JPH06339455A - 挿入具 - Google Patents
挿入具Info
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- JPH06339455A JPH06339455A JP5130508A JP13050893A JPH06339455A JP H06339455 A JPH06339455 A JP H06339455A JP 5130508 A JP5130508 A JP 5130508A JP 13050893 A JP13050893 A JP 13050893A JP H06339455 A JPH06339455 A JP H06339455A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- balloon
- bending
- endoscope
- curved
- bending operation
- Prior art date
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- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、バルーンが膨張状態であっても、少
ない力量でバルーン内の湾曲部を確実に湾曲させること
ができる挿入具を提供することを目的とする。 【構成】挿入部2の一部に湾曲部3を設けた内視鏡1に
おいて、前記挿入部2の湾曲部3の外周に形成され流体
圧により外向きに膨張可能なバルーン11と、このバル
ーン11の内側においてそのバルーン11を配設した湾
曲部分の中央部近傍に設けられ外に向かって拡張可能な
少なくとも1つのバルーン21,22と、前記バルーン
21,22を膨張収縮させる第1の手段と、前記拡張部
材を拡張・収縮させる第2の手段とを具備し、バルーン
11を膨脹させた状態でバルーン21,22を拡張する
ことによりその向きに湾曲部3を湾曲させる。
ない力量でバルーン内の湾曲部を確実に湾曲させること
ができる挿入具を提供することを目的とする。 【構成】挿入部2の一部に湾曲部3を設けた内視鏡1に
おいて、前記挿入部2の湾曲部3の外周に形成され流体
圧により外向きに膨張可能なバルーン11と、このバル
ーン11の内側においてそのバルーン11を配設した湾
曲部分の中央部近傍に設けられ外に向かって拡張可能な
少なくとも1つのバルーン21,22と、前記バルーン
21,22を膨張収縮させる第1の手段と、前記拡張部
材を拡張・収縮させる第2の手段とを具備し、バルーン
11を膨脹させた状態でバルーン21,22を拡張する
ことによりその向きに湾曲部3を湾曲させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば小腸ゾンデスコ
ープのように、生体や工業製品等の内部にバルーンで位
置させた挿入部を湾曲させるようにした挿入具に関す
る。
ープのように、生体や工業製品等の内部にバルーンで位
置させた挿入部を湾曲させるようにした挿入具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】挿入部の湾曲部に周面放射方向に膨張さ
せるバルーンを取り付け、そのバルーンを流体で膨脹さ
せることにより、小腸の蠕動運動によって前記バルーン
が小腸深部へと引っ張られて導入作用が加えられる小腸
ゾンデスコープが提案されている(特願昭5−3866
1号出願の明細書を参照)。
せるバルーンを取り付け、そのバルーンを流体で膨脹さ
せることにより、小腸の蠕動運動によって前記バルーン
が小腸深部へと引っ張られて導入作用が加えられる小腸
ゾンデスコープが提案されている(特願昭5−3866
1号出願の明細書を参照)。
【0003】この湾曲機構としては、前記バルーン内に
おける、挿入部内部に流体圧により軸方向に伸びるチュ
ーブからなる複数の加圧室を設ける構造であり、選択し
た特定の加圧室を流体圧で適宜加圧することで、湾曲部
を湾曲させるようになっている。この流体圧での湾曲駆
動方式では、長尺な挿入部の全長にわたり挿通した操作
ワイヤを介して行う一般的な湾曲操作方式とは異なり、
その操作ワイヤの伸びによる操作量の誤差が小さく、確
実な湾曲操作を行うことができる。
おける、挿入部内部に流体圧により軸方向に伸びるチュ
ーブからなる複数の加圧室を設ける構造であり、選択し
た特定の加圧室を流体圧で適宜加圧することで、湾曲部
を湾曲させるようになっている。この流体圧での湾曲駆
動方式では、長尺な挿入部の全長にわたり挿通した操作
ワイヤを介して行う一般的な湾曲操作方式とは異なり、
その操作ワイヤの伸びによる操作量の誤差が小さく、確
実な湾曲操作を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この流
体圧で行う湾曲駆動方式では、バルーンを膨張させる
と、バルーン両端の取付け部には、膨脹するバルーンの
圧力で挿入部の軸方向へ向かう負荷が加わる。
体圧で行う湾曲駆動方式では、バルーンを膨張させる
と、バルーン両端の取付け部には、膨脹するバルーンの
圧力で挿入部の軸方向へ向かう負荷が加わる。
【0005】このため、バルーンを膨らませた状態で湾
曲部を湾曲させる場合、バルーンの圧力により、加圧室
を形成するチューブが軸方向に伸張もしくは収縮しにく
くなる。この結果、流体の圧力を高める必要がある。加
圧室を加圧するための加圧源は、高圧力を発生するもの
であることが必要であった。
曲部を湾曲させる場合、バルーンの圧力により、加圧室
を形成するチューブが軸方向に伸張もしくは収縮しにく
くなる。この結果、流体の圧力を高める必要がある。加
圧室を加圧するための加圧源は、高圧力を発生するもの
であることが必要であった。
【0006】本発明はこのような事情に考慮してなされ
たもので、その目的とするところは、バルーンが膨張状
態であっても、少ない力量でバルーン内の湾曲部を確実
に湾曲させることができる挿入具を提供することにあ
る。
たもので、その目的とするところは、バルーンが膨張状
態であっても、少ない力量でバルーン内の湾曲部を確実
に湾曲させることができる挿入具を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、挿
入部の一部に湾曲部を設けた挿入具において、前記挿入
部の湾曲部の外周に形成され流体圧により外向きに膨張
可能なバルーンと、このバルーンの内側においてそのバ
ルーンを配設した湾曲部分の中央部近傍に設けられ外に
向かって拡張可能な少なくとも1つの拡張部材と、前記
バルーンを膨張収縮させる第1の手段と、前記拡張部材
を拡張・収縮させる第2の手段とを具備し、バルーンを
膨脹させた状態で拡張部材を拡張することによりその向
きに湾曲部を湾曲させるようにした。
入部の一部に湾曲部を設けた挿入具において、前記挿入
部の湾曲部の外周に形成され流体圧により外向きに膨張
可能なバルーンと、このバルーンの内側においてそのバ
ルーンを配設した湾曲部分の中央部近傍に設けられ外に
向かって拡張可能な少なくとも1つの拡張部材と、前記
バルーンを膨張収縮させる第1の手段と、前記拡張部材
を拡張・収縮させる第2の手段とを具備し、バルーンを
膨脹させた状態で拡張部材を拡張することによりその向
きに湾曲部を湾曲させるようにした。
【0008】
【実施例】図1ないし図4は本発明の第1の実施例を示
すものである。この実施例での内視鏡1は小腸にその蠕
動運動により挿入される小腸ゾンデスコープである。図
2で示すように、内視鏡1の挿入部2は、先端近くに湾
曲部3とこれの基端に接続した可撓管4とからなり、湾
曲部3の先端には先端構成部5が取着されている。先端
構成部5の先端面には、照明レンズ6、対物レンズ7お
よび鉗子口8等が設けられている。
すものである。この実施例での内視鏡1は小腸にその蠕
動運動により挿入される小腸ゾンデスコープである。図
2で示すように、内視鏡1の挿入部2は、先端近くに湾
曲部3とこれの基端に接続した可撓管4とからなり、湾
曲部3の先端には先端構成部5が取着されている。先端
構成部5の先端面には、照明レンズ6、対物レンズ7お
よび鉗子口8等が設けられている。
【0009】挿入部2の湾曲部3の外周には、収縮膨脹
自在なチューブからなる外バルーン11が被嵌されてい
る。通常、この外バルーン11は収縮した状態にある。
図2(a)にあるように、外バルーン11の先端は湾曲
部3における先端に設けた前方硬質部12に対して気密
的に取り付けられている。また、外バルーン11の後端
は湾曲部3における後端に設けた後方硬質部13に対し
て気密的に取り付けられている。これにより外バルーン
11の内面と湾曲部3の外周面とで形成する、いわゆる
ドーナツ状の加圧室14が形成される。通常、外バルー
ン11は収縮した状態にあるため、加圧室14も縮小し
ている。挿入部2の内部には前記外バルーン11の加圧
室14の内部に連通する流体加圧管路15が挿通され
る。
自在なチューブからなる外バルーン11が被嵌されてい
る。通常、この外バルーン11は収縮した状態にある。
図2(a)にあるように、外バルーン11の先端は湾曲
部3における先端に設けた前方硬質部12に対して気密
的に取り付けられている。また、外バルーン11の後端
は湾曲部3における後端に設けた後方硬質部13に対し
て気密的に取り付けられている。これにより外バルーン
11の内面と湾曲部3の外周面とで形成する、いわゆる
ドーナツ状の加圧室14が形成される。通常、外バルー
ン11は収縮した状態にあるため、加圧室14も縮小し
ている。挿入部2の内部には前記外バルーン11の加圧
室14の内部に連通する流体加圧管路15が挿通され
る。
【0010】前記外バルーン11の内側で、湾曲部3の
中央部近傍には、周面外向きに膨張可能な内バルーン2
1,22が取り付けられている。この実施例では、2つ
の内バルーン21,22が上下位置それぞれに設けられ
ている。この内バルーン21,22の前端縁の固定位置
と後端縁の固定位置との間隔は、前記外バルーン11に
比べて短く、湾曲部3の中央部近傍に互いに近付けて配
設されている。また、2つの内バルーン21,22は、
図1(a)で示すように、通常、折り畳まれた状態にあ
り、膨脹すると、膨脹した外バルーン11の内面に押し
当たる大きさになる。膨脹した外バルーン11は挿入部
2を挿入した小腸の内面に押し当たる。
中央部近傍には、周面外向きに膨張可能な内バルーン2
1,22が取り付けられている。この実施例では、2つ
の内バルーン21,22が上下位置それぞれに設けられ
ている。この内バルーン21,22の前端縁の固定位置
と後端縁の固定位置との間隔は、前記外バルーン11に
比べて短く、湾曲部3の中央部近傍に互いに近付けて配
設されている。また、2つの内バルーン21,22は、
図1(a)で示すように、通常、折り畳まれた状態にあ
り、膨脹すると、膨脹した外バルーン11の内面に押し
当たる大きさになる。膨脹した外バルーン11は挿入部
2を挿入した小腸の内面に押し当たる。
【0011】各内バルーン21,22の内部には、挿入
部2の内部に配設した流体加圧管路23,24がそれぞ
れ別々に連通している。この流体加圧管路23,24は
後述する湾曲操作部19に導かれる。そして、バルーン
21,22を膨張収縮させる流体を選択的に供給する手
段を構成している。
部2の内部に配設した流体加圧管路23,24がそれぞ
れ別々に連通している。この流体加圧管路23,24は
後述する湾曲操作部19に導かれる。そして、バルーン
21,22を膨張収縮させる流体を選択的に供給する手
段を構成している。
【0012】また、前述した流体加圧管路15は、操作
部30から導出する供給ケーブル26内を通じて図示し
ない供給装置27に導かれる。そして、この供給装置2
7に内蔵する制御装置によって外バルーン11への流体
の供給動作を制御してその外バルーン11を膨張収縮さ
せる手段を構成している。
部30から導出する供給ケーブル26内を通じて図示し
ない供給装置27に導かれる。そして、この供給装置2
7に内蔵する制御装置によって外バルーン11への流体
の供給動作を制御してその外バルーン11を膨張収縮さ
せる手段を構成している。
【0013】一方、図3で示すように、内視鏡1の操作
部30は挿入部2の基端に連結されている。操作部30
には、一般的な内視鏡と同様、接眼部31や鉗子挿入口
32が設けられるが、さらに、湾曲用操作部33が付設
されている。
部30は挿入部2の基端に連結されている。操作部30
には、一般的な内視鏡と同様、接眼部31や鉗子挿入口
32が設けられるが、さらに、湾曲用操作部33が付設
されている。
【0014】この湾曲用操作部33は、内視鏡1の操作
部30から突出する把持部34を有し、把持部34に
は、2つの湾曲操作用釦37,38が設けられている。
なお、湾曲操作用釦37,38は、内バルーン21,2
2の数に応じて設けられるものであり、この実施例では
2つの内バルーン21,22を用いて湾曲部3を2方向
に湾曲するため、2つ湾曲操作用釦37,38を用意し
てある。
部30から突出する把持部34を有し、把持部34に
は、2つの湾曲操作用釦37,38が設けられている。
なお、湾曲操作用釦37,38は、内バルーン21,2
2の数に応じて設けられるものであり、この実施例では
2つの内バルーン21,22を用いて湾曲部3を2方向
に湾曲するため、2つ湾曲操作用釦37,38を用意し
てある。
【0015】各湾曲操作用釦37,38の部分は図4で
示すように構成される。すなわち、釦37,38は筒4
1にその一部が嵌め込まれて摺動可能な状態となってい
る。嵌込み摺動部の外周にはOリング42が設けられ、
気密的に摺動できるように取り付けられている。また、
釦37,38は、筒41に挿入したコイルばね43で突
出する向きに付勢され、釦37,38を指で押し込んで
も、元に戻る。
示すように構成される。すなわち、釦37,38は筒4
1にその一部が嵌め込まれて摺動可能な状態となってい
る。嵌込み摺動部の外周にはOリング42が設けられ、
気密的に摺動できるように取り付けられている。また、
釦37,38は、筒41に挿入したコイルばね43で突
出する向きに付勢され、釦37,38を指で押し込んで
も、元に戻る。
【0016】また、筒41の壁部にはリーク孔44が形
成されており、図4に示すように釦37,38を押す前
の待機状態において、筒41の内部と外部とはリーク孔
44を通じて連通する。また、各筒41には、それぞれ
対応した流体加圧管路23,24が接続されている。
成されており、図4に示すように釦37,38を押す前
の待機状態において、筒41の内部と外部とはリーク孔
44を通じて連通する。また、各筒41には、それぞれ
対応した流体加圧管路23,24が接続されている。
【0017】そこで、湾曲用操作部33の把持部34を
把持して選択した釦37,38をコイルばね43の付勢
力に逆らって押し込むと、リーク孔44を通過してから
は、押し込まれた釦37,38によって加圧された筒4
1内の空気がその対応する流体加圧管路23,24を通
って、これに通じる内バルーン21,22を膨張させ
る。
把持して選択した釦37,38をコイルばね43の付勢
力に逆らって押し込むと、リーク孔44を通過してから
は、押し込まれた釦37,38によって加圧された筒4
1内の空気がその対応する流体加圧管路23,24を通
って、これに通じる内バルーン21,22を膨張させ
る。
【0018】ここで、釦37,38を押す指を離すか、
緩めるかすると、コイルばね43の付勢力でその釦3
7,38は元の待機位置に戻り、リーク孔44によって
大気圧状態にセットされる。
緩めるかすると、コイルばね43の付勢力でその釦3
7,38は元の待機位置に戻り、リーク孔44によって
大気圧状態にセットされる。
【0019】なお、作動流体を気体ではなく液体とする
場合にはリーク孔44を無くし、筒41、流体加圧管路
23,24、内バルーン21,22の中を液体で満たし
ておけばよい。
場合にはリーク孔44を無くし、筒41、流体加圧管路
23,24、内バルーン21,22の中を液体で満たし
ておけばよい。
【0020】この内視鏡1を使用する場合、図2で示す
ように外バルーン11が収縮状態において挿入部2を患
者の鼻より挿入する。挿入部2の先端が十二指腸に達し
たら、供給装置27から、流体加圧管路15を通じて加
圧流体を送り込み、図1(a)で示すように外バルーン
11を膨張させる(液体を用いる場合が多い)。この
後、小腸(十二指腸含む)の蠕動運動で挿入部2の先端
が小腸深部へと進んでいく。小腸内の観察は挿入部2を
抜去する時に行う。
ように外バルーン11が収縮状態において挿入部2を患
者の鼻より挿入する。挿入部2の先端が十二指腸に達し
たら、供給装置27から、流体加圧管路15を通じて加
圧流体を送り込み、図1(a)で示すように外バルーン
11を膨張させる(液体を用いる場合が多い)。この
後、小腸(十二指腸含む)の蠕動運動で挿入部2の先端
が小腸深部へと進んでいく。小腸内の観察は挿入部2を
抜去する時に行う。
【0021】この観察時において、観察方向を選択変更
する場合には次のような湾曲操作を行う。例えば上向き
に変更する場合、図1(b)のように外バルーン11を
膨張させた状態で、湾曲用操作部33の湾曲操作用釦3
7を押し込むことにより、流体加圧管路23を介して上
側の内バルーン21に空気を供給してそれを膨張させ
る。すると、その内バルーン21の一部が外バルーン1
1の内面に接触して押圧する。
する場合には次のような湾曲操作を行う。例えば上向き
に変更する場合、図1(b)のように外バルーン11を
膨張させた状態で、湾曲用操作部33の湾曲操作用釦3
7を押し込むことにより、流体加圧管路23を介して上
側の内バルーン21に空気を供給してそれを膨張させ
る。すると、その内バルーン21の一部が外バルーン1
1の内面に接触して押圧する。
【0022】外バルーン11は、膨張状態では、その取
付け部である前方硬質部12と後方硬質部13を揺動可
能に押さえ込む。これを機能的に示した図1(c)で見
ると、支点aに相当する。そこで、膨張した内バルーン
21が外バルーン11と内視鏡1の湾曲部3の中央部近
傍を押し広げることで、図1(c)に示すように、内視
鏡1に相当する梁bの中央部近傍を内バルーン21に相
当する力Fで曲げることとほぼ同様の状態となる。この
ようにして湾曲部3を湾曲させることにより先端構成部
5を上側へ向けることができる。先端構成部5を下側へ
向ける場合には同様にして内バルーン21の代わりに内
バルーン22を膨脹させる。
付け部である前方硬質部12と後方硬質部13を揺動可
能に押さえ込む。これを機能的に示した図1(c)で見
ると、支点aに相当する。そこで、膨張した内バルーン
21が外バルーン11と内視鏡1の湾曲部3の中央部近
傍を押し広げることで、図1(c)に示すように、内視
鏡1に相当する梁bの中央部近傍を内バルーン21に相
当する力Fで曲げることとほぼ同様の状態となる。この
ようにして湾曲部3を湾曲させることにより先端構成部
5を上側へ向けることができる。先端構成部5を下側へ
向ける場合には同様にして内バルーン21の代わりに内
バルーン22を膨脹させる。
【0023】しかして、外バルーン11を膨張させた状
態においても、少ない力量で湾曲させることができる。
また、湾曲用操作部33が内視鏡1の操作部30と一体
となり、釦37,38を押すだけで容易に湾曲部3を湾
曲操作することができる。
態においても、少ない力量で湾曲させることができる。
また、湾曲用操作部33が内視鏡1の操作部30と一体
となり、釦37,38を押すだけで容易に湾曲部3を湾
曲操作することができる。
【0024】以上の如く、内視鏡1の挿入部2の先端付
近を湾曲させて観察することができる。もちろん、湾曲
できることは、観察だけでなく、腸液採取や生検等の処
置にも役立つ。以上のように、外バルーン11の内側に
周方向に沿って2つの内バルーン21,22を設けれ
ば、2方向に湾曲することができる。なお、3つの内バ
ルーンを設ければ3方向、4つの内バルーンを設ければ
4方向に湾曲させることができる。
近を湾曲させて観察することができる。もちろん、湾曲
できることは、観察だけでなく、腸液採取や生検等の処
置にも役立つ。以上のように、外バルーン11の内側に
周方向に沿って2つの内バルーン21,22を設けれ
ば、2方向に湾曲することができる。なお、3つの内バ
ルーンを設ければ3方向、4つの内バルーンを設ければ
4方向に湾曲させることができる。
【0025】図5および図6は本発明の第2の実施例を
示す。この実施例では図5で示すような形状記憶合金部
材51,52を拡張部材として、これを前述した内バル
ーン21,22の代わりとしたものである。形状記憶合
金部材51、52は帯状に形成され、初期状態は図5
(a)で示す如く畳み込まれている。この初期状態に対
し、形状記憶合金部材51,52をある設定温度以上に
加熱すると、図5(b)で示すように変形し丸く拡張す
る。つまり、潰れた偏平な状態から丸く膨らんだ拡張し
た状態になる。
示す。この実施例では図5で示すような形状記憶合金部
材51,52を拡張部材として、これを前述した内バル
ーン21,22の代わりとしたものである。形状記憶合
金部材51、52は帯状に形成され、初期状態は図5
(a)で示す如く畳み込まれている。この初期状態に対
し、形状記憶合金部材51,52をある設定温度以上に
加熱すると、図5(b)で示すように変形し丸く拡張す
る。つまり、潰れた偏平な状態から丸く膨らんだ拡張し
た状態になる。
【0026】そして、このような形状記憶合金部材5
1,52が、図6に示すように、内視鏡1の外バルーン
11の内側で湾曲部3の中央部近傍に取り付けられてい
る。この形状記憶合金部材51,52の各端にはそれぞ
れリード線53,54が取り付けられ、リード線53,
54は内視鏡1の挿入部2内を通って、内視鏡1の操作
部30の一部よりケーブル55の内部を通り制御装置5
6に接続されている。
1,52が、図6に示すように、内視鏡1の外バルーン
11の内側で湾曲部3の中央部近傍に取り付けられてい
る。この形状記憶合金部材51,52の各端にはそれぞ
れリード線53,54が取り付けられ、リード線53,
54は内視鏡1の挿入部2内を通って、内視鏡1の操作
部30の一部よりケーブル55の内部を通り制御装置5
6に接続されている。
【0027】制御装置56によって、リード線53,5
4を通じて選択した一方の形状記憶合金部材51,52
通電することで、その選択された一方の形状記憶合金部
材51,52を拡張させると、前述した第1の実施例の
作用と同様にして、挿入部2の湾曲部3を湾曲させるこ
とができる。これの構成によると、液体加圧管路が不要
であり、それよりもリード線53,54の方が細くでき
るので、挿入部2を細径化できる。
4を通じて選択した一方の形状記憶合金部材51,52
通電することで、その選択された一方の形状記憶合金部
材51,52を拡張させると、前述した第1の実施例の
作用と同様にして、挿入部2の湾曲部3を湾曲させるこ
とができる。これの構成によると、液体加圧管路が不要
であり、それよりもリード線53,54の方が細くでき
るので、挿入部2を細径化できる。
【0028】図7ないし図10は、湾曲用操作部33の
湾曲操作用釦の変形例を示すものである。図7は湾曲用
操作部33に設ける湾曲操作用釦の数を3つとした例で
ある。その湾曲操作用釦61,62,63は湾曲部3に
設けた3つ内バルーンに対応し、各内バルーンで3つの
異なる3方向に湾曲する際、その湾曲する向きに対応し
た内バルーンを選択する。なお、湾曲部3を4方向に湾
曲するならば4つの内バルーンを設けてこれに対応した
湾曲操作用釦を4つ設ける。
湾曲操作用釦の変形例を示すものである。図7は湾曲用
操作部33に設ける湾曲操作用釦の数を3つとした例で
ある。その湾曲操作用釦61,62,63は湾曲部3に
設けた3つ内バルーンに対応し、各内バルーンで3つの
異なる3方向に湾曲する際、その湾曲する向きに対応し
た内バルーンを選択する。なお、湾曲部3を4方向に湾
曲するならば4つの内バルーンを設けてこれに対応した
湾曲操作用釦を4つ設ける。
【0029】図8はその3つの湾曲操作用釦61,6
2,63の上に平プレート66を取り付けた例である。
この平プレート66にはUP湾曲方向を示すUP指標6
7が設けられている(この表示方法としては描いてもよ
いし、刻んでもよい)。
2,63の上に平プレート66を取り付けた例である。
この平プレート66にはUP湾曲方向を示すUP指標6
7が設けられている(この表示方法としては描いてもよ
いし、刻んでもよい)。
【0030】図9は、その平プレート66をジョイステ
ックプレート68に置き換えた例である。図10は、内
視鏡1の操作部30の外表面部分に直接、その3つの湾
曲操作用釦61,62,63と、それの筒41を設けた
ものである。この内部構造は前述した図4と同様であ
る。
ックプレート68に置き換えた例である。図10は、内
視鏡1の操作部30の外表面部分に直接、その3つの湾
曲操作用釦61,62,63と、それの筒41を設けた
ものである。この内部構造は前述した図4と同様であ
る。
【0031】図8と図9のものは、平プレート66また
はジョイステックプレート68を任意の方向に押すこと
で、3つの釦61,62,63のうちの2つ一度に押し
たり、それぞれある割合に押したりすることができる。
また、図10は、操作部30を把持すると共に釦61,
62,63を押すことで適宜湾曲操作をすることがで
き、操作性がよい。なお、本発明は前述した実施例のも
のに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範
囲で種々の変形が可能である。
はジョイステックプレート68を任意の方向に押すこと
で、3つの釦61,62,63のうちの2つ一度に押し
たり、それぞれある割合に押したりすることができる。
また、図10は、操作部30を把持すると共に釦61,
62,63を押すことで適宜湾曲操作をすることがで
き、操作性がよい。なお、本発明は前述した実施例のも
のに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範
囲で種々の変形が可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ルーン膨張状態においても、バルーン内の挿入部を少な
い力量で湾曲させることができる。
ルーン膨張状態においても、バルーン内の挿入部を少な
い力量で湾曲させることができる。
【図1】本発明の第1の実施例に係る内視鏡の挿入部の
斜視図。
斜視図。
【図2】同じくその内視鏡の操作部付近を示す斜視図。
【図3】同じくその内視鏡の湾曲部の構成およびその湾
曲作用を示す説明図。
曲作用を示す説明図。
【図4】同じくその内視鏡の湾曲用操作部の湾曲操作用
釦の部分の断面図。
釦の部分の断面図。
【図5】本発明の第2の実施例に係る内視鏡の拡張部材
の斜視図。
の斜視図。
【図6】同じくその内視鏡の湾曲部の構成およびその湾
曲作用を示す説明図。
曲作用を示す説明図。
【図7】内視鏡の湾曲用操作部の湾曲操作用釦の変形例
の斜視図。
の斜視図。
【図8】内視鏡の湾曲用操作部の湾曲操作用釦の他の変
形例の斜視図。
形例の斜視図。
【図9】内視鏡の湾曲用操作部の湾曲操作用釦のさらに
他の変形例の斜視図。
他の変形例の斜視図。
【図10】内視鏡の湾曲用操作部の湾曲操作用釦のさら
に異なる他の変形例の斜視図。
に異なる他の変形例の斜視図。
1…内視鏡、2…挿入部、3…湾曲部、4…可撓管、1
1…外バルーン、14…加圧室、15…流体管路、19
…湾曲操作部、21,22…内バルーン、23,24…
流体加圧管路、37,38…湾曲操作用釦、41…筒、
44…リーク孔、51,52…形状記憶合金部材、56
…制御装置
1…外バルーン、14…加圧室、15…流体管路、19
…湾曲操作部、21,22…内バルーン、23,24…
流体加圧管路、37,38…湾曲操作用釦、41…筒、
44…リーク孔、51,52…形状記憶合金部材、56
…制御装置
Claims (1)
- 【請求項1】挿入部の一部に湾曲部を設けた挿入具にお
いて、前記挿入部の湾曲部の外周に形成され流体圧によ
り外向きに膨張可能なバルーンと、このバルーンの内側
においてそのバルーンを配設した湾曲部分の中央部近傍
に設けられ外に向かって拡張可能な少なくとも1つの拡
張部材と、前記バルーンを膨張収縮させる第1の手段
と、前記拡張部材を拡張・収縮させる第2の手段とを具
備し、バルーンを膨脹させた状態で拡張部材を拡張する
ことによりその向きに湾曲部を湾曲させるようにしたこ
とを特徴とする挿入具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5130508A JPH06339455A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 挿入具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5130508A JPH06339455A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 挿入具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06339455A true JPH06339455A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15035965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5130508A Withdrawn JPH06339455A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 挿入具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06339455A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1142530A1 (de) * | 2000-03-21 | 2001-10-10 | Rainer Dr. Zotz | Pneumatische Steuerungsvorrichtung für ein Endoskop |
JP2015091392A (ja) * | 2011-03-07 | 2015-05-14 | スマート・メディカル・システムズ・リミテッド | 内視鏡システムおよびバルーン膨張/収縮システム |
US10052014B2 (en) | 2010-03-09 | 2018-08-21 | Smart Medical Systems Ltd. | Balloon endoscope and methods of manufacture and use thereof |
US10314471B2 (en) | 2013-05-21 | 2019-06-11 | Smart Medical Systems Ltd. | Endoscope reprocessing method |
US10398295B2 (en) | 2014-12-22 | 2019-09-03 | Smart Medical Systems Ltd. | Balloon endoscope reprocessing system and method |
US10835107B2 (en) | 2015-04-03 | 2020-11-17 | Smart Medical Systems Ltd. | Endoscope electro-pneumatic adaptor |
CN113812913A (zh) * | 2021-10-18 | 2021-12-21 | 苏州法兰克曼医疗器械有限公司 | 一种便于操作的内窥镜 |
-
1993
- 1993-06-01 JP JP5130508A patent/JPH06339455A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1142530A1 (de) * | 2000-03-21 | 2001-10-10 | Rainer Dr. Zotz | Pneumatische Steuerungsvorrichtung für ein Endoskop |
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US10610086B2 (en) | 2010-03-09 | 2020-04-07 | Smart Medical Systems Ltd. | Balloon endoscope and methods of manufacture and use thereof |
JP2015091392A (ja) * | 2011-03-07 | 2015-05-14 | スマート・メディカル・システムズ・リミテッド | 内視鏡システムおよびバルーン膨張/収縮システム |
US10456564B2 (en) | 2011-03-07 | 2019-10-29 | Smart Medical Systems Ltd. | Balloon-equipped endoscopic devices and methods thereof |
US10314471B2 (en) | 2013-05-21 | 2019-06-11 | Smart Medical Systems Ltd. | Endoscope reprocessing method |
US10398295B2 (en) | 2014-12-22 | 2019-09-03 | Smart Medical Systems Ltd. | Balloon endoscope reprocessing system and method |
US10835107B2 (en) | 2015-04-03 | 2020-11-17 | Smart Medical Systems Ltd. | Endoscope electro-pneumatic adaptor |
CN113812913A (zh) * | 2021-10-18 | 2021-12-21 | 苏州法兰克曼医疗器械有限公司 | 一种便于操作的内窥镜 |
CN113812913B (zh) * | 2021-10-18 | 2023-11-24 | 苏州法兰克曼医疗器械有限公司 | 一种便于操作的内窥镜 |
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