JPH06339431A - コーヒーを入れる方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 回転バスケット及び他の適宜のサポート構造
を使用したコーヒーを入れる装置および方法を提供す
る。 【構成】 回転バスケットは遠心加速度を受け、カフェ
オールを含む水がバスケット内にある水及びひかれたコ
ーヒーから選択的に抽出され、この抽出された水及びカ
フェオールはバスケットからその外周のまわりに配置さ
れた複数のポートを通り、排出流路に導かれ、容器内に
収集される。ここでは選定された量のひかれたコーヒー
が遠心加速度を受けるバスケット内に導かれる。選定さ
れた温度の選定された量の水がバスケットに加えられ、
コーヒーの出し殻と水の混合物及びカフェオールを含む
水溶液が形成されるが、コーヒーの出し殻はバスケット
の底部の複数の周方向ポートを通らず、バスケットから
排出されない。バスケット内にあるすべての水溶器がひ
かれたコーヒーから分離し、バスケットから除去され、
容器内に収集されるまで遠心加速度が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の分野】この発明は、コーヒーを入れる方法およ
び装置に関するものである。特に、この発明は、遠心加
速度によってカフェオールをコーヒーの出し殻を含む水
溶液から選択的に抽出する方法および装置に関ものであ
る。

【０００２】

【発明の背景】コーヒーは水溶性の香気要素を焼いたコ
ーヒー豆から抽出することによって得られる飲料であ
る。コーヒー内の香気要素はカフェオール、水に部分的
に溶融するオイルである。このようなコーヒーの抽出物
は主に少量の他の香気要素を含むカフェオールと水のイ
マルジョンである。焼いたコーヒー豆は剛性構造のもの
であるため、普通はそれがひかれ、およそ３０〜２００
メッシュ（Ｕ．Ｓ．Ａ．シーブシリーズ）大きさのコー
ヒーの出し殻が形成される。これは実質上抽出すること
ができるコーヒーの出し殻の表面積を増大させる。

【０００３】自動的にコーヒーを入れるための種々の装
置が知られている。１つのタイプのコーヒーを入れる装
置は重力によって予熱された水をコーヒーの出し殻に通
すドリップタイプのコーヒーメーカーである。ドリップ
タイプのコーヒーメーカーでは、沸騰点以下に予熱され
た水がコーヒーの出し殻からなる静的層の上部に導か
れ、重力によって静的層内に流れる。重力によって静的
層に与えられる力および水が層を凝縮させ、水がそれを
通り抜け、静的層の不均一な湿潤が生じる。これはコー
ヒーの出し殻からのカフェオールの不均一で不完全な抽
出を生じさせる。

【０００４】他のタイプのコーヒーを入れる装置はパー
コレーショタイプのコーヒーメーカーである。パーコレ
ーションタイプのコーヒーメーカーでは沸騰した水また
は蒸気が一定量のコーヒーの出し殻に設定された時間を
もって繰返し通される。しかしながら、水をコーヒーの
出し殻に繰返し通すことの主な欠点はコーヒーの抽出物
に望ましくない風味が生じるということである。

【０００５】他の形式のコーヒーを入れる装置はコーヒ
ーの出し殻を回転ハウジング内に収容し、遠心力によっ
て予熱された水をコーヒーの出し殻に濾過する。たとえ
ば、米国特許第３９６７５４６号明細書に記載されてい
る装置では、底部の後退することができるディスクおよ
び上部の後退することができる円錐体によってコーヒー
出し殻と液体の混合物のための回転ホルダが形成され、
ギヤ機構によってこれが駆動される。ディスクと円錐体
間の０．２ｍｍのギャップがフィルタとして作用し、液
体をコーヒーの出し殻から分離させる。回転が停止する
と、底部の後退することができるディスクが円錐体から
離脱され、コーヒーの出し殻が円錐体から取り除かれ
る。

【０００６】米国特許第４４７３００２号明細書および
同第４４６４９８２号明細書に記載されている遠心タイ
プのコーヒーを入れる装置はコーヒーの出し殻を保つた
めの容器を有する。容器が回転しているとき、水がコー
ヒーの出し殻の容器の下方の水の容器から上方向に流
れ、ひかれたコーヒーの容器内に送られる。コーヒーの
出し殻の容器はその上部にスロットを有し、これが液体
をコーヒーの出し殻から分離させる。

【０００７】米国特許第３２３３５３５号明細書に記載
されている遠心タイプのコーヒーを入れる装置ではコー
ヒーを入れるケースの遠心回転が開始される前、熱湯が
コーヒーの出し殻を含むケースの上部内に送られる。５
０００ｒｐｍでコーヒーを入れるチャンバが遠心回転す
る前、熱湯をコーヒーの出し殻を含むチャンバの上部内
に送ることも米国特許第４９６２６９３号明細書に記載
されている。

【０００８】しかしながら、この出願前、回転または遠
心タイプのコーヒーメーカーはコーヒーの出し殻の全表
面を湿潤させることができないか、または水をコーヒー
の出し殻内に押し込むことができないか、またはカフェ
オールをコーヒーの出し殻を含む水溶液から選択的に抽
出することができず、適当量の香気要素を有するコーヒ
ーを得ることができなかった。

【０００９】したがって、前述した欠点のないコーヒー
を入れる装置および方法が要望されている。この発明
は、この要望を満たす。

【００１０】

【発明の簡単な説明】

【００１１】この発明は、遠心加速度を利用し、コーヒ
ーを入れる方法および装置に関するものである。この発
明によれば、その１つの特徴として、コーヒーを入れる
手段からコーヒーを受ける支持手段のための支持構造を
有し、前記コーヒーを入れる手段は選定された量のコー
ヒーを有し、前記受ける手段に連通しており、さらに、
選定された温度の選定された量の熱湯を前記コーヒーを
入れる手段に送るための水加熱および送り手段と、前記
加熱および送り手段を付勢および消勢するための制御手
段とを有するコーヒーを入れる装置において、（ａ）ベ
ース部材および前記ベース部材に取り付けられた上方に
のびる壁を有し、チャンバを形成するハウジングと、
（ｂ）ベース部材および切頭円錐状の壁を有する実質上
円筒状のバスケット手段とを備え、前記壁は前記ベース
部材に取り付けられ、前記ベース部材から前記バスケッ
ト手段の中心軸に対し選定された角度をもって上方向に
のび、駆動リムを形成する外方向にのびる上側エッジを
有し、複数のポートが前記切頭円錐状の壁の外周のまわ
りにその上側付近に前記ベース部材から実質上等間隔を
置いて形成されており、前記バスケット手段は前記ハウ
ジングの前記チャンバ内に間隔を置いて取り外し可能
に、そして回転可能に取り付けられ、実質上前記ハウジ
ングに同心に整合し、前記ハウジングおよび前記バスケ
ットの壁によって環状空間が形成され、この環状空間に
よって排出流路が形成され、その一端が前記ポートに連
通し、他端は前記入れられたコーヒーを受けるための手
段に連通し、前記バスケット手段は前記ポートの一部ま
たはすべてを被覆し、前記ポートから排出される水およ
びカフェオールを含む水を下方向にそらせるための手段
を有し、前記被覆し、そらせるための手段は前記ポート
のレベル付近の前記排出流路内に配置されており、さら
に、（ｃ）前記バスケット手段の上側エッジ付近で前記
ハウジングおよび前記バスケット手段のベース内に配置
され、前記バスケット手段がその中心軸のまわりを回転
するとき、前記バスケット手段をｘ、ｙおよびｚ面内で
安定化するための安定化手段を備え、前記安定化手段は
前記バスケットの上側エッジ付近に配置されており、前
記バスケット手段を回転するための駆動手段を含み、前
記制御手段は前記駆動手段を順次または同時に付勢およ
び消勢し、前記バスケット手段をその中心軸のまわりに
選定された速度をもって選定された遠心加速度で回転さ
せ、これを前記コーヒーを入れる手段に導かれる水の供
給および加熱に同調させるようにしたことを特徴とする
コーヒーを入れる装置が提供される。

【００１２】 この発明によれば、他の特徴として、
（ａ）選定された量のコーヒーの出し殻を、ベースおよ
び前記ベースから中心軸に対しおよそ８゜〜およそ９゜
の角度をもって上方向にのびる切頭円錐状の壁を有する
バスケットに投入し、（ｂ）およそ２８０ｒｐｍ〜およ
そ３５０ｒｐｍの遠心加速力を前記バスケットに与え、
前記コーヒーの出し殻を前記バスケットの凹部に沿って
半径方向外方に実質上均一に分散させ、前記コーヒーの
出し殻を前記バスケットの壁に沿って選定されたレベル
まで上昇させ、（ｃ）選定された量の水を選定された温
度で前記バスケット内のコーヒーの出し殻上に均一に分
散し、コーヒーの出し殻と水の混合物を形成し、前記バ
スケット内のコーヒーの出し殻に対する水の比率はおよ
そ１７．５ｍｌ水／グラムコーヒー出し殻〜およそ１９
ｍｌ水／グラムコーヒー出し殻であり、（ｄ）前記遠心
加速力を維持し、前記バスケットの壁に沿って前記選定
されたレベルまで上昇する本質的にカフェオールと水か
らなる水溶液を形成し、（ｅ）前記水溶液を前記選定さ
れたレベルの下方の前記バスケットの壁に配置された複
数の周方向ポートから排出し、前記コーヒーの出し殻は
前記バスケットから排出せず、前記ポートは前記バスケ
ットのベースから実質上等間隔を置いて配置されてお
り、実質上すべての水溶液が前記遠心力によって前記ポ
ートから半径方向外方に押され、本質的にコーヒーの出
し殻だけが前記バスケット内に残り、（ｆ）前記バスケ
ット内に導かれた本質的にすべての前記水溶液が前記コ
ーヒーの出し殻から分離され、前記バスケットから除去
されるまで前記遠心加速力を持続させ、（ｇ）分離した
水溶液を容器内に収集することを特徴とするコーヒーを
入れる方法が提供される。

【００１３】以下、この発明の実施例を説明する。

【好ましい実施例の説明】

【００１４】図１を参照すると、この発明に従って構成
されたコーヒーを入れる装置の好ましい実施例が示され
ており、この装置はその主要要素としてベース２及びそ
れに取り付けられた垂直サポートアーム４を有するサポ
ート構造、液体の貯槽６、ヒータエレメント８、ハウジ
ング１０、バスケット１２、モータ１４およびカフェオ
ールおよび水の容器１６からなる。加熱プレート１８が
ヒータエレメント８の上方でベース２に設けられてお
り、これにコーヒーの抽出物すなわちカフェオールおよ
び水を受ける容器１６が配置されている。液体の貯槽６
が垂直サポートアーム４の一方側に配置されている。貯
槽６の液体はヒータエレメント８に導かれる。

【００１５】図１に示されている電気モータ１４、水平
軸型モータが垂直サポートアーム４に回動可能に取り付
けられ、これは実質上バスケット１２に直角に配置され
た駆動ホイール２０を有し、駆動ホイール２０はバスケ
ット１２の上部外周に配置されたバスケット駆動リム２
２の外周エッジに接触する。駆動ホイール２０は実質上
バスケット１２に直角に配置されているが、それは一定
の入射角をもって配置され、モータの重量によって駆動
リム２２との摩擦接触が維持され、これによってホイー
ルとリム間の短い力の移動が提供される。これはリムお
よびバスケットを下向きにハウジング１０内に押し込
み、バスケットが回転しているときバスケットをｘ、
ｙ、ｚ面内で安定化する。この装置の場合、リム２２の
外周エッジに丸みをつけることが好ましい。そうでない
とノイズが生じバスケットが回転するときｘ、ｙ、ｚ面
内のバスケットの安定性が減少する傾向がある。

【００１６】ハウジング１０は切頭円錐状のもので、上
方向のテーパをもち、ハウジングのベース２６に一体に
形成された駆動ジャーナルピン２４を有する。ピン２４
はハウジングの中心軸に垂直方向に整合し、その内部領
域に挿入されている。ピン２４がバスケット１２のベー
ス３０に一体に形成されたピンハウジング２８に係合す
ると、バスケットが回転するときピンハウジング２８お
よびモータ１４の駆動ホイール２０と協同するピン２４
がバスケッ１２をｘ、ｙ、ｚ面内で安定化させる。これ
に関連し、ピンハウジング２４の上部に摩耗ブッシュ
（図示せず）を設け、ハウジング２８の底部にロードブ
ッシュ（図示せず）を設けることもこの発明の範囲内で
ある。ジャーナルピン２４をハウジングの底部の軸心の
適所に音波的にセットするか、またはハウジングの底部
の適所にその軸心に沿って機械的にロックし、これによ
ってジャーナルピン２４をその軸心にセットしてもよ
い。

【００１７】ハウジング１０はそれをカウンタ上に平坦
に配置することができる外周スカート３２を有する。ハ
ウジングの底部は円錐体８８の外周のまわりに周方向に
間隔をおいて配置された複数の開口部６８、７０を有
し、ハウジング１０の底部は開口部６８、７０に向かっ
て下向きに傾斜し、ハウジング１０内にある抽出物がそ
れを通り容器１６内に排出される。望まれたときハウジ
ングを垂直サポートアーム４に回動可能に取り付ける
か、またはサポート構造内に摩擦で保持してもよい。図
２に示すように好ましい構造ではバスケット１２は上方
向に拡大する切頭円錐状をなし、その中心軸に対し選定
された角度をもって配置された外周を有する。

【００１８】この実施例では、バスケット１２の構造は
切頭円錐状であり下部３４を有し、その外周は上部３６
の外周よりも小さく２つの部分が複数の間隔をおいて配
置された外周タブまたはリブ３８、４０、４１、４４に
よって連結され、リブは下部３４の上側外周エッジから
伸び、これを上部３６の下側外周エッジに連結する。前
述したように、タブまたはリブが間隔をおいて配置さ
れ、これによって複数の外周ポートまたはスロット４
６、４８、５０、５２、５４が形成され、タブまたはリ
ブの位置によってその大きさが決定され、これによって
熱い液体すなわち液体とコーヒーの混合物またはカフェ
オールのバスケット内の選定された残存時間を与え、選
定された断面積及び位置が提供される。

【００１９】タブまたはリブ３８、４０、４２、４４は
選定された角度をもって下向きに配置され、ポート４
６、４８、５０、５２、５４から排出されるコーヒーの
抽出物の速度を減少させ、これによってバスケットの壁
上の液体およびカフェオールの上向きの移動を防止しま
たは制限する。図３に示すように、選定された角度はバ
スケット１２の中心軸に対しおよそ４度〜１０度である
が、タブまたはリブをバスケット１２の中心軸に直角に
平面内に配置することもこの発明の範囲内である。

【００２０】この発明の好ましい実施例では、たとえば
図２に示すようにポートまたはスロットをマイクロスク
リーン５６で被覆してもよい。

【００２１】バスケット１２にスナップばめリング５６
が設けられており、これはポートの上方に配置され、液
体及びコーヒーの出し殻がバスケット内で上昇しすぎる
ことを防止し、前述したバスケット駆動リム２２と同様
バスケット内の適所にフィルター６０を堅固に保持す
る。

【００２２】バスケット１２の円筒上の壁を上方向に外
向きに均一に形成し、その外周を漸次拡大させ、ポート
またはスロット４６、４８、５０、５２、５４をその外
周のまわりに壁の上部で間隔をおいて配置し、リブまた
はタブ３８、４０、４２、４４によって互いに間隔をお
いて配置することもこの発明の範囲内であることは理解
されるべきである。コーヒーを入れる作業に使用される
バスケット１２はハウジング１０内に取り外し可能に取
り付けられ、その中央に配置される大きさである。

【００２３】バスケット１２の付加的実施例は、バスケ
ット１２の外側底部およびベース３０の外面に固定され
た複数の半径方向リブ（図示せず）を有する。リブはバ
スケット中心軸から半径方向外方に伸び、抽出物をハウ
ジング１０の底部の出口に導く。バスケット１２の好ま
しい実施例では、複数のスリングルーバ６２、６４、６
６が設けられ、図３に示すようにこれはポートまたはス
ロットの上方でバスケット１２の外周壁から伸び、バス
ケットの中心軸からおよそ４５度の角度をもってその上
に下向きに伸びる。これらのルーバは抽出物の速度を減
少させ、抽出物を下向きにそらせる。望まれたとき複数
ではなく一つの連続ルーバをバスケットのまわりに配置
してもよい。

【００２４】図１に示すように、ハウジング１０は上側
開口端及び複数の開口部６８、７０を有し、これが抽出
物を排出するための底部の領域を提供する。熱い液体の
移動領域７２がバスケット１２の上方に設けられてい
る。熱い液体の移動領域７２はチューブによってヒータ
エレメント８に連通し、バスケット１２の上方の中央に
配置された出口３４を有する。液体排出ポート７８、８
０が熱い液体の移動領域７２の底部に配置されている。

【００２５】図５を参照すると、駆動モータ１４の他の
実施例が示されており、これは支持構造に固定されてい
るが垂直方向に配置されていない。この実施例において
シャフト２１に固定された駆動ホイール２０は円錐状の
もので、その外側エッジはバスケット１２の駆動リム２
２の外側エッジに接触する。この構成は幾らかコンパク
トで美観に優れた構造を提供し、前述したものと同様に
作用する装置を提供する。しかしながら、駆動モータの
垂直配置によりモータおよびバスケットの回転の振動が
小さく、これがサポート構造全体に均一に分布されるた
め装置の円滑な操作が得られ、同時にバスケットの望ま
しい回転速度を維持する比率が提供される。これに加え
てこれはｘ、ｙ、ｚ面内のバスケット１２内の大きい安
定性を生じさせる。

【００２６】図６に示すように、図１に示されている実
施例に組み込むことができるこの発明の実施例では、モ
ータ１４のフライホイール２３およびバスケットの駆動
リム２２に複数のマグネット８２、８４、８５、８７が
設けられている。マグネット８２、８４をモータのフラ
イホイールの面上または駆動ホイール２０自体の面内に
配置してもよい。マグネットは互いに間隔をおいて配置
され、フライホイール、駆動ホイールまたは円錐体およ
び駆動リムの外周のまわりに整合するよう分布され、そ
の両極が互いに協同し、駆動リムとモータエレメント間
の磁場が確立され、バスケットがその中心軸のまわりを
回転する。

【００２７】これに代えて望まれたとき、駆動リム２２
内に配置されるマグネット８６、８８をバスケット１２
の円筒上の壁内に配置し、これによって同一の目的を達
成してもよい。これに関連しマグネットを交流極性構成
の装置の中心線に直角または平行に分布することもこの
発明の範囲内である。たとえば６つの極性変化、すなわ
ち励磁器内の２０個のマグネットを採用してもよい（図
６）。使用することができる典型的マグネットはおよそ
２８ポンドの吸引力をもつアルミニウム−ニッケル−コ
バルト永久マグネットまたは逆極性の６つのセグメント
をもつ双極マグネットである。

【００２８】図７及び図８に示されているバスケット１
２の他の実施例では、リブ３８、４４が平面内にバスケ
ットの中心軸に直角に伸び、下部３４が上部３６に連結
されている。この実施例のフィルタ６０はリングからな
り、これは内部に配置された支持リブ８２によってリブ
およびポートまたはスロット４６、４８、５０、５２、
５４の上方の適所に保持され、リブ８２はバスケットの
内部のまわりに周方向に伸び、バスケットの内部の周面
から間隔をおいて配置されている。この実施例ではバス
ケットの下部３４の壁の上部を増大させることによって
支持リブ５２が形成されるか、またはリブ３８、４４を
バスケットの下部３４に内部の周方向に伸びる支持リブ
８２を提供することができるよう上側エッジの下方の位
置で連結することによってそれが形成される。

【００２９】図１から明らかなように、ハウジング１０
及びバスケット１２は切頭円錐状のものであることが好
ましく、その大きさはバスケットをハウジングに挿入す
ることができ、バスケットの上方に伸びる外壁面がハウ
ジングの上方に伸びる内壁面から間隔をおいて配置さ
れ、これによって傾斜壁をもつ環状の排出流路９０が形
成され、液体およびカフェオールがバスケットから下方
向に排出流路に導かれハウジングの底部の孔または開口
６８、７０を通るよう選定される。ハウジング１０の底
部２６は実質上平坦であるが、それは凹面状であっても
よく、これに上向きに円錐状のエレメント８６が設けら
れエレメント８６は底部の外面上にピン２４のまわりに
配置され、これも液体およびカフェオールをハウジング
の底部の孔または開口部に導く。

【００３０】ハウジングの底部の外面上で、ピン２４の
まわりに下方向に伸びる同様の円錐状のエレメント８８
がそれに取り付けられていることが好ましい。このエレ
メントも液体およびカフェオールを開口部６８、７０に
通し、排出口３２および容器１６内に導く。液体および
カフェオールは開口部６８、７０を通り毛管現象または
表面張力によってエレメント８８のテーパのある円錐面
に沿って下方向に流れ、開口部６８、７０及び容器１６
に流れる液体が集中化される。

【００３１】望まれた場合、ハウジングの底部に脚部
（図示せず）を設け、ハウジングを装置のサポート構造
から取り外すときそれを直立させることができるように
してもよい。

【００３２】前述したようにハウジング１０を垂直サポ
ートアーム４に回動可能に取り付けるかまたはサポート
構造内に摩擦で嵌合し、保持し、容易に取り外すことが
でき洗浄することができるようにしてもよい。

【００３３】サポート構造と同様、バスケットおよびハ
ウジングを食品業界で一般に使用されているプラスチッ
クおよび金属などの種々の材料で製造してもよい。適当
な材料は悪い味覚を与えず、処理される製品に染み込ま
ず容易に洗浄することができ、水の沸点すなわち１００
°Ｃまたはそれ以上の温度に耐えることができるもので
ある。その材料は固有の滑らかさをもつことが好まし
い。

【００３４】適当なプラスチック材料はポリビニールク
ロライド（ＰＶＣ）、スチレン−アクリロニトリル樹脂
（ＳＡＮ）、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
（ＡＢＳ）樹脂、ポリスチレン、フェニレンオキサイド
をベースとするプラスチック、ポリカーボネイトおよび
ポリスルホンなどの無定形熱可塑性樹脂、ナイロン、ポ
リオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセタ
ール、フルオロポリマー、たとえばポリテトラフルオル
エチレン（ＰＴＦＥ）および熱可塑性ポリエステルなど
の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、尿素系、アルキド系、
熱硬化性ポリエステルおよびジアリルフタレートなどの
転移型熱可塑性樹脂、フェノール系、メラミン系および
シリコン系、それらの共重合体および混合物およびガラ
スまたは鉱物で強化した混合物などの非転移型熱硬化性
樹脂であってもよい。好ましいプラスチック材料はアセ
タールポリプロピレン、ポリカーボネイト、ＡＢＳポリ
マー、コーポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルイミ
ド、アセタール、ポリプロピレン、ポリカーボネイトお
よびシリコンなどのＦＤＡ強化されたエラストマー材料
である。

【００３５】好ましい金属材料はステンレススチール、
コーティングされた鉄および鉄合金、アルミニウムおよ
び銅およびステンレススチールでコーティングされた銅
合金などである。アセタル、ポリプロピレン、ポリカー
ボネイト、ポリエーテルイミド及びステンレススチール
は特に好ましい材料である。

【００３６】バスケット１２の底部３０はハウジング１
０内に取り付けられ、ハウジング１０の底部と同様それ
に同心に整合しており、底部３０は実質上平坦であり
（凹面状であってもよい）、これにその中心軸のまわり
に配置された複数の孔または開口部（図示せず）を設け
てもよく、その大きさは入れられたコーヒーが排出され
るがコーヒーの出し殻は排出されないよう選定されてい
る。更にハウジングおよびバスケットに複数のリブ（図
示せず）を設け、これをその中心から半径方向外方に伸
びる底部またはベースの外面に配置してもよい。

【００３７】前述したように、ハウジング１０およびバ
スケット１２はその底部またはベースから上方向に伸び
る切頭円錐状の壁を有する。壁の傾斜角度はその中心軸
からおよそ５度〜１２度の範囲内である。しかしながら
壁の傾斜角度はおよそ８度から９度の範囲内であること
が好ましい。これは特にバスケットの傾斜角度に対する
もので、この発明の装置でコーヒーを効果的に入れるた
めのものである。その理由はバスケットがその内部のコ
ーヒーの出し殻および水の層と共に回転するとき遠心加
速力がコーヒーの出し殻および水の層をバスケットの壁
に向かって半径方向外方および壁に沿ってポートに向か
って上方向に移動させ、水およびカフェオールがポート
を通り排出流路９０内に排出され、ハウジングのベース
の開口部を介して容器１６内に導かれるからである。ポ
ートを遮蔽する量のコーヒーの出し殻を上方向に移動さ
せるべきではない。

【００３８】バスケットの壁の傾斜角度、バスケット内
のコーヒーの出し殻と水の量、およびバスケットの回転
速度によってコーヒーの出し殻と水がバスケット内を上
方向に移動する範囲が決定される。バスケットの回転速
度を減少または増加させ、望ましい流れのパターンを特
定の傾斜角度でバスケット内のコーヒーの出し殻および
水の層に与える遠心力を提供し、水とコーヒーの出し殻
の最も効果的な接触時間を提供し、最も効果的で望まし
い湿潤およびコーヒーの出し殻からの流れ要素の抽出を
提供することができる。

【００３９】バスケット内の特定量のコーヒーの出し殻
から最も効率的に要素を抽出することができる量をもっ
て、水を最も望ましい温度でバスケットに供給する制御
の均一性、バスケットの傾斜角度、バスケットの回転速
度および位置、ポートの数および大きさを、最も望まし
い濃度のコーヒー製品がこの発明の装置で得られるよう
選定することが好ましい。

【００４０】特定の傾斜角度を持つバスケット内の特定
量のコーヒーの出し殻および水に対する特定の回転速度
を、前述した原理の実験によって容易に決定することが
できる。一般にバスケットの傾斜角度が増加し、特定量
のコーヒーの出し殻および水がバスケット内に存在する
場合、バスケットの回転速度を増加させ、コーヒーの出
し殻の湿潤およびバスケット内の出し殻からの要素の抽
出の望ましいパターンが得られるようにすべきである。
反対に、傾斜角度が減少し、同量のコーヒーの出し殻お
よび水がバスケット内に存在するとき、回転速度を減少
させ、バスケット内の出し殻および水の移動、湿潤およ
び抽出の望ましいパターンを得ることができる。

【００４１】バスケットの回転速度の範囲は、およそ２
ｒｐｍからおよそ５００ｒｐｍまで種々に幅広く変化す
るが、およそ２００ｒｐｍ以下のバスケットの回転速度
は実用的ではなく、それはバスケット内のコーヒーの出
し殻を湿潤させ、抽出を得るための過度の時間を要す
る。一方、５００ｒｐｍ以上の回転速度では、コーヒー
の出し殻の層がバスケットの壁を相当の速度で上昇し、
コーヒーの出し殻を支持するポートを越え易い。この作
用を補償するため、バスケットの高さを増加させること
ができるが、同様の作用を低い速度で達成することがで
きるとき、大きいバスケットを利用することは実用的で
ない。一般に、およそ２００ｒｐｍ以上、特におよそ２
８０ｒｐｍ以上のバスケットの回転速度、および５００
ｒｐｍ以下、特におよそ４００ｒｐｍ以下、およそ３２
０ｒｐｍ以下の回転速度をこの発明の装置の運転に採用
することができる。小さい消費者用のユニット（２カッ
プの大きさ）から大きい営業用のユニット（１００カッ
プの大きさ）までの効果的速度をこの発明に従って容易
に決定することができる。

【００４２】ポートの大きさ、数および位置も実験によ
って容易に決定することができる。一般にポートの面積
の大きさはできるだけ大きくすべきであり、バスケット
内の液体を最大限の抽出作用が得られるよう維持すべき
である。ポートをバスケットの低部から十分高い位置で
バスケットの傾斜壁上に配置し、バスケット内を上方向
に移動するコーヒーの出し殻がそれを遮蔽せず、コーヒ
ーの出し殻を完全に湿潤および抽出することができるよ
うにすべきである。ポートの数については、数が少ない
程各ポートの面積は大きい。できるだけ大きい開口面積
が得られるようにすべきである。

【００４３】理想的状態では、互いに係合するバスケッ
トの上部と下部の上方の点で１つの連続のポートがバス
ケットの外周のまわりにある構成が最も好ましい構成で
ある。しかしながら、このような構成のものは、バスケ
ットの上部と下部を連結することができない。したがっ
て、バスケットの上部と下部を連結するための少なくと
も２つの支持リブまたはタブ３８、４０が必要である。
一方、使用条件での好ましい強度および耐久性を持つバ
スケットの構造を提供するため、コーヒーの出し殻を十
分湿潤させ、カフェオレおよび液体をポートから排出す
ることができるよう構成されたバスケットに４つないし
６つのリブ３８、４０が設けられる。

【００４４】実際問題として、バスケットは７４ｇのコ
ーヒーの出し殻および１３３３ｍｌの水を使用し、１０
カップのコーヒーを提供することができる大きさであ
り、バスケットの壁の傾斜角度がおよそ９°ないし１０
°であり、回転速度は２８０ないし３５０ｒｐｍであ
り、およそ３１０ｒｐｍであることが望ましいこの発明
の小さい消費者用の大きさのコーヒーブルワーでは、ポ
ートがおよそ０．１０”の長さを持ち、これは出し殻が
バスケットの壁に沿って上方に移動する最も高い高さよ
りもおよそ１．０インチだけ高く、バスケットの底部か
らおよそ３ １／２だけ高い位置でバスケットの外周の
まわりに分布されるべきである。このように構成する
と、早過ぎる抽出が避けられ、与えられた回転速度で実
質上完全に湿潤させ、抽出ができ、１０カップのコーヒ
ーを提供することができ、その装置および製品は、１９
７２年および１９７３年に発行された、ニュヨーク州、
パンアメリカンコーヒービューローのコーヒーブローイ
ングセンターの刊行物Ｎｏ．１２４、１２８の要件を満
たす。

【００４５】図９に示すように、上部の蓋および閉鎖部
材９２をこの発明の装置に使用することができる。蓋９
２は凹部のある上部９４および下方向にのびる外周スカ
ート９６を有する。複数の外周スロット９８、１００、
１０２、１０４、１０６、１０８が、蓋の上部のまわり
に配置されている。凹部内に複数の半径方向にのびるス
ロット１１０などのスリットが配置され、凹部のある上
部９４が閉鎖部材で被覆されており、そのポート１１２
ａを取り外した状態が示され、スリット１１０が露出し
ている。

【００４６】蓋９２も、底部のカバー部１１４を有し、
これはスカート９６の内面に摩擦で嵌合することができ
る大きさの上方向にのびる外周リブ１１６、および複数
の開口部、すなわち通気孔１２２、１２４、１２６、１
２８を設けたハブ１２０を摩擦で嵌め込むことができる
中央開口部１１８を有する。組み立てられた状態では、
蓋はハブ１３２およびボス１３４によって回動サポート
１３０に取り付けられ、ボス１３４はサボート１３０の
内部の適当な係合部材（図示せず）内に嵌め込まれる。
その後、ハブ１３２が直立部材１３６に取り付けられ、
組み立てられた蓋が、直立材４に回動可能に取り付けら
れる（図１）。

【００４７】蓋の底部のカバー部１１４は、その中心軸
に向かって内方向に傾斜し、スリット１１０などのスリ
ットを有する上部のカバー部９４は、その中心軸に向か
って内方向に傾斜する。スロット９８などのスロット、
スリット１１０などのスリット、通気孔１２２などの通
気孔がバスケット１２から上昇する蒸気を大気に逃が
す。それと同時に凹部のあるカバー部９４および下側の
カバー部１１４が、下方向に傾斜し、蒸気の凝縮物がカ
バーの中心軸に向かって流れ、通気孔１２２などの通気
孔によってバスケット１２に帰還する。

【００４８】図１０に示すように、この発明の装置に使
用される代表的制御回路は、電線１３８に接続された電
源１３６を有し、これに電源（図示せず）に接続するた
めのバイオネット型プラグ１４０が設けられている。電
線１３８は、電源１３６とプラグ１４０間に配置された
オン／オフスイッチ１４２を有する。電源１３６も電線
１４４、１４６、１４８によってコントロールパネル１
５０、ヒータ８、およびモータ１４に接続されている。

【００４９】コントロールパネル１５０は、オフ−ザ−
シェルフのもので、装置を自動操作するためのレオスタ
ットおよびサーモスタット、および配線構成、および手
動操作を可能にするコントロールボタン、またはそれと
同様の手段（図示せず）を有する。ヒータ８に２つのエ
レメント、高速加熱および低速加熱エレメント８、８ａ
８（図１）が設けられていることが好ましい。スイッチ
１４２がオン操作されると、高速加熱エレメント８が励
磁され、定温制御され、開口部（図示せず）を通ってタ
ンク９内に導入された水が沸騰点以下、すなわちおよそ
１９２°Ｆ（８９℃）に予熱され、水はタンク６からパ
イプ７４内に流れ、水拡散手段７６を通り、そこからバ
スケット１２内に導かれる。水が加熱手段を通るとき、
およそ３ないし４秒で水が望ましい温度に加熱される。

【００５０】水が加熱されている間、コントロールパネ
ルの適宜のタイミングスイッチがモータをコントロール
パネルのボタンまたはレオスタット（図示せず）でセッ
トされた回転速度に自動的に駆動する。したがって、水
がバスケット内に導かれ、予めバスケット１２内に投入
されたコーヒーの出し殻と接触する。回転ピリオドが完
了すると、制御パネルのタイミングスイッチが自動的に
回転バスケットを停止させ、ヒータのサーモスタットが
サイクル運動を継続し容器１６を温める。高速モードの
ヒータエレメント８がオフ操作され、低速モードの加熱
エレメント８ａがオン操作され、容器１６内のコーヒー
を温められた状態に保つ。

【００５１】この発明のコーヒーメーカーに使用される
好ましい電子回路が図１１、図１２および図１３に示さ
れている。

【００５２】図１１に示されているように好ましい制御
電子回路は２つの主要セクション、すなわちモータ駆動
電子セクション１５２とモータ制御電子セクション１５
４からなる。モータ駆動セクション１５２は入力線１５
６、１５８を介して外部電源（図示せず）に接続されて
おり、外部電源は１１０Ｖの交流電流のものであっても
よく、２２０電圧の交流電流のものであってもよく、モ
ータ１６０のための調整された電圧を提供し、それに電
線１６２、１６４を介して接続されている。モータ駆動
セクション１５２にモータ制御電子装置１５４からの入
力線１６６が設けられている。モータ駆動セクション１
５２にジャンパ線の構成パターン１６８（図１１）が設
けられ、これが回路構成段階ではんだ接続され、入力電
力のための二重巻線変圧器１７０が構成されている。モ
ータ制御セクション１５４はコーヒーメーカーのヒータ
のサーモスタット１７２をモニタし、サーモスタット１
７２が開かれコーヒーを入れるサイクルの終端が指示さ
れた後、モータが遅延遮断され電力がサイクル的に供給
されるまでモータはオフ位置に保たれる。

【００５３】図１１に示されているように、モータ駆動
電子装置がバスケットを駆動するモータに電力を供給す
るＤＣ電圧調整器を提供し、入力線１５６、ジャンパ線
構成パターン１６８および二重巻線変圧器１７０に加え
て変圧器の下流に全波整流器１７４が配置され、その下
流に電圧調整器１７６が配置され、これが出力線１６２
を介してモータ１６０に接続されている。

【００５４】変圧器１７０は２次または出力側の１０Ｖ
ＣＴおよび０．２５Ａの定格容量のものであり、全波整
流器１７４および電圧調整器１７６に接続される中間タ
ップ構造をもち、ＤＣ電圧をモータ１６０に使用するこ
とができる調整されたＤＣ電圧に変換する。

【００５５】１オームの抵抗器ＢＱおよびＲ１０（図示
せず）が全波整流器１７４の整流ダイオード（図示せ
ず）に直列接続されており、整流器１７４の１０００ｕ
Ｆコンデンサ（図示せず）が充電されるとき、ダイオー
ドが電力増大電流サージから保護される。前述した回路
構成において電圧調整器の前の調整されていないＤＣ電
圧はおよそ６Ｖであり、およそ１．５Ｖｐ−ｐのリプル
電圧をもつ。調整することができる電圧調整器は正確で
安定した電圧をモータに提供する。

【００５６】電圧調整器１７６も１００オームのポテン
ションメータ（図示せず）を有し、モータおよびギアの
公差が与えられるよう調節することができる電圧を提供
する。電圧調整器に低出力電圧で付加的電圧降下を生じ
させるダイオードＤ３およびモータ制御セクション１５
４からの信号を介してモータをオンおよびオフ操作する
ＲＥＦＥＴトランジスタスイッチＱ３が設けられてい
る。１８℃／Ｗの定格容量のヒートシンク（図示せず）
も回路内に組み込まれており、およそ１ワットの電力を
消散し、電圧調整器は６５℃の周囲温度でその接合温度
をおよそ９０℃（１９４°Ｆ）に制限する。

【００５７】図１３に示されているモータ制御電子セク
ション１５４はコーヒーメーカーが電力アップされたと
きモータをオン操作し、サーモスタットが開かれ加熱チ
ューブによって水が沸騰したときモータを遅延停止す
る。

【００５８】図１３に示されているように、モータ制御
電子セクション１５４はヒータおよびサーモスタット１
７２を有し、これに検出信号１７８が設けられ、信号１
７８はサーモスタットの出力に接続され、線１８０を介
してオプトカプラ１８２に接続され、オプトカプラ１８
２はヒータ、サーモスタットおよび検出信号の下流に配
置されており、接続線１８６を介してＪ−Ｋフリップフ
ロップ１８４に接続され、線１８８を介してモータ１６
０に接続されている。接地されたコンデンサ１９０がオ
プトカプラとＪ−Ｋフリップフロップ間に配置されてい
る。

【００５９】Ｊ−Ｋフリップフロップ１８４は接続され
たナンドゲート（図示せず）を有しコンデンサ１９０
（時定数＝一ｓｅｃ）を充電する抵抗器１９２を有し、
これはパワーアップを提供する。フリップフロップの／
Ｑ（Ｕ２、ピン４、図示せず）によって出力が高められ
る。／Ｑ出力はモータスイッチトランジスタをオンオフ
制御するためのもので、パワーアップされたときモータ
をオン操作する。このときコーヒーメーカーのサーモス
タットが閉じられ１１０または２２０ＶＡＣがヒータに
導かれ水が加熱される。水はヒータのチューブをおよそ
１００℃に保つ。水がチューブから沸き出したとき、チ
ューブの温度が上昇しサーモスタットが開かれる。モー
タ制御電子装置はコンデンサ１９０を充電するオプトカ
プラ１８２によってこれをモニタする。パワーアップの
とき水がヒータのチューブから沸き出るまでオプトカプ
ラは抵抗器Ｒ１、Ｒ２（図示せず）を通る電流を検出
し、コンデンサを充電する。フリップフロップＪの入力
（Ｕ２、ピン８）がコンデンサをモニタしサーモスタッ
トが開かれたときオプトカプラがコンデンサの充電を停
止し、コンデンサは放電を開始し、フリップフロップは
状態を変化させ、電圧がフリップフロップのスレシホー
ルド温度よりも降下したときモータが遮断される。電力
がサイクル供給されるまでフリップフロップはこの状態
を維持し、モータは遮断された状態に保たれる。ヒータ
のチューブの冷却によってサーモスタットが再度閉じら
れたとき、コンデンサは再度充電されるが、電力がサイ
クル供給されるまでフリップフロップの状態は同様に維
持される。コンデンサの放電のＲＣ時定数が充分高く選
定されコーヒーを入れるサイクルの完了後１０〜１５秒
遅れてモータが遮断される。抵抗値Ｒ１、Ｒ２はオプト
カプラへの電流入力をおよそ３ｍａに制限する。入力電
圧が２２０ＶＡＣであるとき両方のＲ１、Ｒ２が使用さ
れ入力電圧が１１０ＶＡＣであるとき、一方だけが使用
される。モータ制御電子装置はモータ駆動電子装置から
の調整されていない電圧を使用する。

【００６０】前述したコーヒーメーカー制御電子装置は
それを安全に使用するための幾つかの特徴を有する。変
圧器およびオプトカプラおよび電圧は１１０〜２２０Ｖ
ＡＣ電源からの千のオーダーの電圧の定格電圧の影響を
受ける。必要に応じて接地接続線が設けられ、変圧器の
２次電圧の浮動が防止される。電圧調整器自体がおよそ
１．３Ａで作用する固有の過電流保護機能、およびチッ
プ温度がおよそ１７０℃を越えたとき調整器をオフ操作
する熱的過負荷保護機能をもつ。出力短絡回路およびモ
ータ失速状態から保護するためのオプションとして低電
圧値を制限する付加的出力回路を設けることができる。

【００６１】前述した制御回路およびその種々のエレメ
ントを周知の技術で必要な作用シーケンスがなされるよ
う構成することができ、その電気的および機械的要素を
互いに関連させバスケットの高速加熱モードおよび回転
を順次または同時に生じさせ、停止させ、必要に応じて
低加熱モードでコーヒーを温められた状態に保つことが
できる。

【００６２】この発明によれば、好ましいバスケット手
段はバスケットの上側外周壁のまわりに伸びる複数の狭
く細長いポートを有する。ポートの位置はバスケットが
回転しているとき遠心加速力によってコーヒーの出し殻
および水溶液がバスケットの壁に沿って上昇するレベル
の上方に選定される。上方向に外方にテーパが形成され
た小さい外周の第２切頭円錐体が上側外周壁の下方に配
置されている。ポートがバスケットの上側および下側壁
部分の外周フランジに沿って配置され、バスケットから
排出される抽出物はバスケットの壁の外面および排出チ
ャンバ９０に沿って下方向に導かれ、そこから容器１６
に導かれる。

【００６３】複数のリブ４４によりバスケットの複数の
ポートが実質上等間隔で配置される。リブの幅を最小限
に留め、ポートの面積を最大限に拡大し、液体の抽出物
が水溶液から除去され、バスケットから注がれるように
すべきである。好ましい実施例では、ポート間のリブが
互いに等間隔をおいて分離され、混合プロセスのときコ
ーヒーの出し殻の非湿潤が防止される。

【００６４】ポートの大きさは遠心加速度、バスケット
の壁の角度、コーヒーの出し殻および液体の量およびコ
ーヒーの出し殻の粒子の大きさによって決定される。好
ましいポートの大きさは０．１２５インチである。

【００６５】たとえば３．５インチの直径のベース、５
インチの上部の直径および５〜１５°の角度をもって傾
斜する２．２５インチの垂直壁をもつ標準的コーヒー紙
フィルタをこの発明の装置に使用することができる。

【００６６】このような標準的コーヒー紙フィルタをこ
の発明の装置に使用した場合、紙フィルタ、ストリップ
すなわちバンドはおよそ０．００２０インチの厚さをも
ち、およそ１９インチの長さである。前述したように、
このようなフィルタがバスケットの溝内の突起の下方に
配置され、それがポートを被覆する。

【００６７】紙フィルタをバスケット内に配置し、実質
上その内壁面全体が被覆されるようにすることができ
る。フィルタは切頭円錐状のものでバスケットよりも小
さい半径をもちその内壁面に係合する。フィルタを細線
またはプラスチックメッシュで形成してもよい。それは
代表的には１００メッシュの大きさの紙で製造され、水
溶液のコーヒーの出し殻の粒子がポートを通り、バスケ
ットから排出されることを防止する。

【００６８】しかしながら、種々のフィルタエレメント
をこの発明の装置に使用することもこの発明の範囲内で
ある。たとえばナイロンアセテートなどの材料で製造さ
れたオープンシェルの構成のフォームフィルタなどの再
使用することができるフィルタエレメントを使用しても
よい。使用後、このようなフィルタを容易に濯ぎ再使用
することができる。一方、永久的フィルタエレメントを
使用してもよい。このようなエレメントをステンレスス
チールマイクロスクリーン構造または織物または編み物
の熱可塑性モノフィラメント、ナイロン、ポリプロピレ
ンなどで製造しバスケット内に永久的に装備してもよ
い。使用後、バスケットを容易に濯ぎ、このようなフィ
ルタエレメントを洗浄し再使用することができる。さら
に永久的フィルタエレメントと再交換することができる
フィルタエレメントを組み合わせてもよく、使用後交換
することができるエレメントを廃棄し永久的エレメント
を濯ぎ再使用してもよい。

【００６９】適当なモータ１４は垂直サポートアームの
上部に取り付けられたＤＣモータであるが、ＡＣモータ
を使用することもできる。モータはその軸方向に伸びる
摩擦インボリュート駆動ホイールを有し、その上側平坦
面は実質上バスケット手段に直角に配置される。モータ
の重量だけで、またはそれとスプリング（図示せず）に
よって駆動ホイールがバスケットの上部外周に配置され
た駆動リムに直接接触する。モータが駆動ホイールを回
転しているとき、駆動ホイールはバスケットをその中心
軸のまわりに選定された回転速度で回転させる。

【００７０】前述したように、加熱および液体送り手段
はベース内に配置され、液体の貯槽に連通するヒータエ
レメントを有する。１２カップのコーヒー飲料を入れる
ためには１０００ワットのヒータエレメントで十分であ
る。

【００７１】バスケット内に排出される水の温度はおよ
そ１８５°Ｆ以上であるべきであり、１９０°Ｆである
ことが好ましく１９２°Ｆ以上であることが好ましい。
バスケット内に排出される水の温度はおよそ１９５°Ｆ
以下であるべきであり、１９３°Ｆ以下であることが好
ましい。

【００７２】好ましい実施例では８カップ（Ｕ．Ｓ．）
のコーヒーを抽出する全時間は液体が選定された温度に
達してから８分である。さらにこの発明の装置の作用を
制御する回路、タイムスイッチおよび時間遅延手段を設
けてもよく、制御の目的で熱電対などの温度検出装置を
使用してもよい。

【００７３】他の実施例において少量の液体および大量
の挽いたコーヒーを使用することによりこの発明によっ
てエスプレッソなどの濃縮度の高いコーヒーを得ること
ができる。

【００７４】この発明の方法および装置のパラメータを
制御し、特に遠心力およびコーヒーの出し殻を含む余熱
された水溶液の有効時間を制御し、これによってカフェ
オールおよび他の香気要素を殆ど完全におよび選択的に
コーヒーの出し殻から抽出することができる。この選定
された遠心加速度および有効時間はコーヒーの香気要素
の抽出を増大させる上に少なくとも３つの効果をもち、
（１）コーヒーの出し殻の全表面および各コーヒーの出
し殻の粒子が液体によって均一に湿潤され、これによっ
て水溶液が形成され、（２）液体が各コーヒーの出し殻
の粒子の表面を通り、その内部に押し込まれ（３）油
（カフェオール）と液体のエマルジョンが形成される。

【００７５】驚くべきことに、カフェオールと他の香気
要素の選択的抽出を生じさせる選定された遠心加速度お
よび有効時間はバスケットの回転、ベースおよび中心軸
に対するバスケットの壁の角度、バスケットの直径およ
びバスケットの深さを含む幾何学的構成、液体の温度、
フィルタの位置および断面積の相間関係によって制御さ
れることが見出された。

【００７６】前述した装置の利点は、水溶液が遠心力を
受ける連続流れプロセスであってもコーヒーの出し殻を
通る液体の流速がこの発明の構成だけで決定されるとい
うことである。従ってこの発明によれば液体がコーヒー
の出し殻に接触する有効時間、および可溶物質がコーヒ
ーの出し殻から抽出される程度を正確に制御することが
できる。

【００７７】コーヒーを入れる装置の作用は次の通りで
ある。

【００７８】最初に選定された量の液体が貯槽６に供給
され、それに対応する量のコーヒーの出し殻がバスケッ
ト１２内に配置される。ハウジング１０およびバスケッ
ト１２は図１に示すようにセットされる。

【００７９】液体を貯槽に導く目的で、周知の方法で開
口部（図示せず）がサポート構造に設けられ、液体が容
易に開口部およびパイプに通され、貯槽内に供給され
る。

【００８０】液体およびコーヒーの出し殻が装置に供給
された後、スイッチ（図示せず）が操作され、これがヒ
ータエレメント８を選定された温度で作用させる。ヒー
タエレメント８が作用しているとき貯槽６からヒータエ
レメント８に送られた液体が順次加熱され、これによっ
て熱い液体が得られる。沸騰圧力が熱い液体をチューブ
７４に通し、上昇させ、液体が移動する領域７２を順次
加熱する。その後移動領域７２に送られる熱い液体が排
出ポートまたは出口７８、８０を通りバスケット１２内
に送られる。その後熱い液体がバスケット１２内の挽か
れたコーヒーに均一に浸透する。

【００８１】これと同時にまたは予めモータ１４が付勢
され、モータ１４の回転がバスケット１２に接触する駆
動ホイール２０に伝達される。従ってバスケット１２が
中心軸のまわりを選定された回転速度で回転し、その内
容物と共に選定された遠心加速度を受ける。バスケット
１２の回転は半径方向の力を生じさせ、バスケット１２
内の熱い液体とコーヒーの出し殻の混合物を均一に混合
させ外周側壁に分散し、これによって水溶液を形成す
る。

【００８２】熱い液体は熱い液体の移動領域７２からバ
スケット１２の内側中心部に向かって排出され、バスケ
ット１２の内側底部に受けられる。熱い液体の移動領域
の出口７２は熱い液体をドリップ上に送り、熱い液体を
均一に分散させ内周側からコーヒーの出し殻のコーヒー
に透過させるためのドリップタイプのノズルを有する。
望ましい香気要素を含む抽出物が遠心加速力によってバ
スケット１２の選定された角度をもって上昇する。

【００８３】さらに半径方向の遠心加速度により水溶液
が選定された時間内にバスケット１２を通り、抽出され
た望ましい香気要素がポート４６から排出流路９０に排
出される。抽出物は排出流路９０内を下方向に流れ、出
口６８、７０および排出口３２を通り容器１６内に流れ
る。選定された時間後ヒータのエレメント８およびモー
タ１４が消勢される。

【００８４】作用において、およそ２７０〜４００回転
／ｍｉｎの選定された速度のバスケット１２の回転によ
って遠心加速度が生じ、バスケット１２内に導かれる
か、またはすでにバスケット内にある水がコーヒーの出
し殻の水溶液およびコーヒーの出し殻を含む水性スラリ
を形成する。コーヒーの出し殻の粗い粒子はフィルタ手
段によって水性スラリから分離される。さらにバスケッ
ト１２の回転によって遠心力が生じ、これが水性スラリ
をバスケット１２の底部に沿って半径方向外方に移動さ
せ、バスケット１２の側壁に沿って上方向に移動させ
る。水溶液がバスケット１２の側壁の周方向に配置され
たポートの上方に達すると、コーヒーの出し殻の重い粒
子が水溶液に流れ、液体の抽出物がポートを通りバスケ
ット１２からコーヒーの容器１６に連通する流路内に流
れる。

【００８５】前述したように均一にコーヒーを入れる条
件は重要であり、これは前述した刊行物ナンバー１２６
および１２８によるパンアメリカンコーヒービューロー
のコーヒーブリューイングセンターの要件を満たす。さ
らにドリップタイプのコーヒー製造システムではコーヒ
ーの出し殻の“静的層”によって良好なコーヒーが得ら
れ、コーヒーの出し殻の良好な湿潤が生じるが、このシ
ステムはその層を通り抜ける水の流れパターンによって
コーヒーの層の不完全な湿潤およびコーヒーの出し殻の
空費が生じるという欠点がある。これが層の不均一な湿
潤を生じさせることもある。

【００８６】これに対しこの発明の“遠心”力は装置の
中心軸に関連するコーヒーの出し殻の実質上均一な分布
を生じさせる。さらに水がコーヒーの出し殻を通る半径
方向外方の流路内に実質上均一に分布されるため、ほと
んど全てのコーヒーの層の均一な湿潤が生じる。この発
明によれば５％以下の少量のコーヒーの出し殻が作用し
ないだけであり、これによって均一な湿潤が達成され
る。さらにこの発明によれば、このような結果が反復的
に生じる。しかしながらこのような反復的一貫性を得る
ためにはバスケットの回転速度を注意深くモニタすべき
である。回転速度が高すぎると層内の残存時間が短すぎ
層を完全に湿潤させるための十分な時間が得られない。
高い回転速度では水を全てのコーヒーの出し殻に接触さ
せることができるが、その接触時間が短く望ましい量の
可溶要素を選択的に抽出することができず、可溶および
非可溶（ビター）要素が望ましい要素と共に押し出され
る。従って均一性および反復的一貫性を得るためには、
前述した範囲内の回転速度を利用し、この発明の技術に
従って特定の大きさのユニットのための特定の速度を選
定し、前述した刊行物ナンバー１２６および１２７に示
されているパンアメリカンコーヒービューローの要件を
満足するようにすることが好ましい。

【００８７】この発明の装置および方法は多数の利点を
もつ。たとえばこの発明のコーヒーを入れる方法および
装置は増大した量の香気要素をコーヒーの出し殻から選
択的に抽出し、同時に酸および望ましくない成分の抽出
を最小限に留める。

【００８８】この発明の他の利点は上部の外周のまわり
の複数の排出ポートを有するバスケットを使用し、バス
ケットは加熱された水とコーヒーの出し殻の混合物を含
み、これがバスケットの中心軸のまわりを選定された速
度で回転し、コーヒーの出し殻の水溶性要素が余熱され
た水に溶融され、カフェオールを含む水溶液を形成し、
その水溶液を排出ポートに通しバスケットの半径方向外
方に押し出し、コーヒーの出し殻を比較的振動のない効
果的で簡単な方法でバスケット内に保つことができるコ
ーヒーを入れる方法および装置が提供されるということ
である。

【００８９】この発明の他の利点は信頼性があり簡単で
製造コストが低く容易に使用することができるコーヒー
を入れる装置が提供されるということである。

【００９０】この発明の他の利点は比較的短時間でほと
んど全ての香気要素をコーヒーの出し殻から選択的に抽
出し、前述した刊行物ナンバー１２６、１２８によるパ
ンアメリカンコーヒービューローのコーヒーブリューイ
ングセンターの要件を満たすコーヒーを得ることができ
るコーヒーを入れる装置および方法が提供されるという
ことである。

【００９１】この発明の他の利点は最小限の量のコーヒ
ーの出し殻によってコーヒーの抽出物内の望ましい量の
コーヒーの香気を得ることができるコーヒーを入れる方
法および装置が提供されるということである。この発明
の他の利点は自動熱湯送りシステムを有するコーヒーを
入れる装置を提供するということである。この発明の他
の利点は容易に洗浄し維持することができるコーヒーを
入れる装置が提供されるということである。

【００９２】この発明の他の利点は熱いコーヒーの出し
殻を保持し、最近のドリップタイプのコーヒーを入れる
装置に使用されている標準的紙フィルタを収容すること
ができる形状のバスケットを有するコーヒーを入れる装
置が提供されるということである。

【００９３】この発明には種々の変形例が考えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のコーヒーを入れる装置の断面図であ
る。

【図２】図１の装置のバスケットの拡大断面図である。

【図３】バスケットの壁の面内に配置されたポートを示
すバスケットの他の実施例の断面図である。

【図４】図２のバスケットの下部の断面図である。

【図５】図１の装置の他の実施例のモータ組立体、駆動
ジャーナルおよび遠心駆動リムの断面図である。

【図６】永久マグネットを示す遠心駆動リムおよび駆動
ジャーナルの他の実施例の断面図である。

【図７】図１の装置のバスケットの底面図である。

【図８】図７の８−８線に沿ったバスケットの断面図で
ある。

【図９】図１の装置の上部カバーの分解図である。

【図１０】図１の装置の電子回路の説明図である。

【図１１】この発明の装置に使用される電子回路構成の
説明図である。

【図１２】図１１のモータ駆動電子回路の詳細を示す説
明図である。

【図１３】図１１のモータ駆動電子回路の詳細を示す説
明図である。

【符号の説明】

６ 貯層 ８ ヒータエレメント １０ ハウジング １２ バスケット １４ モータ １６ 容器 １８ 加熱プレート ２０ 駆動ホイール ２２ 駆動リム ２４ ジャーナルピン

【手続補正書】

【提出日】平成５年１月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】この発明は、遠心加速度を利用し、コーヒ
ーを入れる方法および装置に関するものである。この発
明によれば、その１つの特徴として、コーヒーを入れる
手段からコーヒーを受ける支持手段のための支持構造を
有し、前記コーヒーを入れる手段は選定された量のコー
ヒーを有し、前記受ける手段に連通しており、さらに、
選定された温度の選定された量の熱湯を前記コーヒーを
入れる手段に送るための水加熱および送り手段と、前記
加熱および送り手段を付勢および消勢するための制御手
段とを有するコーヒーを入れる装置において、（ａ）べ
ース部材および前記べース部材に取り付けられた上方に
のびる壁を有し、チャンバを形成するハウジングと、
（ｂ）ベース部材および切頭円錐状の壁を有する実質上
円筒状のバスケット手段とを備え、前記壁は前記ベース
部材に取り付けられ、前記ベース部材から前記バスケッ
ト手段の中心軸に対し選定された角度をもって上方向に
のび、駆動リムを形成する外方向にのびる上側エッジを
有し、複数のポートが前記切頭円錐状の壁の外周のまわ
りにその上側付近に前記ベース部材から実質上等間隔を
置いて形成されており、前記バスケット手段は前記ハウ
ジングの前記チャンバ内に間隔を置いて取り外し可能
に、そして回転可能に取り付けられ、実質上前記ハウジ
ングに同心に整合し、前記ハウジングおよび前記バスケ
ットの壁によって環状空間が形成され、この環状空間に
よって排出流路が形成され、その一端が前記ポートに連
通し、他端は前記入れられたコーヒーを受けるための手
段に連通し、前記バスケット手段は前記ポートの一部ま
たはすべてを被覆し、前記ポートから排出される水およ
びカフェオールを含む水を下方向にそらせるための手段
を有し、前記被覆し、そらせるための手段は前記ポート
のレベル付近の前記排出流路内に配置されており、さら
に、（ｃ）前記バスケット手段の上側エッジ付近で前記
ハウジングおよび前記バスケット手段のベース内に配置
され、前記バスケット手段がその中心軸のまわりを回転
するとき、前記バスケット手段をｘ、ｙおよびｚ方向で
安定化するための安定化手段を備え、前記安定化手段は
前記バスケットの上側エッジ付近に配置されており、前
記バスケット手段を回転するための駆動手段を含み、前
記制御手段は前記駆動手段を順次または同時に付勢およ
び消勢し、前記バスケット手段をその中心軸のまわりに
選定された速度をもって選定された遠心加速度で回転さ
せ、これを前記コーヒーを入れる手段に導かれる水の供
給および加熱に同調させるようにしたことを特徴とする
コーヒーを入れる装置が提供される。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１５

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１５】図１に示されている電気モータ１４、水平
軸型モータが垂直サポートアーム４に回動可能に取り付
けられ、これは実質上バスケット１２に直角に配置され
た駆動ホイール２０を有し、駆動ホイール２０はバスケ
ット１２の上部外周に配置されたバスケット駆動リム２
２の外周エッジに接触する。駆動ホイール２０は実質上
バスケット１２に直角に配置されているが、それは一定
の入射角をもって配置され、モータの重量によって駆動
リム２２との摩擦接触が維持され、これによってホイー
ルとリム間の短い力の移動が提供される。これはリムお
よびバスケットを下向きにハウジング１０内に押し込
み、バスケットが回転しているときバスケットをｘ、
ｙ、ｚ方向で安定化する。この装置の場合、リム２２の
外周エッジに丸みをつけることが好ましい。そうでない
とノイズが生じバスケットが回転するときｘ、ｙ、ｚ方
向のバスケットの安定性が減少する傾向がある。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１６

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１６】ハウジング１０は切頭円錐状のもので、上
方向のテーパをもち、ハウジングのベース２６に一体に
形成された駆動ジャーナルピン２４を有する。ピン２４
はハウジングの中心軸に垂直方向に整合し、その内部領
域に挿入されている。ピン２４がバスケット１２のベー
ス３０に一体に形成されたピンハウジング２８に係合す
ると、バスケットが回転するときピンハウジング２８お
よびモータ１４の駆動ホイール２０と協同するピン２４
がバスケッ１２をｘ、ｙ、ｚ方向で安定化させる。これ
に関連し、ピンハウジング２４の上部に摩耗ブッシュ
（図示せず）を設け、ハウジング２８の底部にロードブ
ッシュ（図示せず）を設けることもこの発明の範囲内で
ある。ジャーナルピン２４をハウジングの底部の軸心の
適所に音波的にセットするか、またはハウジングの底部
の適所にその軸心に沿って機械的にロックし、これによ
ってジャーナルピン２４をその軸心にセットしてもよ
い。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００８５

【補正方法】変更

【補正内容】

【００８５】前述したようにコーヒーを入れる条件と湿
潤の均一性は前述した刊行物ナンバー１２６および１２
８によるパンアメリカンコーヒービューローのコーヒー
ブリューイングセンターの要件を満たす上に重要であ
る。さらにドリップタイプのコーヒー製造システムでは
コーヒーの出し殻の“静的層”によって良好なコーヒー
が得られ、コーヒーの出し殻の良好な湿潤が生じるが、
このシステムはその層を通り抜ける水の流れパターンに
よってコーヒーの層の不完全な湿潤およびコーヒーの出
し殻の空費が生じるという欠点がある。これが層の不均
一な湿潤を生じさせることもある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャック ジェイ、ギルバート アメリカ合衆国、ジョージア州 30076、 ロズウェル、ヘンブリー プレイス 740‐イー

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コーヒーを入れる手段からコーヒーを受
   ける支持手段のための支持構造を有し、前記コーヒーを
   入れる手段は選定された量のコーヒーを有し、前記受け
   る手段に連通しており、さらに、選定された温度の選定
   された量の熱湯を前記コーヒーを入れる手段に送るため
   の水加熱および送り手段と、前記加熱およ び送り手段
   を付勢および消勢するための制御手段とを有するコーヒ
   ーを入れる装置において、 （ａ）ベース部材および前記ベース部材に取り付けられ
   た上方にのびる壁を有し、チャンバを形成するハウジン
   グと、 （ｂ）ベース部材および切頭円錐状の壁を有する実質上
   円筒状のバスケット手段とを備え、前記壁は前記ベース
   部材に取り付けられ、前記ベース部材から前記バスケッ
   ト手段の中心軸に対し選定された角度をもって上方向に
   のび、駆動リムを形成する外方向にのびる上側エッジを
   有し、複数のポートが前記切頭円錐状の壁の外周のまわ
   りにその上側付近に前記ベース部材から実質上等間隔を
   置いて形成されており、前記バスケット手段は前記ハウ
   ジングの前記チャンバ内に間隔を置いて取り外し可能
   に、そして回転可能に取り付けられ、実質上前記ハウジ
   ングに同心に整合し、前記ハウジングおよび前記バスケ
   ットの壁によって環状空間が形成され、この環状空間に
   よって排出流路が形成され、その一端が前記ポートに連
   通し、他端は前記入れられたコーヒーを受けるための手
   段に連通し、前記バスケット手段は前記ポートの一部ま
   たはすべてを被覆し、前記ポートから排出される水およ
   びカフェオールを含む水を下方向にそらせるための手段
   を有し、前記被覆し、そらせるための手段は前記ポート
   のレベル付近の前記排出流路内に配置されており、さら
   に、 （ｃ）前記バスケット手段の上側エッジ付近で前記ハウ
   ジングおよび前記バスケット手段のベース内に配置さ
   れ、前記バスケット手段がその中心軸のまわりを回転す
   るとき、前記バスケット手段をｘ、ｙおよびｚ面内で安
   定化するための安定化手段を備え、前記安定化手段は前
   記バスケットの上側エッジ付近に配置されており、前記
   バスケット手段を回転するための駆動手段を含み、前記
   制御手段は前記駆動手段を順次または同時に付勢および
   消勢し、前記バスケット手段をその中心軸のまわりに選
   定された速度をもって選定された遠心加速度で回転さ
   せ、これを前記コーヒーを入れる手段に導かれる水の供
   給および加熱に同調させるようにしたことを特徴とする
   コーヒーを入れる装置。
2. 【請求項２】 前記バスケット手段の側壁は２つの分離
   した部分からなり、上側部分および下側部分がその外周
   のまわりに分布された複数の連結手段によって互いに連
   結されており、前記上側部分はその下側部分よりも大き
   い外周をもち、前記下側部分を上側エッジ付近で被覆
   し、水およびカフェオールを下方向に前記排出流路内に
   そらせるようにしたことを特徴とする請求項１に記載の
   コーヒーを入れる装置。
3. 【請求項３】 前記ポートは平面内に前記バスケットの
   中心軸に直角に配置されていることを特徴とする請求項
   ２に記載のコーヒーを入れる装置。
4. 【請求項４】 前記被覆し、そらす手段は複数のフィン
   からなり、前記フィンは前記切頭円錐状の壁の外面に取
   り付けられ、その外面から下方向に拡大されていること
   を特徴とする請求項１に記載のコーヒーを入れる装置。
5. 【請求項５】 前記ポートは前記円錐状の壁内に配置さ
   れていることを特徴とする請求項４に記載のコーヒーを
   入れる装置。
6. 【請求項６】 前記ポートは前記バスケット手段が回転
   し、カフェオールを含む水が前記ポートのレベルまで上
   昇したとき、これを前記排出流路内に排出することがで
   きる大きさの断面積をもつことを特徴とする請求項１に
   記載のコーヒーを入れる装置。
7. 【請求項７】 前記ポート付近で前記バスケット内に配
   置されたフィルタ手段を備え、前記フィルタ手段は前記
   バスケット手段が回転しているとき、コーヒーを前記バ
   スケット手段内に保つが、カフェオールを含む水を前記
   ポートに通し、前記排出流路内に排出することができる
   ようにしたことを特徴とする請求項１に記載のコーヒー
   を入れる装置。
8. 【請求項８】 前記バスケットの切頭円錐状の壁の選定
   角度は前記バスケット手段の中心軸からおよそ５゜〜お
   よそ１２゜であることを特徴とする請求項１に記載のコ
   ーヒーを入れる装置。
9. 【請求項９】 前記ポートが１００メッシュのマイクロ
   スクリーンで被覆されていることを特徴とする請求項１
   に記載のコーヒーを入れる装置。
10. 【請求項１０】 前記マイクロスクリーンは金属、プラ
    スチックおよび紙のいずれかの材料からなることを特徴
    とする請求項９に記載のコーヒーを入れる装置。
11. 【請求項１１】 前記マイクロスクリーンは前記ポート
    上に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とす
    る請求項９に記載のコーヒーを入れる装置。
12. 【請求項１２】 前記マイクロスクリーンは前記ポート
    上に永久的に取り付けられていることを特徴とする請求
    項９に記載のコーヒーを入れる装置。
13. 【請求項１３】 前記周方向ポートの上方および下方で
    前記バスケット手段の壁の内面に配置され、取り外し可
    能なフィルタストリップを収容し、保持することができ
    る間隔を置いて配置された周方向突起を備えたことを特
    徴とする請求項１に記載のコーヒーを入れる装置。
14. 【請求項１４】 前記装置の中心軸に沿って前記ハウジ
    ングの底部の外面に配置された下方向にのびる円錐状の
    エレメントを備え、前記円錐状のエレメントが前記ハウ
    ジングの開口部を通る液体およびカフェオールをコーヒ
    ーを加熱する容器に導くようにしたことを特徴とする請
    求項１に記載のコーヒーを入れる装置。
15. 【請求項１５】 前記バスケットの切頭円錐状の壁の内
    面のまわりに配置され、選定された距離をもって半径方
    向内方にのびる周方向隆起を備え、前記隆起は前記バス
    ケット手段のポートの上方の選定されたレベルに配置さ
    れ、前記バスケットが選定された回転速度で回転してい
    るとき、前記隆起は水およびカフェオールを含む水が前
    記バスケット手段の上部を越えて流れることを防止する
    ようにしたことを特徴とする請求項１に記載のコーヒー
    を入れる装置。
16. 【請求項１６】 第１安定化手段は前記ハウジングのベ
    ースの内面上に配置され、前記ハウジング中心軸に垂直
    方向に整合する駆動ジャーナルピンからなり、前記ピン
    は前記ハウジングのチャンバ内にのび、前記バスケット
    のベースは前記ピンに回転可能に係合することができる
    環状チャンネルを形成し実質上前記バスケット手段およ
    び前記ハウジングの中心軸に整合し、前記バスケット手
    段をその中心軸のまわりに回転させることができるよう
    したことを特徴とする請求項１に記載のコーヒーを入れ
    る装置。
17. 【請求項１７】 前記バスケットの上側エッジ付近に配
    置された前記安定化手段の駆動手段は前記ハウジング上
    に揺動可能に支持され、前記バスケット手段に係合し、
    前記バスケット手段から離れるよう移動することができ
    るモータであり、前記バスケット手段はその上側エッジ
    のまわりに配置された周方向駆動リムを有し、前記モー
    タは駆動円錐体を有し、前記モータが前記バスケット手
    段に係合するき、前記円錐体が前記駆動リムに係合し、
    前記モータが付勢されるとき、前記円錐体が前記バスケ
    ット手段をその中心軸のまわりに回転させるようにした
    ことを特徴とする請求項１に記載のコーヒーを入れる装
    置。
18. 【請求項１８】 前記駆動円錐体は磁性をもち、前記駆
    動リムはその外周のまわりに配置された複数のマグネッ
    トを有し、前記マグネットが互いに間隔を置いて配置さ
    れ、整合しており、その両極が前記駆動円錐体に対面
    し、前記モータによって前記駆動円錐体が回転すると
    き、前記駆動リムと前記駆動円錐体間に磁場が確立さ
    れ、前記バスケット手段がその中心軸のまわりを回転す
    るようにしたことを特徴とする請求項１７に記載のコー
    ヒーを入れる装置。
19. 【請求項１９】 前記複数のマグネットが前記バスケッ
    ト手段の切頭円錐状の壁の外周のまわりに配置され、軸
    方向に整合しており、その両極が前記駆動円錐体に対面
    するようにしたことを特徴とする請求項１８に記載のコ
    ーヒーを入れる装置。
20. 【請求項２０】 （ａ）垂直サポートアーム内にのびる
    水平プラットフォームを有するベースを含むサポート構
    造と、 （ｂ）前記ベースに連結された液体の貯槽とを備え、前
    記液体の貯槽は液体を受ける入口を有し、前記入口は前
    記液体の貯槽の上部に配置されており、さらに、 （ｃ）ベース部材および前記ベース部材に取り付けられ
    た上方向にのびる切頭円錐状の壁を有し、チャンバを形
    成する円形状のハウジングを備え、前記ハウジングは前
    記垂直サポートアームの上部に回動可能に、そして取り
    外し可能に取り付けられ、その中心軸から軸方向に間隔
    を置いて前記ベース内に配置された１つまたはそれ以上
    の出口、および、前記ベース部材内に一体に形成され、
    その中心軸に垂直方向に整合し、前記チャンバ内にのび
    る駆動ジャーナルピンを有し、 （ｄ）ベース部材および前記ベース部材に取り付けら
    れ、前記ベース部材から上方向にのびる切頭円錐状の壁
    を有する円形状のバスケットを備え、前記壁は前記バス
    ケットの中心軸に対しおよそ８０゜〜およそ１０゜の角
    度をもって配置され、前記バスケットは前記ハウジング
    ピンの上部に取り外し可能に、そして、回転可能に取り
    付けられ、前記ハウジング内の中央に配置されており、
    前記バスケットは選定された量のコーヒーの出し殻を収
    容することができ、前記バスケットはその上部外壁から
    外方向に下向きにのび、スカートを形成する周方向駆動
    リムを有し、 （ｅ）水をその沸騰点以下の選定された温度に加熱する
    ための手段を備え、前記手段の一端が前記液体の貯槽に
    連通し、他端は前記バスケットに連通しており、 （ｆ）前記垂直サポートアームの上部に回動可能に取り
    付けられたモータを備え、前記モータは軸方向にのびる
    摩擦インボリュート駆動ホイールを有し、これに実質上
    前記バスケットに直角に配置された外側平坦面が形成さ
    れ、前記駆動ホイールは前記駆動リムに係合し、前記駆
    動ホイールの回転によって前記バスケットがその中心軸
    のまわりを選定された回転速度で回転し、 （ｇ）前記駆動ホイールが前記バスケットを回転した
    後、前記水を加熱する手段および前記モータを同時に付
    勢および消勢し、選定された量の熱湯を前記水を加熱す
    る手段からそれに接続されたバスケットに送るための制
    御手段を備え、さらに、 （ｈ）前記バスケットの上部に配置された複数の周方向
    ポートを有し、選定された断面積をもち、水およびカフ
    ェオールを含む水を前記コーヒーの出し殻から分離さ
    せ、前記水およびカフェオールを含む水を前記ポートに
    通し、コーヒーの出し殻を前記バスケット内に保つこと
    ができるフィルタ手段を備え、前記バスケットが回転し
    ているとき、前記フィルタ手段の選定された断面積によ
    り、遠心力によって前記バスケットから排出される水お
    よびカフェオールを含む水の残存時間が制御され、 （ｉ）前記バスケットの壁の外面および前記ハウジング
    の内壁の面が互いに間隔を置いて配置され、その間に環
    状の排出流路が形成され、その一端が前記ハウジングお
    よび前記バスケットの下部付近に形成され、さらに、 （ｊ）前記ハウジングの下方に配置され、前記環状の排
    出流路に連通する取り外し可能の容器を備えたことを特
    徴とするコーヒーを入れる装置。
21. 【請求項２１】 前記移動手段は垂直チューブを有し、
    その底端は前記加熱手段に取り付けられ、頂端は前記バ
    スケットの上方に配置されたスプレーノズルに取り付け
    られており、前記スプレーノズルが熱湯を前記バスケッ
    ト内に律動的に送るようにしたことを特徴とする請求項
    ２０に記載のコーヒーを入れる装置。
22. 【請求項２２】 （ａ）選定された量のコーヒーの出し
    殻を、ベースおよび前記ベースから中心軸に対しおよそ
    ８゜〜およそ９゜の角度をもって上方向にのびる切頭円
    錐状の壁を有するバスケットに投入し、 （ｂ）およそ２８０ｒｐｍ〜およそ３５０ｒｐｍの遠心
    加速力を前記バスケットに与え、前記コーヒーの出し殻
    を前記バスケットの凹部に沿って半径方向外方に実質上
    均一に分散させ、前記コーヒーの出し殻を前記バスケッ
    トの壁に沿って選定されたレベルまで上昇させ、 （ｃ）選定された量の水を選定された温度で前記バスケ
    ット内のコーヒーの出し殻上に均一に分散し、コーヒー
    の出し殻と水の混合物を形成し、前記バスケット内のコ
    ーヒーの出し殻に対する水の比率はおよそ１７．５ｍｌ
    水／グラムコーヒー出し殻〜およそ１９ｍｌ水／グラム
    コーヒー出し殻であり、 （ｄ）前記遠心加速力を維持し、前記バスケットの壁に
    沿って前記選定されたレベルまで上昇する本質的にカフ
    ェオールと水からなる水溶液を形成し、 （ｅ）前記水溶液を前記選定されたレベルの下方の前記
    バスケットの壁に配置された複数の周方向ポートから排
    出し、前記コーヒーの出し殻は前記バスケットから排出
    せず、前記ポートは前記バスケットのベースから実質上
    等間隔を置いて配置されており、実質上すべての水溶液
    が前記遠心力によって前記ポートから半径方向外方に押
    され、本質的にコーヒーの出し殻だけが前記バスケット
    内に残り、 （ｆ）前記バスケット内に導かれた本質的にすべての前
    記水溶液が前記コーヒーの出し殻から分離され、前記バ
    スケットから除去されるまで前記遠心加速力を持続さ
    せ、 （ｇ）分離した水溶液を容器内に収集することを特徴と
    するコーヒーを入れる方法。