JP3032236B2 - 穿孔発破における安全最多装薬量決定方法 - Google Patents

穿孔発破における安全最多装薬量決定方法

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Description

【発明の詳細な説明】 a)産業上の利用分野 この発明は、穿孔発破で岩盤を破壊するのに有効な安
全装薬量を決定する方法に関し、より詳言すれば、ハウ
ザーの公式L=C・W3を基礎にして上記を決定する方法
に関する。
b)従来の技術 従来、発破の装薬量を決定する算出式としてハウザー
の公式、すなわち、 装薬量L(kg)=発破係数C×最小抵抗線W3が周知であ
る。この公式は、円錐の体積を求める公式V(m3)=1/
3×π×r2×hの一変形であって、前記r2とhとをいず
れもWに置き換えてみれば、前記ハウザーの公式が実現
する(第1図参照)。
c)発明が解決しようとする課題 このハウザーの公式は、火薬の体積を0と仮定し、装
薬位置も極小の一点(第1図に0点として表示)として
考える限りにおいては正確である。
しかしながら実際の発破工事においては、装薬には所
定の長さと径とが存在し、装薬の体積が0または一点の
火薬は現実に存在せず、従って、現実に装薬の体積が存
在する以上は、ハウザーの公式で正確な装薬量、とりわ
け、飛石の心配のない安全最多装薬量を算出することは
不可能であった。
この発明の目的は、実際の穿孔発破において、装薬時
に生ずる膨大な体積の火薬量を、一点または0点に換算
して計算し得るようにし、それによって、従来周知のハ
ウザーの公式を活用することができ、かつ、飛石による
実害が発生しない限界点となる安全最多装薬量を容易に
決定し得る方法を提供することである。
d)課題を解決するための手段 Lを装薬量(kg)、Cを発破係数すなわち岩盤単位
(kg/m3)=0.10、Wを最小抵抗線(m)=破壊半径
(m)とした場合における円錐の体積算出に相当するハ
ウザーの公式L=C・W3を基礎とし、前記円錐の頂点に
相当する0点を境界とし、その0点以下の穿孔部分に装
薬をする場合には、前記ハウザーの公式で装薬量を算出
し、前記0点以上の穿孔部分に装薬をする場合には、C
=0.25を安全標準値、C=0.35を安全限界値、C=0.45
を危険値と認識して、それらの範囲内における最小抵抗
線W値を選定して装薬量を決定する。
e)作用 円錐の体積算出に相当するハウザーの公式L=C・W3
において、円錐の頂点に相当する0点を境界にして、0
点以下の穿孔部分への装薬の場合と、0点以上の穿孔部
分への装薬の場合とでは事情が次のように相違する。
前者すなわち0点以下の穿孔部分に装薬をする場合に
は、装薬量の増減と飛石の危険性との間の相関関係が殆
ど生じないので、この場合には、それを無視することが
でき、従って、前記ハウザーの公式L=C・W3の算出値
のみで通用する。
後者すなわち0点以上の穿孔部分に装薬をする場合に
は、最小抵抗線Wの短縮に伴なって発破係数Cの数値が
上昇していくから、経験則によって知られている安全性
の範囲、すなわち、安全基準値(C=0.25)、安全限界
値(C=0.35)、危険値(C=0.45)の範囲内で最小抵
抗線W値を選出して装薬量を決める。
f)実施例 第1図は、従来周知のハウザーの公式を解説する説明
図である。この第1図において0点以下に装薬する場合
における発破係数Cにつき、第2図A,B及びCによって
検討を加える。
第2図Aにおいて、穿孔発破をする場合に、装薬量L
=0.3kgで破壊岩盤量V=3m3であると仮定すれば、その
発破係数すなわち破壊岩盤単位Cは0.3kg/3m3=0.1kg/m
3であり、岩盤量Vは平均して1m3当り0.1kgの火薬力を
受けることになる。
この状況を、第2図Bで示すように、穿孔内に入れら
れた火薬量の上端部を0点とし、その0点を境界とし
て、最小抵抗線W=1m、破壊半径r=1mとした場合に、
ハウザーの公式により、0点を頂点とした破壊岩盤量V1
=1m3となる。これに対して、その0点を頂点とした破
壊岩盤量V1=1m3を全体の破壊岩盤量V=3m3から差し引
くと、0点以下の漏斗形状の破壊岩盤量V2=2m3とな
り、前記V1もV2も一様に1m3当り0.1kgの火薬量を装薬し
た0.1kg/1m3=0.1kg/m3と何ら変わらない結果となる。
以上の点から、判ることは、第2図Cで示すように、0
点以下に装薬長を延ばしたと仮定しても、破壊岩盤量V
に対する影響に著しい変化が生じない。従って、0点以
下の装薬長は0点における装薬量0.1kgに換算しても変
わらないのであるから、この場合には、ハウザーの公式
L=C・W3を使って算出された値を全く正確に利用する
ことが可能である。
第1表は、0点以下に装薬長を延ばした場合に、0点
における装薬量Lの換算値を、穿孔長、孔径、及び最小
抵抗線Wの変化に関連して算出した表を示し、岩盤単位
Cはすべて0.1kg/m3である。
次に、ハウザーの公式解説図(第1図)において、0
点以上の穿孔内に装薬する場合に、発破係数Cは、第3
図で示すように、変化をする。すなわち、最小抵抗線1.
7mで発破係数C=0.10kg/m3とした場合に、最小抵抗線
を1.25mにすると、発破係数Cは0.25kg/m3となり、この
数値が安全標準値である。更に、最小抵抗線が、1.12m
になるまで装薬を増加させると、発破係数Cは0.35kg/m
3となり、この数値が安全限界値である。更に、最小抵
抗線が1.00になるまで装薬を増加させると、発破係数C
は0.45kg/m3となり、この数値は、もはや、危険値であ
って飛石の被害が生じる。
従って、C=0.25kg/m3を安全標準値とし、C=0.35k
g/m3を安全限界値として、この範囲内における火薬の増
量であれば飛石による危険が回避される。
第2表は、0点以上に装薬する場合における発破係数
(岩盤単位)の変化を、穿孔長、孔径及び最小抵抗線W
の変化に関連させて表示したものである。
g)発明の効果 以上詳述したように、本発明では、円錐の体積算出に
相当する従来周知のハウザーの公式L=C・W3を基礎に
して、円錐の頂点に相当する0点以下の穿孔部分への装
薬については、装薬量の増減と飛石の危険性との間に関
連が生じないから、前記ハウザーの公式をその侭適用さ
せることができる。
前記0点以上の穿孔部分への装薬については、装薬量
の増減と飛石の危険性との間に関連が生じるから、経験
則による安全性の範囲、すなわち、安全基準値(C=0.
25)、安全限界値(C=0.35)、危険値(C=0.45)の
範囲内で最小抵抗線W値を選出して装薬量を決めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来周知のハウザーの公式L=C・W3の説明
図、 第2図は、A、B及びCは、0点以下に装薬する場合に
おける発破係数Cについて検討する説明図、 第3図は、0点以上に装薬する場合における発破係数C
の変化を解説する説明図である。 L(m)……装薬量、 C(kg/m3)……発破係数すなわち発破岩盤単位、 W(m)……最小抵抗線、 r(m)……破壊半径、 V(m3)……破壊岩盤量。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Lを装薬量(kg)、Cを発破係数すなわち
    岩盤単位(kg/m3)=0.10、Wを最小抵抗線(m)=破
    壊半径(m)とした場合における円錐の体積算出に相当
    するハウザーの公式L=C・W3を基礎とし、前記円錐の
    頂点に相当する0点を境界とし、その0点以下の穿孔部
    分に装薬をする場合には、前記ハウザーの公式で装薬量
    を算出し、前記0点以上の穿孔部分に装薬をする場合に
    は、火薬の増量に伴なって前記C値が増加することを認
    識して、特定のC値範囲内を安全値と定め、その範囲内
    における最小抵抗線W値を選定して装薬量を決定するこ
    とを特徴とする穿孔発破における安全最多装薬量決定方
    法。
  2. 【請求項2】0点以上の穿孔部分に装薬をする場合に、
    C=0.25を安全標準値、C=0.35を安全限界値、C=0.
    45を危険値と認識する請求項1記載の穿孔発破における
    安全最多装薬量決定方法。
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