JPH06341799A - 棒状装薬におけるc値決定方法 - Google Patents

棒状装薬におけるc値決定方法

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JPH06341799A
JPH06341799A JP18208291A JP18208291A JPH06341799A JP H06341799 A JPH06341799 A JP H06341799A JP 18208291 A JP18208291 A JP 18208291A JP 18208291 A JP18208291 A JP 18208291A JP H06341799 A JPH06341799 A JP H06341799A
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JP18208291A
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Yasuji Nakajima
靖二 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】穿孔発破において、本来、一点集中装薬方式に
立脚するハウザーの公式 【数1】を、棒状装薬の現実に適用可能にして、飛石事
故の生じない安全なc値を決定する。 【構成】全装薬長すなわち装薬可能な穿孔長を均等に細
分割して多数の一点装薬単位ブロックを設定し、それら
の各単位ブロック当りの装薬量を各単位ブロック当りの
破壊岩盤体積で除して、各単位ブロック当りのc値を算
出し、更に、それらの各単位ブロック当りのc値をその
最下部から所望の棒状装薬長に至るまで累計して、その
棒状装薬長のc値を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、元米、一点集中装薬
を前提条件として成立するハウザーの公式
【数1】が、実際の穿孔発破において穿孔長に沿って棒
状に装薬される現状に対応し得るように、そのc値すな
わち発破係数乃至破壊岩盤単位を合理的に決定する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1で示すように、装薬量をL(k
g)、発破係数乃至破壊岩盤単位をc、最小抵抗線長を
W(m)とし、かつ、その最小抵抗線長W(m)を自由
面G、Lにおける破壊半径R(m)と等しく設定し、か
つ、装薬を一点集中と仮定した場合にハウザーの公式
【数1】が成立することは周知である。
【0003】そこで、この
【数1】を変形して、c値を求めると、
【数2】となる。
【0004】他方において、上記の場合における破壊岩
盤体積V(m)は、円錐の体積を求める公式から
【数3】であり、しかも、W=RであるからRをWに置
き換えると、
【数4】となる。そこで、
【数4】を
【数2】に代入すると、c値は
【数5】として表示することもできる。
【0005】これらの関係式で明らかなように、発破係
数c値は、前記
【数5】で示す破壊岩盤体積V、及び、前記
【数2】で示す最小抵抗線長Wの双方に関係し、影響を
及ぼしていることが理解される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ハ
ウザーの公式
【数1】は、前述したように、装薬が一点に集中するも
のとの仮定、つまり、一点集中装薬方式を前提として成
立するのに対して、実際の発破作業における装薬は穿孔
の長さ方向に沿った任意の体積を有する棒状の装薬、つ
まり、棒状装薬方式が現実であって、設定条件によって
は両者間のc値に大幅な相違が生じ、ハウザーの公式を
使用して算出された理諭上のc値では飛石が生じない安
全値と認められるものが、実際の発破時に飛石が生じ
て、ときには人身事故を招くことがあるので、実際上の
c値は危険である場合が生じる。
【0007】例えば、図2で示すように、穿孔長H=1
mに対して装薬長l=1m、穿孔径r=0.025m、
破壊岩盤体積V:1m、火薬比重値0.83とした場
合に、装薬量L=0.41kgとなるから、破壊岩盤体
積Vとの関連から求めるcの理論値は、
【数5】を使用して0.41が算出され、このc値であ
れば、一応安全と認められる。
【0008】ところが、他方において、最小抵抗線Wと
の関連から求めるcの理論値は、
【数2】を使用して分母が0となるので、無限大とな
る。
【0009】上記の場合に、どちらのcの理論値の方が
正しいか、その設定条件におけるcの実際値で検討して
みると、この状況は、1mの穿孔長に対して自由面G、
Lに至るまで満杯に装薬をし、込物長すなわち最小抵抗
線長W=0の状態であるから、発破時には花火の打ち上
げのように危険極まりない飛石が生じるわけであり、従
って、少くとも
【数5】を使用したcの理論値は誤まりであることが理
解される。
【0010】この発明の目的は、穿孔発破において、本
来、一点集中装薬方式に立脚するハウザーの公式
【数1】を、棒状装薬の現実に適用可能にして、飛石事
故の危険が生じない安全なc値を合理的に決定して適用
する方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、棒状装薬を
一点集中装薬の累積集合体として認識して取扱うことを
基礎とし、それを達成するために、棒状装薬長l(m)
を穿孔径r(mm)乃至それに近似する数値で除して均
等に分割し、多数の一点装薬単位ブロックを仮設する。
すなわち、例えば、1m当りの装薬量Lと装薬長lと
の積を全装薬量Lとし、全装薬量Lを前記単位ブロック
分割数l/rで除すれば、その商が単位ブロック当りの
装薬量Lnである。そして、これらの単位ブロック当り
の装薬量L=一定値を、それぞれ単位ブロック当りの
最小抵抗線長Wの3乗すなわち、単位ブロック当
りの破壊岩盤体積V=W 〜W で除すれ
ば、単位ブロック当りのc値が算出される。更
に、これらの単位ブロック当りのc値をその最下
部から所望の棒状装薬長に至るまで
【数6】により累計すれば、その累計c値が所望の棒状
装薬長l=穿孔長H−最小抵抗線長Wにおける合理
的なc値に外ならない。
【0012】上記の場合に、全装薬長l≦穿孔長H
(m)とする。
【0013】なお、本発明では、ハウザーの公式の前提
条件として最小抵抗線長W(m)と自由面における破壊
半径R(m)とを等しく設定すること、従って、破壊岩
盤体積V=Wとすることを原則とする。ただし、最小
抵抗線長W(m)と自由面における破壊半径R(m)と
を不等に設定することも可能であり、その場合には、破
壊岩盤体積V=W・Rとして設定する。
【0014】
【作用】この発明による方法を使用すれば、一点集中方
式として従来周知のハウザーの公式
【数1】の変形
【数2】の式を使って棒状装薬のc値が正確に求められ
る。
【0015】
【実施例】図3で示すように、穿孔長H=1.2m、自
由面における破壊半径乃至穿孔間隔長R=1.02m、
全装薬長l=1.02m、穿孔径r=0.03mの穿孔
発破において、1m当りの装薬量=0.58kg/mと
すれば、全装薬量Lの値は、全装薬量L=全装薬長l×
1m当りの装薬量=1.02×0.58=0.5916
kgである。そこで、穿孔長1.02mを穿孔径0.0
3mで均等に分割すれば、34ブロックが形成され、各
ブロック当りの装薬量L=0.0174kgとなり、
各ブロックにおける最小抵抗線長W、各ブロックにおけ
るc値=L/W、それらの累計c値は
【数6】で示され、各ブロックにおける値は表1で示さ
れる
【0016】表1において、例えば第13番目のブロッ
クまで装薬された穿孔発破の諸元を検討してみると、 装薬長l=13×0.03m=0.39m 装薬量L13=13×0.0174kg=0.2262
kg 最小抵抗線長W13=0.63m 破壊岩盤体積V=W=0.25m、 C13=L/w=0.0174/0.25=0.0
696であって、累計c値=0.4956≒0.5とな
る。
【0017】表2は、各種の穿孔径r(mm)と穿孔長
H(m)における累計c値を0.05〜0.70までの
範囲で表示した最小抵抗線長Wの一覧表であり、それを
図で表わしたものを図4で示す。
【0018】上述した実施例は、全装薬量lを穿孔長H
と等しく設定したか、穿孔長Hより短く設定することも
可能である。
【0019】更に、上述した実施例は、全装薬長lを分
割する単位長さを穿孔径rとしたが、それに近似する他
の数値を設定することも可能である。
【0020】更に、上述した実施例は、最小抵抗線長W
と、自由面における破壊半径Rとを等しく設定したが、
これを不等に設定することも可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、穿孔発破において、本来、一
点集中装薬に基づくハウザーの公式
【数1】が、棒状装薬時において正しい装薬量Lと破壊
岩盤単位(発破係数)cとを導き出すことが困難であっ
たところを、装薬長を均等に細分化して各ブロックに分
割して−点集中装薬の状況を仮設し、そして、それらの
各c値を所望の装薬長に至るまで累計してc値を求める
ことによって、上記の課題を解決したので、上記の誤ま
りによって生ずる飛石事故等のおそれが解消されるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハウザーの公式
【数1】の解説図、
【図2】ハウザーの公式の変形
【数2】の解説図、
【図3】本発明におけるc値決定方法の解説図、
【図4】
【表2】で示す各種諸元における累計c値(縦軸)と最
小抵抗線長W(横軸)の関係を示す図である。 H 穿孔長 r 穿孔径 R 破壊半径乃至穿孔間隔長 l 全装薬長 G、L 自由面 W 最小抵抗線長 V 破壊岩盤体積 L 装薬量
【数1】L=c・W
【数2】c=L/W
【数3】V=l/3πR
【数4】V=W
【数5】c=L/V
【数6】
【表1】
【表2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状装薬による穿孔発破において、全装
    薬長すなわち装薬可能な穿孔長を均等に細分割して、多
    数の一点装薬単位ブロックを仮設し、かつ、最小抵抗線
    長と自由面における破壊半径とを等しく設定し、それら
    の各単位ブロック当りの装薬量をそれに対応する各単位
    ブロック当りの最小抵抗線長の3乗、つまり、各単位ブ
    ロック当りの破壊岩盤体積で除して、各単位ブロック当
    りのc値を算出し、更にそれらの各単位ブロック当りの
    c値をその最下部から所望の棒状装薬長に至るまで累計
    して、その棒状装薬長のc値を決定することを特徴とす
    る棒状装薬におけるc値決定方法。
  2. 【請求項2】 全装薬長を穿孔長と等しく設定し、また
    は、その穿孔長より短く設定することを特徴とする請求
    項1記載の棒状装薬におけるc値決定方法。
  3. 【請求項3】 全装薬長を分割する単位を穿孔径または
    それに近似する値に設定することを特徴とする請求項1
    記載の棒状装薬におけるc値決定方法。
  4. 【請求項4】 最小抵抗線と、自由面における破壊半径
    とを不等に設定する場合には、破壊岩盤体積を破壊半径
    の2乗と最小抵抗線長との積として設定することを特徴
    とする請求項1記載の棒状装薬におけるc値決定方法。
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