JPH0633953A - 摩擦要素の締結圧制御装置 - Google Patents
摩擦要素の締結圧制御装置Info
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- JPH0633953A JPH0633953A JP18939092A JP18939092A JPH0633953A JP H0633953 A JPH0633953 A JP H0633953A JP 18939092 A JP18939092 A JP 18939092A JP 18939092 A JP18939092 A JP 18939092A JP H0633953 A JPH0633953 A JP H0633953A
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- control
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 摩擦要素締結圧の制御ゲインを、該締結圧の
低圧領域と、高圧領域とで異ならせ、摩擦要素の要求締
結動作態様にマッチさせる。 【構成】 弁６はデューティ比Ｄに応じて制御圧Ｐｓを
決定する。切り換え弁１１は、制御圧Ｐｓが設定値未満
の低圧領域にある間、ゲイン変更圧Ｐｇを出力しない。
よって、この低圧領域にある間締結圧制御弁７は、室７
ｂへの制御圧Ｐｓのみに応じた小さなゲインで締結圧Ｐ
ｏを変化させる。制御圧Ｐｓが設定値を越えた高圧領域
になると、切り換え弁１１はゲイン変更圧Ｐｇを発生さ
せる。このゲイン変更圧Ｐｇはスプール８を図中左方へ
附勢する力を増大し、締結圧Ｐｏを高ゲインで制御する
ようになす。
低圧領域と、高圧領域とで異ならせ、摩擦要素の要求締
結動作態様にマッチさせる。 【構成】 弁６はデューティ比Ｄに応じて制御圧Ｐｓを
決定する。切り換え弁１１は、制御圧Ｐｓが設定値未満
の低圧領域にある間、ゲイン変更圧Ｐｇを出力しない。
よって、この低圧領域にある間締結圧制御弁７は、室７
ｂへの制御圧Ｐｓのみに応じた小さなゲインで締結圧Ｐ
ｏを変化させる。制御圧Ｐｓが設定値を越えた高圧領域
になると、切り換え弁１１はゲイン変更圧Ｐｇを発生さ
せる。このゲイン変更圧Ｐｇはスプール８を図中左方へ
附勢する力を増大し、締結圧Ｐｏを高ゲインで制御する
ようになす。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はクラッチや、ブレーキ等
の摩擦要素を締結作動させるための締結圧を制御する装
置に関するものである。
の摩擦要素を締結作動させるための締結圧を制御する装
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動変速機のように選択変速段を自動的
に切り換える伝動装置にあっては、クラッチや、ブレー
キ等の摩擦要素を選択的に油圧作動（締結）させて対応
変速段を選択し、作動させる摩擦要素を変更することに
より他の変速段への変速を行うよう構成するのが常套で
ある。従って、非作動状態から作動状態にされることと
なった摩擦要素の締結圧は、特にその上昇過渡時におい
て適切な制御がなされないと、大きな変速ショックや、
摩擦要素の早期摩耗を生じ、自動変速機の商品価値を大
きく損なう。
に切り換える伝動装置にあっては、クラッチや、ブレー
キ等の摩擦要素を選択的に油圧作動（締結）させて対応
変速段を選択し、作動させる摩擦要素を変更することに
より他の変速段への変速を行うよう構成するのが常套で
ある。従って、非作動状態から作動状態にされることと
なった摩擦要素の締結圧は、特にその上昇過渡時におい
て適切な制御がなされないと、大きな変速ショックや、
摩擦要素の早期摩耗を生じ、自動変速機の商品価値を大
きく損なう。
【０００３】そこで従来、例えば三菱技報 ＶＯＬ．２
１，Ｎｏ．１「電子制御式４段オートマチックトランス
ミッション」に記載の如く、電気信号に応動するソレノ
イド式アクチュエータが一定圧を元圧として電気信号に
応じた制御圧を作り出すようにし、この制御圧に応動す
る圧力制御弁で摩擦要素への締結圧を制御することによ
り、結果として前記電気信号で摩擦要素の締結圧をきめ
細かく制御し得るようにすることを狙った装置が提案さ
れている。
１，Ｎｏ．１「電子制御式４段オートマチックトランス
ミッション」に記載の如く、電気信号に応動するソレノ
イド式アクチュエータが一定圧を元圧として電気信号に
応じた制御圧を作り出すようにし、この制御圧に応動す
る圧力制御弁で摩擦要素への締結圧を制御することによ
り、結果として前記電気信号で摩擦要素の締結圧をきめ
細かく制御し得るようにすることを狙った装置が提案さ
れている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかして、これに代表
される従来の締結圧制御装置は、電気信号をソレノイド
弁駆動デューティ比とするが、締結圧をその全領域に亘
りこのデューティ比のみで制御するため、図７に該デュ
ーティ比Ｄ％に対する締結圧Ｐｏの変化特性を示すよう
に、狭いデューティ比領域△Ｄでしか締結圧Ｐｏを制御
することができず、またデューティ比Ｄに対する締結圧
Ｐｏの制御ゲインも非常に大きくなる。このことは、製
品間の靜特性のバラツキや、靜特性の温度変化にともな
う変動によって、締結圧制御特性が大きく異なることを
意味し、制御の再現性が悪く、自動変速機の場合変速品
質が安定しないという問題を生じていた。
される従来の締結圧制御装置は、電気信号をソレノイド
弁駆動デューティ比とするが、締結圧をその全領域に亘
りこのデューティ比のみで制御するため、図７に該デュ
ーティ比Ｄ％に対する締結圧Ｐｏの変化特性を示すよう
に、狭いデューティ比領域△Ｄでしか締結圧Ｐｏを制御
することができず、またデューティ比Ｄに対する締結圧
Ｐｏの制御ゲインも非常に大きくなる。このことは、製
品間の靜特性のバラツキや、靜特性の温度変化にともな
う変動によって、締結圧制御特性が大きく異なることを
意味し、制御の再現性が悪く、自動変速機の場合変速品
質が安定しないという問題を生じていた。
【０００５】本発明は、締結圧を全領域に亘り電気信号
のみにより制御するのでなく、摩擦要素の締結過渡状態
を含む低圧領域と、これを越えた高圧領域とでゲインが
異なる構成として上述の問題を解消することを目的とす
る。
のみにより制御するのでなく、摩擦要素の締結過渡状態
を含む低圧領域と、これを越えた高圧領域とでゲインが
異なる構成として上述の問題を解消することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明
は、電気信号に応動するアクチュエータを具え、該アク
チュエータの動作特性に基づく所定ゲインで入力圧を調
圧して摩擦要素に供給し、この調整圧力に応じて該摩擦
要素を締結するようにした装置において、前記摩擦要素
の締結過渡状態を含む低圧領域を検出する低圧領域検出
手段と、該手段により低圧領域を検出する間、該領域を
越えた高圧領域におけるよりも、前記ゲインを低くする
ゲイン変更手段とを設けて構成したものである。
は、電気信号に応動するアクチュエータを具え、該アク
チュエータの動作特性に基づく所定ゲインで入力圧を調
圧して摩擦要素に供給し、この調整圧力に応じて該摩擦
要素を締結するようにした装置において、前記摩擦要素
の締結過渡状態を含む低圧領域を検出する低圧領域検出
手段と、該手段により低圧領域を検出する間、該領域を
越えた高圧領域におけるよりも、前記ゲインを低くする
ゲイン変更手段とを設けて構成したものである。
【０００７】
【作用】アクチュエータは電気信号に応動し、その動作
特性に基づく所定ゲインで締結圧制御装置は入力圧を調
圧して摩擦要素に供給し、該摩擦要素を調整圧力に応じ
て締結する。
特性に基づく所定ゲインで締結圧制御装置は入力圧を調
圧して摩擦要素に供給し、該摩擦要素を調整圧力に応じ
て締結する。
【０００８】一方、低圧領域検出手段は、摩擦要素の締
結過渡状態を含む低圧領域を検出し、ゲイン変更手段は
この低圧領域が検出される間、高圧領域におけるよりも
前記ゲインを低くする。このように高圧領域における要
求ゲインとは別に低圧領域におけるゲインを小さくする
ことにより、当該低圧領域で広範囲の電気信号を用いた
締結圧制御が可能になるし、また、製品間の靜特性のバ
ラツキや、靜特性の温度変化にともなう変動によって
も、締結圧制御特性が大きく異なることがなく、制御の
再現性が良いし、自動変速機の場合変速品質を大いに安
定させ得る。
結過渡状態を含む低圧領域を検出し、ゲイン変更手段は
この低圧領域が検出される間、高圧領域におけるよりも
前記ゲインを低くする。このように高圧領域における要
求ゲインとは別に低圧領域におけるゲインを小さくする
ことにより、当該低圧領域で広範囲の電気信号を用いた
締結圧制御が可能になるし、また、製品間の靜特性のバ
ラツキや、靜特性の温度変化にともなう変動によって
も、締結圧制御特性が大きく異なることがなく、制御の
再現性が良いし、自動変速機の場合変速品質を大いに安
定させ得る。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図１は本発明締結圧制御装置の一実施例を示
し、この装置は自動変速機における摩擦要素の１つであ
るクラッチ１０の締結圧Ｐｏを制御するものとし、作動
油を吸入して吐出するオイルポンプ２を具える。オイル
ポンプ２の吐出回路３にリリーフ弁４を接続し、これに
よりポンプ吐出油を入力圧Ｐｉに調圧する。
説明する。図１は本発明締結圧制御装置の一実施例を示
し、この装置は自動変速機における摩擦要素の１つであ
るクラッチ１０の締結圧Ｐｏを制御するものとし、作動
油を吸入して吐出するオイルポンプ２を具える。オイル
ポンプ２の吐出回路３にリリーフ弁４を接続し、これに
よりポンプ吐出油を入力圧Ｐｉに調圧する。
【００１０】入力圧Ｐｉは一方で定圧弁５により一定の
圧力Ｐｃに減圧してデューティソレノイド弁６に供給す
る。このデューティソレノイド弁６はポート６ａへの入
力圧Ｐｉを元圧としてデューティ比Ｄに比例した制御圧
Ｐｓを作り出し、これをポート６ｂより出力するアクチ
ュエータの用をなすものとする。
圧力Ｐｃに減圧してデューティソレノイド弁６に供給す
る。このデューティソレノイド弁６はポート６ａへの入
力圧Ｐｉを元圧としてデューティ比Ｄに比例した制御圧
Ｐｓを作り出し、これをポート６ｂより出力するアクチ
ュエータの用をなすものとする。
【００１１】締結圧制御弁７はクラッチ１の締結圧Ｐｏ
を制御するもので、スプール８とプラグ９とを同軸に突
き合わせて具え、スプール８は小径ランド８ａ及び大径
ランド８ｂを有する段付きスプールとする。締結圧制御
弁７は更に、スプール８の小径ランド８ａに着座するば
ね１０を具え、これによりスプール８をプラグ９に向け
て附勢し、出力ポート７ａからの締結圧Ｐｏをランド８
ａ，８ｂ間の受圧面積差に作用させてスプール８を同方
向に附勢する。逆向きには、室７ｂへ供給される前記制
御圧Ｐｓがプラグ９を押す力と、室７ｃに供給される後
述のゲイン変更圧Ｐｇがスプール８の大径ランド８ｂを
押す力とをスプール８に作用させる。
を制御するもので、スプール８とプラグ９とを同軸に突
き合わせて具え、スプール８は小径ランド８ａ及び大径
ランド８ｂを有する段付きスプールとする。締結圧制御
弁７は更に、スプール８の小径ランド８ａに着座するば
ね１０を具え、これによりスプール８をプラグ９に向け
て附勢し、出力ポート７ａからの締結圧Ｐｏをランド８
ａ，８ｂ間の受圧面積差に作用させてスプール８を同方
向に附勢する。逆向きには、室７ｂへ供給される前記制
御圧Ｐｓがプラグ９を押す力と、室７ｃに供給される後
述のゲイン変更圧Ｐｇがスプール８の大径ランド８ｂを
押す力とをスプール８に作用させる。
【００１２】スプール８はこれら力がバランスする位置
にストロークし、図示の位置より左行する時出力ポート
７ａを、入力圧Ｐｉが供給されている入力ポート７ｄに
通じて締結圧Ｐｏを高め、図示位置より右行する時出力
ポート７ａをドレンポート７ｅに通じて締結圧Ｐｏを低
下させるものとする。よって制御弁７は締結圧Ｐｏを、
ゲイン変更圧Ｐｇの存否に応じ、また制御圧Ｐｓに応じ
た値に制御することができ、結果として締結圧Ｐｏは制
御圧Ｐｓに応じ、つまりデューティソレノイド弁６のデ
ューティ比Ｄに応じ制御され、その制御ゲインを圧力Ｐ
ｇの発生時に高くすることができる。
にストロークし、図示の位置より左行する時出力ポート
７ａを、入力圧Ｐｉが供給されている入力ポート７ｄに
通じて締結圧Ｐｏを高め、図示位置より右行する時出力
ポート７ａをドレンポート７ｅに通じて締結圧Ｐｏを低
下させるものとする。よって制御弁７は締結圧Ｐｏを、
ゲイン変更圧Ｐｇの存否に応じ、また制御圧Ｐｓに応じ
た値に制御することができ、結果として締結圧Ｐｏは制
御圧Ｐｓに応じ、つまりデューティソレノイド弁６のデ
ューティ比Ｄに応じ制御され、その制御ゲインを圧力Ｐ
ｇの発生時に高くすることができる。
【００１３】ゲイン変更圧Ｐｇの存否は切り換え弁１１
によりこれを決定し、この切り換え弁１１はスプール１
２と、これを図中左方に附勢するばね１３とを具える。
スプール１２は、室１１ａに供給されている制御圧Ｐｓ
がばね１３のセット荷重に対応した値未満の低圧領域に
ある間、図示の位置にあって出力ポート１１ｂをドレン
ポート１１ｃに通じ、ゲイン変更圧Ｐｇを消失させ、室
１１ａに供給されている制御圧Ｐｓがばね１３のセット
荷重に対応した値以上の高圧領域になる時、出力ポート
１１ｂを入力ポート１１ｄに通じ、ポート１１ｄへの一
定圧Ｐｃをゲイン変更圧Ｐｇとしてポート１１ｂより出
力するものとする。よって、切り換え弁１１は低圧領域
検出手段兼ゲイン変更手段の用をなす。
によりこれを決定し、この切り換え弁１１はスプール１
２と、これを図中左方に附勢するばね１３とを具える。
スプール１２は、室１１ａに供給されている制御圧Ｐｓ
がばね１３のセット荷重に対応した値未満の低圧領域に
ある間、図示の位置にあって出力ポート１１ｂをドレン
ポート１１ｃに通じ、ゲイン変更圧Ｐｇを消失させ、室
１１ａに供給されている制御圧Ｐｓがばね１３のセット
荷重に対応した値以上の高圧領域になる時、出力ポート
１１ｂを入力ポート１１ｄに通じ、ポート１１ｄへの一
定圧Ｐｃをゲイン変更圧Ｐｇとしてポート１１ｂより出
力するものとする。よって、切り換え弁１１は低圧領域
検出手段兼ゲイン変更手段の用をなす。
【００１４】上記実施例の作用を次に説明する。デュー
ティソレノイド弁６はデューティ比Ｄに対し比例関係を
もって出力圧である制御圧Ｐｓを決定し、この制御圧は
一方で切り換え弁１１の室１１ａに達し、他方で締結圧
制御弁７の室７ｂに達する。
ティソレノイド弁６はデューティ比Ｄに対し比例関係を
もって出力圧である制御圧Ｐｓを決定し、この制御圧は
一方で切り換え弁１１の室１１ａに達し、他方で締結圧
制御弁７の室７ｂに達する。
【００１５】切り換え弁１１は、制御圧Ｐｓがばね１３
のセット荷重に対応した設定値未満の低圧領域にある
間、スプール１２を図示の位置に保ってゲイン変更圧Ｐ
ｇを出力しない。よって、この低圧領域にある間締結圧
制御弁７は、室７ｂへの制御圧Ｐｓのみにより、即ちソ
レノイド弁６のデューティ比Ｄのみにより締結圧Ｐｏ
を、例えば図２に示す如く緩やかな勾配で（小さなゲイ
ンで）変化させる。
のセット荷重に対応した設定値未満の低圧領域にある
間、スプール１２を図示の位置に保ってゲイン変更圧Ｐ
ｇを出力しない。よって、この低圧領域にある間締結圧
制御弁７は、室７ｂへの制御圧Ｐｓのみにより、即ちソ
レノイド弁６のデューティ比Ｄのみにより締結圧Ｐｏ
を、例えば図２に示す如く緩やかな勾配で（小さなゲイ
ンで）変化させる。
【００１６】しかして、制御圧Ｐｓがばね１３のセット
荷重に対応した設定値を越えた高圧領域になると、切り
換え弁１１はスプール１２を図示の位置から右行させて
ゲイン変更圧Ｐｇを発生させる。このゲイン変更圧Ｐｇ
は室７ｃに至って、締結圧制御弁７のスプール８を図中
左方へ附勢する力を増大し、その分締結圧Ｐｏを嵩上げ
することとなり、当該高圧領域では例えば図２に示す如
く締結圧Ｐｏを一挙にその元圧である入力圧Ｐｉと同じ
最高値となすような高ゲインで締結圧制御を実行する。
荷重に対応した設定値を越えた高圧領域になると、切り
換え弁１１はスプール１２を図示の位置から右行させて
ゲイン変更圧Ｐｇを発生させる。このゲイン変更圧Ｐｇ
は室７ｃに至って、締結圧制御弁７のスプール８を図中
左方へ附勢する力を増大し、その分締結圧Ｐｏを嵩上げ
することとなり、当該高圧領域では例えば図２に示す如
く締結圧Ｐｏを一挙にその元圧である入力圧Ｐｉと同じ
最高値となすような高ゲインで締結圧制御を実行する。
【００１７】以上の作用により、締結圧Ｐｏは低圧領域
でデューティ比Ｄに対する制御ゲインを小さくされ、高
圧領域で制御ゲインを大きくされる。よって、クラッチ
１の締結過渡状態を含む低圧領域で、締結圧Ｐｏの立ち
上がりが早く、広範囲のデューティ比Ｄを用いた締結圧
制御が可能になると共に、製品間の靜特性のバラツキ
や、靜特性の温度変化に伴う変動による締結圧Ｐｏへの
影響を小さくすることができ、制御の再現性が良いし、
クラッチ１を具えた自動変速機の変速品質を大いに安定
させることができる。その反面、上記のような高精度の
締結圧制御が不要となる高圧領域では、制御ゲインが大
きいことによって締結圧Ｐｏが速やかに最高値にされる
こととなり、クラッチ１の要求締結容量を確保してその
早期摩耗を減じ得る。
でデューティ比Ｄに対する制御ゲインを小さくされ、高
圧領域で制御ゲインを大きくされる。よって、クラッチ
１の締結過渡状態を含む低圧領域で、締結圧Ｐｏの立ち
上がりが早く、広範囲のデューティ比Ｄを用いた締結圧
制御が可能になると共に、製品間の靜特性のバラツキ
や、靜特性の温度変化に伴う変動による締結圧Ｐｏへの
影響を小さくすることができ、制御の再現性が良いし、
クラッチ１を具えた自動変速機の変速品質を大いに安定
させることができる。その反面、上記のような高精度の
締結圧制御が不要となる高圧領域では、制御ゲインが大
きいことによって締結圧Ｐｏが速やかに最高値にされる
こととなり、クラッチ１の要求締結容量を確保してその
早期摩耗を減じ得る。
【００１８】図３は本発明による締結圧制御装置の他の
例を示し、本例では切り換え弁１１の入力ポート１１ｄ
に供給してゲイン変更圧Ｐｇの元圧となす圧力を、図１
における如く一定圧Ｐｃとする代わりに、アクチュエー
タ６からの制御圧Ｐｓとする。この場合も図１における
と同様な作用が得られるが、ゲイン変更圧Ｐｇの元圧が
デューティ比Ｄに応じて変化する制御圧Ｐｓであること
によって、デューティ比Ｄに対する締結圧Ｐｏの変化特
性は図４に示す如く、高圧領域でも締結圧が或る値から
勾配を持ったものとなる。
例を示し、本例では切り換え弁１１の入力ポート１１ｄ
に供給してゲイン変更圧Ｐｇの元圧となす圧力を、図１
における如く一定圧Ｐｃとする代わりに、アクチュエー
タ６からの制御圧Ｐｓとする。この場合も図１における
と同様な作用が得られるが、ゲイン変更圧Ｐｇの元圧が
デューティ比Ｄに応じて変化する制御圧Ｐｓであること
によって、デューティ比Ｄに対する締結圧Ｐｏの変化特
性は図４に示す如く、高圧領域でも締結圧が或る値から
勾配を持ったものとなる。
【００１９】図５は本発明による締結圧制御装置の更に
他の例を示し、本例では、比例ソレノイド１２のプラン
ジャ１２ａをスプール８に直接突き当てて設ける。該比
例ソレノイド１２は電流値Ｉに比例した図中左方への電
磁力をプランジャ１２ａを介してスプール８に付与し、
制御弁７は図１における制御圧Ｐｓに代えこの電磁力、
つまりソレノイド１２への電流値Ｉに応じて締結圧Ｐｏ
を制御することとする。よって、本実施例においては比
例ソレノイド１２がアクチュエータの用をなす。また、
切り換え弁１１の室１１ａに供給されて該弁の切り換え
を司る圧力として、図１における信号圧Ｐｓに代え締結
圧Ｐｏを用いる。
他の例を示し、本例では、比例ソレノイド１２のプラン
ジャ１２ａをスプール８に直接突き当てて設ける。該比
例ソレノイド１２は電流値Ｉに比例した図中左方への電
磁力をプランジャ１２ａを介してスプール８に付与し、
制御弁７は図１における制御圧Ｐｓに代えこの電磁力、
つまりソレノイド１２への電流値Ｉに応じて締結圧Ｐｏ
を制御することとする。よって、本実施例においては比
例ソレノイド１２がアクチュエータの用をなす。また、
切り換え弁１１の室１１ａに供給されて該弁の切り換え
を司る圧力として、図１における信号圧Ｐｓに代え締結
圧Ｐｏを用いる。
【００２０】本実施例の作用を次に説明する。制御弁７
は電流値Ｉに応動する比例ソレノイド１２からの電磁力
に応じて締結圧Ｐｏを制御し、その作用は図１における
制御圧Ｐｓに代えソレノイド１２からの電磁力がスプー
ル８に印加される以外、図１につき前述したと同様であ
る。
は電流値Ｉに応動する比例ソレノイド１２からの電磁力
に応じて締結圧Ｐｏを制御し、その作用は図１における
制御圧Ｐｓに代えソレノイド１２からの電磁力がスプー
ル８に印加される以外、図１につき前述したと同様であ
る。
【００２１】切り換え弁１１は、締結圧Ｐｏがばね１３
のセット荷重に対応した設定値未満の低圧領域にある
間、スプール１２を図示の位置に保ってゲイン変更圧Ｐ
ｇを出力しない。よって、この低圧領域にある間締結圧
制御弁７は、ソレノイド１２からスプール８への電磁力
のみにより、即ちソレノイド１２への電流値Ｉのみによ
り締結圧Ｐｏを、例えば図６に示す如く緩やかな勾配で
（小さなゲインで）変化させる。よって、クラッチ１の
締結過渡状態を含む低圧領域で、締結圧Ｐｏの立ち上が
りが早く、広範囲のデューティ比Ｄを用いた締結圧制御
が可能になると共に、製品間の靜特性のバラツキや、靜
特性の温度変化に伴う変動による締結圧Ｐｏへの影響を
小さくすることができ、制御の再現性が良いし、クラッ
チ１を具えた自動変速機の変速品質を大いに安定させる
ことができる。
のセット荷重に対応した設定値未満の低圧領域にある
間、スプール１２を図示の位置に保ってゲイン変更圧Ｐ
ｇを出力しない。よって、この低圧領域にある間締結圧
制御弁７は、ソレノイド１２からスプール８への電磁力
のみにより、即ちソレノイド１２への電流値Ｉのみによ
り締結圧Ｐｏを、例えば図６に示す如く緩やかな勾配で
（小さなゲインで）変化させる。よって、クラッチ１の
締結過渡状態を含む低圧領域で、締結圧Ｐｏの立ち上が
りが早く、広範囲のデューティ比Ｄを用いた締結圧制御
が可能になると共に、製品間の靜特性のバラツキや、靜
特性の温度変化に伴う変動による締結圧Ｐｏへの影響を
小さくすることができ、制御の再現性が良いし、クラッ
チ１を具えた自動変速機の変速品質を大いに安定させる
ことができる。
【００２２】しかして、締結圧Ｐｏがばね１３のセット
荷重に対応した設定値を越えた高圧領域になると、切り
換え弁１１はスプール１２を図示の位置から右行させて
ゲイン変更圧Ｐｇを発生させる。このゲイン変更圧Ｐｇ
は室７ｃに至って、締結圧制御弁７のスプール８を図中
左方へ附勢する力を増大し、その分締結圧Ｐｏを嵩上げ
することとなり、当該高圧領域では例えば図６に示す如
く締結圧Ｐｏを一挙にその元圧である入力圧Ｐｉと同じ
最高値となすような高ゲインで締結圧制御を実行する。
よって、高精度の締結圧制御が不要となる高圧領域で
は、制御ゲインが大きいことによって締結圧Ｐｏが速や
かに最高値にされることとなり、クラッチ１の要求締結
容量を確保してその早期摩耗を減じ得る。
荷重に対応した設定値を越えた高圧領域になると、切り
換え弁１１はスプール１２を図示の位置から右行させて
ゲイン変更圧Ｐｇを発生させる。このゲイン変更圧Ｐｇ
は室７ｃに至って、締結圧制御弁７のスプール８を図中
左方へ附勢する力を増大し、その分締結圧Ｐｏを嵩上げ
することとなり、当該高圧領域では例えば図６に示す如
く締結圧Ｐｏを一挙にその元圧である入力圧Ｐｉと同じ
最高値となすような高ゲインで締結圧制御を実行する。
よって、高精度の締結圧制御が不要となる高圧領域で
は、制御ゲインが大きいことによって締結圧Ｐｏが速や
かに最高値にされることとなり、クラッチ１の要求締結
容量を確保してその早期摩耗を減じ得る。
【００２３】
【発明の効果】かくして本発明による摩擦要素の締結圧
制御装置は請求項１に記載の如く、摩擦要素の締結過渡
状態を含む低圧領域では、高圧領域におけるよりも締結
圧制御ゲインを小さくする構成としたから、当該低圧領
域で広範囲の電気信号を用いた締結圧制御が可能になる
し、また製品間の靜特性のバラツキや、靜特性の温度変
化にともなう変動によっても、締結圧制御特性が大きく
異なることがなく、制御の再現性が良いし、自動変速機
の場合変速品質を大いに安定させ得る。
制御装置は請求項１に記載の如く、摩擦要素の締結過渡
状態を含む低圧領域では、高圧領域におけるよりも締結
圧制御ゲインを小さくする構成としたから、当該低圧領
域で広範囲の電気信号を用いた締結圧制御が可能になる
し、また製品間の靜特性のバラツキや、靜特性の温度変
化にともなう変動によっても、締結圧制御特性が大きく
異なることがなく、制御の再現性が良いし、自動変速機
の場合変速品質を大いに安定させ得る。
【図１】本発明一実施の態様になる摩擦要素の締結圧制
御装置を示すシステム図である。
御装置を示すシステム図である。
【図２】同例における締結圧制御特性図である
【図３】本発明締結圧制御装置の他の例を示すシステム
図である。
図である。
【図４】同例における締結圧制御特性図である
【図５】本発明締結圧制御装置の更に他の例を示すシス
テム図である。
テム図である。
【図６】同例における締結圧制御特性図である。
【図７】従来装置による締結圧制御特性図である。
１ クラッチ（摩擦要素） ２ オイルポンプ ４ リリーフ弁 ５ 定圧弁 ６ デューティソレノイド弁（アクチュエータ） ７ 締結圧制御弁 11 切り換え弁（低圧領域検出手段兼ゲイン変更手段） 12 ソレノイド（アクチュエータ）
Claims (1)
- 【請求項１】 電気信号に応動するアクチュエータを具
え、該アクチュエータの動作特性に基づく所定ゲインで
入力圧を調圧して摩擦要素に供給し、この調整圧力に応
じて該摩擦要素を締結するようにした装置において、 前記摩擦要素の締結過渡状態を含む低圧領域を検出する
低圧領域検出手段と、 該手段により低圧領域を検出する間、該領域を越えた高
圧領域におけるよりも、前記ゲインを低くするゲイン変
更手段とを具備してなることを特徴とする摩擦要素の締
結圧制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18939092A JPH0633953A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 摩擦要素の締結圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18939092A JPH0633953A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 摩擦要素の締結圧制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0633953A true JPH0633953A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16240509
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18939092A Pending JPH0633953A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 摩擦要素の締結圧制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633953A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001116130A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-04-27 | Nissan Motor Co Ltd | 液圧制御方法 |
| US7559866B2 (en) | 2005-12-09 | 2009-07-14 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Hydraulic control apparatus for automatic transmission |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP18939092A patent/JPH0633953A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001116130A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-04-27 | Nissan Motor Co Ltd | 液圧制御方法 |
| US7559866B2 (en) | 2005-12-09 | 2009-07-14 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Hydraulic control apparatus for automatic transmission |
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