JPH06339886A - ロボットアームの制御装置 - Google Patents

ロボットアームの制御装置

Info

Publication number
JPH06339886A
JPH06339886A JP13045293A JP13045293A JPH06339886A JP H06339886 A JPH06339886 A JP H06339886A JP 13045293 A JP13045293 A JP 13045293A JP 13045293 A JP13045293 A JP 13045293A JP H06339886 A JPH06339886 A JP H06339886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
force
target
robot arm
flag
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13045293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2955150B2 (ja
Inventor
Atsushi Tokioka
淳 時岡
Ken Onishi
献 大西
Akihiro Maekawa
明寛 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP5130452A priority Critical patent/JP2955150B2/ja
Publication of JPH06339886A publication Critical patent/JPH06339886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2955150B2 publication Critical patent/JP2955150B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロボットアームの手先部の工具をワーク表面
に押し付けつつ移動させていく際に、ワークから外れた
ときに、ロボットアームの手先部が押し付け方向にいつ
までも進むことを防ぐ。 【構成】 位置センサ10から出力される位置信号10
S と目標位置軌道LRとの偏差である目標位置軌道信
号ΔLR を、位置フラグ器18に設定した位置フラグ値
FLL を掛けて目標位置軌道指令Lが得られる。一方、
力センサ11から出力される力信号11aS と目標力F
W との偏差である目標力信号ΔFW を、力フラグ器21
に設定した力フラグ値FLF を掛けて目標力指令Fを得
る。指令Lと指令Fを加えて、ロボットアーム1を作動
指令する各軸速度指令Sを得る。ロボットアームの手先
部の位置が、押し付け方向に関し、目標軌道の位置から
ズレてくるに従い、軌道制限器50により、FLL を0
から徐々に増加すると共にFLF を1から徐々に減少さ
せ、目標軌道の位置から設定値だけ離れたらFLL を1
としFLF を0とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロボットアームの制御装
置に関し、ロボットアームの手先部に工具を備え、工具
をワーク表面に押し付けつつ移動させていく際に、工具
がワークの端から外れたときに、ロボットアームの押し
付け方向に沿う動きを停止させるよう工夫したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4に示すロボットアーム1は、多関節
マニピュレータアームである。このロボットアーム1の
手先部2には各種の工具が備えられて作業をする。作業
対象や作業環境との機械的な干渉を考慮しなくてよい作
業を行うときには、手先部2の位置や姿勢等の運動制御
をするだけでよい。また、モルタル塗りやグラインダ掛
け作業を行う場合には、ロボットアーム1と作業対象や
環境との機械的な干渉を考慮した制御をする必要があ
る。
【0003】機械的な干渉を考慮した制御としては、力
制御とコンプライアンス制御がある。この両制御の概要
を図5を参照して説明する。図5の例ではロボットアー
ム1の手先部2にグラインダ3を備えており、X軸(紙
面に垂直方向)とY軸方向に関しては位置・姿勢制御を
し、X軸方向に関して力制御やコンプライアンス制御を
しているものとする。
【0004】図5においてグラインダ3を備えた手先部
2はY軸方向に送られている。Z軸方向に関して力制御
をしているときには、グラインダ3からワーク4に向い
Z軸方向に押し付ける力fの値が一定になるようにして
いる。このためグラインダ3が平面部4aに沿いY軸方
向に送られているときも、山部4bに沿いY軸方向に沿
い送られているときも、谷部4cに沿いY軸方向に沿い
送られているときにも、力fの値が一定となるようにロ
ボットアーム1の制御をしていく。
【0005】図5においてグライダ3を備えた手先部2
をY軸方向に送りつつ、Z軸方向に関してコンプライア
ンス制御をするときには、グラインダ3からワーク4に
向いZ軸方向に押し付ける力fの値は、ワーク4表面の
高さによって異なってくる。つまり平面部4aに沿い送
られているときの押付力fの値をf0 とすると、山部4
bに沿い送られているときの押付力fの値は、f0 +α
・Δh(但し、αは予め測定されたコンプライアンス係
数、Δhは平面部4aを基準としたZ軸方向の高さ)と
なり、山部4bを昇るにつれて押付力fの値が大きくな
っていく。また谷部4cに沿い送られているときの押付
力fの値は、f0 −α・Δhとなり、谷部4cに入って
下降するにつれて押付力fの値が小さくなっていく。
【0006】結局、力制御やコンプライアンス制御をし
ていると、ワーク4の表面に凹凸があっても、表面の凹
凸に沿いグラインダ3が上下動(Z軸方向移動)しつつ
送られ、しかも力制御のときには一定の力でグライダ3
をワーク4に押し付けることができ、コンプライアンス
制御のときには平面部4aのときの押付力に対し山部4
bでの押付力が強くなり、谷部4cでの押付力が弱くな
る。
【0007】なお仮に、Z軸方向に関し力制御やコンプ
ライアンス制御をせず、Z軸方向に関し一定の高さとな
るようZ軸方向の位置制御をしつつ、グラインダ3を備
えた手先部2をY軸方向に送っていったとすると、平面
部4aでは良好な研摩・研削ができるが、山部4bでは
グラインダ3が山部4bに食い込むおそれがあり、谷部
4cの研摩・研削はまったくできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】力制御やコンプライア
ンス制御では、手先部2に反力が作用することにより制
御が行なわれ、反力を受けないときには反力を受けるま
でアーム動作の限界域までZ軸方向にロボットアーム1
が動いていく。したがって例えば図6に示すように、ワ
ーク4がその端(図中右端)で切れ落ちているときに
は、グラインダ3がワーク4の端4dを過ぎてY軸方向
に送られていくと、反力を受けないため、ロボットアー
ム1の作動限界に達するまでグラインダ3(手先部2)
がZ軸方向下方に動いていく。このような動きは不要で
あるばかりでなく、危険でもある。また、コンプライア
ンス制御では任意の点で任意の方向に一定の力を加える
ことができないという欠点がある。
【0009】本発明は、上記従来技術に鑑み、ロボット
アームの手先部に工具を備え工具をワーク表面に押し付
けつつ移動させていく際に、押し付け方向に関して、ロ
ボットアームの手先部が目標軌道高さから一定距離以上
落ち込んだ(ズレた)ときには、それ以上の落ち込みを
停止させかつ、それ以外の範囲では指示された一定の力
を加えられるようにしたロボットアームの制御装置を提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、ロボットアームの手先部に備えられた工具
を、ワーク表面に押し付けつつワーク表面に沿い送って
いくように、ロボットアームを制御する制御装置であっ
て、あらかじめ教示された点列である目標点が入力され
ると、手先部が通るべき軌道を示す目標位置軌道を求め
る軌道演算器と、ロボットアームの位置センサから出力
される位置信号で示す位置と前記目標位置軌道との偏差
を求め、この偏差を示す信号に位置フラグ値を掛けて目
標位置軌道指令を得てこの目標位置軌道指令を出力する
位置フィードバック機構と、ロボットアームの力センサ
から出力される力信号で示す力と設定される目標力との
偏差を求め、この偏差を示す信号に力フラグ値を掛けて
目標力指令を得てこの目標力指令を出力する力フィード
バック機構と、目標位置軌道指令と目標力指令とを加え
て、ロボットアームの各軸を作動させる速度指令を得
て、この速度指令をロボットアームの各軸に送る指令機
構と、ロボットアームの手先部が、押付方向に関し、目
標位置から最小許容誤差だけ進んだ位置と、目標位置か
ら最大許容誤差だけ進んだ位置との間にある時には、押
付方向に向うに従い力フラグの力フラグ値を徐々に小さ
くすると共に位置フラグのうち押付方向の位置フラグ成
分の値を徐々に大きくしていき、ロボットアームの手先
部が、押付方向に関し、目標位置から最大許容誤差だけ
進んだ位置に達したら、力フラグの力フラグ値を0にす
ると共に位置フラグのうち押付方向の位置フラグ成分の
値を最大にし、ロボットアームの手先部が、押付方向に
関し上記位置状態以外のところにあるときには、力フラ
グの力フラグ値を最大にすると共に位置フラグのうち押
付方向の位置フラグ成分の値を0にする軌道制限器と、
を備えていることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明では、ワークの平面部や山部において押
し付け方向に関し力制御をして動作をし、谷部の浅いの
ところではコンプライアンス制御をして動作をし、谷部
の深いところやワークから外れたところでは位置制御を
することにより手先部が作動限界まで動くことを防ぐ。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
【0013】図1は本発明の実施例に係るロボットアー
ムの制御装置を示すものである。同図においてロボット
アーム1は図4に示す機械的構成を有しており、手先部
2にはグラインダ3等の工具を備えると共に、各軸に位
置センサ10及び力センサ11が備えられている。本実
施例では図2に示すように、ロボットアーム1の手先部
2にグラインダ3を備え、X軸及びY軸方向に関しては
位置・姿勢制御をし、Z軸方向に関しては本発明による
制御(力制御と位置制御を組み合せたもので、詳細は後
述する)をするものとして、説明する。
【0014】図1において、位置センサ10からはセン
サ座標系で示した位置信号10aSが出力され、この位
置信号10aS は、変換器12において変換行列Tr
よりロボット座標系の位置信号10aR に変換される。
一方、力センサ11からはセンサ座標系で示した力信号
11aS が出力され、この力信号11aS は、変換器1
3において変換逆行列TS -1によりロボット座標系の力
信号11aR に変換され、更に変換器14において変換
行列TW によりワーク座標系の力信号11aWに変換さ
れる。
【0015】軌道演算器15は、あらかじめ教示された
点列P1 ,P2 ,・・・Pn で示す目標点Pが入力され
ると、補間演算をして、ロボットアーム1の手先部2が
通るべき目標位置軌道LR (これはロボット座標等で示
している)を出力する。減算器16は、目標位置軌道L
R と位置信号10aR との偏差である目標位置軌道信号
ΔLR を出力する。ロボット座標系で示した目標位置軌
道信号ΔLR は、変換器17において変換行列TW によ
りワーク座標系の目標位置軌道信号ΔLW に変換され
る。
【0016】目標位置軌道信号ΔLW は、位置フラグ器
18にて位置フラグ値が乗算され(この詳細は後述す
る)、更に位置ゲイン器19にて所要ゲイン(ここでは
ゲインを「1」としている)が乗算され、目標位置軌道
指令Lとなる。
【0017】減算器20は、外部から設定される目標力
W (これはワーク座標系で示している)と力信号11
W との偏差である目標力信号ΔFW を出力する。
【0018】目標力信号ΔFW は、力フラグ器21にて
力フラグ値が乗算され(この詳細は後述する)、更に力
ゲイン器22にて所要ゲイン(ここではゲインを「1」
としている)が乗算され、目標力指令Fとなる。目標力
指令Fは、力制御したい方向の成分(本実施例ではZ軸
方向成分)のみを有している。
【0019】加算器23は、目標位置軌道指令Lと目標
力指令Fとを加えて速度指令SW を出力する。ワーク座
標系で示された速度指令SW は、変換器24において変
換逆行列TW -1によりロボット座標系の速度指令SR
変換され、更に速度指令SRは変換器25においてヤコ
ビアン逆行列J-1によりロボットアーム1の各軸に対す
る速度指令Sとなる。
【0020】ロボットアーム1の各軸は、速度指令Sの
うち各軸の成分に対応した指令値に応じた速度でもって
作動する。
【0021】なお、変換器34で用いるヤコビアン逆行
列J-1は、位置信号10aS を基にヤコビアン導出器2
6で演算したヤコビアン行列Jの逆行列を用いる。また
変換器14,17,24で用いる変換行列TW 及び変換
逆行列TW -1は、目標位置軌道LR を基に変換行列導出
器27で演算した変換行列TW 及び変換逆行列TW -1
用いる。変換器12の変換行列Tr 及び変換器13の変
換逆行列TS -1は、あらかじめ設定されている。
【0022】これまで説明した構成は、従来から採用さ
れている位置と力のハイブリッド制御方式で用いられて
いる構成と同じである。ただし従来では位置フラグ器1
8及び力フラグ器21のフラグ値は固定であったが、本
発明では後述するようにフラグ値を変化させている。従
来から採用されている位置と力のハイブリッド制御方式
を用いれば力制御(例えばZ軸方向に関して、位置フラ
グ値を0にし力フラグ値を1とする)やコンプライアン
ス制御(例えばZ軸方向に関して、位置フラグ値を0.
5にし力フラグ値を0.5とすると共に、目標力FW
0とする)をすることができるが、図6に示すような問
題があった。
【0023】本発明の実施例では、図1に示すように上
述した構成に、更に軌道制限器50を加え、この軌道制
限器50によりフラグ器18,21のフラグ値を制御す
る。このことが本発明のポイントとなるところである。
【0024】軌道制限器50は、方向抽出器51と、位
置フラグ値設定器52と、減算器53a及び値設定器5
3bでなる力フラグ値設定器53とで構成されている。
【0025】方向抽出器51は、目標力FW の成分構成
を調べることにより、ワーク4に対し手先部2のグライ
ンダ3をどちら方向に押し付けつつ作業をするように設
定されているのかを判定する。本実施例では図2に示す
ように押し付け方向はZ軸方向であり、この判定結果が
位置フラグ値設定器52に送られる。
【0026】位置フラグ値設定器52は、目標位置軌道
信号ΔLW を調べることにより、Z軸方向に関しグライ
ンダ3の先端が目標軌道L0 (図2参照)からズレてい
る軌道誤差δLを演算する。またこの位置フラグ値設定
器52には、図3に示すように、軌道誤差δL(横軸)
に応じた位置フラグ値FLL (縦軸)が設定されてい
る。図3の特性において、最小許容誤差δLmin ,最大
許容誤差δLmax はワークの加工条件等に応じて外部か
ら設定される。
【0027】図2及び図3を参照して、設定した位置フ
ラグ値FLL と軌道誤差δLとの関係について説明す
る。図2においてグラインダ3の先端位置がZ軸方向に
関し目標軌道L0 やその上方にあるとき、即ち図3にお
いて軌道誤差δLが0ないし負であるときには、位置フ
ラグ値FLL は0となり、この値0が位置フラグ値設定
器53から出力される。
【0028】図2においてZ軸方向に関しグラインダ3
が下方に沈み、図2,図3において目標軌道L0 とグラ
インダ3の先端との誤差が0〜最小許容誤差δLmin
あるときにも、位置フラグ値FLL は0となり、この値
0が位置フラグ設定器53から出力される。
【0029】図2においてZ軸方向に関しグラインダ3
が大きく下方に沈み、図2,図3において目標軌道L0
とグラインダ3の先端との誤差が最小許容誤差δLmin
〜最大許容誤差δLmax であるときには、誤差δLが大
きくなるにつれて位置フラグ値FLL が大きくなり、δ
L=δLmax のときにはFLL =1となる。この位置フ
ラグ値FLL の値が位置フラグ設定器53から出力され
る。
【0030】図2においてZ軸方向に関しグラインダ3
が更に大きく下方に沈み、図2,図3において目標軌道
0 とグラインダ3の先端との誤差が最大許容誤差δL
maxを越えるときには、誤差δLの値にかかわらず位置
フラグ値FLL は1となり、位置フラグ設定器53から
この値1が出力される。
【0031】力フラグ設定器53の値設定器53aは、
値が1の出力をする。減算器53bは、値1から位置フ
ラグ値FLF の値を引いた値を出力し、この値が力グラ
フ値FLF の値となる。ちょうど力フラグ値FLF と位
置フラグ値FLL を加えると1になるようにしている。
【0032】軌道制限器50により求めた位置フラグ値
FLL の値が位置フラグ器18に設定され、力フラグ値
FLF の値が力フラグ器21に設定される。
【0033】以上述べてきた構成となっているロボット
の制御装置により制御しつつグラインダ掛をするときの
状態を、図1,図2を基に説明する。
【0034】ワーク4の平面部4a(図2の区間,
)をグラインダ掛するときには、グラインダ3の先端
が目標軌道L0 上に位置するため、位置フラグ値FLL
=0,力フラグ値FLF =1となる。したがって目標位
置軌道指令LのうちZ軸成分は0となると共に、目標力
指令F=目標力信号ΔFW となる。この結果、Z軸方向
に関しては位置制御は行なわれず力制御が行なわれ、グ
ラインダ3はワーク4表面に向い、目標力FW の力で押
し付けられる。なおグラインダ3のX軸,Y軸方向の送
りは位置制御により行なわれる。
【0035】ワーク4の山部4b(図2の区間)や、
谷部4cのうち軌道誤差δLがδL min より小さいとこ
ろ(図2の区間,)をグラインダ掛けするときに
は、位置フラグ値FLL =0,力フラグFLF =1とな
り、Z軸方向に力制御が行なわれつつグラインダ3によ
る研摩・研削が行なわれる。
【0036】ワーク4の谷部4cのうち軌道誤差δLが
δmin とδmax の間になるところ(図2の区間,)
をグラインダ掛けするときには、軌道誤差δLが大きく
なるにつれて、位置フラグ値FLL は大きくなり力フラ
グ値FLF は小さくなっていく。このため区間ではグ
ラインダ3がY軸方向(図2では右方向)に進むにつれ
て、力制御の割合が減少し位置制御の割合が増加してく
るため、グラインダ3をZ軸方向(図2では下方)に押
し付ける力は徐々に小さくなっていく。逆に区間では
グラインダ3がY軸方向に進むにつれて押し付け力が徐
々に大きくなっていく。結局、区間,ではコンプラ
イアンス制御が行なわれる。
【0037】ワーク4の谷部4cのうちワーク表面が最
大許容誤差δLmax の位置より下方にあるところ(図2
の区間)でグラインダ3を送るときには、位置フラグ
値FLL =1,力フラグ値FLF =0となり、Z軸方向
に関して力制御はなくなり位置制御のみが行なわれる。
このためZ軸方向に関しては、グラインダ3の先端が最
大許容誤差δLmax に位置したままでそれ以上下方に進
むことはなくなり、グラインダ3はY軸方向に送られ
る。よってこの区間ではグラインダ掛けは行なわな
い。
【0038】グラインダ掛けが終り、ワーク4の表面か
ら外れたとき(図2の区間)には、グラインダ3はY
軸方向に送られつつZ軸方向に下りてくる。しかしグラ
インダ3の先端が最小許容誤差δLmin の位置を越えて
下降してくると、力制御の割合が減少しつつ位置制御の
割合が増加してくるため、Z軸方向下方への降下スピー
ドは徐々に減少していく。そしてグラインダ3の先端が
最大許容誤差δLmaxの位置に達したら、位置フラグ値
FLL =1,力フラグ値FLF =0となり、力制御は無
くなり位置制御のみとなるので、グラインダ3はZ軸方
向下方に向うことはなくなりY軸方向に送られるだけと
なる。そして位置制御によりY軸方向移動も設定位置で
終り停止する。
【0039】上述したように本実施例では、ワーク4を
外れたときにはロボットアーム1の手先部2(グライン
ダ3)が目標軌道L0 から最大許容誤差δLmax だけズ
レたところで、押し付け方向(Z軸方向)への移動が停
止し、無駄なく安全なグラインダ掛け作業ができる。
【0040】なお上述した実施例では押し付け方向がZ
軸方向であったが、他の軸方向であっても、その押し付
け方向の制御を上述したのと同じように調整することに
より、ロボットアーム1の手先部2を作動限界域に達す
る前に停止させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上実施例と共に具体的に説明したよう
に本発明によれば、ロボットアームの手先部に工具を備
え工具をワーク表面に押し付けつつ移動させる作業を行
なわせているときに、作業が終了し工具がワークの端か
ら外れたり、深い谷部があったときには、手先部が押し
付け方向に所定距離だけ進んだところでそれ以上の進行
は停止し、ロボットアームが押し付け方向に関し作動限
界に達するまで動くことはなくなる。このため無駄がな
くなり安全な作業ができる。
【0042】またワークの平面部や山部では押し付け方
向に関し力制御ができ、谷部の浅い部分ではコンプライ
アンス制御ができ、良好な加工作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロボットの制御装置を示すブロッ
ク図。
【図2】実施例におけるロボットアームの動作を示す説
明図。
【図3】位置フラグ値設定器に設定した特性を示す特性
図。
【図4】ロボットアームを示す斜視図。
【図5】従来のグラインダ掛け動作を示す説明図。
【図6】従来のグラインダ掛け動作を示す説明図。
【符号の説明】
1 ロボットアーム 2 手先部 3 グラインダ 4 ワーク 4a 平面部 4b 山部 4c 谷部 10 位置センサ 10as ,10aR 位置信号 11 力センサ 11as ,11aR ,11aW 力信号 12,13,14,17,24,25 変換器 15 軌道演算器 16,20 減算器 18 位置フラグ器 19 位置ゲイン器 21 力フラグ器 22 力ゲイン器 23 加算器 26 ヤコビアン導出器 27 変換行列導出器 50 軌道制限器 51 方向抽出器 52 位置フラグ値設定器 53 力フラグ値設定器 53a 減算器 53b 値設定器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットアームの手先部に備えられた工
    具を、ワーク表面に押し付けつつワーク表面に沿い送っ
    ていくように、ロボットアームを制御する制御装置であ
    って、 あらかじめ教示された点列である目標点が入力される
    と、手先部が通るべき軌道を示す目標位置軌道を求める
    軌道演算器と、 ロボットアームの位置センサから出力される位置信号で
    示す位置と前記目標位置軌道との偏差を求め、この偏差
    を示す信号に位置フラグ値を掛けて目標位置軌道指令を
    得てこの目標位置軌道指令を出力する位置フィードバッ
    ク機構と、 ロボットアームの力センサから出力される力信号で示す
    力と設定される目標力との偏差を求め、この偏差を示す
    信号に力フラグ値を掛けて目標力指令を得てこの目標力
    指令を出力する力フィードバック機構と、 目標位置軌道指令と目標力指令とを加えて、ロボットア
    ームの各軸を作動させる速度指令を得て、この速度指令
    をロボットアームの各軸に送る指令機構と、 ロボットアームの手先部が、押付方向に関し、目標位置
    から最小許容誤差だけ進んだ位置と、目標位置から最大
    許容誤差だけ進んだ位置との間にある時には、押付方向
    に向うに従い力フラグの力フラグ値を徐々に小さくする
    と共に位置フラグのうち押付方向の位置フラグ成分の値
    を徐々に大きくしていき、ロボットアームの手先部が、
    押付方向に関し、目標位置から最大許容誤差だけ進んだ
    位置に達したら、力フラグの力フラグ値を0にすると共
    に位置フラグのうち押付方向の位置フラグ成分の値を最
    大にし、ロボットアームの手先部が、押付方向に関し上
    記位置状態以外のところにあるときには、力フラグの力
    フラグ値を最大にすると共に位置フラグのうち押付方向
    の位置フラグ成分の値を0にする軌道制限器と、 を備えていることを特徴とするロボットアームの制御装
    置。
JP5130452A 1993-06-01 1993-06-01 ロボットアームの制御装置 Expired - Fee Related JP2955150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5130452A JP2955150B2 (ja) 1993-06-01 1993-06-01 ロボットアームの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5130452A JP2955150B2 (ja) 1993-06-01 1993-06-01 ロボットアームの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06339886A true JPH06339886A (ja) 1994-12-13
JP2955150B2 JP2955150B2 (ja) 1999-10-04

Family

ID=15034577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5130452A Expired - Fee Related JP2955150B2 (ja) 1993-06-01 1993-06-01 ロボットアームの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2955150B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012130977A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Toshiba Corp ロボット制御装置
JP2013180380A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Seiko Epson Corp 制御装置、制御方法及びロボット装置
JP2019076978A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 株式会社Ihi 加工装置及び加工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012130977A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Toshiba Corp ロボット制御装置
JP2013180380A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Seiko Epson Corp 制御装置、制御方法及びロボット装置
JP2019076978A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 株式会社Ihi 加工装置及び加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2955150B2 (ja) 1999-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090069942A1 (en) Robot apparatus and method of controlling the same
JP5666920B2 (ja) 粗倣い制御を行うロボットの制御装置
JPH06339886A (ja) ロボットアームの制御装置
JPH0373887B2 (ja)
CN111745643A (zh) 主机器人和从机器人遥操作系统位置控制方法
JPH077305B2 (ja) ロボットの直接教示装置及び直接教示方法
JP2005196488A (ja) 送り駆動系の制御装置
JPS6347058A (ja) ロボツトの制御装置
EP4067012A1 (en) Method for controlling robot, robot system, and program for controlling robot
JP2001092508A (ja) パラレルメカニズム工作機械の数値制御装置
JP2737325B2 (ja) ロボットの軌道生成方式
JP3483675B2 (ja) ソフトフローティング機能を用いた位置教示方法
JPH0386461A (ja) グラインダ作業ロボットの制御方法
JP2682977B2 (ja) ロボットの制御方法および装置
JP2718687B2 (ja) 多自由度作業機械の位置と力の制御装置
JPH0255803B2 (ja)
JPS61226264A (ja) グラインダ作業ロボツト装置
KR0155281B1 (ko) 다관절 로보트의 직선보간방법
JP3350687B2 (ja) ロボット制御方法およびロボット制御装置
US20220314451A1 (en) Method For Controlling Robot, Robot System, And Storage Medium
JP2007310594A (ja) 数値制御工作機械の制御装置
JP3718515B2 (ja) 力制御システム
JPH0631664A (ja) 倣い制御ロボットの制御装置
JPH06312345A (ja) グラインダ作業ロボットの制御方法
JP3154268B2 (ja) ロボットの位置決め方法および位置決め装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990622

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees