ
11のしごき終了位置の検出方法について説明する。図
12に示すように、ローラ3a、3bとバッグ10との
間のチューブ11がたるんでいる状態から、両ローラ3
a、3bを回転してチューブ11をしごくと、これに伴
って、両ローラ3a、3bとバッグ10との間のチュー
ブ11のたるみ量が徐々に減少し、ローラ19が上昇す
る。
【0060】図13に示すように、ローラ3a、3bと
バッグ10との間のチューブ11が直線状に張られた状
態となると、ローラ19がセンサ22の接触子に接触す
る。これにより、制御手段9は、チューブ11のしごき
終了位置115が両ローラ3a、3b間に位置するもの
と判断し、ローラ3a、3bの回転を停止するようロー
ラ回転手段4を制御する。
【0061】チューブ11のしごき終了位置を検出する
検出手段は、上記各構成のものに限定されず、その他、
例えば、チューブ11のしごき終了位置115またはし
ごき終了位置115から所定距離にある位置にマーカー
を付しておき、このマーカーを光学的、電気的または磁
気的に検出する構成のものでもよい。
【0062】次に、本発明のチューブしごき装置1の作
動について説明する。 [1] バッグのセット 液体が入ったバッグ10を載置台7上に載置し、必要に
応じ、バッグ10を載置台7に対し所定位置に固定す
る。このときの載置台7(バッグ10)の姿勢は、どの
ような姿勢でもよいが、チューブ11内からの気体の排
出を目視確認し易くするために、図8に示すように、載
置台7を水平に対し所定角度傾斜させて、バッグ10の
後端部103が先端部101より高い位置となるように
しておくのが好ましい。
【0063】[2] チューブのセット ローラ回転手段4のモータ41を駆動してローラ3a
(またはローラ3aおよび3b)を図1中時計回りに回
転しつつ、チューブ11の先端111をローラ3a、3
b間に挿入すると、チューブ11は、その内腔を閉塞し
ない状態でローラ3a、3b間に挟持されて、搬送経路
12上を先端方向(図1中左方)へ搬送される。
【0064】図3に示すように、センサ23により、チ
ューブ11の先端111が検出されると、チューブ11
のしごき開始位置がローラ3a、3b間に位置するた
め、制御手段9による制御により、ローラ3aの回転を
一旦停止する。
【0065】[3] チューブの圧閉 図4に示すように、制御手段9による制御により、変位
手段5のシリンダ51を作動してローラ3bを上昇さ
せ、チューブ11をその内腔が閉塞する程度に圧閉す
る。
【0066】[4] チューブのしごき チューブ11の圧閉状態を維持しつつ、ローラ3a、3
bを回転してチューブ11をその先端方向へ搬送する。
これにより、チューブ11はしごかれ、チューブ11の
内腔に存在する液体や気体はバッグ10側へ移送され、
バッグ10内に排出される。図8に示すように、バッグ
10の後端部103が高所に位置している場合には、バ
ッグ10内に排出された気体105は、浮上してバッグ
10の後端付近に集積される。
【0067】[5] チューブのしごき終了位置の検出 前述したチューブのしごき終了位置の検出手段により、
チューブ11のしごき終了位置115がローラ3a、3
b間に位置することを検出したら、制御手段9による制
御により、ローラ3a、3bの回転を停止する。
【0068】[6] バッグ内の撹拌 ローラ3a、3bにてチューブ11を圧閉状態に保持し
つつ、制御手段9による制御により、揺動手段8のモー
タ81を駆動して載置台7を回動し、載置台7上のバッ
グ10を揺動する。これにより、バッグ10内の液体は
撹拌される。チューブ11内から排出された液体(例え
ば、血液(赤血球、白血球、血漿、血小板)、薬液等)
がバッグ10内に充填された液体(例えば、薬液(抗凝
固剤、赤血球保存液、血小板保存液、試薬等))と異な
る組成のものである場合には、これらの液体は均一に撹
拌、混合される。
【0069】なお、このようなバッグ10の揺動は、制
御手段9に内蔵されたタイマーにより予め設定された時
間行われ、タイマーの設定時間が終了したら、モータ8
1を停止する。
【0070】[7] チューブ内への液体充填 制御手段9による制御により、モータ81を再度駆動し
て、バッグ10の後端部103が高所に位置する状態
(図8に示す状態)とし、次いで、変位手段5のシリン
ダ51を作動してローラ3bを下降させる。これによ
り、図2および図3に示すように、チューブ11は、圧
閉が解除されて自らの復元力でその内腔が解放し、チュ
ーブ11の内腔にバッグ10内の撹拌済の液体が導入、
充填(置換)される。
【0071】このようなチューブ11内への液体充填
は、バッグ10の後端部103が高所に位置する状態、
すなわち、バッグ10内の気体105が後端部103付
近に集積された状態で行われるため、気体105が再び
チューブ11内へ流入することはない。なお、このよう
なチューブ11内への液体充填は、ローラ3a、3bに
よりチューブ11を前記と逆方向へしごくことにより行
ってもよい。
【0072】[8] チューブのリセット 制御手段9による制御により、ローラ回転手段4のモー
タ41を駆動してローラ3aを前記と逆方向に回転す
る。これにより、チューブ11は、その内腔を閉塞しな
い状態でローラ3a、3b間に挟持されて、搬送経路1
2上を後端方向(図1中右方)へ搬送される。
【0073】センサ23により、チューブ11の先端1
11がセンサ23の位置から外れたことが検出される
と、制御手段9による制御により、ローラ3aの回転を
一旦停止する。
【0074】[9] チューブの取り外し 制御手段9による制御により、ローラ3aをさらに回転
してチューブ11を後端方向に搬送する。チューブ11
の先端111がローラ3a、3b間を通過したら、チュ
ーブの取り外しが完了する。なお、チューブ11のしご
き動作を複数回行う場合には、上記工程[8]の後、上
記工程[3]〜[8]を必要回数繰り返し行い、その
後、上記工程[9]を行う。
【0075】図14および図15は、それぞれ、チュー
ブしごき部の他の構成例を示す部分断面側面図である。
以下、これらの図に基づき、順次説明する。
【0076】図14に示すチューブしごき部2Bは、基
台24と、基台24に固定されたガイド棒25と、ガイ
ド棒25に沿って摺動するスライダ26と、基台24の
両端にそれぞれ立設された支持部材27と、前記と同様
のローラ3a、3b、前記と同様のローラ回転手段4お
よびローラ3bを上昇/下降させる変位手段5Bよりな
る移動体28とで構成されている。
【0077】移動体28の下部には、スライダ26が固
定されている。また、変位手段5Bは、前記と同様の基
台50と、シリンダ51と、プランジャ52と、押圧ヘ
ッド53と、移動台54と、支持部材59とで構成され
ている。また、両支持部材27の図中上端部には、それ
ぞれ、チューブ11を着脱自在に支持(挟持)、固定し
得る支持部271が形成されている。
【0078】このようなチューブしごき部2Bにおいて
は、両支持部271にてチューブ11を直線状に張られ
た状態に支持し、シリンダ51の作動によりローラ3b
を上昇させてチューブ11を圧閉状態としつつ、ローラ
回転手段4の作動によりローラ3aを図中時計回りに回
転すると、移動体28が図中右方向へ移動し、これによ
りチューブ11がしごかれる。
【0079】なお、チューブしごき部2Bでは、移動体
28の移動に伴うローラ3a、3b間の位置の移動範囲
内に、チューブ11のしごき開始位置113からしごき
終了位置115までが含まれるようにチューブ11をセ
ットする。従って、両支持部271間の距離を調節可能
とし、移動体28の移動範囲を変えることができるよう
な構成とすることもできる。
【0080】図15に示すチューブしごき部2Cは、基
台24と、基台24に対し回転可能に支持されたリード
スクリュー29と、リードスクリュー29を回転するモ
ータ30と、リードスクリュー29の回転に伴ってリー
ドスクリュー29上を長手方向に移動するスライダ26
Bと、基台24の両端にそれぞれ立設された支持部材2
7と、前記と同様のローラ3a、3bおよびローラ3b
を上昇/下降させる変位手段5Bよりなる移動体28B
とで構成されている。以下、前記チューブしごき部2B
と異なる点について説明し、同様の事項については省略
する。
【0081】リードスクリュー29は、一対の軸受29
1により回転可能に支持されており、その外周面には、
螺旋状の雄ねじ292が形成されている。一方、スライ
ダ2Bの内側には、リードスクリュー29の雄ねじ29
2に螺合する雌ねじが形成されている。
【0082】リードスクリュー29の一端に設置された
モータ30を駆動してリードスクリュー29を回転する
と、これに伴い、スライダ26Bがリードスクリュー2
9上をその長手方向に移動し、スライダ26Bに固定さ
れた移動体28Bが図中横方向に移動する。
【0083】また、移動体28Bは、ローラ回転手段4
を有しておらず、従って、移動体28Bにおけるローラ
3aおよび3bは、いずれも、自由回転するアイドルロ
ーラ(フリーローラ)である。なお、モータ30の駆動
タイミング、回転方向、回転速度、回転量、回転時間等
は、前記と同様に、制御手段9により制御される。
【0084】このようなチューブしごき部2Cにおいて
は、前記と同様に、支持部271にてチューブ11を直
線状に張られた状態に支持し、シリンダ51の作動によ
りローラ3bを上昇させてチューブ11を圧閉状態とし
つつ、モータ30の作動によりリードスクリュー29を
所定方向に回転すると、移動体28Bが図中右方向へ移
動し、これに伴って両ローラ3a、3bが回転し、これ
によりチューブ11がしごかれる。
【0085】なお、チューブしごき部2Cにおいては、
ローラ3aを直接回転させるローラ回転手段4を有して
いないが、移動体28Bの移動に従って両ローラ3a、
3bが回転するため、移動体28Bを移動させる機構、
すなわちリードスクリュー29、スライダ26Bおよび
モータ30によりローラ回転手段が構成されることとな
る。
【0086】図14および図15に示す構成例では、容
器載置部6が固定され、チューブしごき部側のローラ3
a、3bが移動する構成であるが、これに限らず、容器
載置部6またはローラ3a、3bと容器載置部6の双方
が移動するような構成であってもよい。
【0087】図16は、容器載置部の他の構成例を示す
側面図である。同図に示すように、容器載置部6Bは、
前記と同様の揺動手段(図示せず)を有するが、この揺
動手段により載置台7を回動させる際の支点75を、載
置台7のバッグ長手方向の中央付近とし、載置台7の先
端および後端がそれぞれ上下動する構成となっている。
【0088】また、このような構成に伴い、載置台7上
のバッグ10を揺動させる際には、載置台7の先端(図
16中左端)に設置されたクランプ手段76によりチュ
ーブ11を圧閉してその内腔を閉塞するとともに、ロー
ラ3a、3bをチューブ11の挟持状態からさらに離脱
させて、チューブ11がローラ3a、3b間を自由に移
動できるようにする。
【0089】図17は、容器載置部の他の構成例を示す
側面図、図18は、図17中のY−Y線視図である。こ
れらの図に示すように、容器載置部6Cは、前記と同様
の揺動手段(図示せず)を有するが、この揺動手段によ
り載置台7を回動させる際の支点77を、載置台7のバ
ッグ幅方向の中央付近とし、載置台7の両側部78がそ
れぞれ上下動する構成となっている。
【0090】このような構成の容器載置部6Cでは、ロ
ーラ3a、3bによりチューブ11を圧閉状態としたま
まで、載置台7上のバッグ10をチューブ11を中心と
して揺動させることができる。
【0091】図19は、容器載置部の他の構成例を示す
側面図である。同図に示すように、容器載置部6Dは、
撹拌手段8Bを有する。この撹拌手段8Bは、載置台7
を揺動させることなくバッグ10内の流体を撹拌するも
のであり、載置台7とほぼ平行に伸びるガイド87と、
このガイド87に沿って移動し得るローラ88と、ロー
ラ88を移動する移動手段(図示せず)とで構成されて
いる。
【0092】ガイド87を構成するものとしては、例え
ばローラ88の軸89が挿入される長孔や、ローラ88
の軸89に固定されたピニオンギアと噛合するラックギ
ア(いずれも図示せず)が形成された部材を挙げること
ができる。
【0093】また、ローラ88は、載置台7のおもて面
(図中上面)から所定距離離間した位置に設置されてい
る。この設置位置は、ローラ88の外周面で液体が充填
されたバッグ10を適度に圧迫し得る程度の位置とされ
る。
【0094】このような撹拌手段8Bにおいては、前記
移動手段の作動によりローラ88をガイド87に沿って
移動させると、この移動に伴って、バッグ10の圧迫位
置が移動し、バッグ10が変形することにより、バッグ
内の流体が撹拌される。
【0095】なお、本発明において、容器載置部に設置
される撹拌手段は、各図に示す構成のものに限らず、例
えば、バッグ10に振動を与える加振器(バイブレー
タ)や、マグネットスターラーのような撹拌装置であっ
てもよい。また、本発明は、容器載置部に、揺動手段や
その他の撹拌手段を有さないものでもよい。
【0096】また、容器載置部に載置される容器として
は、前述したような可撓性を有するバッグ10に限ら
ず、例えば、ボトル(瓶)や、種々の医療用器具のハウ
ジングのようなものであってもよい。さらに、このよう
な容器は、バッグ10のように変形可能なものに限ら
ず、硬質材料で構成されたものであってもよい。
【0097】上記各構成例では、一対のローラ3a、3
bでチューブ11をしごく構成であるが、本発明では、
ローラと、ローラ以外の相手体とでチューブをしごく構
成であってもよい。このような相手体としては、例え
ば、板状、ブロック状のものを用いることができる。
【0098】以上、本発明のチューブしごき装置を、図
示の各構成例に基づき説明したが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0099】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のチューブし
ごき装置によれば、チューブ内の気体や液体を容器内へ
排出する作業や、チューブ内の気体や液体を容器内の液
体と置換する作業を、手作業によらず、容易かつ短時間
に行うことができ、しかも、チューブ内の液体等の排出
や置換を効率良く行うことができる。
【0100】特に、容器内の流体を撹拌する撹拌手段を
設けた場合には、チューブ内の置換後の液体と、容器内
の液体との組成を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューブしごき装置の構成例を模式的
に示す側面図である。
【図2】本発明のチューブしごき装置におけるチューブ
しごき部の構成例を示す正面図である。
【図3】本発明のチューブしごき装置におけるチューブ
しごき部の構成例を示す側面図である。
【図4】本発明のチューブしごき装置におけるチューブ
しごき部の構成例を示す側面図である。
【図5】本発明のチューブしごき装置におけるローラの
他の構成例を示す正面図である。
【図6】本発明のチューブしごき装置におけるローラの
他の構成例を示す正面図である。
【図7】本発明のチューブしごき装置におけるローラの
他の構成例を示す正面図である。
【図8】本発明のチューブしごき装置における撹拌手段
の構成例を示す側面図である。
【図9】図8中のX−X線視図である。
【図10】本発明のチューブしごき装置におけるチュー
ブのしごき終了位置を検出する検出手段の構成例を示す
側面図である。
【図11】本発明のチューブしごき装置におけるチュー
ブのしごき終了位置を検出する検出手段の構成例を示す
側面図である。
【図12】本発明のチューブしごき装置におけるチュー
ブのしごき終了位置を検出する検出手段の構成例を示す
側面図である。
【図13】本発明のチューブしごき装置におけるチュー
ブのしごき終了位置を検出する検出手段の構成例を示す
側面図である。
【図14】本発明のチューブしごき装置におけるチュー
ブしごき部の構成例を示す部分断面側面図である。
【図15】本発明のチューブしごき装置におけるチュー
ブしごき部の構成例を示す部分断面側面図である。
【図16】本発明のチューブしごき装置における容器載
置部の構成例を示す側面図である。
【図17】本発明のチューブしごき装置における容器載
置部の構成例を示す側面図である。
【図18】図17中のY−Y線視図である。
【図19】本発明のチューブしごき装置における容器載
置部の構成例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 チューブしごき装置 2、2B、2C チューブしごき部 3a、3b ローラ 31a、31b ローラ 32a、32b ローラ 33a、33b ローラ 34 溝 35 端部 36 凹凸条 4 ローラ回転手段 41 モータ 42 変速器 43 主動軸 44 従動軸 45、46 歯車 5、5B 変位手段 50 基台 51 シリンダ 52 プランジャ 53 押圧ヘッド 54 移動台 55 ロッド 551 ねじ 56 ガイド部材 57 調整リング 58 ばね 59 支持部材 6、6B、6C、6D 容器載置部 61 基台 7 載置台 71 軸 72 支持片 73 軸 74 長孔 75 支点 76 クランプ手段 77 支点 78 側部 8 揺動手段 8B 撹拌手段 81 モータ 82 変速器 83 モータ 84 アーム 85 ピン 86 アーム 87 ガイド 88 ローラ 89 軸 9 制御手段 91 操作手段 10 バッグ 101 先端部 103 後端部 105 気体 11 チューブ 111 先端 113 しごき開始位置 115 しごき終了位置 12 搬送経路 13 スライダ 14 ばね 15 固定部材 16 ピン 17 センサ 18 基準位置 19 ローラ 20 軸 21 長孔 22 センサ 23 センサ 24 基台 25 ガイド棒 26、26B スライダ 27 支持部材 271 支持部 28、28B 移動体 29 リードスクリュー 291 軸受 292 雄ねじ 30 モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の内部に連通するよう接続された可
    撓性を有するチューブをその長手方向にしごいてチュー
    ブ内の流体を流動させるチューブしごき装置であって、 ローラおよびその相手体と、前記ローラを回転させるロ
    ーラ回転手段と、前記ローラおよび相手体間の距離を変
    化させる変位手段とで構成されるチューブしごき部と、 前記容器を載置する容器載置部と、 前記ローラ回転手段および前記変位手段の作動を制御す
    る制御手段とを有し、 前記制御手段は、前記変位手段の作動により前記ローラ
    と前記相手体とを接近させて前記チューブを圧閉すると
    ともに、前記ローラ回転手段の作動により前記ローラを
    回転させてチューブを所定長さしごき、チューブ内の流
    体を前記容器側へ移動させ、その後、前記ローラ移動手
    段の作動により前記ローラと前記相手体とを離間させて
    前記チューブの圧閉を解除するよう制御することを特徴
    とするチューブしごき装置。
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CN112472413A (zh) * 2019-09-11 2021-03-12 上海微创医疗器械(集团)有限公司 一种用于超声乳化的主动灌注系统

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