JPH06339752A - 双ロール式連続鋳造機および連続鋳造方法 - Google Patents
双ロール式連続鋳造機および連続鋳造方法Info
- Publication number
- JPH06339752A JPH06339752A JP12860693A JP12860693A JPH06339752A JP H06339752 A JPH06339752 A JP H06339752A JP 12860693 A JP12860693 A JP 12860693A JP 12860693 A JP12860693 A JP 12860693A JP H06339752 A JPH06339752 A JP H06339752A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- atmosphere
- slab
- continuous casting
- casting
- roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】双ロール式連続鋳造において、簡易な設備によ
り、安価な操業コストで鋳片のスケール発生量を低減す
る。 【構成】鋳造ロール1−1,1−2の下方に隣接して、
鋳片の走行方向に2室以上の雰囲気調整室11,12,
13,14,15を連接してなる雰囲気調整帯を配設
し、表面温度が500℃以上の鋳片が走行する雰囲気調
整室の雰囲気を、酸素含有量が0.05体積%以下の非
酸化性ガスの雰囲気に調整する。
り、安価な操業コストで鋳片のスケール発生量を低減す
る。 【構成】鋳造ロール1−1,1−2の下方に隣接して、
鋳片の走行方向に2室以上の雰囲気調整室11,12,
13,14,15を連接してなる雰囲気調整帯を配設
し、表面温度が500℃以上の鋳片が走行する雰囲気調
整室の雰囲気を、酸素含有量が0.05体積%以下の非
酸化性ガスの雰囲気に調整する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状の鋼鋳片を製造す
る際に用いる双ロール式連続鋳造機と連続鋳造方法に関
する。
る際に用いる双ロール式連続鋳造機と連続鋳造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図2は双ロール式連続鋳造の例の説明図
である。双ロール式連続鋳造においては、水平な2本の
鋳造ロール1−1および1−2を接近させて平行に左右
に配し、鋳造ロールの前後の端面にはサイド堰2−1お
よび2−2を鋳造ロールの端面に密着して配する。鋳造
ロールの両端面はサイド堰をこすりながら、それぞれ矢
印4−1,4−2方向に回転する。
である。双ロール式連続鋳造においては、水平な2本の
鋳造ロール1−1および1−2を接近させて平行に左右
に配し、鋳造ロールの前後の端面にはサイド堰2−1お
よび2−2を鋳造ロールの端面に密着して配する。鋳造
ロールの両端面はサイド堰をこすりながら、それぞれ矢
印4−1,4−2方向に回転する。
【0003】3は溶鋼で、鋳造ロールの上面とサイド堰
で形成された湯溜り部に注入される。湯溜り内の溶鋼は
鋳造ロールによって冷却され、鋳造ロールの表面に凝固
シェル5−1と5−2を形成する。凝固シェル5−1と
5−2は、鋳造ロールの回転に追従して移動しながら生
長し、ロール間隙最小部7で相互に接合されて鋳片6と
して下方に送り出される。
で形成された湯溜り部に注入される。湯溜り内の溶鋼は
鋳造ロールによって冷却され、鋳造ロールの表面に凝固
シェル5−1と5−2を形成する。凝固シェル5−1と
5−2は、鋳造ロールの回転に追従して移動しながら生
長し、ロール間隙最小部7で相互に接合されて鋳片6と
して下方に送り出される。
【0004】図中8は鋳片の誘導ガイドで、9は例えば
搬送ローラ群で、鋳造ロールから送り出された鋳片は誘
導ガイド8上を滑って搬送ローラ群9に達し、搬送ロー
ラ群9によって搬送されて巻取リール10に達し、コイ
ルに巻取られる。
搬送ローラ群で、鋳造ロールから送り出された鋳片は誘
導ガイド8上を滑って搬送ローラ群9に達し、搬送ロー
ラ群9によって搬送されて巻取リール10に達し、コイ
ルに巻取られる。
【0005】図2の双ロール式連続鋳造において、鋳片
6は鋳造ロール1−1,1−2を出た直後は極めて高温
であるが、巻取リール10に至る間に温度は低下する。
鋳造ロールを出た高温の鋳片を大気中で放冷すると鋳片
の表面は酸化してスケールとなるが、双ロール式連続鋳
造の鋳片は板厚が薄く表面積が大きいために、この酸化
による鉄の損失が大きいという問題点がある。
6は鋳造ロール1−1,1−2を出た直後は極めて高温
であるが、巻取リール10に至る間に温度は低下する。
鋳造ロールを出た高温の鋳片を大気中で放冷すると鋳片
の表面は酸化してスケールとなるが、双ロール式連続鋳
造の鋳片は板厚が薄く表面積が大きいために、この酸化
による鉄の損失が大きいという問題点がある。
【0006】特開昭59−199152号公報では、鋳
造ロールと鋳造ロールを出た後の鋳片を冷却する多数の
ロールの全体を不活性ガスを充満させた容器内に配設
し、鋳片の温度が150℃以下となった後で不活性ガス
を充満させた容器から取り出す。この方法によると、鋳
片6は150℃に冷却される迄空気に触れないために、
鋳片6に酸化スケールが発生する事を防止することがで
きる。
造ロールと鋳造ロールを出た後の鋳片を冷却する多数の
ロールの全体を不活性ガスを充満させた容器内に配設
し、鋳片の温度が150℃以下となった後で不活性ガス
を充満させた容器から取り出す。この方法によると、鋳
片6は150℃に冷却される迄空気に触れないために、
鋳片6に酸化スケールが発生する事を防止することがで
きる。
【0007】しかし特開昭59−199152号公報の
方法は、大型の双ロール式連続鋳造機の場合において
は、不活性ガスを充満させた容器が巨大になり、設備費
が高く、また多量の不活性ガスが必要なために操業コス
トも高いという問題点がある。
方法は、大型の双ロール式連続鋳造機の場合において
は、不活性ガスを充満させた容器が巨大になり、設備費
が高く、また多量の不活性ガスが必要なために操業コス
トも高いという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、双ロール式
連続鋳造において、簡易な設備を用いて、安価な操業コ
ストで、鋳片のスケールの発生量を低減することができ
る、双ロール式連続鋳造機と連続鋳造方法の提供を課題
としている。
連続鋳造において、簡易な設備を用いて、安価な操業コ
ストで、鋳片のスケールの発生量を低減することができ
る、双ロール式連続鋳造機と連続鋳造方法の提供を課題
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋳造ロールの
下方に鋳造ロールに隣接させて鋳片の走行方向に少なく
とも2室以上の雰囲気調整室を連接配置し、これを雰囲
気調整帯として、各々の雰囲気調整室内の雰囲気ガスを
酸素含有量0.05体積%以下の非酸化性ガス雰囲気に
調整可能とした双ロール式連続鋳造機である。
下方に鋳造ロールに隣接させて鋳片の走行方向に少なく
とも2室以上の雰囲気調整室を連接配置し、これを雰囲
気調整帯として、各々の雰囲気調整室内の雰囲気ガスを
酸素含有量0.05体積%以下の非酸化性ガス雰囲気に
調整可能とした双ロール式連続鋳造機である。
【0010】また鋳造ロールの下方に鋳造ロールに隣接
させて鋳片の走行方向に少なくとも2室以上の雰囲気調
整室を連接配置し、これによって雰囲気調節帯を形成し
た双ロール式連続鋳造機を用いて帯状鋳片を連続鋳造す
る際に、少なくとも、表面温度500℃以上の鋳片が走
行する位置の雰囲気調整室内の雰囲気ガスを酸素含有量
0.05体積%以下の非酸化性ガス雰囲気に調整する双
ロール式連続鋳造方法である。
させて鋳片の走行方向に少なくとも2室以上の雰囲気調
整室を連接配置し、これによって雰囲気調節帯を形成し
た双ロール式連続鋳造機を用いて帯状鋳片を連続鋳造す
る際に、少なくとも、表面温度500℃以上の鋳片が走
行する位置の雰囲気調整室内の雰囲気ガスを酸素含有量
0.05体積%以下の非酸化性ガス雰囲気に調整する双
ロール式連続鋳造方法である。
【0011】図1は本発明の連続鋳造装置の説明図であ
る。鋳片の走行方向に例えば5ヶの雰囲気調整室11,
12,13,14,15を連接してなる雰囲気調整帯
を、鋳造ロール1−1,1−2の下方に鋳造ロールに隣
接して配する。雰囲気調整室の長さは、11が15mで
あり、12〜15のそれぞれは8mである。尚各雰囲気
調整室の出側にはそれぞれ鋳片表面温度測定器(図示し
ない)が配されている。
る。鋳片の走行方向に例えば5ヶの雰囲気調整室11,
12,13,14,15を連接してなる雰囲気調整帯
を、鋳造ロール1−1,1−2の下方に鋳造ロールに隣
接して配する。雰囲気調整室の長さは、11が15mで
あり、12〜15のそれぞれは8mである。尚各雰囲気
調整室の出側にはそれぞれ鋳片表面温度測定器(図示し
ない)が配されている。
【0012】この連続鋳造機で、鋳造ロールの周速度を
例えば30m/分にして、厚さが3mm、幅が350m
mの炭素鋼鋳片を製造すると、各雰囲気調整室の鋳片表
面温度測定器が検知した鋳片の表面温度は、11では約
1100℃,12では約800℃,13では約600
℃,14では約400℃,15では約300℃となる。
例えば30m/分にして、厚さが3mm、幅が350m
mの炭素鋼鋳片を製造すると、各雰囲気調整室の鋳片表
面温度測定器が検知した鋳片の表面温度は、11では約
1100℃,12では約800℃,13では約600
℃,14では約400℃,15では約300℃となる。
【0013】本発明では、11,12,13を通過する
鋳片の表面温度が500℃以上であるため、11,1
2,13に設けたガス供給孔16には窒素ガスあるいは
アルゴンを供給して、雰囲気調整室内の雰囲気ガスの酸
素含有量を0.05体積%以下に制御する。雰囲気調整
室14と15を走行する鋳片の表面温度は500℃未満
であるため、雰囲気調整室内の雰囲気ガスは格別な制御
は行わないで、ガス供給孔16は例えば大気に開放して
おく。
鋳片の表面温度が500℃以上であるため、11,1
2,13に設けたガス供給孔16には窒素ガスあるいは
アルゴンを供給して、雰囲気調整室内の雰囲気ガスの酸
素含有量を0.05体積%以下に制御する。雰囲気調整
室14と15を走行する鋳片の表面温度は500℃未満
であるため、雰囲気調整室内の雰囲気ガスは格別な制御
は行わないで、ガス供給孔16は例えば大気に開放して
おく。
【0014】図1の連続鋳造機で、鋳造ロールの周速度
を50m/分にして厚さが2.5mmの炭素鋼鋳片を製
造する際は、雰囲気調整室14を走行する鋳片の表面温
度は500℃となり、雰囲気調整室15を走行する鋳片
の表面温度は約350℃となる。この際は11,12,
13,14の供給孔16には窒素あるいはアルゴンを供
給して、雰囲気調整室11〜14内の雰囲気ガスの酸素
含有量を0.05体積%以下に制御する。
を50m/分にして厚さが2.5mmの炭素鋼鋳片を製
造する際は、雰囲気調整室14を走行する鋳片の表面温
度は500℃となり、雰囲気調整室15を走行する鋳片
の表面温度は約350℃となる。この際は11,12,
13,14の供給孔16には窒素あるいはアルゴンを供
給して、雰囲気調整室11〜14内の雰囲気ガスの酸素
含有量を0.05体積%以下に制御する。
【0015】図1の連続鋳造機で、雰囲気調整室11〜
15を走行する鋳片の表面温度は、例えば溶鋼温度、鋳
造ロールの冷却に使用する冷却水量、鋳造ロールの周速
度、製造する鋳片の厚さ等の鋳造条件に追随して変わ
る。本発明では各雰囲気調整室を走行する鋳片の表面温
度を測定し、鋳片の表面温度が500℃以上の雰囲気調
整室の雰囲気ガスを酸素含有量が0.05体積%以下に
制御する。
15を走行する鋳片の表面温度は、例えば溶鋼温度、鋳
造ロールの冷却に使用する冷却水量、鋳造ロールの周速
度、製造する鋳片の厚さ等の鋳造条件に追随して変わ
る。本発明では各雰囲気調整室を走行する鋳片の表面温
度を測定し、鋳片の表面温度が500℃以上の雰囲気調
整室の雰囲気ガスを酸素含有量が0.05体積%以下に
制御する。
【0016】
【作用および実施例】本発明者等は、図1の連続鋳造機
を用いて、各雰囲気調整室の雰囲気を表1に示す如くに
調整して、厚さが3mm、幅が350mmの炭素鋼
([C]≒0.08%)鋳片を製造した。鋳片を常温に冷却
後、鋳片表面の酸化膜を顕微鏡で測定したが、その結果
を表1に付記した。
を用いて、各雰囲気調整室の雰囲気を表1に示す如くに
調整して、厚さが3mm、幅が350mmの炭素鋼
([C]≒0.08%)鋳片を製造した。鋳片を常温に冷却
後、鋳片表面の酸化膜を顕微鏡で測定したが、その結果
を表1に付記した。
【0017】表1の比較例1は、全ての雰囲気調整室の
雰囲気を、酸素が0.05体積%以下のアルゴン雰囲気
とした例である。この比較例では鋳片は表面温度が38
0℃以下になる迄、酸素が0.05体積%以下のアルゴ
ン雰囲気内を走行する。この際の鋳片表面の酸化膜厚は
約3μmで薄いがアルゴンの使用量が多くなる。
雰囲気を、酸素が0.05体積%以下のアルゴン雰囲気
とした例である。この比較例では鋳片は表面温度が38
0℃以下になる迄、酸素が0.05体積%以下のアルゴ
ン雰囲気内を走行する。この際の鋳片表面の酸化膜厚は
約3μmで薄いがアルゴンの使用量が多くなる。
【0018】本発明例1では、鋳片表面温度が500℃
以上の雰囲気調整室11〜13を、酸素が0.05体積
%以下のアルゴン雰囲気とし、鋳片表面温度が500℃
未満の雰囲気調整室14,15は空気雰囲気とした。こ
の際も鋳片表面の酸化膜厚は約5μmで良好であった。
本発明例1では比較例1に比べて鋳片表面の酸化膜厚が
若干厚いが、鋳片の品質や歩留まりの大きな妨げとはな
らない。また比較例1に比べてアルゴンの使用量は約3
0%節減できるために操業コストが安く好ましい。
以上の雰囲気調整室11〜13を、酸素が0.05体積
%以下のアルゴン雰囲気とし、鋳片表面温度が500℃
未満の雰囲気調整室14,15は空気雰囲気とした。こ
の際も鋳片表面の酸化膜厚は約5μmで良好であった。
本発明例1では比較例1に比べて鋳片表面の酸化膜厚が
若干厚いが、鋳片の品質や歩留まりの大きな妨げとはな
らない。また比較例1に比べてアルゴンの使用量は約3
0%節減できるために操業コストが安く好ましい。
【0019】
【表1】
【0020】比較例2、比較例3は、雰囲気調整室13
をあるいは12と13とを大気雰囲気にした例である。
これ等の例では表面温度が500℃以上の鋳片も大気雰
囲気中を走行することとなるが、鋳片表面の酸化膜厚は
18〜25μmで、鋳片の品質や歩留まり面で好ましく
ない。尚比較例4は全ての雰囲気調整室を大気雰囲気に
した例であるが、鋳片表面の酸化膜厚は45μmで極め
て厚く、好ましくない。
をあるいは12と13とを大気雰囲気にした例である。
これ等の例では表面温度が500℃以上の鋳片も大気雰
囲気中を走行することとなるが、鋳片表面の酸化膜厚は
18〜25μmで、鋳片の品質や歩留まり面で好ましく
ない。尚比較例4は全ての雰囲気調整室を大気雰囲気に
した例であるが、鋳片表面の酸化膜厚は45μmで極め
て厚く、好ましくない。
【0021】比較例5では、鋳片表面温度が500℃以
上の雰囲気調整室11〜13にアルゴンを供給したが、
各雰囲気調整室内の雰囲気は酸素を0.1〜1体積%含
有していた。この際の鋳片表面の酸化膜厚は23μmで
あり、品質や歩留まり面で好ましくない。
上の雰囲気調整室11〜13にアルゴンを供給したが、
各雰囲気調整室内の雰囲気は酸素を0.1〜1体積%含
有していた。この際の鋳片表面の酸化膜厚は23μmで
あり、品質や歩留まり面で好ましくない。
【0022】本発明例2では、鋳片表面温度が500℃
以上の雰囲気調整室11〜13に窒素を供給して、酸素
が0.05体積%以下の窒素雰囲気とした例である。こ
の際は鋳片表面酸化膜厚は約4μmで良好であった。
以上の雰囲気調整室11〜13に窒素を供給して、酸素
が0.05体積%以下の窒素雰囲気とした例である。こ
の際は鋳片表面酸化膜厚は約4μmで良好であった。
【0023】表1の例から明らかなように、双ロール式
連続鋳造で製造した炭素鋼の鋳片は、表面温度が500
℃以上の間、雰囲気の酸素含有量が0.05体積%以下
の雰囲気を走行させると、鋳片表面酸化膜が薄く、品質
や歩留まり面で好ましい。
連続鋳造で製造した炭素鋼の鋳片は、表面温度が500
℃以上の間、雰囲気の酸素含有量が0.05体積%以下
の雰囲気を走行させると、鋳片表面酸化膜が薄く、品質
や歩留まり面で好ましい。
【0024】本発明では2以上の雰囲気調整室を連設し
てなる雰囲気調整帯を用いて、鋳片の表面温度を測定し
測定結果に基づいて500℃以上の鋳片が走行する雰囲
気調整室を重点的に非酸化性の雰囲気に保持する。この
ため雰囲気調整に使用するアルゴンや窒素の使用量を節
減することができる。本発明の連続鋳造機は、鋳造機の
全体を非酸化性ガスを充満させた容器内に配設するもの
ではないために、設備が簡易である。
てなる雰囲気調整帯を用いて、鋳片の表面温度を測定し
測定結果に基づいて500℃以上の鋳片が走行する雰囲
気調整室を重点的に非酸化性の雰囲気に保持する。この
ため雰囲気調整に使用するアルゴンや窒素の使用量を節
減することができる。本発明の連続鋳造機は、鋳造機の
全体を非酸化性ガスを充満させた容器内に配設するもの
ではないために、設備が簡易である。
【0025】
【発明の効果】本発明によると、双ロール式連続鋳造に
おいて、簡易な設備を用いて、安価な操業コストで、鋳
片のスケールの発生量を低減させることができる。
おいて、簡易な設備を用いて、安価な操業コストで、鋳
片のスケールの発生量を低減させることができる。
【図1】は本発明の双ロール式連続鋳造機の説明図。
【図2】は通常の双ロール式連続鋳造機の説明図。
1(1−1,1−2):鋳造ロール、 2(2−1,2
−2):サイド堰、3:溶鋼、 4(4−1,4−
2):鋳造ロールの回転方向、 5(5−1,5−
2):凝固シェル、 6:鋳片、 7:ロール間隙最小
部、 8:誘導ガイド、 9:搬送ローラ、 10:巻
取リール、 11〜15:雰囲気調整室、 16:ガス
供給孔。
−2):サイド堰、3:溶鋼、 4(4−1,4−
2):鋳造ロールの回転方向、 5(5−1,5−
2):凝固シェル、 6:鋳片、 7:ロール間隙最小
部、 8:誘導ガイド、 9:搬送ローラ、 10:巻
取リール、 11〜15:雰囲気調整室、 16:ガス
供給孔。
Claims (2)
- 【請求項1】鋳造ロールの下方に鋳造ロールに隣接させ
て、鋳片の走行方向に少なくとも2室以上の雰囲気調整
室を連設配置し、各々の雰囲気調整室内を酸素含有量
0.05体積%以下の非酸化性ガス雰囲気に調整可能と
したことを特徴とする、双ロール式連続鋳造機。 - 【請求項2】鋳造ロールの下方に鋳造ロールに隣接させ
て鋳片の走行方向に少なくとも2室以上の雰囲気調整室
を連接配置し、これによって雰囲気調整帯を形成した双
ロール式連続鋳造機を用いて帯状鋳片を連続鋳造する際
に、少なくとも、表面温度500℃以上の鋳片が走行す
る位置の雰囲気調整室内を酸素含有量0.05体積%以
下の非酸化性ガス雰囲気に調整することを特徴とする、
双ロール式連続鋳造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12860693A JPH06339752A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 双ロール式連続鋳造機および連続鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12860693A JPH06339752A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 双ロール式連続鋳造機および連続鋳造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06339752A true JPH06339752A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=14988939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12860693A Pending JPH06339752A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 双ロール式連続鋳造機および連続鋳造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06339752A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0780177A2 (en) | 1995-12-22 | 1997-06-25 | Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. | Twin roll continuous caster |
| EP1086763A1 (de) * | 1999-09-24 | 2001-03-28 | Heinrich Marti Main Management Inspiration | Bandgiessmaschine zur Erzeugung eines Metallbandes |
| EP0706845B2 (en) † | 1994-03-25 | 2006-08-09 | Nippon Steel Corporation | Method of production of thin strip slab |
| KR100887109B1 (ko) * | 2002-08-30 | 2009-03-04 | 주식회사 포스코 | 쌍롤형 박판주조기를 이용한 304 스테인레스강 박판의제조방법 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP12860693A patent/JPH06339752A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0706845B2 (en) † | 1994-03-25 | 2006-08-09 | Nippon Steel Corporation | Method of production of thin strip slab |
| EP0780177A2 (en) | 1995-12-22 | 1997-06-25 | Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. | Twin roll continuous caster |
| EP0780177A3 (en) * | 1995-12-22 | 1998-12-30 | Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. | Twin roll continuous caster |
| EP1086763A1 (de) * | 1999-09-24 | 2001-03-28 | Heinrich Marti Main Management Inspiration | Bandgiessmaschine zur Erzeugung eines Metallbandes |
| KR100887109B1 (ko) * | 2002-08-30 | 2009-03-04 | 주식회사 포스코 | 쌍롤형 박판주조기를 이용한 304 스테인레스강 박판의제조방법 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH08300108A (ja) | 鋼ストリップ連続鋳造方法及び装置 | |
| WO2020030040A1 (en) | Production of twin-roll cast and hot rolled steel strip | |
| JPS6277151A (ja) | 双ロール型連続鋳造装置 | |
| JPS58212844A (ja) | 薄板連続鋳造装置 | |
| AU2005300847A1 (en) | Method for producing a cast steel strip | |
| JPH06339752A (ja) | 双ロール式連続鋳造機および連続鋳造方法 | |
| JP2021079418A (ja) | 双ロール式連続鋳造装置および双ロール式連続鋳造方法 | |
| JP2003534922A5 (ja) | ||
| JP3495278B2 (ja) | ベルト式連続鋳造装置およびベルト式連続鋳造方法 | |
| JPS5841656A (ja) | 薄板連続鋳造装置 | |
| JP2023027041A (ja) | 双ベルト式鋳造機用のショートベルトサイドダム | |
| CN114713780A (zh) | 一种提高硅钢钢水在薄带连铸工艺下凝固成带稳定性的方法 | |
| JPS6174758A (ja) | 放射冷却による結晶質ストリツプの直接鋳造方法および装置 | |
| JPS6257746A (ja) | 金属薄板の連続鋳造装置 | |
| JPS60137562A (ja) | 薄板連続鋳造方法 | |
| CN1032505A (zh) | 双辊式连铸机 | |
| JPS61140362A (ja) | 薄板連続鋳造装置における溶湯レベル制御方法 | |
| JPH0562019B2 (ja) | ||
| JPS61140361A (ja) | 連続鋳造方法 | |
| JPS5940539B2 (ja) | 連続鋳造法 | |
| JPS59153552A (ja) | 薄肉鋳片の水平連続鋳造装置 | |
| JPS61296942A (ja) | 薄板連続鋳造装置における溶鋼レベル制御装置 | |
| JPH01181950A (ja) | 薄鋳片連鋳機のベルトバックアップロール | |
| JPH01237055A (ja) | 薄板の連続鋳造方法 | |
| JP3095951B2 (ja) | 双ベルト式連続鋳造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981013 |