JPH0634267A - 乾燥方法およびその装置 - Google Patents
乾燥方法およびその装置Info
- Publication number
- JPH0634267A JPH0634267A JP21330092A JP21330092A JPH0634267A JP H0634267 A JPH0634267 A JP H0634267A JP 21330092 A JP21330092 A JP 21330092A JP 21330092 A JP21330092 A JP 21330092A JP H0634267 A JPH0634267 A JP H0634267A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drying
- drying chamber
- dried
- atmospheric pressure
- temperature
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】乾燥室内の環境を、被乾燥物に含まれる水分が
気化しやすくなるようにして、室内温度をそれほど上げ
なくても効率よく乾燥するようにし、熱による被乾燥物
の品質の低下や劣化が起こらないようにする。 【構成】乾燥装置Aには乾燥室2が設けてある。乾燥室
2下部には乾燥室2と連通した導風路3が設けてある。
導風路3の両端部には加熱機4が配設してある。加熱機
4近傍には、乾燥室2の気圧と外気圧の違いにより自動
的に開閉するダンパー装置5が設けてある。導風路3と
乾燥室2の境界部には、通気可能な金属製の網材で形成
された床台6が配設されている。乾燥室2上部には、排
気タービン8を備えた排気部7が設けてある。
気化しやすくなるようにして、室内温度をそれほど上げ
なくても効率よく乾燥するようにし、熱による被乾燥物
の品質の低下や劣化が起こらないようにする。 【構成】乾燥装置Aには乾燥室2が設けてある。乾燥室
2下部には乾燥室2と連通した導風路3が設けてある。
導風路3の両端部には加熱機4が配設してある。加熱機
4近傍には、乾燥室2の気圧と外気圧の違いにより自動
的に開閉するダンパー装置5が設けてある。導風路3と
乾燥室2の境界部には、通気可能な金属製の網材で形成
された床台6が配設されている。乾燥室2上部には、排
気タービン8を備えた排気部7が設けてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農産物や海産物等の食
物、衣類等の各種物品の乾燥を効率よく行う乾燥方法お
よびその装置に関するものである。
物、衣類等の各種物品の乾燥を効率よく行う乾燥方法お
よびその装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】例えば、藺草の乾燥においては、乾燥機の
乾燥室内に熱風を循環させ、熱風で加熱することによっ
て藺草に含まれる水分を気化し、これを乾燥室外部に排
出して乾燥を促進するようになっている。
乾燥室内に熱風を循環させ、熱風で加熱することによっ
て藺草に含まれる水分を気化し、これを乾燥室外部に排
出して乾燥を促進するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】けれども、上記した従
来の一般的な乾燥方法には次のような課題があった。 (a)藺草等の物品の乾燥は、そのほとんどが重油等の
燃料を燃焼させた燃焼熱および送風によるものであるの
で、装置を使用維持していくには多量の燃料を必要と
し、維持費が嵩む。 (b)被乾燥物となる藺草等の物品は、乾燥されるとき
には、必ず高温にさらされることになる。従って、例え
ば海産物等、ものによっては品質が低下したり劣化を起
こすことがあるので、乾燥室の温度管理には細心の注意
が必要であり、制御が難しい。
来の一般的な乾燥方法には次のような課題があった。 (a)藺草等の物品の乾燥は、そのほとんどが重油等の
燃料を燃焼させた燃焼熱および送風によるものであるの
で、装置を使用維持していくには多量の燃料を必要と
し、維持費が嵩む。 (b)被乾燥物となる藺草等の物品は、乾燥されるとき
には、必ず高温にさらされることになる。従って、例え
ば海産物等、ものによっては品質が低下したり劣化を起
こすことがあるので、乾燥室の温度管理には細心の注意
が必要であり、制御が難しい。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、被乾燥物を収容した乾燥室内の気圧を大気
圧より低く減圧する減圧工程と、前記乾燥室内の温度を
適宜調整する温度調整工程と、を含む、乾燥方法であ
る。第2の発明にあっては、被乾燥物を乾燥させる乾燥
装置であって、この乾燥装置は、被乾燥物を収容する乾
燥室と、この乾燥室内部の気圧を減圧する減圧手段と、
前記乾燥室内の温度を調整する温度調整手段と、を備え
た、乾燥装置である。減圧手段としては、例えば真空ポ
ンプ等の吸引機や排気タービン等、公知手段が使用され
るが、特に限定するものではない。温度調整手段として
は、例えば重油やプロパンガス等を燃焼させて加熱空気
を得る加熱装置、あるいは電熱ヒータ等、公知手段が使
用されるが、特に限定するものではない。
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、被乾燥物を収容した乾燥室内の気圧を大気
圧より低く減圧する減圧工程と、前記乾燥室内の温度を
適宜調整する温度調整工程と、を含む、乾燥方法であ
る。第2の発明にあっては、被乾燥物を乾燥させる乾燥
装置であって、この乾燥装置は、被乾燥物を収容する乾
燥室と、この乾燥室内部の気圧を減圧する減圧手段と、
前記乾燥室内の温度を調整する温度調整手段と、を備え
た、乾燥装置である。減圧手段としては、例えば真空ポ
ンプ等の吸引機や排気タービン等、公知手段が使用され
るが、特に限定するものではない。温度調整手段として
は、例えば重油やプロパンガス等を燃焼させて加熱空気
を得る加熱装置、あるいは電熱ヒータ等、公知手段が使
用されるが、特に限定するものではない。
【0005】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明にかかる乾燥装置の一実施
例を示す概略説明図である。符号Aは乾燥装置で、装置
基体1を備えている。装置基体1内には乾燥室2が設け
てある。装置基体1の下部には、乾燥室2と連通した導
風路3が設けてある。導風路3の端部は両側に延出して
あり、その先端部には温度調整手段である加熱機4、4
がそれぞれ配設されている。本実施例における加熱機
4、4は、重油を燃焼させて加熱空気を得る構造であ
る。導風路3の、加熱機4、4近傍にはダンパー装置
5、5が設けてある。ダンパー装置5、5は回動軸50
を有し、回動軸50にはダンパー51とアーム52がほ
ぼ直角になるように取付けてある。ダンパー51は、垂
直になったときに、導風路3の延出部分をほぼ閉鎖する
ように形成してあり、アーム52の先端部にはダンパー
51を閉鎖方向に付勢する錘53が取付けてある。
細に説明する。図1は本発明にかかる乾燥装置の一実施
例を示す概略説明図である。符号Aは乾燥装置で、装置
基体1を備えている。装置基体1内には乾燥室2が設け
てある。装置基体1の下部には、乾燥室2と連通した導
風路3が設けてある。導風路3の端部は両側に延出して
あり、その先端部には温度調整手段である加熱機4、4
がそれぞれ配設されている。本実施例における加熱機
4、4は、重油を燃焼させて加熱空気を得る構造であ
る。導風路3の、加熱機4、4近傍にはダンパー装置
5、5が設けてある。ダンパー装置5、5は回動軸50
を有し、回動軸50にはダンパー51とアーム52がほ
ぼ直角になるように取付けてある。ダンパー51は、垂
直になったときに、導風路3の延出部分をほぼ閉鎖する
ように形成してあり、アーム52の先端部にはダンパー
51を閉鎖方向に付勢する錘53が取付けてある。
【0006】本実施例では、錘53はアーム52に固定
してあるが、錘53をスライドできるようにして付勢力
を調整可能にし、減圧の程度に合わせて大気圧により自
動的に開閉可能にすることもできる。また、付勢部材と
してスプリング等、他の手段を使用することもできる。
なお、ダンパー51は垂直になったところ(想像線で示
した位置)から、内部側へ向けた解放方向にしか回動し
ないようになっている。また、導風路3と乾燥室2の境
界部には、通気可能な金属製の網材で形成された床台6
が配設されている。装置基体1の上部には、乾燥室2と
連通する排気部7、7が二箇所に設けてある。排気部
7、7の内部には、減圧手段である排気タービン8が配
設してある。なお符号9は温度計、10は気圧計、11
は湿度計である。
してあるが、錘53をスライドできるようにして付勢力
を調整可能にし、減圧の程度に合わせて大気圧により自
動的に開閉可能にすることもできる。また、付勢部材と
してスプリング等、他の手段を使用することもできる。
なお、ダンパー51は垂直になったところ(想像線で示
した位置)から、内部側へ向けた解放方向にしか回動し
ないようになっている。また、導風路3と乾燥室2の境
界部には、通気可能な金属製の網材で形成された床台6
が配設されている。装置基体1の上部には、乾燥室2と
連通する排気部7、7が二箇所に設けてある。排気部
7、7の内部には、減圧手段である排気タービン8が配
設してある。なお符号9は温度計、10は気圧計、11
は湿度計である。
【0007】(作 用)図1を参照して本実施例の作用
を説明する。 乾燥室2内に被乾燥物を収容する。 排気タービン8を作動させて、乾燥室2内の空気を
外部に排出して、乾燥室2内の気圧を減圧する。この減
圧によって、ダンパー装置5、5のダンパー51外側の
導風路3の気圧が高くなり、ダンパー51は錘53の付
勢力に抗して解放方向に回動し、加熱機4、4を通じて
外気が導入され、乾燥室2内に送風される。被乾燥物中
の水分は、気圧の低下により気化しやすくなっており、
送風による気化促進効果とも相まって、被乾燥物は効率
よく乾燥する。なお、錘53の重さを適宜設定すれば、
導入される外気の量を調整することができ、これにより
乾燥室2内部の気圧を一定の範囲(負圧)で調整でき
る。 被乾燥物の乾燥を早めたい場合は、加熱機4、4を
作動させて外気を加熱し、これにより生じる温風または
熱風を乾燥室2内に導入する。乾燥室2内が減圧され、
合わせて気温が上昇することにより、被乾燥物中の水分
の気化はより促進され、乾燥は早まる。なお、本発明は
図示の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範
囲の記載内において種々の変形が可能である。
を説明する。 乾燥室2内に被乾燥物を収容する。 排気タービン8を作動させて、乾燥室2内の空気を
外部に排出して、乾燥室2内の気圧を減圧する。この減
圧によって、ダンパー装置5、5のダンパー51外側の
導風路3の気圧が高くなり、ダンパー51は錘53の付
勢力に抗して解放方向に回動し、加熱機4、4を通じて
外気が導入され、乾燥室2内に送風される。被乾燥物中
の水分は、気圧の低下により気化しやすくなっており、
送風による気化促進効果とも相まって、被乾燥物は効率
よく乾燥する。なお、錘53の重さを適宜設定すれば、
導入される外気の量を調整することができ、これにより
乾燥室2内部の気圧を一定の範囲(負圧)で調整でき
る。 被乾燥物の乾燥を早めたい場合は、加熱機4、4を
作動させて外気を加熱し、これにより生じる温風または
熱風を乾燥室2内に導入する。乾燥室2内が減圧され、
合わせて気温が上昇することにより、被乾燥物中の水分
の気化はより促進され、乾燥は早まる。なお、本発明は
図示の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範
囲の記載内において種々の変形が可能である。
【0008】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)減圧手段によって、乾燥室内の気圧を大気圧より
低く減圧することにより、乾燥室が常圧(大気圧)であ
る場合と比較して、被乾燥物中の水分が気化しやすくな
り、効率よく乾燥する。従って、乾燥室内の温度を高め
て被乾燥物の乾燥を早める場合でも、同一の乾燥能力で
は従来ほど温度を上げる必要はなく、燃費を節約でき
る。 (b)被乾燥物を乾燥させるにあたって、乾燥室内の温
度を従来ほど上げなくても比較的低い温度で十分な乾燥
能力が得られるので、従来のような過熱による被乾燥物
の品質の低下や劣化が起こる心配はない。従って、乾燥
室の温度管理もそれ程の精度は必要とせず、制御も容易
である。
する。 (a)減圧手段によって、乾燥室内の気圧を大気圧より
低く減圧することにより、乾燥室が常圧(大気圧)であ
る場合と比較して、被乾燥物中の水分が気化しやすくな
り、効率よく乾燥する。従って、乾燥室内の温度を高め
て被乾燥物の乾燥を早める場合でも、同一の乾燥能力で
は従来ほど温度を上げる必要はなく、燃費を節約でき
る。 (b)被乾燥物を乾燥させるにあたって、乾燥室内の温
度を従来ほど上げなくても比較的低い温度で十分な乾燥
能力が得られるので、従来のような過熱による被乾燥物
の品質の低下や劣化が起こる心配はない。従って、乾燥
室の温度管理もそれ程の精度は必要とせず、制御も容易
である。
【図1】本発明にかかる乾燥装置の一実施例を示す概略
説明図である。
説明図である。
A 乾燥装置 2 乾燥室 4 加熱機 8 排気タービン
Claims (2)
- 【請求項1】 被乾燥物を収容した乾燥室内の気圧を大
気圧より低く減圧する減圧工程と、 前記乾燥室内の温度を適宜調整する温度調整工程と、を
含む、 乾燥方法。 - 【請求項2】 被乾燥物を乾燥させる乾燥装置であっ
て、 この乾燥装置は、 被乾燥物を収容する乾燥室と、 この乾燥室内部の気圧を減圧する減圧手段と、 前記乾燥室内の温度を調整する温度調整手段と、を備え
た、 乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21330092A JPH0634267A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 乾燥方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21330092A JPH0634267A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 乾燥方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634267A true JPH0634267A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16636846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21330092A Pending JPH0634267A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 乾燥方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634267A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6692857B2 (en) | 1999-04-21 | 2004-02-17 | Dsm N.V. | Process for the production of a composite membrane |
JP2008267801A (ja) * | 2003-03-04 | 2008-11-06 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | ショーケース |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP21330092A patent/JPH0634267A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6692857B2 (en) | 1999-04-21 | 2004-02-17 | Dsm N.V. | Process for the production of a composite membrane |
JP2008267801A (ja) * | 2003-03-04 | 2008-11-06 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | ショーケース |
JP4692573B2 (ja) * | 2003-03-04 | 2011-06-01 | 富士電機システムズ株式会社 | ショーケース |
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