JPH0633832U - 供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被搬送物の形状が方形等の多角形状であって
も、ブリッジを生じせしめることなく円滑に次工程に供
給することができる装置を提供する。 【構成】 上面に少くとも一条の案内溝（３ａ）を有す
る搬送トラフ（３）を設け、適宜量の被搬送物（４）を
搬送トラフ上に供給するホッパを搬送トラフ（３）の上
方配設する。そして、案内溝（３ａ）底部を曲面に形成
する。また、所定周波数の振動を搬送トラフ（３）に伝
達する振動フィーダを搬送トラフ（３）の下部に設け
る。また、振動フィーダを断続的に振動せしめる制御手
段を設ければさらに好適である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、医薬品（錠剤・カプセル等）、キャンディなどの小さな菓子類、 ワッシャ、ボタン電池、電子部品など主として小物であり、且つ同一サイズ同一 形状をした物品を検査装置や包装機などへ供給する際し用いて好適な装置に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動検査装置又は自動包装装置等に処理対象の物品（以下、被搬送物品という ）を供給する必要があるが、その装置として、従来実願平−１０７５３８号に開 示されるものがある。この装置は図３に示すように、振動フィーダ（２）の上部 に、上面に案内溝（３ａ）を有する搬送トラフ（３）を設け、搬送トラフ（３） の上方にホッパ（１）を設けたものである。このホッパ（１）は図に示す如く、 略逆円錘形状をしたもので、下部は円筒状の出口部（１ａ）となっている。ま た、前記案内溝（３ａ）は、図５に示すように、底面を平面形状になしたもので 、前記出口部（１ａ）の下端がこの案内溝（３ａ）内に収まっている。

【０００３】 しかして、前記ホッパ（１）内に収納した被搬送物品（４）は出口部（１ａ） からその適宜量が搬送トラフ（３）上に供給されて前記案内溝（３ａ）内に収ま り、前記振動フィーダ（２）から搬送トラフ（３）に伝達される所定周波数の振 動によって、前記被搬送物品（４）は案内溝（３ａ）内を矢示Ａ方向に搬送され る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】

ところが、前記被搬送物品（４）の横断面形状が円形である場合には、上述し た装置により円滑にこれを次工程へ搬送することが可能であるが、被搬送物品（ ４）のそれが、方形等の多角形状である場合には、以下に説明するような不都合 があった。

【０００５】 即ち、図４に示すように、前記被搬送物品（４）の断面が多角形状の場合には 、搬送トラフ（３）の案内溝（３ａ）内で被搬送物品（４）同士がブリッジを起 こし、後続の被搬送物品（４）の進行を妨げるという不都合である。

【０００６】 これは、断面が多角形状である場合には、図４に示すように、複数の被搬送物 （４）間で連鎖的に側面が接するという状態が生ずると、これらが前記案内溝（ ３ａ）の内壁（５）、（６）間に噛み込んだ状態になることによるものである。 一方、断面が円形状である場合には、被搬送物（４）同士の接触は点接触である ため、仮に一時的にこれらが接して噛み込み状態となっても、振動フィーダ（２ ）からの振動によって容易にその釣合が崩れ、ブリッジは生じない。

【０００７】 本考案は以上の実情に鑑みなされたものであって、被搬送物品の形状が方形等 の多角形状であっても、これにブリッジを生じせしめることなく円滑に次工程へ 供給することができる装置の提供を目的とする。

【０００８】 上記課題を解決するための本考案の請求項１に記載した考案は、上面に少くと も一条の案内溝を有する搬送トラフと、該搬送トラフの上方に配設され、適宜量 の被搬送物を前記搬送トラフ上に供給するホッパと、前記搬送トラフの下部に設 けられ、所定周波数の振動を前記搬送トラフに伝達する振動フィーダとからなる 装置であって、前記案内溝底部を曲面に形成したことを要旨とするものである。

【０００９】 また、請求項２に記載した考案は、上面に少くとも一条の案内溝を有する搬送 トラフと、該搬送トラフの上方に配設され、適宜量の被搬送物を前記搬送トラフ 上に供給するホッパと、前記搬送トラフの下部に設けられ、所定周波数の振動を 前記搬送トラフに伝達する振動フィーダと、該振動フィーダを断続的に振動せし める制御手段とから構成したことを要旨する。

【００１０】

【実施例】 以下、本考案の実施例について添付図面に基づいて説明する。 まず請求項１に記載した考案の実施例（以下、第一の実施例という。）につい て説明する。第一の実施例装置は、図３に示す従来の装置の搬送トラフ（３）に 設けた案内溝（３ａ）の底面を、図１に示すように曲面になしたものであって、 他の構成は従来の装置と同じである。

【００１１】 しかして、ホッパ（１）から供給された被搬送物品（４）は、搬送トラフ（３ ）の案内溝（３ａ）内に収まり、振動フィーダ（２）からの振動により矢示Ａ方 向に移動するが、前述の通り前記案内溝の底面を曲面に形成したので、図１に示 す如く、被搬送物（４）の同士の側面全面が接することはなく、また、被搬送物 （４）が前記案内溝（３ａ）内壁（５）（６）に接することもないため、被搬送 物（４）が前記案内溝（３ａ）内壁（５）（６）間に噛み込むということがない 。

【００１２】 次に、請求項２に記載した考案の実施例（以下、第二の実施例という。）につ いて説明する。第二の実施例装置は、図２に示すように、従来の装置に、振動フ ィーダの駆動を制御する制御手段（８）を設けたものであって、他の構成は従来 の装置と同じであり、同一のものは同一の符号を付してその詳しい説明を省略す る。

【００１３】 前記制御手段（８）は、その出力が振動フィーダに接続されており、この制御 手段（８）により振動フィーダは断続的に振動及び停止をくり返す。そしてこの 振動／停止の制御は、制御手段（８）におけるタイマーにより発生される制御出 力によってなされ、振動／停止の時間もタイマーの設定により任意に設定するこ とが可能である。

【００１４】 以上により、被搬送物品（４）は振動フィーダ（２）から断続的に振動を受け る案内溝（３ａ）の内壁（５）（６）間で被搬送物（４）がブリッジを起こした 場合、振動の停止により、被搬送物（４）への推進力付与がなくなるとともに、 被搬送物（４）の自重によってブリッジ発生時の力の釣り合いが崩れる。しかる 後、再度被搬送物（４）に振動を加えると、ブリッジが完全に解消される。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の請求項１に記載した考案によれば、被搬送物品の横断面形状が方形等 の多角形形状であっても、これらをブリッジを起こすことなく次工程に搬送する ことができる。また、請求項２に記載した考案によれば、ブリッジが発生した場 合でも、これを容易に解消することができる。 従って、本考案によれば、被搬送物品を連続かつ安定して次工程へ供給するこ とができ、搬送の無人化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一の実施例における振動トラフの断
面図である。

【図２】本考案の第一の実施例装置を示す正面図であ
る。

【図３】従来の装置を示す正面図である。

【図４】従来の装置を示す平面図である。

【図５】従来の装置における振動トラフの断面図であ
る。

【符号の説明】

１ ホッパ ２ 振動フィーダ ３ 搬送トラフ ４ 被搬送物品 ５ 内壁 ６ 内壁 ８ 制御手段

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面に少くとも一条の案内溝（３ａ）を
   有する搬送トラフ（３）と、該搬送トラフ（３）の上方
   に配設され、適宜量の被搬送物（４）を前記搬送トラフ
   （３）上に供給するホッパ（１）と、前記搬送トラフ
   （３）の下部に設られ、所定周波数の振動を前記搬送ト
   ラフ（３）に伝達する振動フィーダ（２）とからなる装
   置であって、前記案内溝（３ａ）底部を曲面に形成した
   ことを特徴とする供給装置。
2. 【請求項２】 上面に少くとも一条の案内溝（３ａ）を
   有する搬送トラフ（３）と、該搬送トラフ（３）の上方
   に配設され、適宜量の被搬送物（４）を前記搬送トラフ
   （３）上に供給するホッパ（１）と、前記搬送トラフ
   （３）の下部に設けられ、所定周波数の振動を前記搬送
   トラフ（３）に伝達する振動フィーダ（２）と、該振動
   フィーダ（２）を断続的に振動せしめる制御手段（８）
   とから構成したことを特徴とする供給装置。