JPH0634360Y2 - 溶銑傾注樋先端部の構造 - Google Patents
溶銑傾注樋先端部の構造Info
- Publication number
- JPH0634360Y2 JPH0634360Y2 JP1989119214U JP11921489U JPH0634360Y2 JP H0634360 Y2 JPH0634360 Y2 JP H0634360Y2 JP 1989119214 U JP1989119214 U JP 1989119214U JP 11921489 U JP11921489 U JP 11921489U JP H0634360 Y2 JPH0634360 Y2 JP H0634360Y2
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- Japan
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- gutter
- hot metal
- refractory layer
- tip
- sheet
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は溶銑傾注樋先端部の構造に関するものである。
(従来の技術) 高炉の出銑口から排出された溶銑は、溶銑樋を通って傾
注樋に導かれ、鋳床下にて待機しているトピードカー等
の溶銑運搬容器に注銑される。
注樋に導かれ、鋳床下にて待機しているトピードカー等
の溶銑運搬容器に注銑される。
傾注樋は第3図(イ)、(ロ)、(ハ)に示すように傾
注樋1の先端左右に一対の樋11,12を有する舟形状の傾
注樋1(容器)であって、トピードカー2内に溶銑4が
満杯になった時点で反対側に傾動させ、傾注樋1の先端
の樋11から樋12へ切替えることにより隣の軌道上に待機
している別のトピードカー3へ注銑する如く注銑切替を
行うようになっている。
注樋1の先端左右に一対の樋11,12を有する舟形状の傾
注樋1(容器)であって、トピードカー2内に溶銑4が
満杯になった時点で反対側に傾動させ、傾注樋1の先端
の樋11から樋12へ切替えることにより隣の軌道上に待機
している別のトピードカー3へ注銑する如く注銑切替を
行うようになっている。
ところで、傾注樋1は外周が鉄皮で構成され、その内側
に耐火れんがを張設し、更にその内側に不定形耐火物を
ライニングしているが、1500℃もの高温の溶銑を収容
し、トピードカーへ注銑することから、特にその樋先端
部(樋先)は溶銑の熱により膨張し、傾動させて注銑を
切替えた場合には今まで加熱されていた樋先は冷却さ
れ、逆に注銑を開始した側の樋先が加熱される。このよ
うに、左右一対の樋先は断続的に加熱と冷却作用を受け
るので膨脹と収縮が繰返えされることになり、鉄皮と耐
火物とではその熱膨脹係数が異なるために使用中に第4
図に示す如く樋先底部の不定形耐火物層5にき裂6が発
生し、このき裂が拡大するとトピードカー2,3への注銑
時に溶銑の流出軌跡が変化して溶銑流の一部がトピード
カーの鉄皮を直撃し、トピードカー鉄皮を溶損させると
いう問題が生じる。
に耐火れんがを張設し、更にその内側に不定形耐火物を
ライニングしているが、1500℃もの高温の溶銑を収容
し、トピードカーへ注銑することから、特にその樋先端
部(樋先)は溶銑の熱により膨張し、傾動させて注銑を
切替えた場合には今まで加熱されていた樋先は冷却さ
れ、逆に注銑を開始した側の樋先が加熱される。このよ
うに、左右一対の樋先は断続的に加熱と冷却作用を受け
るので膨脹と収縮が繰返えされることになり、鉄皮と耐
火物とではその熱膨脹係数が異なるために使用中に第4
図に示す如く樋先底部の不定形耐火物層5にき裂6が発
生し、このき裂が拡大するとトピードカー2,3への注銑
時に溶銑の流出軌跡が変化して溶銑流の一部がトピード
カーの鉄皮を直撃し、トピードカー鉄皮を溶損させると
いう問題が生じる。
第4図中7は耐火物層、8は耐火れんが、9は鉄皮、11
は樋である。
は樋である。
(考案が解決しようとする課題) 傾鋳樋が溶銑の熱影響を受けて膨脹する不都合をなくす
るために、特開昭62−180007号公報には、加熱状態にあ
る樋の上面に水冷ビームとサイドビームとから成るフレ
ームを搭載し、サイドビームとこれに対向する樋外側面
との間に圧下荷重手段を介在させて樋の開口幅を拘束す
る技術が開示されており、樋先端部では第4図に示すよ
うに樋先端部上面に丸鋼10を樋幅方向に掛け渡して固設
する試みも行われているが前記丸鋼10自体が熱影響で変
形するので、き裂6の発生は避け難く、結局機械的な拘
束ではその効果は期待できない。
るために、特開昭62−180007号公報には、加熱状態にあ
る樋の上面に水冷ビームとサイドビームとから成るフレ
ームを搭載し、サイドビームとこれに対向する樋外側面
との間に圧下荷重手段を介在させて樋の開口幅を拘束す
る技術が開示されており、樋先端部では第4図に示すよ
うに樋先端部上面に丸鋼10を樋幅方向に掛け渡して固設
する試みも行われているが前記丸鋼10自体が熱影響で変
形するので、き裂6の発生は避け難く、結局機械的な拘
束ではその効果は期待できない。
(課題を解決するための手段) 本考案は前記従来技術の問題点を有利に解決するために
なされたものであって、鉄皮内面にライニングされた耐
火物層の内周面にシートを介在させてその内側に不定形
耐火物層を形成し、該耐火物層と不定形耐火物層とを縁
切りさせることを特徴とする溶銑傾注樋先端部の構造で
ある。
なされたものであって、鉄皮内面にライニングされた耐
火物層の内周面にシートを介在させてその内側に不定形
耐火物層を形成し、該耐火物層と不定形耐火物層とを縁
切りさせることを特徴とする溶銑傾注樋先端部の構造で
ある。
(実施例) 以下図面に基づいて本考案を説明する。
第1図は本考案を例示する断面図である。
本考案は、第1図に示すように、鉄皮9の内面にライニ
ングされた耐火物層7の内周面にシート13を介在させて
その内側に不定形耐火物層5を形成したことを特徴とす
る。本考案に係るシート13は、ビニールシート等防水性
を有するものが有効であり、構築後耐火物層7と不定形
耐火物層5とが容易に剥離するように仕切として機能す
ればよく、使用中に焼失してもかまわない。
ングされた耐火物層7の内周面にシート13を介在させて
その内側に不定形耐火物層5を形成したことを特徴とす
る。本考案に係るシート13は、ビニールシート等防水性
を有するものが有効であり、構築後耐火物層7と不定形
耐火物層5とが容易に剥離するように仕切として機能す
ればよく、使用中に焼失してもかまわない。
第1図中8は耐火れんが、11は樋である。
(作用) 第2図は本考案の作用を説明する傾斜図である。
本考案は鉄皮内周にライニングする不定形耐火物層5を
シート13によってその外側の耐火物層7と区切ってある
ので、注銑中に鉄皮9が膨脹して図示の如くその内面に
ライニングした耐火れんが8,耐火物層7と共に外側に開
いても、シート13を介在させた仕切りの部分で縁切りが
行われているため、この部分に隙間14が形成されるのみ
で熱膨脹による引張応力は不定形耐火物層5には及ば
ず、逆に樋先端部が冷却されて収縮しても、隙間14がな
くなるだけで圧縮応力も不定形耐火物層5には及ばず、
従って不定形耐火物層5のき裂発生を防止する。
シート13によってその外側の耐火物層7と区切ってある
ので、注銑中に鉄皮9が膨脹して図示の如くその内面に
ライニングした耐火れんが8,耐火物層7と共に外側に開
いても、シート13を介在させた仕切りの部分で縁切りが
行われているため、この部分に隙間14が形成されるのみ
で熱膨脹による引張応力は不定形耐火物層5には及ば
ず、逆に樋先端部が冷却されて収縮しても、隙間14がな
くなるだけで圧縮応力も不定形耐火物層5には及ばず、
従って不定形耐火物層5のき裂発生を防止する。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案によれば傾注樋の傾動に伴な
って加熱と冷却が断続的に繰返されることによりき裂が
生じ易い樋先端部の構造を、シートを介在させることに
よって縁切りを行ってその部分に膨脹,収縮を伴う隙間
を形成するようにしたから樋先端部の不定形耐火物のき
裂発生を防止することができ、傾注樋の寿命を延長さ
せ、トピードカー鉄皮の溶損を防止できる等の顕著な効
果奏するものである。
って加熱と冷却が断続的に繰返されることによりき裂が
生じ易い樋先端部の構造を、シートを介在させることに
よって縁切りを行ってその部分に膨脹,収縮を伴う隙間
を形成するようにしたから樋先端部の不定形耐火物のき
裂発生を防止することができ、傾注樋の寿命を延長さ
せ、トピードカー鉄皮の溶損を防止できる等の顕著な効
果奏するものである。
第1図は本発明を例示する断面図であり、第2図は本考
案の作用を説明する斜視図、第3図(イ)、(ロ)、
(ハ)は傾注樋を説明する略図、第4図は従来の樋先端
部を示す斜視図である。 1は傾注樋、2,3はトピードカー、4は溶銑、5は不定
形耐火物層、7は耐火物層、8は耐火れんが、9は鉄
皮、、11,12は樋、13はシート、14は隙間。
案の作用を説明する斜視図、第3図(イ)、(ロ)、
(ハ)は傾注樋を説明する略図、第4図は従来の樋先端
部を示す斜視図である。 1は傾注樋、2,3はトピードカー、4は溶銑、5は不定
形耐火物層、7は耐火物層、8は耐火れんが、9は鉄
皮、、11,12は樋、13はシート、14は隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 久留田 郁雄 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 平3−24212(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】鉄皮内面にライニングされた耐火物層の内
周面にシートを介在させて、その内側に不定形耐火物層
を形成し、該耐火物層と不定形耐火物層とを縁切りさせ
ることを特徴とする、溶銑傾注樋先端部の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989119214U JPH0634360Y2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 溶銑傾注樋先端部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989119214U JPH0634360Y2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 溶銑傾注樋先端部の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0392749U JPH0392749U (ja) | 1991-09-20 |
JPH0634360Y2 true JPH0634360Y2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=31667348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989119214U Expired - Lifetime JPH0634360Y2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 溶銑傾注樋先端部の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634360Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7151667B2 (en) * | 2004-04-12 | 2006-12-19 | Nvidia Corporation | Modular, scalable thermal solution |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0619093B2 (ja) * | 1989-06-22 | 1994-03-16 | 日本鋼管株式会社 | 傾注樋 |
-
1989
- 1989-10-13 JP JP1989119214U patent/JPH0634360Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0392749U (ja) | 1991-09-20 |
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